さいたま郷土かるた 単語

サイタマキョウドカルタ

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さいたま郷土かるた』とは、埼玉県を題材にしたかるた、ならびにそれを用いた遊びや競技である。

本項では2002年に『さいたま郷土かるた』を刷新した、『彩の国21世紀郷土かるた』についても記述する。

概要

1982年埼玉県教育委員会が制作し、埼玉県子ども会連絡協議会(現・埼玉県子ども連合会)が発行した郷土かるた。「埼玉を知り 埼玉する 県民かるた」と詞にあるように、多くの人たち(特に子ども)に埼玉への郷土を深めてもらうべく発行された。当初販売予定数の1万セットがわずか4日で売り切れてしまうほどのヒットだったようだ[1]

かるたの札は埼玉県ゆかりのある偉人・史跡・自然・名物などを取り上げたものであり、読み札・絵札ともに埼玉県内の小中学生から募された。組イラストマップは、埼玉県浦和第一女子高等学校まんが同好会制作

発行から20年経った2002年、新たな名所等が生まれていることを踏まえ、再び埼玉県内の小中学生から読み札・絵札を募集。『さいたま郷土かるた』の読み札・絵札すべてを刷新した『彩の国21世紀郷土かるた』が同年発行された。制作埼玉県教育委員会、発行は埼玉県子ども会育成連絡協議会(現・埼玉県子ども連合会)。

『さいたま郷土かるた』が発行された1982年度から毎年小学生大会が開催されており、現在は『彩の国21世紀郷土かるた』を用いた大会が開かれている。地区ごとに予選があり、勝ち抜いた選手・団体が県大会へと進める。

また、埼玉県社会科や総合学習の教材としてもよく用いられており、幼少期を埼玉県で過ごした多くの人に染みのあるかるたである。

ちなみにかるたの札は46枚あるのに対し、埼玉県市町村2002年時点でも90つある(2022年現在は63つ)。つまりどこかしらの市町村が取り上げられていないことになり、当該市町村民はをのんでいるとかいないとか。

ルール

詳細は『彩の国21世紀郷土かるた競技必携exit』を参照のこと。

じゃんけん(団体戦の場合、ん中にいる人がじゃんけん)をする。じゃんけんに勝った側が「あ」~「わ」までの46枚の絵札をよく切って二分割し、負けた側がそのどちらかを選ぶ。選んだあと、個人戦は3段、団体戦は2段に各々絵札を並べる。絵札を並び始めてから5分以内に絵札を記憶する。

読み手がから札「け」(『彩の国21世紀郷土かるた』の場合は「ま」)を2回読んだあと、3回に読む札から絵札を取り始める。その後は読み手が読み札を2回ずつ読み上げ、一番く対応する絵札に触れたものが札を獲得する。同時に触れた場合、原則手が下のもの、それでも判断がつかない場合はその札のある地側のものが獲得する。ただしその札が役札(後述)だった場合、審判預かりとなる。

お手つきの場合は、取った札の中から1枚を相手に渡す。

絵札1枚で1点。団体戦の場合は役札の点数を含めて計算し、得点の多いほうが勝ちとなる。同点の場合、「け」(『彩の国21世紀郷土かるた』の場合は「ま」)の札を持っていた方の勝ち。

役札

シンボル札

『さいたま郷土かるた』の場合、以下の3つがシンボル札であり、3枚えることで10点となる。

『彩の国21世紀郷土かるた』の場合は。以下のとおり。点数計算も同上。

三人札

『さいたま郷土かるた』の場合、以下の3つが三人札であり、3枚えることで10点となる。

『彩の国21世紀郷土かるた』の場合は。以下のとおり。点数計算も同上。

札の一覧(さいたま郷土かるた)

