その数一人あたり、およそ60兆個!
はたらく細胞とは、清水茜が月刊少年シリウスにて連載された漫画である。
概要
白血球、赤血球、血小板、マクロファージ、記憶細胞、キラーT細胞、NK細胞、B細胞、マスト細胞…etc.人間の細胞の数、およそ60兆個! 彼らは皆、体の中で休むことなく働いている! 体内に入ってきた細菌・ウィルス・異物には徹底抗戦! そこには細胞たちの知られざるドラマがあった!シリウス新人賞出身の清水茜が描く、細胞擬人化ファンタジー!
人間の体内の細胞たちを登場人物として擬人化した作品で、体内へ侵入してくる細菌たちとの戦いや、熱中症、花粉症などの症状といった外的要因による疾患の際、中では何が起こっているのかをコミカルに描いている。2015年のシリウス誌面連載開始から反響を呼び、同年の『このマンガがすごい!』オトコ編では7位にランクイン。2021年3月号まで連載された。単行本は全6巻。
2018年7月からテレビアニメが放映。他にも講談社系列の漫画誌にてスピンオフ作品群が連載中。詳細は下記参照。
2020年3月21日、第2期が「はたらく細胞!!」のタイトルで2021年1月より放送されることが発表された。またそれに先駆けて2020年9月5日より第2期で扱われる原作コミック5巻の内容を「特別上映版『はたらく細胞!!』最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!」として劇場公開されることも公表された。
ちなみに、現在の通説では人間の細胞の数は煽り文の60兆個ではなく37兆2000億個である。
アニメ版の解説では37兆2000億個に統一されている。
2024年6月11日に実写映画の制作発表会が行われた。2024年12月に実写映画が公開されることが発表。W主演は永野芽郁&佐藤健、監督は『テルマエ・ロマエ』『翔んで埼玉』の武内英樹。
はたらく細胞たち
- 赤血球
- 真っ赤な制服と中央がへこんだ帽子を着用している血球で、仕事は酸素と二酸化炭素の運搬。
…なのだが、この作品では栄養分の運搬もしている。(とあるキャラ曰く「ついで」)
全血球中ダントツの数の多さを誇るため、人体に何か起こった場合真っ先に影響を受ける場合が多い。 - 好中球
- 大概の人が想像する「白血球」であり、実際色々な種類のある白血球の中で一番数が多く、劇中でも白血球と呼ばれる。
真っ白な肌と髪に、真っ白なツナギと真っ白な帽子を着用した血球で、仕事は異物の排除。
常にパトロールを行っており、異常が発生したら即鎮圧、それが出来ない場合は強力な援軍が来るまで持ちこたえるというのが仕事の流れ。
普段は穏やかだが、一度異物を検知したら様子を豹変させ排除を試みる。
皆を脅威から守っているのだが、えげつない形相で「死ね」「殺す」と叫ぶ、細菌を貪り食う、かつての同胞だろうが感染・敵対したら躊躇なく殺す…等の様子から赤血球や一般細胞達に恐怖されたり変な奴扱いされたりもする。→個別記事
- 血小板 (声:長縄まりあ)
- 見た目はTシャツと半ズボンの小さな女の子で、仕事は出血した際の止血。
見た目に違わず力は強くないが、いざ仕事となれば彼女の指示によってチームを動かし、統率の取れた動きで見る見る内に止血を完了させる仕事人。
…というかそもそも彼女らの仕事は現実で言う土木作業であり、見た目と違ってガテン系。
可愛らしい見た目で、ファンが非常に多い。→個別記事 -
- キラーT細胞 (声:小野大輔)
- 真っ黒な制服に「KILL」と書かれた帽子を着用した筋肉モリモリマッチョマン。本来の仕事は人体に牙を剥く細胞の排除だが、この作品では細胞以外もぶっ殺そうとするきらいがある。
「軍隊」とも称される強力な集団を率いるリーダーであるものの、赤血球をビビらせて面白がったりなどあまり性格はよろしくない。
ヘルパーT細胞の指示が無い限り、出動してはいけないというルールがある。 -
- マクロファージ (声:井上喜久子)
- 真っ白なドレスに身を包み、優雅にアフタヌーンティーを嗜んでいたりする麗しい淑女。
なのだが仕事は異物の排除・分析のため細菌の死骸の提出・細胞の死体の掃除とオドロオドロしい。
