「なんか悩みごと?ま、なんでも適当に頼ってよ」
メジロパーマー(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
“遅れてきた逃亡者”と称された実在の競走馬「メジロパーマー」をモチーフとするウマ娘である。
CV:のぐちゆり
概要
誕生日:3月21日 身長:160cm 体重:微減 スリーサイズ:B84・W57・H86
メジロ家のご令嬢……だが、社交的で親しみやすいムードメーカー的なウマ娘。
他人のちょっとした変化にも気づけるいいヤツだが、優秀な親戚たちと自分を比べ悩んでいた過去も。
そんな彼女が見出した道は……逃げること!ポジティブに逃げまくれば、いつか道は切り開けるさ。
アニメ第2期スタートに伴って追加されたウマ娘。長めのくせっ毛を後ろでまとめ、前髪にはモチーフ馬の流星を再現した細く波打った白メッシュが入っている。
勝負服は史実のメジロ牧場のデザインを活かした白地に淡緑のブルゾンに、短い黄色のインナーをあわせたへそ出しコーデ。下は濃緑のミニスカート。左後脚の足元が白かったことから、靴の色は左が白、右が黒。ゲームでもほぼそのままで実装されている。
名門メジロ家の令嬢だが、同期のメジロマックイーンやメジロライアンの陰に隠れた存在で、メジロ家の中心からは距離を置いているはぐれ者。メジロ家という名前の重圧に思い悩む中、ダイタクヘリオスとの出会いでウェイ系パリピギャル道に足を踏み入れ、ヘリオスとともに「逃げ」に活路を見出してメジロ家の名前と向き合っていくことになる。
自分自身の在り方に悩む一方で、他人に対しては非常によく気が付き思いやれる頼りがいのある性格をしており、何かと他人の相談事によく乗ってあげている。
父は新聞記者、母は絵本作家。それぞれ、父はモチーフ馬の父メジロイーグルの主な勝ち鞍が京都新聞杯であること、母は名前がメジロファンタジーであることが由来だろう。
本作においては競走馬メジロパーマーの特徴的な経歴である障害レース関連については今のところ言及がない。一応、アニメでは「ハードル走は下手っぴで走るとキズだらけ」とトウカイテイオーが語っている。またゲームにおいては、メジロの名前に縛られていた自分を解き放つきっかけの一つとしてアマチュアの「フリースタイル・レース」に参加するエピソードが描かれており、障害レースへの転向・平地への再転向をイメージしたエピソードになっていると思われる。
アニメでの活躍
元の馬が常に頭を上げ続ける特徴的な走りだったことから、ランニングフォームは長距離選手のように上体を起こしたスタイル。
第2期第1話で一般通行背景キャラとして初登場。第4話で本格的に初登場。マチカネフクキタルの占いに導かれる形でダイタクヘリオスと出会う。ヘリオスと一緒にフクキタルの占いをうけ、「爆逃げ」にかけることを決意。
爆逃げコンビの初レースとなる宝塚記念で勝利して喜び、テレビにも出演したが、トレーナーはレース場に来ていなかったようだ。有馬記念でもヘリオスと一緒に超ハイペースの爆逃げを打ち、逃げ切って春秋グランプリ連覇を果たした。後に有馬前の天皇賞(秋)でのコンビ爆逃げも回想されたが、この時は揃って撃沈していた。
8話ではヘリオス不在となる天皇賞(春)で単身爆逃げを敢行し、前年よりも明らかに早いレース進行を生む引き金となった。マチカネタンホイザやイクノディクタスが脚を溜めて差す機を伺う中、その機を許さぬスピードで先頭に立ち続けるが、前年のテイオーとの対決時以上の仕上がりで迫るメジロマックイーン、そしてそのマックイーンにピタリと貼り付く蒼薔薇・ライスシャワーの鬼気迫る激走に最終コーナーでついにかわされた。ゴール後はマックイーンに続き、パーマーも拍手でライスを出迎えている。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘:☆3[Line Breakthrough]
