オルフェーヴル(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「オルフェーヴル」をモチーフとするウマ娘である。CV:日笠陽子
概要
誕生日:5月14日 身長:165cm 体重:黄金の輝き スリーサイズ:B82・W55・H80
天上天下唯我独尊、レース界の王を名乗ってはばからない、暴君ウマ娘。
ターフは我が領土、三冠は元より我がもの――故に、その手に取り戻しに行くのである。
学園では、圧倒的な実力とカリスマ性に魅了された生徒たちが臣下として常にはべっているとか……。
2024年2月22日放送の「ぱかライブTV Vol.38」にて発表されたウマ娘。同時に発表された3周年キービジュアルでもセンターを担う。それ以前に2023年放送のアニメSeason3第3話にて、ジェンティルドンナともども名前のみ言及されており、4ヶ月越しの正式発表となった。アプリには2日後の24日、3周年の新OPやイベントストーリーにて初登場し、SSRサポートカードが実装された。
傲岸不遜な「王」そのものの振る舞いをするウマ娘。一人称は「余」。誰が言ったか「AUO」「グレート-O-カーンの擬人化」。史実で因縁のあるジェンティルドンナとはバチバチのライバルである。
なお、2016年の企画発表時に名前を伏せて公開された18人のウマ娘の中にオルフェーヴルと予想されたウマ娘がいたが、その後存在自体がフェードアウトしていたため、正式ウマ娘化の際にそちらのデザインが踏襲されるか否かが注目されていたが、全く異なるキャラクターデザインでのウマ娘化となった。
旧デザインが(公式にオルフェと明言されたわけではないが)厩舎ではおとなしく、レースで豹変する二面性を重視したデザインなのに対し、こちらはより「金色の暴君」の異名と現役時代のカリスマ的人気に寄せたキャラクターデザインになっている。
史実の全兄ドリームジャーニーも2024年6月24日のぱかライブTVでウマ娘化が発表され、先んじて育成実装を果たしている。そのストーリーによって、2人は「オル」「姉上」と呼び合う仲で寮でも同室だと判明した。
ゲームでの扱い
※アオハル杯シナリオ実装時の能力。基礎能力は成長するので省略
ステータス | |||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
? | ? | ? | ? | ? | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | D | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
G | C | A | A | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
G | F | A | A |
サポートカード
SSR[只、君臨す。]
2024年2月24日にアプリウマ娘3周年アニバーサリー記念のピックアップガチャとして実装。
トップクラス練習性能を持ち、汎用性の高いスキルを有する根性枠としてかなり優秀。
同時期に新育成シナリオ実装した為リンクするかと思いきやそんなことは無く前シナリオ(「プロジェクトL'Arc」)対応である。
史実
圧倒的な強さと金色に輝く栗毛、そして荒々しすぎる気性で「金色の暴君」と称され、日本競馬の夢・凱旋門賞にもあと一歩まで迫った、2011年のクラシック三冠馬。
2008年5月14日、社台系の白老ファームで誕生。父は「黄金旅程」ステイゴールド、母オリエンタルアート、母父メジロマックイーン。4歳上の全兄に2歳時に朝日杯FS、5歳で宝塚記念と有馬記念を勝ったドリームジャーニーがおり、兄の活躍を受けて再び同配合が試された……のではなく、ディープインパクトを3度配合して不受胎に終わり、駆けこみ的にステゴを配合されて生まれたのがオルフェである(誕生が遅めなのはそのため)。おなじみサンデーレーシングにて、兄の活躍もあり1口150万円×40口となかなかのお値段で募集された。馬名の意味は「金細工師」(フランス語)。
生まれの遅さに加えて開腹手術(人間でいう帝王切開)で生まれたため幼駒時代はチビで、牧場ではいじめられっ子だったという。現役時代もチビな兄ほどではないが、比較的小柄な部類であった。