いざ異物を見つければ、圧倒的腕力で鉈・杵・メイス・フレイル・スレッジハンマー等をブン回しボッコボコのメッタメタにする。
好中球よりもはるかに強いのだが、数が非常に少ないため異常発生現場に到着するのに時間がかかってしまう。 -
- ヘルパーT細胞 (声:櫻井孝宏)
- メガネを着用し、半袖の軍服を着用したイケメン。仕事はキラーT細胞やマクロファージに対し指示をし、外敵の情報を伝える事。
能力は高いがおっちょこちょいな一面もある。 -
- 制御性T細胞 (声:早見沙織)
- ヘルパーT細胞の秘書。仕事は免疫能力がある程度を下回らないよう維持する事。
-
- 樹状細胞 (声:岡本信彦)
- 緑色の制服を着用した好青年っぽい見た目の細胞。仕事は細菌及びウィルス感染細胞の死体から得たデータを伝達すること。
また他の細胞の相談に乗る事も多く、的確なアドバイスを与える。
しかし、実は彼にはもう一つ仕事があり…。 -
- マスト細胞(肥満細胞)(声:川澄綾子)
- 白衣の黒髪ロング。仕事はヒスタミン・ロイコトリエンの分泌。
肥満細胞という名だが、肥満とは一切関係なし。命名理由は「何となく細胞の見た目が肥満っぽい感じするから」というあんまりな物である。
完全なマニュアル人間(人間じゃないけど)であり、まるで柔軟性が無いためシャレにならないようなドえらい事態を引き起こすこともある。 -
- 記憶細胞 (声:中村悠一)
- スーツとベストを着用した四白眼。仕事は蓄積された様々な細菌・ウィルスのデータを記録する事。
B細胞の抗体作成には彼の記憶と記録が欠かせないため、B細胞からは慕われている。 -
- B細胞 (声:千葉翔也)
- 青い作業服とタンクを背負った明るい青年。仕事は細菌・ウィルスのデータを元に抗体を作成・放出する事。
抗体は敵の弱点を的確に突き、圧倒的な攻撃範囲も相まってかなりの殲滅力を誇る。
というか人体に於いて最強の免疫機構は彼…なのだが、この作品では些か扱いが不遇。
ただしその強さは敵のデータあっての物。初見の相手や性質が変化した相手には全くの無力。 -
- 好酸球 (声:M・A・O)
- ピンク色の軍服に二股の槍を携えた金髪ツインテ。仕事は異物の排除。
白血球の一員であり正義感が強く、異物に果敢に向かっていくものの好中球が一撃でぶち殺すような細菌に苦戦するほど弱い。そのため他人から白い目で見られる事もある。 -
- 好塩基球(声:杉田智和)
- 目周辺以外を隠すマスクとレインコートを羽織った謎の男。仕事は多分非常事態時に応援を呼ぶ事。
中二病的な難解言語を喋り、基本的に言ってる事が好酸球以外に伝わらない。
仕事の説明の「多分」というのは本当に「多分」。というのも全ッ然研究が進んでない為具体的にどういう役割かが未だ不明なのだ。 -
- NK細胞(ナチュラルキラー細胞)(声:行成とあ)
- タンクトップに短パン、引き締まった体の女性。仕事はパトロールし異常な細胞を排除する事。
リンパ球の一種であるが、同僚のキラーT細胞との仲はすこぶる悪い。
「とある行動」をトリガーとして活性化する能力がある。
病原体たち
◎細菌
地球上に物凄い数存在しており、色々な働きをしている。
人間にとって有益な奴・有害な奴・そのどちらでも無い奴がいるが、この作品に出てくる奴のほとんどは有害。
- ↓スクロールでそれぞれ解説
肺炎球菌 (声:吉野裕行ほか) - アニメ1話で登場した細菌で、正式名称は肺炎レンサ球菌。
その名の通り、細菌性の肺炎が起きた場合大体こいつのせい。その肺炎を放っておくと最悪菌血症(血液に菌入ってヤバイ)、更には敗血症(菌増えすぎてもうマジ無理)となり死ぬ。
因みに劇中に於いての肺炎球菌は「赤血球の荷物に隠れる」という行動をしているが、現実の肺炎球菌もマジでやる。何でも自身の身の危険を感じると赤血球の内部へと入り込み、好中球も抗生物質も効き辛い状態になるらしい。[1]
弱点はペニシリン系の抗生物質。またワクチンも存在する。 -
- カンピロバクター (声:小林大紀)
- アニメ2話で登場した細菌。やたら種類が多く、悉く名前がカッコいい。気になった方は調べてみよう。
