→ | この記事はアメリカのゲーム「Saints Row」シリーズの記事です。 |
『Saints Row 2(セインツ・ロウ2)』とは、THQより2008年10月14日に発売されたXbox360 / Playstation3用オープンワールド・クライムアクションゲームである。『Saints Row(セインツ・ロウ)』の続編にあたる。他シリーズ作品については上記参照のこと。
また、Xbox360/PS3用日本語版が2008年12月4日にTHQジャパンより、PC用日本語版が2009年1月30日に株式会社ズーより発売されている。が、移植度はあまり望ましくない。特にPC版。後述。
概要
ゲーム情報 | |
---|---|
ジャンル | アクション |
開発元 | Volition |
販売元 | Deep Silver |
機種 | PS3 XB360 Win (Steam) |
発売日 配信日 |
2009年1月28日 |
価格 | ¥ 980 |
その他 | PC版は日本語なし [1] |
ゲームソフトテンプレート |
「衝撃的なラストシーンから1年……。あの伝説のギャングスタが帰ってきた!」
プレイヤーはギャング団のボスとなって、敵対する他のギャング団と縄張り争いを繰り広げる。
舞台は前作と同じスティルウォーター。しかし一部地区が増設されていたり再開発によって様変わりしているなど、異なる点が多々ある。
所謂「GTAクローン」ゲームとしては「最高峰」という評価を得る一方で、「あまりにも似すぎている」としてグランド・セフト・オートシリーズの開発元であるロックスター・ゲームスからクレームが付いたほど。
それが原因かどうかは定かではないが、シリーズは次回作「The Third」から正真正銘のバカゲー路線に大きく舵を切ることとなった。
動作環境
最低環境 | 推奨環境 | |
---|---|---|
OS | Windows XP / Vista | Windows XP / Vista |
プロセッサー | ||
メモリー | 1GB RAM | 2GB RAM |
ストレージ | 空き容量 15GB | 空き容量 15GB |
グラフィック | シェーダーモデル3.0をサポートする 128MB 3Dグラフィックカード | シェーダーモデル3.0をサポートする 256MB 3Dグラフィックカード |
DirectX | DirectX 9.0c | DirectX 9.0c |
その他 |
日本語版の規制について
前作に引き続き、今作においても日本語版で規制が存在している。
- 血溜まり描写の削除
- 人体発火描写の削除(煙が出るだけ)
- 性的・暴力・ドラッグ関連の単語の修正
- コスチューム選択で全裸になれない。全裸になることが必要なデバージョン「ストリーキング」は下着のみを身につけていると開始できる。
- デバージョン「マッサージ(原語版では「Ho-ing(売春の意)」)」における喘ぎ声の削除
また、プレイステーション3版では更に下記の規制がなされている。
- アクティビティ「ヒットマン」「メイヘム」の削除。
これが削除されたため、一部の武器はチートを使わないと使用できない。 - マルチプレイ「ウェットワーク」の削除(「ヒットマン」削除に伴う)
- ゲーム内のアクション「ヒューマンシールド」の削除。このためゲームの難易度が若干変化している。
- 死体がすぐに消える。
- マルチプレイサーバーが日本版のみの隔離サーバー化。
- DLCの配信も無し。いじめか?
