「鎧袖一触よ。心配いらないわ。」
加賀(かが)は、大日本帝国海軍の一航戦として存在した正規空母・加賀をモデルとした艦娘。
CV:井口裕香
髪は短めに纏めた黒髪のサイドテール。
赤城と対になるようにイメージされたのか、青い袴・赤城とは逆の左肩についた飛行甲板が特徴である。
2Pカラー
艦娘・加賀
赤城とともに正規空母として初期より参戦。口数少なめのクール系艦娘。
何をするにしても冷静と言うか感情の起伏が少ない口調だが、感情がない訳ではなく、怒っても喜んでも静か。
常に冷静沈着かと思いきや、普段のテンションのまま「頭にきました。」と平然と言い放つ。イラストを担当した公式絵師のしばふ氏のツイートによると、「感情の起伏は人一倍だけど顔に出ないだけ」とのこと。
つまり一見無感情で冷徹そうに見えるけど、本性は激情家のようだ。
実際に後述のケッコンカッコカリで、自ら「感情表現」の旨を告白している様子から、本当は喜怒哀楽が激しいのにそれを顔に表すのが苦手なのだと伺える。
公式web4コマでは暴れる赤城にキレて、飛行甲板で物理的に殴るといった暴挙に出た事もあるが、ゲーム内では今のところそういうキレ方は確認されていない(詳細は後述の「公式四コマ~」の節を参照)。
冒頭の「鎧袖一触[1]よ。」と言うセリフや後述の「五航戦の子なんかと一緒にしないで」との弁から分かる通り、赤城と同じく一航戦であることに大きな誇りと自信をもっている。
人気の高さから2014年1月第4週のメンテにおいてボイスが追加された。改造後は時報も聞ける。
基本的に事務的な対応だが、赤城や「あの子達」を気にかける時報台詞も存在している。
そして「少し赤城さんのところに行ってきます」→「ふぅ…戻りました。なんでもありません」→「夜戦?ですか?お断りします」の流れはある種芸術的であり賛否両論でもある。
ゲームでの性能はと言うと、その自信に違わぬ実力。現在実装されている空母の中で最強との呼び声も高い。
中破でも艦載機を飛ばせる大型新人・大鳳の台頭で空母最強の座も危うまれたが、改造後の比較では艦載機量はまだまだ加賀さんが上回っている。
加賀さんの特徴はなんと言っても搭載できる艦載機の数である。改造後ならば全空母トップの98機も積める。史実では、小型の艦載機を詰め込めば102機(大蔵省の記録では100機、一部では103機)まで積めたという記録すら残っている。
搭載機数はそのまま先制航空攻撃の攻撃能力・制空権の獲得能力に直結するため、同じステータスで同じ艦載機を使えば他の空母より加賀さんの方が強いのである。
そして特筆すべきは実に46機を搭載する第3スロット。鳳翔改1隻分+4機の航空能力を1スロットに詰め込んでいると言えば判りやすいか。当然、これだけの大スロットを持つ空母は他にいない(2016年12月現在、これに次ぐのが飛龍改二の第2スロットとサラトガ改の第1スロットの36機、さらに蒼龍改二の第2スロットの35機、翔鶴改二甲と瑞鶴改二甲の第1スロットの34機と続く)。
ただしその高性能は「艦これ」の例に漏れず消費資材の多さと引き換えであり、妖怪食っちゃ寝の異名を持つあの赤城よりも大食いなのである。
単純に燃料・弾薬の消費が同じ一航戦の赤城よりも多い(改造前は同じだが、改造するとどちらも加賀さんの方が多くなる)上、艦載機の搭載数が多いと言う事はその艦載機を消耗した際の補充に要するボーキサイトが多いと言う事でもあるので、適切な運用をしてやれない場合のボーキサイトの食いっぷりも赤城以上。
