「勝つのは当然よ!なぜなら私がキングヘイローだから!」
キングヘイロー(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「キングヘイロー」をモチーフとするウマ娘である。 CV:佐伯伊織
概要
誕生日:4月28日 身長:159cm 体重:完璧 3サイズ:B85・W60・H85
「一流」であると万人に認められることを目指す、プライドの高いお嬢様。ウマ娘として、またデザイナーとして一流の母を持ち、いつか見返したいという愛憎混じりの反発心を抱いている。いつも取り巻きのウマ娘たちに囲まれ、キングコールを一身に浴びている。
とにかく負けず嫌いなお嬢様ウマ娘。嫉妬深くプライドも高い。勝つためならば何でもするという策略家でもある。
そのため周囲を力でねじ伏せることも…?
そんな彼女の本心を知るものは数少ない。(リニューアル前)
お嬢様気質で高飛車。
そして折れない根性を持つ一流ウマ娘。
チーム<アスケラ>所属。
偉大な親を持つという共通点があるトレーナーと『二世コンビ』として世間から注目を浴びるも、それ故に苦労をした過去を持つ。チーム内ではラインクラフトとシーザリオの先輩としてトレーナーと共に2人をサポートする。
目立ちたがり、かつ負けん気の強いお嬢様。「一流」という言葉に強くこだわり、自己顕示欲とプライドが高いが、周囲を見下しているわけではなく、友人や後輩に対しては非常に面倒見のいい一面もある。
偉大な母親を持つために周囲から「あの母親の娘」としてしか見られないことと、母親が自分の力を認めてくれないことへの反発心から、ウマ娘として一流の結果を残すことを目指すのだが……。
緑色の勝負服が鮮やか。スカートの飾りベルトには「K」「H」のイニシャルがあしらわれている。キングの母親は勝負服のデザイナーをしているが、彼女の勝負服は母のデザインしたものではない。私服は某エナジードリンクに見えるとよく言われる。
アニメ版第1期の放送開始を前にして60番目のウマ娘として登場が発表され、アニメ版にて初登場となった。アニメ版でスペシャルウィークを主人公として描くにあたって、同世代の主なライバルの中で唯一抜けていたキングヘイローを追加したいとTOHO animationの伊藤隼之介プロデューサーがCygamesに掛け合い、ウマ娘化が実現したそうである。
なお上述の公式紹介文の変化を見るとわかる通り、リニューアル前の紹介文の印象は、現在のキングのキャラクター像とはだいぶ異なる。
アニメ1期の頃のファンからの愛称は「お嬢」。公式生放送で声優陣からもそう呼ばれていることが判明した。
ゲーム配信以降は普通に「キング」と呼ばれるようになり、さらにダイイチルビーの登場で「お嬢」の愛称はそちらのものとなったため、現在はキングが「お嬢」と呼ばれることはない。
なお、二次創作でよく間違われるが、キングは同じお嬢様でもメジロマックイーンと違って「ですわ」口調ではない。
アニメでの活躍
Season1の第1話から登場し、チームリギルの入部テストに参加。スペシャルウィークにゴール手前でかわされる(が、そもそも1着はエルコンドルパサーだったのでスペともども不合格)。
その後は別のチームに入部したようで、デビュー戦から3連勝。その勢いのままに上位のレースも席巻するかと思われたが、1番人気で迎えた弥生賞ではスペシャルウィークとセイウンスカイに敗れ3着、皐月賞でもスペシャルウィークには先着するもセイウンスカイを捉えきれず2着といずれも惜敗。今度は日本ダービーに出走し、頂点を目指すも……。
クラシック戦線の後も10話で天皇賞(秋)に出走し同話の「何度負けても」というサブタイトルに含みを感じられたり、12話のジャパンカップで同期の面々とともにスペシャルウィークを応援したりと出番はあるものの、まあ、率直に言って全編を通してこれと言った見せ場はない。プロデューサー肝煎りでの登場という点を踏まえると意外なくらいに。
とはいえ端々でキングの気高さを感じさせるようには描かれている。アニメ版では他のモブウマ娘は最終直線で追い抜かれていくと「むりー」と呻き声を上げて下がっていくが、キングはたとえ追い抜かれても「無理」と叫ぶことはなかった。
『うまよん』では第6話に登場。お嬢様仲間のファインモーション・メジロマックイーンとともに、アイネスフウジンの案内で人生初の牛丼屋に来店。店員にそそのかされて「王者盛り」を注文することになり、スペやオグリのようなボテ腹を披露する羽目になった。
ゲームでの扱い
ステータス(☆1) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
87 | 60 | 93 | 73 | 87 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | G | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
A | B | B | C | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