殆どの動物の腸におり、発熱・腹痛・下痢を引き起こす。主な感染経路は鶏肉。発達途上国ではかなり深刻な被害が出ているのだが、現代日本に於いてはそこそこ。
「螺旋菌」の一種で、その名の通り螺旋の形をしている。劇中の特徴的な姿はそれを反映しているのだろう。 弱点は熱で、60℃で1分温めると大体死ぬ。生焼けの肉には気を付けよう。 -
- 化膿レンサ球菌 (声:松風雅也)
- アニメ2話で登場した細菌。「人食いバクテリア」という明らかにヤバイ異名を持つ。
常在菌(普通に人の体の中や表面に住んでいる菌)だが、他の細菌が暴れ始めるとすぐさま駆けつけ、物凄い勢いで暴れまわる。一たび増殖を許すとその壊死のスピードは恐ろしく、1時間で数cm程進む。
弱点はペニシリン系の抗生物質。ワクチンは存在しない為、怪我への早期対処・手洗いうがいが大切。 -
- 緑膿菌 (声:北沢力)
- アニメ2話で登場した細菌。邪悪なマイク・ワゾウスキみてえな不気味な見た目をしている。
病原菌としての強さはぶっちゃけ雑魚であり、健康な人間ならまず感染する事は無い。
しかし免疫力が低下した人間に対しては非常に厄介な特性を発揮する。
何とコイツ元々消毒薬・抗菌薬に対して強く、更には治療のため様々な薬を使用したら進化してそれらに耐性持っちゃったため一度感染すると治すのがメッチャ難しい。
免疫力が低下した人間が何人も存在する病院内では、患者がコイツに感染しないようしっかりとした対策が練られている。
ほんの僅かの栄養でもそれを使って増殖できるという特性を持つ。 -
- 黄色ブドウ球菌 (声:中原麻衣)
- アニメ2話で登場した細菌。殆どの人間の体表面に存在する。
皮膚で増えれば皮膚病、食品中で増えた場合毒素を放出し食中毒を起こす。
熱を加えれば本人(本菌?)は死ぬものの生み出した毒素は熱が効かないため、コイツが増殖してしまった食べ物は文字通り煮ても焼いても食えない。
昔はペニシリンが効いたが今は進化していてほぼ効かない。それ以外の抗生物質に耐性を持つ奴も多いため、感染したら菌を分離・試験してどの薬剤が効くかをしっかり見極めてから投与するのが大切。
不潔にすると増えまくるため清潔にする事が肝心、特に素手で料理する場合シッカリ手を洗おう。 -
- 腸炎ビブリオ (声:山本格)
- アニメ4話で登場した細菌。日本に於いてコイツによる食中毒発生数はサルモネラと2トップだが、魚を生食する文化が無い国だとそこまで脅威ではない。
「原因不明の食中毒」が発生した中日本人が初めて発見した病原菌であり、 19世紀末にアホみたいに沢山の細菌が発見されたのでもう未知の細菌なんていないという風潮を覆した。
なお、増殖が恐ろしく速い。理想的環境だと10分で2倍、4時間で1600万倍に増える。更に塩分大好きという特徴があり、漬物の中でも増殖したりする。
低温だと流石に増え辛いので、生魚等は食べる直前までしっかり冷蔵しよう。 -
- セレウス菌 (声:鳥海浩輔)
- アニメ11話で登場した細菌、熱中症になると罹りやすいという訳ではない(重要)。
自然界にありふれた細菌で、毒素をまき散らし下痢型・嘔吐型の二種類の食中毒を引き起こす。
特徴は劇中にも示されている耐熱性で、100330分の加熱に耐える。その上アルコールもほぼ効かないという強靭な菌。毒素も強靭で、嘔吐型の方は12690分の加熱・消化酵素・酸アルカリに耐える。
弱点は発症レベルに増殖するまで常温で6時間位かかる事、料理は温かいうちに食べるのが一番。
因みに傷口から入ることもあるが、免疫細胞の攻撃に対しては何の耐性も持っていない。そのため余程免疫力が落ちていない限り何の症状も出ない内に殺される。
◎ウィルス
一番の違いは、「自力で増殖できない」事。細菌は栄養分を使って自力で増えるが、ウィルスは生き物の細胞を乗っ取ってその細胞に自身の複製を作らせる。
因みに「ウィルスは生物ではない」という考え方をする人はかなり存在する。
確かに「自分の複製作って他の奴にぶっ刺してね」という指令を送り込むだけという存在を生物と言えるかどうかは悩み所である。
- ↓スクロールでそれぞれ解説
インフルエンザウィルス- アニメ3話で登場。大概の人が罹った事があるだろう。
