『スターフォックス64』は、1997年4月27日に任天堂から発売されたNINTENDO64用3Dシューティングゲームである。
Wiiのバーチャルコンソールで配信されているほか、2011年にはニンテンドー3DS用ソフト『スターフォックス64 3D』としてリメイクされた。
概要
スターフォックス64 | |
基本情報 | |
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ジャンル | シューティング |
対応機種 | NINTENDO64 Wii バーチャルコンソール |
開発元 | 任天堂情報開発本部 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 64:1997年4月27日 VC:2007年4月17日 |
価格 | 64:4,800円(税抜) VC:1,028 Wiiポイント |
対応年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
その他 | |
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ゲームソフトテンプレート |
『スターフォックス』シリーズの2作目に当たり、NINTENDO64の人気を牽引した64屈指の名作ソフトの一つ。
未だにファンが多く、TAS動画や実況プレイ動画等がニコニコ動画にアップロードされている。
SFCで発売された前作『スターフォックス』とは時系列的なストーリーのつながりはないが、主人公たちの名前と姿が流用されている(設定が異なる)。
尚、本作から『コマンド』までのシリーズは一応ストーリーがつながっている。
また、前作同様登場するキャラは全て動物かロボットであり人類は一切登場しない。
これについては細かい設定はなく、作中では一括して人と呼ばれている一方で「カエルは泳いでいればいいんだ!」と言うような台詞もある。
任天堂公式サイトでは、スターフォックスのメンバーから設定の裏話を聞ける。
NINTENDO64で初めて振動パックに対応したゲームであり、振動パックが同梱されたパッケージも販売。
CMには女優の広末涼子を起用し、「しびれる~!」と叫びながらソフトと振動パックの画期性を伝えていた。
現在はWiiのバーチャルコンソールでプレイ可能だが、こちらは振動しない。3DS版も当然振動しない。
前作はSFCで無理矢理ポリゴンを表示していたため殆ど抽象画の領域だったが、NINTENDO64によって本領を発揮した3D技術によって本格的な奥行きのあるシューティングが可能となった。
さらに、アーウィンだけでなく、所謂戦車であるランドマスターや、潜水艦ブルーマリンを使うステージも存在する。
また、通常の3Dシューティングステージの他に、一定の空間内でXYZ軸の自由な方向に移動できるオールレンジモードになる場面もあり、一味違う戦略が求められる。
また、日本語フルボイスでゲームが展開され、敵・味方共にセリフを多く発する。
これは任天堂のゲームとしては、当時どころか現在でも異例の仕様である。
主にステージ中で無線通信という形で、仲間であるファルコ、ペッピー、スリッピーを中心にアドバイスや強敵襲来の警告、アシストの要請、果ては無駄話や敵の無線まで様々な通信が引っ切り無しに入ってくる。
STGという側面で見ると、フルボイスで仲間が情報を入れてくれるため、目は自機に集中したままで、ステージ内での行くべき道ややるべきことを知ることができる。
STG以外の視点からは、ひたすら敵や障害物を破壊するという3Dシューティングのステージにドラマ性と臨場感を与え、幕間のデモが殆ど無いにも拘らず高いストーリー性を実現している。STGながらスコア稼ぎに興味が無い人もフォックスになりきる感覚で楽しむことができる。
無駄話のバリエーションの多さから、特定のキャラの発言がネタになることも多い。特にレオンの「ボウヤ、この新しいオモチャで遊んであげよう」は有名。