PC版について
同作のPC版への移植は本来の開発元であるVolitionではなく別の外部スタジオが手掛けていたが、上記動画のとおり、PC版はサポートと移植度が甘かったようでパフォーマンスが最適化されておらず、エリアを移動する際にいちいちブロック状に次のデータを読み込んでいるため処理落ちが発生してしまっている。そのうえ音声が左寄りになる不具合が発生してしまっている(一応調節は可能らしい)。
THQいわく「不具合解決のためにはゲームそのものを最初からに作る以外に対処法がない」ためパッチによる改善も絶望的。おまけにDLCの配信もされていない。遊びたい人はXbox360/PS3版をおすすめする。
現在では、CPUやストレージの性能向上などPC環境が変わったことで当時に比べると問題が解消しており、PC環境によっては比較的スムーズなプレイが可能となっているようだ。しかし、それでもエリアの境目の影響か操作する車が突然スピードダウンしたりするケースはある。あと未だにカクつきが出たり乗り物がキャラを置いてけぼりにしたりと愉快な現象が発生したりするが。
PC版ソースコード発見
なお上記の通りパフォーマンス不具合やバグなどで話題になった「Saints Row 2」のPC版ソースコードだが、実はVolitionの親会社であるTHQが破産して資産が競売にかけられた際に、PC版ソースコードは失われたことが発表されていた。
しかし、2019年10月になって、その失われたはずのPC版ソースコードが発見されたことから、DLCの同梱も含めた改善アップデートの実施を検討していくとのこと。これを手掛けるのはもちろんPC版でやらかした外部スタジオではなく本来の開発元であるVolitionである。 [2] [3]
- ▼現在考えられている対応
ストーリー
プレイヤー=主人公は前作の黒幕であるヒューズ市会議員とともに、大爆発に巻き込まれて死んだはずだった。
だが……悪運の強い主人公はなんと生きていた!
前作から数年後……主人公が目覚めたのは、スティルウォーター刑務所の医務室。新たな仲間・カルロスの手引きで脱獄を果たした主人公は、再開発によって変貌したセインツロウ地区と、自身が所属しかつて街を支配したギャング団「サード・ストリート・セインツ」が今や解散同然、そして平和を取り戻したはずの街には新たに登場したギャングたちが我が物顔で街を闊歩している事実を知る。
かつての栄光を取り戻すため、主人公は自らがセインツのリーダーとなり、対抗するギャング団やその背後で暗躍する巨悪との戦いに身を投じていく……。
登場人物
サード・ストリート・セインツ -The Third Street Saints-
主人公が所属し、一度は街を支配した伝説のギャング団。カラーは安心の紫。
主人公が前作ラストのヨット爆破事件で行方不明になったのを皮切りに、ボスの失踪、幹部メンバーの離反が相次ぎ、今やかつての栄光は見る影もなく、風前の灯と化している。
- ■主人公 / ボス (The Protagonist, The Boss)
- 文字通り、このゲームの主人公。プレイヤーの分身。本名は不明で、公式でも特に設定されていないようだ。前作では男性キャラしか作れなかったが、今作から男女両方のキャラメイクが可能になった。それに合わせ、声のパターンも男3種類+女3種類の計6種類が用意されている。ほとんどセリフのなかった前作とは逆に、本作からは主人公がよく喋るようになった。
- 前作で様々な裏切りにあい、挙句の果てに刑務所という地の底まで落とされてしまった主人公。ゲームはこの名も無き主人公が刑務所で目を覚ますところからスタートする。今作では復讐心と向上心がガッチリ噛み合い、その行動・言動はシリーズ中最も凶悪かつ残虐、そして冷酷非道。前作ではどう頑張っても幹部どまりだったが、今作では初めからセインツのボスとして君臨し、演説で部下を鼓舞したり新たなメンバーを叱咤激励するなど、それなりの貫禄も身につけている。裏切りを経験しているからか、仲間への情はかなり厚い。ただしピアースは除く。
- ■ジョニー・ギャット (Johnny Gat)