A型・B型・C型の3種類があり、ヤバさはA>B>>>Cと言ったところ。
C型は罹るのは殆ど4歳以下の子供で、鼻水がやたら出るだけでほぼ風邪、全然変異を起こさないので一度罹って免疫ができると殆ど2度目の感染はない。
B型は一番オーソドックスなインフルエンザで、毎年何処かで小規模な流行を起こす。 症状は頭痛・発熱・極度の疲労。変異はするもののA型よりは頻度が少ないため、ワクチンが有効。
A型の症状はB型と大体同じ。B型との一番の違いは物凄い勢いで変異を繰り返すことであり、免疫を得て抗体を作っても少ししたら変異して効かなくなる事もざら。変異しすぎて人間には効かなくなることも多いが、一たび人間に感染すると爆発的な流行を引き起こし多数の死者を出す事もある。
◎その他
白血球達の仕事は「異物」の排除、人間の体の中のよくわからん物ってだけで排除対象なのだ。
- ↓スクロールでそれぞれ解説
アニサキス- アニメ4話で登場した寄生虫。大きさは2~3cm程で、好酸球と比較すると1700倍くらい。
魚介類の中に住み、その魚介類が捕食されたらその捕食者に鞍替え、そいつが更に捕食されたら…を繰り返し、最終的にイルカやクジラという豪邸に住む。
胃酸etcから逃げるために胃腸の壁をブチ破ろうとするため感染すると物凄い腹痛と嘔吐に苛まれる。
処理としては「60℃以上で1分」「-20℃以下で24時間以上」で確実に死ぬとされる。
「よく噛んで食べたら死ぬ」という話があるが、ぶっちゃけそんな事無い。確かに噛めば死ぬが、超細いためピンポイントに噛むのは無理。
因みにある時「ガン細胞を好んで食べようとする」という特徴が判明。 それを応用し、被験者の尿と線虫でガン判別という中々スゴイ技術が出来た。 -
- スギ花粉アレルゲン(声:興津和幸)
- アニメ5話で登場したアレルゲン。何かスギスギ言ってる。
図体がデカい…以上。特に病気の原因になったりはせず、ただ邪魔ってだけ。
しかし日本の大量の杉の木から物凄い数放出されると、細胞たちはコイツを「全力で殲滅しないといけないやべー奴」と誤認。その余波があの忌々しい花粉症である。
あくまで短時間に大量に花粉が出されるのが問題で、スギ花粉自体が特別ヤバイのではない。
白樺・ブタクサも問題視されることが多く、海外にはヤシ花粉症や牧草花粉症なんてのもある。 -
- がん細胞(声:石田彰)
- アニメ5話で登場した細胞。増殖しまくるとがん(悪性腫瘍)になる。
悪性腫瘍は日本の死因の29%、世界の死因の13%を占めており、各国で問題とされている。
その歴史は古く、英名の"Cancer"が名付けられたのはなんと紀元前300年。しかし19世紀末まではどのような病気かまるで解明されていなかった。現在はある程度の事はわかったもののまだまだ謎が多く、研究者達は日々その謎に向き合い努力している。
その正体はバグった細胞。「ある程度増殖したら他の皆のため死ぬ」というルールを破って、ただ自分自身が生きるため、増殖するために行動し続ける。
人間の体には37兆もの細胞があるため、バグが生まれる可能性も高い、健康体でも一日に数千個のがん細胞が生まれ、殆どは免疫細胞に即座に殺される。しかし万が一増殖を許してしまった場合は「無害なただの細胞」を演じ、周囲の細胞と体の主を騙し増殖し続ける。
弱点は無い。人の内側から生まれる病気のため、長く生きていればほとんど確実に発症する。
発症しやすくなる要素(喫煙,肥満,偏食,飲酒etc…)をなるべく排除する、定期的に検査をするといった基本的な事をしっかりとこなし、発症が確認されたらちゃんとした医者に然るべき処置をしてもらうのが肝要。
ニコニコ漫画
ニコニコ漫画では、「水曜日のシリウス」という公式コラボ企画の一環として、第1話が無料試し読み可能となっている。
スピンオフ作品群
シリウスでの本編の他にも、スピンオフ作品が現時点で8作製作、連載されている。どの作品も原作の清水が監修を担当。
本作品は人体そのものがマルチバースの役割を果たしていると言ってもよく、本編とは異なる人間の体を舞台にした作品もあれば、本編の体にいる細胞たちを掘り下げた作品など、多彩な作風で展開できるようになっている。
はたらく細菌