容量を抑えるため音声ファイルを無理矢理圧縮しており、その結果入ったノイズを無線のノイズとして演出に使っている。
前作にあった難易度設定のかわりに分岐システムを搭載しており、ほぼ全ての惑星で特定の条件を満たすことで通常とは異なるステージへ進軍できる。原則として、条件を満たすほど難しい(稼げる)ステージへ行くようになっており、また条件を満たした場合でもマップ上で「コースを変える」を選べばもう一方のルートに進軍することもできる。
例えば1面では、まずファルコを助けてから水上にある石のアーチを全て抜けると、ステージ終盤でファルコから「獲物を見つけた!足手まといになるなよ」と通信が入り、通常とは違うルートに進んで隠しボスと戦うことになる。これをクリアすると次のステージの行き先が分岐するようになる。
スコアシステムも存在しており、一定以上の撃墜スコアが分岐条件になっているステージも存在する。
尚、メインゲームで勲章を全て取ると、敵が増えて自機のダメージが大きくなった「エクストラ」を遊ぶことができる。
日本での売り上げは約64万本だが、アメリカでは276万本、世界中では400万本以上売れたという、世界で最も売れたシューティングゲームである。
ヨーロッパでは『Lylat Wars』(ライラットウォーズ)のタイトルで発売されたが、3DS版では日本やアメリカと同じ『Star Fox 64 3D』の名称で発売されている。
なお、『Lylat Wars』では「Voice」の項目に英語版の「English」と音声が初代になる「Lylat」から選べる。
スターフォックス64 3D
スターフォックス64 3D | |
基本情報 | |
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ジャンル | シューティング |
対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | 任天堂情報開発本部 キュー・ゲームス |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2011年7月14日 |
価格 | 4,571円(税抜) |
対応年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
その他 | |
ゲームソフトテンプレート |
『スターフォックス64』の3DSリメイク版が『スターフォックス64 3D』としてニンテンドー3DSで発売された。
発売日は2011年7月14日、価格は4,571円(税抜)。
基本的に一人用だが、対戦モードはダウンロードプレイに対応している。
画質の向上に合わせてグラフィックが一新され、かなりキレイになっている。
『時のオカリナ3D』と比較すると進化が解りやすい感じの綺麗さとなっており、ステージ背景や演出が新しくなっている。
アーウィンなどはほぼ64版のデザインを踏襲した一方、ランドマスターは『スマブラX』に近くなっている。
ボイスもCVを一新して新録されている。基本的に64版に似せているが、ペッピーは若干若めになっている。
また、64版で同じセリフの流用だった部分や被弾時など繰り返しやすい台詞には、新しいパターンが追加されている。
ついでに64版ではCVがなかったトレーニングモードのあの方にも声がついた。
ジャイロセンサーとスライドパッド両方に対応し、3DS用に調整された「ニンテンドー3DSモード」、64版のステージ構成を忠実に再現した「ニンテンドウ64モード」及び「エクストラモード」があり、実質3段階の難易度選択が可能となった。
3DSモードは敵の配置こそ64モードと大差ないが、敵の硬さや自機(特にウイング)の耐久力に調整が入っており、コンティニューができる、仲間を誤射してもダメージがないなどの差異がある。
