アイネスフウジン(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「アイネスフウジン」をモチーフとするウマ娘である。 CV:嶺内ともみ
概要
誕生日:4月10日 身長:167cm 体重:微増(ちょっと食べ過ぎた?)
スリーサイズ:B88・W58・H84気さくな長女気質のウマ娘。飛び出しの速さに定評があり、責任感が強い。妹2人(双子)がいるため、家計の足しにとアルバイトしているが、本人は重荷に思っている風もない。母親からもらったトレセン学園でのチャンスを全力で楽しみ、結果を出したいと思っている。
料理や裁縫、掃除など、なんでもこなす家庭的で家族思いのウマ娘。よく食べよく走るをモットーにしており、携帯食「タフネスバー」をいつも持ち歩いている。休日やトレーニングの後はアルバイトに勤しんでいる。
(リニューアル前)
サンバイザーを被った活動的なウマ娘。明るい緑の瞳とうっすら見えるそばかすがトレードマーク。あと巨乳。ゲームでレース開始時のゲートに並んでいる見てもわかるが、身長も167cmとウマ娘の中ではかなり大柄な方である(友人のメジロライアンよりも背が高い)。
双子の妹を持つお姉さんで、トゥインクル・シリーズに出場しながらアルバイトで家計を支えている苦学生。長期でコンビニ・ラーメン屋・郵便配達の3つのバイトを掛け持ちし、さらに短期のバイトを職種を問わずいろいろやっている。
中学までは普通の学校に通っており、中学限りで走るのを辞めて商業高校に進むつもりだったが、家族の後押しでトレセン学園に高等部から編入することになった。日々トレーニングとアルバイトに走り回っているが、それでいて学業も優秀。
母からは外では「アイネス」、プライベートでは「フーちゃん」と呼ばれている模様(他にはバイト先の店長にも「フー」と呼ばれている)。その長女気質から、同級生からもたびたび「お姉ちゃん」と呼び間違えられるとか。口癖は「〜なの」。
メジロライアンとは親友で寮のルームメイト。同期のライバルでありながら仲の良い友人同士だが、ライアンの育成シナリオでは名家のお嬢様で皆の注目を集めるライアンに対して「友人A」をやや自虐的に自称したり、自身について「才能もない、家柄もない、自由もないのナイナイ尽くし」と語ったりと、ややコンプレックスも垣間見える。
原案の勝負服はランニングジャケットにスパッツ、紺のプリーツスカートのシンプルなデザイン。胸元には緑の十字襷の模様がある。ゲーム版のモデルでは勝負服のデザインに大きく変更が入り、上下ともピンクでヘソ出しスタイルの派手目なデザインになった。サポートカードのイラストは原案のまま。
ちなみにゲームでは、サンバイザーはプールでも海でも温泉でも外さない。せめて温泉では外そうよ。私服では帽子を被っているが、耳を通す穴(某マチタンのように自分で開けた穴ではなく)に加え、サイドテールを通す穴が開いている。
勝負服原案 | ゲーム版勝負服 | ゲーム版私服 |
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アニメでの活躍
第1期ではBlu-ray第4コーナー収録の新規エピソード「BNWの誓い」に登場。ファン感謝祭の目玉として企画された「BNW駅伝」にウイニングチケット率いる「チームW」(全員日本ダービー馬がモチーフ)の一員として参加し、第一走者を務めた。
『うまよん』では第6話と第9話に登場。6話ではメジロマックイーン・ファインモーション・キングヘイローを牛丼屋に案内し、庶民的な店に不慣れなお嬢様トリオのボケに振り回される。
9話ではタイムセールに急いで向かっていたところ、ウマドルユニット「逃げ切り☆シスターズ」の新メンバーを探していたスマートファルコンたちに追いかけられる。そのまま逃げシスに勧誘され、「ガラじゃないしバイトもあるから」と一度は断るも「ギャラが出る」の一言で加入を決めた。逃げシスのメンバーとして9月のED曲「逃げ切りっ!Fallin' Love」も歌っている。
