ざくざくアクターズとは、RPGツクールVX Ace製のフリーゲームである。
製作者は人気フリーゲーム『らんだむダンジョン』を手掛けた“はむすた”氏。略称は「ざくアク」。
概要
2012年6月7日、作者のmixiにてテスト公開される。同月16日に作者ブログで一般公開開始。
その後バージョンアップを重ねつつ、2014年12月22日、Vectorで正式版となるVer1.01が公開された。現在もバージョンアップは続いており、2023年4月現在の最新バージョンは2023年3月14日公開のVer1.87。
作者の自作絵のキャラや戦闘アニメーション等が多数使用されており、手作り要素が満載の内容となっている。
ゲーム内容
RPGVXaceで作った、小さな王国の仲間を勧誘して増やしていって、会議をやったり、お店や特産品を開発したりしながら、少しずつ王国を大きくしてい くゲームです。前作「らんだむダンジョン」と比較すると、どちらかと言えばシナリオよりのゲームになっていると思います。50時間程度はプレイ出来ると思います。
- 集めてきた仲間は拠点で自由に編成が可能(ただしデーリッチは基本的にパーティに組み込ませる必要がある)。
- 最大8人までのパーティを組むことができ、戦闘時はその内4人を前衛とし、メンバーを入れ替えながら攻略に臨む。
- 前作同様、『アイテム図鑑』や『武器図鑑』等のやりこみ要素も健在。
あらすじ
『召喚』という技術が恩恵をもたらしていた世界。
召喚により異世界からたくさんの人や物を運んできたが、この技術に浮かれ過ぎた人々は、用もないのに多くの者を呼び過ぎてしまった。
その結果、世界は召喚された者で溢れかえってしまい、仕事もやることもない彼らはついに暴徒と化してしまう。
事態を重く見た召喚士達によって暴徒はひとまず鎮圧されたが、召喚された者は『ハグレ』と蔑まれ、双方に大きな軋轢を生むこととなった。
そんな中、放浪生活を続けていた二人の少女が、『ハグレ』が住みやすい王国を作ろうと決心する――。
登場キャラクター
ローズマリー- デーリッチの相棒の薬師の少女。愛称は「マリー」。
知識が豊富で頭がきれる為、『ハグレ王国』の参謀役を務めている。
時に融通が利かなかったりする面があるが、デーリッチのことは特別に甘やかしている。
一章登場キャラクター
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デーリッチ 「この項目は、一章の登場キャラクターに関するネタバレを扱っているでち。ここから下は自己責任で突っ走ってくださいでち」 |
- ニワカマッスル
- 赤い体の牛男。廃墟となったヘンテ鉱山で『首なし幽霊』に遭遇し、パニックに陥っているところにデーリッチ達と出会った。その後ハグレ王国の活動に興味を示し、王国の筋肉担当として仲間になった。
見た目に反して意外と繊細な面がある。
- ジーナ
- ハグレ王国にやってきた鍛冶師の少女。A級ライセンスを持った腕利きの鍛冶師。
仲間になった後は王国内で武器屋を構えることとなる。当初はぶっきらぼうな言動が目立っていたが、次第に仲間とも馴染むようになった。
- ヤエ
- サイキッカー(超能力者)の少女。サムサ村の異変解決の為に訪れたデーリッチ一行と出会い、成り行きで協力関係を結ぶこととなる。異変解決後は正式にハグレ王国の仲間となる。若干中二病の気があり、言ってることは胡散臭いが、根は真面目で優しい性格。
- ティーティー
- 紅茶の神様。ティーカップに入った手乗りサイズの女神。
ハオと共に『南の世界樹』を守ってきたが、観光協会から世界樹の認定が取り消された為、
祭りの後ハグレ王国の一員となることを決めた。(世界樹の管理人は継続している)
- アルフレッド
- ゴーストハンターの少年。ヘンテ鉱山奥でモンスターに囲まれていたデーリッチ達の前に現れた。
当初は格好良く登場したが、実はジーナの弟で普段は姉の尻に敷かれている。
首無し幽霊(=デルフィナ)の成仏を見届けた後、ハグレ王国の一員となった。
二章登場キャラクター
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ローズマリー 「この項目は、二章の登場キャラクターに関する記述があるんだ。 もちろん内容はネタバレになるから、自己責任で閲覧するようにしてね」 |
- かなづち大明神
- 4マスを占拠し、パーティー編集画面では思いっきり見切れる、巨大な自称妖精の神様。
その正体は、異世界に住む妖精がその英知を伝えるために、彼女の性格や知識を忠実に模倣させた人工妖精である。妖精たちの神様となっていたのだが、変態要素までも忠実に再現してしまったため、セクハラがすぎて妖精王国から追放されていた。
性格は非常に礼儀正しく、頭も切れ、時には王国の民に体を張る立派な妖精。これでセクハラさえなければ……
- ヅッチー
- 妖精王国の建国者。妖精の女王の娘でもあり、持つ力は妖精の中では桁違い。そのカリスマで多くの妖精を引き連れ、ハグレ王国の近くに妖精王国を建国する。