また、自由に惑星を選んでプレイできるスコアアタック(所謂プラクティスモード)も搭載された。これには金、銀、銅の3つの勲章が設定されており、銀がメインゲームの勲章と同じHit数となっている(べノム1を除く)。
対戦モードは仕様が一新されパワーアップし、アーウィンを用いた戦いに加え、マリオカートのバトルゲームのようなアイテム要素を加えたモードもある。1カートリッジでのダウンロードプレイに対応しているほか、CPUと遊ぶこともできる。
何故か対戦時にカメラでプレイヤーの顔を認識する機能がある。
ヨーロッパ版では英語版に加えて、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、フランス語版の現地収録されたボイスが入っている。
ストーリー
かつて惑星コーネリア随一の天才科学者アンドルフが、生物兵器を使ってコーネリアの生物を絶滅に陥れようとした。
第一級犯罪者として逮捕されたアンドルフは、コーネリア防衛軍のペパー将軍によって惑星ベノムに「星流し」されたが、ベノムで再起したアンドルフは復讐のためライラット系に逆侵攻をかけた。
ペパー将軍はジェームズ・マクラウド、ペッピー・ヘア、ピグマ・デンガーからなるやとわれ遊撃隊「スターフォックス」にアンドルフ撃滅を依頼するが、メンバーの一人であるピグマがチームを裏切り、作戦は失敗。
何とか逃げ延びたぺッピーは故郷にいたジェームズの息子フォックスに父の最期を告げた。
その後も着々と侵略を続けるアンドルフに対し、ペパ-将軍は最後の切り札を送り込む。
ジェームズの息子、フォックス・マクラウド率いる新生スターフォックスだ。
コース紹介
コーネリア
ライラット系第四惑星。自然と科学が見事に調和した豊かな惑星で、宇宙平和の要と呼ばれる。ペパー将軍率いるコーネリア防衛軍を保有しており、黒幕のアンドルフも元々は防衛軍所属の科学者であった。既にアンドルフ軍の先遣隊がコーネリアに到達しており、防衛軍の奮戦虚しく都市部は攻撃によって荒廃。窮地に陥ったペパー将軍がスターフォックスを雇った事で物語が始まる。このため、本作のスタート地点となっている。
とはいえ最初のステージであるため、そこまで難しくはない。
一通り操作の説明を受けることが出来るので、今のうちに操作に慣れておきたい。
「調子が変だ!思い通りにあやつれねぇ!」 「ブーストで追いかけろ!(Cボタン左(Xボタン))」
通常はメテオに、ファルコに良いところを見せられればセクターYへ分岐する。
勲章条件は150Hit。
ステージボス(メテオルート):都市制圧兵器グランガ
山間部にて交戦する事になる都市侵略用の巨大な2足歩行ロボット。ミサイルを発射しながら、あちこち歩きまわる。順当に行くと最初に戦うボスになるため戦闘力は低く、足を破壊するとコケて立ち上がれなくなる致命的な弱点がある。ただし、オールレンジモードでの戦いとなるので初心者はうまく回り込む練習が必要となる。
ステージボス(セクターYルート):惑星間戦闘空母アタックキャリア
条件を満たす事で戦えるようになる、いわゆる隠しボス。SFC版の1ボスが元ネタの巨大空母。武装としてミサイルとレーザーを持ち、無尽蔵の艦載機を保有する。装甲も分厚く、レーザーが通用しない。唯一の弱点は艦載機の発進口になっているハッチ。ステージの道中で飛行している姿を見る事が出来る。
メテオ
コーネリアとフィチナの間にあるアステロイドベルト。大量の隕石や小惑星があり、コーネリアを守る天然の防壁として機能していた。しかしアンドルフ軍はコーネリアへの進軍路確保のため、部隊を投入。更に小惑星破壊艇メテオ・クラッシャーまで送り込んできており、道を切り開かれるのは時間の問題となっていた。スターフォックスはそれを妨害するために戦うことになる。ワイヤーを張って来る敵がいたり巨大隕石に進路を塞がれたりと、なにかと奇襲が多いステージだが、仲間の無線をしっかり聞いておけば大丈夫。
「気をつけろ ワナだ!!」