『なかよし』連載 / 作:吉田はるゆき
本作のスピンオフ作品第1弾。”細菌”に焦点を当てており、おならや便秘、サラサラヘアー、虫歯などに関わる菌類の働きを描く。少女誌だけあり健康や美容に関する知識も豊富。2017年5月号から2020年8月号まで連載。単行本は全7巻。
詳しくは該当記事を参照。→はたらく細菌
はたらかない細胞
『月刊少年シリウス』連載 / 作:杉本萌
本編と同じシリウスにて2017年9月号から2022年1月号まで連載されたスピンオフ。単行本は全5巻。マクロファージに育てられる『赤芽球』にスポットを当て、何かと理由をつけては働こうとしない彼らの日常を描く。
はたらく細胞BLACK
『モーニング』連載 / 原作:原田重光 漫画:初嘉屋一生
青年誌より一歩上の成年誌にて連載されるスピンオフ作品。2018年27号から2021年8号まで連載。単行本は全8巻。外の人のストレスと不摂生による超ブラック環境で酷使される体内の細胞たちを描く。詳しくは該当記事を参照。→はたらく細胞BLACK
はたらく細胞フレンド
『別冊フレンド』連載 / 原作:黒野カンナ 漫画:和泉みお
別フレ初のスピンオフ作品。2019年9月号から2021年5月号まで連載された体内の殺し屋「キラーT細胞」を主人公とした、不器用な日常を描く作品。
詳しくは該当記事を参照。→はたらく細胞フレンド
はたらく血小板ちゃん
『月刊少年シリウス』連載 / 原作:柿原優子 漫画:ヤス
あのねあのね小さな体で体の傷をふさぐ血小板たちを主人公とした、日常系4コマショート作品。アニメ2期での各個体の名称は本作で付けられており、お馴染みリーダーちゃんをはじめ、うしろまえちゃんなどの各キャラクターが掘り下げられている。2019年7月号より2021年6月号まで連載された。
はたらく細胞BABY
『モーニング』連載 / 作:福田泰弘
モーニング連載スピンオフ二作目で、デフォルメ化した新人赤血球たちが主人公。乳幼児の体内で奮闘する細胞たちの日常を描く。
詳しくは該当記事を参照。→はたらく細胞BABY
はたらく細胞LADY
『モーニング・ツー』連載 / 原作:原田重光 漫画:乙川灯
男性型のマクロファージが主人公で、免疫細胞達を中心にした作品。冷え性や生理といった、女性特有の不調や病気などに悩まされる女性の身体を舞台にした物語。『~BLACK』で描かれた射精後の精子の行く末も描かれる。2020年3号から2022年11月号まで連載。
詳しくは該当記事を参照。→はたらく細胞LADY
はたらく細胞WHITE
『月刊少年シリウス』連載 /作:蟹江鉄史
本編関連スピンオフ2作目。指導係となった白血球1146番と、ズッ友3人や見習いの桿状核球を中心に描いた物語。2020年10月号から2022年9月号まで連載された。
はたらく細胞イリーガル
『ヤンマガWeb』連載 /原作:橋本カヱ 漫画:次恒一
裏社会に生きる者の体を舞台に、薬物乱用や刃傷沙汰、抗争等のイリーガルな事態が描かれる。
アニメ
連載開始から3年後の2018年7月よりTVアニメ第1期の放送が開始され9月に終了した。全13話。原作の掲載順から話数を前後させており、4巻までのエピソードがアニメ化されている。
主な製作スタッフには、監督、シリーズ構成に鈴木健一。構成にはもう一人柿原優子が参加し、アニメーション制作はdavid productionが携わる。2期は一部スタッフが変更され、監督を小倉宏文が担当。
また第2期が2021年1月より2月まで「はたらく細胞!!」のタイトルでTOKYO MXほかにて放送された。全8話。はたらく細胞BLACKも同時期に放送される。本編の内4~8話は先に公開された劇場版を再編集、分割エピソード化したもの。
スタッフ
- 原作:清水茜(講談社「月刊少年シリウス」連載)
- 監督:鈴木健一(1期)→小倉宏文(2期)
- シリーズ構成:柿原優子
- 脚本:柿原優子・鈴木健一・堀内全(1期)
- キャラクターデザイン:吉田隆彦
- 細菌キャラクターデザイン・プロップデザイン・アクション作画監督:三室健太
- サブキャラクターデザイン:玉置敬子
- 総作画監督:吉田隆彦・玉置敬子
