「モンスター娘のお医者さん」とは、折口良乃によるちょっとえっちなメディカルファンタジーライトノベルである。公式の通称は「モン医者」。
イラスト・キャラクター原案は希代のケンタウロス絵師Zトンが担当、コミカライズ版の作画は数々のオリジナルモン娘同人誌で知られる鉄巻とーますが担当している。
オカヤド先生(『モンスター娘のいる日常』)
モン娘の生態を真面目に考察した結果、キワドイ描写になっただけの、到って真面目な作品です! でも僕はモン娘の女医かナースさんに注射されたいかなって。
2018年2月からは、折口が普段から私的に連載作品をリツィートする等していた縁から、モン娘漫画界に君臨する徳間書店のコミックRYUにてコミカライズ版の連載がスタートした。
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https://twitter.com/mon_isha_anime/status/1194812492595118080
あらすじ
人間と魔族。この2つの勢力は、ヴィーヴィル山脈を境に今となっては原因も定かではない戦いを100年も続けていた世界。
停戦によりその役目を終えた人間領と魔族領の境に位置する人間側の城塞都市は、竜闘女スカディにより人間と魔族が共存できる街リンド・ヴルムへと生まれ変わった。
リンド・ヴルムで魔族専門の医者として診療所を開いた人間「グレン・リトバイト」は、診療所に同居して薬師として働く幼馴染のラミア娘「サーフェンティット・ネイクス」と共に、日々訪れる患者達を診察・治療する日々を送っていた。
グレンが時に嫉妬深いサーフェンティットの尻尾に締め付けられながら、ケンタウロスのティサリア、人魚のルララ、フレッシュゴーレムの苦無、ハーピーのイリィ、アラクネのアラーニャ、ギガスのディオネ、サイクロプスのメメ、火竜のスカディ、アルラウネのアルルーナ、角が生えた妹スィウらに治療を施しもてあそばれつつリンド・ヴルムに起きる事件を医者の立場から解決していく中で、幼馴染のサーフェンティットに求婚を果たす。
しかし同時にリンド・ヴルムで重婚が可能になった為、ティサリアとアラーニャも婚約を迫り、スカディやアルルーナにも目をつけられてしまうのだった。
概要
普段からモンスター娘についてつぶやきリツィートしてモン娘好きと交流を深める等、モン娘ものが書きたくて仕方がない病を患った折口良乃が集英社ダッシュエックス文庫で初めて手掛けた作品である。多分治療どころか悪化している。モン娘もの2作目のモンスター娘ハンターも書いてるし
人間と魔族の間でおきた100年戦争が停戦した後の異世界の都市リンド・ヴルムを舞台に、人間ながら魔族医として診療所を営む医師グレンと、幼い頃の一時期にグレンの実家で生活していたラミア族のサーフェンティット(サーフェ)の二人を中心に、様々な問題を抱えるモンスター娘の診察・治療していく中で発生する事件をグレンが時にモン娘たちと協力しながら医者として解決していくメディカルファンタジー作品である。
人間領と魔族領の境にあって交易路の拠点としても栄えるリンド・ヴルムは、代表を務める火竜スカディの方針もあって水棲魔族用の水路街やアンデッド用の墓場街が整備され、サイクロプスが工房を開き、ケンタウロスが運送会社を経営するなど様々な種族が入り乱れている様が描かれている。
外見・構造・性格・性質が異なるモンスター娘たちを診察・治療するにあたって
- ケンタウロスに装蹄しようとしたら恐怖心から暴れだしたので、口の中にラミアの尻尾を突っ込む。
- 人魚の診察時にエラの中に指を差し込む。
- フレッシュゴーレムの切れた脚を懇切丁寧に縫合していたら敏感な触覚が刺激されて身悶えていた。
- ハーピーが卵塞で死にかけていたのでマッサージをしながら総排出腔から卵がでてくるのを確認する。
- アルラウネの乳房に溜まった蜜を乳首から口で吸い出すように迫られる。
- アラクネの不調を診察する為に糸を出す穴に指を突っ込んで出し入れする。
- 妹の皮かぶりの突起物をしごいて皮を剥く。
- ラミアに告白して不治の病を治療する。
といったえっちな感じがするような事が起こるが、これらは「100%医療行為だから問題なし」が公式見解。
オカヤドの「モンスター娘のいる日常」については、折口曰く、
ちなみにこの本はですね……。
「モンスター娘のいる日常」アニメを見ながらプロットを書き。
「モンスター娘のいる日常」キャラソンを聞きながら本文を執筆し。
「モンスター娘のいる日常」ラジオCDを聞きながら修正し。
「モンスター娘のいる日常オンライン」をプレイしながらイラストをチェックし。
「モン娘は~れむ」というソシャゲをプレイしながらこのあとがきを書いております。
うわあい、モン娘尽くしだね!
