ダークマージとは、ファイアーエムブレムにおける異端の禁呪の魔法の使い手である。
魔法の系統は作品によってばらつきがある上この系統はクラス名が一定しないが、いわゆる「異端の魔道士」について、他の魔法系と比較しながら扱う。
概要
魔道士同様魔法の力で攻撃する者であるが、若干異常な性能を持っている者たちが多く属する。
原則として直間両用のユニットであり、やや打たれ弱い事が多い。
シリーズ初期では魔法の種類がまだ分化しておらず、僧侶と魔道士の上級職すら同じであったが、闇の司祭ガーネフのような悪の魔道士やマフーのような暗黒魔法と言うべきものは存在していた。
その後、聖戦の系譜で魔法の系統が分化し、暗黒魔法を使うロプト教団、及び敵専用のロプトマージが登場した。
このとき、シャーマンというクラス名も登場したがクラス的には光魔道士で、光の聖戦士ヘイム直系の者のみという特殊なポジションであった。
封印の剣以降は神秘の古代魔法、或いは未知の魔法と言うような扱いで登場し、闇魔法使いとしてのシャーマンを本格的に仲間として使用できるようになった。
宗教色が強い光魔法、魔道士の王道である理魔法と比べるとやはりすこし捻られており、ひねくれ者、隠者、或いは学者のようなキャラが多い。
GBA時代の三すくみ上では理魔法に強いため魔法の打ち合いで有利だが、素早さが低めだったり闇魔法自体が重かったりで結構扱いには難儀する事も多い。闇魔法に特殊な魔法が割り振られている場合もあり、その際は非常に強い。
敵としては非王道魔法として西方三島やサカなどの異文化地域に登場したりすることも多い。
当然だが、単純に悪の魔道士として敵にもかなりの数がいる。
強さの変遷
暗黒竜と光の剣
クラスとしては「暗黒魔道士」と言えるものは登場していないが、物語の黒幕として闇の司祭ガーネフが暗躍する。
彼が操る暗黒魔法「マフー」はあらゆるダメージを無効化する恐ろしい力を持ち、唯一マフーに対抗できる魔法「スターライト」がないと倒すことができない。
倒せなかった場合ファルシオンは手に入らないが、それでも詰みにはならない。
外伝
敵限定のクラスで妖術師と祈祷師がいる。敵専用の魔法「妖術」で攻撃してくる。
特筆すべきは「メデューサ」と「メサイヤ」か。
メデューサは当たるとHPが1まで減る妖術で、妖術師のヌイババとガネフが使用する。
メサイヤは祈祷師全員が標準装備している妖術で、モンスターを召喚できる。ゾンビからビグルまで、術者により召喚されるモンスターは変わるが、いずれも頭数が増える点で厄介な代物である。基本的に召喚元を倒せば全て消滅する。
また妖術師は白魔法「リカバー」か「リザーブ」を使える。リカバーは大したことはないが、全員回復の効果を持つリザーブを毎ターン回復床の上からかけられてはたまったものではない。早急に処理したほうがいいだろう。ちなみにリザーブ持ちの妖術師が登場するのは、プレイヤーがリザーブを覚えているユニットを仲間にするより遥かに前である。
祈祷師のジュダはターン数が4の倍数にしか攻撃が通らない。
「賢者の里」で対ジュダ攻略のヒントが聞け、「4、8、12…」というのがヒント。これは禁句になっているらしく、ヒントを話した村人はジュダの呪いにより死んでしまう。
紋章の謎
敵専用 |
---|
ダークマージ(魔法・杖) |
暗黒竜と光の剣に続き、復活したガーネフが再び暗躍する。
第一部のガーネフは司祭だが、第二部では敵専用のダークマージとなっている。
相変わらずマフーでスターライト以外の攻撃が無効化されるため、ぜひともスターライトは用意しておきたい。
聖戦の系譜
敵専用 |
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ダークマージ(闇B・杖B) |
ダークビショップ(闇A・炎A・雷A・風A・杖A スキル「追撃」) |
ダークプリンス(闇★・炎A・雷A・風A) |
この作品から一括りになっていた魔法が属性別に分けられ、クラスによって使用できる魔道書の属性が制限されるようになった。
本作の闇魔道士系は敵専用で、マンフロイを中心として暗黒神ロプトウスを祀る異端の教団、ロプト教団の一員として暗躍している。
