「次はきーっと1番になっちゃうもん!」
ハルウララ(ウマ娘)とは、Cygamesによるメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「ハルウララ」をモチーフとするウマ娘である。CV:首藤志奈
概要
誕生日:2月27日 身長:140cm 体重:微増(でも気にしない) スリーサイズ:B74/W51/H73
元気とやる気が取り柄の天真爛漫なウマ娘。わがままで飽きっぽいゆえにレースではなかなか勝てないが、何度負けても持ち前の明るさで立ち直り、周囲のみんなと楽しく学園生活を満喫している。目指せ一勝!
ウマ娘の髪の色はモチーフになった馬の毛色に由来するものが多い中で珍しいピンク髪。瞳に桜の花の紋様がある。
勝負服は一般的な体操服だが、トレセン学園の指定品ではなくモチーフ馬のメンコのデザインを取り入れた白地に赤いラインが入った特注品。これもG1レースに出走しないと着られないわけだが…。
基本的にモチーフ馬同様レースでは全戦全敗の実力として描かれるが、そのわりに中央競馬にあたる立場であるトレセン学園への入学を果たしている。リニューアル後のキャラ紹介によると、試験はボロボロだったが面接で通った模様。
アニメでの活躍
1話から登場。トレセン学園に転入したばかりで右も左もわからないスペシャルウィークに最初に声をかけたクラスメイト…ではなく他のクラスの生徒。ともあれ最初の友人の一人。スペシャルウィークと一緒にチーム「リギル」のテストを受けるが結果は案の定。
4話では高知でのデビュー戦から学園に帰還。結果は5着(元ネタのデビュー戦は5頭中5着)だったが「レースって楽しいね」と屈託なく笑う様子に、日本ダービーを控えたスペシャルウィークや怪我からの復帰を目指すグラスワンダーは気持ちを新たにする。
高知が主戦場のためレースが描かれることはほぼ無いが、高知レース場はピンクの救世主が現れて以来人気沸騰中だとか。
アニメBlu-ray第4コーナー収録の新規エピソード「BNWの誓い」やSeason2ではファン感謝祭で高知物産展を開くなど、すっかり高知代表が板についている。
ゲームでの扱い
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
83 | 58 | 89 | 86 | 84 |
バ場適性 | 芝 | G | ダート | A |
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
A | B | G | G | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
G | G | A | B |
- 習得スキル
サービス開始時から育成ウマ娘として登場。当然初期☆1の[うららん一等賞♪]。専用勝負服の解禁には☆3まで才能開花をする必要がある。汎用勝負服が立派なデザインなのでむしろランクダウンに見える、というのは禁句。
適性はピーキーで、ダート、短距離~マイル、差しor追い込み以外の項目は全部G。まあ、「適性がある」という概念があるだけでも御の字ではあるのだが。なんなら現時点で唯一のダートA(ダート専門)ですらある。
それを除けばステータスはまともな設定をされているので、念願の初勝利も決して遠い話ではない。
ただし、
「その例外的な適性から出られるレースが非常に少なく、重賞に全然出られないのでスキルptを稼ぎにくい・固有スキル強化イベントの条件すら満たしにくい」「継承の相性が相手を問わず非常に低いので、相性◎での継承が困難(レースの兼ね合いもここに悪影響がある模様)」
といったゲーム的に不利な要素をいくつか持っており、やり込むとそれが目立つようになる。
とはいえ、チームレースにおいても数少ないダート要員として代え難い存在である。ただし、チームレースのダートはマイルで固定なのでダート適性の代わりにマイル適性の補強は必要となる。
覚醒レベルを上げることで習得できるスキルは「伏兵〇」を除いて回復系のスキルばかりだったりする。一見すると短距離~マイルが主戦になるウララには必要無いように見えるが…?
本作の育成においては、そのウマ娘の史実の軌跡に則った「目標」が設定されるが、ハルウララの場合は史実の軌跡も何もあったものではないためか、序盤は特定のレースに出るのではなく、好きなレースに出てファン数を稼ぐのが目標として設定されている(「とにかくレースに出て、ファンを増やす」と言えば、史実の軌跡に忠実とも言える)。なお、地方のレースはゲーム上出てこないため、ゲームではあくまで中央のレースを戦うこととなる。
ただしレース編成は元のJRAの番組上、ハルウララの得意とするダート・短距離orマイルのレースは序盤ですら目に見えて少ない。期間は長いとはいえ、油断していると未達成になりかねないのでレースは毎週チェックするのをおススメする。
しかし中盤からは「有馬記念に出たい」という思いを抱くのをきっかけに、元来向上心が乏しいウララもレースを通じて成長し、最終的にはJBCスプリント(G1)を勝利することが目標になる。
とは言え道中のレースの必要順位はJBCスプリント以外は5着以内でいいのでかなり緩く、攻略難度は全体から見てもかなり低い。サクラバクシンオー程ではないが初心者向きのウマ娘である。
そしてその暁には最後の目標として、本当に有馬記念に出走(ココ重要)できる。楽な道のりではないが、是非彼女の夢を叶えてあげよう。
…だが、残念ながら通常のウララでは芝・長距離の有馬記念を勝利するのは前述の適性の問題から無理であり、普通のプレイでは間違いなく最下位になるという、事実上の負けイベントなのである。ある意味、このゲーム最大のエンドコンテンツなのではないかとも言われている。
