概要
『少女革命ウテナ』とは、1997年4月2日から12月24日にテレビ東京系で水曜18時に放送されたテレビアニメ、及び1999年夏公開の劇場用長編アニメ映画、または漫画・ゲーム等のメディアミックス作品である(漫画版の方が先行しているが、原作はアニメの方)。
通称「ウテナ」。
かしらかしら、ご存知かしら?
物語
TVシリーズ
主人公・天上ウテナは、幼少時に両親を事故で亡くし、絶望に苛まれていたところで『王子様』に出会い、生きていく希望を貰った。それ以来、彼女は男装をして『王子様』になることを決意する。
時は流れ、小・中・高・大を全て併設した私立校『鳳学園』の中等部で『男装の王子様』としてアイドルとなったウテナ。だが、親友の篠原若葉が送ったラブレターを勝手に貼り出されたことに激怒したことをきっかけに、その宛先人・西園寺莢一に決闘を申し込んだところ、学園を牛耳る『生徒会』メンバーによって人知れず繰り広げられている『決闘ゲーム』に巻き込まれることになる。
決闘の勝者は『薔薇の花嫁』と呼ばれる謎の少女・姫宮アンシーを我が物として従えることができ、彼女に秘めた『力』を求めて幾度と無く決闘が行われてきたのだった。
勝者となったウテナは、決闘を仕組む『世界の果て』の定めた『薔薇の掟』によって、アンシーと共同生活をすることとなった・・・
劇場版
奇妙奇天烈な構造を持つ鳳学園に転校して来た学ラン姿の男装美少女・天上ウテナ。転校初日、学園を巡っているうちに幼馴染の初恋相手・桐生冬芽の幻影を見て、導かれるように学園の中庭にある廃墟の薔薇園に辿り着く。そこでウテナは開いた白薔薇から薔薇の刻印の入った指輪を手に入れる。
すると空から薔薇の花びらが降って来て、空に浮かぶように建つ屋上の薔薇園を発見する。その薔薇園一面に咲く薔薇を管理する理事長の妹・姫宮アンシーと出会うが、彼女が薔薇の花嫁であり、薔薇の刻印はその争奪戦の参加者の印だということを西園寺莢一によって知る。
決闘に巻き込まれていくウテナは次第にアンシーと理事長・暁生との関係を知ることになる・・・
特徴
難解でシュールな展開、影を大胆に利用するなどの演劇性、J・A・シーザーの作るアングラ劇団「演劇実験室・万有引力」の劇中歌を決闘シーンで引用するなど、非常に癖の強い演出により、非常に人を選ぶ作品であるが、熱狂的なファンも多い。
同性愛、近親相姦などタブーにも大きく踏み込んだ脚本も印象的である。
アニメ監督の幾原邦彦はウテナとアンシーが同性同士の友情を超えた親密親密な関係になる事を当初から考えていた。
ただし、漫画の原作者でもあるさいとうちほは、アニメ放送時は、「視聴者が望んでいるものではない。」と否定していた。だが、アニメ終了後に「同性愛的な物を肯定できるようになった。」と「薔薇の黙示録」で語っている。
劇場版ではこの出来事を反映したのか、TVアニメ版より親密な関係になっていると思わせる事柄が幾つかある。
だが、アニメ版は、ウテナとアンシーとの関係性から「百合」と語られることが多いが、「女同士の友情」を真正面から描いた傑作でもある。
スタッフ・製作
アニメーション制作はJ.C.STAFF、プロデュースは『新世紀エヴァンゲリオン』『機動戦艦ナデシコ』等で知られるスターチャイルドレコード(キングレコード)。
ビーパパス
監督は『美少女戦士セーラームーン』シリーズ中期、『輪るピングドラム』監督の幾原邦彦。
シリーズ構成は幾原監督の親友でもあり、後に『フリクリ』『忘却の旋律』『トップをねらえ!2』『桜蘭高校ホスト部』『STAR DRIVER 輝きのタクト』のシリーズ構成を務めた榎戸洋司。
キャラクター原案及び小学館の月刊少女漫画雑誌『ちゃお』にて漫画版の連載を担当したのは、少女漫画家のさいとうちほ。
キャラクターデザインは後に『一騎当千』『おとめ妖怪ざくろ』のキャラデザを務めた長谷川眞也。
プランニングは後の『アニメスタイル』誌編集長、小黒祐一郎。
この主要スタッフが結成した原作者集団「ビーパパス」が原作者となっている。
