キタサンブラック(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「キタサンブラック」をモチーフとするウマ娘である。 CV:矢野妃菜喜
アニメ Season 2
明朗快活で元気いっぱいな女の子。
無邪気でどんなことにも積極的にチャレンジする行動力も魅力の一つ。
トウカイテイオーに憧れの感情を抱いている。
サトノダイヤモンドとは幼馴染ともいえる仲。
アニメ2期「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」にて初登場したウマ娘。アニメ作中では、トレセン学園には未入学である年少のウマ娘となっている。
Tシャツにショートパンツ、黒に赤と黄の線が入ったジャージという活動的な出で立ち。これはあくまで私服なので、史実の勝負服との関連性は特にない。髪型はショートヘアだが後ろ髪はポニーテールにしている。テールの長さは違うがトウカイテイオーに近い。
1話で初登場。サトノダイヤモンドとトレセン学園のオープンキャンパスに訪れ、憧れのトウカイテイオーと遭遇。学園を案内してもらい、憧れの気持ちも伝えることができた。また、日本ダービーを観戦し、テイオーの圧勝に歓喜してサトノダイヤモンドに抱きついていた。
テイオーから見た彼女は、シンボリルドルフに憧れるかつての自分の鏡のような存在である。
2話以降もだいたいトウカイテイオーとメジロマックイーンのレースを観戦し、勝てば大歓喜、負ければ凹むというのが一連の流れ。テイオーとマックイーンが直接対決する天皇賞(春)の前には入場列の最前でレジャーシートを広げ、テイオーの距離適性を不安視する周りの競馬ファンにむくれるなどなかなかのテイオーオタクファンぶりを見せている。
余談だが、アニメ1期の最終話で登場した黒髪のウマ娘がキタサンブラックだったのでは?との声もある。そのウマ娘は服装がモチーフ馬の勝負服の金と黒で構成されていたこと、髪の流星がアニメ2期で登場したキタサンブラックと似た形であることからだと思われる。
ただ1期と2期で時系列だったり1期でキタサンブラックだとされたウマ娘と2期のキタサンブラックでは背格好や年齢が明確に違ったり、食い違う部分もあるのでパラレルワールドとして捉えることもできるが…。その為か一部トレーナーからはキタサンの父であり、ディープインパクトの全兄であるブラックタイドではないかとの推測もある(没ウマ娘のディープインパクトと思われる娘と同じ黒髪・ストレートヘアから推測)
第9~10R
それはすなわち、テイオー推しの彼女にとっても試練の時であり……。
この項目は、物語の重大なネタバレ成分を含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
テイオー、三度目の骨折。
世論は急速に引退待ったなしの方向へと傾く中、復活を信じる彼女はせめてもの励ましにと手作りのお守りをテイオーに手渡そうとした。
しかし、その願いとは裏腹に、テイオーの心は折れていた。すでに仲間内では引退の意思を表明し、街で一日中遊び倒してみるも虚無感に襲われながら帰宅する夕暮れ。待ち伏せていた彼女がテイオーに会えたのはその時のことだった。
「ありがと。でもごめん、それ受け取れないや。……じゃあね」
「……あ、あのっ、あたし、テイオーさんみたいになりたくって! 夢なんです!」
「え…………」
テイオーが立ち去った後には、変わり果てた憧れの人に願いも憧れも否定され、立ち尽くして涙を拭う彼女の姿があった。キタちゃんを泣かせたらサブちゃんが黙ってないぞテイオー。
その後、ファン感謝祭でステージに立ったテイオーは予定通り引退を表明しようとするも、その言葉を思わず言い淀んでしまう。そこに客席最前列から声をかけたのは、その先にある言葉をもう知っているがゆえに泣きじゃくる彼女だった。
「テイオーさん! 私、待ってます!」
「ずっと待ってます! また走ってくれる日を!」
これをきっかけに次々と同意の声が上がり、困り果てるテイオー。そこへ最後の一押しの如く、とあるウマ娘とその仲間の計画が発動し――テイオーはもう一度立ち上がることを決意するのであった。
アニメ Season 3
2023年10月スタートした「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」では遂に主人公としてテイオーと並び立つことになった。初のGⅠレース(史実における2015年皐月賞)後、周囲のレベルの高さから自信を失いかけるも「それでも勝ちたい」と強い願いから所属するチームスピカの先輩に指導を仰ぐ。
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概要
誕生日:3月10日 身長:162cm 体重:もりもり成長中! スリーサイズ:B85・W56・H88
お祭り大好き!元気で明るい人情派ウマ娘。
困っている人を見れば助け、悩んでいる人には話を聞き……たくさんの人に慕われる優しい子だが、たまにべらんめぇ口調が飛び出す。
そんな彼女は夢をいまだ知らない。だからまっさらなまま笑顔で走る。眩い光に溢れる未来へ向かって!