絵札については埼玉県立図書館公式サイトexitを参照のこと。絵札・読み札の人名は、それぞれの作者を表す。

- 荒川は 豊かな埼玉 つくる川

県の中央を流れる大河。秩父流とし、東京湾に注ぐ。飲用だけでなく、水力発電農業・工業用生活として用いられており、埼玉県になくてはならないである。

- 一枚に 心をこめて 小川和紙

小川町で一枚一枚手で漉かれている和。その歴史1000年以上と言われているが、特に有名になったのは江戸時代細川を漉くようになってから。小川の手漉き製法は、の重要文化財に定されている。

- 梅の花 越生(おごせ)の里の 春日和

越生町園地区は、その名のとおり良いがとれることで知られている。県の名勝。

- 江戸に米 舟で運んだ 通船堀

さいたま市(旧・浦和市)にある見沼通のこと。芝と見沼代用位差が約3mもあり、通常の方法では舟は運行できなかった。それを解消すべく、日本で初めて「閘門式」と呼ばれる方法を用いた運河が見沼通である。の史跡。

- 荻野吟子 日本の女医 第一号

妻沼町(現・熊谷市)出身の女医。日本で初めて医師免許を取得した女性である。『彩の国21世紀郷土かるた』では三人札に昇格している(「を」の札に変更)。

ちなみに日本で2番に女医となったのも埼玉県出身者である(生沢クノ)。

- 金鑚(かなさな)の 緑を映す 鏡岩

神川町の金鑚神社裏にある、御岳山中にある岩。岩肌がのようになっていることから、「岩」と呼ばれるようになった。の特別天然記念物。

- キューポラの ならぶ川口 鋳物まち

古くから川口市は鋳物づくりで有名であり、「キューポラ」と呼ばれる溶解炉を携えた鋳物工場が数多くあった。小説映画キューポラのある』の舞台にもなっている。

- くっきりと 大だこ揚がる 宝珠花

春日部市西宝珠では、毎年5月3日・5日に江戸川河川敷で大凧あげ祭りが行われている。の選択形民俗文化財。

- 県の旗 まがたま十六 心の輪

埼玉県の県章・県旗には、真紅の勾玉が円形に16個並べられている。さきたま古墳群を始め、県内各地の古墳から勾玉が出土したこと、ならびに埼玉県が円満に発展していくよう祈念して、このようなの県章・県旗に制定された。

『さいたま郷土かるた』を遊ぶ際、まずこの札を2回読み上げることが開始予告を意味しており、次の3回読み上げる札から取り始める。また、得点が同点の場合、この札を持っていた側が勝ちとなる。

- 子どもの日 大空泳ぐ 加須の鯉

加須市では明治時代から鯉のぼりが作られるようになり、現在日本一の生産量を記録している。毎年5月に開催している加須市平和祭では、巨大な鯉のぼりに掲揚している。

- 狭山湖を 香りでつつむ 茶の畑

狭山は、静岡宇治とともに日本三大とされている。なお、名前に反して狭山の生産量1位入間市であり、狭山市は同3位である(2位所沢市)。

- 重忠の 面影のこす やかた跡

頼朝の配下として、武功を上げた武蔵武士畠山重忠頼朝後、北条氏との政争に敗れ討たれる。重忠のやかた跡は嵐山町にある。

『さいたま郷土かるた』での三人札の1つだが、『彩の国21世紀郷土かるた』では畠山重忠の収録自体されていない。

- 住む人の 暮らし支えた 野火止用水

江戸時代、人口増加により江戸は深刻な飲用不足となった。そこで幕府は川越城松平信綱に命じて玉川上水を掘らせた。その功績が評価され、信綱の領内である野火止(新座市)にも玉川上水からの分許可された。これが野火止用である。