若手の積極起用
この作品には後に大活躍することとなる当時の若手アニメーターや演出家が多く参加したことでも知られる。
細田守(橋本カツヨ名義で参加)、五十嵐卓哉(風山十五名義で参加)、長濱博史、林明美、錦織博、武内宣之(たけうちのぶゆき名義)、香川久などが居る。
キャラクター
メインキャラクター
- 天上ウテナ:川上とも子
- この物語の主人公で中等部2年の女の子。上述のような経緯で男装をしており一人称も僕だが、本人の性自意識は女性のままである。「王子様」になった経緯として説明される彼女の過去は1話からたびたびアバンで挿入されるが寓話的なものであり、本当に明らかにされたのは最終盤であった。
生徒会の決闘ゲームに巻き込まれ、アンシーと交流を持つようになる。はじめは自分の理解を超えた状況や、アンシーの性格に違和感を感じ続けるも、やがてかけがえのない存在になっていく。一方でやがて自分に関する問題と立ち向かうことになり…。 - ネタバレもあるから詳しいことは省くけど、33話で血の涙を流した視聴者は多数いるんじゃないかしら?
- 劇場版では車になる。
- 姫宮アンシー:渕崎ゆり子
- ウテナのクラスメートであり、「薔薇の花嫁」として生徒会の決闘ゲームで取引されている。主体性がなく、独自の人間関係も持たない少女。普段は温室のバラ園の世話をしているおとなしい性格で男子からも人気があり、実際に視聴者にも3話くらいまでは悲劇のヒロインのようにしか思えないのだが、4話以降明らかに奇妙としか言えない本性が明らかにされていく。
- ウテナとの出会いや交流によって心性が変わっていくことを自覚していく一方、実は彼女も含めて「決闘ゲーム」には隠された真実があり、やがて…
- 劇場版では行動力が高くなり、もはや男女問わず食ってるんじゃないかという勢いになっている。
- チュチュ:こおろぎさとみ
- アンシーの「友達」(アンシー談)である、猿のような小動物。鳳暁生とおそろいのネクタイとイヤリングをつけている。基本的にはウテナとアンシーの側でちょこちょこ何かをやっているマスコット的存在。
漫画版では外伝で心の声を聴くことができる。 - 劇場版にも一応出番があるにはある。
- 桐生冬芽:子安武人
- 高等部2年の生徒会会長であり、表向きは「決闘ゲーム」で主導的な役割を果たしている。学園一のプレイボーイであり、数々の女子生徒との関係を持つが、実は…
上昇志向の強いエゴイストで、「決闘ゲーム」に勝ち残るために他人すら利用して様々な策謀を巡らせていくが、やがて物語を通して自分の原点に立ち戻っていく。
莢一とは古くからの付き合いであり、ある過去を共有している。 - 生徒会の合言葉である
「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。
我らが雛で、卵は世界だ。
世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。
世界の殻を破壊せよ、世界を革命するために。」
は大概の場合彼が言う。 - 劇場版ではもはや、王子様としか言いようのない極めて重要な役割を担う。
- 露出魔トリオの一人で、5話という極めて早い時期に作中で最初に服をはだけた人物である。
- 西園寺莢一:草尾毅
- 高等部二年の生徒会副会長兼剣道部主将。物語開始当初の薔薇の花嫁の所有者であり、ウテナが「決闘ゲーム」にかかわるきっかけを作った人物。周りからは硬派な人物とみなされており女子生徒にも人気が高いが、その本性は愚直を通り越して粗暴で間抜けであり、彼に親しい人物からはピエロなどと呼ばれ見下されている。(ギャグ回の方が輝いてる気がするし…)そのためいろんな人物から策謀で当て馬として利用されることもしばしば。しかしそのような彼も様々な出来事を通して成長していく。そんな彼の姿を見た視聴者からはワカメ(髪型から)と呼ばれ愛されている…気がする(詳しくはワカメリンク)。
冬芽とは古くからの付き合いであり、ある過去を共有している。 - 劇場版でも役割は大体同じ。