- セインツきっての古株であり、主人公以外の前作メンバーが全員いなくなったことからめでたく(?)最古参メンバーとなった。 思考より先に引き金を引く脳筋系の頼れる相棒キャラとして、主人公をサポートする。主にローニンを担当。その戦闘センスは右に出る者がいないレベルであり、数十人の警官隊を一人で相手にできるほど。
- 前作終了後、裏切り者の一人であるトロイ・ブラッドショー(後述)殺害未遂で逮捕され、その後387件の殺人容疑により数年間の長きに渡って勾留されていた。[4]現在は昔馴染みのアイーシャ(後述)と同棲生活を送っている。
- ちなみに、今回も刺される。
- ■カルロス (Carlos Mendoza)
- 主人公が刑務所内で出会った青年。セインツのメンバーを自称する。のちに幹部となり、ブラザーフッドを担当する。
彼の兄が昔セインツに所属していたらしいが、ボスいわく「ああ、紫の服着たヤツだろ」……覚えられてはいなかったようだ。
彼自身は一応幹部でありながらまだ未熟であり、ボスに激励され、セインツのためにと精一杯の活躍を見せる。しかし…。
ボスと共にブラザーフッドのマエロの入れ墨の中に放射性廃棄物を紛れ込ませ大やけどを負わせることに成功する。しかしその報復として拉致されトラックに吊るされたまま道路を引きづられるという責め苦を受ける。ボスが助け出した時にはすでに虫の息であり、ボスの銃によって安楽死させられた。 - ■ピアース (Pierce Washington)
- セインツの新幹部の一人……であるのだが、なぜか損な役回りが多く、最終的には雑用係あつかいされてしまう不憫キャラ。前作のデックスよろしく戦略を立てるも脳筋のジョニーに一蹴され、ショーンディにアイデアを横取りされるなど目立てない。戦闘スキルはそれなり……のはず。担当はローニン……だと思う。
- 歌を趣味にしているらしく、作中でもNe-Yoの「So Sick」を自信満々に歌ってくれる……のだが、ボスが呆れるレベルの音痴(自覚なし)である。他に好きな音楽ジャンルはクラシックであるようだが、ボスと車に同乗するとラジオのチャンネルをめぐって争うことも。どうでもいいが。
- ■ショーンディ (Shaundi)
- セインツの新幹部の一人であり、紅一点(のはず)。そのヒッピースタイルと厚化粧にたじろぐ人もいるだろうが、性格は奔放かつ陽気であり、ノリも良い「イイ女」である。サンズ・オブ・サムディを担当する。
- 街には彼女の「元カレ」が多数(いや、本当に多数)いる様子で、その規模は彼女を中心とした一つの情報ネットワークにまでなっている模様。水タバコを愛飲し、ドラッグパーティーにしょっちゅう顔を出すドラッグ愛好家であり、街で出回っている麻薬にも詳しい。一方でゲームセンターで遊んだり、フィットネスジムに通う習慣があったり、ソンブレロを愛好しているなど、多趣味である。
ブラザーフッド -The Brotherhood-
全身刺青だらけの大男、マエロが率いるギャング。スティルウォーター南部を牛耳っている。カラーは赤。
白人・ヒスパニック系メンバーで構成されており、またメンバー全員がもれなく体にトライバルタトゥーを入れている。
主な利益は武器密売や恐喝。モンスタートラックのイベントを主催するなど、表舞台にも活動を広げている。ギャングカーはSUVやトラックなど。ギャングメンバーの武装も他のギャングに比べて充実しており、たまにロケットランチャーをぶっ放してくる輩もいるので注意が必要。
ブラザーフッドのシナリオは「やられたらやりかえす」の報復合戦となっており、はっきり言って見ていて気持ちのよいものではない部分もちらほら。
- ■マエロ (Maero)
- ブラザーフッドのリーダー。身長が高くがっしりした体型の大男。体力も腕力も常人の比ではない。前述したとおり全身刺青だらけだが、本人いわく「キャンバスはまだ余ってる」とのこと。モンスタートラックのドライバーでもある。
- セインツに紳士的な和平交渉を持ちかけるが、マエロ自身はセインツを「過去の遺物(オワコン)」程度にしか思っておらず、和平の条件もかなりセインツをナメたものだったため、交渉は一瞬で決裂した。
