交通系ICカードとは、鉄道・バスなどの改札機・車載機器などで利用可能なICカードのことである。「ICカード乗車券」「IC乗車カード」などともいう。
概要
ICチップを搭載したICカードの電子マネー機能を交通機関の乗車券として活用したシステムである。
世界初の交通系ICカードは香港の八達通(オクトパスカード)であり、Felica技術が採用された。2001年JR東日本が日本初の交通系ICカードSuicaを導入した。現在では世界各地や日本の多くの地域で交通系ICカードは利用されている。近距離無線通信技術(NFC)の規格として諸外国ではType-Aが多く採用されているが、日本国内や香港ではFelicaが採用されている。
諸外国の主な交通系ICカード
- 八達通(オクトパスカード) - 香港
- 澳門通 - マカオ
- 上海公共交通カード - 上海(中国)
- 北京市政交通カード - 北京(中国)
- Opelカード - シドニー(オーストラリア)
- オイスターカード - ロンドン(英国)
- TAP - ロサンゼルス(米国)
全国の主要都市圏で利用可能な10種類のカード
交通系ICカード全国相互利用のシンボルマーク |
配色の「金」は高いサービス品質を,「赤」は本サービスに対する熱意を示している。 |
2013年3月23日より、我が国で以下に掲げる「交通系ICカード」の相互利用が開始された。また、相互利用の目印として、右記のようなシンボルマークがカード読み取り部付近や、取扱い機器などに掲出されている(掲出され始めている・横並び一線とは限らない)。各カードの詳細や、付随機能である「電子マネー機能」については、記事が存在する場合それらを参照されたい。
- Kitaca(JR北海道)
- Suica(JR東日本ほか)
- PASMO(関東の民鉄・バス各社局で構成する「PASMO協議会」)
- TOICA(JR東海)
- manaca(名古屋圏の民鉄・バス各社局が主体)
- ICOCA(JR西日本・JR四国)
- PiTaPa(関西圏・岡山・静岡の民鉄・バス各社局で構成する「スルッとKANSAI協議会」)
- SUGOCA(JR九州)
- はやかけん(福岡市交通局)
- nimoca(西鉄グループ中心の「株式会社ニモカ」)
- ★マークの取扱いエリアでは、上記10種類のカードでも利用可能。いずれも使用除外路線(コミュニティバス系統・イベント臨時シャトルバスなど)、機器、施設や取扱いが別途定められている場合があるので注意(例:結構な乗降客数を計上する駅であっても、交通系IC乗車カードで乗車券が購入できる券売機が皆無である駅が存在する=JR東海、駅の券売機ではPiTaPa割引の都合上、同伴者などに紙の乗車券を販売【引き換え】すること自体を取扱わない=PiTaPaエリアの各券売機、持参人1名に限り入出場を認め、現金チャージは駅改札内の簡易機限定、乗車券類への引き換えや履歴出力は当面行わない=伊豆急行、PiTaPaエリアの過半数以上のバス事業者がICOCA以外のIC乗車カード受け入れ除外、など)。
- 各事業者が発行するガイドマップや、Wikipediaなどに誤解を招く表記(例:静岡県東部のPASMO【バス】エリア表記が欠落、同県中部で「LuLuCa」を先行導入したことに伴い、静鉄グループ各事業者が実質「下手な関西の路線バスエリアよりよっぽど比較的広範なPiTaPaエリア」となっているにもかかわらず無表記であったり、その他PiTaPa下位互換のバスICカードエリアが妙な概説になっていたり、TOICAエリアとmanacaエリアおよび、ICOCAエリアとPiTaPaエリアでは規定駅の改札内で機器タッチさえ怠らなければ改札を出場して駅外に出ず連絡可能、nimocaとめじろんnimocaエリアはカードを使用して【高速バスで】直接往来が可能にもかかわらず別地域・別種カード扱い、Suica‐PASMO【主に東京メトロの2線】の直通通算利用ばかりに気を取られ、首都圏の特殊な駅での取り扱いや、はやかけんエリア‐筑肥線SUGOCAエリア直通運転での連続利用可能が欠落、ほか)などが見受けられるが、ひとまずあっちは放置し、事業者発行のものは過渡的な表記と思われるのでそれぞれの編集努力、そしてニコニコ大百科読者各位の勇猛果敢な人柱精神に期待することとしよう。
