T田一提督の事件簿とは、MikuMikuDanceモデル(艦これMMD)を使用した、
艦これMMDドラマシリーズである。作者はヤサユキ氏。
概要
少年マガジン連載の漫画『金田一少年の事件簿』、特にその初代ドラマ版をリスペクトした
「艦これ&推理・ミステリー」作品。
T田一 はじめ提督が着任先などで起こる事件を解決していく。
また、ドラマ版ベースということで投稿時間が土曜日の21時とお約束の時間となっている場合も。
なお、ミステリー作品ゆえ作中で発生した事件またはその原因となった過去の出来事等で
お気に入りの艦娘が犠牲になったり、ターゲットにされるに足る悪意ある行動とっていた
といったことがありえるためそのことは事前に覚悟しておくこと。
無論、犯人だった場合についても…
登場人物
- T田一 はじめ
主人公。日本海軍の賢将と謳われた祖父を持つ。探偵役のお約束で着任先などでよく事件に遭遇する。
視聴者にはいわゆるT督にしか見えないが作中の艦娘達にはイケメンに見えてるらしい。
当初は深雪に面倒事を押し付けたり、美人を前に鼻の下を伸ばしたりと、本家同様のだらしない一面を見せていたが、だんだんとごく普通の真面目な提督になりつつある。
具体的には初代ドラマ版での金田一似、つまりこの人。 - 深雪
メインヒロイン。『みゆき』だけに。提督の初期艦であり艦娘でも最も付き合いは長い。
裏表のない性格ゆえの発言や些細な違和感への気づきなどで提督の推理をサポートする。
ぶっちゃけ、この深雪の「はじめちゃん」呼びは違和感しかない。 - 妙高
陸軍との風通しを良くする目的で憲兵隊に出向中の艦娘の一人。
剣持警部ポジだが初代ドラマ版ベースなこともあり有能。 - 那珂
『艦隊のアイドル』ということから速水玲香ポジであるが、まあ概ねいつもの那珂ちゃんである。
はじめと出会ったのはCase.3の時で、黒潮殺害事件の際に唯一アリバイがなかったために疑われてしまったところをはじめに助けられたため、以降彼に惚れている。
Case.2の事件解決後、はじめの鎮守府に異動してきた。
深雪とは真逆に、素で振る舞うだけでこれでもかと言えるほどの原作再現。
事件簿
各話冒頭の登場人物表およびBGMは初代ドラマ版に準拠している。死亡した場合も同様に準じて「Dead」表記になるが、死亡せず重傷にとどまる場合は「Wrecked(大破)」と表記される
Case.1 轟泣島の怪事件
初期艦の深雪がいる鎮守府に新司令官として転属してきたT田一はじめ。しかしその鎮守府が位置する場所は、かつての大戦の折に多くの艦娘が沈んだ曰く付きの島『轟泣島』であった。そして、その轟泣島に出現するという『幽霊戦艦』の仕業と思しき艦娘襲撃事件が発生してしまう…!
- 長門
鎮守府の代表(仮)を務める戦艦娘。はじめが来るまでは、提督代理として指揮を執るなどしていた。
一見真面目そうだが、実はかなり質の悪いながもんであり、公然と睦月にセクハラを働くほか、ローマの着任を口実に自身の部屋を駆逐艦寮に移している。その行動はとどまるところを知らず、ついには睦月を脅迫して強制わいせつを働くというゲスっぷりを露にする。しかしその行為の最中に何者かにボウガンで殴られ、重傷を負った状態で発見される。
武器とされるボウガンは戦艦娘でなければ一人では持てない代物だが、犯行時刻には戦艦娘全員にアリバイがあり…?
半年前に轟沈事件が発生した際には、秘書艦を務めていた。このため、一部の者からは事件の原因と目されている。
…が、実は半年前の事件の際には睦月と代わって秘書官を外れていた。
睦月を襲った際、半年前の事件で轟沈した艦娘について「あいつが沈んだおかげで艦隊が引き締まった」「沈むくらいでしか役に立たなかった」と酷く愚弄するような発言を放っており、これが山城の怒りのトリガーを引くこととなる。
意識を取り戻した後は、一応自身の行いについて反省の色は見せたものの、睦月の心情に一切配慮せず襲撃犯を目撃したはずの彼女を問い詰めるよう求めるなど、最後まで自分勝手なままであった。
当然、これらの行為がタダで済まされるわけもなく、最終的に左遷処分を下されることとなった。 - 大淀
艦隊の任務管理を行っている軽巡洋艦娘。『幽霊戦艦』にボウガンで撃たれ負傷し、第二の被害者となる。その際に現れた『幽霊戦艦』ははじめたちも襲撃したが、その後ボウガンだけを残して忽然と姿を消した。そのボウガンは、深雪か大淀でなければ開けられない地下倉庫にあったはずなのだが…?
長門同様に半年前の轟沈事件の際に秘書艦を務めていた。
実はボウガンで撃たれたわけではなく、手で直接矢を突き立てられていた。犯人はその後、昏倒した大淀が持っていた鍵を奪って倉庫からボウガンを取り出し、『幽霊戦艦』の変装をしてはじめたちの前に現れたため、あたかも大淀がボウガンで撃たれたかのようなミスリードが為されることになった。
幸い、後遺症はなく回復している。
長門と違って一切非はなく、半年前に秘書官であったというだけで襲われてしまった可哀想な人。
- 金剛
戦艦娘。海外生活が長かったため他人との距離感がバグっており、赴任したてのはじめにいきなり抱き着いたりした。犯行時刻とされる11時には鎮守府を歩いており、それを目撃した駆逐艦娘がいるというアリバイがあった。
睦月の証言中、急に体調不良を訴えて席を外すが…
実は、はじめの前任の提督との結婚を控えていたが、半年前に轟沈事件が起きその提督が引責辞任したことで立ち消えとなっていた。そのため、当該事件の原因と噂される長門に対して密かに恨みを抱いているかのような描写がある。
事件を通じて、その前任提督である深見と再会。最終的によりを戻すことになる。
左遷された長門に代わって自動的に鎮守府の代表となったが、自身はあくまで繋ぎと考えており、山城が復帰した際には彼女に代表を任せることを考えている。
- 山城
戦艦娘。言わずもがなの姉様LOVE。犯行時刻とされる11時頃には夜食を作っていて、その際に大淀と会っているというアリバイがあった。
ドライな性格であり、物言いも厳しいため、艦隊内での評判はあまりよくない。
が、実際は誰よりも鎮守府の仲間を大事に思っており、厳しい物言いも轟沈してほしくないという一心から出た物。
その正体は、真犯人『幽霊戦艦』。長門の事件の際、睦月の部屋の時計がずれていたことと大淀が11時に寮に帰る習慣を利用してアリバイを手に入れたが、睦月が襲われた際に着用していた水着に指紋が付着していたことが決定打となり、真犯人であると暴かれることとなる。
着任以降、とある艦娘に慕われ続けており、山城もそんな彼女を非常に可愛がっていたが、半年前の事件でその艦娘を失ってしまう。しばらく悲しい気持ちを押し殺していたが、事件の日に上記の長門の発言を耳に挟んだことで怒りが爆発し、衝動的に長門を襲撃。さらに、それと同時に「長門たちによって故意に沈められたのではないか」という疑念にかられ、当時の秘書官であった大淀も襲撃した。
真相が暴かれると、自身の行いを悔いて自殺を図るも、睦月に真実を伝えられて止められる。その後は処分を受けることとなるが、傷害止まりであったことや被害者にも非があったことからか、妙高の見立てでは近いうちに復帰できるとのこと。また、復帰の折には金剛から鎮守府代表を託される見込み。 - ローマ
戦艦娘。イタリアから1か月前に着任したばかり。
犯行時刻とされる11時には、本国にいるリベッチオと通話していたというアリバイがあった。
本国であるイタリアが激戦区と化し、艦娘の轟沈が相次いだため、戦力補填のための引き抜きを目的として派遣されてきた。
が、実際は資材不足で作戦が滞っているだけであり、資源調達要因となる艦娘の見繕いをしに来ただけであった。つまり、上記の内容は長門が睦月を脅迫するための真っ赤なウソ。
- 睦月
駆逐艦娘。妹たちとともに資材調達を月替わりで担当する。長門のセクハラの標的にされている。エスカレートした長門に脅迫され、わいせつ行為をされるも、その最中に長門が犯人に襲われたため、自然と犯行の片棒を担ぐことになる。
第一の事件後、長門に襲われたことを一度は黙っていたものの、後に全員に暴露すると同時に、犯行時刻が11時頃であったと証言する。
嘘をつく際に髪をいじる癖がある。
遅刻防止のために部屋の時計を進めており、その結果被害者である長門が犯行時刻を誤解することとなった。
実は、半年前の轟沈事件が発生した際、長門に代わって秘書官を務めていた。轟沈した艦娘とは仲が良く、活躍している姿を山城になんとか見せたいという彼女の想いを汲み、大淀に無理を言って進軍させた結果、彼女を轟沈させる結果となってしまった。
- 鷹頭洋頭(たかとう・ひろみち)
鎮守府に出入りしているクリーニング屋のお兄さん。1週間前から鎮守府を担当しているとのことだが、その割には鎮守府の内情にやけに詳しく…?