との事なので、リンド・ヴルムの様に共存共栄の方向で問題無い模様。
器用万能なモンスター娘の日常の主人公来留主公人と違い、グレンは医療関係以外はからきしだが一本筋の通った正義感の持ち主である事は共通している。
ラミアのサーフェについては、診療所の薬師として優秀で、家事も出来て、戦闘力も高くて、隠密行動にも長けてて、空気読めて大人の対応が出来てと、ミーアは爪の垢もとい脱皮した皮を煎じて飲んだ方が良いんじゃね?なぐらいの差がある。
登場人物
グレン・リトバイト
本作の主人公にしてリトバイト診療所の院長を務める魔族医師。人間領東方の大商家リトバイト家の次男坊で、名前は東方表記では「紅蓮」。
幼少期に、東方商会同盟の幹部を務める父親が新たな商業ルート開拓の為にラミア族のネイクス家と協力しようとした際、人質として送られて来て同じ屋根の下で暮らす事になったサーフェと出会い、彼女が病気を患って寝込んだ際に助けようと魔族に関する書物を読み漁った事から魔族医師を志す。
長兄の暗躍もあって実家を飛び出すかたちで魔族領のアカデミーに入り、クトゥリフに師事すると共に1年間の人質生活の後に実家へと戻ったはずのサーフェと再会する。
クトゥリフの弟子の中でも唯一診療所の開業を許可する程の医療技術と知識を持ち、リンド・ヴルムの街にて薬師を務めるサーフェとリトバイト診療所を営む事になった。
勉強一筋だったがゆえに肉体的強さはからっきしなうえ、診察・治療となると持ち前の正義感ゆえに没頭しすぎてしまうところがあり、患者が診療所に来ない時は自主的に往診したり、街を歩いて病人を探すなど仕事中毒な面があるが、その誠実さと真面目さから、装蹄で不調を解消してもらったティサリア、喉の治療をしてもらったルララ、喪糸病の治療をうけたアラーニャ、寄生生物により死にかけていたところを大手術で助けられたスカディなど、グレンに助けられた魔族娘達の多くから好意を寄せられている。
診察・治療と共にリンド・ヴルムにて発生した事件を解決して行く中、とある事情から診療所を出ていったサーフェに求婚し婚約を果たす。が、同時にリンド・ヴルムで重婚が可能になった為、ティサリアが第二夫人に、アラーニャが愛人に立候補してきたうえ、ルララからは結婚できる年齢まで待ってほしいと言われてしまう事に。
サーフェンティット・ネイクス
本作のメインヒロインにしてリトバイト診療所の薬師を務めるアルビノのラミア。グレンらからはサーフェの愛称で呼ばれている。
人間の様な上半身と蛇の下半身を持つラミア族の中でも、鱗は白くて髪は銀髪というアルビノの特徴を持つがゆえに太陽光にあたる事が辛く、仕事や生活するうえで日焼け止め軟膏や遮光インナーやベールが必需品となっている。
薬品売買を手掛けるネイクス家の一人娘だが、実家を出奔後に入った魔族アカデミーで幼馴染のグレンと再会する。先にクトゥリフに師事していた為、グレンにとっては姉弟子にあたる。
薬の知識以外に実家の裏稼業である暗殺に関する技術も叩き込まれており、毒に対する高い抵抗力や熱を感知する能力もあって戦闘力は高い。また、蛇の下半身を活かして、水中に落ちたグレンをクレーンのごとくひきあげたり、尻尾をまきつけてティサリアのウエストを計測したり、高い踏破性能と速度を発揮したり、天井からぶら下がったりと助手として非常に多才で優秀。診療所では炊事も担当しておりグレンの食事を作っている。
定期的に脱皮するが、脱皮中の姿はグレンには見せない。なおご利益があるということでティサリアの昇格祝として綺麗に脱皮した皮を額縁にいれて贈った事がある。
ラミア族特有の嫉妬深いところがあるものの、呑み友達のアラーニャやいつもまっすぐなティサリアら恋のライバル達と大人の付き合いが出来、ルララからはお姉さんと慕われている。
プロットの段階ではケンタウロスのティサリアがメインヒロインの候補だったが、「アスクレピオスのシンボルが蛇」「脱皮シーンが描きたい」「ヘビカフェで見た”ちょっと紫がかった白いコーンスネーク”がとても美しかった」などの理由から最終的にメインヒロインとなった。