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
92 | 103 | 76 | 91 | 88 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | G | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
G | F | A | A | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
A | E | F | G | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『ぶっちぎりロード』 | |||||||||||||||||||
スタート後からレース後半まで前の方をキープすると気分を爆アゲして持久力を回復しさらに速度を少しずつ上げる | |||||||||||||||||||
ウマ娘テンプレートボックス |
育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビューに出走
- クラシック級6月前半:ファンを9000人集める
- クラシック級7月前半:函館記念(G3 )で3着以内
- シニア級1月前半:日経新春杯(G2 )で3着以内
- シニア級4月後半:天皇賞(春)(G1 )で3着以内
- シニア級6月後半:宝塚記念(G1 )で3着以内
- シニア級10月後半:天皇賞(秋)(G1 )で3着以内
- シニア級12月後半:有馬記念(G1 )で1着
概要
当初は育成・サポート共に未実装だったが、最初期に追加されたダイタクヘリオスのサポートイベントで先行登場していた。
2022年2月24日のアップデートにて、同日実装のマチカネタンホイザのライバルとしてダイタクヘリオスと共に専用勝負服実装(遡ってトウカイテイオーやライスシャワーの有馬記念・天皇賞等にも出走。野良ネームドとして主に中長距離レースに出没)。
アニメでは前述の通りモチーフ馬の走り方をイメージした頭の高い走り方だったが、こっちではわりと前傾姿勢で走る。アイネスフウジンと走行モーションの設定が逆では?
そして、2022年5月20日に育成ウマ娘として実装。ちなみに適性はアオハル杯から全く変動がない。
メジロ家のウマ娘の通常版衣装はこれまで全て「○○・ライン」という名前で統一されていたが、「ライン(Line)」の単語は含みつつも異なるネーミングになっており、異端児のイメージを強調されている。
固有スキルは1周年以降に増えた回復+速度スキル。しかし速度効果が「少しずつ上げる」になっており、「少し上げる」である類似スキルの上位互換効果。ただし、条件としてレース前半の間、常に上位をキープしていなければならないため、スタートを失敗したり逃げの人数が増えると不発に陥りやすい弱点と引き換えである。
演出ではFall Guysのようなコミカルな色合いのコース(ハロン棒が立っている)で反り立つ壁に登ろうとしたり大玉に追いかけられたり。実際にこういう競技が行われていたらトゥインクル・シリーズと人気を争えそうである。
サイレンススズカに続き、クラシック有馬・シニア宝塚有馬のグランプリ3連覇を果たすことで「大逃げ」を習得可能になっている。ただし例によってクライマックスシナリオでは取れない。しかもクラシック級有馬記念は固定出走するオグリキャップが情け容赦のない強さで、生半可な育成では返り討ちに遭う。
目標レースは、クラシック級では史実で唯一3歳時に出走した重賞となる7月前半の函館記念のみ(※ただし当時の函館記念は8月開催(91年8月19日・パーマー7着)であり、史実の勝ち鞍である札幌記念(92年6月30日・当時G3)の代替の可能性もある。どちらも芝2000m)。シニア級はやはり、天皇賞とグランプリを全通する5歳時(92年)ベースの内容。ただし時系列上4歳時(91年)ということになるため、それに準じてマックイーン・ライアンとの対戦が中心となっており(1つ下のテイオーは秋天・有馬には参戦し、2つ下のライスは有馬にも出てこない。一方で91年宝塚記念に出走しているバンブーメモリーが「私の夢はバンブーです!」の杉本節とともに登場する)、自身のメジロ家としての在り方と向き合う部分が強調されている。