兄と同じ栗東の池江泰寿厩舎に入厩。兄が超気性難だったため厩舎スタッフは戦々恐々だったが、オルフェは厩舎ではおとなしかったという。ところがレースに向かうと突如豹変。兄と同じく池添謙一を主戦に迎えてデビューしたが、新馬戦では勝つには勝ったが装鞍所で暴れる・直線で大斜行・ゴール後に池添を振り落として放馬という大暴れ。癖馬マイスターの池添騎手をしてもなかなか制御できず、京王杯2歳Sで10着惨敗など2歳から3歳の始めまでは勝ちきれないレースが続いた。
それでもスプリングSを勝って優先出走権を獲ると、東日本大震災の影響で東京開催になった皐月賞では4番人気に留まったが、後方から1番人気サダムパテックを3馬身ブチ抜いて圧勝。
東京優駿では不良馬場の中、距離とか馬場とか不安視されつつも、3着を7馬身ぶっちぎった青葉賞馬ウインバリアシオンを全く寄せ付けず完勝。
そして神戸新聞杯を勝って乗りこんだ菊花賞も4角先頭でウインバリアシオンに2馬身半差をつける、力の差を見せつけるような勝利で三冠達成。ディープインパクト以来となる7代目三冠馬に輝いた。その一方、ゴール後に池添を振り落とし、「こんな三冠馬は初めてです!」(by岡安譲アナ)と言われた場面も有名である。
有馬記念でも並み居る古馬を蹴散らし、シンボリルドルフ、ナリタブライアンに続く3歳四冠を達成。JRA賞年度代表馬を受賞する。
しかし明けて4歳初戦の阪神大賞典では、掛かりっぱなしで向こう正面で先頭に立った挙げ句、3コーナーを曲がりきれず逸走、慌てて池添が手綱を引いたため急減速し後退。故障発生、競走中止かとレースを見ていた誰もが愕然としたが、オルフェはそこから再び加速して巻き返して2着というメチャクチャなレースを見せ、平地調教再審査を食らい、この第60回阪神大賞典は「阪神大笑点」として伝説となった。
続く天皇賞(春)では全く走る気を見せず、伏兵ビートブラックの大逃げ大波乱の後ろで11着撃沈。
この連敗で宝塚記念は1番人気もかなり不安視されたが、「三冠馬が復活する!三冠馬が復活する!やった11番オルフェーヴル復活~!!!」(by石巻ゆうすけアナ)の名実況とともに復活のGⅠ5勝目を挙げる。
そして日本競馬の夢・凱旋門賞を目指して渡仏。ただ、鞍上は池添ではなくクリストフ・スミヨンに任されることとなった。
前哨戦のフォワ賞を快勝して臨んだ本番の凱旋門賞では、最後の直線で後方から大外一気で、残り300mで先頭へ。「外から栗毛の馬体が来たぞ~!日本のオルフェーヴルだ!!」(by岡安譲アナ)の実況とともに、固唾を呑んで見守っていた日本の競馬ファンの、おそらく99%が勝利を確信した。
……だが、先頭に抜け出したところでオルフェは内にヨレて減速してしまい、12番人気の伏兵・牝馬ソレミアに差し切られて無念の2着。「このときスミヨンではなく池添が乗っていたら勝てていたか」というのは、今後もおそらく永遠に競馬ファンの間で議論され続けるだろう話題のひとつである。
帰国後はジャパンカップで、この年の三冠牝馬ジェンティルドンナと初対決。史上初の三冠馬vs三冠牝馬対決となった。オルフェは直線で外から抜け出したが、またも内にヨレる悪癖が出てしまい、内から抜け出したジェンティルを内ラチ沿いに閉じこめるような格好になる。――ところが、ジェンティルは逆にタックルでオルフェを弾き飛ばして進路を確保。そのままジェンティルとの叩き合いとなったが競り負けて2着。名勝負扱いされることもある一方、長い審議になったこともあり、競馬ファンの間でも評価の分かれるレースである。そしてジェンティルのゴリラ扱いの由来ともなった。
5歳シーズンは凱旋門賞のリベンジに照準を合わせ、産経大阪杯(当時GⅡ)を勝利。天皇賞(春)を回避して宝塚記念に向かったが、肺出血で回避となってしまう。幸い軽度のものだったので、フランス遠征には予定通り遠征することになった。しかし池添はこのために事前のフランス長期遠征まで敢行したのに向こうで騎乗機会に恵まれず、結局またフランスではスミヨンが騎乗することになった。
フォワ賞を連覇して臨んだ本番は、フランスの牝馬トレヴに5馬身ぶっちぎられて完敗の2着。2年連続2着の時点で偉業であるが、つくづく去年勝っていれば……。いや勝ってたら4歳で引退して種牡馬入りしてただろうけど。
帰国後、有馬記念をラストランとして引退を表明。ラストランへ調整を進める中、陣営に「難病の5歳の男の子がオルフェの大ファンで、オルフェと池添騎手に会いたがっている」という話が届く。自身も幼い子供の父である池添はこの子のために機会を整え、少年と「池添騎手の騎乗するオルフェーヴル」との対面を実現させた。噛み癖のあるオルフェが、この子には黙ってずっと撫でさせてあげていたという。
この子にラストランで勝利を見せるべく意気込む池添だったが、有馬記念の2週間前、少年が亡くなったという連絡を受ける。現実は残酷であった。