今作のラスボス・ダークプリンスのユリウス(皇族マイラ直系・魔法戦士ファラ傍系)は「暗黒魔法ロプトウス」を持ち、その効果でナーガ以外の攻撃を半減する。
魔法はロプトウス含めて4種と少ないが、序盤で遠距離魔法のフェンリル、後半は当たると強制的にHPを1にするヘル(+スリープ)が脅威。
なお本作にもシャーマンが登場するが、他の魔道士と一線を画する光魔法の使い手となっている。
→僧侶(ファイアーエムブレム)
トラキア776
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
ロプトマージ(闇・炎・雷・風・杖) | ⇒ | ダークマージ(闇・炎・雷・風・杖) |
ダークビショップ(闇・炎・雷・風・杖) ※敵専用 |
5作目にして初めて味方ユニットとして闇魔道士が味方として使えるように。元ロプト教団で、現在は盗賊団「ダンディライオン」に身を置く魔道士セイラムが味方になる。
闇の魔道書は店には売っていないが、システム上敵からいくらでも奪えるので在庫には全く困らない。
取り分け遠距離魔法「フェンリル」の入手が容易なのが嬉しいところである。
セイラム本人は下級職から杖と魔法が使えるもののスキルなし・ステータスはそこそこと他の魔道士に比べると見劣りする部分があるので、この点で差別化を図りたい。
また、通常戦闘では闇魔法の重さが欠点となり、本人の幸運の低さもあって使いづらい事もある。
フェンリル目的に闇魔法を鍛えるのか、普通の魔法ユニットとして他の魔法メインで行くかは早めに決めた方が良い。
なお、杖使いとしてはクラスチェンジ後のレベルBが保障されており、技の伸びもそこそこあるので非常に優秀。
敵が使うと毒のステータス異常が発生する魔道書「ヨツムンガンド」「ポイズン」もあるが、こちらが使うときは効果が削除されていたり、魔道書自体が変わってしまったりといった措置が取られているのが残念。
ラスボスとしてはロプト教団の司祭ベルドが登場。
クラスは専用…でなく敵汎用職のダークビショップ。(敵専用とはいえ)汎用職のラスボスは彼が初なのだが、マップさえなんとかすれば捕獲して解放すると勝手に死ぬレベルのあっけなさ。
ステータスもトラキアのみでみれば高い方とは言えず、はっきり言って弱い。
封印の剣
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
シャーマン(闇) | ⇒ | ドルイド(闇・杖) |
今作での闇魔法は神秘の古代魔法に近く、闇魔法を使う「シャーマン」が味方として使用可能になった。
味方としてはルゥの弟である少年魔道士レイ、ナバタの里の預言者ソフィーヤ、山の隠者ニイメが仲間になる。
- レイ:ルゥ同様技や速さに優れており、闇魔法の命中率の低さを補ってくれるため総合的にはバランスがよく、高めのレベルと加入時期の早さもあって味方シャーマンとしては最も使いやすい。一方で幸運の伸びはあまり良くないので事故には注意。
- ソフィーヤ:竜と人のハーフゆえに予言能力を持っている、ロイの嫁候補。しかし、中盤でLv1で加入するため育成が非常に困難で、それに見合うほどは強くはない。育てると魔力や魔防がカンストが見込める位高くなるが、体格や速さが非常に低いためドーピングは必須。育てる時には弓兵の四方を囲んでチクチクいたぶると楽。ロイと支援AでEDを迎えると特別エンドがあるが、結構手間がかかるので他のキャラの支援のついでに気長にやることになるだろう。
- ニイメ:現時点でFE唯一のお婆ちゃんキャラで、サカ・イリア両ルートで仲間になる。イリアルートでは雪を溶かして洪水を起こせという命令に対して逆に河を凍らせて主人公を助けてくれる。
上級職レベル18とほぼ成長の余地はなく、同じレベルでの上記二人の期待値と比べるとどうしても劣ってしまうが、地味に上げにくい杖の武器レベルがAなため、回復や状態異常の杖(スリープなど)での援護役としてはある程度戦力になる。
上級の闇魔法は重いため使いにくいが、HPを吸収できる「リザイア」が便利。重さが6であるため攻速がほぼ落ちないことも良い。