こちらはトレセン学園入学後の状態。ゲームでの実装に合わせて公式ポータルサイトに追加された。
父親は演歌歌手で、町の人々に慕われる立派な人物であるらしく、本人も「歌うと演歌っぽくなる」といったネタが見られる。さらに法被のような勝負服など、アニメでは見られなかった、ウマ娘らしく史実を意識した要素がかなり加わっていることがわかるが、アニメで描かれた人間関係もちゃんと引き継がれている。
寮ではサトノダイヤモンドと相部屋だが、他のウマ娘にない特徴としてトウカイテイオーを賞賛するポスターや提灯を飾っている点が挙げられる。それだけ聞くとなんの問題もなさそうだが、寝る際には大量の提灯を一斉点灯して夜通し真っ赤な状態になるのだ。ただし朝方の場面では消えている為一定時間を過ぎると自動的に消えるようになっている模様。まあ我々の時代の提灯だったら、あの状態だと寄り添いすぎて高温化するか火事になるわけで。ウマ娘が人間と共存して生活圏を構築している未来であるならその仕様は頷ける。キタサンブラックはこの状態で寝られるのだ。サトノダイヤモンドはというと謎のデザインをしたアイマスク(格付けチェックで芸能人がつけるようなアレ)で覆い、その場しのぎで寝る格好となる。ちなみに部屋には間仕切りがありません。
一見するとものすごく配慮に欠けている上にサトノダイヤモンドが寝付けなさそうにみえなくもない。しかし、なぜそんなことをするかについて本人は語っていない。が、考察として次のようなものを挙げよう。航空戦を描いた漫画『エリア88』において部屋の電気を夜通し消さずに寝る軍人が登場するのだが理由は消して寝ると死んでいった戦友が夜な夜な現れて話しかけられるような感覚に襲われるからというもの。ならば、キタサンブラックがわざわざ提灯を起きている間つけているのは前述の軍人と同じ理由と考えるのが最適解である。プロフィールにて父親や弟の存在が語られているが、なぜか(家庭的に問題がないはずなのに)母親だけ扱われていないため、恐らく母親になにがあったかについては自ずと察せるかもしれない。そんなわけでサトノダイヤモンドは特にこの点について何の文句も批判もしない。彼女は知っているのだ。あそこで電気を消してしまうと何が起きるかを。
本編では、提灯がカラスや猫に壊されてしまうが、キタサンブラックはめげずに修理して夜通しつけている。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘:錦上・大判御輿
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育成ウマ娘:真打・慶鶴ノ志
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育成ウマ娘:結願のしまい華
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育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビューに出走
- クラシック級3月後半:ファンを5000人集める
- クラシック級9月後半:セントライト記念で3着以内
- クラシック級10月後半:菊花賞(G1)で3着以内
- クラッシク級12月後半:有馬記念(G1)で3着以内
- シニア級3月後半:大阪杯(G1)で3着以内
- シニア級4月後半:天皇賞(春)(G1)で3着以内
- シニア級6月後半:宝塚記念(G1)で3着以内
- シニア級10月後半:天皇賞(秋)(G1)で1着
- シニア級11月後半:ジャパンC(G1)で1着
- シニア級12月後半:有馬記念(G1)で1着
Season2最終話の最速放映翌日となる2021/3/30のガチャ更新にて、サトノダイヤモンドと共にサポートカードとして共通R[トレセン学園]とSSR[迫る熱に押されて]が追加。