- 露出魔トリオの一人であるが、ほか二人がしょっちゅう脱ぎすぎてあまりぱっとしない(そもそも最初に脱ぐの大分後だし…)。
- 漫画版では巨大化する。
- 有栖川樹璃:三石琴乃
- 高等部一年の生徒会兼フェンシング部部長代理。男性的な美人として学園内では評判が高いが、それと同じくらいだれも逆らうことのできない不良という評判も聞かれる。枝織にある特別な感情を抱いており、彼女の口癖である奇跡という言葉に対しては複雑な感情を持つ。そのせいもあって気高に振舞う一方内心鬱屈した日々を送っていたが、やがて瑠果との再会によって…。
- 漫画版や劇場版では冬芽に対して特別な感情をもっていることになっている。
- 薫幹:久川綾
- 中等部1年であるが大学生のカリキュラムを受けている、生徒会メンバー兼フェンシング部員。通称「ミッキー」。いつもストップウォッチで何かの時間を計測しているが、なぜかを明かすことはない(画面に表示される計測時間は、実は直前に言葉を発した時間であるというメタネタである)。生徒会メンバーの中では「決闘ゲーム」それ自体に消極的であるが、双子の妹の梢との思い出である「輝くもの」やアンシーへの恋愛感情のために戦っていく。
- 漫画版ではウテナに恋愛感情を持っている。劇場版では視聴者に対してある衝撃的な事実を示唆する重要なセリフを発するも、ウテナたちとの絡みが終盤までなく生徒会の中で一人だけ影が薄い。
- 桐生七実:白鳥由里
- 中等部1年で、生徒会メンバーではないがデュエリストであり黒薔薇編では兄の冬芽の代理を務める。
そのため一度
「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。
自由の部屋と、自由の籠。
空の広さを教えずに、彼らは雛を可愛がる。
世界の籠を破壊せよ。」
とオリジナルの合言葉を言ったことも。 - 気が強い高飛車な、典型的な「おーっほっほっほっほ」の笑い声が似合うお嬢様キャラ。加えて兄に近づき自分から兄を奪いそうなものは何も許さないというブラコンの極みのようなキャラである。(まあこのアニメに出てくる妹キャラ全員ブラコンだけど…)
- 初登場時の3話では主人公たちを脅かす典型的な嫌味ないじめっ子キャラだったはずが、4話で彼女ははじけてしまう……………ヨゴレキャラとして。
以降ギャグ回は大体彼女が主役となり、でんでんむしだの暴れカンガルーだのカレーだの牛だの卵だの散々な目に。とうとう24話というそれだけを集めた総集編までできてしまった。
とはいえ彼女が抱えた心の闇も大体他のキャラに負けず劣らずなものなので、普段は他のキャラ同様シリアスな役を演じることが多く、特に鳳暁生編の彼女のメイン回である31、32話では「あること」に気づいたことをきっかけに悲惨なことに… - 漫画版では作品世界の中に存在はしているが、特に絡んでくることはない。
- 劇場版では牛である。劇場版では牛である。(大事なことなので2回言いました)
- 鳳暁生:小杉十郎太(劇場版では及川光博)
- アンシーの兄であり、学園理事長の娘の香苗と婚約しているので病気の理事長の代わりに理事長代理をしている青年。一見好青年のようだが、まあアニメを見ての通りお察し(ていうかもう初登場間もなくあんなことしてる時点で申し開きできない)。
- 「決闘ゲーム」の裏で何やらいろいろ動いており、実は…。
- 露出魔トリオの一人であり、とりわけ鳳暁生編の運転中の真赤なコルベットのボンネットに飛び乗り服をはだけ笑みを浮かべながら迫ってくる某バンクは一度見たら2度と忘れることはできまい(詳しくはやらないcarリンク)。ゲーム版でもこのバンクは見れるが、時系列的にこんなことしてて大丈夫なのだろうか…。
- 劇場版では声がミッチーに変わったこともあって、役割がだいぶ変わっている。
- ディオス:結城比呂
- 決闘ゲームで薔薇の花嫁とエンゲージするものに力を与える謎の存在。おそらくウテナの過去に出てきた王子様だと思われるが…?