しかし、公式で赤城給食だの言われたり、グッズが出ると大抵どんぶり飯を食らっている赤城ほどネタにはされていない。金レア止まりと言えど赤城と違って確実な入手手段が無いためか。五航戦姉妹ほどではないものの建造難度が微妙に高いのもあるだろう。
ただ、一部の二次創作では加賀さんにもちゃんと大食い属性がついていたりする。赤城さんががっついている量の食事を目を離した一瞬の間に平らげてしまうなど。はっちゃけると赤城と一緒にゴハンマダーしたりする。
また、食に関連する話題として間宮アイスが大のお気に入り。(要請時に、士気がキラキラまで高揚する)
見た目年齢高めの艦娘としては珍しいこの性格に愛らしさを覚える提督も多い。
また、艦これアンソロジー第一冊目の表紙ではバニラアイスを片手にしている。
時報では19時のボイスで夕食時に「肉じゃが」が出ると聞いて、気分が高揚している。
ちなみに過去は空母最大の大食いであったが、翔鶴型姉妹に改二が実装されたときに空母最大の大食いの座は譲った(改二の時点で加賀改を上回り、改二甲ではさらに燃費が悪化する)。もっとも加賀にはまだ改二が残っている……。
ねんどろいどぷち化する艦娘を決定するためのコンプティーク人気投票で上位に食い込んだため、艦これねんぷち第一弾のメンバーに決まった。空母組で一緒にねんぷち化するのは五航戦姉妹。赤城は人気投票には不在であるものの、彼女は既に大きい方のねんどろいど化が決まっている。なお、後日加賀のねんどろいども無事に発売された。
余談だが、「さん」つけで呼びたくなる、呼ばないといけない気がする事に定評がある艦娘でもある。
本記事や静画タイトルなどを見て分かる通り、誰もが殆どの場合「加賀さん」と呼ぶ。また運営の告知ツイートの中でも「加賀さん」と書かれるのが常となっている。
運営のツイート内で他にさん付けで呼ばれた艦娘と言えば足柄さんくらいしかおらず、その足柄さんもツイート当時にちょっとした騒ぎになった程なのだが、加賀さんはさん付けで呼ばれるのが当たり前で誰も騒がない。
「五航戦の子なんかと一緒にしないで」
加賀といえば時折飛び出すこの台詞。
これは史実に基づいており、一航戦(赤城・加賀)や二航戦(蒼龍・飛龍)と違い、五航戦である翔鶴・瑞鶴には開戦まで実戦経験が無く、練度も低いことから五航戦を一段下に見る将兵が多かった。
ただし五航戦所属のパイロットたちの名誉のためにも言っておくと、これは一航戦所属のパイロットたちの技量がマジキチレベルに凄かっただけであり、五航戦のパイロットたちの練度は実戦経験こそ少ないものの、アメリカなら教官をやる事も可能なレベルであったと言われ、決して水準から劣っていた訳ではなかった。
確かに、空母運用において当時世界最先端を行っていた日本の中で、とりわけ中華事変以来支那方面の戦線で実戦経験を重ね続けてきた歴戦の勇士揃いの一航戦には敵う理由が無いのも当たり前ではある。
他の台詞「みんな優秀な子ですから」や「鎧袖一触よ」からも、一航戦のパイロットの技量において自信を持っている事が伺われる。
なお、五航戦が下に見られる理由となった練度の低さについて、瑞鶴・翔鶴らがマリアナ沖海戦にて「マリアナの七面鳥撃ち」と揶揄されるほどの大敗北を喫した事を絡める意見が稀に見られるが、これは間違いである。