同時に開催された、TVアニメコラボと銘打たれたストーリーイベント「Brand-new Friend」は入学直後の2人が主役になっている。
2021年8月30日には新シナリオ「アオハル杯」が実装され、シナリオ内に限ってレースに出走可能となった。専用勝負服は未実装。距離適性は該当キャラが多く激戦区になりがちな中長距離だが、後述のサポートカードが優秀であるためチームにいることが多く、トレーニングを踏む価値が高い=アオハル特訓が出て成長できる確率が高く、所持スキルも良好なので、長距離戦でリトルココンに挑むエースになることも多いだろう。
2022年2月24日のアプリ稼働1周年に伴ったガチャ更新で☆3『錦上・大判神輿』として育成実装。同時に新しいキービジュアルが公開、サトノダイヤモンドと共にセンターを飾る等、アニバーサリー最大の目玉として登場した。
能力はやはり、逃げ特化の中・長距離タイプ。固有スキルは中距離以下では第3コーナーで速度アップ、長距離だと最終直線での加速・速度アップという可変式スキルで、長大レースを悉く制した彼女らしい構成。過去の逃げ・先行特化の固有スキルが概ね中距離~長距離でも短め(有馬記念の2500m程度)で頭打ちになる傾向が強かったのに対して、長距離でこそ光るデザインになっている。
一方で、マイル重賞(GⅡ・フジTVスプリングステークス)を制している為か、短距離~マイル適性も比較的高めの設定であり、継承でどの距離にも対応しうる。バクシンブラックにもなれる。
保有スキルはSSRサポートで所持していた「弧線のプロフェッサー」が無く、代わって長距離の速度アップである新スキル「烈風一閃」、逃げスキルの「先手必勝」がレアスキル。一方、長距離重視なわりに回復スキルが一切無いので回復スキル持ちのサポートカードは欲しいところである。
総じて隙は少ないが、「サポートにキタちゃんが使えないのが弱点」と言われることはやはりある。
2022年12月29日から始まった年末年始のガチャ更新でサトノダイヤモンドと共に衣装違い(お正月.ver)が実装。逃げウマ娘に必須ともいえる「先手必勝」や「地固め」を所持しており非常に強力。
2023年12月29日には、主役として登場したアニメ三期最終回でのラストランに向けて作られた勝負服による新衣装が実装。
長距離逃げウマ娘として強力な固有スキルを始めとするスキルを持つ。
育成シナリオではやはりサトノダイヤモンドの存在がフィーチャーされはするが、史実に準じ1年デビューが遅れる彼女との対戦は形式上終盤までお預けであり、前半では同年クラシック戦線の筆頭格となるオリジナル(モブ)ウマ娘「ブリュスクマン」の存在が壁として描かれる。(恐らく元ネタは、あの競走馬)
他、シナリオ上では憧れの先輩トウカイテイオー(シニア級有馬記念で隠しライバルとして対戦可能)、これまで特段フィーチャーされなかったが史実の血縁であるサクラバクシンオーの存在感が大きい。
キタサンブラックの物語としては、現在ではともすると忘れられがちな「生まれついてのスターではなく、地道にスターダムをのし上がった」という部分を重視した内容となっている。
固有二つ名『お祭り娘』は「菊花賞、天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)(シニア級)、有馬記念(シニア級)を含むGⅠを7勝以上し、ファン数が480000人以上」という史実再現+α。該当レースは全て目標なので確実に勝つだけだが、ネックなのは獲得ファン数のかなりの多さで、達成する過程で残りのGⅠ2勝はほぼ確実である。サポートデッキにファン数ボーナスを充実させるか、あるいは同日実装された新シナリオ「Make a new track!! ~クライマックス開幕~」でなら自然な形で達成しやすい。
