ブラック企業とは、法規や善良な労働慣習を守らず収奪的な営利活動をする企業である。
概要
『ブラック企業』と言ったとき定義は様々だと思うが、長時間労働、サービス残業はまず基本である。かつては企業舎弟(有名なものとして美空ひばりが所属していた神戸芸能社も山口組田岡一雄組長直営だった。)やヤクザと繋がりのある企業のことを指したが、ヤクザの影響力が落ちたことや労働環境の実態が明らかになるにつれ、劣悪な労働環境の会社を指すようになった。
あわせて、労働契約書や給与明細を渡さないというのも重要な要素である。
まともに付き合って働けば、給料はろくに出ない、長時間働かされる、パワハラ、セクハラで精神的、肉体的に追い詰められる、犯罪行為の片棒を担がされる、など散々である。
長時間労働や上司に対する従順さ、トラブルを非法規的に解決する示談文化などが、日本的な労働慣行の中にまかり通っているが、ブラック企業は日本的労働慣行の弱点をつき、働く人を食い物にする存在としては許しがたい。
注意しなければならないのは、いわゆる『優良』な企業でも、経営者が独善に陥り、ある目標を過剰に追求させるために、雇用している労働者の一部にむちゃくちゃな条件を押し付け働かせ、法を踏み越える行為をさせれば、それはブラック企業同然だと言うことである。
ブラック企業を批判すると『仕事を選ぶな。選ばなければいくらでもある。』という屁理屈が返ってくる光景がよく見られるが、日本ではこのようなブラック企業は決して少なくなく、幾多の労働者が彼らによって食い物にされているという現実がある。『仕事を選ばない』という事は、サバイバルに例えれば目の前に生えているキノコが食用キノコなのか毒キノコなのかをろくに調べずに食べるのと同じ事である。社会に出るにあたって『仕事を選ぶ』ことはブラック企業に対する最も基本的な自衛策となる。
しかしながら、ブラック企業に勤務する労働者への批判は十分に散見される。ブラック企業はそこで働く労働者がいて初めて成立する存在であるがゆえに、ブラック企業を存続させているのは、他ならぬ労働者自身であるという指摘だ。実際はブラック企業であっても働き続けない限り、給料を得ることができず、生活がままならない(転職をする場合にも不利)という理由で働き続けるのであるが、ブラック企業の経営者も労働者酷使をやめれば、会社がつぶれて自分たちが困るので、同じ理屈を使えてしまう。つまり、ブラック企業だけが悪いという理屈は存在せず、ブラック企業が悪ならば社畜も悪人であるというのが、彼らの考えだ。しかし、日本ではブラック企業だけが非難の対象とされ、そこで働く労働者へのバッシングが見られない。この状況をブラック企業に対するいじめや集団リンチと捉える人も一部では存在しているのだ。
しかし上記の問題は専門家に相談することで解決は十分に可能であり、ブラック企業の見分け方も存在する。まずは個人で解決しようとせず下記の相談先を参照されたい。
特徴
ブラック企業対策
ブラック企業ユニオン
ブラック企業ユニオンでは、全国の様々な職場で働く方から相談を受け付けています。次のようなことで悩んでいませんか?
・長時間労働をしている
・休憩をきちんと取れない
・どれだけ残業をして残業代が払われない
・有給休暇を希望通りに取らせてもらえない
・産休・育休を取りづらい
・パワハラを受けている
・解雇された、退職を迫られた
・辞めたいのに辞められない
小さな疑問でも構いません。「これっておかしいのでは?」「もしかしてブラック企業かも?」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。
労働環境をうかがい、労働法に基づいたアドバイスをいたします。また、違法行為がある場合は、改善に向けてどのような対応ができるのかをお伝えします。相談でお伺いした個人情報については、秘密厳守いたします。
また、本人だけでなく、友人や同僚、両親やパートナーからの相談も受け付けています。
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