マチカネフクキタル(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「マチカネフクキタル」をモチーフとするウマ娘である。CV:新田ひより
概要
誕生日:5月22日 身長:158cm 体重:本日も大吉なので増減なし 3サイズ:B84/W59/H83
占い&おまじない頼りのオカルト本願なウマ娘。いつでも占いをしないと気が済まず、自分はもちろん、誰かにしてあげるのも大好き。「走り続ければ道は開ける」という神様のお告げを強く信じている。
招き猫の形をしたバッグの名前は「にゃーさん」。
占いが大好きでちょっとドジなウマ娘。いつも雑誌の“占いコーナー”を確認しては一喜一憂している。レースで勝つために必要なものは何よりも“運”だと思っていて、実際、大吉の日には驚異的な実力を発揮するらしい。
(リニューアル前)
勝負服は所々に赤のラインが入った白地に青襟のセーラー服。元ネタの勝負服に使われている赤と青に騎手ズボンの白の3色だけでまとめたシンプルなデザイン。後ろ襟に八卦太極図が描かれていたり、スカートには絵馬、ヘアアクセにダルマと四葉のクローバーと占いや開運のアイテムを各所に身に着けている。
そして何より異彩を放つのはリュックのように背負ったでっかい招き猫。どう見ても重りだが、ウマ娘の勝負服は「一見走りにくそうに見えたりするが、不思議な力がみなぎる」らしいので問題はない。ないのである。……なお、現在のプロフィールにあるように、実は招き猫型のバッグなので見た目ほど重いものではなさそうだった。いやそれでも邪魔は邪魔だろうけども。
彼女が信仰している神様は「シラオキ様」というらしい。幼い頃から彼女の夢の中にだけ現れてお告げを授ける存在であり、一般には認知されていない。
それはそれとして、実家はれっきとした神社である。
言動の裏返しとして「開運やお導きがなければ自分には何もできない」と自己評価がかなり低い節がある。
よくできた姉がいるらしく、それもその一因。……が、ゲームの育成シナリオ終盤になってサラッと姉がすでに亡くなっていることが明かされる。(しかしプロフィール内の一節で「優秀な姉は、妹の明るさに憧れている」と現在進行系にとれる記述があり、死もサラッとしか触れられないことから死について疑問視する声もあったが、後にSSRサポカ[袖振り合えば福となる♪]のカードイベントで「幼い頃に亡くなった姉の思い出を辿る」エピソードがしっかり描かれた)
余談だが、アプリ版では恐らく唯一の要素としてウマ娘名鑑での体重がリニューアル後の『本日も大吉なので増減なし』とリニューアル前の『本日は「凶」なので微減』で日替わりかつランダムで変化する。気になったトレーナーは毎日チェックしてみよう。という噂が流れているが、現状では変化していたという報告はなく、アップデートにより削除された仕様か、元々そんな仕様はなかったと思われる。
ホーム会話やストーリーで幾度となく聞ける悲鳴や妙に韻を踏んでそうなお祈りのフレーズなどがニコニコ的ポイントの一つ。
アニメでの活躍
第6話で初登場。占い好きが高じてかファン感謝祭で占いをやっていた。
第8話ではスペシャルウィークとグラスワンダーが戦った宝塚記念で出走する場面が描かれ、招き猫を背負った姿が視聴者から総ツッコミを受けた。
サイレンススズカに勝ったことがあるということから前年の菊花賞ウマ娘とも推測される(「史実」参照)が、第6話のサイドストーリーでは「ウマ娘は見た目じゃない(≒とてもそうは見えない)」と言われている。
「BNWの誓い」ではチームBのメンバーとして駅伝に参加し、最後の大阪杯にも出走している。
Season2では1話から登場。今回も占い役として、本筋とは全く関係ないながらも頻繁に登場。特に4話以降での主な相談者となったメジロパーマーがダイタクヘリオスと出会い、そして「爆逃げ」路線に進んで躍進する最大の功労者となっている。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘:運気上昇☆幸福万来
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育成ウマ娘:吉兆・初あらし
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育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビューに出走
- イベント内で目標レースが決定
- クラシック級5月後半:日本ダービー(G1)で5着以内
- クラシック級10月後半:菊花賞(G1)で3着以内
- シニア級3月前半:金鯱賞(G2)で3着以内