フィチナへ通じているが、ワープしてカタリナへ行くこともできる。勲章条件は200Hit。
ステージボス(フィチナルート):小惑星破壊艇メテオ・クラッシャー
アンドルフ軍が進軍路を切り開くために送り込んだ、隕石破壊用のシールド掘削機を装備したメカ。おそらく最初にブチ当たるであろう難敵。2面ボスのくせに第三形態まで有しており、第一形態はシールドの隙間から弱点の黄色コアを破壊するのが目的。誤ってシールド部分にレーザーを当ててしまうと吸収され、一定量吸収されると撃ち帰される。第二形態は正面に電撃を放ってくるが、攻撃範囲の狭さと電撃の間隔が長いため楽。この形態を撃破すると最後の第三形態に移行するが、ここからが鬼畜。ホーミング性能が高い一対のリング状ビームを撃ってくるため被弾率が高く、もたもたしているとあっと言う間に撃墜される。
尚、ファルコが撃墜されているかいないかで第三形態移行時のセリフが少々変わる。
セクターY
コーネリアに隣接する宙域。メテオ方面と違ってコーネリア防衛艦隊が展開しているが、アンドルフ軍が繰り出してきた人型対艦兵器「サルジャー」によって苦戦を強いられている。またこの宙域にはアンドルフ艦隊も進出しており、まさに激戦区である。開始前のデモでは1隻のコーネリア軍艦が撃沈され、道中でも撃沈されたと思われる艦の残骸が確認できるなどコーネリア側の被害は甚大のようだ。スターフォックスの任務は味方の艦隊を援護し、サルジャーの部隊を撃破する事にある。
敵艦隊はコーネリア防衛艦隊の撃滅を最優先にしており、撃ち漏らすとそれだけ防衛艦隊の被害が大きくなる。このため、このステージのみ撃墜のペースによって要所要所で褒められたり、怒られたりする。開始直後に「この仕事は高くつくぜ」とファルコが言うが、これは分岐条件を示しており、通常はカタリナへ6400sp$以上、つまり100Hit稼げればアクアスへ分岐する。勲章条件は150Hit。
ステージ中盤から敵艦隊の中央へ突入する事になり、見える物全てが敵になる。放たれる敵弾の数も尋常ではない。そんな中、コーネリア軍の艦艇が危険を掻い潜ってチェックポイントとゴールドリングを持ってきてくれる。
ステージボス:サルデス&サルデスII
最初に赤と青に塗装された、サルジャーの強化版であるサルデス2機と戦う。通常のサルジャーより耐久力があるものの、前座だけあって強くはない。その後、アンドルフ軍の艦艇から新型機であるサルデスIIが出撃。本格的なボス戦となる。攻撃手段はビーム砲だけだが、動きが非常に速く狙いをつけにくい。戦闘が長引くと救済措置として、サルデスⅡが着艦。艦上をのろのろ歩くので隙だらけとなる。また、サルデスIIは塗装が白っぽいのでますます「連邦の白い悪魔」っぽい。余談だが、続編の『アサルト』ではIIの後継機「サルデスMk-III」が登場している。
フィチナ
メテオを抜けた先にある白き惑星。雪と氷ばかりの何もない場所だが、コーネリア軍の情報基地が置かれている。機密情報を扱っていたが、アンドルフ軍の攻撃により陥落・占領される。情報が漏れた事は間違いない。スターフォックスの任務は、敵に奪われた情報基地の奪還だったが…。
アンドルフ軍は何故か情報基地からの退避を始めていた。最初にスリッピーが異変に気付き、続いてナウスが基地に時限爆弾が仕掛けられた事を告げる。機密情報もろとも木っ端微塵にしようとしてきた訳である。爆弾の解除に向かおうとするが、そこへ…。
「そうはさせるか スターフォックス!」
アンドルフ軍に雇われた精鋭部隊「スターウルフ」が乱入。自爆までの時間稼ぎをされ、大ピンチに陥る事になる。制限時間内にスターウルフを全滅できないと基地が爆破され、作戦終了(事実上の失敗)を叩き付けられてしまう。爆発の炎は、宇宙からも確認できるほどのものだった。逆に時間内にスターウルフを撃破すれば解除が間に合い、作戦完了となる。失敗の場合はセクターXへ、基地が無事ならソーラヘ分岐する。勲章条件は50Hit。