G | B | A | D | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『Call me KING』⇒ 『Pride of KING(☆3~)』 |
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レースを冷静に運ぶことができると残り200mで実力発揮、速度が上がる ☆3以降は効果が「残り200mで実力発揮、速度がすごく上がる」に変化 |
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ウマ娘テンプレートボックス |
育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビュー(マイル)に出走
- ジュニア級12月後半:ホープフルステークス(GI・中距離)で5着以内
- クラシック級4月前半:皐月賞(GI・中距離)で5着以内
- クラシック級5月後半:日本ダービー(GI・中距離)で5着以内
- クラシック級10月後半:菊花賞(GI・長距離)に出走
- シニア級3月後半:高松宮記念(GI・短距離)で1着
- シニア級6月前半:安田記念(GI・マイル)で3着以内
- シニア級9半後半:スプリンターズステークス(GI・短距離)で1着
- シニア級10月後半:天皇賞(秋)(GI・中距離)で1着
概要
サービス開始時から初期☆1[キング・オブ・エメラルド]が実装。☆3まで上げると専用勝負服になる。
何といっても目につくのは、史実であらゆる距離のGIを走り、どの距離でも掲示板入りを果たしていることに由来する、距離適性の満遍ない高さ。なお史実ではダートGIも走っているが、惨敗しているためか、さすがにダート適性は全くない。
また、レースを冷静に運べた時に発動する固有スキルや逃げ適性Gと、なんとなく含みを感じなくもない設定が見られる。絶対福永のせいだ。
固有スキルの具体的な発動条件は当初、レース中に1回も掛からず、かつ残り200mで5番手以下かつ上位60%以内とかなり厳しいものだった。順位指定は18人立てであれば5番手-11番手、チーム競技場の12人立てなら5-7番手、9人立てのチャンピオンズミーティングでは5番手のときのみ発動する。また、掛かりは100%防ぐ手段が現状存在しないため、発動は運に左右される部分が大きい。
ぶっちゃけ相当厳しい条件だが、その分上昇量は「すごく(☆3時)」と強力で、上手く決まればものすごい勢いで加速し、史実の高松宮記念のようなごぼう抜きを見せてくれる。
ただし「200m時点で5番手以下」という条件ではいくらなんでも差し切れないような状況にも当たりやすく、距離が伸びるほど深刻化するので専ら短距離用と思った方がいいだろう。
1周年バランス調整ではテキスト的な変更はないが、順位条件が4番手以下かつ上位70%以内に緩和されたようで、こちらだと9人立て時でも4-6番手で発動できる。
前述の通り距離適性は満遍なく高いが、史実で唯一勝利したGIが1200mの高松宮記念ということで、適性Aは短距離のみ。
しかし目標設定に関しても史実をしっかり反映した結果、最も得意な短距離の目標レースは2つしかなく、クラシック三冠も走ることになる(幸い、一番厳しい長距離の菊花賞は出走のみで済むが)。
まさに、『偉大な母の名前という呪縛を解き放ち、自分の本当の適性を見出していく』というドラマを彼女と共に乗り越えることとなる。その結果、中距離メインのウマ娘の目標に長距離があるだけで難易度が上がるこのゲームにおいて、全ての距離のレースに出て、なおかつ結果を出さなければならないというとんでもないハードルが(☆1で誰でも入手できるが故に)ゲームを始めて間もないトレーナーに課されることになる。
具体的な懸念材料を挙げると…
- 短距離が得意だからとバクシン教に入信した場合、特に日本ダービー(中距離)でスタミナ・パワー不足で詰む。
- スタミナを鍛えたクラシックを終えた直後のシニア級は短距離~マイル路線になり、(特に高松宮記念の1着指定で)スピード不足に泣く。
- 長距離は順位不問の菊花賞のみなので捨ててもいいが、後述の特殊イベント『シニア級有馬記念(長距離)勝利』を目指す場合は更に長距離用のスタミナ、パワーを確保する必要がある。
- 目標レース出走のみであると、URAファイナルズは中距離になる。
- それらをステータスでクリアしてなお、「差し」脚質からくる位置取り失敗によるバ群に沈む可能性があるため、コンティニュー回数の浪費・育成失敗の危険性。
こうした要素により、そのシナリオ難易度はGI目標揃いの☆2や☆3と比べても比較にならないほど高く、初期実装組の中でも育成難度は間違いなく最難関の一角を占める。
対策としては…
- 分かりやすい所は『中距離』適性をAにすることで、2年目のクラシック三冠を乗り切ること。これ一点狙いならばフレンドからのレンタルで賄いやすい。
- 差しでの事故回避やスタミナ不足を回復スキルで補うために、先行適性を上げて先行で育てることも選択肢のひとつ。ただしその場合、固有スキルはほぼ捨てる前提で育てることになる。
- あまりにスタミナに振りすぎると3年目のシニア級が怖い。特に3年目の因子継承直前に入る高松宮記念(1着)が鬼門で、スピード因子をアテにしていたトレーナーがこの足切りにバッサリ斬られた報告も多い。