遠距離魔法では「イクリプス」がある。これは命中10ととてつもなく低いが、当たれば相手の残りHPを1にするという聖戦に登場した「ヘル」の遠距離版。しかし、技と幸運をカンストさせても命中は73(支援効果をフル活用しても98)が限界なため、敵ユニットに向けてよりも壊れる壁の破壊に使われることが多い。
また、神将器「黙示の闇アポカリプス」は作中最強の攻撃力と魔力+5の補正により作中最強の破壊力を誇る。特に竜系相手なら一撃必殺レベル。
余談だが、闇魔法の演出はかっこいいけどムダに長いため、戦闘アニメーションをオンにしているとプレイアビリティを損なうのも難点と言えば難点。
烈火の剣
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
シャーマン(闇) | ⇒ | ドルイド(闇・杖) |
災いを招く者(闇・理・光・杖) ※ネルガル専用 |
味方として仲間になるのは学者系魔道士のカナスのみ。
(最終章で仲間になるアトスも闇魔法を使えるが大「賢者」であるためここでは省く)
味方唯一の闇魔道士ということで最終盤以外で闇魔法を使うなら必ず彼を用いることになる。
重要なのは闇魔法に威力0だが敵の魔防を無視する月光剣のような魔法「ルナ」が登場したことで、重さこそ12と重いが、それを差し引いても高い命中率と必殺補正を備え、魔力が20あればどんな敵でも即死させうるという文字通り「キチガイじみた」性能を誇っていた(一部ボスはHPが60以上だが)。
カナスはこの魔道書が使えるというだけで一軍当確と言えるが、本人のステータスもなかなか高く、支援相手に癖があること以外は非の打ち所が無い強さ。魔法系故に耐久面こそちょっと頼りないが、積極的に戦わせれば大きく伸びてくれるキャラである。
以上のようにルナは使い手の性能と相俟って非常に頼りになるが、道具屋で買えるのは最下級魔法である「ミィル」のみなのでご利用は計画的に。
封印で出た「イクリプス」も登場するが、命中が30になっている代わりに、当たった相手のHPを半分減らすという仕様に変更されている。
また、前作では遅すぎて不評だった闇魔法のエフェクトが速くなりストレスが減った反面、重量が重くなっており(ミィルですら5→8、リザイアは6→14)度々攻速を下げる原因となった(カナスの体格が7→8なため、ミィル以外では大幅に攻速が落ちる)。ストーリーの時系列的に考えると18年の間にずいぶん軽量化されたものである。
敵としては、ヘクトル編第19章異伝で黒い牙の『夕影鳥』テオドルなどがいるが、実は敵としての登場は意外と少ない。
また今回の首謀者であるネルガルは、アトスの大賢者に対して超ドルイドとでもいうべきクラス『災いを招く者』(英語版でのクラス名はDarkdruid)となっており、専用魔法「エレシュキガル」を用いる。
その他、八神将の『謎多き者』ブラミモンドがチョイ役で出てくるが、彼(彼女?)は(「すぐ行く」と言ってはいたものの)作中で死んではいないため、生きたままロイの活躍を眺めていた可能性があったりもする。
聖魔の光石
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
シャーマン(闇) | ⇒ | ドルイド(闇・理・杖) サマナー(闇・杖 スキル「召喚」) |
ネクロマンサー(闇・杖 スキル「召喚」) ※リオン専用 |
見習い | CC | 下級 | CC | 上級 |
---|---|---|---|---|
魔道士見習い(理) | ⇒ | 魔道士見習い2(理) | ⇒ | 魔道士見習い3(理・光・闇) |
⇒ | 賢者(理・光・杖) | |||
⇒ | 魔道士(理) | |||
⇒ | マージナイト(理・杖) | |||
⇒ | シャーマン(闇) | ⇒ | ドルイド(闇・理・杖) | |
⇒ | サマナー(闇・杖 スキル「召喚」) |
今作では複数武器が使える上級職が多くなり、ドルイドも理魔法が使用できるようになった。
それと共に、HP1,守備魔防0でオトリとして使用できる「亡霊戦士」を召喚できるサマナーが追加された。