そんな中一週間で有馬記念を勝ったウララが誕生したというのだから、トレーナーの執念とは恐ろしいものである。上に記した通り必要な適性がウララは全てGなので、適性強化は必須。
しかも、「出走」である都合上目覚まし時計でのリトライが不可能で、1プレイにつき1発勝負となる。
そして勝利したその先に見えるものは…続きはトレーナー自身の目で確かめてほしい。果てしなく長い道のりではあるが、『鋼の意志』と『不屈の心』で彼女のもう一つの夢を叶えてあげよう。
固有二つ名「ハルウララがんばる!」は、ファン数を550000人以上にするという極めてシンプルな内容。汎用の「みんなのウマ娘」に+50000しただけ。
他のウマ娘でレジェンドクラス(320000)に悠々到達できるようになってきたら一見簡単に見えるかもしれないが、適性のある重賞が非常に少ないウララにとっては至難の業。適性通りにやっていたら、そもそもレジェンドクラスですら絶望的である。
前述の通り「初心者向け」ではあるが、極めて高難易度の目標も用意されており、ウマ娘の育成は「ハルウララに始まり、ハルウララに終わる」と言えるのかも知れない。
なお、ゴール後のウイニングランが彼女とナイスネイチャのみ特殊。
他のウマ娘は、着順によって喜んだり真顔だったり肩を落としたりするが、ハルウララは何着であろうと1着と全く同じモーションで観客に手を振る。史実と同じく、何度負けてもへこたれない一生懸命さの表れとも取れるし、レースに負けたということの重要性をわかっていない天真爛漫さと取れる。しかし、有馬記念を完走した時には、全く同じモーションなのに負けた悔しさを押し殺してファンに笑顔を見せるけなげさと見えるはずである。
漫画
- ウマ娘 プリティーダービー -ハルウララがんばる!-
- 原作:Cygames 作画:皇宇(ZECO) ネーム:中山かつみ
サイコミで2016年に連載された彼女を主人公とした漫画。ウマ娘のメディア展開でも初期の作品である。トレセン学園が登場せず、実在の競走馬ハルウララの半生やハルウララブームに取材し、ウマ娘の世界設定でコミカライズしているという、現在の方向性から見ると異色な作品。高知競馬の競走馬が多く実名で登場しており、本作にのみ登場する高知ウマ娘が多い。サイコミのリニューアルに伴い配信終了したが、ゲームに合わせてか2021年2月5日~3月31日15時まで復刻掲載。
楽曲
関連ウマ娘
- ライスシャワー
- モチーフ馬は勝っても憎まれることがあった馬。『うまよん』では友人となり、小さい事を気にしない明るさで彼女の支えとなる。ゲームでも友人関係が出来上がっており、育成内で彼女の言葉がウララの成長のきっかけとなったり、イベントやホーム画面で掛け合いが用意されている。
- ユキノビジン
- モチーフ馬は地方(岩手競馬)から中央競馬に移籍した馬。「BNWの誓い」ではファン感謝祭のご当地物産展で対抗意識を燃やしている。
- キングヘイロー
- ルームメイト。高飛車だがなんだかんだ人の良い彼女にはかなり世話を焼かれている様子。
- テイエムオペラオー
- ゲームでは追加トレーニングイベントで絡んだり、チームレースの固有掛け合いがあったりと、なぜかちょくちょく関わりがある。なぜかと言えば、史実のウララとオペラオーは共に96年生まれ、すなわち同期であるためだと思われる。
史実
負け続けたことで有名になった牝馬。アニメまでに発表されたウマ娘60人のモデルの中で唯一、G1どころか重賞勝ち馬ですらないが、おそらく知名度だけならオグリキャップと一二を争う。
1996年生まれ。父ニッポーテイオー、母ヒロイン、母父ラッキーソブリン。血統はそれほど悪くないが小柄で臆病な馬で、セリで売れ残ってしまい生産牧場が所有することになった。預託料が安いという理由で当時は地方競馬でも最もレベルが低いと言われた高知競馬でデビュー。勝ち負けにはなるものの勝利は遥か遠かったが、体は丈夫で年間20回ほど出走できたので出走手当で食い扶持は稼いでいた。
2003年に以前からハルウララの連敗記録に注目していた高知競馬場の実況アナ・橋口浩二が新聞社に売り込んだことで記事に載り、当時財政が悪化していた高知競馬も彼女を売り出したことで全国区のブームを巻き起こした。
2004年にはG3黒船賞でノボトゥルーに騎乗するために高知にやってきた武豊が1度だけウララに騎乗。結果は9着だったが、ウイニングランのようにもう1周走るファンサービスを披露する。レース後の会見で武はウララを売り出すことの意義に理解を示し、ウララについて「全く走らないことはない。ちょっと足が遅いだけで」と評価した。
陣営は最後に1回くらい勝たせてやろうと準備を進めていたが、権利を無償で譲渡された馬主が彼女を強引に放牧に連れ出し、最後のレースを走れないまま引退と現役晩年は不遇。その後は千葉県の牧場に事実上放棄されたが、牧場側が引き取って支援団体を設立し、静かな余生を過ごしている。生涯成績113戦0勝。
ハルウララブームで廃止を免れた高知競馬場は、その後も営業努力を続け好調に転じている(詳細は個別記事参照)。ハルウララはレースを勝つことはできなかったが、一つの競馬場を救うという、数多の名馬にも成し得ないような大事を成し遂げた馬であった。
わがままで飽きっぽい性格だったが、レースではいつも一生懸命走っていたというハルウララ。
悲願の初勝利へ。受け継がれたその名前は決してハンデではない。
詳細は当該記事へ→ハルウララ
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
- 24
- 0pt
- ページ番号: 5529131
- リビジョン番号: 2906610
- 編集内容についての説明/コメント:
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%A9%28%E3%82%A6%E3%83%9E%E5%A8%98%29