それが後々、彼から全てを奪い去っていく究極の選択だったとは夢にも思わなかったであろう。 - ■ジェシカ (Jessica Parish)
- マエロの恋人であり、ブラザーフッドの取引を任されているなど幹部ポジションの一人。カルロスに「ウチの掃除人に似てる」という笑えないジョークを飛ばし、ショーンディを車で轢きかけたうえ嫌味を投げつけるという、典型的な「嫌な女」。
- こいつの最期はもちろんえげつないが、ストーリーを追っているプレイヤーからすればスカッとすること請け合い。ちなみに、作中では「ジェシカ」とだけ呼ばれており、ファミリーネームは次回作「The Third」で判明した。
- ■マット (Matt)
- スティルウォーターの人気バンド「フィード・ドッグス」のギタリスト兼彫師。マエロのタトゥーを彫るのは彼の仕事。マエロ曰く「ギターよりタトゥーの方が上手い」。また、マエロとジェシカはフィード・ドッグスのライブで出会ったらしい。
- 一応ブラザーフッドのコスチュームを着てはいるがあくまで一般人であり、マエロのはからいで彼の前では取引の話をしないなどギャング活動からは距離を置かれていた。そう考えるとあの仕打ちはちょっと可哀想であると言えなくもないが、まあ、連帯責任ってことで。
- ちなみに、3以降に登場する「マット・ミラー」とは全く関係ない赤の他人。
- ■ドニー (Donnie)
- マエロやジェシカの車を整備している整備士。前作でウェストサイド・ローラーズのメンバーだったドニーと同一人物。
- 前作で死亡したリン(ローラーズに潜入していたセインツのスパイ)のことが忘れられず、彼女の沈んだ川に花を手向けていたところを主人公に捕まり、自分の所属するギャング団相手に破壊工作させられる可哀想な人物。ブラザーフッド壊滅後は行方がわからなくなる。
- ……その後、「IV」のDLC「エンター・ザ・ドミナトリックス」にてまさかの再登場を果たす。
ローニン -The Ronin-
日本に本部を置くヤクザ。アメリカ進出の第一歩としてスティルウォーターに上陸した。カラーは黄。スティルウォーター北部を支配下においている。
ボスはアクジ親子。カジノの運営やストリップ劇場の警備など、サービス業・エンターテイメント分野で利益を得ている模様。
メンバーはアジア系が多く、黄色+黒のレザーファッションに身を包み、刀を背中に背負っている。
ギャングカーはバイクと小型の乗用車。武装は刀をはじめ拳銃やサブマシンガン。明らかにクエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル』を参考にしていると丸わかりのギャングスタイルに加え、もはやハリウッドの絶対的要素となってしまった「間違った日本」感が随所に表れており(ちなみに分かりにくいが中国とは差別化が図られている)、人によっては見ていてあまり気持ちのいいものではないかもしれない。
- ■ショーゴ・アクジ (Shogo Akuji)
- ローニンのスティルウォーターにおけるリーダー。ローニンの「オヤブン」であるカズオ・アクジを父に持つ。
- 中身はただのクソガキであり、父であるカズオも認めるところの「バカ息子」。セインツの襲撃に逆上するだけで報復計画を練るわけでもなく、部下に任せっぱなしの典型的な無能。最終的に「上司の責任」を最悪の形で背負うことになった。
- ■ジュンイチ (Jyunichi)
- ショーゴの腹心である、スキンヘッドの大男。二刀流の使い手。
- 戦術手腕が高く、部下の統率力もある。ぶっちゃけ何かと喚き立てることしかしないショーゴよりよっぽどリーダーの素質があるが、自身の義を重んじる性格からか、アクジ親子に忠誠を誓っている。
- 純粋な日本人であるという設定からか、よく日本語をしゃべる。しかし片言で意味もあまり通じていないため、迷言として扱われている。
- ■カズオ・アクジ (Kazuo Akuji)
- ローニン全体を仕切る「オヤブン」。風貌から老境に差し掛かっていると思われるが、積み立ててきた自身のキャリアや経験がその容姿に貫禄を与えており、誰を相手取っても毅然とした態度を取る厳格な男。