また、ビグルやゴーゴンなどの魔物が魔物専用の闇魔法を使用してくる。ちなみにあるマップで魔物専用の武器を入手できる裏技があり、これを応用して本来闇魔法を使えないユニットに闇魔法を使わせることができるようになる。
なお、前作で真の神将器と揶揄されるほど猛威を振るったルナはさすがに強すぎたからか、命中が95から50と大幅に弱体化。魔防無視と必殺はそのままなため、若干ロマン砲っぽい感じになっている。
見習い魔道士であるユアン、グラド帝国でリオンと共に闇魔法を研究していたノールが仲間になる。
- ノール:ユアンをシャーマンにしない限り味方唯一の闇魔法の使い手だが、下級Lv10で幸運0というヒドイ数値となっており、敵の必殺には注意しなければならない。サマナーの召喚で釣りだして先制すべきか。
- ユアン:シャーマンか魔道士になれるのだが、光魔法が使えるキャラは多い中、闇魔法を使える味方がノールと彼しかいない事、ドルイドでも理魔法が使える上体格が賢者より高いため、シャーマンにする人が大多数な模様。見習いユニットなので成長回数が多く、最終的にはかなりの強さになる。魔道士見習い2と3は周回限定のオマケであり、全攻撃魔法が使えるが杖が使えないという攻撃に特化した性能。
- リオン:ネクロマンサーという闇魔道士系のクラスであるが、ネルガルとは異なりダークセイジといった雰囲気である。また、能力としては技・速さ・幸運が低い分、魔道士系にしてはやたら硬い。
使用魔法は双聖器「魔典グレイプニル」を超える凄まじい攻撃力と命中率、そして案の定凄まじい重量を誇る使用回数無限の魔道書「ナグルファル」。クリア後のフリーマップで彼を仲間にすることができるが、その際ハマーンの杖、リブローに加えこの魔道書も手に入る。
ちなみに召喚できる亡霊戦士の能力は大体、リオン>ノール>ユアン(力だけ高め)。
また、前作・前々作の「神将器」に相当する「双聖器」は魔物に対し特効を持つが、何故か闇魔法の双聖器「魔典グレイプニル」のみ特効がない。
蒼炎の軌跡
今回は魔法が火・風・雷+光に別れているため、闇魔法やそれに類するものは存在しない。ただしHP回復効果のあるリザイアは光魔法として登場している。
暁の女神
上級 | CC | 最上級 |
---|---|---|
ダークセイジ 闇の賢者(闇・雷) |
⇒ |
アークセイジ 大賢者(闇・雷・杖 奥義:陽光) |
ドルイド 呪術師(闇) |
サマナー 召喚士(闇・杖 奥義:陽光) |
もともと魔道士系があまり強くない作品なのだが今回の闇魔法は特に扱いが悪く、1周目は闇魔法の使い手は誰も仲間にならない。
また、敵としても呪術師はいるが数えるほどしか出てこないため悉く影が薄い。
2周目以降に限りデインの王子に仕立て上げられていたペレアスを仲間にすることができるが、闇魔法が使える以外は性能は並である。
魔力・速さが伸びやすく育てると結構強くなるが、登場自体が遅いので気合を入れて育てなければ真価を発揮できないのが難点。
遠隔攻撃できるフェンリルは便利で杖も使えるが、闇系最強魔法「バルベリト」が魔道書なのに力+3というほぼ役に立たない補正な上、肝心の威力もさほど強力ではないのが痛いところ。
また、2周目以降の最終盤にもう一人闇魔法を使えるキャラが仲間になるが、どちらかというと聖職者に近い。⇒僧侶(ファイアーエムブレム)
敵としては前作にも登場していた、化身したままになる代わりに理性を失ったラグズ「なりそこない」を作っていたマッドサイエンティストのイズカが登場。
第一部ではデインに味方していたが、最終的に第四部で直接対決することになる。
クラスは召喚士(サマナー)で大量のなりそこないを召喚し、自身はバルベリトを所持する。闇なのに陽光とか突っ込んではいけない。
また、主人公ミカヤの最上級職は巫女(シャーマン)だが、この場合ユンヌの巫女と言う意味で使用魔法も光属性であり、聖戦時代のシャーマンに近い。
暁の女神の設定や属性を考えると、ミカヤは当初闇魔道士になる予定だった可能性もありそうではあるが…
新・暗黒竜と光の剣
下級 | CC | 上級 | 兵種タイプ |