- 美術監督:若林里沙 (アトリエPlatz)(1期)→細井友保(スタジオちゅーりっぷ)(2期)
- 美術設定:曽野由大・橋口コウジ
- 色彩設計:水野愛子
- 撮影監督:大島由貴
- 3DCG監督:中島豊(1期)→石井規仁(2期)
- 編集:廣瀬清志 (editz)
- 音響監督:明田川仁
- 音響制作:マジックカプセル
- 音楽:末廣健一郎・MAYUKO
- プロデュース:高橋祐馬
- アニメーションプロデューサー:若松剛
- アニメーション制作:david production
- 製作:アニプレックス・講談社・david production
放送局・配信サイト
第1期
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|
TOKYO MX | 2018年7月7日 | 土曜 24:00~24:30 | |
とちぎテレビ | |||
群馬テレビ | |||
BS11 | |||
テレビ愛知 | 土曜 25:50~26:20 | ||
MBS | 土曜 26:38~27:08 | ||
北海道放送 | |||
RKB毎日放送 | 2018年7月8日 | 日曜 26:25~26:55 | |
AT-X | 2018年7月10日 | 火曜 23:00~23:30 | リピート放送有り |
配信サイト | 配信開始日 | 配信時間 | 備考 |
dアニメストア GYAO! dTV バンダイチャンネル Amazon Video ひかりTV U-NEXT SBMアニメ放題 FOD Video Market |
2018年7月9日 | 月曜 12:00 配信 | |
ニコニコチャンネル | 月曜 12:00 配信 | 最新話無料 | |
ニコニコ生放送 | 月曜 23:00~23:30 | タイムシフト有り | |
AbemaTV auビデオパス J:COMオンデマンド メガパック |
月曜 24:00 配信 |
第2期
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|
TOKYO MX | 2021年1月9日 | 土曜 23:30~ | |
とちぎテレビ | |||
群馬テレビ | |||
BS11 | |||
MBS | 土曜 26:38~ | ||
AT-X | 2021年1月10日 | 日曜 21:00~ | リピート放送あり |
RKB毎日放送 | 日曜 25:20~ | ||
北海道放送 | 日曜 25:25~ | ||
テレビ愛知 | 2021年1月12日 | 火曜 26:35~ | |
配信サイト | 配信開始日 | 配信時間 | 備考 |
ABEMA | 2021年1月9日 | 土曜 23:30 配信 | 地上波同時・先行独占配信 |
dアニメストア (for Prime Video) |
2021年1月10日 | 日曜 12:00 配信 | |
ニコニコチャンネル | 2021年1月12日 | 火曜 12:00 配信 | 第1話常設無料・ 最新話1週間無料配信 |
ニコニコ生放送 | 火曜 23:00 配信 | ||
2021年1月12日(火)12:00 配信 | |||
GYAO! | バンダイチャンネル | Hulu | J:COMオンデマンド |
TELASA | Video Market | music.jp | ひかりTV |
FOD | Netflix | U-NEXT | アニメ放題 |
MBS動画イズム | Tver | Amazonプライム・ビデオ |
各話リスト
第1期
話数 | サブタイトル(原作話数) | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 動画 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 肺炎球菌(1話) |
柿原優子 | 鈴木健一 | ||
第2話 | すり傷(4話) | 西田正義 | 吉川志我津 | ||
第3話 | インフルエンザ(3話) | 吉川博明 | 朝木幸彦 | ||
第4話 | 食中毒(5話) | 西田正義 | 清丸悟 | ||