瑞鶴の記事が詳しいが、マリアナの七面鳥撃ちは「レーダーを始めとした防御兵装を充実させたアメリカに対し、防御軽視の攻撃偏重スタイルを貫いた日本」「航空機による長距離飛行からの遠隔攻撃と言う過去に失敗した戦法を繰り返す」「後が無いからと言って友軍の損害を顧みずに攻撃を続ける指示を出す」など、主に司令部の失態が原因となるものであり、各パイロットの練度云々の問題ではない。
そもそも、マリアナ沖海戦は赤城・加賀が沈没したミッドウェー海戦よりも後の事であり、マリアナの時は既に瑞鶴翔鶴の乗員は新米と呼ばれるようなレベルではなかった。もう一つ言えば、ミッドウェーで帰る艦を失った元一航戦・二航戦のベテラン達が翔鶴瑞鶴に乗り込んで艦載機隊を率いている。
公式のweb漫画第4話では瑞鶴・翔鶴の目撃情報を聞いた加賀さんが取り乱して怯えるといったシーンがある。
これはその後の赤城の「私はいなくならないよ」と言う慰めで落ち着きを取り戻している事からも分かるが、加賀が沈没したミッドウェー海戦ではちょうど修理中で五航戦は出撃しておらず、修理明けで再び姿を現したのが「赤城・加賀が沈没した穴を埋めるため」であった。
つまり何もかも史実に沿うならば、自分(加賀)の元に五航戦がやってきたという事は自分達と入れ替わるためであり、それはつまり自身のみならず相方の赤城の死(沈没)をも意味する事になる。
そういう様子を見るとこの台詞もまた違った受け止め方ができるだろう。
ちなみに五航戦である瑞鶴・翔鶴から加賀が嫌われている描写もあまりなく、むしろゲーム中での瑞鶴・翔鶴はミッドウェー海戦の戦いを悼んでいる台詞もある。公式web漫画でも五航戦コンビは偉大な先人として赤城ともども加賀のことも尊敬している描写もあった(その直後に加賀が二人に怯えまくるネタに繋がるのだが)
二次創作などでも加賀が一方的に瑞鶴・翔鶴に苦手意識を持ってたり嫉妬をしているようなものが多い。また加賀さんも一航戦の誇りを大事にしてるが故の厳しい目線というものもあるのだろう。
カップリング的な組み合わせとして「瑞加賀」というジャンルも存在している。
時報ボイスでは15時~16時に「あの子達」に対する言及があるが、「あの子達では無理でしょう。私達が出ないと」と実力を気にかける台詞の1時間後に「そう、あの子達もなかなかやるのね」と認める発言が出た。
なんだかんだ言っても認めてはいるようである。
メディアミックスの加賀さん
公式四コマ『吹雪、がんばります!』で見られたその他の行動やネタ
かなりのしっかり者。
普段はクールに振舞っているが、赤城のことになると取り乱すことも。『吹雪、がんばります!』第1巻 主な艦娘紹介!より引用
公式四コマ『吹雪、がんばります!』においても、赤城と一緒にいることは多い。ゲームとは違い「赤城」と呼び捨てにする。
基本的には吹雪達から見て「頼りになるけどちょっと変なお姉さん」である赤城のブレーキ役であることが多いものの、赤城のために暴走気味になることも。(前述の五航戦姉妹の翔鶴と出会った際に赤城と蒼龍&飛龍を「私たちはまだ沈んでない…まだ沈んでないから!!」と涙目で抱きしめ、第7話では史実で赤城に雷撃処分を行うことになってしまった第四駆逐隊の「舞風」と出くわしたときに自分と赤城と日向の航空甲板を盾にして「あ…赤城には雷撃させないぞ…!!」と泣きながら赤城を庇うなど。)