- 目標に高松宮記念の1着指定があるのは、他にはヒシアケボノと、目標が全て短距離のカレンチャンのみ。サクラバクシンオーですら3着以内である。
- 単純にここを突破することに絞るなら、実質的な負けイベントである菊花賞を完全に捨てて、日本ダービー直後からスピード強化に注力するのが正攻法になる。菊花賞までスタミナ強化を重視してしまうと、夏合宿をスピード強化に使えなくなるのが痛い。ただし、最終目標は中距離の天皇賞(秋)なので、そこまでにやはりある程度のスタミナは必要になってくる。まあ、ダービーを突破できるなら、秋天でスタミナ・パワー不足で詰むことはあまりないと思うが……。
- いずれにせよサポートカードによる練習で伸ばすステータス、因子で伸ばすステータスをちゃんと整理し、時期ごとの練習選択や絆ゲージの伸ばし方の優先順位を育成開始前に決めておきたい。
- URAファイナルズを短距離で迎えるためには必須以外で短距離レースに3回出ればよいので、URAを短距離にしたい場合はどの短距離レースに出るかあらかじめスケジュールを決めておきたい。
…と、いずれにせよ因子なし・経験なし・対策なしでは運ゲーですら突破困難な高い壁となるだろう。
クリアするのも一苦労、史実ばりの苦難が待ち受ける彼女であるが、何度敗れ、何度否定されても膝を屈することなく、泥臭くとも誇りを失うことなく、トレーナーとともに自分だけの〝一流〟の在り方を見つけ出していく育成シナリオの評価は非常に高い。その不屈ぶりに魅せられたトレーナーは多く、「泥まみれの勝負服が最も似合うウマ娘」というのがキング推しトレーナーの統一見解だろう。
高難易度に打ち勝ってクリアすれば、史実では1勝に終わったGIを最低でも3勝できる。欲を言えば、序盤の緩めの目標レースとなっている皐月賞・ダービー・菊花賞も勝ち取り、かつての主戦・福永祐一も2020年に成した三冠の栄誉を彼女に与えてみてはいかがだろうか。必然的に、1200から3000まで勝てるウマ娘を目指すことになるが。
そして前述の通り、「三冠を獲ったのに高松宮記念で負けて育成終了」という悲劇を食らいがちな罠もあるが。
そして最終目標の秋天を突破した後、目標外のシニア級有馬記念に出ると特殊イベントがある。適性が一番低い長距離のレースなので普通のプレイだったらわざわざ行きたくないところだが、もしA以上に是正できてスタミナも備えていたらぜひ出てみよう。見事同世代のライバル全員を打ち破って有馬記念のセンターに立ったときには、真のエンディングとも呼べるイベントが待っている。
また、1周年では「短距離・マイル・中距離・長距離の全距離のGIを勝利する」ことで発生する隠しイベント「王様のSMILE」が追加。全ステータス大幅アップに加え、有馬記念勝利イベントの後日談的な部分もあるイベントなので、有馬記念を勝ちに行くならこちらも是非セットで観たいところ。短距離と中距離は目標で勝利必須なので、マイルGIを勝っておくのを忘れずに。ちなみにイベント名の「SMILE」は競馬における距離区分法「SMILE区分」にかけられている。
なお「目標外のGIにもある程度出走した上で、GI未勝利の状態で高松宮記念を差しで勝利」という条件を達成するとゴール時に史実を再現した特殊実況が聞ける。……のだが、因子やサポートカードが揃っていない初心者のうちはともかく、ある程度育成に慣れてしまうと、高松宮記念までに目標で走るGIレース4つに加え目標外の出走GIまで全部を狙って負けることは非常に困難である。わざと負けるように低いステータスに調整していては、肝心の高松宮記念にも勝てなくなってしまう。その調整の難しさは、特殊実況紹介動画のうp主が「二度とやりたくない」とボヤくほど。
達成条件が似ている(そしてキングよりもさらに条件が厳しい)ナイスネイチャの特殊実況と同様、上級者ほど聞くための調整が難しく、初心者のうちの方が逆に聞きやすいという厄介な固有要素になっていた。
目標レースの概念がない育成シナリオ「Make a new track!!」では、適性のないダートGIでGI敗戦数を稼げるので聞く難易度自体はかなり下がった。育成自体は犠牲にならざるを得ないので、運悪く序盤で目覚ましを使い切ってしまったときなどを利用して聞きに行くのがいいだろう。
一方、彼女専用二つ名の獲得条件は「継承で合計GIを11勝以上したウマ娘の組み合わせを使用し、同世代のライバルであるスペシャルウィーク、セイウンスカイ、エルコンドルパサー、グラスワンダーのすべてに3回以上勝利する」ことで獲得できる。継承条件は史実での両親のGI勝利数からだろう。また、「ライバルへの勝利」は先着すればOKで、レース自体に勝てなくても大丈夫。
スペとスカイは目標にあるクラシック戦線で戦えるし、グラスも宝塚記念やジャパンカップ、有馬記念によく出てくるのでそう難しくないが、エルを倒せずに未達成に終わるケースが最も多い。目標レースでの確定出走を除くネームドキャラは「史実の勝ち鞍、史実での出走レースによく出走してくる」という仕様があり、史実で海外路線を歩んだエルは対象が少ないので逃しやすいのである。共同通信杯、NHKマイルカップ、毎日王冠、ジャパンカップが該当するのでしっかり狙っていきたい。また、前述したシニア級有馬記念にはライバル4人全員が出走する。目標レースでは無いのでコンティニュー不可の一発勝負になってしまうが、ここで勝てるなら一気に楽になる。3年間で勝利数を稼ぎきれなかった場合でも、運良くURAファイナルズでぶつかればここでもちゃんとカウントされるので最後まで諦めないように。
