――おお、何度でも奏でよう! 麗しき星の
メロディーアに、我らを重ねたアンサンブルを!
サウンズオブアース(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「サウンズオブアース」をモチーフとするウマ娘である。CV:MAKIKO
概要
誕生日:4月12日 身長:161cm 体重:ベニッシモ! スリーサイズ:B80・W52・H81
レースは地球とのアンサンブル、出走ウマ娘はセッション相手。
「レースで最高の音を奏でる」、それこそが己の本懐だと言ってはばからない、音楽を何より愛する天性の芸術家。情熱的な性格で、認めたライバルを熱烈に口説くことも。
特技はバイオリンの演奏、好きな花はハナミズキ。
2023年8月22日配信の「ぱかライブTV Vol.32」にて発表されたウマ娘。番組内で発表されたアニメSeason3のPV内で初お披露目となった。
社台ファーム代表・吉田照哉氏名義の所有馬として、および2014年クラシック世代の競走馬ではモーリスやオジュウチョウサンを差し置いて初のウマ娘化となる。また、JRA所属の重賞未勝利馬のウマ娘化も初である(ハルウララは高知競馬場所属)。
今までいそうでいなかった音楽家タイプのウマ娘。当然馬名由来の設定であろうが、バイオリニストなのはモチーフ馬の母ファーストバイオリンからだろう。ちなみにこのバイオリン、なぜかアニメではバイオリン型のスピーカーエアバイオリン。ただし、アプリではちゃんと本物を弾いている。
「好きな花はハナミズキ」というのは、史実の勝ち鞍に由来する(後述)。
アニメでの活躍
Season3の第3話で初登場。有馬記念出走で浮かれるキタサンブラックの前にバイオリンを弾き(?)ながら登場、チームスピカの立て看板に壁ドンしてキタちゃんに迫ったところをナイスネイチャに窘められた。その後、チームカノープス所属であることがネイチャから語られ、有馬記念へと出走する。
史実
2014年菊花賞、2015年有馬記念、2016年ジャパンカップなど重賞2着7回、通算2勝・重賞未勝利で4億6700万円を稼いだ「最強の2勝馬」。
2011年4月12日、社台ファーム生まれ。父ネオユニヴァース、母*ファーストバイオリン。一口馬主と違い、中央馬主資格の保有者で競走馬を共同所有する「社台グループオーナーズ」の持ち馬で、登録上の馬主名義は社台ファーム代表・吉田照哉となっている。
彼の戦績については、くだくだしく戦歴を語る前に、これを見ていただければ一発で理解できるだろう。
主な勝ち鞍:はなみずき賞(500万下)
重賞成績:[0-7-0-17]
獲得賞金:4億6744万円
……はい、つまりはそういう馬である。日本競馬史上屈指のシルバーコレクターとして知られる。
2歳10月にデビュー、3歳2月の4戦目で勝ち上がり、クラシックを目指して若葉Sに挑んだが3着。皐月賞は断念し自己条件に戻って、皐月賞の前日の3歳限定500万下(現在の1勝クラス)のはなみずき賞を勝利。……これが彼の最後の勝利となる。
その後、京都新聞杯2着で日本ダービー出走を果たすが11着に惨敗。秋は神戸新聞杯2着で菊花賞の権利を獲得し、本番ではトーホウジャッカルのレコード駆けに半馬身及ばず、自らもレコードを更新するタイムで駆け抜けながら惜しくも2着に敗れる。
翌2015年春は日経賞4着、天皇賞(春)9着に留まったが、秋初戦の京都大賞典2着を経てジャパンカップでは勝ったショウナンパンドラから0.3秒差の5着、有馬記念では引退レースのゴールドシップやこの年の宝塚記念・天皇賞(秋)を勝ったラブリーデイ、そして菊花賞馬キタサンブラックらが揃う中、8番人気の伏兵ゴールドアクターのクビ差2着にまたも惜敗。
2016年は日経賞2着から再び天皇賞(春)に挑むも、キタサンブラックとカレンミロティックの死闘のはるか後ろで15着撃沈。秋は京都大賞典4着のあと、ジャパンカップでキタサンブラックを追い込んだものの逃げ切られ2着に敗れた。
その後は主な勝ち鞍:500万下のままでドバイシーマクラシックに挑戦(ブービー6着)したりと、7歳まで現役を続行したが一度も馬券には絡めず、2018年の有馬記念を最下位に敗れて引退。
通算30戦2勝。主な勝ち鞍が条件戦のまま重賞戦線で善戦し続けた馬といえば阿寒湖特別(900万下)のステイゴールドが有名だが、彼は主な勝ち鞍:はなみずき賞(3歳限定500万下)のまま第一線で走り続け、重賞ではGI3回を含め2着を7回も獲りながら、ついに重賞を勝つことなくターフを去った。重賞では3着も一度もないあたり、生粋のシルバーコレクターである。[1]
稼いだ賞金はそこらのGI馬を軽く上回る4億6744万円で、この数字は現在も重賞未勝利馬の獲得賞金歴代1位に君臨している[2]。同じネオユニヴァース産駒の日本ダービー馬ロジユニヴァース(重賞4勝)より1億円以上多く稼いでいると言えば、この獲得賞金額の凄さがご理解いただけるだろうか。最近ではカレンブーケドールがこの記録の更新を期待されていたが惜しくも届かず引退した。
そんな彼を競馬ファンはこう呼んだ。――「史上最強の2勝馬」と。え、リオンディーズとかユーバーレーベンとか通算2勝のGI馬は結構いるって?そういうのは普通2勝馬とは呼ばないから……。
引退後は種牡馬にはなれず乗馬となったが、2023年2月、大腸炎を発症し12歳の若さで死亡した。
詳細は当該記事へ→サウンズオブアース
関連静画
関連項目
脚注
- *ちなみに「通算2勝なら条件戦とかオープン特別とか出れば良かったのでは?」と思う人もいるかもしれないが、重賞では2着でも収得賞金が加算されるので、サウンズオブアースは京都新聞杯2着の時点でダービー後もオープン入り、当時は降級制度があったがそれを込みでも菊花賞2着の時点で完全にオープン入りしている(詳しくは「収得賞金」の記事を参照)。しかも2着が多いので収得賞金も多く(最終的に1億6275万円)、負担重量やハンデがキツくなるのでオープン特別やGⅢにも出づらい立場だった。実際、GⅢには生涯一度も出走していない。
- *重賞馬の重賞未勝利時代を含めるとステイゴールド(2000年4月末日時点)の5億5466万円がその上に鎮座するが。
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