あの輝く星に……私は誓ったの。 たとえ1人でも勝ってみせるって
アドマイヤベガ(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「アドマイヤベガ」をモチーフとするウマ娘である。 CV:咲々木瞳
概要
誕生日:3月12日 身長:157cm 体重:増減なし スリーサイズ:B85・W57・H82
どこか影を背負い、周りと関わろうとしないウマ娘。幼少期に何かあったらしく、レース活動は、何かの罪滅ぼしのためにやっている節もある。ダウナーでストイックで、どこか放っておけなくなる危うさをはらむ。
同期のテイエムオペラオーの巻き添えをよく食らう。
幼いころより実力を期待されたウマ娘。レースで勝つことに対し貪欲で、日々の鍛練を欠かさない。
並々ならぬ”覚悟”を感じさせるその言動は、どうやら彼女の生い立ちに関係があるようだが……?(リニューアル前)
尻尾と同じくらい長い一本結びのウマ娘。右耳に星のマークの耳覆いをつけている。
双子の妹を生まれる前に亡くしており、代わって生き延びた自分は妹のために在り、勝利を捧げなければならないという並々ならぬ覚悟を背負ってレースに臨んでいる。一人でいるのを好み、周囲にはやや突き放した態度を取る。
モチーフになった馬名の「ベガ」は母の名前をそのまま取ったものなのでベガとは略さず、「アドベ」と略されることが多いが、ウマ娘においては名字っぽく「アヤベさん」という通称で呼ばれている。「勝手につけられたあだ名」感もあったが、ゲームで母親にも「アヤベちゃん」と呼ばれていることが判明。その後も追加されたシナリオでも定着しているらしく、総務委員として同僚のイクノディクタスや天体イベントを手伝ったゼンノロブロイからも呼ばれている(前述の通りフルネームだと呼びにくいというのもあるが)
母親の名前がベガかは定かではない(ただし二冠ウマ娘であることは語られている)が、ベガ(織姫星)を特別に思っているようだ。
勝負服は黒のブラウスに青いコルセット、鋸模様のスカートというシンプルなデザイン。左右で色の違うシューズや袖の二本輪はモチーフになった馬の脚を両手足に見立てたもの。最も肌の露出が少ない勝負服の一つだが、両脚のガーターリングはフェチポイントである。
見た目に違わずクールな人柄であるが、同時に「ふわふわな物には目がない」という可愛い一面があり(ゲーム初期から「ファースリッパのふわふわ度を内心レビューする癖がある」というヒミツで暗示されてはいたのだが、これほどとは思わなかったのではないだろうか)、育成イベントでも自前の布団乾燥機を使って触り心地を確かめたり、洗濯において柔軟剤を入れ忘れて落ち込むなど並々ならぬこだわりがある。
アニメでの活躍
Blu-ray第4コーナー収録の新規エピソード「BNWの誓い」に登場。ウイニングチケット率いる「チームW」の一員として「BNW駅伝」に出走する。
元気なウマ娘が多いチームWの中では大人しい性格だが、協調性が無いようには描かれていない。見どころは襷を受け取った後に後ろ髪をかき上げる仕草。
Season2では本人は登場しないがちょうど母ベガの現役時代に重なっており、最終話の有馬記念(93年)に出走している。実名では登場しないわけだが、捩りどころがなさすぎるのもあってか「ペラ」というシュールな語感の名前になっていたことがちょっと話題になった。
1999年のクラシック三冠をモチーフに、ナリタトップロードを主人公にした配信アニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』ではもちろんトプロおよびテイエムオペラオーとともに主役の1人として登場。前向きなトプロとオペラオーに対し、ゲームの育成シナリオと同様、妹に対するサバイバーズギルトに囚われたアヤベさんの内面が物語のひとつの軸となる。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘:Starry Nocturne
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
96 | 79 | 108 | 69 | 98 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | G | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
F | C | A | C | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