黄金世代と呼ばれたライバルたちを圧倒し同世代の頂点に立った時、彼女にふさわしい「世代のキング」の称号が与えられるだろう。
ちなみにこちらは「Make a new track!!」では固定出走のライバル枠が無くなった関係で同世代からの勝利数を確実に稼げるポイントがなくなり、取得はかなり厳しくなっている。
なお、その後実装された史実で関わりのあるウマ娘たちの育成シナリオにもちょくちょく登場し、同期のセイウンスカイのシナリオではメインライバルとして、後輩のアグネスデジタルや産駒のカワカミプリンセスのシナリオでは行くべき道を指し示す先輩として、登場するたびにやたらかっこいい活躍を見せ、他のウマ娘のシナリオに登場するたびにキングの株が爆上がりするという現象が発生している。一流のウマ娘は他のウマ娘の物語のバイプレイヤーとしても一流なのであった。
☆3『白く気高き激励の装』
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
100 | 62 | 110 | 89 | 89 | |||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『轟!トレセン応援団!』 | |||||||||||||||||||
レース前半、掛からず最後方付近に控え続けていると、最終直線で気合を爆発させて加速力が上がる | |||||||||||||||||||
2022年4月28日開始のイベント「轟け、エール!トレセン学園応援団」に合わせて実装。彼女の2022年バースデーにして(ここ重要)、現行の1998年クラシック世代ラストを飾る別勝負服での登場。緑主体の元衣装から白ハチマキに白装束(スカートはイメージカラーの濃緑)+黒インナーという事でガラッと印象が変わっている。なお、タスキの色が桃色でルームメイトであるハルウララの『初うらら♪さくらさく』の翠と対になっている。
スキルも一新され、モチーフ馬の勝ち鞍である高松宮記念に合わせた仕様であり、作戦・差し向きのスキルが並ぶ。成長率も現行の主流であるスピード・パワー・根性と均等に割り振られた。ただ、育成中は通常版以上に固有スキルの発動がほぼ期待できない・発動しても無効のコースが多いので育成中のレースでは事故りやすい。また、やはりスタミナに成長補正が無い+初期値が低い為、クラシック路線ではスタミナを補うサポートが重要になる。
固有スキルは「レース前半の間掛からずに後方(70%以下)に控えていると最終直線で加速」というスキル。順位条件はチャンピオンズミーティングでは6~9位となる。うっかり好スタートを切って前に出すぎたりするとアウトなのが悩ましいところ。そのため、適性は低いが脚質を追込へ変更して使うケースもある(後述の通り、短距離マイルだと順位及びスキル発動タイミングが終盤直線にかかるので加速スキルが重複発動すると恐ろしい位伸びる)
相変わらず発動条件が厳しく、しかも直線に入ってからの加速になるので、直線で終盤入りするコースでないと効果が薄い。具体的には芝GⅠ開催コースだと、高松宮記念の中京1200mと安田記念などの東京1600mが有効コース。他にダートではJBCスプリントの大井1200mと、フェブラリーSの東京1600mでも有効となる。
汎用性は低いが、有効コースではかなり強力な効果となるので、該当条件のチャンミ育成では差し・追い込みウマ娘への継承スキルとしても最有力クラスの選択肢となる。
メインストーリー
第一部最終章前篇にて初登場。同期の主人公スペシャルウィーク・セイウンスカイとクラシック三冠を賭けて覇を競うも、2人の前に後塵を拝す。
第二部では主人公ラインクラフト及びシーザリオが所属するチーム『アスケラ』のリーダー兼マネージャーを担当しており、一時はトレーナーとキングの二人での活動を余儀なくされていたがストーリー開始時点でクラフトとシーザリオ含む数人での活動規模になっている。後輩に対しても世話好きなのは健在だが、それと同等にトレーナーもサポートしている・・・その姿は長年連れ添った世話女房と云えるほど。ほぼ全篇キング株爆上がりシナリオである。
サポートカードとして
SR[一流プランニング]
サービス開始当初から、共通のR[トレセン学園]とともに実装。友情トレーニング対象はスピード。
ステータスは上がるものの体力-20かやる気-1の2択という下手するとマイナスの方が大きい共通イベントがあり、他のイベントも「末脚」のヒントが取れる程度しか目立つところがなくイベント面では見劣りする。
