マリオカート8とは、2014年5月29日に全世界で発売のWii U専用ソフトである。
この記事では、2017年4月28日にNintendo Switchで発売された要素追加版マリオカート8 デラックスについても説明する。
概要(マリオカート8)
マリオカート8 | |
基本情報 | |
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ジャンル | アクションレースゲーム |
対応機種 | Wii U |
開発元 | 任天堂情報開発本部 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2014年5月29日 |
価格 | 6,154円(税込) |
対象年齢 | CERO:A |
人数 | 1-4人(通信プレイ時 2~12人) |
ゲームソフトテンプレート |
E3 2013に合わせたニンテンドーダイレクトで発表された。
家庭用ゲーム機向けのマリオカートシリーズとしては8作目となり、前作『7』から引き続き、タイトルにナンバリングを冠している。
発表されたロゴでは、「8」の文字が、裏と表の区別のないメビウスの輪のようなデザインになっている。
主な特徴
ゲームデザインの要として「反重力」が提示されており、従来のようなコースに加えて、壁面や天井をも舞台に加えて、キャラクター達がコース上を縦横無尽に走る姿が、トレイラーで紹介されている。
緩やかな下り坂を描くコースの“裏側”にあるもう一つのコースをマリオが走っていく姿が印象的である。
『7』で搭載されたグライダーによる滑空や、スクリューによる水中走行といった要素は今作でも健在。この他、『Wii』で初登場したバイクも復活している(猛威をふるったウィリー操作はオミット)。また、第三の車種として四輪駆動で滑りにくく、悪路に強いATVが新登場。
水中や反重力部分を走る時にはタイヤが変形し、その時には車体やタイヤが青く発光する。
コース上の反重力で走る部分にも青い光が見られ、未来的な雰囲気を醸し出している。
また、殆どのBGMは『スーパーマリオ3Dワールド』と同様、超一流のメンバーから成るビッグバンドによる生演奏となっており、リメイクコースのBGMも非常に豪華なアレンジに仕上がっている。
画面は今作も60fpsでヌルヌル動き、ローカルでの2人対戦時でも60fpsを維持して動く(ただし3~4人だと30fps)。
そして今作では、シリーズで初めてゲーム内容をさらにボリュームアップさせる有料ダウンロードコンテンツ(DLC)の配信が行われており、キャラ3体、マシンパーツ4つ+α、4コースずつ収録したカップ2つをセットにして追加するパックが、第1弾・第2弾に分けてそれぞれ800円で配信中(ちなみに2パックまとめて購入すると400円分値引きされて1200円になるのでお得、一部の店舗では1200円のニンテンドープリペイドカードが販売されている)。
2015年4月23日のアップデートにてマリカーシリーズで初めて200ccクラスが登場、150cc以上の速度と同時に一部コースで進む場所が変化することも。
その後のアップデートにてグランプリモードでは隠しカップだったミラーや200ccを購入直後から選択できるようになった。
プレイスタイル
今作でも『マリオカートWii』と同じく、好きなコントローラとプレイスタイルを選ぶ事が出来る。
- Wii U GamePad (テレビを使用しないOff-TV Play可能)画面に順位やマップなどの情報を表示でき、勿論ゲーム画面そのものを映してのOff-TV Playも出来る。更に、Wiiリモコンやハンドルのように傾けて直感的な操作も可能。
- Wiiリモコン + Wiiハンドル
- Wiiリモコン(Wiiリモコンプラス)横持ち
- Wii U PROコントローラー
- Wiiリモコン + ヌンチャク
- Wiiリモコン + クラシックコントローラ
- Wiiリモコン + クラシックコントローラ PRO
なお、Wii Uはゲームキューブコントローラに対応していないので、こればかりは諦めるしかない。
愛好者は乗り換え先を見つけておこう。
GCコントローラを愛してやまない場合はゲームキューブコントローラ型のホリクラシックコントローラーというものもある。
なお、Wii U用ゲームキューブコントローラ接続タップはスマブラWiiUにしか対応していない。
キャラクター