- 千年の 歴史伝える 慈光の山寺

ときがわ町ある寺院・慈寺。坂東十三箇所第9番札所。宝のお経の他、重要文化財である各建造物や法具・経典など多数収められている。

- 空高く のびよ埼玉 ケヤキの木

埼玉県の県木。古代から埼玉県内に自生しており、いくつかは天然記念物にも定されている。

『さいたま郷土かるた』では、シンボル札の1枚。『彩の国21世紀郷土かるた』でも残っているものの(「け」の札)、シンボル札ではなくなっている。

- 玉淀に 映る鉢形 城の跡

鉢形寄居町にあった。後北条氏の対武田氏・上杉氏の前線拠点として重大な役割を果たしたが、後北条氏の滅亡に伴い、となっている。

現代では、県定の名勝である玉河原から荒川を挟んで鉢形跡を見ることができるほか、県定の史跡として跡が整備されている。

- 秩父路の 夜空にひびく 笛たいこ

秩父夜祭は毎年12月に行われる祭。秩父神社の祭典として、秩父屋台囃子にあわせて6台の屋台内を行する。一連の祭りでの催し物は、の重要有形・文化財、ユネスコ文化遺産定されている。

- 土の香に ふるさとの味 深谷ねぎ

深谷ねぎは、深谷市で生産されるねぎ全般のことをす。深谷市利根川流域の土壌は、栄養満点かつ柔らかいため、土寄がしやすく、糖度の高いねぎができやすい。

- 鉄剣の 百十五文字 稲荷山

行田市稲荷山古墳の発掘調稲荷山古墳出土鉄剣)が出土。その十五個の文字が刻印されており、その文章から5世紀ごろの大和朝廷の勢力図が明確となった。その功績から、現在稲荷山古墳出土鉄剣宝に定されている。

- 栃本の 関所越えして 甲斐・信濃

秩父市(旧・大滝)の栃本では、江戸時代に関所が置かれ、関東甲斐山梨県)・信濃長野県)を行き来する人を検問した。特に武器の持ち込みと江戸から出る女を厳しく取り締まったことから、「入と出女」と呼ばれる。

- 長瀞は 地質の宝庫 岩だたみ

長瀞町の長渓谷は「地質の宝庫」と呼ばれるほど、様々な地質現象を観察できることから、の名勝・天然記念物に定されている。ライン下り(下り)などのグリーンツーリズムも盛んで、多くの観光客が訪れる。

- 日本の 産業育てた 渋沢翁(おう)

渋沢栄一深谷市出身の実業500以上の企業を設立したことから、「日本資本主義」と呼ばれる。2024年度の新一万円札の肖像画に選ばれ、2021年にはNHK大河ドラマ青天を衝け』で主人公としてドラマ化されている。

『さいたま郷土かるた』では、三人札の1枚。『彩の国21世紀郷土かるた』でも残っているものの(「え」の札)、三人札ではなくなっている。

- 沼や池 代用水で 田にかわる

江戸時代現在で言うさいたま市近辺の新田開発のために見沼溜井が開発された。しかし新田開発が進むにつれ不足が深刻化し、より大きな用水路が必要となった。そこで作られたのが見沼代用である。見沼溜井の代用であることから、その名がついた。見沼溜井は干拓され、広大新田としての供給を支えた。

- 姉さんの 幼い思い出 ひな人形

埼玉県は節句人形の生産量が日本一であり、その多くはさいたま市岩槻区で生産されている。歴史江戸時代まで遡り、日光東照宮の建立のため、腕利きの彫刻職人岩槻に集められ、その一部が人形作りを始めたことが岩槻人形の始まりとされている。

- 農民の 苦しさ語る 秩父事件

秩父事件は日本近代史上最大級の農民起事件である。明治政府の政策により生糸やの価格が暴落し、秩父地方農家は困窮。それに加え高利貸しにより借金取立も苛を極め、農民たちの不満は爆発。武装起に至った。