第2期では同期のメジロマックイーンが主役のひとりを務めるが、物語がアイネスの勝ったダービーの翌年、トウカイテイオーが勝った1991年日本ダービーから始まるため出番なし。
ゲームでの能力
育成ウマ娘:☆3[オールタイム・フィーバー]
ステータス | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
100 | 96 | 72 | 98 | 84 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | G | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
G | A | A | C | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
A | C | G | G | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『チャージ完了!全速前進!』 | |||||||||||||||||||
残り300m付近で前の方だと速度を少し上げる、ちょうど坂を登りきったところだった場合はすごく上げる | |||||||||||||||||||
ウマ娘テンプレートボックス |
育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビューに出走
- ジュニア級12月前半:朝日杯FS(G1)で5着以内
- クラシック級4月前半:皐月賞(G1)で5着以内
- クラシック級5月後半:日本ダービー(G1)で5着以内
- クラシック級10月後半:菊花賞(G1)に出走
- シニア級3月後半:大阪杯(G1)で3着以内
- シニア級6月後半:宝塚記念(G1)で3着以内
- シニア級10月後半:天皇賞(秋)(G1)で3着以内
- シニア級11月後半:ジャパンカップ(G1)で1着
概要
レース出走NPCとしては初期実装されていたが、育成実装まではかなり長いこと待たされ、実に1年2ヶ月以上経った2022年5月、日本ダービーに合わせて☆3[オールタイム・フィーバー]として実装。ゲームの配信開始当初からレースに実装されていたウマ娘では一番最後の育成実装となった。
後述のNPC出走時・「アオハル杯」でのチーム加入時とは適性が変わり、低かった長距離適性がCまで引き上げられ(史実では日本ダービーを最後に引退したので2500m以上は一度も走っていないが、父シーホークは天皇賞(春)勝ち馬2頭を輩出するなどステイヤー型の種牡馬だったので、ifの可能性を考慮した設定としては妥当なところだろう)、継承なしでもステータス次第で勝てなくはない範囲になった。その代わり先行適性が下がっているが、基本は逃げでの育成になるので問題はないだろう。
固有スキルは基本的には「残り300mで速度が上がる」ものだが、「ちょうど坂を登りきったところだった場合はすごく上がる」という特殊な条件がついている。この条件に合致するのは即ち東京レース場。つまり完全府中特効固有スキルである。所持スキルも初登場の中距離用デバフ兼用速度レアスキル「荒ぶる旋風」があるため、まさしく府中の中距離で使えと言わんばかりの性能。G1では日本ダービー、オークス、天皇賞(秋)、ジャパンカップが該当する。
施行距離が違っても最終直線は同じなので、「荒ぶる旋風」が使えないことに目を瞑れば、NHKマイルカップ、安田記念、ヴィクトリアマイルの府中マイルでも活躍できる。
ウマ娘ストーリーと育成シナリオの前半は、とあるトレーナーとウマ娘の喧嘩別れを目の当たりにしてからウマ娘の人生を預かることの重さに尻込みしていた頼りない新人トレーナーをアイネスが「お姉ちゃん」として積極的に手を引きながら、日本ダービーを目指す。後半では逆に家庭の問題で揺らぐアイネスをトレーナーが支え、一緒に走る意味を見つけていく物語となっていく。
シナリオの特殊仕様として、目標外のクラシック級有馬記念に出走すると、目標8のシニア級天皇賞(秋)を突破したあとに、最終目標を「ジャパンカップ」と「有馬記念」のどちらにするか決める選択肢が出現する(クラシック級有馬記念に出走しなかった場合は自動的にジャパンカップが最終目標となる)。