---|---|---|---|
ダークマージ(魔法) | ⇒ | ソーサラー(魔法・杖) | B |
今までの魔道士系の上級職が分化し、魔道士系は賢者・僧侶系は司祭になるとともに兵種変更Bタイプのためにダークマージが追加された。とはいうものの、使用する魔法のほうが分化していないため三者とも「魔法と杖が使えるユニット」でありほとんど差は無い。
味方としては学者系のソーサラーであるエッツェルが仲間になるが、外伝マップに登場するので会えない人も多いだろう。
兵種変更によって兵種Bのキャラたちをダークマージにすることができるが、力より速さなどが売りであり魔力成長もあるマジやシーザなどをダークマージにすると結構活躍でき、「ダークマジ」などと呼ばれる時がある。
また、ガーネフのクラスがソーサラーになったため、聖魔のアーヴのような邪教の司祭的なイメージより烈火のネルガルのような暗黒魔道士に近くなった。なお、SFCやFCでは司祭の服は白ではなく黒であったため、姿的にはソーサラーが一番SFCやFCに近かったりする。
相変わらずマフーであらゆるダメージを無効化するが、この特性を逆手に取り、テーベでの決戦で分身か本物か見分けることができる裏技が存在する。
新・紋章の謎
下級 | CC | 上級 | 兵種タイプ |
---|---|---|---|
ダークマージ(魔法) | ⇒ | ソーサラー(魔法・杖) | B |
相変わらず使用する魔法が分化していないため、クラス性能は賢者と同等である。
味方としては前作に引き続きエッツェルが仲間になる。何故か守備の個人成長率が45%という謎の性能を誇り、速さは遅めだがかなり早い段階で仲間になる上、割と伸びがいいため、下級職を育てるのが面倒だったり、ヘタレた場合は使用するのもあり。
前作では敵の司祭(旧)のほとんどが賢者か司祭になっていたが、今回は「アンリの道」の部族兵やガーネフ及び彼の配下の司祭たちはダークマージになっているため、敵としてかなりの数が登場する。
魔法は分化していないが、後半登場する敵専用魔法で、ドゥラームの代わりに入ったと思われるグラウアーは明らかに闇魔法のエフェクトとなっており、命中がやたら高い上に魔防を無視するためHPが低いユニットが狙われると極めて危険。
マムクートなら魔竜石で無効化できるが、そうでない場合はHPが高いユニットで受けさせて釣りだす、リザイアのHP吸収でダメージを相殺する、勇者武器や力が高いユニットでやられる前にやるなどの対策が必要になる。特に高難易度では2発耐えるのは無理なため、極力無視した方がいい。
覚醒
下級 | CC | 上級 | 備考 |
---|---|---|---|
ダークマージ(魔法) | ⇒ | ソーサラー(魔法) | 闇魔法使用可 |
⇒ | ダークナイト(魔法・剣) | 闇魔法使用不可 |
今回も新紋章から引き続き魔法自体は分化しておらず、理・光・闇魔法の三すくみもない。(というか光魔法自体がほぼない)
また、魔法系のクラスも司祭がまさかのリストラとなり、ダークペガサス(槍・魔法)やダークナイト(剣・魔法)など物理攻撃と魔法攻撃を併用するクラスも登場している。
また「ダーク」とあるように魔法というもの自体が少々陰気になっている。
その中でも、特に陰気な「呪術師」にしてあらゆる攻撃魔法を使用できる「攻撃魔法の達人」がダークマージ系である。
闇魔法は特殊な…というか、今作の「特殊な魔法」は全て闇魔法であり、最下級魔法で最も威力があるミィル、今回はHP半分吸収だが安価で数には困らないリザイア、必殺が50と世紀末なルイン、命中は劣悪だが大威力の2回攻撃ができるイル、遠距離魔法のスライムと過去あった特殊な魔法が一通りそろっている。ただし、闇魔法の神器の再録はなく、最強魔法ゲーティアは単に威力が高いだけ(しかも、魔力+5付きのファラフレイムより実質低威力)と少しさみしい性能。
また、魔防より守備が高いという性質があり、弓・手槍・手斧相手はもちろんリザイアがあれば最前線で前衛職とガチで殴りあうことすら可能である。