性格はわがままで単純。性格と精神年齢が近いデーリッチとは互いふざけ合う仲に。幼稚なように見えて王国のことをしっかり考えている点もデーリッチと近い。
かなづち大明神の説得後、学べることがあると踏んでハグレ王国へ留学。ところが、その留学が両王国にとんでもない事態を巻き起こす。建国で始まりその事態の収拾で終わる二章の中心人物。
- ジュリア
- 女性の傭兵隊長。人を護ることを第一にしている。アルフレッドとジーナとは幼馴染で、アルフレッドを通じて、ハグレ王国に共同作戦の提案をする。
依頼内容は貴族の長兄を守りながら、山岳地帯の魔物を殲滅するというもの。圧倒的な戦力差であり、お荷物の長兄のことを考えても任務達成は容易に思えたのだが……
王国に居着いてから分かることだが、実は王国きってのボケキャラである。
- ブリギット
- 人型の魔法ゴーレム。王国地下にある遺跡深部でずっと休眠状態だった。管理していたキーオブパンドラがなくなっていることに気付き、ハグレ王国に返還するよう手紙を送りつける。
面倒くさがりでさばさばした性格の持ち主。いつも浮遊椅子に座っている。元々は子守を目的に作られたらしく、面倒見が良い。
- ベル
- 獣人のハグレ。幼い頃から港町ザンブラコで育ち、自分の道具屋を開くことを夢見ている男の子。
妖精王国が出店したデパートに客を取られて諦めムード漂う商店街の人々を奮起させるべく、大ダコの足を獲りに単身海岸洞窟へと向かう。
外見年齢が近いデーリッチやヅッチーと仲が良いが、暴走しがちな二人を抑える役目であることが多い。また、店を隣り合わせることになるジーナをはじめ、女性陣には終始振り回されっぱなし。がんばれベル君。
- ヘルラージュ
- 古代魔法っぽい何かの第一継承者。次元の塔三層で悪の秘密結社を営む
……のだが、考えても何も悪いことが思い浮かばないくらいの根っからの善人。 - 秘密結社を作ったのはあることへの復讐を遂げるためらしいのだが……
三章登場キャラクター
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ヅッチー 「この項目に書かれているのは、三章の登場キャラクターだ。ネタバレが含まれてるから、注意してみるんだぜ! え、お前は誰かって?二章の所を見ればわかるさ!」 |
- ミアラージュ
- 古神降霊術の元第一継承者にして、ヘルラージュの姉。
幼少期に事故で死亡したが、両親により黄泉帰りの秘術によって蘇る。しかし、ゾンビとなった彼女は常に血を摂取し続けないと保つことが出来ない体となってしまっていた。そこで彼女はホラーハウスをつくりだし、家畜を浚って生き血を摂取することとなる。
神童と呼ばれていただけあって、非常に才能豊か。絵の才能は芸術の神であるポッコが激しく嫉妬するほどで、ハグレ大祭りでは空手のラスボスとして立ちはだかる。ただ、味覚に関しては生前から現在に至るまで非常に独特な趣向の持ち主。
- クウェウリ
- ケモフサ村の獣人マーロウの義娘。帝国と村との戦争を止めるべく、デーリッチ達と行動を共にする。
人見知りで大人しく、義父であるマーロウを慕っているが、失敗にも挫けることなくマーロウを止める側に立ち続けた芯の強い女性。
ヒロインを地に行く性格の持ち主で、その純粋さと常識は王国の良心。ベルとのイベントは必見である。
- プリシラ
- 妖精王国の参謀。
元はヅッチーの後ろを付いて回る気弱な妖精だったが、シノブに才能を見出され、マナジャムの摂取により普通の妖精とは一線を画す肉体、頭脳、頭身を得た。
ヅッチーがハグレ王国への出奔まがいの留学をしてしまったため、妖精王国の実質トップに。卓越した政治と経済の采配により以前と比べるまでもない発展を実現した王国だが、ヅッチーのカリスマを追い越すことはできず、その葛藤から遂にはハグレ王国に戦争を仕掛ける事態になってしまう。最終的にはヅッチーとの一騎打ちを経て王国とは和解。以降はヅッチーと共にハグレ王国と協力体制を取ることになる。
ハグレ・妖精両王国の財務担当。その手腕は金銭のみで停戦交渉を妥結させるほど。でもなにより一番大切なものはヅッチー。
- メニャーニャ
- 召喚士協会に属する召喚士。エステル・シノブの後輩にあたる。
類まれなる努力家で仕事中毒。物事の解決に必死になっているうちに士官まで登りつめてしまい、「協会の悪魔」「帝都最終兵器」という物騒な通称まで付けられることになってしまった苦労人。
自身の世話焼きな性格も相まって、周囲からは放任されている。その結果、単身で物事の解決に奔走することになり、それがまた周囲から距離を置かれる原因になってしまっている。
- ドリントル
- ドリンピア星第一王女。遠い星から流れついた宇宙人。ハグレではないがはぐれている。
正義感にあふれ、弱きものを助ける王女らしい性格の王女様。漂着先の次元の塔五層で暴走列車を操る宇宙海賊を相手にレジスタンスのリーダーを務めていた。デーリッチたちと共に海賊を撃破した後はハグレ王国に参加する。