ステージボス:ウルフェン(ウルフ・オドネル、レオン・ポワルスキー、ピグマ・デンガー、アンドリュー・オイッコニー)
アンドルフが雇った遊撃隊チーム「スターウルフ」の4人組。アンドルフ軍から資金及び技術的援助を受けた高性能な戦闘機「ウルフェン」を駆って襲い掛かってくる。これまでの雑魚敵とは打って変わり、アーウィンを執拗に追跡。左右に振るだけでは振り切れない。また素早く、パターンも無いという難敵。初心者は背後を取られ続け、一方的にやられてしまう事も珍しくない。仲間もフォックス同様に追い回され、時間が経過していくごとにシールドが減っていく。運良くウルフェンの背後を取っても宙返りで逃げられる場合もあり、戦闘機乗りとしての腕が試される。スターウルフ戦では宙返りとブレーキが強力な武器となる。
カタリナ
コーネリアからの移民計画がある豊かな惑星。とてもそうは見えないが。小規模ながらコーネリア防衛軍の前線基地が建設されており、フォックスの士官学校時代の旧友ビル率いるコーネリアファイター隊が制空を担当。アンドルフ軍との戦争において目覚ましい活躍を見せたが、現在は執拗な波状攻撃により苦戦を強いられている。スターフォックスは、苦戦するコーネリア防衛軍を支援する任務が与えられる。ビルとフォックスの友情は健在で、フォックスは再会を懐かしんでいる。
このステージでは、唯一敵味方の戦闘機が入り乱れる大混戦が展開される。誤射はやめたげてよぉ。ちなみにシールドこそ表示されていないが、ビル機を撃墜する事も可能。
「フォックス、俺たちを犬死にさせるつもりか!」
仲間の「敵機撃墜!」の台詞を最も多く聞けるステージであり、たまに仲間も誤射する。
「どれが敵か味方かわかんないよ~」「敵機撃墜! …味方か?」
ボスの巨大円盤と戦う様は映画『インデペンデンス・デイ』そのもの。基地が無事ならソーラヘ、基地が破壊されるとセクターXへ分岐する。勲章条件は150Hit。
ステージボス:巨大円盤グレート・ディッシュ
コーネリア防衛軍の前線基地を破壊するために送り込まれた、とても大きい円盤状の母艦。敵機50機を撃墜するとマップの端に出現し、ゆっくりと前線基地に迫ってくる。前線基地に到達するとムービーが挿入され、底部四方のハッチから無数の戦闘機を放ってくる。一定時間ごとにハッチが開き、減少した戦闘機を補充する。ハッチを全て破壊するか、時間経過により円盤中央部に隠された強力な砲台が姿を現す。チャージ完了までにコアを破壊できないと基地が微塵に吹き飛ばされ、作戦終了となる。撃破に成功するとグレート・ディッシュは炎上しながら墜落する。
アクアス
セクターYの先にある水の惑星。惑星表面の90%が水に覆われており、謎の海底遺跡も見られる美しい星だが、アンドルフ軍が送り込んだバイオウェポンにより汚染が進行している。ここではバイオウェポンの探査を目的としており、スリッピーが趣味で造り上げた潜水艦、ブルーマリンが登場するシリーズ唯一のステージ。道中では汚染により凶暴化した原生生物が襲い掛かってくる。
「こんなもの、後にも先にも一回きりだぜ。」
「(だからぁ…)こんなもん、後にも先にも一回きりだぜ。」
分岐は無く、必ずゾネスへ進む。勲章条件は150Hit。
ステージボス:バイオウェポン バクーン
アンドルフが製造した貝型バイオウェポンで、アクアスを汚染する元凶。いかなる攻撃も通用しない貝殻に守られているが、2本の貝柱を破壊されると貝殻を閉じれなくなって防御力が低下する。中身を攻撃し続けると一時的に弱点の目玉が露出、そこへホーミングミサイルを当てるとダメージになる。しかしバクーン側も左右の口から大量の巨大真珠をばら撒き、激しい弾幕を展開してミサイルを妨害してくるため、長期戦は避けられない。殻に付着したフジツボからは「バイオワーム」が放たれ、ブルーマリンを攻撃する。
セクターX
原因不明の事故が頻発する暗黒宙域。ここではアンドルフ軍が新兵器の開発を行っており、フォックスたちは新兵器を破壊するために出撃するのだが、何か様子がおかしい…。