目標レースが少ないぶん、クラシック級は目標外レースの隠しイベントが豊富で、皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念にそれぞれ隠しイベントがあり、レース後のイベントも固定出走の同期組を含めた勝敗でいろいろ分岐する。そしてアイネスフウジンの育成シナリオと同様、菊花賞のマックイーンが相当に手強い。他の目標外レースも史実に準じた出走ウマ娘が固定枠で居たりする。
さらにはシニア級では、レースによっては「逃げ」以外の作戦で勝利するとイベントが変わったりもする。
固有二つ名は「波乱の逃げウマ娘」。条件は「作戦「逃げ」かつ4番人気以下でGⅠを勝利し、作戦「逃げ」かつシニア級で天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念を勝利し、逃げ適性をS以上にする」。
……見ての通り、取得はめちゃくちゃ難しい。勝利条件はともかく、まず逃げ適性Sが継承運に左右される。それを乗り越えたとして、問題は「4番人気以下でGⅠを勝利」の方。ある程度以上育成環境が整っていれば、普通に育成していて育成中のレースで4番人気以下になるのはほぼ不可能である。弱い因子やサポカを使うなどして意図的に取りにいかないといけないだろうが、その上で継承ガチャに勝たないといけないわけで、初心者でないと狙わずに獲るのはほぼ無理だろう。
特殊実況はシニア級宝塚記念。条件は「作戦「逃げ」かつ4番人気以下でシニア級宝塚記念を勝利する」というもの。
……前述の固有二つ名と同じ理由で聞くのが難しい実況である。春天を1着ではなく3着以内で通過できればよく、逃げS継承を狙わなくてもいいぶん有情とはいえ、能力が勝ち過ぎて1番人気に推されてはいけないことに変わりはない。バクシン教でスタミナを低数値に控えつつ長距離レースは固有含む回復スキルで凌ぐのが得策か。
サポートカード
SSR[バカと笑え]
イラストとテキストはヘリオスと大逃げ(3回目)をぶちかました有馬記念のもの。
得意トレーニングは根性。逃げおよび長距離用というパーマーの脚質に合ったスキルヒントに加え、アニメでも勝利していた宝塚記念および有馬記念にちなんだ阪神・中山のレース場○を有している。
根性タイプということで見るところもなくレアスキルは使い勝手の悪い「先陣の心得」しかも不確定、専用イベントの1回目「振り逃げランナウェイ」でどっちを選んでも体力-15で消費にあまり見合わない選択肢を出してくるためランダムで出てきてほしくないサポカイベ上位を争う難儀な娘だったが、1周年バランス調整でコスパが大幅改善(体力-15、ステ+20→体力-5、ステ+25、ヒント+1)。そして、パワーボーナス持ちでアイネスフウジン(スピードボーナス持ち)に負けず劣らずのトレーニング能力を持つ根性SSRとしてカード自体の評価も劇的に向上した。
楽曲
関連ウマ娘
- ダイタクヘリオス
- 初登場のアニメ2期において、シラオキ様の導きかマチカネフクキタルの仕込みか、占い屋から出たところで「“お嬢様”がツレない」と嘆いていたヘリオスと運命的な出会いを果たした。第6話にて爆逃げコンビを結成。ゲームでは2022年2月の新シナリオにおいてツインターボを含めた『爆逃げトリオ』が爆誕。同じ長距離逃げウマ娘であるキタサンブラックを勧誘している。
ゲームのストーリー内でも、占いは関係ないがそれ以外は似たような出会いを果たし、自分にない圧倒的な奔放さと陽気さに憧れ「私の太陽」(名前が太陽神なだけに)とまで評している。 - モチーフ馬は大レースで何度も一緒に逃げて大波乱を巻き起こした、パーマーを語る上で絶対に外せない相方。