ジャパンカップでは特にライバルとの対決がないのに対し、有馬記念ではライアンに加えて引退を1年延長したオグリキャップとの再戦が待っており、レース後のイベントもこっちの方が長め。クラシック級菊花賞後のイベントでプレイヤーを有馬記念出走へ誘導するような引きもあるので、有馬記念ルートがトゥルーエンドのような雰囲気である(育成終了時のエンディングが変化したりするわけではないが)。
ちなみに目標の菊花賞と、目標外だが隠しイベントがある天皇賞(春)では固定出走するメジロマックイーンが回復金スキル持ちで相当に手強い。菊花賞は「出走」なので何着でも大丈夫ではあるが、春天ともども勝ちに行くならスタミナ強化やスキルの確保はしっかりしておきたい。
また上述のクラシック級有馬記念もオグリキャップがかなりの強敵で、生半可な育成では返り討ちに遭う。
固有二つ名はその名の通りの「風神」。条件は「作戦「逃げ」で朝日杯FS、皐月賞、日本ダービー、ジャパンC(シニア級)を勝利し、基礎能力[スピード]と[根性]がそれぞれ1200以上になる」。史実の勝ち鞍は朝日杯FSと日本ダービーだけなので、史実を越える活躍が求められる。とはいえ上述の長距離戦は指定されていないので勝利条件自体は楽。スピード・根性カンストもともに+15%の成長率補正があるので根性育成をすればそう難しくないだろうが、アイネスフウジンの育成にはSSRアイネスフウジンが使えない点には注意。
特殊実況は当然ながら日本ダービー。皐月賞を敗れた上でダービー1着が条件のようだが、ダービーを勝てるステータスだと皐月賞を負ける方が難しいかもしれない。ハクタイセイがいればなあ……。
他のウマ娘の育成シナリオでは、同期のメジロライアンのシナリオにて前半(日本ダービーまで)のライバルとして登場する。ライアンシナリオの最初の目標であるジュニアカップを突破すると、彼女も同日の別レースに勝利してライアンへ挑戦状を叩きつけ[※1]、皐月賞とダービーでライアンと鎬を削ることになる。ダービー以降は物語のライバルがマックイーンに移行し彼女は登場しなくなるが、シニア級のクリスマスで再び登場し、史実同様に故障してしまったようで、温泉で療養していることがさらっと語られている。
また、NPCとしてレースに登場すると、序盤から先頭に立って逃げるため、プレイ中は何かと目につきやすい。特に自身の勝ち鞍であるダービーでは、最大の強敵となるライアンのシナリオではもちろんのこと、他の育成シナリオでも高い確率で出走して好走する強敵として立ち塞がる。
※1…この場面、当初は勝負服着用だったので史実の勝ち鞍にあたる朝日杯FSかと思われたが、体操服アプデ実装以降は白ゼッケンの体操服になった。史実でライアンのジュニアカップと同日にアイネスが出たレースは無く、時期の近いG3共同通信杯もウマ番やゼッケンの色が合わないので、史実の特定のレースを元にしているわけではないものと思われる。
アオハル杯
「アオハル杯」にてサポートカードもしくはランダムでチームメイトとして加入した場合、適性が初期実装されていたNPCとしてのもののマイナーチェンジとなっているため、育成版とはいろいろ異なる。また、適性の差異から作戦の初期設定が「先行」になっている(アオハル杯だと脚質複数Aの場合は一貫して後方優先になる)。
バ場適性 | |||||||||||||||||||
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芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | G | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
F | A | A | E | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
A | A | G | G | ||||||||||||||||
ウマ娘テンプレートボックス |
