アグネスタキオン(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「アグネスタキオン」をモチーフとするウマ娘である。 CV:上坂すみれ
概要
誕生日:4月13日 身長:159cm 体重:計測拒否 スリーサイズ:B83・W55・H81
科学力を駆使し、速度の限界を追い求める研究者肌のウマ娘。目的のためなら言語道断な生体実験をも辞さず、危うい行動を取る際にも誰の許可も取らない。しかしそれも全て純粋にスピードを追求するがゆえである。研究一筋ゆえ、誰かが支えないと生活が破綻する。
自らの肉体改造研究を成就させるため、トレセン学園へやってきたウマ娘。トレーナーを研究のための実験体や助手として扱う。
性格は「理知的」で「変人」。しかし悪気はなく、お茶目なところもある。リニューアル前、キャラクターズガイドより
目つきの怪しいマッドサイエンティストなウマ娘。自分も含めたウマ娘の肉体に強い関心を持っており、肉体改造を目的に薬やサプリメントを研究しており、健康な実験体を求めている。やり方はともかくアスリートにとって重要なことではあり、モチーフ馬が怪我で短すぎる競走生命を終えた事情を鑑みるとさらに切実さを感じさせる。
それがために、薬はあくまで自分の弱い肉体を強化し、「永続的な速さ」の可能性を求めるためのものだと考えており、一時的な速さに過ぎないドーピングは「白ける」と言っている[1]。
勝負服は試験管を差した白衣のような白コートに、スカートが見えないほど長い黄色のベストに黒スト、ハイヒールという出で立ち。
アニメでの活躍
Blu-ray第4コーナー収録の新規エピソード「BNWの誓い」に登場。関連の深いダイワスカーレットとの絡みが初めて描かれた。「BNW駅伝」にもナリタタイシンそっちのけで結成されたチームNの一員として出走する。他のウマ娘と比べてかなりの色白(というか蒼白)に描かれている。
うまゆる
8話にて乙名史記者による取材で、ウオッカがタニノギムレットを推す一方で、ダイワスカーレットがアグネスタキオンを推す(スカーレット曰くトレーナーを発光させている事が公式となった瞬間である)
後日インタビュー記事を読んだタキオンが自分を推したスカーレットを褒める中ギムレットもまたウオッカを称賛するという元ネタが親娘同士であり、事実上の親バカ回オチで締めくくられた。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘:tach-nology
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育成ウマ娘:Lunatic Lab
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育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビューに出走
- クラシック級3月前半:弥生賞(G2)で5着以内
- クラシック級4月前半:皐月賞(G1)で5着以内
- 皐月賞出走時のやる気が普通以下か否かで目標レースが変更
- クラシック級10月後半:菊花賞(G1)で3着以内
- シニア級3月後半:大阪杯(G1)で3着以内
- シニア級6月後半:宝塚記念(G1)で3着以内
- シニア級10月後半:天皇賞(秋)(G1)で1着
- シニア級12月後半:有馬記念(G1)で1着
概要
育成は☆1で初期実装。☆3まで才能開花すれば固有衣装となり、白衣姿で走る。萌え袖。
G1レース勝利時の手をフリフリするモーションは明らかに萌え袖前提なので、モルモット君たちはぜひ☆3まで開花させよう。
初期ステータスは若干スピード・賢さが高めだがバランス型。
成長率補正はスピードと、意外にも根性で、賢さは全く絡まないが、シナリオを読み進めれば納得いく部分はあるだろう。
脚質は先行が適性A、差しがB。得意距離は中距離Aの長距離Bである。シナリオの目標レースに菊花賞(3000m)と有馬記念(2500m)という長距離レースが控えるため、必須ではないができれば継承でAに上げておきたい。
固有スキルはスタミナ回復であり、発動条件は「レース後半で控えている」ことが条件である。一見差しのほうが発動しやすそうに見えるが、実は「控えている」は1位で逃げているような場合を除いて発動条件を満たすためかなり発動条件が広い。先行・差しどちらでも高確率で発動する。
成長率から考えれば十分先行向き。覚醒により覚えることのできるレアスキル「独占力」を生かすなら差しを選択、場合によっては先行/差しをスイッチするのも選択肢として上がるだろう。
固有スキルに加えて、初期解禁の先行用回復スキル「スタミナキープ」(+覚醒レベルを上げることで覚える上位の「レースプランナー」)を活用することで、他の中長距離ウマ娘と比べてもスタミナ面で有利に立ち回ることができる。また、同じく初期解禁の「根幹距離○」は菊花賞(3000m)、宝塚記念(2200m)、有馬記念(2500m)を除く目標レースで条件を満たし、スタミナをブーストしてくれるのでスタミナ面でのアドバンテージが大きい。