第5話 | スギ花粉アレルギー(2話) | 大脊戸聡 | |||
第6話 | 赤芽球と骨髄球(7、8話) | 鵜飼ゆうき | 上野壮大 | ||
第7話 | がん細胞(9話) | 鈴木健一 | 鈴木健一 西田正義 |
吉川志我津 | |
第8話 | 血液循環(10話) | 柿原優子 | 西田正義 | 佐々木純人 | |
第9話 | 胸腺細胞(12話) | 江副仁美 | |||
第10話 | 黄色ブドウ球菌(15話) | 森川滋 鵜飼ゆうき 鈴木健一 |
青柳宏宣 ソエジマヤスフミ |
||
第11話 | 熱中症(6話) | 岩崎知子 | 久保太郎 | ||
第12話 | 出血性ショック(前編)(17話) | 大脊戸聡 | |||
第13話 | 出血性ショック(後編)(18話) | 鈴木健一 | 西田正義 鈴木健一 |
鈴木健一 吉川志我津 上野壮大 |
|
特別編 | 風邪症候群(11話) |
第2期
話数 | サブタイトル(原作話数) | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 動画 | dアニメ |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | たんこぶ(26話) | 柿原優子 | 小倉宏文 | |||
第2話 | 獲得免疫/パイエル板 (13、19話) |
三室健太 | 千葉大輔 | |||
第3話 | デング熱/ニキビ (16、14話) |
上野壮大 | ||||
第4話 | ピロリ菌/抗原変異 (20、21話) |
青柳宏宜 | ||||
第5話 | サイトカイン(22話) | 藤本ジ朗 | 江副仁美 | |||
第6話 | 悪玉菌(23話) | 上野壮大 | ||||
第7話 | がん細胞II(前編)(24話) | 西田正義 | ソエジマヤスフミ 小倉宏文 |
|||
第8話 | がん細胞II(後編)(25話) | 小倉宏文 | 進藤陽平 |
実写映画
詳細は『はたらく細胞(実写映画)』の記事参照。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/saibou_movie/status/1800407660346675459
白血球を演じる佐藤健の白塗りのインパクトは相当なものである。また、37兆の細胞を表現するために大量のエキストラを動員して、各地のテーマパークなどを貸し切っての大規模撮影も行われた。主演の佐藤健は『るろうに剣心』ばりのアクロバットアクションを見せてくれている。
関連動画
関連生放送
- 「はたらく細胞」1話~7話振り返り上映会(2018/8/25(土) 21:00開始)
- 「はたらく細胞」1話~12話振り返り一挙放送(2018/9/29(土) 18:30開始)
- 「はたらく細胞」全13話+特別編一挙放送(2019/4/27(土) 18:30開始)
- 「はたらく細胞」全13話&特別編一挙放送(2020/9/4(金) 19:00開始)
- 「はたらく細胞‼」1~4話振り返り上映会(2021/2/9(火) 21:15開始)
- 「はたらく細胞!!」1~7話振り返り上映会(2021/3/2(火) 19:50開始)
キャスト出演
関連チャンネル
関連項目
- 講談社
- ニコニコ静画
- 細胞
- 擬人化
- 赤血球(はたらく細胞)
- 白血球(はたらく細胞)
- 血小板(はたらく細胞)
- 漫画 / 漫画作品一覧 / 漫画作品一覧(出版社別)
- アニメ / アニメ作品一覧 / テレビアニメ / 2018年夏アニメ / 2021年冬アニメ
- ニコニコ動画で配信中のアニメ作品一覧
外部リンク
公式関連
インタビュー関連
脚注
- *科研の助成対象のため、ちゃんと科研サイトに論文も発表されている。劇中の通り、好中球の貪食作用の回避に加え、赤血球が短期なら増殖抑制作用を発揮する可能性も示唆している。もっとも、長期的には逆に飲み込まれてしまうようだが・・・・肺炎レンサ球菌の菌体表層タンパクによる自然免疫回避機構の解析
子記事
兄弟記事
- なし
- 60
- 0pt