その正体は、半年前の轟沈事件を機に辞任した、はじめの前任の提督。本名は深見洋次郎。半年前の事件を機に鎮守府から忽然と姿を消していたが、その後もクリーニング屋として艦娘たちを見守っていた。
事件を通じて、金剛とよりを戻すことになる。
どこぞの地獄の傀儡師を思わせる名前から、怪しむ視聴者も多数いたが、最後まで単なるいい人であった。
Case.2 駆逐艦娘料理大会の惨劇
駆逐艦娘料理大会の審判として呼ばれ、出場者である如月とともに会場である横須賀鎮守府を訪れたはじめ(と、ついでについてきた深雪)。出演者同士の因縁や八百長未遂など不穏な空気はあれど、大会はつつがなく進行していく。だが…
この犯行声明とともに『審判料理人』を名乗る何者かにより、関係者たちが次々と襲われていく…!
- 如月
はじめの艦隊に所属する駆逐艦娘。睦月たちが勝手に応募したため料理大会に参加したが、料理は得意であるため決勝まで進出した。
しかし白露の罠にかかり、自身の料理が焦げてしまったため棄権せざるを得なくなってしまう。 - 赤城
大会の主催者である空母艦娘。一航戦の航空母艦とあってか軍内での地位が高く、大本営にも顔が利く。また、キノコ料理の権威でもあり、キノコに関する本を何冊も出版している。
第三の被害者で、3日目の昼に外部へ連絡しようとした際、電話ボックスに仕掛けられていた爆弾が爆発したことで重傷を負う。犯行声明文によると、本来狙われていたのは秋雲であり、それに巻き込まれてしまったようだが…
実は、最初から犯人に狙われていた。その本性は、自身が築き上げた社会的地位を維持することしか考えていない、極めて汚い大人。自身の見誤りのせいで朧が倒れた際には、キノコ評論家としての権威に傷がつく恐れしか眼中になく、そのために彼女の処置を遅らせた。さらに、朧が味覚を失った際には、自身の軍部での立場を盾にして真実を黙殺するよう脅迫。挙句の果てに、朧の自殺を喜んで彼女を愚弄するような発言をするなど、ゲスの極みとしか言いようがなかった。
命には別条がなく、罪に問われることもなかったが、真実がすべて明らかにされたことにより、何よりも大事にしてきた社会的地位が崩れ去ったことは、彼女にとって最凶の罰になったであろう… - 間宮
大会の審査委員長を務める補給艦娘。港の近くで食事処を営んでいる。
白露たちの買収を密かに受け入れており、その報酬で自身の店の二号店を出すことを計画していた。
第二の被害者で、2日目の夜、少し外出した隙に何者かに殴られ、拘束される。その後、頭に袋をかぶせられ、窒息しかけの状態で発見された。
その本性は、赤城同様自分の店のことしか考えていない自己保身第一主義者のクズ。朧が倒れた際にも、自身の店の評判に傷がつくことを嫌ってわざわざ彼女を鎮守府跡に移動させてから救急を呼んでおり、結果処置が遅れることとなった。その後は、赤城の脅迫に加担したばかりでなく、朧の自殺を喜んで「あの子が自殺した祝い」などとのたまう始末。さらに、朧が倒れた際の真相に関する悪評を鳳翔の店になすりつけており、とことん擁護のしようがない。
八百長に加担してまで二号店を出そうとしていた自身の店だが、今回の事件で真実が暴かれたことにより、二号店はおろか一号店すら風前の灯火となるであろう… - 鳳翔
審査委員を務める空母艦娘。間宮同様、港の近くで居酒屋を営んでいる。
過去に白露の買収に応じなかった結果、店のデマをSNSで拡散され、店の評判がガタ落ちしたことがある。今回、そのことをダシに再び白露に脅迫されるも、毅然と断っている。
実は、過去にデマを流されたのは、間宮の店で起きた朧の毒キノコ事件を押し付けられたためであった。
今回の脅迫の件もあり、一時はやむなく店をたたむことも考えていたが、事件後に和解した白露と初霜が助っ人に入ってく
れるようになったこともあってか、無事に店は継続できているようである。
- 初霜
大会のアシスタントを務める駆逐艦娘。自身が研究したレシピ帳を白露に盗まれており、被害を訴えても聞き届けられなかったという辛い過去を持つ。そのため、高い腕前を持ちながら大会には参加できずにいる。
実は、レシピ帳を盗まれたことは誰にも話しておらず、白露がかつてのような優しい人物に戻って自ら返してくれることをずっと
待っていた健気な子。
事件後は無事に白露と和解し、二人で仲良く鳳翔の店を手伝っているようである。
- 白露
駆逐艦娘。決勝進出者の一人。昨年に別の料理大会で優勝しているが、微妙にケチがついている模様。
自身が一番を取るためには手段を厭わない外道であり、初霜のレシピ帳を盗んで流用しているほか、間宮や鳳翔に脅迫じみた買収を仕掛けている。さらに如月に罠を仕掛け、棄権に追い込んだ。もはや黒露
このように多方面から恨みを買うような行為を繰り返したため、残当というべきか真っ先に狙われて第一の被害者となり、毒を盛られたカレーを口にして吐血・昏倒した。
実は犯人の本来のターゲットではなく、如月の棄権というアクシデントにより事故で毒入りカレーを口にすることになってしまった。が、あまりにも狙われるにふさわしい人物だったので、全く違和感がなかった。そのため、他の犯行声明文がワープロ打ちだったのに対し、彼女の犯行声明文のみチラ裏だった上に手書きだった。
本来は人を陥れたりする人物ではなく、純粋な料理好きであったが、スランプに焦るあまり初霜のレシピ帳を盗んだあたりから手段を厭わなくなっていったようである。おそらく、一度外道な手段に手を染めたことで、なし崩し的にそうした行為に対する躊躇いが無くなっていってしまったのだろう。
死にかけて懲りたのか、事件後は鳳翔・初霜と和解。以前のような思いやりを取り戻し、鳳翔の店で手伝いをやっている。 - 秋雲