加えて、クラシック三冠(目標である菊花賞と皐月賞・日本ダービー)及び春シニア三冠を獲ると双方大幅なステータスアップ+スキルヒントが得られるイベントが発生。これまたトウカイテイオーと同様で、立場が逆転しての採用である。クラシック春ではブリュスクマンが強敵だったりして難易度は高いが、狙っていきたい。
サポートカード
SSR[迫る熱に押されて]
- 教えてもらえるスキル8つのうち4つが汎用的スキル(残りは2つが長距離スキル、2つが逃げ用スキル)。ヒントLvアップ2+ヒント発生率アップ30%を所持しているのでちゃんと高レベルで入手可能
- 友情ボーナスは並だが、得意率アップが最大80とトップクラスかつ固有ボーナスつきとダントツ
- トレーニング効果も10+固有とかなり高い。つまり友情・非友情いずれのトレーニング性能も抜群
- 連続イベントの1回目・2回目でやる気上昇
- イベント完走時のレアスキルもあらゆる面で幅広く使える「弧線のプロフェッサー」で、かつ確定(そのうえヒントLv3になる場合もある。確定だとLv1固定というカードも多い)
- ランダムイベントで体力回復・やる気上昇が選べる
- ランダムイベントで「練習上手○」が選べる
普通の恒常追加ながら(2021年12月時点では期間限定はそもそも存在しない)、サポート効果・貰えるスキル・発生イベントなど全てにおいて現状の評価基準で非の打ち所がなく、数の多いスピード得意サポカの中でも突出した強さを持つ。強いて弱点となりうるところを挙げれば、スキル面の利点はどこにでも使える汎用性込みの評価なので特定の戦術・距離特化の構成に対しては遅れを取りうること、得意率が高すぎるのがスピード以外のトレーニングを中心とした育成では逆にデメリットになることもある、というくらいか。
しかし、
- 最も目を引く得意率アップがLv45=上限解放3回(3凸)で解放。また、3凸時点では得意率アップは40で、そこから4凸で80と上がり幅が極端
- ピックアップガチャはSSR[その背中を越えて]サトノダイヤモンドとの同時ピックアップで、ピックアップ率がSSR単独時の2/3ずつに分配されている(それまでのガチャは全てSSR&SRの同時ピックアップだった。以降はダブルPUも普通に行われるようになった)
- サトノダイヤモンドの方は良くも悪くも至って平凡なSSR
と、全体的に過酷な仕様が目立っており、最大限の性能を発揮させようと思えば修羅の道が待つこととなる。もっとも、2凸以下の段階でも得意率(非固有)以外の特徴は概ね発揮されるので、同じレベルで比較して優秀なことは間違いないのだが。
2021年11月には毎月定例の復刻ピックアップに選ばれ、キタちゃん難民が殺到した。ただし復刻も通例としてSSR2枚PUなので、あげません!された者も多い。
イラストは、同時ピックアップのサトノダイヤモンドと対になるレースシーン。
遠くに見えるゴール板のデザインや、エピソード文章で「僅かな差で負けた、今度は勝つ」と言っていることから、2回目の(最後の)対決である2017年の天皇賞(春)がモチーフと思われる。
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関連ウマ娘
- キタサンブラックが憧れるウマ娘。アニメではトウカイテイオーがシンボリルドルフに向ける憧れの感情をトウカイテイオーに向けている。モチーフ馬はキタサンブラックと血縁や対戦成績等の直接的な大きな接点はない。皐月賞と日本ダービーを獲って菊花賞は逃す、怪我に苦しみがちと、なんなら正反対の道を歩んだ馬である。
ゲームにてトウカイテイオーのアニメ版衣装追加と同時に春シニア三冠(大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念)を獲る事でキタサンブラックからの祝辞+大幅ステータスアップイベントが追加された(メジロマックイーン&サトノダイヤモンドの秋シニア三冠と対になっている)。後にキタサンの育成でも逆視点での実装となった。
