とまこまい観光大使、ホッコータルマエだべっ☆
……うーん、もっと上目遣いの方が可愛いかな?
ホッコータルマエ(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「ホッコータルマエ」をモチーフとするウマ娘である。CV:菊池紗矢香
概要
誕生日:5月26日 身長:162cm 体重:増減なし スリーサイズ:B86・W56・H85
苫小牧からやってきたローカルアイドルウマ娘。
その熱い郷土愛は地元の人々から正式に『とまこまい観光大使』に任命されるほど。
自分の走りとライブで苫小牧をPRすべく、日々真面目に試行錯誤中。
真面目すぎて迷走しがちなのが玉にきず。
2022年7月27日配信の「ぱかライブTV Vol.19」にて、デアリングタクトのウマ娘化、および既にウマ娘化が発表されていたコパノリッキーの詳細発表と同時に、ワンダーアキュートとともにウマ娘化が発表された。
コパノリッキーのウマ娘化発表の時点で最大のライバルであるタルマエのウマ娘化を希望していたファンも多く、待望のウマ娘化発表となった。また同番組では川崎レース場・船橋レース場・盛岡レース場の追加も発表されており、ダート路線の大幅強化となった。
苫小牧のローカルアイドルという設定は、モチーフ馬の馬主が苫小牧の企業の社長、馬名の由来が苫小牧市の樽前山であり、モチーフ馬自身が「とまこまい観光大使」に任命されていることに由来する。さすがに2013年ジャパンカップダートの幸ダンスは関係ない……と思うが、「真面目すぎて迷走しがち」というキャラ付けには幸ダンスが反映されてるかもしれない。
ちなみに「ゲン担ぎをしないのが1番のゲン担ぎだと思っている」というヒミツは上の人ネタ。あと、育成画面で言う「なせば成る、なさねば成らぬ、何事も」はホッコータルマエのリアル名刺で好きな言葉とされている本人ネタ(?)である。
冒頭の台詞にあるように、ロコドルをやっている時はあからさまなくらいの北海道弁の「ピュアカワキャラ」だがこれはキャラ作りで、ウケを狙ってこのキャラを真剣に演じており、素の言葉遣いはほぼ完全に標準語。スペちゃん……。
顔立ちは丸っこくて幼い感じだが、こう見えて身長は162cmとけっこう高い。具体的にはナリタブライアンやミホノブルボン、エイシンフラッシュやメジロパーマー(いずれも160cm)より長身である。
そして3Dモデルではなんだかムチムチな体型に見え、話題を呼ぶポイントになっている。
勝負服は「ホッコー」の白、黒山形一本輪、袖赤二本輪のカラーリングをベースに、苫小牧の観光親善大使「ハスカップレディ」の衣裳を元にしたと思われる制服風のデザイン。耳カバーではなく、右耳のリボンがモチーフ馬のつけていたメンコの色になっている(ちなみにこのメンコは西浦勝一厩舎の共通デザインで、同厩舎のカワカミプリンセスも同じメンコをつけていた)。胸元のリボンは苫小牧市の市の花2種の片方、ハナショウブ[1]が元になっている。
作中の設定としては、地元で着ていたロコドルコスチュームのデザインをそのまま使ったという珍しい経緯を持つ。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘:スター・ライト・シップ
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
95 | 95 | 78 | 85 | 97 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
G | A | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
F | A | A | E | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
B | A | G | G | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『かがやけ☆とまこまい』 | |||||||||||||||||||