- メジロライアン
- メジロ家の期待株。お嬢様っぽくない点では近しくもあるが、それでもライアンはメジロの王道を背負えるウマ娘であり、在り方が全く異なる。モチーフ馬は同期メジロ御三家となった1頭だが、活躍時期が全く重ならなかった。前述の通り、ゲームのパーマー育成シナリオでは前倒しになった分ライアンの活躍時期と重なったため共演している。
- メジロマックイーン
- ウマ娘におけるメジロの代表的存在。モチーフ馬は同期メジロ御三家となった1頭で、息の長い活躍のため何度も戦い、時に名勝負を演じた。
- メジロアルダン
- パーマー自身「アタシは傍流」としてメジロ家と距離を置いている故か、歳上ながら、他の娘と比べてくだけた間柄でアルダンから「パマちん」(名付け親はヘリオス)と呼ばれる事も。モチーフ馬は2世代前。
史実
そしていつか
友人たちの躍進に誇らしさを感じながら
自分へのもどかしさも また抱いていたいま先頭で走る僕は逃げているのではなく
実は彼らの後ろ姿を追いかけているのだ少しずつ差を詰めよう
そしていつか抜き去ろう
1987年生まれの牡馬。父メジロイーグル、母メジロファンタジー、母父ゲイメセンという血統。名前は名プロゴルファー「アーノルド・パーマー」からとって名付けられた。
父メジロイーグルは逃げ戦法で人気を集めた馬だったが産駒成績が振るわず、同期には期待の星メジロライアンや後の最強ステイヤー・メジロマックイーンがいたこともあって、パーマーはあまり期待されていなかった。
8月の早い時期にデビューすると2戦連続2着の後3戦目で初勝利、続くオープン特別のコスモス賞も勝って波に乗る…かと思われたが、その後全く勝てず、初GⅠの天皇賞(春)でも惨敗、さらに2度の骨折もあって陣営では障害競走への転向も検討を始めた。しかし障害の飛越がとにかく下手クソで危険と判断され、転向は保留。
500万下の条件馬として再出発したパーマーは父イーグルと同じ逃げ戦法を取るようになり、降格後の初戦で2着連対、次戦の十勝岳特別では逃げ切って1年9ヶ月ぶりの勝利を掴む。更に格上挑戦のGⅢ札幌記念でも軽ハンデを活かして逃げ切り、初重賞勝利を挙げた。イーグルはこの年の種付けが1頭しかおらず先が苦しかった事もあって、イーグルを世話していた牧場スタッフはパーマーの重賞制覇を泣いて喜び、宴会を開いて大いに盛り上がったとか。
しかしここから着外、5着、着外とまたも勝てなくなり、主戦だった松永幹夫も降りて、パーマーはとうとう障害レースへと転向させられてしまう。障害戦は2回走って1勝、2着1回。しかし飛越はうまくならず、帰ってくるたびに傷だらけになっていたパーマーを不憫に思った大久保調教師は、92年初頭からパーマーを再び平地競走に戻した。
しかし物事はわからないもの。障害の長い距離を走ったことで、パーマーは長い距離を逃げ切るスタミナと強いトモを手に入れた。そして4月28日、トウカイテイオーとメジロマックイーンの世紀の対決となった第105回天皇賞において、パーマーは山田泰誠騎手と運命的な出会いを果たす。このレースでは3200mと言う長距離にも関わらず、パーマーはこれまでにないペースで逃亡。しかし最後まで逆噴射することはなく、7着と踏ん張りきった。
初戦でパーマーの感覚を掴んだ泰誠騎手は、以降も思い切った逃げを打たせる戦法を採用。パーマーはGⅢ新潟大賞典を逃げ切って復活の狼煙を上げる。泰誠騎手曰く「馬任せにしつつ、なるべくスローペースに落とす感覚にすると最後まで逃げ脚が持つ」とか。続く宝塚記念ではダイタクヘリオスとバカコンビを結成してともに大逃げ を打ち、本命馬不在のスキを突いてまんまと逃げ切ってしまう。障害転向後に平地競走に戻ってGⅠを勝利した馬は、後にも先にもメジロパーマーだけである。
はれてGⅠホース、グランプリホースとなったパーマーだったが、マックイーンがケガで欠場し、パーマー自体も9番人気と全く期待を持たれていなかったことから北野ミヤ会長はじめメジロ牧場の面々は誰も応援に行っておらず、口取り式は非常に寂しいものだった。不憫…。