小さなファンへの弔いのレースとなったラストラン有馬記念、オルフェーヴルは生涯最高のパフォーマンスを見せて8馬身差の圧勝。「これだ!これだ!目に焼き付けよ!これが、オルフェーヴルだぁぁあああ!!」(by青嶋達也アナ)の実況とともに、稀代の暴れん坊は華々しくターフを去った。
引退後は種牡馬入り。産駒は「当たればデカいが勝ち上がり率が低い」という、いわゆる「三振かホームラン」型の種牡馬で、種付け料は三冠馬としては格安な額に留まっているが、初年度からGⅠ4勝のラッキーライラックと皐月賞馬エポカドーロを輩出。さらに産駒はダートでも目覚ましい活躍を見せ、マルシュロレーヌがBCディスタフを、ウシュバテソーロが2023年のドバイWCを制するなど、とにかく当たったときは凄いの一言である。
オルフェ自身が阪神大賞典で調教再審査を受けたときにダートで凄いタイムを出しており、「オルフェは実はダート馬だったのでは」という説が近年まことしやかに囁かれている(前述のバ場適正には、そのエピソードが反映されている)。また種牡馬展示会で現役時代以上のバキバキに仕上がった馬体を見せて「引退後の6歳で馬体が完成した」とすら言われたり、なんというか本当に色々な意味で規格外の馬であった。
詳細は当該記事へ→オルフェーヴル
関連静画
正式な実装前から、最初期のPVの姿(没ウマ娘)のファンアートが多数投稿されていた。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- キングヘイロー(ウマ娘)
- スペシャルウィーク(ウマ娘)
- サイレンススズカ(ウマ娘)
- トウカイテイオー(ウマ娘)
- メジロマックイーン(ウマ娘)
- ナイスネイチャ(ウマ娘)
- アドマイヤベガ(ウマ娘)
- アグネスタキオン(ウマ娘)
- ビワハヤヒデ(ウマ娘)
- シンコウウインディ(ウマ娘)
- スーパークリーク(ウマ娘)
- ライスシャワー(ウマ娘)
- アグネスデジタル(ウマ娘)
- フジキセキ(ウマ娘)
- エイシンフラッシュ(ウマ娘)
- メジロドーベル(ウマ娘)
- メイショウドトウ(ウマ娘)
- マヤノトップガン(ウマ娘)
- ナカヤマフェスタ(ウマ娘)
- ゼンノロブロイ(ウマ娘)
- スイープトウショウ(ウマ娘)
- カレンチャン(ウマ娘)
- ミスターシービー(ウマ娘)
- ツインターボ(ウマ娘)
- イクノディクタス(ウマ娘)
- メジロパーマー(ウマ娘)
- マチカネタンホイザ(ウマ娘)
- キタサンブラック(ウマ娘)
- サトノダイヤモンド(ウマ娘)
- ダイタクヘリオス(ウマ娘)
- モブウマ娘
- シリウスシンボリ(ウマ娘)
- ヤエノムテキ(ウマ娘)
- サクラチヨノオー(ウマ娘)
- メジロアルダン(ウマ娘)
- メジロブライト(ウマ娘)
- ナリタトップロード(ウマ娘)
- サクラローレル(ウマ娘)
- アストンマーチャン(ウマ娘)
- ヤマニンゼファー(ウマ娘)
- ツルマルツヨシ(ウマ娘)
- コパノリッキー(ウマ娘)
- シンボリクリスエス(ウマ娘)
- タニノギムレット(ウマ娘)
- ワンダーアキュート(ウマ娘)
- ホッコータルマエ(ウマ娘)
- デアリングタクト(ウマ娘)
- ケイエスミラクル(ウマ娘)
- ダイイチルビー(ウマ娘)
- メジロラモーヌ(ウマ娘)
- シュヴァルグラン(ウマ娘)
- サトノクラウン(ウマ娘)
- カツラギエース(ウマ娘)
- ジャングルポケット(ウマ娘)
- タップダンスシチー(ウマ娘)
- ネオユニヴァース(ウマ娘)
- ヒシミラクル(ウマ娘)
- サウンズオブアース(ウマ娘)
- ノースフライト(ウマ娘)
- ドゥラメンテ(ウマ娘)
- ヴィルシーナ(ウマ娘)
- ヴィブロス(ウマ娘)
- サムソンビッグ(ウマ娘)
- ロイスアンドロイス(ウマ娘)
- シーザリオ(ウマ娘)
- デアリングハート(ウマ娘)
- ラインクラフト(ウマ娘)
- エアメサイア(ウマ娘)
- ジェンティルドンナ(ウマ娘)
- ウインバリアシオン(ウマ娘)
- スティルインラブ(ウマ娘)
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- フリオーソ(ウマ娘)
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- ドリームジャーニー(ウマ娘)
- カルストンライトオ(ウマ娘)
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