- はばたけシラコバト 県の鳥

定されている。首筋のい横線が特徴。埼玉県越谷市に生息しており、天然記念物にも定されている。埼玉県マスコットコバトンはシラコバトをモチーフにしている。

『さいたま郷土かるた』では、シンボル札の1枚。『彩の国21世紀郷土かるた』でも残っているものの(「く」の札)、シンボル札ではなくなっている。

- 百穴(ひゃくあな)は 古代の人の 墓の跡

吉見町にある古墳時代の横墓。実際には200以上もの横がある。の史跡。

- ふるさとの 伝統工芸 桐たんす

埼玉県内でタンスが生産され始めたのは江戸時代から。日光東照宮建立に際し集まった工が、春日部細工に手を加えたものが始まりとされる。現在春日部市川越市で生産されており、から伝統的工芸品に定されている。

- 平家の士 討って涙の 直実公

熊谷出身の武士熊谷次郎直実。直実が源義経に従って武功を上げ、一ノ谷の戦いでは平敦盛流らに討ち取った。この場面は国語教科書でも取り上げられることがあり、源平合戦でも特に著名な一幕である。

『彩の国21世紀郷土かるた』では三人札に昇格している(「い」の札)。

- 宝蔵寺沼 ムジナモ 国の記念物

羽生市の宝蔵寺沼に生息している食虫植物。かつては日本各地で自生していたが、質汚濁などにより減。宝蔵寺沼のムジナモも台風被害によって絶滅している。ただ人工栽培で残っていたものがあったため、野生絶滅に留まっており、現在も宝蔵寺沼での放流・再導入が図られている。天然記念物。

- 万葉の 昔をしのぶ 小崎沼

小埼沼は行田市に位置する。万葉集でも小埼沼を詠んだ句があり、それを記した歌碑を忍城阿部正允が建てた。県の旧跡。

- 見えずとも 心で学ぶ 塙保己一

塙保己一江戸時代学者である。幼いときに病で失明したが、それでも学問のを諦めず、総検校にまで上り詰めた。和学講談所を開設したり、『群書類従』を編纂したことで有名。

『さいたま郷土かるた』では、三人札のうちの1枚。『彩の国21世紀郷土かるた』でも残っているものの(「は」の札)、三人札ではなくなっている。

- 武蔵一の宮 氷川神社の 大湯祭

さいたま市大宮区(旧・大宮市)にある大宮氷川神社武蔵一宮とも呼ばれ、氷川神社の総本社である。毎年12月10日には大湯祭が開催されており、多くの人で賑わう。

- 明治四年 うぶ声あげた 埼玉県

明治4年、新政府によって置県が行われ、現在の県東部が初めて埼玉県となった。この埼玉県が誕生したのが11月14日であり、同日は埼玉県民の日として制定されている。

- 森の道 ペダル軽やか 森林公園

武蔵丘陵森林公園滑川町にある営の公園日本で初の公園であり、東京ドーム65個分もの広さを誇る。園内では豊かな自然サイクリング、ドッグランなどが楽しめ、地域住民にされている。

- やぶさめで 馬に乗る子の 勇ましさ

流鏑とは、に乗って走りながら的に向かって矢を射ることをし、かつては武芸、現在では祭事として行われている。埼玉県では出雲伊波神社と萩日吉神社で実施。

- 雄大な 流れが光る 坂東太郎

坂東太郎とは、利根川異名であり、坂東関東)で一番大きなす。埼玉県の広域で流れており、飲用農業・工業用などを県民に提供している。

- 養蚕の 技術進めた 木村九蔵

木村九蔵は埼玉県の養蚕。一温暖育と呼ばれる養蚕手法を確立し、安定して良質のを大量に生産する技術を編み出した。

- 羅漢様 笑顔泣き顔 勢揃い

とは、釈迦子の中でも特に徳の優れたものをす。釈迦子は500人いたことから、五とも呼ばれ、川越市喜多院や寄居町少林寺では、五をかたどった石像がある。

- 両神山(りょうかみさん) ヤシオツツジに コノハズク

神山秩父にある山。先にはヤシオツツジを咲かせ、コノハズクなどの鳥類も数多く生息している。

- るり色に 輝く秩父湖 二瀬ダム

二瀬ダム秩父市(旧・大滝)にあるダム。二瀬ダムによってできたダム秩父と呼ばれ、県民の各種用への供給をするほか、観光地としても人気がある。

- 霊場を まわるお遍路 秩父谷

秩父には34所の観音霊場があり、お遍路さんによる巡礼が行われている。西四国)33所・坂東関東)33所と合わせ、日本観音とも呼ばれる。

- ローム層 郷土をおおう 火山灰

氷河期富士山赤城山噴火した際、堆積した火山の地層を関東ローム層という。関東ローム層は地質が柔らかくはけが良いため、作などに向いており、近郊農業の土台となっている。