駆逐艦娘。決勝進出者の一人。昨年の準優勝者。
白露同様、手段を選ばないクズであり、彼女と組んで買収、時には色仕掛けも使っている。ただ、白露よりは良識があるようで、如月を棄権に追い込むことはさすがにためらっていた模様。
白露、間宮と買収に関わった当事者が立て続けに襲われたのを見て、次のターゲットは自分だと取り乱し、鍵のかかる本館へと閉じこもってしまう。それ以降、ずっと半狂乱のような状態のままだったが…
その正体は真犯人『審判料理人』。朧とは前回大会の決勝の際に仲良くなっていたが、自身が急用で行けなくなったキノコ狩りで朧が味覚を失ってしまう。赤城たちによる隠蔽の事実を知り公表しようとしたものの、朧に止められて思いとどまっていたが、朧が自殺し、そのことを関係者の3人(正確には赤城と間宮)が喜んでいるのを目にしたことで怒りが臨界点を突破し、復習鬼と化した。
3人が一堂に会する料理大会を決行の場と定めており、白露と手を組んだのも確実に決勝に進出するため。
全てが暴かれた後は、朧の後を追って自殺しようとするも、那珂に阻止される。連行される中、朧の霊が感謝の言葉を残して消えていくのを目撃。その表情は非常に穏やかなものであった… - 天津風
駆逐艦娘。決勝進出者の一人。物陰で会話を盗み聞きしては怪しい目つきをしている。
実は赤城と同艦隊に属しており、そのコネで毎回決勝まで進出していた。それが噂になったため、コネなしでの勝利を目指そうとするも、そのために初霜のレシピ帳を覗き見ようとして白露や初霜に取り入ろうと試みるなど、決してクリーンな性格ではない。
実は、本来の3人目のターゲット。朧が毒キノコを口にしてしまったキノコ狩りにも参加しており、現場に居合わせていた。朧が倒れた際にはすぐに通報しようとしたものの、軍の上層部である赤城の意向には逆らえず、やむなく処
置を遅らせることとなる。その後は赤城直属
の艦隊に無理やり編入させられ、真実を言いたくても言えない状態にされてしまった。
事件後は所属先が変わり、しがらみのない艦娘人生を再スタートさせることができた模様。
- 曙
駆逐艦娘。決勝進出者の一人。
正義感が強く、白露らの妨害を見越した上で如月に忠告していたほか、買収の件を知った際には秋雲に激しく詰め寄っている。
味覚障害を苦に自殺した七駆仲間の朧の遺志を継いで料理を始めており、本大会にかける想いは並々ならぬものがある。
- 比叡
陸軍警察実習中の戦艦娘。無能刑事その1。
短絡的な考えですぐに犯人を決めつけようとするうえ、証拠は被疑者を拷問にかけて自白を取ればよいという、昭和の警察のような極めて危険な考え方をしている。それでも、聞き分けが良く、反論を受ければすぐに撤回するのでこれでもマシな方。
- 朧
前回優勝者である駆逐艦娘。前回大会の3か月後に自殺したらしいが…
前回大会の1か月後、赤城監修の元キノコ狩りを天津風とともに行ったが、そこで赤城の見誤りにより毒キノコを口にしてしまう。早急に治療が行われれば問題はなかったはずだったが、赤城と間宮の都合に振り回されたことで処置が遅れたことで、味覚障害が残ってしまった。
料理人にとって最も大事な味覚を失ったことで精神を病み、最終的に自ら命を絶つ。生前、艦娘を退役したら秋雲とともに自身の店を持つことを夢として語っていたが、それが叶うことはなかった…
間宮が襲撃された際、深雪の夢に現れて突如彼女の首を絞めた。これで目が覚めた深雪が出歩いた際に間宮を発見したため、間宮は窒息死を免れる。さらに、赤城が爆破された際も電話ボックスの横に出現しており、これに驚いて電話ボックスを飛び出した赤城は致命傷を回避することとなった。これらの現象についてはじめは、「秋雲に殺人犯になってほしくない一心からの行動では」と推測した。
事件後、鎮守府を去る秋雲に「ありがとう」の言葉を残し、成仏していった…
Case.3 T田一はじめての事件
-「これが…俺の初めての『事件』」-
時は遡り、はじめが新米だった頃のこと。初めて提督として鎮守府に着任したはじめは、そこで『深海の招き手』を名乗る何者かによる連続殺人事件に直面する。それは、はじめにとって最初の事件であった…
- 武蔵
戦艦娘。黒潮の事件が起きてすぐにこの事件が内部犯であることを見抜くなど、冷静かつ観察眼に優れている。はじめと協力して証拠集めや推理を行う、明智警視ポジ。
はじめほどではないものの、自力で真犯人にたどり着くなどかなり優秀ではあるが、ピッキングしてまで事件現場を勝手に調査しようとするなど独善的な一面もある。それに協力するはじめもはじめだが。 - 黒潮
駆逐艦娘。広島の駅ではじめと曲がり角でぶつかるというコテコテのラブコメ展開を経て出会っており、よさげな雰囲気で言葉を交わしていた。…が、生きている姿はそれが最後となり、次の登場シーンでは本館の執務室にて絞殺体となって発見された。発見される11時の少し前、10時半過ぎに行きつけの店に予約の電話を入れていたようだが…?
実は、その店の行きつけだったのは、黒潮の名を騙った名取。電話の正体も当然彼女であり、その時点で黒潮は既に死亡していた。
詳細な説明は荒潮の項に譲るが、荒潮の非道な計画に嬉々として乗ったシリーズ内でもトップクラスのクズ。早朝任務があるにもかかわらず夜遊びした挙句、それで叱責されたことを逆恨みするなど、軍人の風上にも置けない人物。というか、現実の軍隊でこんなことしようものなら間違いなく叱責では済まない懲罰ものだが… - 能代
軽巡艦娘。黒潮が殺害された時間帯には、荒潮・照月とともに庭掃除をしていたというアリバイがある。また、10時半以降は荒潮とともに本館前に立っていたため、以降の時間は誰も本館に出入りできないとのこと。
なぜか、武蔵が現場を調査するたびに後から現れるが…?