黒薔薇編のメインキャラクター
- 御影草時:緑川光
- 黒薔薇編のメインキャラで高等部3年の天才。かつて根室教授が100人の少年と焼死したとされる根室記念館を根城に、馬宮とともにアンシーを狙い「決闘ゲーム」を掌握しようともくろんでいるようだが…?
自分は決して表に出ず、カウンセリングと称して自分のもとに来た人間に、「深く、もっと深く。」と相手の心の闇を暴き、最終的には「あなたは世界を革命するしかないでしょう。あなたの進む道は用意してあります。」と述べて黒薔薇のデュエリストに仕立て上げ、ウテナと戦わせていく。 - 漫画版では外伝に登場し、劇場版には登場しない。ゲーム版では選択肢によっては彼に黒薔薇のデュエリストにされてしまう(時系列はちょうど黒薔薇編直前なので、試験的にという名目ではあるが)。
- 千唾馬宮:川村万梨阿
- 中性的な少年。御影はある事情から彼を薔薇の花嫁にしようとするが…。
- 千唾時子:日高のり子
- 馬宮の姉で、黒薔薇編の真実に近い存在。
サブキャラクター
- 篠原若葉:今井由香
- ウテナのクラスメイトで大の親友。彼女が傷つけられたことでウテナは「決闘ゲーム」に参加することに。風見達也(声:置鮎龍太郎)という幼馴染がいる。ウテナが悩んでいるときはその背中を押すといったように、強い絆を持っている。しかし…。
- 漫画版ではウテナが転校してきてから半年程度なので原作ほど長い付き合いではない。劇場版では劇中でウテナとは初対面であり、転校して間もないウテナに学校の案内をする。
- 高槻枝織:西原久美子
- 樹里の幼馴染。そのかわいらしげな外見とは裏腹に非常に自己中心的な性格であり、樹璃には歪なコンプレックスをひそかに抱いている。
- 劇場版では監督のお気に入りだからかやたらと暗躍していて出番が多い。
- 土谷瑠果:佐々木望
- フェンシング部の本来の部長であるが、病気のため休学している。実は生徒会メンバーであり、「決闘ゲーム」に参加するデュエリストでもある。独自の思惑があるようだが…?