- 輪になって 秩父音頭で 盆踊り

秩父音頭埼玉県を代表する民謡であり、秩父地方雄大自然を歌い上げたものである。皆野町では秩父音頭発祥の地として毎年秩父音頭まつりの時期に行われている。

- 埼玉を かざる県花は サクラソウ

埼玉県の県であるサクラソウ先にピンクをつける。さいたま市(旧・浦和区田島ヶ原はサクラソウ原種の自生地があり、の特別天然記念物に定されている。

『さいたま郷土かるた』では、シンボル札の1枚。『彩の国21世紀郷土かるた』でも残っており(「さ」の札)、シンボル札を続投している。

- 草加宿 今に伝わる 手焼きせんべい

諸説あるが、ある武士がおせんという屋のおばあさんに、団子を伸ばして焼いてみたらどうかと提案したことが、せんべいの始まりとされている。現在せんべいとして地域ブランド化しており、地域団体商標にも登録されている。

札の一覧(彩の国21世紀郷土かるた)

絵札については埼玉県立図書館公式サイトexitを参照のこと。絵札・読み札の人名は、それぞれの作者を表す。

なお、「札の一覧(さいたま郷土かるた)」で説明したものに関しては、記述を簡略する。

- 朝露に ぬれて輝く 古代蓮

弁が少ないことから、約1400~3000年以上前のものと推測されている行田市古代行田市公共施設建設工事の際、偶然出土した古代の種子が自然発芽。その後古代の里として整備され、の午前中には一斉にを咲かせる。

- いざ出陣 太平めざし 直実公

『さいたま郷土かるた』での「へ」の札に相当する。『彩の国21世紀郷土かるた』では、三人札に昇格している。

- 宇宙まで 夢を届けた 若田光一

若田一はさいたま市出身の宇宙飛行士日本人初の搭乗運用技術者として人工衛星の回収ミッションに参加。その後も日本人では初のNASA管理職も務めている。『彩の国21世紀郷土かるた』では、三人札の1枚。

- 栄一も 食べたネギ入り にぼうとう

『さいたま郷土かるた』での「つ」「に」の札に相当する。

にぼうとうは野菜うどんを煮込んだ郷土料理。「日本資本主義」とも呼ばれる渋沢栄一だが、食事は質素だったという。

- おりづるに 願いを込めて 小川和紙

『さいたま郷土かるた』での「い」の札に相当する。

- 川越の 音なりひびく 時の鐘

川越市の時の鐘は、川越城酒井忠勝が建立したものが最初と言われている。現在の鐘楼は、川越大火の翌年である1894年に再建したもの。小江戸川越シンボルとして、市民観光客からしまれている。