とある事件をきっかけに、リンド・ヴルムにいることが出来ないと考えてグレンの事をティサリアとアラーニャに託して出奔するが、グレンからの熱烈な求婚をうけて再び診療所に戻りグレンと婚約する。
同時に重婚が可能になった事でティサリアとアラーニャがグレンに熱烈なラブコールを送るが、第一夫人の座は絶対に譲らない模様。
ティサリア・スキュテイアー
馬の胴体/四肢に人間の上半身がついているケンタウロス族の名門スキュテイアー家の令嬢にして、実家が営むスキュテイアー運送の跡取り。
リンド・ヴルムに土着する為に古くから営んでいた傭兵稼業から運送業に主軸をおいた父の判断を尊重しているが、本来は武に生きる一族の者として闘技場の殿堂入りを目指し闘士として戦う日々を送っている。
豊かな金髪にケンタウロスの平均を上回る大きな胸を持つが、口調や所作は名家の令嬢らしさを見せ、誇り高く正々堂々でリーダー適正も高い。時には怖がりな一面もみせる。
普段から侍女として育てられたケイとローナを連れており、自分の事によく気づく良い従者と思う反面。グレンと会う際の衣装で二人に遊ばれたりする事も。
ケンタウロスゆえ食べるものは野菜由来のものばかりで大食い。サーフェやアラーニャと女子会の際は酒をのまずに野菜ジュースを飲む。
熱い蹄鉄を釘で固定される事への恐怖心から装蹄せず蹄が伸びすぎて連敗を重ねていた際、グレンに装蹄されて復調。暴れるので口にサーフェの尻尾つっこまれたけど。以降、グレンに対して恋のアピールを続けていた。
リンド・ヴルムで重婚が可能になった事や、サーフェが診療所から出奔した際に自身の名前の入った婚姻届と共に後事を頼まれていた事からグレンの第二夫人に立候補した。
アラーニャ・タランテラ・アラクニダ
蜘蛛の下半身に人間の上半身がついているアラクネ族の女性。ラクネラと異なり人間の上半身には四本の腕がついている。
人間領極東で見られる着物の様な服を普段着としており、普段は廓言葉っぽい人間領極東の訛りで話すが素になると普通に大陸公用語で話す。
荒絹縫製リンド・ヴルム支店にて服飾デザイナーとして働いており、デザインするだけでなく糸を駆使するアラクネの能力を活かして衣装を作ってもいる。機織りもする。
サーフェとは酒呑み友達としての付き合いがあったが、グレンとは診察で訪れたハーピーの里付近にてデザインの参考になるものを探していた時に巡り合う。
アラクネ族は、ラミアとハーピーに男性がいる本作世界では数少ない女性しか生まれない魔族ゆえ、交配目的で他の種族、特に簡単に糸で縛り上げる事ができて高速しやすい人間の男性を捕まえては籠絡して子孫を残してきた為、略奪癖を持ち、アラーニャ自身も略奪癖や盗み癖に歯止めがかけられずに苦心した事もあった。また、他人の男性に手をだしてもすぐに捨ててしまっていたので恋愛経験はなかった。
スカディの大出術の際、グレンに頼まれて自慢の縫製技術を用いた縫合担当の執刀医として参加した。
ちょっかいをかけているのに普通に接してきたり、喪糸病を患った時に診察とはいえ蜘蛛の下半身にある糸を出す穴に指をつっこまれて抜き差しされた事などもあり、恋愛感情が解らないところがありつつもグレンを意識するようになった。
重婚が認められて以降は、サーフェが診療所を出奔する際に自身の名前の入った婚姻届と共に後事を託された事もあってか、グレンに対して愛人でかまわないと言って第三夫人におさまる気でいる。
ルララ・ハイネ
リンド・ヴルムにヴィービル山からの水を引き込んでつくられたメロウ水路街で生活している褐色肌の人魚娘。一人称は「ボク」。
元々は海で生活していたが、リンド・ヴルムでの一攫千金を狙った父親に連れられて家族全員で移住。しかし事業に失敗した父親は愛人と共に海に戻った為、母親と弟妹たちの生活費を稼ぐ為に水路街で自慢の美声を披露していた。ちなみに弟妹たちの名前は「シド」「レミー」「ファン」「ソウラ」である。ソウラ以外は働きはじめた為、一時期の貧乏暮らしからは脱却している。