場合によっては長距離Bのまま、スタミナ500台でも天皇賞(春)の3200mでマンハッタンカフェから逃げきれたりする(もちろん安定感を求めるなら長距離Aまで上げておきたい)。
総じて中長距離ウマ娘の中でもスタミナ面をスキルを活かすことで有利に立ち回れるウマ娘であり、成長率+20%の対象がスピードであることも含めて、スピード中心で育成し、サポートも初期に持っていない速度上昇系や加速系スキル、先行ウマ娘の混戦になった時のために位置取り系のスキルを持つサポートカードを編成すると安定感を持ってレースを進めることができる。
あとは、賢さによるレース運びの安定化や、根性によるラストの逃げ切りなど、自分だけのカスタマイズを手持ちのサポートと相談して考えていこう。
シナリオでは初めての長距離、しかも非根幹距離の菊花賞が正念場となると同時に、ストーリー上でも菊花賞終了後がタキオンの素顔に迫る前半の山場になっているため、ここはなんとしてでも乗り越えよう。
小ネタとして、皐月賞の時点で調子が普通以下だった場合、直後の目標のダービーがNHKマイルカップに差し替わるというイベントが追加される。マイル適性DでG1に挑むことになり、継承で上がっていないと事実上の詰みに近い。直前に固定共通イベントでやる気が上がるので不意に遭遇する確率は低いが、やる気を整えないプレイスタイルの場合は要注意。
なんのためにこんなイベントが存在するかは、菊花賞後の本来のシナリオも踏まえれば察することができるだろう。なお、手を尽くして突破した場合はきちんと軌道修正されて元の流れに戻れる。
全体的に中長距離ウマ娘が「どれくらいスタミナを上げ、回復スキルを覚えるか」という悩みを抱える中で、発動率の高い固有スキルによりスタミナ面を安定させることのできるタキオンは、仕組みさえ理解すれば中長距離ウマ娘の中では扱いやすい部類に入る(もちろんスキル不発による不安定さは孕んでいる)。
「基本的には中距離のつもりで育て、長距離のスタミナは固有スキル(+1,2個の回復スキル)で補う」という流れが確実に組めるので、初心者が最初に挑戦する中長距離ウマ娘としてもおススメである。
長距離レースで後ろから追いかけてくるマンハッタンカフェから逃げきることができれば君も立派なモルモット君だ!
固有二つ名「超光速のプリンセス」は、「Sランク以上のウマ娘から想いを継承し、無敗でホープフルステークス・弥生賞・皐月賞を勝利し、スピード1200以上になる」という史実再現寄りの内容。
リリース直後の環境では努力と試行だけで解決するには限界があり、その良血を反映したと思しきSランク以上のウマ娘の調達が一番の難関であった。が、環境が整った現在ではSランク以上の継承・スピード1200・無敗での勝利の全てが達成は容易であり、ある程度サポートカード資産が揃ったプレイヤーにとっては条件未達成の方が狙わないと難しくなるレベルまで易化している。固有二つ名の達成難易度はどのキャラクターも当初から変化しているが、ここまで変化したキャラクターも少ない。
サポートカード
サポートではSR[生体Aに関する実験的研究]とR版が初期実装。どちらも友情トレーニング対象は賢さ。
所持するスキルヒントはすべて中距離適用のスキルとなる。イベントで取得できる「差しのコツ」「逃げけん制」(後者はSR専用)も含めると中距離・差しのウマ娘育成に向く。
同じ得意トレーニングが賢さの有力SRとして、マーベラスサンデーやダイワスカーレットからは一歩劣るが、中距離差しウマの育成用にとして候補に挙がるだろう。
関連ウマ娘
- マンハッタンカフェ
- 不思議な特徴を持つ彼女には興味津々。『うまよん』では多くの回で一緒に登場し、タキオンには厳しく当たる、良く言えば気の置けない関係で、タキオンの実験に対して周囲に注意を促している。コーヒー党の彼女に対し、タキオンは紅茶党でコーヒーは苦手らしい。モチーフ馬は同期。ともにクラシックホースだが対戦したのは弥生賞での一度きり。タキオンが活躍していたころにはカフェはまだ本格化前であり、カフェが菊花賞を勝った時にはタキオンがすでに故障で引退というすれ違いに近い関係。
- ダイワスカーレット
- モチーフ馬が娘であることに因んでか、彼女には妙に親切にしており、研究の副産物として出来た日用品などをプレゼントする。おかげで向こうからは尊敬され、タキオンの悪評を事実無根だと思い込んでいる。血縁関係にある組み合わせの中では親(タキオン)の方からちょっかいを出すことが多い。
- アグネスデジタル
- ルームメイト。「ウマ娘を観察したがる」という意味では似た者同士であり、彼女の前ではタキオンも観察される側。モチーフ馬は冠名からわかる通り同じ馬主の所有馬(1歳上)。
- エアシャカール
- 理系仲間、だがスタンスには違いがある。モチーフ馬は直接の関係はないが、エアシャカールの三冠を阻んだのがタキオンの全兄(両親が同じ兄)アグネスフライトであるという間接的な因縁がある。
- ニシノフラワー
- 双方のサポートカードにて登場。モチーフ馬との間に仔が二頭居る。フラワーから見て何かと不摂生なタキオンに何くれとなく世話をしており、タキオンも満更でもない様子。加えてセイウンスカイとの三角関係?になる事もしばしば(ニシノフラワーはセイウンスカイとの間にも仔が居る為か?なお、フラワーとスカイ二頭の孫であるニシノヒナギクにはアグネスタキオンの血も入ってる・・・むっちゃヤヤコシイ関係)。