G | G | B | A | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『ディオスクロイの流星』 | |||||||||||||||||||
最終直線で先頭から離されていると 星に導かれるように速度が上がる 最後方付近にいる場合はすごく上がる |
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ウマ娘テンプレートボックス |
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概要
史実で走ったのが新馬戦と菊花賞以外は中距離、菊花賞は展開の不利があったともされるが着外という結果が反映されて距離適性は穴が大きい。先行登場したアオハル杯時の適性とは差しがA→Bに下がったのみの変更で、アオハル杯で1距離にしか対応しないウマ娘は育成時はいずれかがBに上方修正されることが多いが(例:マンハッタンカフェ(中距離)、カワカミプリンセス・メジロアルダン(マイル))、彼女の場合はいずれもCのまま据え置きとなった。そのため唯一の長距離目標である菊花賞は「出走」、有馬記念は世代揃い踏みとなるシニア級で専用イベントが用意されているが目標には入らない。
シナリオは、今回新キャラとして登場したナリタトップロードと、おなじみテイエムオペラオー・メイショウドトウの「99世代」に加えてアドマイヤベガが健在ならという形での順当なifとなる。
また、亡くした妹と思しき存在が序盤から超常現象的に物語に関わってくる。その点がフィーチャーされる前半はマンハッタンカフェばりにオカルト要素が強くなり、ウマ娘の「運命」に踏み込んだ描写も見られる。
育成実装以前
サービス開始時は育成・サポート未実装で、唯一アグネスタキオンの一部育成イベントに出てくる程度だったが、すぐにテイエムオペラオーの育成実装に伴ってレースライバルとして登場。オペラオーおよび後に実装されたメイショウドトウのシナリオ内では主要登場人物の一人である。
ただし後発のレース実装の常として「新設!URAファイナルズ」内では野良ネームド枠では登場せず、オペラオーおよびメイショウドトウのシナリオ内でしか姿を見られなかった。
2021年8月、「アオハル杯」の実装と同時に、他のキャラの育成時にも野良ネームド枠で登場するようになった。この時点でサポートカードはなかったので、アオハル杯では使えなかった。
ライバルとしての登場時点ではプレイヤー側の入手方法が存在しなかった、「策士」上位の追込専用終盤視野レアスキル「天命士」を持っているのが特徴的だったが、育成では未所持である。
サポートカード
レースでは早々に登場していたのに比べてサポートカードでの初登場はかなり遅くなり、2021年末にようやくSSR[夜に暁、空に瑞星]が実装された。と思ったら2022年2月の1周年で早々にSR[一等星を目指して]も追加された。
アオハル杯での適性はライバル時とは細かく変化しているが、唯一大きく変化したのはそこそこあった先行適性がGまで急落した点。運用上の影響はあまりないが。
所持スキルは4/5追込専用。
SSR[夜に暁、空に瑞星]
パワータイプ。
サポート効果は、トレーニング効果アップ最大15%+固有ボーナスを大きな強みとするビコーペガサス系列。それ以外も重要度の高いとされる効果は一通り揃えていて隙のない性能。レアスキルは追込用の新レアスキル「強攻策」。
連続イベントのタイトルが「アヤベさんは○○ない」となんらかのラノベか漫画みたいな名称になっているのも特徴的。
SR[一等星を目指して]
根性タイプ。
サポート効果は、固有ボーナス込みでレースボーナス最大15%を持つ。
同時に実装された「Make a new track!!」シナリオは根性育成が急速に再評価されているうえにレース重視のシステムであり、狙い澄ましたような性能になっている。
その他
メインストーリーでは第3章で、津田健次郎のナレーションにより彼女が勝利した1999年の日本ダービーが紹介される。また、レースイベント「ダービーの夢」にアイネスフウジン、ウオッカ、エイシンフラッシュとともに出走するので、アオハル杯以前ではオペラオー・ドトウ未所持のトレーナーにとって唯一レースでアヤベさんに会えるスポットであった。
それは不思議な時間だった。
3つの体が重なってゴールを目指した時、
時間が止まってしまえばいい、お互いがそう思った。名前に刻まれた1等星の運命が導くように、
青い勝負服が最初にゴール板を横切った時、
その時間は終わりを告げた。ゴールというエンディングに向かって走っているのに、
どうしてだろう。いつまでも、いつまでも、この時間を一緒に走っていたかった。
フワフワソムリエアヤベさん?