「ボロボロじゃねぇか!俺たちより前(先)に、誰が…?」
何故かアンドルフ軍の基地は廃墟と化しており、生き残っていた無人戦闘機や基地の防衛システムだけが反撃してくるのみ。その原因は、最奥に潜んでいた。ボスを撃破するとマクベスへ進む事になるが、ボス戦が長引くとスリッピーが無謀な突撃を行ってタイタニアへ吹き飛ばされてしまい、強制的にタイタニア行きとなる。また、ワープ装置を使えばセクターZに移動可能。このときカタリナ経由ならビルが装置起動の手助けをしてくれる。ちなみにこのステージに登場する敵は、すべて「バイオニクス」と呼ばれる無人戦闘機である。勲章条件は150Hit。
ステージボス:HVC-09
アンドルフ軍が開発していた新兵器の正体。突如原因不明の暴走を起こし、基地を廃墟にしてしまった。胸より上の部分までしか完成しておらず、スリッピーでも分析しきれないバケモノ。謎の言葉を絶叫しながら腕を振り回し、ロケットパンチや基地の残骸を投げつけてくることも。外見の元ネタはファミリーコンピュータ ロボット(型番はHVC-012)。
ソーラ
原始の惑星の状態をとどめている、マントルむき出しの灼熱の惑星。恒星かどうかで1ヶ月揉めたらしい。
どう考えても生物は存在できそうにないが、アンドルフ軍はこの環境に耐えうるバイオウェポンを作り上げた。居るだけでシールドをガリガリと削られるため、沢山出るシルバーリングを集めながら飛ぶ必要がある。仲間のシールドは基本大丈夫だが、通信中はある程度減る。
「あつい…アーウィンよりもオイラがもたないよ~」
また、カタリナ経由ならビルが応援にきてくれる。
「フォックス 燃えつきるなよ…」
分岐は無く、マクベスへ進む。勲章条件は100Hit。
ステージボス:バイオウェポン サンガー
アンドルフが造り上げたバイオウェポン。マグマにも耐えうる強靭な肉体を持つ。両腕の鎌や口から吐き出す岩石、マグマの波で攻撃してくる。何故コーネリア防衛軍も有用な資源も無いソーラに、わざわざバイオウェポンを送り込んだのかは不明。
ゾネス
地表の90%が海という海洋の惑星で、アクアスとは双子星の関係にある。コーネリア政府によるリゾート開発が行われており、ペッピーの新婚旅行先にもなっていた。アクアス同様に美しい惑星だったが、アンドルフ軍進出後は乱開発を受けて深刻な海洋汚染が発生。かつての面影は失われ、汚染物質の垂れ流しにより原生生物は凶暴化している。現在は海上基地が築かれ、サーチライトによる警戒が常時行われている。
「なんてことだ…これがあのゾネスか?」
スターフォックスは、敵の海上基地を叩くために出撃することになる。ここではファルコの元暴走族仲間で彼に恋慕するメス猫、キャットが登場。スターフォックスに協力してくれる。キャットはビルと違っていくら攻撃しても撃墜されない。
「ステキ~ 後でお顔をナメナメしてあげるわ」
道中の設置型サーチライトをすべて破壊すればセクターZへ、破壊し損ねると敵に見つかりマクベスへ進む事に。作戦終了になってしまう代わりに見つかると敵機が増える事から、スコア稼ぎの場合はわざと見つかるのも手。勲章条件は250Hit。
ステージボス:違法改造戦艦サルマリン号
違法改造された超大型の戦艦だが、潜水艦としての機能も持つ。鉄球、一対の大砲、機雷、対空砲と多彩な武装を持ち、分厚い装甲はスマートボムでしかダメージが与えられない程の頑強さを持つ。煙突を残しておくと海中に潜り、一方的に攻撃されてしまう。背面には海没したパーツを引き上げるクレーンが装備されており、放っておくと破壊したパーツを引き上げられてシールドが回復される。全てのパーツを破壊すると防御力が低下し、レーザーでもダメージが通るようになる。
タイタニア
荒れ果てた砂漠の惑星。前文明の防衛システムと巨大生物が未だに蠢いているため「禁断の惑星」と呼ばれ、アンドルフ軍も偵察機を送り込む程度に留めて放置していた。このステージへふっ飛ばされたスリッピーを探すため、酷い磁気嵐の中ランドマスターで捜索するハメに。他のミッションと異なり、マクベスへの条件を満たした場合こちらを選択して来ることはできない。スリッピーを回収して、その後ボルスへ進む。タイタニアを訪れた場合、ベノムⅡへの進軍が不可能になりバッドエンドが確定する。勲章条件は150Hit。