ダートレース中盤コーナーで競り合うと ラストスパート時好位置で加速力がわずかに上がる、余力十分なら効果が増える |
|||||||||||||||||||
ウマ娘テンプレートボックス |
概要
2022年8月19日、コパノリッキーの育成実装に伴いワンダーアキュートともどもレースライバルとして初登場。リッキーシナリオではリッキーよりも1年早くデビューした立場で、シナリオ内ではリッキーと何度となく戦うことになる。とりわけクラシック級での出走時はステータスが高くかなりの強敵。
所持スキルのうち、レアスキル「目指せセンター!」(効果:レース終盤に前方にいると加速力が上がる<ダート> 「意気込み充分」上位)はこれが初登場。1.5ハーフアニバーサリーで実装されることになった新衣裳スマートファルコンの所持スキルで、タルマエによって先行お披露目となった。
また、シニア級ではDOKIDOL☆WORLD☆CONCERTではなくドバイのGⅠレースに出走、史実の5歳時におけるドバイワールドカップ挑戦を元にした展開が描かれる。作中でドバイのレースについて言及されたのはこれが初となる。
世代が離れているワンダーアキュートのシナリオでも、展開の都合上時代を前倒ししてレースに登場している。
2023年1月10日に育成ウマ娘として実装。これで同時代のダート3人組が勢揃いとなった。
固有スキルは「ダート」「特定タイミングの競り合い」「特定の位置」とかなり厳しく縛られている代わりに、条件が成立すれば終盤最速発動する加速スキル。端的に言うとニシノフラワーの「つぼみ、ほころぶ時」と同系統である。ただし、継承では追加効果が削除され低ランクの効果となるためあちらと違って継承不向き。
ラークシナリオではメイクデビュー以外芝しか走らないので全ウマ娘で唯一固有が機能せず、[2]そのため育成で多大なハンデを背負っていた。[3]
演出には現実の苫小牧市公式キャラクター「とまチョップ」が3Dモデルで登場し、デカデカと「とまこまい」の文字が連発される全力PRとなっている。強いが発動しにくいタイプなのはPRに不向きである。とまチョップのTwitterアカウントもしっかり反応している。「したから!とまこまい」の「したから」は北海道弁で「だから」の意味。
ちなみに、他にもシナリオ内で登場するニッチな新規グラフィックとしてハスカップや前述のリアル名刺のデザインを踏襲した名刺が存在する。
固有スキルが加速スキルになったためか「目指せセンター!」は持たず、代わりにファル子と同じ「チャート急上昇!」を所持する。
シナリオではダート界の絶対王者として君臨するファル子と、そこに挑んでいく先輩のアキュートを目標に、苫小牧のため、レースとロコドルの二足の草鞋での奮闘が終始描かれる。リッキーは史実同様レースでは1年後輩の立場だが、史実での初対決がタルマエ5歳時のフェブラリーSなので、リッキーシナリオでの目標と同様に初対決はシニア級のチャンピオンズカップに前倒しされている。
途中、復帰を検討するファル子のメッセージを受けて「G1勝利数歴代最多」を一つの目標とするようになり(古馬以降に4年使って達成した記録なんですけどソレ)、シニア級チャンピオンズカップ勝利の時点でG1を9勝以上という条件を満たすと、ファル子が最終目標の東京大賞典に電撃出走する分岐がある。なお、サクラチヨノオーシナリオのマルゼンスキーやミスターシービーのような鬼ステではなく、ごく普通のライバル枠程度のステータスなので、勝利することは難しくない。
また、この条件を満たして最終目標の東京大賞典を勝利すると、G1最多勝記録を祝うイベントが発生してステータスアップとスキルpt、「前列狙い」のヒントが貰える。
リッキーシナリオの1年手前にあたるので、ドバイへの挑戦は(史実時系列通り)エンディングで渡航までが描かれる。
固有二つ名は「苫小牧の星」。条件は「ダートのGⅠを10勝以上し、ファン数が320000人以上になる」。勝利数は上記の隠しイベントと並行して狙うとして、問題はダートでは稼ぎにくいファン数の方。サポートカードでファン数ボーナスをガッツリ盛れば、一応ダートG1+URAファイナルズだけでも達成は可能だが、練習回数を稼ぎたい「グランドライブ」よりはレースメインの「Make a new track!!」の方が狙いやすいか。