別にこれといった意味はなく、2回とも単なる偶然だった模様。
- 名取
軽巡艦娘。黒潮が殺害された時間帯には、工廠で一人作業していたが、10時半頃には能代・荒潮・武蔵と出会っている。
神通轟沈時の秘書官であり、自身の確認ミスが彼女の死因なのではないかと気に病んでいる。
その正体は、真犯人『深海の招き手』。神通とは生前懇意にしていたものの、彼女は半年前に轟沈。その後、黒潮と荒潮の話を盗み聞きしたことで真相を知り、そのあまりの身勝手さに復讐を決意する。
最初のアリバイトリックは、わざわざ遠くの店に5か月前から通い詰めて仕込んでいた。しかし、当然店員に写真を見せて尋ねればあっさり破られるトリックであり、それを物的証拠として真犯人と暴かれた。
2つの事件がともに那珂に疑いが向くようになったのはあくまでも偶然であり、結果的に容疑を押し付けることになってしまったことは気に病んでいた模様。
現在は、殺人犯として懲役中である。 - 高雄
重巡艦娘。黒潮が殺害された時間帯には、鎮守府に着任が決まったはじめを駅まで車で迎えに来ていた。
武蔵のポールスタンドを借りたばかりに、はじめに着替えをのぞき見されてしまう。
しかしこの出来事が、最後のトリックを突き崩すカギとなった。
はじめを迎えに行った際、なぜか急にコンビニに寄ったり、どこかへ電話をかけていたりと怪しい行動が多かったが、全部ミスリード。
- 時雨
駆逐艦娘。黒潮が殺害された時間帯には、鎮守府外をランニングしていたが、10時半頃には能代・荒潮と合流している。
食堂が復旧した際、はじめに食堂のメニューを書かせたが、はじめはそのことがきっかけでダイイングメッセージの謎に気付くことになる。
- 照月
駆逐艦娘。黒潮が殺害された時間帯には、別館で料理をしていたが、その際武蔵と顔を合わせている。
荒潮殺害事件の第一発見者。
半年前、黒潮と荒潮がなぜかダメコンを倉庫に持ち込んでいるところを目撃していた。
- 荒潮
駆逐艦娘。黒潮が殺害された時間帯には、能代とともに庭掃除をした後、本館前に立っていた。
事件が起きた日の夜、自室で何者かにハサミで刺されて死亡。その際、「ナカ」というダイイングメッセージを残していたが…?
実際は「ナトリ」と書こうとしていたところ、最後の一画を書く前に力尽きた上、「リ」の一画目が「ト」の二画目と重なってしまったことで偶然「ナカ」と見えるようになってしまっていた。
その本性は、本シリーズどころか本家でも類を見ないほどの吐き気を催す邪悪。神通からダメコンを抜き取る計画を立案したのは彼女であり、それもほんのイタズラのつもりが轟沈に繋がってしまった、などと言った次元の話ではなく、最初から死なせる気満々であった。一応、直接手を下したわけではないものの、彼女の行為は「未必の故意」であり、故意に神通を殺害したと断言できるものである。
加えて、こうしたケースであるあるの「厳しくした真意が伝わらず、すれ違いの末に逆恨みで殺害されてしまった」といったことですらなく、神通の真意を理解しておきながら躊躇なく殺害している。
極めつけに、その動機は「自分が楽をするのに邪魔だから」というあまりにも身勝手極まりないもの。軍人でありながら「とにかく楽ができればいい」という怠惰にもほどがある性格であり、そんな彼女にとって生真面目で手厳しい神通は目の上のたんこぶであったために殺害に至った。
本家にもクズな被害者は数多くとも、ここまで浅はかな理由で故意に他人を殺めた人物はほぼ存在しない。
挙句、新たに着任する那珂が同様に厳しい人物であった場合には再び殺害することをもくろんでいたが、その際の黒潮との会話を名取に聞かれたことで、天罰が下されることとなった。
敢えて何か一つフォローするのなら、自分で直接手を下すわけではなく、死亡するのも見ていないところであるため、殺害しているという実感が薄かったのではないか…と言うことはできるが、正直何の擁護にもならない。 - あきつ丸
憲兵の手伝いをしている揚陸艦娘。無能刑事その2。
ダイイングメッセージなどの曖昧な証拠で那珂を犯人と決めつけ、はじめと武蔵に那珂犯人説の不自然な点を指摘されまくっても頑として考えを変えようとしなかった。とはいえ、この2人も現場に無断で立ち入ったり、断片的とはいえ未公表の事件の情報を外部に流出させたりと問題行動があるので聞く耳持たないのも無理ないが…
が、それを抜きにしても、普段から実務は部下にやらせて成果だけ自分のものにするなどといった典型的なクソ上司であったようで、占守からも嫌われていた。挙句、事件現場で賭けを始めた上に「真犯人を見つけなければ海軍から永久追放する」と言って提督を脅迫するという、憲兵にあるまじき行為に出る。
実務面でもシンプルに無能であり、捜査の基本である「面通し」を行っていなかったため、犯人の単純なトリックに引っかかって事件解決が長引くこととなった。
最終的に、はじめとの賭けに敗れて愛車のランボルギーニを奪われた挙句、これまでの愚行がバレて左遷される羽目になった。 - 占守
あきつ丸のサポートをしている海防艦娘。内心では上司の無能ぶりに辟易しており、あきつ丸側の人間でありながら密かにはじめたちに協力する。 - 神通
かつて鎮守府の軽巡リーダーを務めていた軽巡艦娘。半年前にダメコンの積み忘れが原因で轟沈しており、今回の事件は妹である那珂による復讐かと思われたが…?
生前は、他の艦娘たちのことを第一に考え続け、誰に対しても気配りができる非常に優れた人格者であった。しかし怠慢には非常に厳しく、叱り方や詰め寄り方がキツいという一面があったため、黒潮ら怠惰な性格の艦娘からは疎まれており、ダメコンの積み忘れというのも黒潮と荒潮がイタズラ感覚でダメコンを抜いたというのが真相であった。
Case.4 報復ペンションの怪事件
妙高が手に入れた旅行券で北海道へやってきたはじめ・深雪・妙高・皐月の4人。偶然居合わせた柏原鎮守府のエース部隊・水雷戦隊1班とともにペンション「バレーナ」に宿泊することになるが、そこで『6月の魔女』を名乗る何者かによる連続襲撃事件が発生する…!
現状、一切死者が出なかった最後の事件。
- 皐月
はじめの艦隊に所属する駆逐艦娘。柏原鎮守府所属で仲が良かった妹・水無月の自殺未遂に酷く憔悴しており、その療養を兼ねてはじめたちの旅行に参加することとなった。
狭霧が刺された時に席が近かったこと、そして水無月との関連性から、犯人として疑われてしまう。 - 龍鳳
「バレーナ」のオーナーを務める空母艦娘。かつては妙高と同じ艦隊に所属していたが、演習中に肩を痛めたことをきっかけに一線を退き、ペンションのオーナーになった。
第一の事件で神風が発見された食糧庫はカギがかかっており、彼女の持っている鍵が無ければ出入りできない密室となっていた。
- 呂500
「バレーナ」でスタッフをしている潜水艦娘。
U-511時代に水無月と仲が良かったかのような写真があるが…?
その正体は真犯人『6月の魔女』。やはり水無月とは仲が良かったが、神風たちにいじめ現場の動画を見せられた際に愛想笑いしていたところを彼女に見られたことで、すれ違ったまま別れることとなってしまった。
食糧庫の中にある冷蔵庫の影にあらかじめ隠れておくというシンプルなトリックで第一の事件の密室を作り上げたが、神風を襲った際にブレスレットを落としており、それが発見されたことが決め手となる。U-511時代の写真およびブレスレットをつけている際の写真を隠滅するため、それらが入った磯波のカメラを事故を装って破壊しようとしたが、その直前に偶然にも磯波とはじめのカメラが入れ替わっていたため、失敗に終わった…
…が、これらは全てはじめの推理ミスであり、実は真犯人ではなかった。そして真犯人の第3のターゲットでもあり、自殺に見せかけて殺害される…ところだったが、その前にはじめに真犯人が暴かれたため、無事で済んだ。
事件後、意識を取り戻した水無月と再会を果たす。 - 神風
柏原鎮守府水雷戦隊1班の駆逐艦娘。新たに着任したアイオワの歓迎会のため、彼女とともに同じ1班のメンバーを率いて「バレーナ」を訪れていた。
鎮守府内でもトップクラスの主力だが、その分ストレスも多い模様。
呂500について見おぼえがあったようだが、何か思い出した矢先に風呂場で襲撃され、冷凍庫に放り込まれた状態で発見される。発見時は下着姿であったが、やけに際どい物を着用していた。
現場はカギがかかっており、密室だったはずだが…?