スキルは隣接している敵の回避-20の「呪い」、周囲2マスに居る敵の回避・必殺回避-10の「赤の呪い」を持ち、闇魔法の命中の低さが補える。上級職のソーサラーで習得できる、自分の減少HPの半分を攻撃力に加算する奥義「復讐」は、発動率が高く強力だがやっつけ負けしてありがちな復讐者の末路になりかねないため、使うときは「待ち伏せ」か仲間との絆を大切に。もう一つは魔道書を装備した敵と戦闘した時に命中・回避+50する「魔殺し」で、魔法の種類問わず全部に有効と言う意味では武器系の殺しより有効範囲が大きくかなり有効。魔法を苦手とするAナイト系やDナイト系に是非欲しい一品である。
仲間になるのも、呪術師兼マイユニストーカーのサーリャと、サイコパスのヘンリーと曲者揃いである。
サーリャは素早さが高めで、素質がアーマーナイト/アーチャーなのでそちらで命中や守備を補える。
ヘンリーは守備が伸びやすく、素質が盗賊/蛮賊なので盗賊で素早さを補い蛮賊系のスキルで必殺率の底上げを狙ったりできる。また勝利時に高笑いするという特徴的な専用モーションを持っている。
また、今作は司祭系がいないためDLCの異界のミカヤやすれ違い配信のディアドラはダークマージ系になっている。本来光魔道士であるこの二人がダークマージである理由は原作の設定によるものと思われる。
屍兵の魔道士は杖使い以外大体ダークマージ系なので敵としても多数登場する。
この時問題となるのが「復讐」で、攻撃→反撃で復讐発動→致死ダメージの反撃が高確率で飛んでくる、という状況が発生する。しかも今作品には「見切り」といった敵スキルを無効化する手段がない。
そのためザコは「復讐」を持っていないことが多いが、これを持っているガーネフやアルヴィスなどの魔符は非常に厄介。
ストーリーも後半になると敵軍にもダークナイトが登場し始めるが、剣を装備している者はほとんどいない。
if
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
ダークマージ(魔法) | ⇒ | ソーサラー(魔法 命中・必殺回避+5、必殺+10) |
⇒ | ダークナイト(魔法・剣) |
特殊 | 備考 |
---|---|
魔女(魔法 回避・必殺+10) | DLC専用、Lv上限40、女性専用 |
暗夜王国に属する兵種。今回も魔法自体は分化しておらず、魔法間での三すくみもない。さらに闇魔法という概念もなく(リザイアのみダークマージ系専用として存在する)、魔防が低く守備が高いという個性付けも気持ち程度になっており、ダークマージというより「暗夜の魔道士」といった趣。
杖が神聖に近く魔法が暗黒に近いという覚醒の傾向が引き継がれており、ダークブラッド・レヴナントナイト・ストラテジスト・修羅・婆娑羅・陰陽師と、魔法を使えるのはどこか闇とか悪っぽいイメージを持つクラスに多い。
スキルは隣接している敵の回避-20の「呪縛」と、周囲2マス以内の敵に対する魔法ダメージを+2する「魔の風」。
上級職のソーサラーのスキルは前作から続投の「復讐」と、三すくみに合わせて変更された「弓殺し」。また、武器種が増えないのと引き換えに、DLC以外では唯一魔道書の武器レベルがSにできるという特徴を持つ。
もう一つの上級職ダークナイトは剣と魔法を使う騎馬ユニットで、剣なんか使えても仕方ない部分はあるが、戦闘後に敵の魔力を-6する「魔力封じ」と、自分から攻撃して敵を倒すとHPを50%回復できる「生命吸収」は強い。
ただ、白夜軍は守備>>魔防のユニットは少なく暗器使いがかなり多いため、三すくみで不利な魔道士系は若干扱いづらい面もある。
前作のウードそっくりのオーディン、一見すると子供に見えるニュクス、上級加入で暗夜の弟王子レオン、子世代でオーディンの娘のオフェリアが仲間になる。
- ニュクス:実は年長者らしい。固有スキルは魔法攻撃を受けた際、被ダメージの半分を与える「呪詛返し」。極めて高い魔力と速さを持つがかなり脆く、加えて技と幸運が低めなため攻撃が外れてピンチになる場合もある。できるだけ敵の攻撃にさらさないように運用したい。もう一つの資質はシーフ。