息子の失態に業を煮やし、自らスティルウォーターに出向く。ショーゴのことは自ら「愚か者」呼ばわりするなど半ば切り捨てているようであり、むしろ部下として息子の傍に置いていたジュンイチに期待を寄せていた。 - この人も日本人という設定からか、かなり無理くりな日本語をしゃべっている。燃える中国船の上での最終決戦の際に十二分に堪能できるので是非味わっていただきたい。
サンズ・オブ・サムディ -Sons of Samedi-
ハイチ難民を中心とした黒人系ギャング。カラーは緑。支配地域はスティルウォーター大学を中心とする西部。
ギャング名はブードゥー教の死神である「バロン・サムディ(サムディ男爵)」に由来する。
収益源は上質な麻薬「ロア・ダスト」。大麻に似た植物性の麻薬であり、スティルウォーターにはサムディが所有する「ダスト畑」まで存在する。大学はこのダストのせいでヤク中の溜まり場と化してしまっている。
武装は小火器全般。フルオートショットガンを至近距離から撃ってくる輩が特に厄介。ギャングカーはローライダーに改造したセダン。
麻薬でトリップしながらこなさなければならないミッションや、麻薬中毒者の群れ、及びブードゥー教の描写など、不気味さは他のギャングの追随を許さず、見ていてあまり気持ちのいいものではない。
- ■ジェネラル (General)
- サンズ・オブ・サムディの首領。本名不詳。「ジェネラル」という呼び名は元々ハイチ軍の将軍だったことから。
- 白いスーツできっちりと身なりを整え、部下や敵に対しても丁寧な言葉遣いで接する紳士。しかし部下に与える命令や仕打ちはとても紳士的とは言えない。ぶっちゃけ、部下や他のギャングに押されてこの作品ではいまいち存在感のないキャラクター。
- ■ミスター・サンシャイン (Mr. Sunshine)
- ジェネラルの腹心の部下。ジェネラルに絶対の忠誠を誓っている。
- ブードゥー教の司祭であるらしく、呪いをかけた人形を攻撃して間接的にダメージを与えてくる。他にも大ぶりのマチェーテや髑髏のついた杖を愛用している。ブードゥーの秘術により不死身のごとき体を手に入れている。
ジェネラルの影が薄いのはだいたいこの人のせい。 - ■ベテラン・チャイルド (Veteran Child)
- スティルウォーターで人気のDJ。ラジオ局「89.0 Generation X」のDJは彼。
- サムディの下っ端幹部であり、ジェネラルやミスター・サンシャインにいいようにこき使われている。ショーンディの元カレの一人でもあり、酔った勢いでサムディの秘密をバラしたことがあるなど、彼自身も本質的に小物。
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
アルター・コーポレーション -Ultor Corporation-
再開発されたセインツロウ地区に本社を構える大企業。コーポレートカラーはオレンジ。
前作では小さなアパレルメーカーとして一部の服にロゴがある程度の登場だったが、ヨット爆破事件を皮切りに街の再開発事業に乗り出し、瞬く間に一流企業へと発展した。
しかしその一方、裏で街のギャング団と取引を行っているほか、ギャング同士の抗争を利用して地価を操作し、更なる再開発事業を推進しようとするなど、この街の諸悪の根源となっている。
また同時に、アルター社は市の経済の大部分を担っており、警察すらアルターの言いなりに動かざるをえない状況にあるため、いまや誰もアルター社の悪行を裁くことはできなくなっていた……
- ■デイン・ヴォーゲル (Dane Vogel)
- アルター・コーポレーションのCEO。金儲けと大衆を欺く能力に長けている若きカリスマ。利益のためなら手段を選ばない男で、街に復活したセインツが起こす抗争すらも自身の再開発事業推進のネタに使い、利益にならない取引は速攻で反故にし、セインツをけしかけて不要と思ったギャングや身内の会社役員すらも壊滅させるなど、裏で暗躍する分には申し分ない才能を見せる。