四章・クリア後登場キャラクター
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エステル 「この項目には、四章、およびクリア後の登場キャラクターが書かれているんだ。ネタバレもたくさん含まれてるから、注意して見ないとだめよ? へ?私は誰かって!?この項目を見るなら、一章くらいはクリアした方がいいんじゃかな……」 |
- ウズシオーネ
- スキュラ族のハグレの少女。
海にそびえたつリゾートホテル「ドナウブルー」を経営しており、福引でホテル宿泊券をゲットしたヅッチー達をホテルへ招待する。
実は、「シオーネ」と「ウズ」の二つの人格を併せ持っている。互いの存在は認識しているものの直接コミュニケーションすることは不可能で、交換日記を介して意思を疎通している。どちらも友への思いやりも忘れないいい子なのだが、ウズの方は困った欠点も。
王国の一員となったのちもホテルの経営は続けており、他にも銭湯やお好み焼き屋、貸しスワンボートなど精力的に活動している。
- ポッコ
- 東の世界樹を管理する芸術と創造の神様。
本名は「サルバトール・ジャッコメディ・ポッコ」。 描いたものを少しの間具現化できる能力を持っている。活発で無邪気な負けず嫌いのお子様だが、根はまっすぐな頑張り屋。
- ヴォルケッタ
- 炎魔法使いであり、賢者の孫娘。
次元の塔七層にて、小人たちを救出するためにヘルパーさんが彼女を雇ったのだが、その高飛車すぎる振る舞いに音をあげたヘルパーさんによりハグレ王国に押し付けられる。
炎魔法の基礎体系を確立した賢者の孫娘であり、元の世界では子爵の爵位を持っているらしい。が、国王や王女がゴロゴロしている王国ではそんな肩書など無意味。尊大な態度は箱入り娘からくるものらしく、根は純粋で天然なツンデレ。それ故に個性の塊である王国メンバーには終始振り回されっぱなしの様子。
- シノブ
- 魔道の巨人の異名を持つ、天才召喚士。
飛び級で召喚士協会に入り、難解な古代語を僅か数年で解読し、幼いころから召喚ゲートの研究に関わった超が付く天才。ただ、その才能故に彼女の行動が文字通り世界を動かしてしまうことになる。
一章終盤以降、物語の背後には常に彼女の姿があり、王国とはときに敵対し、ときに協力する。最終的には歩み寄ることになるのだが、その矢先に思いもよらない事態が待っていた。
エステルは同期、メニャーニャは後輩にあたり、一時期は共同で研究を行っていた仲。人並み外れた能力と行動力を持つが中身は相応の少女で、能力を恐れられると拗ねたり、メニャーニャをエステルと共にからかったりする。
- クラマ
- 天界に住まう神の一柱。若くして「鞍馬天狗」の名を継いだ鴉天狗。
次元の塔八層となってしまった天界、当初はその原因を作っていたのではないかと疑われていたが、それは濡れ衣を晴らすために待ち伏せていたためと発覚。
一匹狼的な風来坊。若くして要職についたためか、頭を下げることが苦手で、人付き合いを学ぶように福ちゃんから諭されたことから王国入りが決まる。
- マリオン
- 「星の守護者」の肩書を持つアンドロイドの少女。
何者かによって異世界から飛ばされ、その犯人を待ち伏せるために洞窟で待ち構えていた。調査にやってきたデーリッチたちをその犯人だと思い込み、審判を下そうと戦いを挑むことに。ちなみに、彼女もイリスやヴォルケッタ同様、前作にも記述があるキャラである。該当アイテムを探してみよう。
戦闘後は誤解が解けるも、行くあてがないことからハグレ王国の一員に。アンドロイドらしく融通が利かない性格で、不器用。マリオンちゃんかわいい。
なお、彼女との戦闘曲はmozellさんによる書き下ろしである。
- ルフレ
- 宇宙ニンジャを自称するウサギ型宇宙人。今作の裏ダンジョンに相当する魔王タワー解放の最初のイベントで遭遇する。
どっかの誰かさんのせいで乗っていた宇宙船が不時着。王国に居着くことになるが、時を同じくして届いた「魔王復活!!」のニュースに飛びつき、王国を巻き込んでのタワー攻略へと突き進むことに。
- マオ
- 魔王タワーの最深部、魔王スカイツリーの頂点に君臨する魔王。
デーリッチと同じくらいの幼い外見年齢だが、魔王としての実力は本物で、戦闘当初は玉座に腰を降ろしたまま応戦するほど。この星最強の生物を自称するだけはある。
本編内での言及はないものの、前作に登場した同名のキャラクターである可能性が非常に高い。なお、彼女との戦闘曲もマリオンと共にmozellさんによる書き下ろし曲が使用されている。
関連動画
関連静画
関連項目
外部リンク
- はむすたブログ
(作者ブログ)(パッチ配布あり)
- ざくざくアクターズ-まとめwiki
(※リンク先ネタバレ注意)
- 「ざくざくアクターズ」本体ダウンロードページ
(Vector)
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