グレンやサーフェに歌を披露した際に、喉の不調をグレンに見抜かれて診察をうけた。その際、エラに指をつっこまれて悶ていた。
水路に落ちた人間の子供を助けた際に喉の弁の切り替えができずに窒息。そのまま溺死しかけていたところをグレン(とクレーン担当のサーフェ)に助けられて以降、思春期だった事もありグレンに好意を抱く。
グレンと出会った後は、スカディの勧誘をうけて契約を結び、水路街中央広場の噴水公園にて歌声を披露することで月給を得ている。
誰ともで友達になれる性格で、コミュ障なメメや、ドッペルゲンガー騒ぎの際に現れた自分と同じ顔をした生命体とも仲良くしている。
苦無・ゼナウ
処女・殺人鬼・水夫・兵士・貴族・舞台役者など様々な因縁により亡くなった人間の死体をつなぎ合わせて生み出されたフレッシュゴーレムで、生み出した人間領極東の医者が「苦しみのない完璧な人間」として「苦無(くない)」の名を与えられた。プロイセンの軍人やドイツの軍艦みたいなとか言うな
首にゴーレムとしての命令が記された巻物が突き刺さっており、見た目は和装の女性型だが男の死肉パーツも使用されている。
死なない兵士となる事を拒否して人間領を脱走し、流れついたリンド・ヴルムにて闘技場の闘士となってたった半年で殿堂入りする快挙を成し遂げた後、睡眠不要の不寝番としてスカディの護衛となった。なお闘士時代は「電光」の異名で呼ばれていた。
スカディは寄生生物の影響で聞き取れない音量の声しかだせなかった時期は、その声を拾える苦無が代弁していた。
独特の出自ゆえに大の医者嫌いで、スカディに伴われてグレンの診療所を訪れた際も医者に対する不信感を隠さなかった。が、切り落とされた腕や脚を縫合してもらった際に、筋肉だけでなく血の通わない血管や神経までも丁寧に縫い合わせていくグレンに対しては心を開くようになった。
睡眠不要なうえに痛みを感じないが触覚はある為、グレンに脚を縫合してもらっていた時や背骨を矯正するマッサージをうけた時は敏感に反応していた。
肉体を構成する死肉には残留思念の様な「声」が宿っており、苦無はその「声」に苛まれる事もあったが聞き流せるようになった。「声」が聞こえなくなった肉は取り外して丁重に葬るようにしており、右腕を構成する肉の声が聞こえなくなった時は、新たな死肉を選んで縫合してもらう為にグレンをつれて墓場街に行ったりしている。
ギミックフェチなところがあり、苦無が乗り込んで動かす装蹄の外骨格兵装を発注していたり(なお10年かかる模様)、墓場街で新たな右上用のパーツを選ぶ際に、武器を仕込める腕を選んでバランスが悪いとグレンに指摘されていた。
グレンらによる大手術で健康を取り戻したスカディに振り回されて忙しいのか、ドラゴンとしての本性をスカディが抑えなくなってグレンに対してちょっかいを出すようになったからか、グレンに対して恋慕の情の様なものは全く見せていない。
小説版の挿絵ではスマートな印象もある見た目だったが、コミカライズ版では一転して女性プロレスラーに見えるようなマッチョな外見で描かれている。
イリィ
人間の頭や胴体に翼のついた腕や鳥の様な脚をもつハーピー族の少女。
スラム街の出身で親の顔を知らず、ハーピーの卵を求める悪い連中に騙されて無精卵を産まされていただけの存在となっていたところをグレンらに発見され、卵が詰まる卵塞により死にかけていたのをグレンの処置により救われた。なおその際、総排出腔から出産する様をグレンにガン視された(グレン自身は医療行為だと思いこんでいるのでえっちな感覚はまったくなかった)。
助け出された後は、ヴィービル山のハーピー族の集落に引き取られたが、成長期の羽の生え変わりの際になぜか飛べなくなってしまった事からふさぎ込み、診察したグレンもどうすることもできなかった為に荒れてしまうが、病気でなかった為、髪の毛と同じ鮮やかな炎のごとき紅の翼を手に入れると共に飛べるようになった(より詳細には紅以外の色の翼もあり極楽鳥の様なカラフルな翼になった)。