- エリア内とエリア外をまたいで利用はできない(横浜駅[Suicaエリア]で乗車し、静岡駅[TOICAエリア]で下車することはできない。熱海駅[Suicaエリア/TOICAエリア境界駅]で一度改札を出場して利用すればまたいで利用が可能となる。また、定期券区間内に限りエリア間をまたいでの利用が可能(例えば沼津駅[TOICAエリア]-平塚駅[Suicaエリア](経由: 熱海駅)の定期券の場合、沼津駅で入場し小田原駅や平塚駅で出場することは可能(もちろんその逆もOK)。しかし、富士駅→小田原駅や、沼津駅→横浜駅などは不可)。SuicaエリアとPASMOエリアは一体のものとして取り扱う)
- バス事業者は斜体にしています。
北海道エリア
- ★Kitaca(JR北海道 札幌都市圏)
- ★SAPICA(札幌市交通局/ジェイ・アール北海道バス/じょうてつバス/北海道中央バス)
- Asacaカード(旭川電気軌道バス)
- ドゥカード(道北バス)
- バスカード(北海道北見バス)
- ★ICASnimoca(函館市企業局交通部/函館バス)
東北エリア
- ★Suica(JR東日本 仙台都市圏/仙台空港鉄道)
- ★icsca(仙台市交通局/宮城交通バスグループ) ※Suicaエリアでも使用可能となるが、仙台エリアおよび仙台空港鉄道のみ対応。
- NORUCA(福島交通、福交バス)
- ★odeca(気仙沼線BRT/大船渡線BRT)
- ★Iwate Green Pass(岩手県交通)※Suica地域連携ICカード
甲信越エリア
- ★Suica(JR東日本 新潟都市圏/富士急行/佐渡汽船)※佐渡汽船は電子マネー決済扱いであるため、PiTaPaは利用不可
- ★りゅーと(新潟交通バスグループ)
- KURURU(長野電鉄バス/アルピコ交通バス/長野市循環バス「ぐるりん号」)
- ★PASMO(山梨交通バスグループ)
関東エリア
- ★Suica(JR東日本 首都圏/JRバス関東水戸支店&土浦支店/東京モノレール/りんかい線/埼玉新都市交通/伊豆急行など)
- EX-ICカード(JR東海 東海道新幹線)
- ★※PASMO(関東・静岡東部のPASMO協議会加盟社局)※以下はSuica以外の他カードは利用不可(除外)
- ★totra(関東自動車/JRバス関東宇都宮支店&西那須野支店)※Suica地域連携ICカード
- いばっピ(茨城交通のうち水戸市周辺)
- でんてつハイカード(茨城交通のうち日立市周辺)
- iD(ケイエム観光バス「お台場レインボーバス」)※厳密にはこれらは「流通系電子マネー」の交通決済取扱いである
東海・北陸エリア
- ★TOICA(JR東海 名古屋・岐阜・静岡都市圏)
- EX-ICカード(JR東海 東海道新幹線)
- ★PiTaPa(静岡鉄道/しずてつジャストライン)
- ★LuLuCa(静岡鉄道/しずてつジャストライン共通の、PiTaPa下位互換独自IC乗車カード)
- ★manaca(名古屋鉄道/名鉄バスグループ/名古屋市交通局/名古屋臨海高速鉄道/名古屋ガイドウェイバス/豊橋鉄道/愛知高速鉄道等)
- ★PiTaPa(近畿日本鉄道)
- ★ICOCA(近畿日本鉄道)
- ★ICOCA(あいの風とやま鉄道)
- ★ICOCA(IRいしかわ鉄道)
- ★PiTaPa(西日本JRバス金沢営業所)
- ナイスパス(遠州鉄道/遠鉄バス)
- ayuca(岐阜バスグループ)※2026年3月いっぱいで廃止、manacaへ移行予定。
- ICOUSA(福井市コミュニティバス「すまいる」)
- Ica(北陸鉄道/北鉄バスグループ)
- ★passca/Ecomyca(富山地方鉄道/ライトレールフィーダーバス/まちづくりとやま まいどはやバス/地鉄バス)※この2カードの交通充当は共通利用可能