だが、スピード得意なので単純に汎用性があり、無凸でもトレーニング効果アップ5%、やる気効果アップ20%、初期絆20と揃っており、完凸時にはスピード・パワー2種類のボーナス、得意率60という希少性のある強みも手に入れられトレーニング性能は十分。また、ヒント発生率アップが50と高く、所持スキル5個の中に非常に使いやすい「良バ場○」と「コーナー回復○」、次いで地味だが汎用性はある「外枠得意○」が入っており(それ以外は本人の適性同様の短距離・後方用というかなりニッチなもの)、無凸でもLv3、完凸だとLv4で貰えるのも大きな魅力で、総合的にはどこにでも入れておける有用なサポートカードと言っていいだろう。
惜しむらくはスピードサポートSRには優秀なものが多く存在し、同じ条件下だとサポート編成では一歩譲る場面が多くなりやすいと言う贅沢な悩みだろうか。レースボーナスがないのも痛いところである。
SSR[今宵、円舞曲にのせて]
2021年6月のストーリーイベントに合わせて実装。友情トレーニング対象はパワー。
ストーリーイベント「幻想世界ウマネスト」に登場した、厳密には本人と関係ないウマ王軍の魔将キングレイジョーの姿。
イラストでは使い魔のようなものが2匹(※カードイラストだと1匹しか見えないが、イベントに使われている横長版イラストで確認できる)映っているが、髪型がアニメ版にて教室で一緒にいた取り巻きと思われるウマ娘(後述)と一致している。ただしテキストでは特に触れられないので詳細は不明。
性能の特徴は、高い得意率、そこそこのトレ効果、最大Lv4で貰えるヒント、レースボーナスは無しと[一流プランニング]とかなり似通っているが、SSRなだけあって友情ボーナスの伸び代が段違いに高く、登場時点のパワーSSRの最高峰であるウオッカとも大差ない。
レアスキルは、育成版の自分が持っている「詰め寄り」上位の「電撃の煌めき」。自力で下位ヒントも取れるが、そもそもイマイチ使いづらい性能なのに加え、短距離・後方用なので自分以外で適正者が少ない(というか魔改造しないといない)というよくある致命的な問題がある。しかも不確定。
1周年バランス調整ではイベント効果がステータス面を中心に底上げされている。しかしこっちもやっぱりレースボーナスがないのがつらいところ。
レジェンドレース
2021年4月15日から27日にかけて開催された第2回レジェンドレースでは、スプリンターズステークスがフィーチャーされているが、その中でレジェンドウマ娘の1人目として登場。彼女は同レースで3着(1999年)・7着(2000年)であり、史実で当該レースに勝利していないレジェンドウマ娘は初となる。なぜ高松宮記念じゃないのかって? 高松宮記念を勝っているウマ娘がキングとカレンチャンしかいないからだよ……。
かくして登場したレジェンドキングヘイローは、多くのトレーナーが意気揚々と送りこんだバクシンオーを凄まじい末脚であっという間に抜き去っていく、レジェンドの名に恥じない強さを見せつけた。まあ差しなので勝手にモブブロックを食らってバ群に沈没することもそれなりの確率で起こったが。
なお同レースではサクラバクシンオー自身が参戦しており、タイキシャトルかカレンチャン(いずれも☆3)がガチャで引けなかったプレイヤーは、キングヘイロー(☆1)がバクシンオー攻略ウマ娘として筆頭候補となった。
レジェンドレースの開催が発表された時点でこの事態は予想済みであったため、多くのプレイヤーが早いうちからキングヘイローの育成に挑み、上述の高難易度に悲鳴を上げることになった。
実際に登場したレジェンドバクシンオーは、作戦が先行なのにくわえてキングヘイローやタイキシャトルと比べて控えめなステータスとなっており、有情な設定になっていた(詳しくは本人の記事参照)。それでもキングで挑んでモブブロックを食らい打ち倒されるトレーナーは少なからず存在したが……。
2021年バースデー
本作ではウマ娘の誕生日に当該ウマ娘をホーム画面に設定すると、2種類の誕生日限定ボイスが聞ける。しかし、サービス開始後最初のキング誕生日となる2021年4月28日には、不運なことにサービス開始以来初となる当日0時~12時までの長時間メンテの予定が重なっていた。
運良くメンテ突入寸前にボイスを聞けたトレーナーもいたようだが、多くのトレーナーが昼12時のメンテ明けを待っていたところ、さらに3時間のメンテ延長。そうして15時にメンテが終了し、15時間待たされてようやく聞けたキングの誕生日ボイス、そのひとつが……。
「今日のキングの予定、ほぼフリーにしてあげたから。
私の特別な日、一緒に祝えることを喜ぶのね!」
何事もなければ、いつもの高飛車でキングらしい台詞でありつつも、せっかくの誕生日、いくらでも予定を入れられそうなのに1日予定を空けておいてくれるといういじらしさが可愛らしい台詞となるはずだった。しかしよりにもよってこの台詞に15時間のメンテが重なった結果、「誕生日の予定を1日空けておいたのに15時間放置されたキング」というなんだか可哀相なことになってしまったのであった……。
まあでも「そういう不憫なところもキングらしい」「学校の終わる時間まで放置されてしょんぼりしてたところにサプライズパーティーって展開もキングらしい」との声も。
このアクシデントのお詫びというわけでもないだろうが、前述の通り翌2022年のバースデーには別衣裳バージョン☆3[白く気高き激励の装]が実装された。自分の誕生日に他人を応援するあたりが実にキング。そしてナイスネイチャのチア衣裳に話題を攫われるあたりも実にキング。
楽曲
- Exercise the Right