その後は、スキュテイアー運送と契約して郵便物や新聞などを配達する仕事で働きつつ、ルララと友人になり、暇を見つけてはディオネの元に飛んでいって話し相手になったり筆記用具の輸送やディオネからの手紙の配達を行っている。
ディオネ・ネフィリム
人間の10倍以上の巨躯を誇るギガス族の女性にして唯一の生き残り。やさしい性格でのんびりした口調で話す恥ずかしがり屋さん。苔の生えた髪は緑色で、体の多くの部分が白い体毛で覆われている。
移動するだけで地震を起こしてしまう事や、動物たちを驚かせたくないからとあまり動かないようにしており、新陳代謝が低い。おかげで10年ほど風邪を患っていた。
グレンがハーピー族の集落に診察に訪れた際に地震と共に姿を現し、風邪の治療と散髪、アラーニャによる帽子とエプロンの作製を経てハーピー族から巨神様と崇められるようになり、ハーピー族がお供えものをするので普段の食事に困らなくなった。
スカディとは古い友人で、人間の城塞都市をリンド・ヴルムをしようと決めた際は、その旨の報告をスカディから受けていた。
風邪が治って以降は、暇を見つけては飛んでくるイリィからリンド・ヴルムの情報を得ている。
スカディ同様長い年月を生きている為、グレンが知らないような魔族の知識を持っており、イリィに運んでもらった(ディオネにとっては魔族用で小さい)鉛筆を折るのを繰り返しながら、リンド・ヴルムで発生した事件解決の為の情報を与える事がある。
メメ・ルドン
特徴的な大きな単眼と鍛冶技術を得意とするサイクロプス族の女の子。胸は大きめだが自虐的で後ろ向きな性格のコミュ障。
眉毛が左寄りな事を気にして前髪で目を隠してわかりにくくしたり、眉毛の位置への恥ずかしさから下を向いて歩く。
サイクロプスの親方と職人が働く「キュクロ工房」唯一の女性で、武器などの鍛冶や道具作成に腕を振るい、スカディの大手術の際はドラゴンの皮膚を縫える縫合針を作った。
本人的には小さな装身具やガラス細工を得意としており、後にメロウガラスの免許を取得した。
モーリー・ヴァニタス
初代は、リンド・ヴルム郊外にあるデッドリッチ墓場街のホテルの支配人を努めていたスケルトンだったが成仏してしまった為、後任が決まるまでの間は苦無が代行で墓場街をとりまとめていた。
二代目は、元々はスカディに死を覚悟させた寄生生命体で、ディオネいわく「ショゴス」。群体で構成される為か一人称は「我々」。
スカディの身から摘出された後に脱走し、複数に分裂して栄養を得る為の情報収集活動を行った。その際、スライム族以上に見た目を似せられる為、リンド・ヴルム内でドッペル・ゲンガー騒動を引き起こした。
群体の核となる部分がルララと交流した事によって世界の常識を理解し、グレンと苦無の説得を受け入れて、栄養を得るには職務を果たすべきと初代モーリーが残した白骨に群体を纏わせて新たな墓場街の管理人となった。
管理人になって以降は、露出している部分が透明で中の骨格が見える以外は、体を変形させて修道服を着ているような外見にしているが、グレンへのアピールの為おっぱいは大きくしている。
基本的に無表情で、分析結果を報告する様な独特の言い回しにおちゃめさを交えて会話し、歌う事もできる。
「明るく楽しいお化け屋敷」のコンセプトのもと墓場街の観光地化を促進しており、暇を持て余すがゆえに生者に悪さをするアンデッドたちに仕事を与えて暇を持て余さないように差配している。
スィウ・リトバイト
幼い頃から父親に連れられていった講談の影響などでござる口調で話す。
知性はグレンに吸われて、グレンから体力を吸ったと長兄にいわれるほどの猪突猛進な脳筋。
幼い頃に人質として実家で暮らしていたサーフェの事を「姉者」と呼んで慕っている。
武芸の道を修めんと修行し、人間領東方の元老院につかえていたが、鬼変病という額に角が生える病気を患った為に魔族を嫌う元老院の者に疎まれて出奔。いろいろあってリンド・ヴルムの警邏隊に入隊していたところグレンと再会した。