- ところが、最後の仕上げにセインツに牙を剥いたのが彼の運の尽きであった。
終盤においてアルター社が誇る私兵部隊「マサコ・チーム」を動員しセインツを潰しにかかるものの手痛い反撃を喰らい、最期は自身の執務室で命乞いもむなしく銃撃とともに窓から落とされ、地獄に落ちるがごとく地上に落下した。 - ■デックス (Dexter "Dex" Jackson)
- 元セインツの幹部。ヨット爆破事件と前後する形でアルターに身売りし、現在はアルター社セキュリティ部門のトップの座に収まっている。
- 本編に直接登場はしないが、隠しミッションにおいて声のみ出演する。
- ■トロイ・ブラッドショー (Troy Bradshaw)
- スティルウォーター市警本部長。前作「1」ではセインツの幹部として登場していたが、「1」ラストシーンにおいて潜入捜査官だったことが判明する。
- 前作終盤で逮捕されたジュリアスに自分の正体を打ち明け、「セインツを解散すれば全て丸く収まる」と説得。しかしジュリアスが主人公もろともヨットを爆破するとは思っていなかったようで、予定外の行動を起こしたジュリアスを責める(先程のデックスの件も含め、このやりとりを録音した音声テープが作中に存在する)。
- その後はジョニーに命を狙われながらも出世の道を歩み、「2」ストーリー開始時点では市警本部長の座についている。しかしこの出世もアルター社の後ろ盾があってのことで、そのためトロイ以下警察がアルター社の言いなりになっている一因ともなっている。本人はアルター社にこき使われている現状にかなり苦しんでいる模様。
- 条件を満たすと弱みを握ることができたのか仲間として呼ぶことができる。見るからに貫禄のある警察官を引き連れての破壊活動はなかなか痛快。
その他の登場人物 -The others-
- ■リーガル・リー (Legal Lee)
- ジョニー・ギャットの弁護士を務めていた男。前作「1」にも登場。黄色いスーツに赤いシャツと派手な格好をしている。その後、街で再会した主人公にとあるアクティビティを依頼する。
- 条件を満たすと仲間にできるのだが、その際なぜか救急車に乗ってやってくる。これは「事故に遭ったら救急車より先に弁護士が来た」というブラックジョークが元ネタらしい。
- ■アイーシャ (Aisha)
- スティルウォーターで絶大な人気を誇った歌姫。死を偽装した事故により世間では死んだと思われているが、実際はスティルウォーターの住宅街でひっそりと隠居生活を送っている。
- 昔馴染みのジョニーとは腐れ縁が長じて同棲生活に至っており、二人の仲はいろいろあれど良好である。「死んだ」今でも音楽活動を続けているらしく、新曲が「未発表の音源」扱いで度々世に出されている。そのため「死んだ女にしてはやたらと曲を出すな……」という疑問の声も小さいながら上がっている。
- ストーリー中盤でローニンに拘束される。ジュンイチに「何もしなければ無事を約束する」と言われたが、何も知らずに帰宅したジョニーに罠の存在を知らせたため、ジュンイチによって殺害される。彼女の死はジョニーの心に一生残る深い傷を負わせてしまった。
- ■ミスター・ウォン (Mr. Wong)
- スティルウォーターのチャイナタウンに住む中国人の老人。英語は少ししか話せないためいつも通訳を連れている。前作「1」のキャラクターでもあり、その時はアクティビティ「ヒットマン」の依頼人の一人だった。
- 今作ではピアースの紹介でボスと再会する。アクジ親子には因縁があるようで、特にショーゴには愛犬を殺された恨みから並々ならぬ殺意を抱いていた。前作に引き続きリボルバーマグナムを愛用している。
- ■ローラ (Laura)
- スティルウォーターに住む中年婦人。トビアスの妻。前作「1」にも登場。ドラッグの専門家として刑務所に入れられており、主人公が脱獄の手引をすることになる。
- その知識はショーンディを凌ぎ、自らの手で製造・分析ができるだけでなく販売まで行っていた模様。見かけは至って普通のご婦人なので流暢に麻薬のことをしゃべりだすとそのギャップに驚く。
- ■トビアス (Tobias)