次走の京都大賞典は2番人気も着外負け。天皇賞(秋) は泰誠騎手がケガで乗れなかったこともあってブービー大惨敗。しかしこのレースでもダイタクヘリオスとバカコンビ再結成で 逃げ を打ち、レッツゴーターキンの大波乱を演出した。
そして年末の有馬記念 。マックイーンこそいないものの、復活を果たしたトウカイテイオーや“漆黒のステイヤー”ライスシャワーなど錚々たるメンバーが並ぶ中、パーマーはというと…宝塚後の連続惨敗で「あれは本命馬不在の隙をついたフロックに過ぎない」と皆に思われ、[1]出走前の人気はグランプリホースなのにイクノディクタスに次ぐブービーの15番人気という体たらく。
しかしいざレースが始まると、ハナを切ったパーマー に ダイタクヘリオスが競り合いをかけてきて、バカコンビ2頭だけで大逃亡をはじめてしまう。なぜコイツらが揃うとこうなってしまうんだ。
他の有力馬が互いに互いを牽制し合ってスローになる中、スルーされた前の2頭はバカみたいなスピードで逃げ続け、気がつけば大差で最終コーナーまで。マイラーのヘリオスは直線で力尽きたが、パーマーは障害で身につけたスタミナにモノを言わせて最後まで踏ん張りきり、レガシーワールドの猛追を振り切ってグランプリ春秋制覇 を達成してしまった(なお3着はナイスネイチャ)。
※泰誠騎手はこの有馬制覇の副賞として愛車「マツダMS-8」をゲット[2]。その後、騎手名鑑の愛車欄には他の人が車種名を書く中、ただ1人「パーマー号!」と記していた。
5歳末になってとうとう本格化したメジロパーマー。年明け93年、阪神大賞典では見事な二の足を魅せてレコード勝ち (なお3着はナイスネイチャ)し、有馬記念の勝利がフロックではないことを見せつけた。
続いて、メジロマックイーンの3連覇がかかる第107回天皇賞 にも出走。結果こそ3着だったものの、豪腕ステイヤーのマックイーンと鬼を宿したライスシャワーを相手に3200mの長距離を全力全開で逃げ、最強ステイヤー2頭に4角で捉えられながらも最後まで食らいつき、激しい叩き合いを演じた。このレースは3着ながらパーマーのベストレースの1つに数えられ、春秋グランプリホースの肩書きにふさわしい激闘だった。
パーマーはこの死闘で燃え尽きたかのように、この年は最後まで掲示板に乗ることなく終えた。94年1月のGⅡ日経新春杯ではトップハンデを背負いながら久々に快走を見せて2着に突っ込むと、4度目の春天に向けて調整に入ったが、脚部不安を生じて断念、同年9月に引退した。
同期のライアン、マックイーンの影でもがき、活躍は5歳になってから。一番人気で一度も勝ったことがない。ダイタクヘリオスと走ると必ずバカ逃げで大波乱が起きる。なんともクセの強い馬として愛されたメジロパーマー。
それでも山田泰誠との出会いで我慢を覚え、イナリワンにつぐ史上2頭目(※1)の春秋グランプリ制覇と言う偉業を達成し、同期3頭の中で一番長くターフで活躍。“遅れてきた逃亡者”メジロパーマーは、紛れもない名馬だった。
※1:宝塚記念が格落ちの存在だったグレード制導入前を含めると史上5頭目。
その他詳細は当該記事へ→メジロパーマー
関連動画
初登場(台詞なし)と(まともな)初登場
関連静画
関連項目
脚注
- *宝塚記念自体が馬場の影響もあり上がり3ハロン39秒8、レコードより3秒遅いレースだった事もあり評価自体が一部で「下級条件戦」とまで言われている有様だった
- *実は泰誠騎手、所属厩舎の調教師からの許可をもらえずにこの時まで免許がなかったのだが、副賞で高級車を貰った事から「それなら仕方ない」と免許を取る許可を貰えている。
親記事
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- なし
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