一方では第13話においては響がヴェールヌイになってしまい戸惑う第六駆逐隊たちからの相談に乗ってあげている良き先輩としての姿も見せている。
また、第18話では空母の方々に混じってこたつに入った途端、こたつの内部の温度が急上昇してしまい…
隼鷹「あっつ!」
飛鷹「暑いっていうか熱い!」
瑞鶴「加賀の排熱でしょこれ!!」
最終的には隼鷹の機転(?)により加賀自身をコタツの熱源にしたが、加賀さんはショックを受け脱走する。
これは空母加賀が煙突を艦尾まで引き延ばす誘導煙突を採用していた故に室温が40度にも達し、ほぼ居住不能になっていた欠陥っぷりが元ネタになっていると思われる。彼女自身の体温が高いのか、あるいは彼女の装備があまりにも熱を持っているのか。
第24話の新年回では冬の寒さを凌ぐために赤城・蒼龍・飛龍に体を直接触れられて暖められてる。南雲機動部隊の要は加賀さんだってはっきり分かんだね。加賀さんはまんざらでもない模様。
他には、ミッドウェーで自分達に直接介錯をした第四駆メンバーが来ることが決まるたびに怯えては、事前にメンタルトレーニングをする(駆逐艦娘の抱き枕と一緒に寝る)というのは恒例行事になっていた。嵐と萩風の登場で四駆が揃ったため、今後はもうやらないとは思われるが……。ちなみにこの2人が来た時には、女子会と聞いて「私達も制服に着替えますか」と言って赤城に突っ込まれるという貴重なシーンがある。
・・・そんな、会話がきっかけなのかは定かではないが2019年10月、呉鎮守府開庁130周年コラボイベントにて海上自衛隊の制服に身を包んだ加賀さんが公開。護衛艦『かが』が呉所属である事が縁。階級は一等海佐(旧海軍だと大佐)でモチーフとして現『かが』の艦長である事がファンの考察で明らかになった。
公式にて自衛隊の制服を着た艦娘は18年の伊勢と日向(週刊ファミ通の表紙)、19年同月の霧島(横須賀フリートウィーク)に続いて4人目
ノベライズでのネタ
「一航戦、出ます!」は赤城と加賀に焦点が当たった一作。相方の赤城ともども加賀の描写も細かく概ね「表情の変化は乏しいが感情豊かな加賀」と「表情豊かな反面、戦闘任務以外では意外と抜けてる赤城」の対比が特徴的。
「陽炎、抜錨します!」では現時点は秘書艦の愛宕によって少し話題が出る程度だが、「提督は赤城さんに甘えようとして加賀さんの弓の的になってる」という冗談めかしたネタが飛び出ている。加賀さんは一体どっちに嫉妬してるんですかねぇ・・・。
「夜戦ですか?お断りします」に通じるものがあるのかもしれない。
瑞鶴視点のノベライズ「鶴翼の絆」でも、艦娘として生まれ変わった瑞鶴に厳しい目を向けるなど主要キャラとして参戦している。冒頭の実戦では赤城・金剛・響・雪風と共に深海棲艦と交戦。
その後は瑞鶴の実力を認め、何くれとなく面倒を見ている。
瑞鳳メインのノベライズ「瑞の海、鳳の空」では頼れる秘書艦として新米提督を支える役割を持っている。秘書艦という仕事に誇りを持っているらしく、自分が秘書艦をしようかという大淀にはきっぱりとお断りしたり、提督から秘書艦を変えるつもりはないと聞いてあからさまにほっとしたりしている。また、瑞鳳にとっては頼れる空母の先輩である。
正妻空母の可能性?