- 漫画版では外伝に登場する。
- 薫梢:本多知恵子
- 幹の双子の妹。一見男をとっかえひっかえして浮き名を流しているが、本心は兄である幹が常に自分のことで心を傷つけ続けてほしいために自分を傷つけたいという屈折した兄に対する愛情ゆえである。
- 漫画版では年相応の少女という感じで幹に対する好意ももっと直接的なものとなっている。
劇場版にも幹との入浴中に2,3言発するだけのチョイ役ではあるが出演している。 - 石蕗美蔓:矢島晶子
- ひょんなことがきっかけで七実の下僕になった小等部4年の少年。穂積茉莉(声:西村ちなみ)という幼馴染に何かとちょっかいをかけられているが本人は全く眼中になく、内心早く七実と釣り合える大人になりたいと思っている。
- 苑田茎子:中川玲 / 大瀬優子:本井えみ / 脇谷愛子:高野直子
- 七実の取り巻きの3人。だが3人とも本心は愛しの冬芽の側にいたいがための模様。「その他大勢の脇役」が名前の由来のとおり、当初は名前のあるモブ程度だったが…。
- 鳳香苗:折笠愛
- 鳳暁生の婚約者。優しげな美人だが、内心自分の理解を超えた存在であるアンシーに恐怖と嫌悪を抱いている。
- 劇場版でも大体役割は一緒。
- 鈴木:鈴木琢磨 / 山田:石塚堅 / 田中 吉野裕行
- 学園の生徒で3人とも眼鏡をかけていてほとんど見た目に違いがない。6話で七実に求婚をしたのが最初の出番だが、以降もちょくちょく出てきてリアクションなどをとる。なぜか全員間延びした合唱風のいい声。
- 影絵少女A子(E子):川村万梨阿 / 影絵少女B子(F子):こおろぎさとみ / 影絵少女C子:渡辺久美子
- おおよそ毎話にどこかで寓意的な影絵芝居をやっている少女たち。「かしらかしら、ご存じかしら?」という出だしのセリフが有名だが、実際はほとんどいうことはない。最初はA子とB子だけだが、黒薔薇編からはC子がこれに代わり鳳暁生編以降は両者が合流する。謎の存在だが、一応鳳学園の演劇部の人間ではあるらしい。
- 劇場版ではE子とF子という別の名義のキャラクターになって学内放送をやっている(なぜかC子はそのまま)。
- 三条院千種:岡本麻弥
- ゲームオリジナルキャラクターの女性。学園を休学していたが主人公(プレイヤーキャラ)の転校とほぼ同時に学園に戻り、ある事情から主人公とその両親を憎んでいる。自分の目的をかなえるために彼女もまた「決闘ゲーム」に参加するが…。
- 海堂
- 漫画版の前日譚に出てきた漫画版オリジナルキャラクター。中学でのウテナの男友達で、陰ながら彼女に恋愛感情を持っていたが彼女の王子様への思いの深さを理解し、彼女に王子様が鳳学園にいる可能性が高いことを伝えた。
- 若王子葵
- 漫画版の前日譚に出てきた漫画版オリジナルキャラクター。ウテナのおばである百合花の助手として働いている大学生で、実は百合花と恋愛関係にある。かつてウテナを助けた王子様かと思われていたが別人であった模様。
- 彼は鳳学園の出身で、明言はされていないが薔薇の刻印を所持していたことから生徒会メンバーであった可能性が高い。
20周年記念の動き
2017年8月31日:20周年を記念して「少女革命ウテナ TVアニメ放送20周年記念展 ~薔薇と革命の記憶、絶対運命黙示録~」公式サイトがオープンされ。東京では同年11月16日(木)~11月20日(月)、大阪では2018年3月21日(水祝)〜4月2日(月)まで開催された。アニメ本編や、DVD、レーザーディスク、ビデオテープのジャケットに使用された原画・セル画のほか、キャラクターや舞台美術の設定画がなど450点並ぶ展覧会となった。
2017年11月15日:テレビアニメと劇場版アニメを収録した「少女革命ウテナ」Complete Blu-ray BOXが発売され、同年には11月16日舞台化することが発表された。ミュージカル「少女革命ウテナ 白き薔薇のつぼみ」として2018年3月に公演した。吉谷光太郎演出、スーパーバイザーには幾原邦彦監督自身が担当。
2018年4月29日にはさいとうの画業35周年と「ウテナ」の20周年にあわせて月刊flowers(小学館)にて新作マンガ「少女革命ウテナ After The Revolution」が5月10日に刊行され、「After The Revolution」「美しき棘」「ふたりの革命前夜」の3本の読み切りが収められた。アニメで監督を務めた。)
2018年5月22日:『少女革命ウテナ』TVアニメ放送20周年を記念して全39話の期間限定無料配信をすることが決定。無料配信期間は5月26日(土)00:00 ~ 6月3日(日)23:59まで9日間限定のとなっている。
主な楽曲
主題歌と挿入歌