育成ライバルとしてのNPC出走時は基本的に、長距離がE→F、先行がA→Bに変わり、逃げでの出走となる。
こちらでは「SSRサポートカードで勝負服実装済みの場合は勝負服で仲間となりレースに出られる」という仕様となっている。これにより、プレイアブルに先駆け丁度5人メインのライブが追加されたこともあって「逃げ切り☆シスターズ」が全員勝負服で揃ったライブが楽しめるようになった。(歌唱対象ではないのが残念だが)
ただし、ライブ出演するのはチームレースで言うところのエースに設定してあるキャラなので、短距離〜長距離、ダートの各エースに逃げシスを全員揃えた上でアオハル杯決勝を勝利する必要がある。
逃げシスは各方面にバラけてはいるのだが、長距離で対応できるのが適正Bのミホノブルボンのみとなっている。また、現状ではマルゼンスキーのみSSRが実装されていないのでこれをできるのは必然的にマルゼンスキー育成になり、フレンド込みでも4人分のSSRサポートカードが必要となるのも資金的な面でもなかなかに面倒である。(汎用ライブ服でいいならRやSRで良いのでその限りではないが)
サポートカードを編成していなくてもチームに加入してくれることはあるが、確率はかなり低め。入ってくれるとマイルと中距離のどちらでも対応できるため、特にやや手薄になりやすいマイル担当としてありがたい存在になる。
前述の通り作戦が初期設定では「先行」になっているので、逃げで運用したい場合は作戦の変更を忘れずに。
サポートカード
共通のトレーニング取得スキルでは、「遊びはおしまいっ!」(すぐ後ろにウマ娘が長くいると速度がわずかに上がる)と、マイル用デバフスキル「スピードイーター」(レース中盤に先頭にいると後ろの速度をわずかに奪う)が目につく。
「遊びはおしまいっ!」と、対になる効果の「スリップストリーム」の両方を持っており、これらは比較的貴重なスキルである(アオハル杯・クライマックスのヒント入手システムだと手に入らないのが大きい)ため、距離・脚質を問わず有効なヒント要員となりうる資質がある。
SSR[飛び出せ、キラメケ]
R[トレセン学園]とともに初期実装。友情トレーニング対象は根性。
金スキル「じゃじゃウマ娘」は「勢い任せ」の上位スキルにあたる「上り坂で疲れにくくなる」という非常に貴重な逃げ用回復スキルなので(大抵のコースには坂があるので主要なレースでは発動条件も問題なく満たせる)、基本はマヤノトップガンやミホノブルボンといった長距離レースが目標にある逃げウマ娘の育成に適している。ただし不確定なのであげません!される場合あり。またSSRマヤノトップガンが確定でくれるようになってしまったのでこの点の優位性は薄れてしまった。
ヒント発生率・ヒントLvアップをともに備えており、所持スキル総数が少ないため、同じスキルのヒントを複数回貰うチャンスが多く、スキルを格安で取得しやすいのも魅力。「スピードイーター」目当てにマイル用の逃げウマ娘(サイレンススズカ、ダイワスカーレットなど)に使う手もありか。
また完凸で友情ボーナス20%、やる気効果アップ30%、トレーニング効果アップ15%と種類を問わないトレーニング補助性能が非常に優秀で、根性版キタサンブラックの異名を持つ。
レベル45から得意率40がつき、完凸レベル50になると得意率80となり根性トレーニングに集まりがちになるため、根性が重視されなかった1周年以前は、得意率を上げずに根性以外のトレーニングに散ってもらって効果を底上げしてもらう「レベル44止めアイネスフウジン」なる使用法も考案された。自分で使うと徐々に経験値が貯まってしまうため、自分で使うならレベル40で止めるか、あるいはレンタルで使うのが前提になったが……。
根性にテコ入れが入り根性育成が見直された1周年以降では、その圧倒的な得意率とトレーニング性能を武器に根性育成のキーカードの1枚として大きく価値が上がり、根性育成においては鉄板サポカの1枚となっている。根性育成以外でも、逃げ育成時には非常に有用な1枚。
デメリットは連続イベントが3回とも体力-10が入ること。デッキに入れる際は体力管理に注意したい。
SR[頑張るキミに!]