当初は、赤城との関係性が引き合いにされる事が何かと多く、ハッキリとした提督LOVE勢が多い中、提督との絡みの二次創作はあまり多くなかった。
入手時の台詞も「あなたが私の提督なの?それなりに期待はしているわ」という、どこぞのニュージェネレーションのクールなJKシンデレラガールを彷彿させるツンツンしたもので、提督との距離感を感じたプレイヤーが大半だったと思われる。
しかし編成時・出撃時の「ここは譲れません」やMVP獲得時の「良い作戦指揮でした。こんな艦隊なら、また一緒に出撃したいものです」など提督への信頼も少なからず芽生えて行ったセリフもあり、先述した「表面に出にくいだけで、実は感情起伏は激しい」点を土台に、次第にクーデレ系のネタが増殖。
そしてケッコンカッコカリでは「私……感情表現が……その……提督?私、これでも今、とっても幸せなのですけれど」というセリフがある。
少なくとも提督に対し「幸せ」である事を恥ずかしながら伝えるというシチュエーションは破壊力が大きい。
また、「幸せ」と述べる艦娘は、加賀唯一人である事も特徴的である。
それまでの感情を表に出さない表現から一転、ド直球な幸福感の発露に、精神的に大破・轟沈する提督が爆発的に増加。今日では、二次創作でも赤城との友情を保ちながら提督Love勢になっていく事も少なくない(それどころか、「正妻空母」と呼ばれるネタは加賀さんが非常に多い)。実際、提督と愛し合うイラストや薄い本は赤城よりも増え続けている。
また、その簡潔な言動が創作題材として使いやすいとも言われ、
・(提督の愛情を勝ちとって)やりました。
・(提督との夜戦を前に)流石に気分が高揚します。 → ベッドウェー開戦
・(他の艦娘と交流する提督を見て)頭に来ました。 → シュラバヤ沖開戦
などは、よく見かけるネタとなっている。
しかし時報ボイスでは提督の夜戦(意味深)を断っている。が、そもそも艦娘たちに「夜戦」というセリフが意味深な含みを持った言葉と感知されてるか疑問があり、文面通りの意味に捉えられている可能性も十分ある。その場合、夜戦に参加したがらないのは至極普通の対応(フラヲとグラーフ・ツェッペリンを除き夜戦の空母はただの置物)であり、含みを感知されてたとしても夜戦を持ちかけて来てるのは提督なので残念でもないし当然なのかもしれない。
アスキーアート
AAを元にした絵も描かれている。
改二ですか・・・・・・今日はお酒を頂きましょう
2020年8月27日の梅雨イベント『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』終了に伴うアップデート後、改二が実装。既に昨年から言及されていたが、満を持しての登場になった。実装日の8月27日は護衛艦「かが」の進水日であり、当初梅雨イベント終了は前日の26日としていたが、一日延長されたのは・・・恐らく無関係ではないと思う。改装レベルは82
昨年実装の赤城改二と同様「戊」へのコンバート改装も同時実装されたが、加賀改二は更に三段階目の改装「護」が追加されている(詳しくは後述)ビジュアルはこれまた赤城さんの改二と同様のマイナーチェンジであるが(ハイソックスが元から黒なので白⇒黒になった赤城改二と比べても変化が少ない)中破時にトレードマークのポニーテールが解ける・・・即ちゲーム版初である「髪を降ろした加賀さん」が顕現したのである。ゲーム中の晴れ着(中破時も含む)及びイベント等での描きおろしでも加賀さんは髪を上げており、アニメ版でも入渠時のみというレア・・・??「頭に来ました」(爆撃音)
加賀改二
改二改装の第一段階。ほぼ「改」時代から搭載機数が据え置き(98⇒99)で5番スロットが追加。ただ、最大の特徴だった3番スロットの搭載最大数が「46⇒44」になったので単一スロットの制空・火力は低下(といってもほぼ誤差)それ以外の配置数は据え置きと三段階の改装で最も以前に近い形態