グレンと違って角が生えた自身は血の繋がりが無いのではと不安になっていたが、グレンにより鬼変病は病気ではなく、鬼の地が混ざった特定の人間族が成長したものだという事が解り、あらためてグレンとの血の繋がりを認識した。
角が生えたのにあわせて激しく動くと体に熱が溜まってしまう体質になり、そのままにしておくとオーバーヒートして動けなくなるので困っていたが、動きを制限して立ち回る事を覚えた。
妖精さん
グレンの診療所を手伝っている羽の生えた妖精で性別的には女性。
現在の妖精女王の方針をうけて手伝うようになった。報酬はミルク一杯。
リーダー役はコンティグリー・ブラッドフォード6世(CV:市ノ瀬加那)
本来は感応により意思疎通する種族で性格は軍人っぽいのだが、頭の中で考えている事を発生して口に出す際に単純化されてしまい、小さな見た目もあって子供の様な印象をうけてしまう。
例)
「我ら妖精族、万難を排して、あらゆる災厄から女史を守り、妖精族の名を不動のものとせん。我らが助力を賜ることを望外の栄誉と心得た上に、今後も我らの働きに対し変わらぬ報酬を」
↓
「はーい、がんばる」
クトゥリフ・スキュル
人間の様な上半身にタコの脚がついたスキュラ族の女性にして著名な魔族研究家の眼鏡女史。
深海で研究を続けていたところを長年の友人スカディによってリンド・ヴルム中央病院の院長の座につき、魔族知識を医者として活かしている。
アカデミーではグレンとサーフェの師となり、年下男子好きなせいもあってグレンを気に入って脚をまとわりつかせ吸盤を吸い付かせながら魔族医療の知識と技術を教えた。
グレンに対して唯一リンド・ヴルムで診療所を開業する許可をだしたが、サーフェと一つ屋根の下で暮らすにあたって、一線を超えた関係になったら診療所を潰すような圧力もかけた為、グレンとサーフェは一線を超えられず、時にサーフェが暴走する原因になっている。
グレンと異なり、医師である前に研究者を本分としている為か、グレンより先に相談をうけたティサリアに対して本人が望んでいないようだからと装蹄をしなかったりと、本人の意思を超える医療行為は行わず一線を引くようにしている。ゆえに怠惰に思われがちだが、スカディが死にかけていた時は本人が助かるつもりが無いがゆえに手をだせない事を悔やんでいた節もあった。
スキュラ族のタコ脚はすべて筋肉で構成されていて全身が非常に軟体な為、寝る際は院長室に据え付けられたタコ壺に入る。またタコ脚は切っても再生する為、種族の特徴として自分のタコ脚を食べさせようとする(実際、タコ脚を調理してだす店を経営しているスキュラ族がいるらしい)。
アルルーナ・ルーナ
リンド・ヴルムの議会でナンバー2を務めるアルラウネの女性。スカディ不在時には代表を務める。
巨大な球根に緑色の肌と紫や桃色の花が咲いた人間の上半身の様なものがついた外見。基本は全裸。
移動速度が遅い為、動かずに伸びる触手を駆使する他、上半身を隠した球根状態で運ばれたり、球根状態で水路をどんぶらこして移動する。
不動産取引で財を成していたところ、旧知の友人スカディに誘われるかたちでリンド・ヴルムの食糧生産を一手に引き受けるアルルーナ農場を運営し、えっちなお店が集まるラドン花街も管理している。
植物だけでなく人間や魔族とも交配可能というアルラウネの特色ゆえか交配欲求が強く、リンド・ヴルムで重婚が可能になるとグレンを含む100人の男性に求婚の手紙を送ってスカディを呆れさせた。
乳房にあたる部分に蜜を蓄える。蓄えすぎると痛むらしくグレンに吸い出してもらおうとした。もちろん口で。がしかし乱入したサーフェとスカディにより吸い出された。もちろん口で。
色欲狂いの様に見える他方では孤児院を運営して子供の面倒を見たり、薬草やハーブをサーフェに分けて与えるなど面倒見の良い面をもっている。
スカディ・ドラーゲンフェルト
リンド・ヴルムの代表を務める火竜の女性。見た目は幼女だが、これは人間や魔族に近い期間が長過ぎていわゆるドラゴンな外見から人型へと変質したものらしい。
議会のナンバー1を務め、絶対的カリスマと求心力でリンド・ヴルムを運営している。