- シニア級6月後半:宝塚記念(G1)で3着以内
- イベント内で目標レースが決定
- シニア級12月後半:有馬記念(G1)で1着
概要
育成ではサービス開始時から☆1で登場。☆3まで才能開花すると固有衣装になり、例によって招き猫を背負う。
サポートはSR版とR版があり、どちらも友情トレーニング発生対象は賢さ。
育成・サポート問わず中~長距離の差しに強いスキル構成である一方、残り距離が777mの時に元気が出る「スリーセブン」、出走枠番が7の時のみパワーアップする「ラッキーセブン」「スーパーラッキーセブン」など、名前の由来通りの特殊なものが異彩を放つ。スリーセブンは要するにタイミングが固定なだけなので使い道は意外とあるが、ラッキーセブンは発動率がおおよそ1/8(枠番は8枠から逆順で人数が増えるので、出走人数が10人だと2/10=1/5まで向上する)という大博打スキルである。
固有スキルは「前が塞がっている時に道を開く」というよくわからないテキストで、位置取りやパワー上昇の効果のようにも受け取れるテキストだが、実際の効果はスピード(最高速度)上昇らしく、これ単独ではバ群から抜け出せないことも多いようだ。
2021年8月11日に育成ウマ娘として実装されたメイショウドトウのシナリオでは、シニア級3月前半の「金鯱賞」の出走直前イベントで突如新衣装のフクキタルが登場。ミホノブルボンの勝負服を参考に、静粛なるお社で百度参りを行い、滝行を約5分、さらには100円ショップで開運グッズを買いまくった「全ての幸運を一身に溜め込んだラッキーの化身 フルアーマー・フクキタル」とのこと。この衣装の際にはなぜか効果音がロボ風に変化する。またガンダムネタが増えてしまう
なお入場用のハレ衣装ということもあり、何より金鯱賞はG2なのでレースは通常の体操服で出走する。
後に8月30日に更新された育成ウマ娘のガチャにて、この新衣装のマチカネフクキタルが登場。こちらはレースでちゃんと衣装を着て走れる。覚醒スキルが長距離向けだがスタミナ補正が若干下がり、さらに自前のスタミナ回復もできなくなっている。根性にも補正がかかるようになったのでスタミナ練習で両方とも伸ばすことが可能。
固有スキル「禾スナハチ登ル」は処暑の末候、9月初頭を表す七十二候に由来し、(公式に言及があったわけではないので推測ではあるが)「こくものすなわちみのる」と読む。育った穀物がようやく実りを迎える時期という意味合いがあり、夏の上がり馬の代表格である元馬にぴったりのスキル名となっている。効果はレース中間地点以降で自分が順位40%以下にいる際に、後ろのウマ娘に抜かされそうになると速度が上がるという物。
育成での目標レースは基本的に中~長距離で、着順指定もラストの有馬記念以外は1着ではないと比較的緩め。史実における古馬戦線での苦闘は「菊花賞をきっかけに慢心でおかしくなってしまう」という形でストーリーに反映されており、最後はそれを乗り越えて有馬を制するという歴史のifを目指すことになる。
だが何より育成を阻むのが、時折出走レースをくじ引きで決めるために2戦目と7戦目(有馬の直前)の目標がその直前にランダムで決定するという彼女だけの仕様。ルート分岐ならダイワスカーレットやアグネスタキオン、後に実装されたナリタブライアンなどの例もあるが、ルート選択にプレイヤー側が一切介入出来ないうえに、その対象には素の状態では不得手なマイル戦(しかも確率2/3)まで混入しているという洒落にならないリスクを孕む異色のシナリオである。7戦目は全て中距離(ただし夏合宿中)で、2戦目に確率で出てくるマイルも目標5着なので適性Cのままでも突破だけなら何とかなるのが救いか。
2022年2月24日に実装の新シナリオ『Make a new track!!~クライマックス開幕~』では目標レースという概念自体が存在しない事から上記の問題点は消滅している。さらにシナリオ固有の特性上芝の中長距離A、マイルCという適性が有利に働く為総じて新シナリオ向きのキャラと言える。
サポートカード
初期からRとSR「運の行方」のサポートカードが実装されている。タイプはどちらも賢さ。
所持スキルはクセの強いものが多く、優秀なのは「差しコーナー○」くらい。
SR「運の行方」は固有ボーナスにより初期絆ゲージが高いがレースボーナス・ファン数ボーナスなしという欠点を持ち、サポート効果としては特に優れてはいないが、連続イベントにて汎用性の高い緑スキル「右回り○」のヒントを獲得できるという大きな利点があり、しばしばそれを目当てに重用される。
2021年8月30日に新シナリオ『アオハル杯~輝け、チームの絆~』が実装されるとシナリオリンクキャラクターとして脚光を浴び始める。