上述のトリックは、呂500に罪を擦り付けるためのフェイク。真のトリックは、南京錠を閉める際には鍵がいらないという特性を生かし、南京錠そのものを入れ替えておくというものであった。
柏原鎮守府の駆逐艦のボス的立ち位置であり、ストレス発散と称しては水無月に陰湿ないじめを繰り返していた。同じ班の霞に何度注意されても懲りないばかりか、霞が入院している隙に、霞が自分たちの仲間であると水無月に吹き込むという悪辣な手段に出るという、腹黒にもほどがある擁護しようのないクズ。
水無月を自殺未遂に追い込んだ件については、まずいことになったという認識はあったものの、罪悪感を感じているような素振りは見せなかった。
重体で搬送される際にうわ言で誰かに謝り続けていたようで、龍鳳は「内心では罪悪感を感じ続けていたのではないか」と推察していたが…
正直、視聴者からすれば「今さら遅ぇーんだよ!」と言いたくなるであろうし、そもそも主犯であった彼女に罪悪感がどうのこうのなどと言う資格はない。本当に反省しているのかも議論の余地があり、「いじめなどするやつは人の痛みが理解できない弱い人間であり、いざ自分が痛い目に遭うとあっさり心折れて改心することも意外とある」という見方と、「痛い目に遭ったので身勝手な慈悲を求めているだけであり、こんな腹黒な性格の持ち主が心から反省するわけがない」という見方がある。編集者は後者派
今後、鎮守府全体に本部から指導が入ることは免れないようなので、そこで然るべき処分をきっちりと下してもらいたいところである。 - 狭霧
柏原鎮守府水雷戦隊1班の駆逐艦娘。水無月の自殺未遂にかかわりがある。
そのことについて話そうとした矢先、犯人がブレーカーを落として真っ暗になった隙にナイフで刺されて重傷を負い、第二の被害者となった。
神風とともに水無月いじめを行っていたが、どちらかというと神風の金魚の糞といったところ。とはいえ、水無月が自殺未遂したことについては「自分たちは何も悪いことはしていない」と完全に開き直っており、そういった意味では神風より悪辣と言える。
重体で搬送された際、神風同様に謝り続けていたようだが、本当に反省していたかは甚だ疑問である。 - 萩風
柏原鎮守府水雷戦隊1班の駆逐艦娘。なぜか青ざめていることが多い。
極度の暗所恐怖症であり、真っ暗になるとパニックを起こしてしまう。狭霧が襲撃された際には、その場が真っ暗になった恐怖ではじめにしがみついた。この時風呂上がりであったにもかかわらず、リンスの匂いがしなかったことをはじめは疑問視したが…
理由は不明だが、アイオワによると単にリンスを使わない性分なだけらしい。
- 霞
柏原鎮守府水雷戦隊1班の駆逐艦娘。どこかぶっきらぼうな性格で、アイオワの歓迎会にもあまり乗り気でなかった様子。
神風が襲われた段階で皐月に目星をつけており、そのことについてはじめを詰問した。
自殺未遂を起こした水無月と仲が良く、唯一彼女に対するいじめを止めていた存在であった。また、今回の旅行を機にいじめ組から清霜の手を切らせることも画策していた。
そして、今回の事件の真犯人『6月の魔女』。これまでの犯人の中でも特に頭が切れており、
・偽のトリックや証拠品を用意し、呂500に罪を擦り付ける。
・用意した偽のトリックが思いつくよう、さりげなくヒントを与える。
・赤色は暗順応を早くするという性質を活かし、事前に赤のカラコンをつけた上で暗闇で狭霧を襲撃という高度なトリックを用いる。
といった周到な立ち居振る舞いを見せる。現にはじめも一度は完全に騙され、呂500が犯人であるとミスリードされてしまっていた。
しかし、呂500が詰められていた際の不用意な発言で真犯人候補に浮上。そして、狭霧を襲撃した時に焦って落としたカラコンを発見されたことが決定打となり、真犯人であると暴かれた。
水無月とは、彼女がいじめられているところを助けたことをきっかけに、その純粋で人懐っこい性格に惹かれ親しくなっていった。しかし、急性胃腸炎で入院している間に彼女は自殺未遂を引き起こす。退院後、水無月の部屋で「信じていた友人に裏切られた」という旨の遺書を発見したことで、いじめの元凶である二人と「裏切り者」である呂500に対する復讐を決意した。
…が、実際は「裏切り者」は霞自身であり、それも神風らによって吹き込まれた嘘であったことを知って衝撃を受ける。
事件後、意識を取り戻した水無月と再会。その場を去る際、はじめに「あなたは提督に向いていない。優しすぎるから…」と語る彼女の眼には、大粒の涙が浮かんでいた… - 清霜
柏原鎮守府水雷戦隊1班の駆逐艦娘。
神風たちのいじめに参加させられており、その罪悪感に苦しんでいた。
- 磯波
柏原鎮守府水雷戦隊1班の駆逐艦娘。深雪とは姉妹であり、当然旧知の仲。
常にカメラを持ち歩いており、多くの写真を撮影している。
- アイオワ
柏原鎮守府に新たに着任した戦艦娘。難易度の高い英単語を織り交ぜて話すことがあるため、それなりに英語が分からないと何を言っているか理解できない時がある。
瞳の星柄は、実はデザインコンタクト。
- 摩耶
陸軍との風通しを良くする目的で憲兵隊に出向中の艦娘の一人。妙高や武蔵と知り合いであるためはじめのことも知っており、彼が自由に捜査する許可を出した。
締めるところは締めつつ、その場その場で柔軟に的確な判断を下すことができる優秀な刑事。
茅杏子よろしく中身不明の箱を持ち歩いている。摩耶杏子
元ネタの人は、一がいる風呂に入ってくるほど過激なサービスシーンを披露したお方であり、今回の事件でも「はじめが入っているとき以外は常に女湯」という最高の環境が整っていたが、残念ながら期待されたようなシーンは無かった。 - 水無月
柏原鎮守府水雷戦隊3班所属の駆逐艦娘。事件が起きる少し前に自殺未遂しており、現在も容体があまりよくない。
神風と狭霧から執拗ないじめを受け続けており、孤立を深めていた。それでもU-511と仲良くなり、ささやかな幸せを享受していたが、彼女がいじめ組とともに笑っているところを見てショックを受けてしまう。しかし、すぐにそれがやむなしの愛想笑いであったことを理解し、引き続き友達だと思っている旨の手紙を彼女に送っていた(U-511(呂500)はその手紙が自身への恨みつらみが書かれたものだと思い込んで開封しておらず、その事実は事件後まで判明しなかったが…)。
その後も何とかいじめに耐え続けていたが、霞が入院した際に神風たちによって霞がいじめ仲間であると吹き込まれたことで精神が限界を迎え、自殺行為に走ってしまった。
事件後に意識を取り戻し、霞、呂500らと再会、無事に誤解を解くことができた。
Case.5 艦娘鉄道部 北へ
深雪の旧友である電に会うため、再び北海道へやってきたはじめと深雪。その最寄り駅を通る「周海線」は鉄道マニアに人気であり、実際に鉄道愛好会の艦娘たちが訪れていた。しかし、『亡霊車掌』を名乗る謎の存在によって愛好会メンバーたちが次々と殺害される事件が発生。その背後には、1年前に事故死したある駅員の存在があるようだが…!?