- フジキセキ
- アプリ版一コマ漫画を筆頭にフジキセキの育成シナリオで頻繁に絡む。エンターテイナーたらんとするフジと探究心の塊であるタキオンとは相性が良く、周囲からは誰からも慕われる寮長とトラブルメーカーとの仲の良さには割と不思議に観られている。モチーフ馬が共にサンデーサイレンス産駒であり(フジキセキは初年度である92年産まれ・タキオンは98年産まれ)、「三冠確実」とされながら脚部のトラブルにより引退を余儀なくされた同士。
- サイレンススズカ
- アプリ版メインストーリー第5章で共演。主人公であるスズカに対して重要な役割を担う。モチーフ馬が共にサンデーサイレンス産駒であり、異次元の走りを見せてライバルを圧倒し、そして共にファンの期待の中で「ターフを去った」同士。
史実
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さぁそして行こう光を超えて 2001年三冠の旅 アグネスタキオンと河内洋
※2001年 皐月賞 フジテレビ塩原恒夫の「ポエム」より
素質馬揃いのライバル達を圧倒しながら、僅か4戦で競争生活を終えた「超高速の粒子」。
1998年生まれの牡馬。父サンデーサイレンス、母アグネスフローラ、母父ロイヤルスキー。父は言わずと知れた大種牡馬。母は桜花賞馬で母の母アグネスレディーもオークス馬、全兄のアグネスフライトもダービー馬という日本競馬の名門だが、脚部不安に泣かされる家系でもある。主戦騎手を務めた河内洋はアグネスレディーから代々この家系の主戦を務めており、中でもアグネスフライトで騎乗した2000年ダービーでは弟弟子・武豊騎乗のエアシャカールとの叩き合いを制して悲願を達成した。
デビュー前から兄以上の素質と期待され、普段は泰然自若としているが走りを見せればあらゆる面で満点以上の評価を受けた。
2000年12月にデビューすると、阪神2000mの新馬戦を上がり3ハロン33秒8の新馬としては桁外れの末脚で圧勝。同じく素質馬のジャングルポケット、クロフネとの三つ巴が予想されたラジオたんぱ杯3歳ステークス(旧表記、現在のホープフルステークス)も当時の2歳レコードで完勝する。
クラシック緒戦のG2弥生賞は他の馬が勝負を避けて8頭立てとなり、ここも5馬身差の圧勝。迎えたG1皐月賞ではゲート入りを嫌がり目隠しをされてゲートに入ったが、レースでは何の問題も無く完勝。兄に続くダービーは勿論クラシック三冠も有力と思われた矢先、左前脚に屈腱炎を発症し、早すぎる引退を余儀なくされた。
秋を迎えるとタキオンに敗れた同期の馬たちが大活躍。ダービーを制したジャングルポケットはジャパンカップを、菊花賞を制したマンハッタンカフェは有馬記念と翌年の天皇賞(春)を勝ち、クロフネはジャパンカップダートをスーパーレコードで快勝、ダンツフレームは翌年の宝塚記念を勝利する。ライバル達の活躍によって、彼らを圧倒したタキオンの強さもまた神話として語り継がれることになった。
引退後は種牡馬として名牝ダイワスカーレットを始め6頭のG1馬を輩出し、2008年には内国産馬として51年ぶりのリーディングサイアーとなった。が、父と同じく怪我に悩まされる産駒も多かった。2009年6月29日に心不全により急死。11歳没と、種牡馬としても惜しまれる早逝となった。
2022年現在、母系にはダイワスカーレットを筆頭とする娘が豊富で母父として存在感があるが、サイアーラインは後継と目された、NHKマイルと日本ダービーの変則二冠を獲ったディープスカイの産駒成績では種牡馬入りはなく、アドマイヤオーラの産駒でマイルチャンピオンシップ南部杯連覇及びダート1600の日本レコードを樹立したアルクトス、中央・地方・交流重賞で好走し、8歳でさきたま杯を制して10歳迄現役を続けたノボバカラに期待が掛かっている(なお、アルクトスはオーナーからウマ娘化の逆オファーを受けている事がトレーナー間で話題になった)
詳細は当該記事へ→アグネスタキオン
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うまゆる
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関連項目
- ウマ娘 プリティーダービー
- 河内洋
- 2001年クラシック世代
- ウルトラマントリガー(アプリ版リリースと同年の2021年放映で、演じている上坂すみれ氏がヴィラン役を担当している為か双方を組み合わせたMAD作品が散見される)
- ウマ娘の関連項目一覧
脚注
- *現実の競馬法では、「競走能力を一時的に高め又は減ずる薬品および薬剤」を禁止薬物としており、タキオンの発言はこれに則っているといえる。ただし禁止薬物の中にはカフェインが含まれるため、現実ではタキオンが愛飲している紅茶もドーピング扱いである。また、治療薬といえども海外競走では禁止に指定されることもあり、凱旋門賞におけるディープインパクトのように失格例もある。
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