今作では新たに2Dマリオシリーズでお馴染みのコクッパクッパ7人衆がドライバーとして参戦。
完全新規のキャラとしてベビィロゼッタとピンクゴールドピーチが登場する。
これら基本の30体に加えて、DLCでの追加キャラクターも存在し、その中には『ゼルダの伝説』シリーズのリンク などマリオシリーズとは直接関連のない別シリーズから参戦するキャラも含まれている。また、DLCを両方購入するとヨッシーとヘイホーの追加カラー8色が使用可能になる。
DLCでの追加キャラクター
アイテム
一発逆転のチャンスとなる多種多様なアイテムは今回も健在。ここでは、今作で初登場するアイテムについて解説する。
- ブーメランフラワー
命中した相手をスピンさせるブーメランを投げられるようになるアイテム。
出典は『スーパーマリオ3Dランド』及び『スーパーマリオ3Dワールド』。
ミドリこうらのようにまっすぐ直進するタイプの投擲アイテムだが、一度避けられても、一定の距離に達した所で投げたプレイヤーの元に戻ってくる二段構えの性質を持つ為、命中精度が高くなっている。3回まで投げる事が可能。 - パックンフラワー
植木鉢に入れられたパックンフラワーを召喚するアイテム。
これを使うと、プレイヤーのカートのすぐ前の辺りにパックンフラワーが現れ、カートと連動して動くようになり、一定時間パックンが自動で近くにいるライバルカートに噛みついて攻撃してくれるようになる。
噛みつき攻撃をさせることで少しだけ自分のカートが加速する効果を得られ、さらには目の前にあるバナナやこうら、果てにはゲッソーまで食べさせる事が出来る。 - スーパークラクション
音による衝撃波を発生させるアイテム。
使用することでプレイヤーに接近しているライバルカートや各種アイテムに対する攻撃、防御を360度全方位に向けて同時に行えるという非常に優れた性能を持つ。
多数のカートを一度に攻撃出来るのは勿論、後方から飛んでくるアカこうらどころかトゲゾーこうらまで防げてしまう。
効果は持続せず、1回しか使えない。 - ミラクル8
アイテム8つを同時にゲット出来る超お得なアイテム。
要は前作で登場した『ラッキー7』の上位互換で、仕様もコインが追加されたこと・トリプル系アイテムと同じく入手と同時に自動装備されること以外は同様。
コース
今作も新コース、過去作のリメイクコースがそれぞれ16コース(計32コース)存在し、カップ1つに対し4コースずつの全8カップ構成となっている。リメイクコースはオリジナルを再現していたそれまでから一転、新コースと遜色ないグラフィックで作り直され、空中や水中、反重力のギミックも盛り込まれている。青字表記のものはDLCを購入することで追加されるカップ。★付きのもの は「ふうせんバトル」のモードで遊べるコース。
キノコカップ
スターカップ
オンライン
オンライン環境では『Wii』同様12人対戦に対応しており、そのリプレイデータのハイライトを自動編集する機能が搭載された。Miiverseにも対応しており、「マリオカートTV」と呼ばれるチャンネルでユーザー同士のハイライト映像を共有して鑑賞したり、Miiverseの投稿をして楽しむ事が出来た。(現在はMiiverseのサービスが終了している)
また、ハイライト映像は録画機材やパソコン等のデバイスを介す事なくYouTubeに直接投稿する事も可能になっている。「あれ、ニコニコは」とか言ってはいけない。
対応amiibo
読み込むことでamiiboに対応したMii用レーシングスーツを入手することができる。
メルセデス・ベンツとのコラボ
マリオカート8発売直後にコラボが発表され、先に実写CMが公開されていた。ゲーム内では8月27日に開始した更新アップデートで、GLA、W25 シルバーアロー、300SL ロードスターの3種類のマシンが無料で配信中。
無論これらのマシンは全て現実のメルセデス・ベンツの乗用車がモデルになっている。どれも細部に至るまで拘った作りになっており、エンジン音も本物そっくりになっている。
メルセデス・ベンツによる大会も開催された。→ Mercedes Cup in マリオカート8
テクニック
- ロケットスタート/スタートダッシュ
カウントが3から2に変わった早い段階でアクセルを入れる。
ジャストタイミングだとスーパーミニターボが掛かった状態、少し遅れるとミニターボが掛かった状態スタートできる。 - NISC(ニスク)
NoItem ShortCutの略で、アイテムを使用しないショートカットのこと。