- レオン:その魔力と神器から「グラビティマスター」の異名を持つ。固有スキルは敵のHPが最大でない時に与ダメージ+3・被ダメージ-1の「冷血」。専用武器「ブリュンヒルデ」は他の神器よりやや弱いが一定確率で受ける魔法ダメージを半減でき、本人の性能も上々。ダークナイトはどちらかというと物理に成長率を割いているため、ソーサラーなどにすると魔力がもっと伸びる。もう一つの資質はロッドナイト。
- オーディン:普段から詩的な回りくどい言動を使うが根は素直な青年。固有スキルは漢字八文字の武器を装備すると必殺が+10される「血の疼き」。装備している限り常時発動できるので強力だが、マイキャッスル戦では相手に公開されるので注意。HP・技・守備などの成長率が高めである程度安定して戦えるが、魔力が並程度のため火力は控えめ。実は力の方が魔力より(誤差レベルだが)成長するため、もう一つの資質である侍にするのも手(ご丁寧に専用カラーあり)
- オフェリア:父が「選ばれし者」であると信じている。本人もまた父譲りの中二病と祖母譲りの明るさを兼ね備えており、血の持つ宿命を感じずにはいられない。固有スキルは魔道書を3冊以上所持すると必殺+10される「乙女心の躍動」。武器名に拘泥する父とは逆に数多の魔書を変幻自在に操ることが可能。オーディンより守備は低めだが魔力・速さ・運が高く、魔法ユニットが親なら恐るべき魔力に加え技と運により命中率が確保でき、物理系が親ならHPや守備が手に入るためどちらにせよ父より魔道士向き。さらに、神器に迫る勢いの高性能専用武器「ミステルトィン」まで入手できる。
敵のダークナイトは能力値の傾向が覚醒と異なっている。覚醒では全体的にパっとしない能力だったが、今作では速さが減った分、力と守備が大きく上昇した。特に守備の数値はパラディンを凌駕するほどで、闘技場では驚異の耐久力である。また、大多数の敵ダークナイトは剣と魔法の両方を装備している。
また、DLCマップ「魔女の試練場」で入手できる『魔女の魔法陣』を使用すると魔女にクラスチェンジすることができる。魔女なので当然女性専用。
大きな帽子にスリットの入ったロングスカートというステレオタイプな魔女の姿をしており、戦闘時は前に掲げているランタンから魔法を放つ姿やワープを織り込んだ回避など凝ったモーションになっている。
ソーサラー同様魔道書の武器レベルをSにでき、ソーサラーと比べると防御面を削り、その分速さに回した感じの性能になっている。
スキルはダークマージ系の闇魔法を使用できるようになる「暗闇の加護」、行動終了時に幸運%で1マップ中能力を上げる薬が手に入る「魔女の大釜」、味方の隣に移動し即行動できる「ワープ」、自分から仕掛けた戦闘後技×1.5%で攻撃した相手を1ターン移動不能&回避-20にする「魔女の毒薬」の4つ。
特に「魔女の毒薬」「ワープ」が強力で、「魔女の毒薬」は実質杖のフリーズを振り回しているようなものであり、「ワープ」は壁役・回復役など走り回る必要のある職業や、アーマーナイトやシューターなど移動力の低いユニットが持つと恐るべき効果を発揮する。同マップで「ワープの書」としても入手できるため「ワープ」に限り男性でも習得可能。
Echoes
特殊 | 備考 |
---|---|
妖術師 祈祷師(スキル「肉体召喚」) 魔女(スキル「転移」) |
敵専用ユニット ※魔女のみレメゲトンで召喚可 |
闇魔法を操るユニットとしては、妖術師、祈祷師、魔女がそれぞれ敵ユニットとして登場する。
妖術師は「ドーラ」「スライム」「デス」といった闇魔法で攻めてくる程度だが、祈祷師や魔女の一部は「メサイア」で魔物を召喚してくるため若干厄介。特に物語後半ではドラゴンゾンビを召喚するやつもでるため要注意。まだ妖術師と魔女はHPを削れば無力化することも可能だが、祈祷師は「肉体召喚」のスキルを持つため、毎ターンHP5回復される。
また、魔女は「転移」のスキルを持っており、遠距離からいきなりワープして接近してくることがあるため、背後を突かれないよう注意。