- 電
深雪の旧友の駆逐艦娘。周海線の雨晴駅付近で暮らしている。司令官であったトラビスが退役したのに合わせて現在の住居に引っ越し、駅長職務を手伝いながら同居していたが、彼が死亡したため現在は1人暮らし。
長く続いた一人暮らし状態を解消しようと考えており、深雪に同居話を持ち掛けた。今回、深雪が電のもとを訪れたのはこのため。
何かと単独行動をしようとするなど、怪しい動きが目立つが…
実は、北上と大井に殺人のターゲットにされていた。犯人扱いされたことも含め、事件を通じて散々な目に遭っていたが、一方で今回の件を通して愛好会のまともなメンバーたちと仲良くなる。時雨との同居も決まり、結果としてはより良い方向に進むこととなった。
- 夕張
艦娘鉄道愛好会の部長を務める軽巡艦娘。雨晴駅には昨年も訪れていたが、そこで何かトラブルがあったのか、地元民などとの接触を避けようとしている。
ドローンを使うという独自の方法で撮影を行うスタイルを取る。
北上の事件が発生した後、何者かに呼び出されて刺殺され、第二の犠牲者となった。
1年前、自分たちに対して注意してきたトラビスを逆恨みし、高所で作業している彼にドローンをけしかけるという悪質行為をした挙句彼を死に追いやっている。
- 北上
愛好会メンバーの雷巡艦娘。いわゆる撮り鉄であり、コンクールの最優秀賞を受賞したこともあるほどの腕前だが、一方でどこか後ろ暗い過去を抱えているようであり、かなり人目を気にしている。
那珂によると、無断で敷地に入るなどの迷惑行為が多く、マニアの間でも評判の悪いマナ悪撮り鉄であるとのこと。
食事会後、先に一人で抜け出して隣の勝川浦駅まで撮影に行っていたが、翌朝雨晴駅にて、トラビスの事故に見立てて重傷を負った姿で発見される。「今、勝川浦にいる」と言ったとたんに襲撃された瞬間の映像が、現場に落ちていた彼女のスマホに残されていたが…
実は勝川浦駅ではなく、雨晴駅で襲撃されていた。見立てが行われたのも、あたかも勝川浦で襲撃されたのを、見立てのために雨晴まで運んできたというように見せかけるため。
「勝川浦にいる」と言っていたのも本当は雨晴で撮られたものであったが、わざわざこのようなことをしたのは電を殺害するため。事件前に、1年前の出来事をほのめかす脅迫状を送られた彼女は、その送り主がトラビスの同居人であった電であると確信し、大井と組んで殺害計画を立てていた。そしてアリバイトリックのために写真を偽造するなど工作を進めていたが、計画を知った阿賀野によってトリックを逆利用される形で襲撃されたのである。
自分たちの罪に関する口封じとはいえ、無実の電のことを手にかけようとしており、同情の余地は無いと言える。死亡してはいなかったが、その後どうなったかは不明。 - 大井
愛好会メンバーの雷巡艦娘。夕張や北上同様、人目を気にする仕草が見受けられる。
何者かに電話で呼び出された後、刺殺された挙句吊るされるという惨い姿で発見される。第三の犠牲者。
現場に落ちていた彼女のスマホではスケジュール帳が開かれており、何かのダイイングメッセージかと思われたが…
やはりそれはダイイングメッセージであり、そこに記された日付・4月10日は『駅弁の日』、つまり駅弁マニアである阿賀野が犯人であることを示していた…
さらに、第二の事件の真犯人でもある。「北上が電に返り討ちにされるのを見た」と阿賀野に吹き込まれ、殺害の失敗だけでなく計画の露見のリスクまで発生したことに慄いているところで交換殺人を持ち掛けられ、それに応じてしまう。仲間だと思って油断していた夕張を躊躇なく刺殺したが、共犯関係と信じて疑わない阿賀野に簡単に呼び出され、あっさり殺されてしまった。 - 天龍
愛好会メンバーの軽巡艦娘。北上・大井とはなぜか険悪な様子で、何かといがみ合う。
やはり北上らとは仲が悪く、彼女たちの迷惑行為の被害をたびたび受けて辟易していた。実際、理由をつけて乗る電車をずらすほど。
第一の事件の際、1時間もの空白時間があったことと北上を嫌っていたことから、重要参考人として詰所に連行されるが、防犯カメラの映像で無実が証明された上、第二の事件のアリバイを得ることとなる。
- 阿賀野
愛好会メンバーの軽巡艦娘。駅弁マニアの食いしん坊。
はじめたちに駅弁を差し入れに来るなど、気のいい性格。ただ、鎮守府が同じでもある夕張とはかつて海外留学枠を巡って揉めたことがあったとのこと。
第二の事件の際には、はじめたちと一緒におり、完璧なアリバイがある。
その正体は、真犯人『亡霊車掌』。他人の殺人計画のトリックを利用し、交換殺人を持ちかけた上で丸ごと始末するなど非常に周到な手段を取っており、物的証拠を一切残さず鉄壁のアリバイも手にする完璧な犯行をやってのける。しかし北上が襲われた段階で「第一の事件」と口にしてしまうなど、早い段階でポロポロと発言にボロが出ており、それで犯人と疑われることとなる。それでも言い逃れは可能な範疇であり、決定的な証拠とはなっていなかったが、武蔵の誘導尋問に引っかかったことでついに完全に矛盾した発言をしてしまい、自身が犯人だと認めた。
口さえ達者であれば完全犯罪を成し遂げた可能性もあり、そういった意味ではシリーズ屈指の強敵。
1年前に死亡したトラビスとは恋仲であり、去年雨晴を訪れた際には逆プロポーズするつもりでいた。しかし、その当日に彼は死亡。直前にトラブルがあった北上たちとの関連を疑って脅迫状を出したところ、ビンゴどころか電まで手にかけようとしていることを知り、彼女たちを殺害することを決意した。
全てが暴かれた後は飛び降り自殺を図り、冥土への道でトラビスに再会するも、阿賀野が生き続けることを望んだ彼にあえて冷たく突き放されたことで一命をとりとめる。
復讐を完遂して本人は満足したようだったが、深雪らにも指摘されたように、トラビスが愛した鉄道を復讐の道具にした上に、彼が最も嫌っていた「鉄道の運行の妨げ」をしてしまっていた。さらに、脅迫状を送ったことで下手をすれば無関係の電が殺害されていた可能性があり、これらを加味すると彼女もまた被害者たち同様周りを顧みない独善的な人物になってしまっていたと言えよう。 - 隼鷹
愛好会メンバーの空母艦娘。飲み鉄であり、旅先の酒で一杯やるのが趣味。
第一の事件以外ではアリバイがなく、疑いの目を向けられるが…
- 時雨
愛好会メンバーの駆逐艦娘。Case.3以来の登場。
急用があって遅刻しており、夜の食事会後に合流してきた。
第三の事件の際、はじめたちとともに青葉の事務所を訪れていたというアリバイがある。
鉄道部への加入は半年前であり、唯一昨年度に雨晴を訪れていない。
事件後、休養も兼ねて電と同居することになる。
- 青葉
フリーライターの重巡艦娘。いつもタバコを吸っている、いつき陽介ポジ。
かつては「ソロモンの狼」の異名を持つ武勲艦であったが、現在は退役済みで、周海線沿線に住んでいる。はじめが名探偵であることを知っており、密着取材を試みる。神出鬼没で、どこにでもフラッと現れる。
事件が起こったことを面白がったり、見立てについて煽るなど、本家いつきの初登場時同様にモラルに欠けた言動を見せていた。