- ★emica(三重交通バスグループ )
近畿エリア
- ★ICOCA(JR西日本 近畿都市圏エリア※/京阪電気鉄道/近畿日本鉄道/大阪市交通局/京都市交通局/神戸市交通局/南海電鉄/泉北高速鉄道/大阪高速鉄道/神戸電鉄/北神急行/神戸新交通/山陽電鉄)※「大阪近郊区間」とは一致しない。この中でJR西日本・近鉄以外は自社発行はせずJR西日本から仕入れて販売している。
- ★※PiTaPa(「スルッとKANSAI協議会」加盟の同ICカード取扱い社局/西日本JRバス近江今津営業所&京丹波営業所)
- EX-ICカード(JR東海・JR西日本 東海道新幹線・山陽新幹線)
- ★Hanica(阪神バス・阪急バスグループ共通の、PiTaPa下位互換独自IC乗車カード)
- Itappy(伊丹市交通局の、PiTaPa下位互換独自IC乗車カード)※他カードはICOCA・PiTaPaのみ利用可。
- ★NicoPa(神姫バスグループの、PiTaPa下位互換独自IC乗車カード)
- ★らんでんカード(京福電気鉄道の、PiTaPa下位互換独自IC乗車カード)
- ★CI‐CA(奈良交通バスグループの、PiTaPa下位互換独自IC乗車カード)
- ★なっち(南海バスグループの、PiTaPa下位互換独自IC乗車カード)
中国・四国エリア
- ★ICOCA(JR西日本 岡山・広島都市圏エリア、JR四国高松~多度津、児島~宇多津)
- EX-ICカード(JR西日本 山陽新幹線)
- ★PiTaPa・Hareca(両備バスグループ/岡山電気軌道/岡電バス/下津井電鉄バス/中鉄バスグループの一部)※一部利用不可路線あり
- Hareca(宇野バス)※両備グループなどでの取扱いと異なり、ICOCAやPiTaPaは使用不可。
- ★PASPY(広島電鉄/広島高速交通/鞆鉄道バス/宮島松大汽船など)
- ★IruCa(高松琴平電気鉄道/ことでんバス/大川バス/小豆島オリーブバス/高松-小豆島航路)※高松琴平電気鉄道の鉄道路線のみ10種類のカードが利用可能
- ★ICい~カード(伊予鉄道/伊予鉄バス/伊予鉄タクシー/伊予鉄関連会社の汽船など)
- ですか(とさでん交通/とさでん交通バス)
- スカイレール定期券(スカイレールサービス)
- 楽天Edy・WAON・iD・QUICPay(鳥取市営コミュニティバス「くる梨」)※こちらも厳密には流通系電子マネー
九州・沖縄エリア
- ★※SUGOCA・monoSUGOCA(JR九州 福岡都市圏・北部九州・長崎近郊・鹿児島近郊・宮崎近郊/JR西日本 下関駅/北九州高速鉄道)
- ★nimoca・めじろんnimoca・でんでんnimoca・みやこうnimoca・nagasaki nimoca(西日本鉄道/松浦鉄道/長崎電気軌道/西鉄バスグループ/北九州市交通局/佐賀市交通局/大分バス/大分交通/JR九州バス/熊本市電/宮崎交通/西肥バス/長崎県営バスなど)
- ★はやかけん(福岡市営地下鉄)
- EX-ICカード(JR西日本 山陽新幹線)
- ★エヌタスTカード(長崎バス/さいかい交通/長崎タクシー共同集金)
- ★熊本地域振興カード(くまモンのICカード)(熊本電鉄/九州産交バスグループ/熊本電鉄バス/熊本バス/熊本都市バス)
- RapiCa/いわさきICカード(鹿児島市交通局/南国交通バス/JR九州バス/鹿児島交通など)
- iD(那覇バス)※こちらも厳密には流通系電子マネー
- OKICA(沖縄都市モノレール/琉球バス交通/沖縄バス/那覇バス/東陽バス)
- ★Suica(沖縄都市モノレール)
将来発行予定のカード、および導入予定の既存カード、導入予定会社
※ソースのあるもののみ
新カード
- ★AOPASS(青森市営バス/青森市市バス/ねぶたん号) - 2022年3月5日導入予定
- ★ハチカ(八戸市交通局/南部バス) - 2022年2月26日導入予定
- ★IGUCA(岩手県北自動車) - 2022年2月19日導入予定
- ★Shuhoku Orange Pass(秋北バスの高速バス) - 2022年春導入予定