リンクキャラを育成、もしくはサポカとして編成すると対応するチーム名が選べる様になり育成の結果次第でチーム名毎に異なるレアスキルのヒントを獲得出来るのだがフクキタルの場合のスキルは『千里眼』。中距離でのみ発動という制限はあるものの作戦を問わず、獲得に必要なポイントがレアスキルとしては少ないという非常に競技場レース向けの性能のスキルである。更に当時賢さ育成が主流になりつつあった事、イベントで大量のスキルポイントを獲得出来る(アオハルシナリオはレースへの出走数をなるべく抑える事が最適解とされた為スキルポイントが不足しがちである)事などが合わさりSR賢さサポカとしてはトップクラスの採用率となっていった。
2021年12月31日にSSR「袖振り合えば福となる♪」が追加。タイプはスピード。
・スピードタイプなのに5つのステータス全ての初期値アップを持っている(さらに、レベル1時点での値が普通ならありえない「7」)
・これまで友人しか所持していなかった「体力消費ダウン」「失敗率ダウン」を持っている(後者は固有ボーナス)
・固有連続イベントは3回全て成否判定があり、失敗すると終了(下選択肢での確定打ち切りが可能だが、効果は体力+5と微量)
・成功時は全てのステータスが+7され、御丁寧にも通常は+5である絆ゲージ上昇も+7(3回目はさらにスキルptも+7、あるいは+77される)
・そして全ての運任せを乗り越えた幸運なトレーナーのウマ娘が貰えるレアスキルはよりによって「スーパーラッキーセブン」
という何かと奇特な要素ばかりなカード。
体力消費ダウンや初期ステアップの存在と引き換えに得意率アップが皆無であったりして、友情トレーニング性能は低い。
しかしネタカードかというと全然そんなことはなく、アオハル杯シナリオの環境においては
・上記の様にフクキタルがアオハル杯のシナリオリンクキャラクターである
・初期ステータスアップは最大のレベル50だと各30となるが、これが「序盤ほどステータスがランクアップに影響しやすい」アオハル杯の初動補助に有効
・賢さトレーニングや友人など「体力消費を減らしてトレーニングする手段」が重視され、友情トレーニング性能はやや軽視されている
といった仕様との噛み合わせが抜群なのもあって、特にステータスおよび評価点を上げるという目的において非常に優秀なカードとして評価されている。反面、スキル面などはまるで期待できないので、レースに勝てるウマ娘を育てるという点ではいくらか評価が落ちる。
楽曲
- Lucky Comes True!
- 作詞:松井洋平 作曲・編曲:森本貴大
- CD「STARTING GATE 07」収録。自身の名前に因んだ楽曲名となっている。
- winning the soul
- クラシック三冠のウイニングライブ曲。ゲーム内で歌唱に対応している。
- transforming
- メインストーリー5章の追加楽曲。扱いとしてはオリジナル歌唱メンバーではないが、5章の主な登場人物の1人として歌唱対応している。
関連ウマ娘
- サイレンススズカ
- モチーフ馬は同期。性格は正反対で、CDではスズカに面と向かって苦手と言われているが、『うまよん』では特に気にせず一緒にいることが多い。ゲームではスズカの同級生世代としてちょくちょく迷惑をかける良き友人関係になっている。
- メイショウドトウ
- 開運とネガティブという対照的なコンビであり、アニメで占い助手ポジションを確立している。モチーフ馬は2歳下で、活躍時期は重ならないが一応対戦経験はある(2000年金鯱賞など)。
- アプリの彼女のシナリオにおいてはテイエムオペラオー・アドマイヤベガと並んで大きくフィーチャーされており、精神的なサポーターとして彼女の成長に大きく寄与する。お百度参り・5~6分の滝行・100円ショップで買い漁った開運グッズの力で『フルアーマー・フクキタル』となり、彼女が乗り越えるべき壁として立ちはだかるシーンは必見。
- マチカネタンホイザ
- 同じ馬主、同じ冠名を持つ者同士。世代は異なるが、小須田牧場で晩年を共にした仲。史実ではタンホイザが先輩であるがウマ娘では逆転している。タンホイザのキャラ発表後長らく特に関わりはなかったがアプリ版1コマ劇場の追加のタンホイザ編にてようやく共演する。その後タンホイザの育成実装に伴いルームメイトである事が明かされた。因みにフクキタルからの呼び方は『おマチさん』。全トレーナーが「お前もじゃい!」とツッコんだとか何とか。
史実
新しい君よ
カレンダーをめくるたび 君の歩幅は大きくなっていく
いつか気づくだろう 見える景色が変化したことに
けれど変わったのは 周囲ではなく君自身なのだ
移ろう季節の中で 手にした新しい力とともに勝利という至福に向けて いま駆けのぼっていけ
神戸・京都に続いて菊の舞台でも福が来た!