- 作詞:モリタコータ 作曲・編曲:新田目駿 (HANO) 、廣澤優也 (HANO)
- 2022年2月9日発売 CD「WINNING LIVE 03」収録。歌詞はウマ娘としてのキング、競走馬キングヘイローと鞍上福永祐一騎手の挑戦の軌跡を歌い上げており、彼女の不屈の闘志を表す。
関連ウマ娘
- セイウンスカイ
- クラスメートで同期のライバル。同期のなかで唯一遅れて実装されたスカイのシナリオではキングとの関係に焦点が当たり、自分の才能の限界に突き当たったスカイを強く叱咤する。キング株爆上げシナリオその1。モチーフ馬は同期で「超良血ながら長い苦戦を経ての遅咲き、良血ゆえ種牡馬としては人気だった」キングと、「超マイナー血統ながらクラシック二冠を達成、しかし古馬となってからは影が薄く、血統の悪さで種牡馬としては全くの不人気だった」スカイという極めて対照的な2頭。
- スペシャルウィーク
- エルコンドルパサー
- グラスワンダー
- ツルマルツヨシ
- 同じくクラスメートたちで、モチーフ馬は「最強世代」を彩った同期の面々。ウマ娘でもセイウンスカイを含め世代全員セットで扱われることも多いが、キングはクラシック戦線でライバルとして競ったスカイ・スペとの絡みが多い一方、史実で対戦経験の全くなかったエルや、5回対戦しているもののこれといった因縁はないグラス、2回対戦してはいるがやはり因縁のないツヨシとはちょっと距離がある。グラスの育成シナリオでは完全に無視されてるし。
- ハルウララ
- ルームメイト。ウララの天真爛漫さに手を焼かされつつも、なんだかんだよく面倒を見ており、ウララが選抜レースに出るときは全力で応援するなど、ある意味同期組以上に仲良しな相手。
モチーフ馬は1歳下とはいえ特に関連はないが、「負け続けてもへこたれずに走り続けてファンを得た」というあたりが共通点だろう。とはいえ中央のGI馬であるキングと、地方の未勝利馬であるウララはほとんど全てが対照的な存在。ウマ娘としても「負け続けてもへこたれない」という面以外はあらゆる面で対照的な存在として描写されている。 - アグネスデジタル
- アグネスデジタルの育成シナリオでキングが登場。キングはデジタルが推しているウマ娘の一人であり、デジタルの2年目夏合宿時のイベントでデジタルにプレゼントをもらうイベントがある。またクラシック級のマイルCSではデジタルの前に立ちふさがるライバルとして登場し、先輩としてデジタルに行くべき道を指し示す。キング株爆上げシナリオその2。
史実ではデジタルのGI初勝利である2000年マイルCSで対戦している他、デジタルもデビューから4戦目までは福永祐一が騎乗していた。 - カワカミプリンセス
- キングを師と慕っているお姫様志望のウマ娘。キングの育成シナリオではたびたび登場し、キングに強く憧れ、その諦めない姿を応援する。またキングのSRサポートカードの連続イベントでも実質主役。
その後実装されたプリンセスの育成シナリオでは、迷走するプリンセスを支え導き見守る完全な親ムーブを披露。目標外の高松宮記念に出るとキングと対決する隠しイベントも存在する。キング株爆上げシナリオその3。
なお後輩っぽく見えるが、キングが夏合宿で「後輩じゃない」と否定しており、どうやら同学年の模様。モチーフ馬は娘で、キングの種牡馬評価を一気に高めた代表産駒。 - ナイスネイチャ
- 2022年4月のストーリーイベント「轟け、エール!トレセン学園応援団」で主役として共演。応援団長として色々と空回り気味のキングを女房役としてサポートする。モチーフ馬は(最初の期待度とか最終的に勝てたかどうかは別として)GⅠ戦線でともになかなか勝てなかった同士であり、高松宮杯→高松宮記念が代表勝ち鞍という共通点がある。
- 取り巻きーズ
- キングを慕う取り巻きのウマ娘(2名)。キングの世話焼きな性格に助けられた過去があり、家柄や実力ではなくキングの人柄を慕っている、彼女のよき理解者。
- ゲームでは容姿は出てこないが、テキストではそれぞれ「ネコ目のウマ娘」「ボブヘアのウマ娘」と表記されている。アニメでは教室で縦ロールツインテールのウマ娘と白いカチューシャのウマ娘がそばにいる描写があり、前述の通りSSRサポートカードでもこの2人をモデルにしたと思われるイラストがあるので、おそらく同一キャラと思われる。「ネコ目」が縦ロール、「ボブヘア」が白カチューシャか。ちなみに縦ロールが牡馬(右耳飾り)、白カチューシャが牝馬(左耳飾り)。
具体的なモチーフ馬は特にないと思われるが、カワカミプリンセスを踏まえるとこの2人もキングの産駒なのかもしれない。キングヘイロー産駒の活躍馬でキングと髪色(=毛色)が違う牡馬といえば青鹿毛のローレルゲレイロ、同じ鹿毛の牝馬といえばメーデイアだが……? - ラインクラフト
- シーザリオ
- メインストーリー第二部にて加入したチーム<アスケラ>の後輩。共に切磋琢磨し合う姿を見守り続けている。史実における福永祐一騎手(現調教師)騎乗繫がりで、ラインクラフトで桜花賞、シーザリオでオークスを制している。
史実
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キングヘイローがまとめて撫で切った!
