「ネイルとかさー、映え意識して色キメるのテッソクでしょ~。娘的に☆」
トーセンジョーダン(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「トーセンジョーダン」をモチーフとするウマ娘である。 CV:鈴木絵理
概要
誕生日:2月4日 身長:157cm 体重:ノーコメント スリーサイズ:B82・W56・H84
おしゃれ好きでイミフな努力を嫌う、イマドキの都会っ子。バカだからわかんないとよくかわすが、フマジメというわけでもない。爪割れが理由でスランプに陥ったことがあり、それ以来、お手入れとカラーは欠かせない。
コミュ力が高いので、トモダチはかなり多い。
都会的でイマドキなウマ娘。トレーニングや努力が大嫌いでトレーナーに対してもヤル気のない態度で接してくる。
いっけん軽薄そうにも見えるが、実は負けず嫌いの熱い性格。レースでは、普段の見せかけをかなぐり捨て、泥にまみれた勝利を掴みとる。
ファッションに明るいギャル系ウマ娘。勉強は苦手で態度は軽薄だが、レースの時はガチ。
モチーフ馬が裂蹄に悩まされたことを反映してネイル(=爪)ネタが目立ち、『うまよん』ではトレーナーに「ツメ(詰め)が甘い」と指摘されたのを爪と勘違いしていたというおバカネタ扱いになっていたが、ゲーム前後の設定変更に伴って「昔から爪のケガに悩まされている」というそのまんまな設定になった。
一方でおバカさ(学がない的な意味で)もガチ扱いになり、テストで2桁いったら上出来扱い、基本的に漢字に弱く「特徴」が読めない、「完膚なきまでに」のニュアンスが全く伝わらない、などなど。
こうしたおバカキャラは大抵そのことを気にしていない能天気な性格か、学力がないだけで地頭はいいというタイプのどちらかだが、ジョーダンはそのどちらでもなく、自分の頭の悪さに対して苛立ちを抱えて真剣に思い悩んでいる。
アプリのストーリーなどでは、テストや宿題では漢字が読めないので調べながらでないと問題の意味が理解できず、本人は真面目に取り組んでいても時間がかかりすぎて終わらず「真面目にやっていない」と見なされたり、自分のやっていることや内心を言語化するのも不得手なためそうした誤解を受けても本心を上手く伝えられず、「(上手く言えないし言っても伝わらないから)もういい」と投げ出した結果誤解されたままになってしまう……といった風に、その頭の悪さが周囲(特に教師などの大人)とのディスコミュニケーションに繋がってしまう様が描かれている。バカであることが愛嬌とかではなく人生において特大のデバフにしかなっていないというリアル系のバカで、一部プレイヤーからは「生々しすぎてつらい」との声も。
原案の勝負服はセーラー服の上に大きめのスタジャンを合わせたギャルコーデ。モチーフになった勝負服の青の三つの菱形をスタジャンの柄と幅広のネクタイで表現している。馬具のイメージかベルトの意匠が多く、太もものガーターベルトが目を引く。
ゲーム版では全体的に大きくデザインが変更。スタジャンの丈がへそ上まで短くなり、トップスもセーラー服でなく網目が緑地の胸部の上下に付いたものになり、丈がスタジャンよりも短くなっている。青の三つの菱形は胸部の上に描かれている。馬具イメージの垂れ下がった二つのベルトはなくなり、ガーターリングも右足に一つだけに減少。原案の白いボックスプリーツスカートも表面が黒の二重構造のスカートに変わり、短かった両足の靴下は左足が縦一列に菱形が並んだニーソックス、右足が網目状のニーソックスとなっている。靴も原案の暗褐色のブーツからモチーフの勝負服の色の緑と青基調の靴となっている。他にも原案との相違点としてブレスレットやネックチョーカー。四角形の付いたネックレス。左腕の腕時計。スタジャンの両袖には緑と紫でそれぞれトーセンジョーダンの英語名「tosen jordan」が一列ずつ並んで入っている。
原案 | ゲーム版 |
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ゲームでの扱い
育成ウマ娘[ポップス☆ジョーカー]
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
89 | 98 | 75 | 101 | 87 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | G | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
G | F | A | B | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
C | A | B | G | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『YEAH☆VIVID TIME!』 | |||||||||||||||||||