- 巾着田 真っ赤に染める 彼岸花

巾着田は、日高市を流れる高麗川ほとりにある。日和田山からの眺めが巾着に見えることから、その名がついた。になると彼岸花が一斉に咲き出し、鮮やかな色で周囲をる。

- 雲よりも 高く飛んでけ シラコバト

『さいたま郷土かるた』での「は」の札に相当する。

- ケヤキの木 セミも木陰の 夏休み

『さいたま郷土かるた』での「そ」の札に相当する。

- 古墳群 武蔵の豪族 眠る墓

『さいたま郷土かるた』での「て」の札に相当する。

さきたま古墳群は、行田市にある古墳の集まり。日本最大級の円墳・丸墓山古墳古代日本の歴史解明に名を残す稲荷山古墳など、の史跡として整備されている。

- サクラソウ かれんに優しく 県の花

『さいたま郷土かるた』での「を」の札に相当する。『彩の国21世紀郷土かるた』では、シンボル札の1枚。

- 初夏つつじ 秋は紅葉の 両神山

『さいたま郷土かるた』での「り」の札に相当する。

- 澄み切った 空に向かって 竜の舞

吉田祭りは、吉田町椋神社例大祭にて行われている行事で、手作りロケット勢」を打ち上げるものである。その打ち上がっている様子が昇天するのように見えることから、その名がついた。

- 清流に 生きながらえよ ムサシトミヨ

ムサシトミヨはトビウオ科ので、きれいな質で、水草の多い小川に生息する。現在熊谷市荒川流にしか生息しておらず、埼玉県天然記念物、ならびに県定されている。

『彩の国21世紀郷土かるた』では、シンボル札の1枚。

- そびえ立つ 高山不動 大イチョウ

高山不動尊常楽院は飯能市ある寺院で、修験場として栄えていた過去があり、関東三大不動に数えられる。敷地内には800年の大イチョウがあり、子育ての神様としてられている。

- 体育祭 秩父音頭で 盛り上がる

『さいたま郷土かるた』での「わ」の札に相当する。

- 町民が 歌舞伎役者の 小鹿野町

小鹿歌舞伎とは、小鹿野町で行われている歌舞伎。約200年前、初代坂東三郎小鹿野町で伝えたのが始まりとされ、役者・義太夫・裏方すべてを地元住民が務めている。

- 通船堀 江戸まで結ぶ 川の道

『さいたま郷土かるた』での「え」の札に相当する。

- 伝統の ささら獅子舞 受け継ぐ子

ささら獅子舞とは、埼玉県内各地で伝承されている芸能であり、豊作や人々の健康を祈って実施される。

- 遠い旅 道筋語る 利根の水

『さいたま郷土かるた』での「ゆ」の札に相当する。

- 夏の夜 鉢形城に 咲く花火

『さいたま郷土かるた』での「た」の札に相当する。

寄居町では毎年8月に玉水天宮祭を開催している。花火バックに提で飾られた行する。

- にらめっこ 武州だるまの 目を入れて

武州だるまは、越谷市春日部市さいたま市岩槻区などで生産されているだるま。七転び八起きの縁起物であり、各地のだるまで販売されている。

- ぬくもりが 藤からあふれる 玉敷神社

玉敷神社は、加須市(旧・騎西町)にある神社。同神社神楽の重要文化財に定されている。また敷地内にある齢400年のは県定の天然記念物にもなっている。

- 眠りから さめたオニバス 北川辺

オニバススイレン科のであり、埼玉県では加須市(旧・北川辺町)の越中沼で自生していた。その後利根川防移動工事によって越中沼は埋め立てられたが、1990年路工事によってオニバスが再度自生し始め、その後は保護されている。

- 農民の 苦しみの形 秩父事件

『さいたま郷土かるた』での「の」の札に相当する。

- 版木にて 歴史を刻み 名を残す

『さいたま郷土かるた』での「み」の札に相当する。盲目学者塙保己一を読んだ札である。

- 百穴の 自然の宝庫 ひかり苔跡

『さいたま郷土かるた』での「ひ」の札に相当する。吉見では、天然記念物であるヒカリゴケが自生している。

- ふるさとの 桜の名所 権現堂

幸手市の権現堂は、の名所として有名なスポットである。大正時代からの植が始まり、当時からを楽しむ観光客で溢れていたという。その後戦後混乱期に伐採されてしまったものの、再度地域住民によって植され、今に至る。