特殊実況はシニア級東京大賞典。おそらくは普通に勝利するだけで聞けるものと思われる。
関連ウマ娘
- コパノリッキー
- 友人。リアリストなタルマエは風水に否定的であり、何かと風水に結びつけるリッキーには必然的に冷たい反応をしがち。もっとも、自分の大切なものを世に広めるためにレースをしているという意味では似た者同士と言える。史実では絶対的なライバルだが、1歳下なのでシナリオではお互い立場の差が出る。
- ワンダーアキュート
- 友人。年長者感を出してくるがレースでも先輩。張り詰めがちなタルマエをリラックスさせてくれることが多い。史実では3歳上だが引退は1年しか違わないため、古馬以降のかなりの期間で争った間柄。
- スマートファルコン
- 偉大な先輩。3人共にとってレジェンド扱いであるが、タルマエの場合はアイドルとしてのリスペクトもある。史実では対戦は1年の差で叶っていないが、ドバイワールドカップに挑戦した共通点がある。
- ゴールドシップ
- タルマエはウマ娘にようやく登場したゴルシの史実同期なのだが、当然ながら対戦したことはないので、ウマ娘でも今のところ目立って絡むわけではない。育成の初詣イベントでは3択でどこに寄り道してもゴルシが現れ、一方的に何かをオススメするだけして帰っていく。
- カワカミプリンセス
- 育成の自主トレイベントなどで登場。クラスメイトとのこと。史実では同じ西浦勝一厩舎所属で、その繋がりと思われる。
- マヤノトップガン
- 育成の切れ者イベントや勝負服イベントなどで登場。マヤノのセンスの良さに信頼を置いている。関連性としては、山の名前を冠する(マヤノ冠は摩耶山から)こと、主戦騎手の田原成貴・幸英明が兄弟弟子であることなどがある。
史実
旅路
鉱脈があると知れば
足を運んで掘り起こした。
けれど本当に誇らしいのは
手に入れた無数の宝ではなく
この長い旅そのものだ。
2010年代のダート戦線で1歳下のコパノリッキーとライバルとして鎬を削り、すぐにリッキーに抜かれたものの当時の史上最多記録となるGⅠ級10勝を挙げた、2010年代を代表するダート馬。
ちなみにチャンピオンズカップ(ジャパンカップダート)勝ち馬、および謎の妖艶褐色ウマ娘キングカメハメハ産駒がウマ娘化されるのは彼が初である。
2009年生まれ。父キングカメハメハ、母マダムチェロキー、母父Cherokee Run。父はともかく母の血統は地味で、北海道セレクションセールでも1500万円と決して高額とは言えない価格で落札された。
最初のオーナーは苫小牧市の建設会社・北海土建工業の矢部幸一代表。冠名「ホッコー」は企業名の略称に由来する。2013年に亡くなったあとは息子の矢部道晃オーナーが権利を引き継ぎ、その後馬主名義は法人名義の「北幸商事㈱」となった。
主戦騎手は幸英明。牝馬三冠馬スティルインラブ、同じくダートの猛者だったブルーコンコルドと並ぶ幸騎手の代表的騎乗馬である。
デビュー戦は単勝万馬券の11番人気で人気通りの11着など当初の評価は高くなかったが、走るごとに力をつけていき、ジャパンダートダービー5着を経てレパードSで重賞初制覇。ジャパンカップダートでも9番人気ながら3着に健闘する。
4歳となり、2戦目の佐賀記念を圧勝すると、名古屋大賞典、アンタレスSと重賞3連勝。勢いに乗って2番人気で乗りこんだかしわ記念でエスポワールシチーを破りGⅠ級初勝利を挙げると、この年だけで帝王賞、JBCクラシック、東京大賞典とGⅠ級4勝を挙げ、一気にダート界の覇者となる。その一方、この年のジャパンカップダートでは直線で抜け出してから鞍上の幸騎手がほとんど立ち上がらんばかりの追い方で3着に敗れ、アメリカの競馬記者から「マイケル・ジャクソンより激しく踊ってるぜ!」と言われたり、日本の競馬ファンからは「馬上で焼きそば焼いてる」「幸ダンス」とか言われたりした。
5歳となった2014年からは1歳下のコパノリッキーが台頭し、以降は2016年に7歳で引退するまで、ダート界の双璧、最大のライバルとして鎬を削った。