正式な闘士ではなかったが、闘技場で戦った際に高性能の飛び道具と掴んだら即投げな高性能投げキャラな能力を発揮して英雄クラスが揃う第一位闘士が束になってもかまわない強さを見せつけた為、クトゥリフの差配もあって闘技場で戦うの禁止されている。
闘技場で見せた強さから「竜闘女」と呼ばれるようになった。
今よりも竜に近い外見だった頃に空から人間と魔族を観察しつづけた結果、人間領と魔族領の中間に位置する人間の城塞都市が停戦により使われなくなった際に、ハーピー族やアルルーナの協力をもらい、人間と魔族が争わずに一緒にいられる街へと再建した。
水棲魔族が住めるようにと水路街を作ったり、スカディにとっては魔族の一員とみなしているアンデッドが住めるようにと墓場街をつくった。
寄生生物により聞き取れないような小さな声しかだせず、やるべき事もやってアルルーナという後継者もいるので体力を奪われるままに死ぬつもりでいた際、グレンの説得をうけいれて大手術をうけた結果、人並みの声がだせて闘技場でティサリアをぶんなげるぐらいにまで回復した。また寄生生物のせいで飛べなくなっていたが、手術後は自ら飛翔してディオネに会いに行く事ができるようになった。
本来の力がだせなくなっていた時は大人しかったが、手術後は、ドラゴンらしい「ほしいと思ったら力で手に入れる」面や、甘えん坊だが寂しがりで強がりという厄介で子供っぽいところが前面にでるようになり、護衛の苦無を困らせている。
死ぬつもりだった自分に対して、リンド・ヴルムの行く末を見守る責任がある事、長い竜生を生きる為の退屈しのぎに恋愛を提案された事からグレンに対して懐いている。欲しくなったら第一夫人や第二夫人や愛人達の意向など気にせず奪うつもりらしい。
ケイ・アルテ
ティサリアの従者。ケンタウロス。従者としてコンビを汲むローナとは姓も同じため姉妹かと思われがちだが、実際は血のつながりはない。二人とも、もともとは戦災孤児であり、スキュティアー家に引き取られている。その順番がケイが先だったため、形式上は姉ということになっている。本人たちにはその意識はないが。
ローナ・アルテ
エーリス
関連動画
関連静画
テレビアニメ
2020年7月より同年9月までTOKYO MXほかにて放送された。全12話。
スタッフ
- 原作:折口良乃(集英社ダッシュエックス文庫刊)
- イラスト:Zトン
- 監督:岩崎良明
- シリーズ構成:白根秀樹
- キャラクターデザイン:加藤裕美
- 美術監督:桑原悟
- プロップデザイン:岩永悦宜
- 色彩設計:勝田綾太
- 撮影監督:國重元宏
- 編集:木村祥明
- 音楽:TO-MAS
- 音響監督:明田川仁
- 音響制作:マジックカプセル
- アニメーション制作:アルボアニメーション
放送局・配信サイト
放送局 | 放送日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
TOKYO MX | 2020年7月12日 | 日曜 | 23時00分~ | |
KBS京都 | ||||
サンテレビ | 23時30分~ | |||
BS11 | 2020年7月14日 | 火曜 | 24時30分~ | |
AT-X | 2020年7月16日 | 木曜 | 23時00分~ | リピート放送あり |
配信サイト | 配信日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ニコニコ生放送 | 2020年7月4日 | 土曜 | 19時30分~ | タイムシフトあり |
Youtube LIVE | アーカイブ配信あり | |||
LINE LIVE | アーカイブ配信あり | |||
dアニメストア | ||||
バンダイチャンネル |
配信サイト | 配信日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
※その他配信サイト1 | 2020年7月14日 | 火曜 | 12時00分~ | 都度課金 |