- オープニングテーマ「輪舞-revolution」 - 歌:奥井雅美
- エンディングテーマ1(1~24話)「truth」 - 歌:裕未瑠華
- エンディングテーマ2(25~38話)「バーチャルスター発生学」 - 歌:上谷麻紀
- エンディングテーマ3(39話)「Rose&release」 - コーラス:奥井雅美
- 挿入歌(16話)「ドナドナ」
- 挿入歌(27話)「こんにちは赤ちゃん」
- 挿入歌(27話)「夜明けのスキャット」
- 劇場版挿入歌「時に愛は」 - 歌:奥井雅美
- 劇場版エンディングテーマ「フィアンセになりたい (Adolescence Mix)」 - 歌:及川光博
- ゲーム「少女革命ウテナ いつか革命される物語」オープニングテーマ「麗人来駕・序曲」
合唱曲
すべて作詞作曲はJ・A・シーザーであるが、TV版の黒薔薇編までのものと劇場版はすべて光宗信吉によって編曲されている(TV版の一部の曲は「天使創造すなわち光」に、劇場版の両曲は「薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!-」にJ・A・シーザー本人による編曲版が収録されている)。
またウテナ自身のサウンドトラックとは別に、一部の合唱曲の原曲が収録された「万有引力◎黙示録」や、絶対運命黙示録の幻の二番が歌われたことで話題になった2013年のコンサート「大鳥の来る日」のライブアルバムなども存在する。さらに2017年には、その幻の二番が使用された絶対運命黙示録・完全版が収録された、ウテナをモチーフにした新アルバム「バルバラ矮星子黙示録 -アルセノテリュス絶対復活光とオルフェウス絶対冥府闇-」が発売された。
本編使用曲
タイトル | 話数 | 主な収録アルバム |
---|---|---|
絶対運命黙示録 | 1~12話 | 絶対進化革命前夜 |
When Where Who Which | 1話 | 絶対進化革命前夜 |
肉体の中の古生代 | 2話 | 絶対進化革命前夜 |
スピラ・ミラビリス劇場 | 5話 | 絶対進化革命前夜 |
天使創造すなわち光 | 7話 | 絶対進化革命前夜 |
ラスト・エヴォルーション | 10話 | 絶対進化革命前夜 |
封印呪縛 | 11話 | 絶対進化革命前夜 |
何人も語ることなし | 12話 | 絶対進化革命前夜 |
絶対運命黙示録(industrial mix) | 14話~21話 | 絶対進化革命前夜 |
不人幻魂合体術 | 14話 | バーチャルスター発生学 |
架空過去型《禁厭》まじない | 15話 | バーチャルスター発生学 |
地球は人物陳列室 | 17話 | バーチャルスター発生学 |
円錘形絶対卵アルシブラ | 18話 | バーチャルスター発生学 |
幻燈蝶蛾十六世紀 | 20話 | バーチャルスター発生学 |
成熟年齢透明期 | 21話 | バーチャルスター発生学 |
ワタシ空想生命体 | 23話 | 体内時計都市オルロイ |
絶対運命黙示録 with 万有引力 | 25話~38話 | バーチャルスター発生学 |
バーチャルスター発生学 | 25話 | 体内時計都市オルロイ |
平俗宇宙に不滅の皇帝 | 26話 | 体内時計都市オルロイ |
天使アンドロギュヌス | 28話 | 体内時計都市オルロイ |
わたし万物百不思議 | 29話 | 体内時計都市オルロイ |
天然同胞宮殿遠近法の書 | 32話 | 体内時計都市オルロイ |
寓意・寓話・寓エスト | 36話 | 体内時計都市オルロイ |
体内時計都市オルロイ | 38話 | 体内時計都市オルロイ |
ミッシング・リンク | 39話 | 天使創造すなわち光 |
ザイテ・アン・ザイテ | 劇場版特報 | 麗人ニルヴァーナ来駕 〜ボクのアンドロギュヌス〜 |
甦れ!無窮の歴史「中世」よ | 劇場版 | 〜アドゥレセンス・ラッシュ〜 |
シュラ-肉体星座αψζ星雲- | 劇場版 | 〜アドゥレセンス・ラッシュ〜 |
絶対運命黙示録〜Adolescence of UTENA | 劇場版 | 〜アドゥレセンス・ラッシュ〜 |
ゲルツェンの首 | ゲーム | 体内時計都市オルロイ |
さかさまボクとボクの部屋 | ゲーム | 体内時計都市オルロイ |
絶対運命黙示録Ⅱ | ミュージカル | さあ、私とエンゲージして… |
本編未使用曲
以下の3通りがある。
不採用になった既存曲
黒薔薇編まではJ・A・シーザーの過去の作品を編曲したものであり、候補にはあったものの最終的に漏れた楽曲として以下の3曲が知られる。