ちなみにキタサンブラックは春三冠が設定された初年2017年に大阪杯・天皇賞(春)をレコードタイムで制して達成間近だったが、宝塚記念で大敗(9着)して獲り損ねている。
- 幼馴染であり親友でありライバルでもあるウマ娘。アニメでは初登場時からレース観戦やミニライブ、ハロウィンなど、ゲームでも双方のSSRサポートでリンクするストーリー、育成シナリオでのシニア級有馬記念で対戦、専用勝負服も同時実装、各種イベントで二人揃って登場する場面がほとんどな程、キタサンブラックとは深い関係である。
モチーフ馬は同期……ではなく1歳下の同じ菊花賞馬で、2016年有馬記念・2017年天皇賞(春)で2度対戦。この2戦において人気と勝敗を分け合ったことで印象深いが、活躍期間の差があるために必ずしも絶対的なライバル関係というわけではない。 - なお、キタサンブラックとサトノダイヤモンドがアニメ版でトウカイテイオーとメジロマックイーンに強い憧れを持っているという設定は、テイオーとマックイーンが引退後に住んでた社台スタリオンステーションの馬房が隣同士で二頭がよく遊んでたからで、二頭が住んでた馬房に今はキタサンブラックとサトノダイヤモンドが住んでるということらしい(2024年度以降サトノダイヤモンドはブリーダーズ・スタリオン・ステーションに異動)。
- 史実の同期であると共に同学年。アニメ3期でダイヤと共に「チームカペラ」の一員としてキタサンの前に立ちはだかる。史実においても春古馬三冠(ゲームでの春シニア三冠)に王手を掛けたキタサンブラックを大敗させた存在であり、その後の天皇賞秋・ジャパンカップ・有馬記念と激戦を演じており、サトノ冠のライバルとしては寧ろサトノダイヤモンドより相応しかったりする。
- 史実の同期であると共に同学年。「シュヴァルちゃん」と呼んでおり仲が良い。基本引っ込み思案で人見知りのシュバルもキタサンの押しの強さにタジタジになりながらも険悪にならず良好な仲。史実において秋古馬三冠(秋シニア三冠)をジャパンカップで阻まれた。サトノクラウンと並んで絶頂期のキタサンブラックに黒星を付けている。
- ゲームではチームとして登場しているわけではないが、その全員が育成シナリオに登場。中でもゴールドシップはクラシック級有馬記念で対戦する(史実でゴールドシップが引退した2015年の有馬記念)。先輩として助言やイベントでのヘルプなど様々な場面でキタサンを支える。アニメ3期では正式に所属する事になる。キタサンにとって、テイオーを含めて全員が自分に無いスター性を持ち合わせる憧れの存在。
- 史実では母父にあたる。アニメ2期では一切絡まなかったが、『1st Anniversary Special Animation』では、「運命的な何かを感じる」と言ってキタサンブラックを勧誘しようとしていた。育成シナリオでは、クラシック期において先輩として彼女を牽引する役回りに。
なお、距離適性が真逆であることは劇中でもネタにされているが、実のところバクシンオーも血統的には中長距離の活躍馬が多いため、この2頭のどっちが異端ということになるのかは意見が分かれるところである。
- 「Make a New Track!!」以降、増えた組み合わせ。同学年ながら終始さん付け呼びでスイープのお願いにも嬉々として付き合っており、スイープも満更でもない・・・というか珍しく素直に接している。史実において間に娘(ピエドラデルーナ)が居て現在繁殖入りしている。なお、ウマ娘としては同い年っぽい?描写だが、史実でのスイープトウショウはキタサンブラックの父ブラックタイドと同期(2004年クラシック世代)で10歳年上という「おねショタ」と云える関係。