2014年は初挑戦のドバイワールドカップでオールウェザーが合わなかったか16着と大敗した上にストレス性の腸炎になってしまい帰国が遅れ、半年以上休むというアクシデントもあったが、復帰後はチャンピオンズカップと東京大賞典を勝ちJRA賞最優秀ダートホースを受賞。
これに加えて2014年から2016年まで川崎記念3連覇、2015年帝王賞を勝利し、当時の史上最多記録となるGⅠ級10勝を達成。この記録は翌年にコパノリッキーに更新されたものの、間違いなく日本ダート史に残るレジェンドの一頭である。
ドバイワールドカップには3年連続で挑戦し2015年の5着が最高だったが、国内での競走成績は非常に高い安定感を誇り、通算39戦のうち国内ダート重賞を28戦走って馬券を外したのは僅かに4回、掲示板は一度も外していない。ライバルのリッキーが好不調や苦手がはっきりしているタイプだったのとは対照的で、このあたりもウマ娘での性格付けに反映されているようだ。
獲得賞金は海外も含めると11億円を超え、猛者揃いの2012年クラシック世代の中でもジェンティルドンナ、ゴールドシップに次ぐ3位。一度も芝を走っていない馬としては歴代1位である(2位はリッキー)。
ちなみにリッキーとの対戦成績は10戦して5勝5敗。対決時はリッキーが逃げ、タルマエがそれを徹底マークして潰しにかかるというのがいつもの形であった。なおリッキーがどちらかといえばマイラーだったのに対し、タルマエは2000mが主戦場でマイルはやや苦手にしていた。
また2014年にJRA賞最優秀ダートホースを受賞したのを機に、2015年から「とまこまい観光大使」に任命。現役時代に応援歌「ダートの星☆輝け!ホッコータルマエ」が作られたりもした。
地元苫小牧と馬主の北幸商事はタルマエのウマ娘化にノリノリで、観光協会や観光案内所のみならず、馬名の由来でもある樽前山神社にタルマエの等身大パネルを奉納。「とまこまい観光大使 ホッコータルマエ(ウマ娘のすがた)」として展示されている。
引退後は種牡馬入りし、2020年から産駒がデビュー。地方で堅実に好成績を挙げており、2022年にブリッツファングが産駒ダートグレード競走初勝利を挙げると、2023年も川崎競馬の南関東S1戸塚記念を浦和競馬所属のヒーローコールが制しており、特に引退後に輸入され2023年南関東クラシック三冠馬ミックファイアなどを輩出したシニスターミニスターと覇権争いを演じている。
リアルダビスタ企画でもシュシュブリーズの最初のお婿さんに選ばれた。残念ながらその仔は生まれてすぐ亡くなってしまったが……。
タルマエはドバイワールドカップに3年連続で挑み敗れ去ったが、その子供たちは父の果たせなかった夢を掴み取ってくれるだろうか。
詳細は当該記事へ→ホッコータルマエ
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
脚注
- *草の花・木の花で分けており、ハナショウブは草の花。もう片方の木の花はハスカップが制定されている。
- *他のダートウマ娘(芝ダート二刀流ウマ娘は除く)に関しては新衣装スマートファルコン・ワンダーアキュート・シンコウウインディの固有は芝で最大効果で発動しないだけで固有発動自体はする
- *目標レースや交流戦、クラシック級凱旋門賞はステを盛ればまだ何とかなるものの、シニア(モンジュー達登場)だと発動しない固有が足枷となって継承固有に大幅に依存する関係上、サポカが揃っていない人もそうだが、サポカがある程度揃っていてもスキルを多数積めない場合は冗談抜きで詰みかねない。それ故にホッコータルマエだけ攻略難易度が一際高い影響で強い個体が作りにくく、川崎記念LOHでは(全体のタルマエ採用率は不明だが)コパノリッキー・オグリキャップ(クリスマス)・スマートファルコンに出番を奪われてしまい、上位300位でタルマエを使っていたのは僅か1人(しかも固有を捨てた逃げ)だったそうな。
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