ニコニコチャンネル | 2020年7月17日 | 金曜 | 第1話常設無料 最新話3日間無料配信 |
|
※その他配信サイト2 | 見放題配信 | |||
ニコニコ生放送 | 23時00分~ | |||
ABEMA | 2020年7月18日 | 土曜 | 25時00分~ | |
dアニメストア | 2020年7月21日 | 火曜 | 12時00分~ | 第2話以降 |
※その他配信サイト1:Amazonプライム\アニメ放題\ABEMA(有料会員のみ)\J:COMオンデマンド\TELASA\Netflix\バンダイチャンネル\ひかりTV\milplus\U-NEXT
※その他配信サイト2:GYAO!ストア\J:COMオンデマンド\TSUTAYATV\DMM.com\ひかりTV\HAPPY動画\バンダイチャンネル\ビデオマーケット\milplus\music.jp\ムービーフル\Rakuten TV
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 配信日 (ニコニコ) |
動画 (ニコニコ) |
動画 (dアニメ) |
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症例1 | 闘技場のケンタウロス | 白根秀樹 | 岩崎良明 | 北川正人 | 2020 7/17 |
||
症例2 | 水路街のマーメイド | 米林拓 | 横山広行 | 7/24 | |||
症例3 | 医者嫌いのフレッシュゴーレム | 工藤利春 | 村上勉 | 7/31 | |||
症例4 | 不治の病のラミア | 中津環 | 石黒達也 | 8/7 | |||
症例5 | 捻挫のケンタウロス | 久尾歩 | 米林拓 | 下司泰弘 | 8/14 | ||
症例6 | 飛べないハーピー | 沢木褄 | 工藤利春 | 上原秀明 | 8/21 | ||
症例7 | 享楽のアラクネ | 久尾歩 | 須永司 | 横山広行 | 8/28 | ||
症例8 | 進撃のギガス | 沢木褄 | 米林拓 | 北川正人 | 9/4 | ||
症例9 | 倒れたドラゴン | 白根秀樹 | 工藤利春 | 木村佳嗣 | 9/11 | ||
症例10 | 自虐のサイクロプス | 所俊克 | 下司泰弘 | 9/18 | |||
症例11 | リンド・ヴルム大手術 | 横山彰利 | 横山広行 | 9/25 | |||
症例12 | 竜の街のお医者さん | 白根秀樹 | 須永司 | 北川正人 | 10/2 |
主題歌
Webラジオ
- モンスター娘のお医者さんスペシャルラジオ グレンとサーフェ、ドキドキ診療中!
- パーソナリティ:土岐隼一(グレン 役)、大西沙織(サーフェ 役)
- ゲスト:ブリドカットセーラ恵美(ティサリア役)、藤井ゆきよ(ルララ役)
- インターネットラジオステーション<音泉>にて2020年7月8日(水)1回のみ配信
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関連リンク
- 集英社ダッシュエックス文庫「モンスター娘のお医者さん」公式サイト
- 折口良乃 (@origuchiyoshino) - Twitter
- COMICリュウ「モンスター娘のお医者さん」
- 鉄巻とーます(@irontom00) - Twitter
- TVアニメ「モンスター娘のお医者さん」公式サイト
- TVアニメ「モンスター娘のお医者さん」公式twitter
- 「Monster Girl Doctor」原作北米版公式サイト
関連項目
- モンスター娘/人外娘
- 折口良乃
- Zトン
- 鉄巻とーます
- モンスター娘ハンター
- モンスター娘のいる日常
- モン娘は~れむ
- 魔物娘図鑑
- ヒトミ先生の保健室
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