2022年2月8日にガチャ実装。実質サービス開始以来約1年ぶりの公式アイネス供給である。友情トレーニング対象は賢さ。リニューアルでプロフィールから消えた「タフネスバー」設定が復活した。
連続イベント1で体力最大値+4かやる気+2、連続イベント2で「中距離直線○」「シンパシー」or「根幹距離◯」「押し切り準備」を選択できる。
トレーニング性能はそれほど見るべきところはないが、こちらも完凸で得意率65という高い得意率を誇り、優秀な所持スキルを活用するヒント発生率・ヒントLvアップもSSR同様完備。レースボーナスも固有のみだが持っているので、逃げ育成時の賢さ枠として有用な1枚と言えるだろう。
レジェンドレース
レジェンドレースでは、まだレジェンド枠では登場していないが、2021年5月の東京優駿(日本ダービー)HARD・vsトウカイテイオーと、2021年9月の朝日杯フューチュリティステークスHARD・vsマルゼンスキーおよびvsミホノブルボンにその他ネームド枠で登場している。
vsトウカイテイオーでは、テイオーの前年のダービーウマ娘として、翌年のミホノブルボンとともに出走し、一部ではテイオーより強くね?と言われたりした。
vsマルゼンスキーに登場したのは、逃げシス仲間……ではなく、おそらく史実の朝日杯3歳Sでマルゼンスキーに並ぶレコードタイムを出しているため。設定はいつも通り逃げだが、マルゼンスキーが「先駆け」+「マイルの支配者」でまず確実に先手を取るため、実質的には先行のスペシャルウィークとそんなに変わらない位置で走っていた。
vsミホノブルボンには、やはり逃げシス仲間……ではなくブルボンの2年前の朝日杯3歳S勝者として翌年の2着であるビワハヤヒデとともに出走(ブルボンの前年、90年の朝日杯3歳S出走馬は誰もウマ娘化されていない)。やっぱりブルボンが確実に先手を取るため先行に近い位置で走っていた。
メインストーリー
メインストーリーは第1章の主役が同期のメジロマックイーンではあるが、史実でマックイーンが重賞戦線に出てきたのはアイネスの引退した後であり、メインストーリーの物語も彼女が勝った日本ダービーより後(オグリキャップの引退レースとなった1990年有馬記念)から始まるため、直接の出番はない。
ウイニングチケットが主役の第3章では、歴代のダービーウマ娘(チケゾーと同じ、クラシック三冠のうち日本ダービーだけを勝利したウマ娘)が津田健次郎のナレーションとともに紹介されるが、その一番手としてアイネスフウジンの1990年日本ダービーが紹介された。
ダービーを逃げて勝つのは難しい。
しかし、桃色の勝負服の君は自分のやり方を変えたりしない。他を出し抜いてやろう、なんて逃げじゃない。
臨んだのはハイペースな消耗戦。迫るライバルを振り切ってゴール板を駆け抜けた時、
全てを出し尽くした体には
ただの1歩分の気力も残っていなかった。それは君の勝利のための、たった1つの冴えたやり方。
勝者の名は、アイネスフウジン。
また、シナリオ内のレースパート「ダービーの夢」に、同じくナレーションで紹介されたウオッカ、アドマイヤベガ、エイシンフラッシュとともに出走している。
関連ウマ娘
- メジロライアン
- ルームメイトで仲の良い友人。アイネスは「ライアンちゃん」と呼んでいる。庶民とお嬢様の組み合わせだが気兼ねなく付き合い、ライアンはアイネスの買い出しを手伝ったりしている。ただ前述の通り、アイネスの方からはややコンプレックスが垣間見える部分も。モチーフ馬は同期のライバル。
- メジロマックイーン
- ライアンを介した友人。アイネスは「マックイーンちゃん」と呼んでいる。野球場のバイトもしているためマックイーンがこっそり野球観戦を楽しんでいることに気付いているが、気付いてないことにしてあげている(元は漫画版うまよんでのネタだが、ゲームでも設定として採用)。モチーフ馬は同期だが、マックイーンが重賞戦線に出てきたのは菊花賞からのため、ダービーを最後に引退したアイネスとは対戦機会は無かった。
- スマートファルコン
- サイレンススズカ