最終直線を走行中に好位置で 追い抜くまたは詰め寄られると テンションを上げて速度を上げる |
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ウマ娘テンプレートボックス |
概要
2021年11月8日に実装。
同月のチャンピオンズミーティング・スコーピオ杯は天皇賞(秋)準拠であり、それに合わせたような形となった。
詰め寄られる形と追い抜く形の両方で発動する可能性のある固有スキル、いずれも優秀だが戦術条件が両立しないレアスキルと、2種類の戦術に対応させる方向性が目立つ。そのわりに差しは適性Bなので差しで使う場合は補強を考慮する必要がある。
なおアオハル杯で先んじて登場した際の適性とは若干異なり、マイル適性がFではなくG、脚質はDAAGだった。こっちだったら差し適性を気にしなくてもよかったのだが、アオハル杯での先行育成時はAが少ないのがメリットになるので痛し痒しか。
入学当初はやる気十分だったが慢性的な爪のケガでモチベーションが損なわれ、そんな態度を見た周囲から軽んじられてさらに意気をなくす負の連鎖に陥っていたジョーダンが自分に向き合ってくれるトレーナーに出会い、再び本気でレースを目指す……という(ギャル更生系の青春ものっぽい)ところから始まり、我々が想像していた以上の「おバカ」であるジョーダンの「バカを極めた」先にある伝説の1レースがクライマックスとなる。
爪の問題は本編でも物語に関わり、クラシックを諦めきれない思いから史実と異なり無理を押して皐月賞に出るが、ケガが再発したため残りの二冠は断念、史実の初重賞勝ち鞍であるアルゼンチン共和国杯を目標に定める筋書きになる。
この際に「良バ場×」的な効果を持つ固有マイナススキル「凸凹ネイル」がつく。コンディションではなくスキルなのでスキルptで治すことができ、アルゼンチン共和国杯までに治すかどうかで分岐がある。
ベースになる史実の時代がエイシンフラッシュと近いので、あちらの育成シナリオで取り入れられた「同時期の馬の親世代のウマ娘」が流用されており(ルーラーシップの母ことエアグルーヴ(ゲート難)、牝馬世代最強とされたブエナビスタの父ことスペシャルウィーク、ダノンシャンティの父ことフジキセキ、ジョーダン同様長く走ったペルーサの父ことゼンノロブロイ)、さらにドリームジャーニーの母父ことメジロマックイーン(追込A)やアーネストリーの父ことグラスワンダーも追加、もちろんフラッシュ本人も出走する。
また、同期であるナカヤマフェスタが勝負服未実装ながら育成レース初登場(史実だとお互いの活躍時期が全然重ならないが、ジョーダン側が史実とズレているのでそれに合う形に)。そして本来なら対戦するのはずっと後であるゴールドシップは、しれっとシニア級以降のレースで登場して主なライバルとなる(が、ゴルシは現役通して秋天未出走だからか、最終決戦は観客席で見守る)。
その他レース等
レースライバルおよびイベントキャラとしては初期より実装済。
固定のレースライバルとしてはゴールドシップやエイシンフラッシュ、シナリオではゴールドシチーの友人としての登場が主な出番。
史実でクラシック全休という憂き目にあっているため、育成が中途半端でCPUとギリギリの勝負をせざるを得ないクラシックレースで姿を見かけにくく、強敵の印象は薄め。
勝鞍であるホープフルステークス(※ウイニングチケットなどと同じ「前身じゃない方のホープフルステークス」を勝っている)への出走が多く、(スキップしていなければ)姿自体はよく見かけるし入着も多いので、たまにはライブを見てあげよう。
サポートカード
2021年8月にSR[nail on Turf]と共通R[トレセン学園]が実装された。なお、エイシンフラッシュの育成版と同時となっている。
所持スキルは「中距離直線○」「中距離コーナー○」に加えて、先行用の「先行直線○」「スタミナキープ」と差し用「位置取り押し上げ」と一定の需要があるスキルが並ぶ。あとは人気薄でのG1勝利を果たしたためか「伏兵○」。
共通イベントは選択肢でいずれもやる気アップが可能とそこそこ便利。
性能としては可もなく不可もなく。レースボーナスが固有頼みだが、友情トレーニング効率はなかなか。
SRの連続イベントでは「ペースアップ」を貰うことができ、所持スキルと合わせて中盤速度スキル狙いとして良質と言える。
関連ウマ娘
- ゴールドシップ
- 事あるごとに絡まれて迷惑がっている。ゴルシの言(ゴルシ育成の合宿イベント)によるとリアクションが楽しみで標的にしているらしく、実際リアクションは良い。VTuberゴルシの投稿動画では本人は登場しないのに度々名前を挙げられていた。そしてゲームでジョーダンのキャラが固まった結果、「バカな振る舞いをするヤツ」と「バカ」の対比でもあったことが明らかに。ストーリーで同期デビューかつ「同期の中のバケモノ」扱いされる強敵として育成シナリオのシニア級で立ちはだかる。