- ★AkiCA(秋田中央交通/秋田市マイ・タウンバス) - 2022年3月導入予定
- ★cherica(山交バス/庄内交通) - 2022年5月14日導入予定
- ★nolbé(上信電鉄/群馬中央バス/日本中央バス/群馬バス/矢島タクシー/永井運輸) - 2022年春導入予定。上信電鉄(鉄道線)は未導入。
- 上記のほか、十和田観光電鉄が2022年春に導入する予定である。
既存カード
この他「えちぜん鉄道」「しなの鉄道」「近江鉄道(鉄道線)」などが、ICカードの導入を検討している模様。
相互利用サービス導入予定会社
現在は運用を停止しているカード
- せたまる(東急世田谷線) ※2012/09/30廃止。PASMOに置き換え。
- 宮交バスカ(宮崎交通バス) ※2016/03/31廃止。nimocaに置き換え。
- バスICカード(山交タウンコーチ) ※2016/12/04廃止(静岡エリアのみ2016/12/11)。PASMOに置き換え。
- 長崎スマートカード(長崎電気軌道・長崎県営バスほか) ※2020/09/30廃止。nimoca、エヌタスTカードに置き換え。
- 近江鉄道バスICカード(近江鉄道バスの一部路線)※2021/03/31廃止。ICOCAに置き換え。
- ひまわりバスカード(北九州市交通局)※2021/07/26廃止。nimocaに置き換え。
上記10種交通系ICカードを複数枚所持するリスク
上述した、2013年3月23日から共通利用開始となった交通系ICカードにおいて、どの提供者も公式には見解を述べていないが、「紛失(盗難)再発行」「各種割引」「ポイントサービス」(「Suicaポイントクラブ」・「バス特」・「(PiTaPaの各種ポイント・割引制度)」など)の点では、いちばん居住地に近い(地元の交通機関が発行する)カードを所持し、残りのカードは機会を見つけて整理、返却しておくのが無難である。以下は新聞やweb上の報道を基にした、現実にありそうなフィクションを「たとえば」として記す。カード名や付帯機能はあくまでも例なので、他の「無印」共通利用交通系ICカードの種類・名称に置き換えた場合でも同様の事象が起きうる。
なお、紛失や盗難に遭った際の「使用の差し止め」自体は、全事業者の取り扱うすべての係員窓口で受け付けている(取扱い時間や場所などは、各事業者の「別途定めるところ」による。再発行にかかる方法、場所、手数料なども同様)。また、手続きには裏面に刻まれた固有ID(Suicaなら「JE」で始まる17桁の英数字)が必要になるため、万一に備えて、こちらも控えを取っておくことをお勧めしたい。
- 例:
- JR新宿駅の改札(入場)で「ゆうちょキャッシュカード付きSuica」と別の「クレジットカード一体型PiTaPa」を、たまたまエラーと気づかなかったり、「もう一度ふれてください」と言われるがままに二重(複数回)にタッチしてしまい、Suicaのみ東京圏で精算完結、正常出場させて帰郷。東京は人も多いし、改札機の後の人に迷惑もかけられないし。そしてPiTaPaエリアの地元に戻って数日後。いつものPiTaPaで乗っていた交通利用が、エラーを起こして使えない。困った!ターミナル駅の係員に事情を話し、PiTaPaの履歴を調べてもらったところ「JR新宿駅から先の出場記録がありませんね。JR東日本さんの窓口に直接相談して、データを消していただくようお願いします」「え!東京まで行かないと!?」「ここではできないんです、そうですね…一番お近いのは 熱 海 ですね…」「orz」
上述した例え話は「JR東日本の熱海駅」であるが、これを「新千歳空港駅など、札幌圏のJR駅」「仙台圏のJR駅」「函南駅」「富士宮駅前(富士急バスの案内所・PASMO窓口の最西端)」「新静岡駅(PiTaPa窓口の最東旗艦駅)」「豊橋駅」「近鉄名古屋駅」「米原駅」「山陽姫路駅」「岡山圏のJR駅・岡山近郊のPiTaPa取り扱い窓口」「広島圏のJR駅」「北部九州のJR駅」「福岡市営地下鉄の窓口」「nimoca取扱い窓口」などなどに置き換えて述べることも可能。実際にありうるから恐ろしい。