- ローラの夫。元ヤク中でヤクの売人。彼とローラの夫婦仲は超がつくほど良好で、登場はしていないがトビアスの台詞から子供までいるらしい。
- 前作「1」にも登場しており、前作では興奮しきって出来の悪い相棒を撃ち殺したところにちょうど主人公がやってくる、というある意味最悪の出会い方をしたのだが、今作ではあの興奮して目線も定まらない彼はどこへやら、冷静で落ち着き払った性格に激変。そのダンディズム溢れる台詞はプレイヤーの間でも大人気。特に「これが冗談に見えるか?」というシーンはこのゲーム屈指の名場面とされている。パイロット免許を持っており、彼の操縦するヘリコプターに乗るミッションもある。
- ■ジェーン・ヴァルデラマ (Jane Varderamma)
- スティルウォーターのローカルニュース番組「Channel 6 News」のレポーター。ゲーム内一部で「Jane Varderama」と誤って表記されている。(mは2つ)
- 直接ストーリー上では関係しないものの、カットシーンにおけるニュース映像ではおおむね彼女が登場している。
ミッションをクリアすると聞くことができるラジオニュースの声も彼女。 - また、とある条件を満たすと仲間にできる。
- ■ジュリアス (Julius Little)
- 前作における「サード・ストリート・セインツ」のボスであり、創設者。平和のためにセインツを創設したものの、「俺達は結局紫の服を着たバイス・キングスに過ぎなかった」と、セインツの暴走を見て自らの行いを悔やむ。
- 前作終盤において逮捕され、トロイから取引を持ちかけられたが、それに半分逆らうような形で主人公を始末しようとする。「セインツを解散すると言っても奴らは聞き入れないだろう」、そう思った故の行動だった。しかし主人公は死なず、結果としてセインツは今作のとおり復活を遂げる。
- 隠しミッションにおいて、デックスによって主人公と引き合わされ、二人共始末されそうになる。二人はひとまず協力してデックスの手先であるマサコ・チームを退けるが、主人公の復讐心は収まっていなかった。
-
ジュリアス「お前には貸しがある……俺が助けなかったらお前はあの街角で死んでいた」
主人公「お前がいなけりゃ、昏睡状態になることもなかった!」
ジュリアス「……ならおあいこだな」主人公「そうでもないさ」
実況動画
字幕/非実況動画
コスプレ動画
このゲームはプレイヤーキャラクターの整形(顔エディット)の自由度が非常に高く、手間と時間さえ惜しまなければ、あらゆる顔を作れると言っても過言ではない。
ただし、髪型・服装のバリエーションはそれほど多くはない。例えば初音ミクを再現しようと思っても、選べる髪型にツインテールが無く、服もネクタイつきノースリーブやアームウォーマーが無いので、不完全な再現で満足せざるを得ない。
そうした制限にもめげず、知恵を絞ったコスプレ動画が多数投稿されている。
シンゴー! シンゴー!
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関連項目
関連リンク
脚注
- *実は日本語版はないこともないのだが、かつてPC向けの日本語版を手掛けていたズー(Zoo)がパッケージ版を生産終了してしまったため、大体のものが揃うことで定評のあるAmazonですら、PC版の日本語パッケージ版は中古が時々出てくるぐらいで基本的に在庫はない。新品がたまに出てきたとしても高値がつけられているケースがある。
- *『セインツロウ 2』PC版、失われたソースコード発見―DLCも収録の新アップデートが準備へ (GameSpark 2019.10.15 Tue 8:45)
- *低評価を受けたPC版『セインツ・ロウ2』長年行方不明だったソースコードの発見により、オリジナル版開発元の手で改善へ (AUTOMATON 2019-10-15 18:56)
- *本人によると「時効分を除けば250件くらいだぜ」だというが、裁判長には「時効はありません!」と一喝されている。
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