戦力として5スロットと正規空母トップクラスの搭載による高い制空・火力による航空戦は純粋な強化と云える。欠点としては改からの燃費の悪化と赤城改二と違ってタービン・高圧缶をフル装備しても「最速」にならない事。その為編成には注意したい
改二戊
第二段階。改装レベルは84。特性も上述の赤城改二戊、サラトガMk.Ⅱ同様「夜間航空要員」の装備無しで(夜間攻撃機・夜間戦闘機は必要)夜戦での航空攻撃が可能。スロットの減少も前述二人同様。
特筆するのは火力「62」3番スロットの搭載機「40」。理論上加賀さんの最大火力は戊の戦爆連合カットインなので「とにかく耐久が高い硬い相手を墜とす」なら戊が選択肢になるだろう。
改二護
第三段階にして、それまでの「空母加賀」の運用が根底から変わるコンバート改装。改装レベルは戊と同レベルの84。搭載機数が改二の「99」から「64」と大幅に減少しているが、代わって「先制対潜」「オートジャイロ(カ号観測機系)対潜ヘリコプター装備」「噴進機運用(ジェット機)」が可能になった。
先制対潜は護衛空母や日向改二同様、対潜値「100」以上かつ対潜値「7」以上の艦載機or観測機(オートジャイロ)×2or対潜ヘリコプター1スロットで可能。正規空母としては初であり、大型艦としても日向改二に次いで先制対潜が出来るようになった(零型水中聴音機も有効活用出来るようになっている)
噴進機運用は翔鶴・瑞鶴の改二甲と同様航空戦前の先制攻撃を行う。ただ前述の2人(装甲空母)と違い、正規空母扱いなので中破すると砲撃戦の際に航空攻撃が使えないので注意(噴進機による先制攻撃は実施)
・・・此処まで出ると解ってくるが、護衛艦DDH「かが」の艦娘版とも云えそうな仕様である(実際ビジュアルも周囲に観測機が飛び交い、飛行甲板にもヘリスポット対応に刷新及び左舷側に大型エレベーターが増設されている。(2022年現在いずも型はF-35運用のための改修が実施中)ちなみに改二戊から改二護での改装に必要な開発資材は「84」DDHかがの艦ナンバー「184」に寄せている。
正規空母・加賀
生まれ
元々は八八艦隊3番艦(加賀型ネームシップ)として起工し建造されていたが、ワシントン海軍軍縮条約により廃艦となる予定だった艦である。
本来は赤城と共に空母へ改装されるのは天城の予定で、加賀は姉妹艦の土佐と同様に解体され資材に回される予定だった。赤城と天城は巡洋戦艦として建造される予定だった船であるため、速力的な問題からこちらの方が空母改装に適しているというのが理由なのだが、その天城は関東大震災によって天城は竜骨(船体の中央を通る一番重要な骨。人間で言えば背骨に当たる)を破損してしまい修復不可能になってしまう。そのため代替として加賀が改装対象に選ばれた。
艦これでは同型艦の名を冠してこそいないものの、赤城と左右対称色違いの衣装を身に纏い、2Pカラーなんて言われたりもするようなお揃い具合だが、大元の設計思想から改装に至る経緯まで赤城とは大きく異なる。
ちなみにワシントン海軍軍縮条約が締結されなかった場合、計画上加賀は長門を超える戦艦として建造される予定だった。
第一次改装
空母への改装が行われた当初は、赤城と違って空母向きではなかった戦艦ボディに無理やり詰め込んだため、全長は足りないわ速力は足りないわと色々と問題のある艦になってしまった。
加えて煙突の配置にも苦悩しており、当時日本海軍が所持していた空母は「鳳翔」しかなかったのだが、その鳳翔の煙突の位置に倣うと艦載機の着艦に問題が出る事が分かっていたので、配置を新しく考えなければならなかった。そこで参考にされたのがイギリス海軍の改装空母「アーガス」で、煙突を船体側面を通して艦尾まで伸ばすという方式だった。しかしこの方式、煙突が船体内部を通るせいで煙突付近の温度が激しく上昇してしまうという欠陥を抱えている方式であり、当のアーガスでは搭乗員からの苦情が出ていた。