- ベーゴマは 鋳物のふるさと 川口産

『さいたま郷土かるた』での「き」の札に相当する。

- ホイッスル ひびけ心の スタジアム

埼玉スタジアム2002は、日本最大のサッカー専用スタジアムである。2002 FIFAワールドカップ内開催に伴い建設され、現在浦和レッズホームスタジアム、サッカー日本代表戦の試合会場として使用されている。

- まが玉は 過去と未来の 首飾り

『さいたま郷土かるた』での「け」の札に相当する。

『彩の国21世紀郷土かるた』を遊ぶ際、まずこの札を2回読み上げることが開始予告を意味しており、次の3回読み上げる札から取り始める。また、得点が同点の場合、この札を持っていた側が勝ちとなる。

- 見沼の田 歴史を映し 空かつぐ

『さいたま郷土かるた』での「ぬ」の札に相当する。

- 武蔵野の 面影残る 平林寺

平林寺は新座市にある臨済宗の寺。内には県定の有形文化財のほか、野火止用、ケヤキやクヌギなどの自然がある。

- メロディに ふるさとのせて 下總皖一(しもおさかんいち)

下総皖一は、埼玉県加須市(旧・北埼玉)出身の作曲童謡かくれんぼ」「たなばたさま」などの作曲を手掛けたほか、県内外の学校校歌作曲800あまり手掛けた。

- 森の中 トトロをさがす 大冒険

となりのトトロ』は、スタジオジブリ制作したアニメーション映画であり、所沢市狭山丘陵が舞台とされている。益財団法人 トトロふるさと基金によって自然環境の保全がされており、日本国内のナショナルトラスト運動としても取り上げられる。

- 流鏑馬で 矢を射る子らの 武者姿

『さいたま郷土かるた』での「や」の札に相当する。

- 夢の森 笑顔あふれる ミューズパーク

秩父ミューズパークは、1991年に開園したテーマパーク秩父市小鹿野町にまたがる。自然豊かな園内には、音楽堂・野外ステージも設けられている。

- 嫁に行く 娘に親から 桐タンス

『さいたま郷土かるた』での「ふ」の札に相当する。

- 羅漢様 どこか似ている 友だちに

『さいたま郷土かるた』での「ら」の札に相当する。

- 林業に 命捧げた 本多静六

本多静六は、埼玉県久喜市(旧・町)出身の学者東京都の日公園明治神宮埼玉県大宮公園など数多くの公園森林を設計し、日本の「公園」とも呼ばれる。

- ループ橋 雁坂越えて 桃の里

雁坂トンネルは、1998年に開通した国道140号の一部。日本国内の山岳トンネルとしては最長の6,625mを誇る。ループ橋(螺旋状に敷設された)である雷電廿六木(らいでんとどろきばし)からは、滝沢ダムを一望できる。

- 連綿と 催馬楽神楽(さいばらかぐら) 響きあり

神楽は、久喜市鷲宮神社鎌倉時代から伝わる舞楽。の重要文化財。

ちなみに、鷲宮神社漫画アニメらき☆すた』の舞台としても有名。

- ローム層 赤土吹き上げ 風に舞う

『さいたま郷土かるた』での「ろ」の札に相当する。

- 和装の美 今に伝える ひな人形

『さいたま郷土かるた』での「ね」の札に相当する。

- 女医一号 未来を開いた 荻野吟子

『さいたま郷土かるた』での「お」の札に相当する。彩の国21世紀郷土かるた』では、三人札の1枚。

- シンボルは さいたまアリーナ 新都心

さいたま新都心は、2000年開きした。関東地方を管轄するの各出先機関所在するほか、大イベントの定番会場であるさいたまスーパーアリーナ、大ショッピングモールコクーンシティが立地する。

『彩の国21世紀郷土かるた』では、シンボル札の1枚。

関連商品

埼玉県子ども会連合会事務局の事務局にて、『彩の国21世紀郷土かるた』を販売している(郵送も可能)exit。『さいたま郷土かるた』は販売を終了している。

関連項目

外部リンク

脚注

  1. *所沢市立所沢図書館公式サイトexit
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