詳しくは、該当記事を参照。 - 7D(シチディ)
ドリフトでミニターボを溜めながらトランポリンに突人し、跳ねる直前にミニターボ開放しながらジャンプアクションをする。
連続ジャンプ地帯でも使用可能。
名前の由来は、考案者より。 - 減速ドリフト、溝落とし
コーナーをドリフトで曲がる際、アウトに膨れさせないためブレーキを挟みつつインで曲がる。
さらに、コーナー内側のタイヤを外にはみ出した状態でコーナリングする。
ちなみに、前輪にはダート判定や落下判定がないため、後輪さえコース上にあれば問題ない。マシンの半分出ていようがセーフ。 - ナナメグライダー、メイズグライダー
スティック斜め下に倒しながら飛行すると、直線で飛ぶより早くなる。
さらに、ジャイロ機能を利用しながら飛ぶと早くなる。 - 直ドリ
直線であろうとドリフトしながらミニターボを溜める。
本作では、通常であれば逆効果であるが、サンダーを喰らって小さい状態であれば有効である。 - トゲゾー回避
定石であればスーパークラクションを使うのだが、持っていない場合もありうる。
加速系アイテムがあれば、喰らう直前の隙を狙って加速すれば回避できる。
わざとバナナの皮を踏んでスピンしている状態であれば軽減できる。(回避とは呼べないけど)
関連動画
概要(マリオカート8 デラックス)
マリオカート8 デラックス | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクションレースゲーム |
対応機種 | Nintendo Switch |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2017年4月28日 |
価格 | 5,980円(税込) |
対象年齢 | CERO:A |
人数 | TV、テーブルモード:1〜4人,ローカルプレイ:~8人,オンライン:〜12人 |
ゲームソフトテンプレート |
Nintendo Switch向けに発売された、マリオカート8の完全版。
ゲームのシステムやUI、グラフィックの大部分はWiiU版の物がそのまま流用されている。ハード移行によるスペック向上により、TVモードではフルHD(1080p)での描画が可能になった。
WiiU版で配信されたアップデートによる追加要素と有料DLCが予め収録されており、コースは全48コース、キャラクターは更に数体追加され合計42人というシリーズ史上最高のボリュームを誇る。なお、ゲーム開始時点で排気量、キャラクター、グランプリはすべて解放済みとなっている。
Nintendo Switchの特性によって1つの画面を分割しての対戦だけでなく、持ち寄ってローカルプレイをする事も可能。Joy-Conの分割やジャイロを生かしてのハンドルプレイ、Proコントローラーと幅広いプレイスタイルに対応している。さらに、『Nintendo Labo』のToy-Conにも対応。Gamepadに相当するコントローラがないのでグランプリやインターネット対戦で敵の持ち物を確認できなくなったが、一方でそれに起因する複数人プレイにおける格差も無くなった。
『ゼルダの伝説』や『どうぶつの森』に続き、今作では『Splatoon』とのコラボが実現。インクリングの「ガール」と「ボーイ」がドライバーとして参戦し、『Splatoon』出典のマシン、バトルコース、レーシングスーツも用意。ガールとボーイはそれぞれ3色から選べる。
メルセデスとのコラボマシンパーツを含めた8の全てのマシンパーツが収録され、Splatoonとのコラボパーツが新たに追加された。
amiiboは新たに『Splatoon』シリーズ全般、『どうぶつの森』シリーズ全般、『ピクミン』シリーズ全般にも対応するようになった。アオリやホタル、WiiUでは非対応だったどうぶつの森amiiboカード(サンリオコラボ含む)といったamiiboでもレーシングスーツを入手できるように。
WiiU版と同様に有料DLCの配信が予定されており、2019年に配信された『マリオカート ツアー』を含む過去のシリーズから厳選されたコースをリマスターし、4コースずつ収録したカップ2つを第1弾~第6弾に分けて2023年末までに配信予定。価格は全て合わせて2,500円(税込)で、単品の購入は不可能。(Nintendo Switch Online + 追加パックに加入していれば実質無料でプレイできる)
動画のタグはマリオカート8DXが主流。
マリオカート8DXでタグ検索