「ホント、死ぬかとおもったよ~」
ステージボス:古代怪獣ゴラス
タイタニアに生息する古代怪獣。スリッピーを捕らえていた。鎌や尻尾、レーザーや口から吐く強力なビームが武器。腕は破壊されても一定時間で再生する。
マクベス
豊富な鉱物資源を有し、鉱山・工業が発達した惑星。しかしアンドルフ軍に占領され、現在は各戦線に物資や弾薬を補給する兵站基地となっている。備蓄されている弾薬の量が多すぎて、惑星そのものが巨大な爆弾に例えられる。敵の兵站路を断つため、ランドマスターで敵の輸送列車を襲撃することになる。ゾネス経由でマクベスに来た場合、キャットが助けに来る。
「クソー!後ろの車両を切り離せ!」 「前方、右に燃料庫が見える」 「この先のポイントを切り替えろ!」
敵の補給基地だけあって防備は厚く、移動砲台や敵機が次々に行く手を阻む。輸送列車の積み荷には惑星間巡航ミサイル「マン・ドリル」もあり、破壊すると凄まじい誘爆を起こす。ポイントを切り替えて列車を燃料庫に突っ込ませると作戦完了となりエリア6へ、切り替えずにベンジャミンを倒すとボルスへ分岐する。64版では燃料庫が大爆発する際処理落ちが起きていたが、VC版では処理能力が向上したためなくなっている。また3DS版では64版ほど大爆発しなくなり、燃料庫として現実的な範囲の爆発になった。勲章条件は150Hit。
ステージボス:凧型実験兵器ベンジャミン
アンドルフ軍が開発した実験兵器。本来は上昇気流を利用して自力で浮き上がるのだが、試作段階のため列車からエネルギーを送ってもらいながら運用される。アゴ部分による掬い上げ、四角ビーム、爆弾連続投下、槍による進路妨害と対処しにくい技を多数持っており、かなりの強敵。槍の発生装置とアゴを破壊すると第二段階へ移行。列車から電撃発生装置が投下されるが、同時に発射口が弱点になっており、レーザーを撃ち込むとベンジャミンが狂い始める。そこへレーザーを撃つ事でダメージになる。撃破するとベンジャミンが列車に突っ込んで爆発する。
セクターZ
昔、コーネリア軍と宇宙海賊が激戦を繰り広げた古戦場で、残骸が漂っている。
進軍を続けるグレートフォックスにペパー将軍から通信が入る。セクターZにはアンドルフ軍が仕掛けた巡航ミサイル包囲網の周到な罠があり、グレートフォックスは知らず知らずのうちに虎口へ飛び込んでしまうのだった…。宙域に差し掛かると包囲するように敵戦闘機が展開。母艦を守るためにスターフォックスは急いで出撃する。このような設定があるため、全ステージ中唯一グレートフォックスが戦場にいる。ゾネス経由でセクターZに来ていた場合はキャットが登場し、協力してくれる。
「敵ミサイル接近 キョリ50」
グレートフォックスにマン・ドリルが命中すると即作戦終了となり、行き先がボルス(バッドエンド確定)になってしまう。守り切れればエリア6に分岐し、グッドエンディングに行ける。まさに天国と地獄の分かれ目なステージである。勲章条件は100Hit、原則としてミサイルを全て自力で撃墜する必要がある。余談だが、初代スマブラではこの宙域がステージの1つに選ばれている。
ステージボス:超大型惑星間巡航ミサイル マン・ドリル
惑星マクベスから発射されたミサイル。グレートフォックスを狙って計6本が突っこんでくる。そこそこ耐久力がある上、勲章を狙うためには仲間よりも先にフォックスが全基撃ち落とす必要がある。一発でも撃ち漏らすとグレートフォックスに直撃し、辛うじて撃沈は避けられるも作戦終了(失敗)になってしまう。
反転トリビア
ミサイル撃墜に失敗したうえでゲームをクリアすると、EDグラフィックで破損したグレートフォックスが見れる。また、ある方法でグレートフォックスに入ると機体を修理してもらえる。