- ミホノブルボン
- マルゼンスキー
- 「逃げ切り☆シスターズ」のメンバー仲間。モチーフ馬は同じ逃げ馬たちで、マルゼン以外はアイネスより後の世代。アイネスは朝日杯3歳S(現:朝日杯FS)でマルゼンスキーのレコードタイを記録しており、またブルボンは数少ないダービーを逃げ切り勝ちした同士。
- 妹たち
- 年の離れた双子の妹。アイネスからは「スーちゃん」「ルーちゃん」と呼ばれている。競走馬アイネスフウジンの半弟(異父弟)で、(アドマイヤベガやメジロアルダンなどの例が示すように)極めて珍しい双子の競走馬として知られたリアルポルクス・リアルカストール兄弟がモチーフと思われる。
彼らが共に2戦0勝という戦績だった(無事に生まれてちゃんと育ってデビューできただけでも凄いのだが)のもあってか、育成シナリオにおいては当初レースではなくダンス教室に通っていたが後にレース教室に通うようになる。 - 後輩ウマ娘
- ゲームの育成シナリオでシニア級を終えたところで発生するイベント「キミガ風」に登場。アイネスに憧れて一緒にトレーニングに励み、芝のレースに逃げで挑むが9着に敗れ、その後ダートで差し切り勝ちしたことが語られている。アイネスフウジンの代表産駒で、デビュー戦は芝で9着に敗れ、その後ダートに転向して2000年の帝王賞・東京大賞典を制するなど重賞9勝を挙げたダートの名牝・ファストフレンドがモチーフと思われる。
史実
これが競馬だ
騎手は技術の限りを尽くし
絶妙なペース配分と隙のないコース取りを試みた馬は豊かなスピードとありったけの勝負根性で
後続を完封してみせたこれが、これこそが競馬だ
そして19万を超す観衆は
全身全霊をかけたその戦いに惜しみない称賛を送るのだった
第57代日本ダービー馬。日本競馬史上最多動員となる19万6517人の「ナカノ」コールに迎えられ、競馬がスポーツになった瞬間を生み出した馬。
1987年生まれの牡馬。父シーホーク、母テスコパール、母父テスコボーイ。仔馬の頃から大食いで、デビューする頃には500kgを超える立派な馬体に育っていた。
主戦騎手は中野栄治。競馬界では美しい騎乗フォームを評価されていたが過去に大きな勝ちは無く、しかも当時は減量苦に加えて酒気帯び事故を報道されて信用を失い、殆ど騎乗できずに腐っているような状況だったが、加藤修甫調教師に見込まれて素質馬を託された。
2歳9月のデビュー当時は体ができあがっておらず、中野は無理に勝ちにいかずに2着2回の後3戦目で未勝利戦を突破。続く朝日杯3歳S(現:朝日杯FS)ではマルゼンスキーに並ぶレコードタイムで勝利し、一躍クラシックの有力候補となる。
G3共同通信杯1着、G2弥生賞4着の後、皐月賞ではスタートで不利を受けて予定外の2番手追走となり、ハクタイセイに差されて2着に敗れた。中野は降板を覚悟したが加藤師は続投を宣言。迎えた東京優駿(日本ダービー)では3番人気となって中野を歯噛みさせるが、レースでは会心のハイペース逃げで後続を抑えきり、2分25秒3のダービーレコードで快勝。競馬ブームの真っ只中、20万人に上ろうかという観衆は万雷の「ナカノ」コールで人馬を称えた。勝利騎手や馬へのコールはこれが起源と言われ、ファンの競馬の楽しみ方がギャンブルからスポーツに変わった日本競馬の大きな転換点とも言われている。
レース後のアイネスフウジンは自分から立ち止まってしまうほど消耗しており、療養しても脚部不安が残ることからダービーを最後に現役を引退。種牡馬としては今一つの結果であったが、交流ダートG1を2勝した名牝ファストフレンドを輩出した。2004年4月5日、腸捻転のため死亡。17歳没。
アイネスフウジンが残したダービーレコードは東京競馬場の改修まで不滅のレコードとして残り(途中1999年にアドマイヤベガがレコードタイを記録)、彼が旅立った2004年にキングカメハメハに更新されている。
詳細は当該記事へ→アイネスフウジン
関連動画
関連静画
関連項目
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