なお、21世紀に入ってからのJ・A・シーザーの音源発売が積極的になったこともありどれも購入可能となった他、ディスクユニオンでの「わたし革命ファルサリア」の初回特典としてこの3曲の音源がつけられた。
タイトル | 主な収録アルバム |
---|---|
地下想像力の世紀末 | 有引力 VOL.1: 1994-2007 |
光モザイコ | 釘と螺旋の算術法、あるいはその起源」 ― 演劇の発生と神との祭儀に関連するための通低オルケストラ ― |
少女コレクション | 黙示録 |
薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!-
鳳暁生編以降はJ・A・シーザー自身がすべて手掛けた新曲となり、劇場版の際に発表された「薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!-」に収録されながらも、未使用のままの曲たち。
タイトル | 主な収録アルバム |
---|---|
アストラガルス地球双六 | 薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
歴史望楼「文字砂漠」 | 薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
プチ万象の生命弧独史 | 薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
世界露壇の揺籠で -イン・ザ・ハンズ・オブ・ザ・ワールド- |
薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
水滴すなわち万有始源 | 薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
海月藍に死す | 薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
絶対媚惑「タ・エロティカ」 | 薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
デフォルメ・デジャヴュ | 薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
追想の変身譜《荒野より》 | 薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
われら自らを棄てた堕天使なり | 薔薇卵蘇生録ソフィア -中世よ甦れ!- |
アニメ終了後の新曲
アニメ終了後に発表された、少女革命ウテナに基づいたJ・A・シーザーの新作。1作目が合唱曲中心で、2作目は劇音楽のようになっている。上述の通り絶対運命黙示録のフルのスタジオ音源がここで初めて収録された。
なお、「バルバラ矮星子黙示録 -アルセノテリュス絶対復活光とオルフェウス絶対冥府闇-」の1曲目、4曲目は同様インストである。
タイトル | 主な収録アルバム |
---|---|
禁書目録―天使幻覚《婬鬼論》篇― | 絶バルバラ矮星子黙示録 -アルセノテリュス絶対復活光とオルフェウス絶対冥府闇- |
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異邦人の揺籠歌 | バルバラ矮星子黙示録 -アルセノテリュス絶対復活光とオルフェウス絶対冥府闇- |
わたし日時計グノモーン | バルバラ矮星子黙示録 -アルセノテリュス絶対復活光とオルフェウス絶対冥府闇- |
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関連チャンネル
関連静画
関連生放送
2013年冬に2回生放送が行われたがその時は傑作選であった。
そして満を持して2013年8月2日~3日より全話の一挙放送が行われた。
その後も20周年やさらざんまい放送等に連動して何度か一挙放送が行われている。
なお劇場版は2013年3月3日の2回目のセレクション上映会に放映されている。
2018年
2019年
2022年
2023年
関連マイリスト
関連コミュニティ
関連項目
- J.C.STAFF
- 幾原邦彦
- 榎戸洋司
- スターチャイルドレコード
- 奥井雅美
- J・A・シーザー
- 輪舞-revolution
- truth
- バーチャルスター発生学
- 絶対運命黙示録
- 薔薇の溜息
- Anthy(本作の登場人物より名付けられた)
- やらないcarリンク
- ワカメリンク
- 影絵
- アニメ作品一覧
- 1997年のアニメ作品一覧
- 漫画作品一覧
- 22
- 0pt