加賀の改装に関わった造船技術者たちからは、赤城の煙突方式との違いのデータを取りたい的な意味で誘導方式の煙突を採用する事が強く主張され、半ば強行気味に誘導方式の煙突が組み込まれたのだが、やはりと言うか、アーガスと全く同じ問題が起こり、煙突周辺の区域は常時40℃超えの高温で人間が物理的に居住できないレベルになってしまった。居住性が悪い事に定評のある日本海軍軍艦の中でも桁が違うレベル。
さらに、艦載機の着艦を邪魔しないために煙突方式を変えたのに、排煙が気流を乱して結局着艦の邪魔をしてしまうという問題まで発生。
こんな有様から「焼き鳥製造機」というあだ名までつけられるハメになってしまった。
一部の二次創作で加賀さんに焼き鳥ネタを絡められているのはこれが元だろう。また、先述の公式4コマのコタツ回にあった加賀さんの異常な体温(排熱)もこれが元ネタだと思われる。
上記の様な問題山積みの欠陥空母になってしまった事は流石にすぐに判明したようで、赤城と同じ煙突方式にしておけばよかったのにと改装案が出されたのだが、日本海軍最大の敵「予算不足」により改装は一度見送られてしまった。
第二次改装
第一次改装から6年くらい後の1934年、ようやく加賀の改装計画が持ち上がる。
1年半かけて日本海軍史上類を見ないほどの魔改造大改装が行われ、三段甲板を一段に絞り、全長を水増ししてサイズアップし、機関も揃えて速度も気持ちアップ。艦橋は完全に新造し、赤城や飛龍のような左配置ではなくちゃんと右配置に(煙突ほど明確な問題がある訳ではないようなのだが、左艦橋だと航空機のパイロット的になんか邪魔だそうだ)。
肝心の煙突に関する問題は赤城と同様の方式にしただけでほぼ全ての問題が解決したどころか、100トンもの重量削減に成功までする。何のための「赤城と違う方式」だったのだろうか・・・。
殆ど新造に近い魔改造のお陰もあって、元がそこそこ良かったが故に増築に増築を重ねただけに留まったの赤城と違って内部の居住性もそこそこ確保され、格納庫も後の時代の空母も含めても日本最大を誇る容量を持つ。こうして、速度以外は日本海軍で最大の性能を持つ空母が誕生した。
この、唯一要求を満たせなかった速度がクセモノで、改装前は最大27.5ノット、改装後でも公式記録28.3ノットの速力しか無かった。
一航戦二航戦五航戦のほかの空母は軒並み金剛型を超える30ノットオーバーの速力を持っていたため、加賀の鈍足が機動部隊の足を引っ張っていたんじゃないか説まで出ている。上記の通り、速力以外は素晴らしい性能を持つ日本最大の空母だったので活躍はしたが・・・。
この速度は艦これ的にも微妙なところで、艦これでは速力が低速と高速の2つのみに分類されているのだが、加賀は高速艦。27.46ノットの大和が低速艦に分類されているところを見ると、本当にギリギリで高速艦カテゴリに滑り込んだと言えよう。
また、空母の運用方法がハッキリ定まっていなかった時代の産物であったため、色んなところに砲門が取り付けられていた。性質上片舷からしか射撃できなかったが、それでも重巡洋艦並の火力である。砲門の数だけ見れば。
最後の戦場となったミッドウェーでもまだ取り付けられたままだったものの、実戦で役に立った事は特になかったようなので、ゲームでは火力の限界値が高いという部分以外では再現されていない。
ちなみに当時の海軍で最も金を使った計画がこの加賀の大改装である。
元が長門を超える戦艦になるはずだったという計画も合わせ、赤城を超える空母最大の運用コストも止む無しと言ったところだろう。
余談だが、この加賀の大改装で予算を使いすぎたしわ寄せをまともに食らってしまったのが、よりによって同時期に近代化改装をしていた赤城で、飛行甲板の仕上げが雑になったりしていたそうである。
戦歴