競走馬ゴールドシップはトーセンジョーダンを目の敵にしていたことで知られる(後述)。3歳差ながら、ジョーダンの現役が非常に長いためレースでも晩年に複数回対戦。 - ゴールドシチー
- ギャル仲間として絡みが多い。史実における関連性は特になし。ちなみに生年は22年離れている。
- エイシンフラッシュ
- フラッシュの育成シナリオでしばしば登場。共にゴルシと縁があるため、初期ではゴルシのシナリオで共に登場することでお馴染みだった。史実では1歳下で何度も対戦しており、「7番人気のG1」「5歳時の天皇賞(秋)」を勝利したという共通点もある(その秋天にはお互い出走している)。
- ウイニングチケット
- 同室。トニービン系の血統(チケゾーは子、ジョーダンは孫)繋がりと思われる。
- ナカヤマフェスタ
- モチーフ馬が同期なのだが、ナカヤマフェスタが(国内で)走った4歳時までジョーダンはろくに走れなかったのでレースでの関わりが薄く、3歳時の中日新聞杯だけと微妙な関係。そのためウマ娘でも印象は薄めな感はあるが『うまよん』でもちゃんと絡んでおり、前述の通りジョーダンの育成シナリオでライバル枠として出走とフィーチャーされている。
史実
そして極限へ
資質に満ちて心身とも絶好
さらに剛腕を迎え かさねて気強いのは滔々たる戦いの流れ
蹄の故障に苦労しながらG1戦線で長らく活躍し、天皇賞(秋)をスーパーレコードで駆け抜けた馬。
2006年生まれの牡馬。父ジャングルポケット(2001年日本ダービー馬)、母エヴリウィスパー、母父ノーザンテースト。
セレクトセールで1億7000万円とかなりの高額で購入されている。
冠名の「トーセン」は馬主・島川隆哉の姓から(島川→トウセン)で、「ジョーダン」はワインの銘柄からとしているが、JRAの登録上は人名(マイケル・ジョーダン)由来。ウマ娘ではそっちのジョーダンと掛けたネタがちょくちょくある。
2歳の11月にデビューし、新馬戦を6着に敗れたものの2戦目以降は3連勝を収める。3歳時はG3共同通信杯で2着に入りクラシック候補と目されたが、裂蹄を起こして休養し、クラシック出走は叶わず3戦でシーズンを終える。4歳7月の漁火ステークスで久々の勝利を挙げると、G2アルゼンチン共和国杯まで連勝を続け重賞を初制覇。
5歳時にはアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)、札幌記念とG2を2勝し、それでも天皇賞(秋)では7番人気に留まるもウオッカのレースレコードを1秒1更新する1分56秒1のレコードタイムでG1を初制覇。馬主の島川氏、短期免許で来日していた鞍上のニコラ・ピンナ騎手にとってもG1初勝利となった。
(このレースレコードは2023年にイクイノックスが1分55秒2で更新するまで残り続けた。)
以降は勝利からは遠ざかるも、5歳時のジャパンカップを2着、6歳時の天皇賞(春)を2着と結果は残し、再度裂蹄を起こすも現役を続行。ここからはさすがに成績が落ち込んでいったが7歳のジャパンカップでは3着に食い込んだ。8歳のジャパンカップを最後に長い現役生活を終え、種牡馬入り。現代にあってサンデーサイレンス系の血が全く入っていないという希少性もあって注目を集めたが、2021年時点で重賞馬が地方の3頭だけとかなり振るわない結果となってしまっている。
現役時代は所属厩舎のみならず栗東トレセン全ての馬のボス的存在だったと言われ、同じく厩舎のボスだったゴールドシップには一方的に仁義なき戦いを挑まれていた。トーセンジョーダンの方が3歳も年上なのだが。
ちなみに、現役が長かったとはいえ騎手の乗り替わりがかなり激しく、以下の通り計17人(うち8人が外国人騎手)が騎乗している。
- 武豊
- 北村友一
- オリビエ・ペリエ(フランス)
- 松岡正海
- クリストフ・スミヨン(ベルギー)
- 藤岡佑介
- ダグラス・ホワイト(南アフリカ、拠点は香港)
- 内田博幸
- 三浦皇成
- ニコラ・ピンナ(イタリア)
- 福永祐一
- クレイグ・ウィリアムズ(オーストラリア)
- 岩田康誠
- 戸崎圭太
- イオリッツ・メンディザバル(スペイン、拠点はフランス)
- ウィリアム・ビュイック(デンマーク、拠点はイギリス)
- ピエールシャルル・ブドー(フランス) - ヴァルトガイストで2019年凱旋門賞を制覇
詳細は当該記事へ→トーセンジョーダン
関連動画
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史実でも因縁があるためかゴールドシップとの絡みが多く描かれている
関連項目
- 8
- 0pt