固有ユニットとしてはドーマ教団の司祭ジュダと、恐山に館を構える妖艶な妖術師ヌイババが物語に深く絡んでくる。ジュダの方はリメイク前同様4,8,12…と4の倍数がヒントとなっているが、戦闘回数4回ごとにしかダメージが与えられない仕様に変更されている。また、「怨嗟の指輪」というアイテムによって射程外から殴ろうとしても問答無用で反撃してくるという厄介な特性も持つ。一方のヌイババもHPを1にする「メデューサ」を操るため、短期決戦で潰したいところ。
また、DLCで魔道士ユニットのオーバークラスに「ソロモン(賢者)」「モルガーナ(神官)」がそれぞれ追加されたことにより、ソロモンは「メサイア」同様魔物や魔女を召喚し、友軍として使役できる「レメゲトン」を、モルガーナはこいつらが用いていた闇魔法の内「スライム」「デス」が使用できるようになった。
風花雪月
初期 | Lv.5 | 初級 | Lv.10 | 中級 | Lv.20 | 上級 | Lv.30 指導 C以上 |
最上級 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平民/貴族 最大HP+5 |
⇒ | 修道士 (理学or 信仰D) 魔力+2 引き寄せ |
⇒ | ダークメイジ※1 (理学C) ドーラΔ 呪縛 蛇毒 |
⇒ | ダークビショップ ※1 (理学A& ダークメイジ 資格) ドーラΔ 呪縛 魔神の一撃 生命吸収 |
⇒ | ダークナイト (槍C& 理学B+& 馬術A) 再移動 黒魔法の達人 闇魔法の達人 魔防封じ |
グレモリィ ※2 (理学A& 信仰A) 黒魔法回数 ×2 白魔法回数 ×2 闇魔法回数 ×2 魔力の覚醒 |
括弧内は資格試験に推奨される技能レベル
斜字…兵種マスターで習得できるスキル 太字…兵種スキル ※1…男性専用職 ※2…女性専用職
本作では「mage」の表記が「メイジ」になったため「ダークメイジ」になった。なぜか男性専用。
外伝同様、習得・使用できる魔法がキャラによって完全固定でありダークメイジにクラスチェンジしても闇魔法を習得できるわけではなく、尚且つついている兵種が「魔法が使える兵種」でさえあれば白黒闇を問わず魔法が使用できる。
ダークメイジ及びダークビショップになるには死神騎士から入手できる限定品「闇魔法試験パス」が必要となり、ダークビショップにはダークメイジの資格が必要なので、1人につき2つ必要となる。
性能的には魔道士系にあたるメイジ・ウォーロックとほぼ同様で、実質的にスキルだけが異なる。
兵種スキルとして共通で隣接敵の回避をー20する「呪縛」を持ち、ダークビショップは攻撃時に魔力+6の「魔神の一撃」も保持する。ダークメイジをマスターした際は攻撃後に敵のHPを20%削る「蛇毒」を入手できる。
しかし、メイジはマスタースキルで先述の「魔神の一撃」を入手でき、ウォーロックの兵種スキルは「黒魔法の達人」(黒魔法の攻撃+5)と「黒魔法回数×2」であるため、闇魔法を主力にしていないユニットにとってはこちらのほうが断然強力である。
そして、闇魔法を主力にしている男性はヒューベルトただ1人である。
最上級職に関しては特に専用のものはないためメイジ系と同じ。いずれも黒魔法と闇魔法のスキルを両方持っているのでヒューベルトも安心であるが、グレモリィは女性専用なのでダークナイトになるかダークビショップのまま使うかの2択となる。
クラスとしては目立たないが、闇魔法それ自体は強力かつ特殊なものが揃っている。
闇魔法は「ドーラΔ」等「魔法名+ギリシャ文字」の体をとるようになった。
射程1-3で守備を削るスライムΒ、射程1-3で必殺率のあるデスГ、速さを削るウォームΖ、移動低下のバンシーΘ、追撃不可能だが魔防無視の闇の神将器ルナΛ、魔法なのに騎馬特効のダークスパイクΤ、最強魔法のハデスΩと1つあるだけで戦略の幅が広がる強力なものが目白押し。
闇魔法が使用できるのはリシテア、ヒューベルト、エーデルガルトの3人で、覚えられる種類は異なるが全員複数種類覚えられる。
自軍での運用事情以外については、ダークメイジ系は不倶戴天の敵である「闇に蠢く者」の主力兵種なので敵としての存在感は大きい。
関連項目
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