1932年、日中戦争の第一次上海事変で「加賀」は初陣を飾る。この頃日本で実戦投入が可能だったのは「加賀」と、それよりも小型な「鳳翔」「龍驤」だけであったため、搭載機数60機(改装後90機)という最も高い攻撃力を持った「加賀」は日中戦争における主力空母として活躍。大陸で中国空軍との激戦を幾度も繰り広げた結果、加賀航空隊の練度は太平洋戦争開戦時において最大のものとなっていた。
太平洋戦争には改装を終えた「赤城」と第一航空戦隊を編成。南雲機動部隊の主力として、1941年12月の真珠湾攻撃に参加する。加賀航空隊は第一次攻撃隊37機、第二次攻撃隊35機が発艦し、「赤城」・「二航戦」所属機と共同で米艦艇への攻撃を敢行、米太平洋艦隊の戦艦群を壊滅状態にまで追い込んだ。[2]
この戦いで「加賀」は参加空母中最大数の攻撃隊を出した(合計73機。次点で赤城の63機)が、濃密な対空砲火に突入した雷撃隊と、第二次攻撃の急降下爆撃機隊の損害が大きく、最終的に15機が未帰還となった。この数もまた、参加空母の中で最大であった。
真珠湾攻撃後は南方作戦に参加するためトラック島へ進出。ラバウル、ガビエン、ポートダーウィンなどを攻撃して戦果を上げるものの、その後パラオ港で座礁してしまい、3月上旬の出撃を最後に「加賀」は整備のため内地に戻ることになる。そのため、42年4月のセイロン沖海戦には参加できなかった。
なお「加賀」はMO作戦への参加候補として挙がっていたが、前述の座礁の件も含めた諸々の事情から結局は第五航空戦隊の派遣が決定された。
その最期
1942年6月5日、太平洋戦争の転換点の一つとなったミッドウェー海戦に、南雲機動部隊の一員として参加。
利根索敵四号機より敵空母発見の報告を受け米艦隊への攻撃準備を行っているさなか、運悪く手薄となっていた艦隊直上からSBDドーントレス爆撃機に奇襲され、1000ポンド爆弾4発が命中。そのうちの一発は艦橋近くにあった航空機の給油タンクに被弾して誘爆を引き起こしたため、大爆発により「加賀」の艦橋は岡田次作艦長ら幹部もろとも吹き飛んでしまう。また甲板や格納庫でも航空兵装が次々誘爆して、「加賀」は文字通りの大炎上となった。
その後も度重なる誘爆を続けた後、16時25分頃に沈没。搭乗員21人を含む811人が戦死した。
時は流れ現在、1999年にアメリカの当局や調査会社などにより、深度5200mの海底に空母の残骸が発見される。
詳細な調査の結果、加賀のものであることが特定された。
加賀と、加賀と運命を共にした戦死者の英霊は、今でも5000m級の深海で眠っている。
護衛艦「かが」
2015年8月27日、海上自衛隊最大の護衛艦であるいずも型2番艦の進水式が行われ、その艦名が「かが」に正式決定された。
ひゅうが型から連なるヘリ搭載護衛艦の4隻目で、「ひゅうが」「いせ」「いずも」といずれも旧国名からの登用であったため、「しなの」などと共に候補に挙がっていた。
艦隊旗艦となるべく生まれたその船体は全長248m、全幅38mと前代「加賀」よりも一回り大きく、全通甲板による優秀な対潜ヘリ運用能力を持ったヘリ空母ヘリ搭載護衛艦である。
2016年8月5日に公試(全装備をした上での性能確認試験)を開始。幸いさしたる問題も発生せず、予定通り2017年3月22日に呉を母港とする第4護衛隊群第4護衛隊に就役した。2022年現在の「かが」はF-35運用の為の改装の為、呉のJMU呉事業所ドッグにて作業に入っている。既に艦首の形状変更など施工され、完了後、姉妹艦「いずも」と共に運用試験などが実施されると思われる。
良い関連動画ね。さすがに気分が高揚します。
MikuMikuDanceモデル
ブラスターB氏作成モデル
ぴょん氏作成モデル
みんな優秀な関連静画ですから。
そうね、この関連コミュニティは良い判断ね。
あぁ、あの関連項目ですか?鎧袖一触です。
脚注
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