やはりというべきかショタと同棲している。ちなみに、かつての司令官の息子であるとのこと。
時刻表の盲点から、第一の事件のアリバイを独自に突き崩し、電が犯人だと目星を付けるが…
実は、はじめへの取材は口実にすぎず、真の狙いは鉄道部の腐った実態をすっぱ抜くことにあった。
本家にもそっくりさんが出ている。
- 摩耶
前回に引き続き登場の刑事。青葉とはかつて同じ艦隊に所属していたが、事件現場を嗅ぎまわられるためあまり快く思ってない模様。 - 武蔵
Case.3以来の登場。偶然鎮守府を訪れた際にはじめの現状を聞き、大和の暴走を抑えるために急遽事件の舞台に駆けつける。
アリバイトリックそのものは崩せても物証がないという実情に対し、被疑者に対して質問してボロを出させる作戦を立案するなど、相変わらず理知的な一面を見せる。姉妹なのになぜこうも違うのか…
そして案の定犯人がガッツリボロを出し、それを聞き逃さず一発で犯人を当てて見せた。 - 大和
憲兵司令部所属の戦艦娘であり、摩耶の上官。無能刑事その3。
日常的なパワハラに加え、指紋照合すらしない雑な捜査で被疑者に高圧的な尋問を行うなど、上司としても刑事としても悪い部分をごった煮にしたような人物。言ってしまえば、比叡とあきつ丸のダメな部分詰め合わせ。そのため当然悪い噂ばかり広まっており、部下の摩耶からは腫れ物扱いされている。妹にまで風評被害が行くとか相当だろ…
加えて、大戦艦ゆえか異常にプライドが高く、妹の武蔵含め他人の意見は頑として聞こうとしない。
武蔵に説得されてはじめに捜査権限は与えたものの、失敗すれば公務執行妨害で逮捕するというあきつ丸以上に悪質な脅しをかけた。
爆乳だが、実は胸パッドを使っている。事件後は気まずそうにコソコソしていたが、卯月とリベッチオに胸パッドを取られるという辱めを受けた。 - 瑞典(みずのり)
青葉と同棲している少年。彼女のアシスタントを務めており、要所で必要アイテムを持ってくるなどして推理に貢献する。
ついでに横暴極める大和の胸パッドを全員の前で暴露し、大恥をかかせた。 - トラビス・駅守
電の現役時代の司令官であり、元雨晴駅長。1年前に転落事故で死亡したようだが…
実は、実質的に夕張たちによって殺害されていた。鉄道の運行を妨げられ、乗客に迷惑が掛かることが何より嫌いであり、それゆえ迷惑な鉄道マニアに対しては厳しい態度で臨んでいた。しかしそうした態度が夕張らの不興を買い、駅での高所作業中に彼女たちのドローンに襲撃され、バランスを崩して転落死してしまう。
冥土の道へやってきた阿賀野を酷く冷たい態度で突き放したが、それは彼女に生きてほしい一心であり、死してなお彼女のことを強く愛していた。
Case.6 狙われたインフルエンサー
友人である三日月の誘いで恩師・日向が経営するペンションにやってきた深雪(と那珂と妙高)。そこには宣伝目的で、インフルエンサーとして名を馳せる艦娘のSNSグループも訪れていた。ところが、謎のメッセージとともに『深海のヴィーナス』によって艦娘たちが次々と手にかけられていき…!?
はじめが現場にいない、初の事件。
- 三日月
深雪の友人の駆逐艦娘。負傷で長期入院していたが、回復後にリハビリを兼ねてペンションで働くようになる。深雪との縁がきっかけでその教育係であった日向に雇ってもらえることになったため、そのお礼も兼ねて深雪をペンションに招待した。
実は、陸奥とは入院していたころからの知り合い。しかし今回の宿泊の際、なぜか初対面として接するよう指示されていた。
村雨のダイイングメッセージを一部修正すると「ミカ」になることから、那珂に犯人であると疑われてしまうが、従業員なのに掃除用具を使って消したりせずわざわざ細工するという不自然さからすぐに解消した。 - 日向
ペンションのオーナーを務める戦艦娘で、深雪の元教育係。
おなじみの通り瑞雲を愛しており、ペンションを開いたのも将来的に水上機の扱いを教える艦娘用の施設にしたいと言うのがきっかけ。瑞雲道場 - 最上
ペンションの料理人を務める航巡艦娘。深雪や日向とは旧知の中。
その正体は、真犯人『深海のヴィーナス』。トリックこそ崩されたものの物証は残していなかったが、深雪たちの芝居に騙され、その場から逃走して一人になった浜波を手にかけようとしたところを全員に見られてしまった。もはやこの時点で殺人未遂で現行犯逮捕なのだが、それでもアリバイを理由に殺人については否定する。しかし深雪に全てのトリックを崩され、罪を認めた。
伊168とは2年前に料理を通じて親しくなったが、彼女は鹿島たちの手によって死亡してしまい、警察にも大和が担当だったのか事故として処理されてしまう。その真相を探るため、今回やってきた鹿島たちに探りを入れようと試みたところ、陸奥の襲撃事件を目の当たりにする。そこで伊168をほのめかすメッセージを残したところ、鹿島たちの口から伊168を死なせたという発言が飛び出した上、彼女たちが全く反省していないことを聞いたことから、かねてよりの復讐計画を実行に移した。
5話にて、事件の夜に鹿島たちの動向を部屋の外からうかがう彼女の顔がガラスに反射してうっすらと画面に映っており、目ざとい視聴者はこの時点で真犯人に気付くことが可能であった。 - 鹿島
SNS女子グループのリーダーを務める練巡艦娘。日向に宣伝を頼まれ、グループのメンバーとともにペンションを訪れた。
グループを十分な稼ぎが期待できるインフルエンサーに育て上げたが、一方でメンバーの中には訳アリの艦娘もいる模様。
村雨が殺害された日の翌朝、自室のユニットバスで感電死している状態で発見される。三番目の犠牲者。
村雨が殺された後はジャーヴィス以外の全員が本館に集まっており、犯行は不可能に思えたが…?
実は、殺害されたのは2番目。遺体は風呂の湯に浸けられていたため死後硬直による死亡推定時刻の判断が困難になっていた上、三日月にルームサービスを頼んだにもかかわらずその数時間前に同じものを食していた(当然、全て犯人の指示)ことで胃の内容物を元に割り出された死亡推定時刻が誤ったものになっていた。そこに「168」の心理トリックも加わり、傍目から見れば3番目に殺害されたとしか思えない状況が作られていた。
その本性は、極めて歪んだ承認欲求の持ち主。著名なインフルエンサーとしての立ち位置にあぐらをかいており、「有名だから何をやっても許される」という極めて傲慢なスタンスを取り続けていた。また、メンバーが減ると人気の低下につながることから、脱退しようとした浜波に対して報復行為に及んでおり、1年前に死なせた伊168についても大して気にかけていなかった。承認と収益の亡者と化した人物の、残当な最期であったと言えよう。 - 旗風
SNS女子グループのメンバーである駆逐艦娘。なぜかやたらと陸奥に怯えている。
元は陸奥と同じ警備府に所属していたが、そこである噂を流されたことでいられなくなり、鹿島たちのグループに逃げ込んでいた。
脅迫のタネとなった鹿島と村雨の盗撮動画を陸奥から受け取っていたようだが…?