- コパノリッキー
- 幼馴染のお姉さんとして登場。リッキーのシナリオでは練習相手としてサトノダイヤモンドと共に共演。こうなったのは史実における同じヤナガワ牧場産まれで(リッキーが2年歳上)、引退も同年(キタサンブラックの有馬記念とコパノリッキーの東京大賞典)、オーナー同士も仲が良いという繫がり。
- ブリュスクマン
- 育成シナリオにて登場する、エアグルーヴの母親が運営するスクール出身で、トレセン学園ではエアグルーヴが指導しているウマ娘。キタサンブラックとは皐月賞・日本ダービー・シニア級宝塚記念で対戦する。彼女の意思は基本的にエアグルーヴが代弁し、本人は「Yes, ma'am……」など最低限の応答しかしない。日本ダービー時点でレアスキルを2つ習得済みという並外れた能力を持つ。
名前はおそらくフランス語で「荒々しく」といった意味を持つ音楽用語の「brusquement」と思われる。そして上記の3レースでキタサンブラックと対戦、エアグルーヴが関わると言えば想定される競走馬は明らかであるが、これまでゲームではこういった立場のウマ娘は登場しても名前やレースへの出走機会はなく、異例の存在となっている・・・が、アニメ3期にて遂に(後述)。
- アニメ3期にて登場した史実同期のクラシック二冠にして、輝かしい史実を持つキタサンブラックが唯一先着が叶わなかった「これ程までに強いのか!!」と言わしめた当代最強クラスの存在。
エアグルーヴの関係者である事(史実母方の祖母)、名門の出身(史実項目に詳しいが、キタサンブラックとは文字通り真逆の存在と云える出自と軌跡)はブリュスクマンと共通。
- 憧れのトウカイテイオーのライバルにして同期。
直接の繋がりはないが、共に同世代の頂点とされたクラッシク二冠ウマ娘が骨折による不在の中で菊花賞を臨んだ者同士(後、初有馬記念を3着)。
アニメ3期では、クラシック2冠での敗戦し骨折したドゥラメンテに再戦(菊花賞)が叶わない中で複雑な感情を抱えていたキタサンブラックに当時の心境を基にアドバイスを送っている。
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史実
闘いを重ねるたびに、人々の心の中へ。
威風堂々、新たなる王者の旅は続く。
幾多の想いとともに。
2012年生まれ。父ブラックタイド、母シュガーハート、母父サクラバクシンオーという血統。父は一介のGⅡ馬だが全弟がディープインパクトだったことで種牡馬入り。母は未出走で繁殖入り。母父は言わずと知れた短距離王である。
そしてその冠名が示す馬主は、言わずと知れた演歌の大御所・北島三郎(名義は個人マネージメント事務所の有限会社大野商事)。
主戦騎手は3歳時まで北村宏司、4歳以降は武豊。
詳細はキタサンブラックの記事に譲り記録のみ簡潔に記すと、3歳1月のデビュー(後藤浩輝騎乗)から3連勝でGⅡスプリングSを勝ち、皐月賞も3着。ダービーは惨敗するが秋はセントライト記念を勝ち、菊花賞もダービーの結果や母父のイメージから来る距離不安を打ち破って勝利。父ブラックタイドと馬主サブちゃんに初GⅠタイトルを、鞍上の北村宏司に初クラシックタイトルを届ける。この年有馬記念も3着(北村騎手が落馬による負傷療養中の為、横山典弘が騎乗)。
4歳春から療養中の北村騎手から武豊に手綱が引き継がれ、大阪杯2着から天皇賞(春)を制覇。宝塚記念も3着に好走。秋は京都大賞典の勝利をステップにジャパンカップを勝利。有馬記念はサトノダイヤモンドの2着。年度代表馬に輝く。
5歳初戦はGⅠ昇格初戦の大阪杯でこれを勝利。続く天皇賞(春)は日本レコードを1秒も更新する圧勝で連覇を果たすが宝塚記念でよもやの大敗。海外遠征プランも中止されてしまう。