※2000年 高松宮記念 東海テレビ植木圭一の実況より
キングヘイローは、父は80年代の欧州最強馬ダンシングブレーヴ、母はアメリカでG1を7勝したグッバイヘイローという、そこらの良血馬とは比べ物にならない世界的超良血馬である。当然、掛けられた期待は並大抵ではなかった。
そして悲運の超天才騎手・福永洋一の息子で、前年にデビューして武豊以来となる新人50勝を記録した福永祐一の騎乗でデビュー。良血に天才騎手の息子という絵に描いたような組み合わせは2歳(旧3歳)秋のデビューから3連勝。
しかしそこからは負け続きで、次の勝利を挙げるのは4歳時となる。そして何より、GⅠレースでは一向に勝てなかった。特に第65回日本ダービーでは、ダービー初騎乗であった福永が緊張から意図しない逃げを打たせる失態を犯してしまい、14着の大敗。福永にとっても苦い思い出となった。福永騎手が折り合いを重視した結果馬群に埋もれて前が壁!をやらかしがちなのはこのトラウマのせいでは?とも言われる。
10回のGⅠ出走にもかかわらず勝ちはなく、その間に同世代ではスペシャルウィーク・グラスワンダー・エルコンドルパサーが覇を競い、超マイナー血統のセイウンスカイにはクラシック二冠をいずれも目の前でかっさらわれ、周囲からもかませのような扱いをされるようになった。
上記のキャッチコピーでは「不屈」なんて言われているが、実際はむしろ堪え性のなさが目立つ気性難であり、それが足を引っ張ったとされることが多い。不屈だったのは彼にGⅠを勝たせることを諦めなかった陣営の方である。
時は5歳馬となった2000年、福永に代わってベテランの柴田善臣騎手を鞍上に迎えて久しく、勝利自体から1年以上遠ざかっていた中で挑んだ高松宮記念。レース開始時には実況からも名を挙げるのを忘れられる状況だったが、大外からゴール際でぶち抜いてついに優勝。実に11度目の挑戦でのGⅠ制覇となり、調教師が涙する感動のレースとなった。
この時、2着に入ったディヴァインライトに騎乗していたのは福永であり、自身が負けて一番悔しかったレースの一つに挙げる程であった。
この勝利までに彼はあらゆる路線に挑んだ。クラシック戦線で菊花賞(3000m)を走り、古馬以降は長距離路線こそ打ち切られたが、中距離から短距離を走り続け、果てはダートまで試され(惨敗)、結局栄光を掴んだ場所は1200m、高松宮記念だったのだ。ただし、実際のところこれをもって「適性は短距離だった」とは言い切れない。なにせ、菊花賞でも5着とそれなりの順位ではあったし、短距離に切り替えた途端に全てが上手く行ったわけでもなかったし。
この結果、「SMILE区分の全距離のGIで掲示板入り」という、他にはナリタブライアンしか達成していない記録を持っている。また、クラシック三冠を完走したスプリントGI馬はキングヘイローのみである。
その後は特筆すべき点はなく、テイエムオペラオーの劇的勝利の陰でさりげなく4着につけた2000年の有馬記念をもって引退・種牡馬入り。通算27戦6勝。最後まで故障せず3年走り続けたが、勝利したGⅠレースは当時中・長距離が主流の日本競馬においてはやや地味な高松宮記念1つ。種付料は100万円前後と同期から差をつけられてしまうが、その分「手頃な種付料の丈夫な良血馬」として例年100頭を越える繁殖牝馬に恵まれ、活躍馬も中央・地方問わず多数輩出した。
中でもカワカミプリンセス(父より先にウマ娘化された)はオークス・秋華賞を無敗で制し、父と似たような軌跡を辿ったローレルゲレイロは高松宮記念(父子制覇)・スプリンターズSの春秋スプリント連覇を果たした。
それから時はさらに過ぎて2018年。
遂にやった!福永祐一 19回目のダービー!