WiiU版からの主な変更点
オリジナルのWiiU版からシステム面で大きな変更がある物について記述する。
- アイテムの2個持ち可
WiiU版ではこれまでのシリーズと異なり、アイテムボタン長押しでこうらなど一部のアイテムを装備したままホールドしてもアイテム欄が空かなくなった。アイテムホールド前提のテクニックだったこともあり操作は簡略化された反面、アイテムの2個持ちができなくなってしまっていた。
本作ではホールドの仕様はそのままに、GCの『ダブルダッシュ!!』以来14年ぶりにアイテム欄が2つに増加。いかなるアイテムも同時に2つストックする事が可能となった。
これに伴い、コース上のアイテムボックスが2つセットになった「ダブルアイテムボックス」も復活。 - ウルトラミニターボ
WiiU版を始めこれまでのシリーズでは、ミニターボが二段階仕様で火花がオレンジ色に光る「スーパーミニターボ」までだったが、今作では三段階目として火花がピンク色の「ウルトラミニターボ 」が実装。
勿論ダッシュの持続時間はスーパーミニターボより更に長くなっている。これにより各コースでのライン取りにも変化が生まれると思われる。 - ハンドルアシスト機能とオートアクセル
操作が覚束ない初心者でも走りやすくなる、2つのアシスト機能が付いている。
一つはコースアウトしないよう自動で進行方向を制御してくれるハンドルアシストで、通常では不可能な方向修正すら行い壁への衝突も転落も回避してくれる。ただしコースギリギリの走行やショートカットがし辛くなり、前述のウルトラミニターボが発動しなくなる。
もう一つはオートアクセルのサポートで、アクセルボタンを押し続けなくとも自動で前進するようになる。
どちらもジャイロ操作と同様にカスタマイズ画面やポーズ画面でON/OFFを変更できる。 - 大幅拡張されたバトルモード
専用コースが一切無く、お馴染みとなっていたルールの殆どもオミットされ、大きく問題視されていたバトルモードが今回の『デラックス』でようやく本格実装された。専用のバトルコースが8種類追加された他、バトルルールも「ふうせんバトル」「あつめてコイン」の他に『ダブルダッシュ!!』で好評だった「ドッカン!ボムへい」と「いただきシャイン」が復活。
また、今作初登場のルールとして「パックンVSスパイ」が実装。パックンチームとスパイチームに分かれ、時間内にパックンチームがスパイチームを全員捕まえるか、時間いっぱいまでスパイチームが一人でも逃げ切るかで勝敗を決める。 - WiiU版で猛威を振るったサンダードリフトやねじれといったバグテクニックが削除された。
デラックス追加キャラクター
デラックス追加コース(DLC)
カブカップ
デラックス追加バトルコース
デラックス追加アイテム
- ハネ
初代から25年ぶりに、バトルモード専用アイテムとして登場。
効果も初代と変わっておらず使った瞬間にジャンプするが、ライバルカートを飛び越えることでスピンさせながら風船・コイン・シャインを奪い取ることが可能。
なお、ジャンプアクション扱いなので着地時にダッシュがかかる。 - テレサ
『DS』以来の登場となるアイテム。キングテレサとの共演も実現した。
プレイヤーが半透明化して壁以外の全ての障害物をすり抜ける状態になり、ライバルカートからアイテムを一つ奪う。これらの点は過去作の物と変わらないが、『アドバンス』や『DS』の物とは異なり、ダートでの減速を無効化する能力が無くなった。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
マリオカート | ||
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ゲーム | 初代-64-アドバンス-ダブルダッシュ!!-DS Wii-7-8 -ツアー-アーケードグランプリ |
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コース | マリオサーキット - クッパキャッスル - レインボーロード ルイージサーキット - ノコノコビーチ - カラカラさばく - シャーベットランド - ワリオスタジアム ピーチサーキット -スカイガーデン- ワルイージスタジアム -ルイージマンション- DKジャングル |
脚注
- 21
- 0pt
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%888