ボルス
べノムの近接宙域に位置する、防衛用に造られた人工衛星。惑星1個を破壊できるほどの超大型兵器プラネット・キャノンを搭載しており、しかも衛星本体や戦闘機をバリアで覆っているため、艦隊での突破が不可能となっている。まずバリア発生装置を破壊し、それから敵を叩くことになる。勲章条件は150Hit。
「ダメだ!戦闘機もバリアに守られてる」
「どうやらこれで終わりじゃなさそうだな?」
ステージボス:ボルス・コア、ウルフェン
周囲のバリア発生装置を破壊すると、冷却のため地表に現れる塔状のコア。周囲に露出した弱点を攻撃することになる。弱点は破壊されるとレーザーを乱射するようになる。スターウルフはフィチナを訪れていない、またはフィチナで倒し切れなかった場合、残ったキャラクターが登場する。
エリア6
べノムの最終防衛ラインにあたる宙域。
かつてはコーネリアのコロニーがあったが、現在はアンドルフ軍に占拠されている。
アンドルフ軍の主力艦隊や防空衛星がひしめき合う厳重な一帯で、コーネリア軍も進軍不可能と判断していた。
しかしスターフォックスは強襲を敢行し…
「こちらカイマン 異常ないっスよ~」…「ええぃ、緊急配備につけぇ!」 「今頃気づいても遅いぜ!」
敵の物量が尋常ではなく、最終防衛ラインの名に恥じない難易度を誇る。
逆にスコアラーにとっては腕の見せ所となる。
勲章条件は300Hit。
ステージボス:デス・ボール
最終宇宙兵器。試験的な次元移動装置を備えており、文字通りアンドルフ軍の切り札であった。
3本の触手を振り回し、ミサイルや戦闘機を大量に放出してくる。弱点であるコアは三重のシールドに守られ、ボルスと同じ「プラネット・キャノン」を搭載した強敵。
64版のプラネット・キャノンはものすごく目によろしくない色彩のため、VC・3DS版では修正が施されている。
べノム1
べノム2
最終ステージ。
かつてペパー将軍がアンドルフを追放した辺境の惑星で、生物が住めないと言われるほど環境が悪い。
アンドルフ軍の本拠地であり、その地下には巨大な軍事基地があると言われているが…
ボルス経由かエリア6経由かでステージの内容が異なる。
べノム1(ボルス経由)では普通のSTG面となり、べノム2(エリア6経由)ではオールレンジモードによるスターウルフとの決戦となる。
また、アンドルフ戦にも違いが…?
勲章条件は200Hitで、どちらか片方で取ればよい。
ステージボス(ベノム1):バムバム、アンドルフ・ダミー・ダミー
中ボスは謎のゴーレム型ロボット。激しく逃げながら壁や床から障害物を出して進路を塞いでくる。
ラスボスのアンドルフは頭と両手のみの姿で現れる。
攻撃は手による殴り、ビーム、吸い込み。形態が変化してからは体当たりを仕掛けてくる。
ステージボス(ベノム2):ウルフェンII、アンドルフ・ブレイン・ブレイン
中ボスは新型機「ウルフェンII」を駆る、サイボーグ化したスターウルフ。
スピード、旋回機能が非常に高く、こちらの攻撃に対しローリングやバリアを張る機能まで持っている。
アンドルフは形態変化後の姿と攻撃がベノム1と異なる。そして…
「決してあきらめるな 自分の感覚を信じろ」
関連動画
普通のプレイ動画。
なお、緑色のチャージ弾の爆風で敵を誘爆すると、撃墜スコアに誘爆数分のボーナスが入る。
1機誘爆すれば+1、8機誘爆すれば+8。
スコアアタックTAS動画。
上述の誘爆を狙いまくることで、出鱈目なハイスコアを叩き出している。こいつら、化け物か!
関連項目
- 宮本茂 - プロデューサー
- スターウルフ
- アンドルフさまぁ~~~ ごめんちゃい
- アンドルフおじさーん
- こいつ、なに言ってるんだ?
- ゲームのタイトル一覧
- NINTENDO64
- ニンテンドー3DS
- シューティングゲーム
- もう勲章
関連リンク
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