なぜ融通を利かせてくれないのかといえば、過去に「ICOCA」を用いてチートな不正行為を働いたり、「PASMO」の乗車履歴でストーカー行為をした社局従業員(元従業員)などがいたため、結果としてこういった、顧客本位の取り扱いに相反する、厳しいものになっている。手口や対象社員、顛末などについては「どうしてこうなった」と、後学のためにググって調べるのも良いだろう。
カード自体に有効期限のあるPiTaPa以外の交通系IC乗車カードは「原則10年時効」などの項目が記されていたりするので、今一度裏面をよく読み、記念柄カードなど思い入れのあるもの、コレクション目的で集めたもの、その他価値のあるカードでなければ、上述したような面倒な出来事が起きないとは言えないので、ここは思い切ってすっぱりと使い切り、取り扱い窓口で返却払い戻し、解約の手続きを取ることをお勧めしたい。別種の交通系IC乗車カードが幅を利かせている地域に転居などの場合も同様である(その旨をウェブサイトで述べている事業者・協議会もある)。また「オートチャージ」「クイックチャージ」などと呼ばれる、クレジットカード(親カード)と紐付けされた交通系IC乗車カードの解約も、その親カードを定期的に支払う各種公共料金の決済手段としていたような場合、切り替え、そしてクレジットカード本体の解約(更に、任意ではあるがIC残額の使い切り)の手間もかかることを付記しておきたい。
ちなみに、PASMOの解約(返却)を例に取ると、やはり一定の所要時間がかかる。
プリペイド式/定期券タイプの交通系ICカードを、教育機関の卒業や転勤などで使用メリットを喪失し、そして返却可能な日時(早朝・深夜だったり…)や、取り扱い窓口(もし、自宅最寄り駅が遠隔管理システムで制御された駅係員無配置駅だったり…)を逸すると(あまり言いたくはないが)事業者は500円+αを丸儲け、である。くどいようであるが、JR東日本が管理する駅窓口でPASMOは解約させてもらえない。「単に利用客の便宜を図って残額を交通はじめ様々なシーンで相互利用させる協定を結んでいるだけ」であり、逆のパターンだったり、エリア違いの相互利用可能窓口でも同様である。また、Suicaでも「モノレールSuica」の解約は東京モノレールの自社窓口のみ、「りんかいSuica」は大崎駅を除くりんかい線自社窓口のみであり、JRの窓口で解約を申し出ても表裏の一瞥で門前払いである。これまた、発行事業者と窓口事業者をシャッフルさせても同様。
試しに裏面自署記名式・クレカ紐付けオートチャージ付きであったもの・クレカ解約済み)にかかる時間をカウントしてみたところ、デポジット500円を取り戻すまで約5分(2013年10月・某大手電鉄会社旗艦駅定期券発売所にて)を要す。内容は、利用履歴および残高の確認、オートチャージ設定の解除、クレカの生死判定、本人確認書類の提示および控えの複写、そして「(今後の参考のために)お客さまが今回PASMOの解約にいたるまでの理由をお聞かせください」と題された、PASMO協議会が用意した簡単なアンケートへの記入、提出、内容確認、そして「私◯◯ ◯◯(氏 名)はPASMO協議会様より確かに金500円の返戻を受けました」という趣旨の用紙に署名を済ませると、切符柄地紋ロール紙に印字された払い出し証明とともに、晴れて手元に500円玉が1枚戻ってくる。
同じく、表面ロイコ染料印字記名式のものであっても、約2分(2013年11月・別の某大手電鉄会社旗艦駅係員窓口)。こちらも当然ながら本人確認書類の提示を要する(アンケート記入などはなし)。
無記名式のもので残高0円のものの純粋な返却でも、こちらはこちらで念のため紛失(盗難)届けが出されているか否か、いわゆる「ネガティブリスト」と照合する作業が必須と思われる。
め ん ど う っ ! さっさと済ませておいたほうがいいです。
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