しかし秋は立て直し、天皇賞(秋)は不良馬場も出遅れも跳ね返す圧勝。JCは3着に惜敗するがラストランの有馬記念で堂々の勝利。当時の獲得賞金の日本記録を更新すると共にGⅠ7勝を達成、年間代表馬2年連続受賞・JRA獲得賞金王の輝かしい成績を残し引退した。2020年には史上34頭目の顕彰馬に選出。
現在は種牡馬。2021年に産駒デビューし、現代の潮流にそぐわない晩成ステイヤーということから前評判は高くなかったが、11月にはイクイノックスが重賞初勝利、さらには翌2022年は皐月賞と日本ダービーで2着入線、ガイアフォースがセントライト記念を勝利、そしてイクイノックスが天皇賞(秋)と有馬記念を制して、早くも親子制覇を挙げるなど種牡馬としても好調な滑り出しを見せている。
その後も2023年皐月賞を勝利したソールオリエンス、ウィルソンテソーロによるかきつばた記念勝利でダート重賞も獲り、イクイノックスは驚異のGⅠ6連勝(天皇賞秋→有馬記念→ドバイシーマクラシック→宝塚記念→天皇賞秋→ジャパンカップ)と芝2000mのワールドレコードを更新(2023年天皇賞秋で1:55.2)文句なしの世代最強の称号を得て引退。翌年にはレーティング世界一になる等圧倒的な活躍を見せている。ちなみに社台SSでの彼の種牡馬房はキタサンブラックの向かい側であるという。余談だがキタサンブラックは2017年の天皇賞秋で勝利するもそのタイムは歴代最遅の2:08.3で、親子で天皇賞最速と最遅の両レコードを持つという変わり種の勲章も手にする事になった。
なお、有馬後の引退セレモニーではサブちゃんがキタサンブラックのための新曲を映像で公開。その後、自身の代表曲「まつり」も生歌唱し、ファンもそれに合唱するという一幕があった。実質ウイニングライブでは?
逸話
上記の通り、ウマ娘ではトウカイテイオーに憧れるという役回りだが、本命視されていない中での菊花賞勝利・古馬まで安定した活躍・天皇賞(春)連覇を果たした大型ステイヤーと、総じてむしろメジロマックイーンの方に近かったりする。そもそもどちらも4歳時に武豊騎手に乗り替わっているし・・・トウカイテイオーに近い要素はどこ?
また、アニメでは都合上小さい子供として描かれていたが、実際には菊花賞を馬体重530kg、ラストランの有馬記念では540kgで勝利し、2023年度現在でも両レースの最重量勝利記録であるなど、そうそういないほどの大型馬である(誰が名付けたか「リアル黒王号」)。そのわりにはウマ娘として成長後の姿でもそこまで大きくはなっていない……が、体重の項からすると「将来的にはもっと大きくなる」という扱いか。史実でも「1歳になってから恐ろしい勢いで大きくなっていったので逆に大きくなりすぎを心配された」という話があった。
また、出走レースを絞る事が多い近年のトップホースには珍しく3歳以降は毎年6戦以上しており、5歳時には大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念の春古馬三冠と天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念の秋古馬三冠の両方をすべて走っている。
メジロマックイーンの繋靭帯炎を始め、馬体が大きい馬は脚部不安と隣合わせになる事が多い中、タフなローテーションを現役中一度も故障せず走り抜いたその強靭な馬体も評価が高い。
調教では通常の馬なら1日1本こなすのがやっとの坂路調教を1日3回行うなど、ミホノブルボンのようなスパルタ調教をしてなお平然としていたエピソードがある。
父ブラックタイドが屈腱炎で長期休養からの凡走引退や、その父の全弟でGⅠ7勝の大種牡馬ディープインパクトも蹄の弱さが泣き所だったのに対して、陣営の弛まぬケアの賜物であるが、同時に何処からこれ程の強靭さを受け継いだのか今もファンの間では語り草になっている。
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