※1997年 菊花賞 関西テレビ杉本清の実況より
1994年生まれの牡馬。父クリスタルグリッターズ、母アテナトウショウ、母父トウショウボーイ。同じ馬主の同期にダート路線で活躍したマチカネワラウカドがいる。馬名の由来は言わずもがな。
また、日本の一大牝系であるシラオキ系の子孫(5代孫)であり、スペシャルウィークやウオッカと並んでその代表格と言える馬である。
実は3歳上にあたる全兄がおり、良い仔が生まれたと将来に期待されていたが、間もなく放牧中の事故で亡くなってしまった。そんな、命名もされていない「アテナトウショウの1991」の3年後に同じ配合で生まれたのがこの馬。兄ほどの出来ではなかったものの、何事もなくデビューに至った。
これはさほど有名なエピソードではなく、他に多少なりとも結果を残した半兄/姉も何頭かいるのだが、フクキタルの実績には遠く及ばない(比べて優秀とは言い難い)ため、「優秀な姉」の元ネタは全兄とする説が有力。
新馬戦で2回足踏みするが、3歳(旧4歳)時に未勝利戦を抜け出すと、秋には豪腕・南井克巳の手によってその末脚が覚醒。G2神戸新聞杯では本格化前とは言え独走状態だったサイレンススズカをラスト200mで末脚一気の差し切り勝ち。続く菊花賞前哨戦のG2京都新聞杯も勝利し、迎えた菊花賞では長距離の適性が不安視され3番人気となったが、こちらも最後の直線で抜け出し快勝。マチカネの冠名で知られた馬主の細川益男氏(大手機械メーカー会長)にとって初のG1勝利となった。
しかし、菊花賞以降は蹄の病気に苦しみ休養を繰り返し、6歳まで現役を続けたが、99年の京都記念(武豊騎乗)と同年産経大阪杯(佐藤哲三騎乗)の2着が最高位と、ついに復活の勝利はならず、2000年宝塚記念(幸英明騎乗)をもって引退した。
真価を発揮できた期間は短いが、3歳秋の3戦の強さを以て彼を20世紀の最強馬に推す声もある。全盛期の末脚は抜け出す瞬間、他の馬が止まって見える程の切れ味があった。持ち歌の歌詞の「時さえも止まってしまうようなスピード」は決して誇張ではない。
引退後は2010年まで種牡馬として活動し、その後は山梨県の牧場で余生を過ごしていた。アニメ1期放送前には中の人である新田ひよりも逢いに行くなど、その馬名から『福を貰いに』と多くの競馬ファンが訪れていたが、2020年7月31日、放牧場の草地で眠るようにこの世を去った。享年26歳。
詳細は当該記事へ→マチカネフクキタル
関連動画
馬名についての動画
英字表記は「Matikanefukukitaru」とちょっと違和感のあるものになっている(ウマ娘の公式プロフィール画像でもちゃんとこれに準じている)。
これは「Machikane Fukukitaru」にすると、競馬と生産に関する国際協約(通称:パリ協約)にて定められている、
『途中のスペース・記号を含めてアルファベット18文字以内』
という馬名の英字標記規則より、スペースを含めて2文字オーバーするためである。
その為、「チ」の「chi」を「ti」に変え、スペースを詰める事で国際規則に収まるようにした。
その他の馬名規則や実例など、簡単なゆっくり解説動画があるので、参考にして欲しい。
関連静画
関連立体
関連項目
- ウマ娘 プリティーダービー
- 目がしいたけ
- マーベラスサンデー(ウマ娘)…同じしいたけ目のウマ娘だが特に絡みはない
- 南井克巳
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