実は、グループを脱退するために陸奥と組んで一芝居打っていた。盗撮用のカメラを仕掛けたのは彼女であり、あと一歩で事は上手くいきそうだったが、陸奥が襲撃されたことで頓挫してしまった。
警備府時代に大和から不正経理を強いられており、SNSグループに逃げ込んだのはそのプレッシャーに耐えかねたためであった。が、地獄から逃げた先はまた地獄であった…
彼女を苦しめた両方のクズがそろって処分されたことが、不幸中の幸いと言えるだろう。 - 村雨
SNS女子グループのメンバーである駆逐艦娘。リーダーの鹿島とは鎮守府が同じであり、密かに恋人同士である。
脅迫の種にされた映像を奪取するため、鹿島の指示で陸奥を襲撃して重傷を負わせたが、メッセージについては何も知らなかった。ジャーヴィスの証言からまだ陸奥の仲間がいる可能性に気付いたが、何者かに風呂場で刺殺された。二番目の犠牲者。ペンションには女性しかいないにもかかわらず「男」というダイイングメッセージが残されていたが…?
実は、殺害されたのは3番目。鹿島の名前で深夜に大浴場に呼び出されたところで刺殺されていた。「男」のダイイングメッセージは、「「ミカ」を犯人である三日月が書き加えた物」と真犯人自らが推理し、三日月のことを監視することで、鹿島が殺害された(と見せかけられた)時間に鉄壁のアリバイを手に入れることを目的としたものであった。
鹿島同様歪んだ承認欲求の持ち主であり、浜波に対する報復行為を実行したのは彼女。 - 浜波
SNS女子グループのメンバーである駆逐艦娘。とある動画を撮った際の事故で視力を完全に失っている。バラ園に行った際に、バラの花壇に顔から転落したことで視力を失ったようだが…?
実は、単なる近視の人程度には目が見えている。バラ園の事故は、かつてグループを抜けようとした報復行為として村雨たちによって仕組まれたもの。そのため、次に何をされるか分からないということと、補助者という名目で朝霜を側に置くためにあえて全盲のフリをしていた。
事件後は、脅威となっていた人物たちが全員死亡したこともあり、ようやく普通の生活が遅れることを喜んでいた。 - 朝霜
SNS女子グループのメンバーである駆逐艦娘。全盲の浜波を補助している。
グループメンバーのほとんどが鹿島の誘いを受けて加入していた中で、視力を失った浜波の目となるために自ら加入した。
- ジャーヴィス
SNS女子グループのメンバーであるイギリス出身の駆逐艦娘。陸奥が何者かと取引している場面を目撃していた。
二人が殺害された翌日、飲み物のホットミルクに毒を仕込まれて死亡した。第四の犠牲者。
鹿島殺害時に唯一アリバイが無かったため、大和からは真犯人として疑われる。実際、パソコンには遺書が残されていたようだが…?
実は、温めたミルクの膜が大の苦手。その好みを利用され、一つだけ膜が取り除かれた毒入りのミルクを自ら選んでしまった。
鹿島や村雨同様、歪んだ承認欲求の持ち主。旗風が脱退しないよう、以前彼女に睡眠薬を飲ませた上でいかがわしい写真を大量に撮り溜めていた。 - 陸奥
ペンションの利用客である戦艦娘。横須賀警備府所属。深雪たちのことを知っており、かつての姉の愚行については気にしている模様。
かつて警備府に所属していた旗風を呼び戻そうと企んでおり、そのために鹿島と村雨の密会を盗撮して彼女たちを脅迫する。姉がロリコンなら妹は脅迫か…
登場当初から鹿島らに対して露骨に嫌らしい態度を取っており、やはりと言うべきか最初に襲われて重傷を負う。現場には『深海のヴィーナス』の名とともに、謎のハッシュタグ付きメッセージが残されていたが…?
実は、旗風がグループを上手く抜けられるように汚れ役を被っており、私利私欲のための脅迫ではなかった。そしてその結果として、鹿島グループから重傷を負わされてしまう。姉と違ってこちらは完全なぐう聖だった…
幸いにも一命はとりとめ、事件の終盤で無事に復帰を果たす。グループが空中分解し、視力の都合で艦隊にも戻れない浜波の職探しをサポートするなど、相変わらずのぐう聖っぷりを見せた。 - 占守
Case.3以来の登場となる、憲兵の海防艦娘。のっけからはじめの推理を当てにする気満々であるなど、警察としては頼りない。
大和のこともあきつ丸同様上司として全く信頼しておらず、深雪たちに機密情報を流しまくる。部下としては優秀なのに、どうしてこう上司に恵まれないのか… - 大和
またもや登場。自分の推理に反論されると公務執行妨害扱いするなど相変わらずの傍若無人ぶりだが、どこか落ち着かない様子を見せている。
自ら警察に志願したわりに、他人の意見を精査せず雑な推理だけでさっさと事件を終わらせたがるなど、やる気があるのかないのか分からない。後述の事実も鑑みると、警察としての手柄だけが欲しかったのだろうか…?
実はプライベートの食事に接待費を使い込んでおり、不正経理を強いていたという立派な犯罪者であった。突如現れた瑞典に不正の証拠の数々を突きつけられても諦め悪く言い訳していたが、不正経理の当事者である旗風に暴露されたことで後がなくなる。最後は事件解決を目前にして、部下であるはずの占守にシバかれながら退場というあまりにも惨めな末路を辿ることとなった。
前回登場時は単なるプライドの高い無能な働き者(それでも十分厄介だが)止まりだったが、今回の事件を通し、無能にとどまらず刑事としてのやる気の無さ、立場を笠に着て自分のことしか考えない身勝手さ、そして犯罪に手を染めていた事実が判明し、根っこの部分から腐りきった人物であることが露呈した。当然、本家シリーズでは無能刑事こそ数多くとも、汚職を働いた刑事など(刑事が真犯人だった場合を除き)存在しない。というか、本家でそんな刑事出したら炎上待ったなしだろう
人を死に追いやっていないだけで、その自分勝手さは過去の外道な被害者たちに勝るとも劣らないと言っていいだろう。 - 瑞典
事件の終盤、はじめとともに颯爽と登場。
青葉とともに長らく追っていた大和の不正経理の証拠をつかみ、当人に突きつけにやってきた。胸パッドの秘密を知っていたのはこのため。
彼の活躍により、捜査現場から癌が排除されることとなった。 - 伊168
潜水艦娘。かつて鹿島たちとトラブルになり、もみ合いの末に死亡したようだが…?
1年前、料理を粗末にする鹿島たちを咎めて口論になり、突き飛ばされた際に近くのオブジェに頭を強打、当たり所悪く死亡してしまった。
その名前はトリックに用いられ、陸奥→「1」村雨→「6」鹿島→「8」のメッセージが残されたことで、事件が起きた順番が誤解されることとなった。要するにコモリウタ
関連動画
マイリスト
事件1 轟泣島の怪事件
事件2 駆逐艦娘料理大会の惨劇
事件3 T田一はじめての事件
事件4 報復ペンションの怪事件
事件5 艦娘鉄道部 北へ
事件6 狙われたインフルエンサー
関連項目
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- 0pt