※2018年 日本ダービー フジテレビ福原直英の実況より
キングヘイローが大負けした1998年ダービーがアニメ・ウマ娘によって蒸し返された年、そのレースで騎乗していた福永祐一が、第85回日本ダービーにてワグネリアンに騎乗し勝利。19回目の挑戦にして初のダービー制覇を成し遂げた。
福永騎手を祝福する声とともに、あの日のレースが再び話題となり、キングヘイローの名がSNSのトレンドに一躍上がることになった。
もしかすると、キングヘイローも陰ながら福永騎手を応援していたのかもしれない。
そんなかつての相棒のダービー制覇を見届けて安心したのか、2019年3月19日、老衰により24歳でこの世を去った。
自身が2000年に制覇した高松宮記念を5日後に控えての訃報である。
中の人である佐伯伊織もTwitterにて追悼文を発表。高松宮記念当日のウマ娘公式G1イラストも、追悼を兼ねてキングヘイローを登場させた。
そしてその高松宮記念では、「最後の奇跡」が起きたかのように、福永騎手が騎乗するミスターメロディが勝利した。
キングヘイローの産駒である牝馬ダイメイプリンセスもミルコ・デムーロの騎乗で出走した中でのサイン馬券。
ゴール後、福永騎手はキングヘイローの事が頭を過った様で、インタビューでも「キングヘイローが後押ししてくれたような感じになった」と、感慨深く語った。
ちなみにその後福永騎手は1年空けて2020年のダービーもコントレイルで制覇(そのまま無敗三冠を達成)。
翌2021年にはその名を「王」に由来するシャフリヤールで、かつての彼とよく似た「ダービー2回目の3世騎手」横山武史騎手の騎乗する大本命エフフォーリアをハナ差で下し連覇、瞬く間に史上2人目のダービー3勝ジョッキーとなった。歴史の積み重ねを感じずにはいられない一幕である。10月にはそれまで未勝利だったスプリンターズステークスを17回目の挑戦でキングヘイローの孫に当たるピクシーナイトで勝利、これで通算2501勝とした。また11月のジャパンカップではコントレイルと初のジャパンカップ勝利を掴み取ると共に、自身が騎乗しダービーを制したワグネリアン・シャフリヤールと対戦するという史上稀な機会に遭遇する。2023年2月19日、福永騎手は東京競馬場にて通算2636勝(歴代4位)を以ってJRAの全騎乗を終え、日程後のスピーチでも同地での想いを馳せた際にキングヘイローを冒頭から挙げている。
キングヘイロー自身の血統も、母父として2021年にはピクシーナイトをはじめ重賞勝利馬を多数輩出し、2022年にはブルードメアサイアー賞金ランキング9位にランクイン。この事のみでも充分良血を証明しているが、驚きはその内容。他の上位8頭が200頭以上の孫を送り出したのに対して、母父キングヘイローの登録頭数は85頭。重賞勝利に絞ると4位まで跳ね上がる。2桁でのランクイン自体が異例中の異例であり、勝率のみなら、かの大種牡馬ディープインパクト・キングカメハメハにも匹敵する。文字通り一流を証明してみせた。
2023年度現在のサイアーラインはスプリント親子制覇を果たしたローレルゲレイロは産駒成績が振るわずプライベート種牡馬に、地方移籍して7歳から引退する9歳まで重賞を勝ち続けた今年産駒デビューのキタサンミカヅキ(名前の通り、馬主はキタサンブラックの北島三郎氏)、ラストクロップであり現役でダービーグランプリを勝利し地方ダートを力走しているギガキングに期待がかかる。
前述の通り、母父としての活躍馬は多数だが、特にキタサンブラック産駒イクイノックスが皐月賞・ダービー僅差の2着から、天皇賞(秋)と有馬記念(親子制覇)を、かつての高松宮記念でのキングヘイローのごとく末脚一閃で見事に制し年度代表馬に選出。そして、その有馬記念の2着には騎手として最後の挑戦だった福永騎手駆る同期ボルドグフーシュが居た……同レースをもって中央競馬平地GⅠ24レースを全連対達成した福永騎手だったが、八大競走最後の有馬記念挑戦で勝利を阻まれたのがキングヘイローの孫というのは運命の悪戯か必然だったのか……。その後イクイノックスは2023年ドバイシーマクラシックを圧勝、帰国後の宝塚記念も勝利し2大グランプリ制覇と現役最強馬として快走を続けている。
父が落馬事故で生死の境を彷徨い騎手生命を絶たれたことで、父と同じ道を選ぶことを母に強く反対され、若手時代は何かと父と比較された福永騎手。ウマ娘のキングヘイローの母親との確執は、明らかにモチーフ馬の世界的良血という要素だけでなく、鞍上の福永騎手の物語も重ねられている。
福永騎手が2020年に父も為しえなかった三冠ジョッキーの頂きを手にし、日本を代表する一流ジョッキーとしての地位を確立したように、ゲームのキングにも偉大な親の名前という呪縛を解き放ち、一流の名前を与えられるかは、トレーナーの手腕に託されている。
詳細は当該記事へ→キングヘイロー
関連動画
関連静画
静画では、ルームメイトであるハルウララ及び(史実の娘である)カワカミプリンセスとの組み合わせが多いが、98年クラシック世代(セイウンスカイ・スペシャルウィーク)との組み合わせも相当数あり。
関連項目
親記事
子記事
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