アヤベさんの育成ウマ娘実装から程ない2022年中頃、功労馬としてYogiboヴェルサイユリゾートファームにて管理されていたアドマイヤジャパンが、同ファームに設置された「人をダメにするソファー」ことyogiboで気持ちよさそうに横になる姿が話題になり、その果てにはYogibo広報担当として契約を締結するというムーブメントが発生。詳しくは→アドマイヤジャパンの項目をみられたし。
そしてこの事が同じアドマイヤ冠の競走馬をモチーフとしたフワフワ好きのアヤベさんと結びついた結果、「Yogiboで気持ちよく昼寝するアヤベさん」が爆誕することとなった。
アヤベさん meets 布団乾燥機 presented by アイリスオーヤマ
2023年配信のアニメ『ROAD TO THE TOP』の第2話でのこと。アヤベさん(とカレンチャン)の部屋のカットにて、アヤベさんの机の下に前述の自前の布団乾燥機がしっかり描写されていた。
この布団乾燥機が特定班によって、アイリスオーヤマの「ふとん乾燥機カラリエ シングルノズル ハイパワー」と特定。これにアイリスオーヤマ公式Twitterが反応し、「アヤベさんに布団乾燥機送りたい。」と発言し話題となった。
それから1週間後、『RTTT』3話の衝撃も醒めやらぬ5月2日、アヤベさんの中の人である咲々木瞳のもとにアイリスオーヤマから当該モデルの布団乾燥機が贈られた。このアイリスオーヤマのフットワークの軽さに「布団乾燥機」がTwitterでトレンド入りすることとなった。
ちなみにアイリスオーヤマは、Jリーグのクラブ・ベガルタ仙台のメインユニフォームスポンサーである。「ベガルタ」は仙台七夕まつりにちなんだ「ベガ」と「アルタイル」からの造語なので、アヤベさんとは名前の由来も一緒である。なんたる偶然……。
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関連ウマ娘
- テイエムオペラオー
- モチーフ馬は同期のライバル。『うまよん』ではライバルとして遠巻きに意識しているが、彼女に勝ったレースで芝居がかったことを言ってしまったことで同類と思われ(実際ロマンチストではある)、オペラオーには一方的に好かれている。ゲームでの描写もほぼ同様であるが、同時にアヤベさんの内面も正確に推察出来ており、要所要所で周りに助言している。トップロードシナリオでは世紀末覇王に覚醒した彼女を「化け物」と称する。
- メイショウドトウ
- オペラオーと並び、ウマ娘における史実同期組。しかし片や2歳時から活躍しクラシックを最後に引退、片や古馬でようやく初重賞であるため全くの無縁で、そのためか基本的にはオペラオーを挟んで絡む間柄だったが、ドトウの育成シナリオではその立場を残したまま主要人物として登場。アヤベさんのシナリオでは当然アヤベさんがシニアまで健在であるため対決(シニア級宝塚記念・天皇賞秋・ジャパンカップ・有馬記念が該当)も実現する。
基本的に他人に対して塩対応がちだが、ドトウには比較的優しい。 - カレンチャン
- 『うまよん』でフィーチャーされた関係で、妹キャラ→「お姉ちゃん」呼びというアヤベさんの特大地雷を踏み抜きながら何だかんだ打ち解ける。ゲームではルームメイト設定が判明し、関係は深く描かれている。また、カレンに「詳細は不明だが過去形で語られる『兄さん』」の存在が示唆されたことで「史実由来の、死別(?)したきょうだいがいる」という関連性も生まれている。
- ナリタトップロード
- 育成シナリオで新登場となった、史実同期組の一角。シナリオ内では共に高等部でありライバルとして友情を育んでいき、そのお節介焼きからアヤベさんの他人に話してこなかった過去にも触れることとなる特別な存在になる。『RTTT』を経由してトップロードシナリオでは更に発展しており、史実を乗り越え現役続行。世紀末覇王に覚醒したオペラオーに挑む形から互いを高め合い、軽口を言い合える無二の親友になる。
- ハルウララ
- 育成シナリオで関わる。夜食作りが縁でウララ曰く「優しい味」と称される。テイエムオペラオーのシナリオ時同様、史実における同期繋がり。アニメ『RTTT』でも共演。
- サイレンススズカ
- 育成シナリオ以降にクローズアップ。動機はともかくトレーニングしたがりだからか顔を合わせがちで、物静かで他人に関わらないタイプ同士ゆえ、走るスタイルが正反対にもかかわらず心地よく居られる様子。モチーフ馬は同じ橋田満厩舎の所属で、武豊騎手が騎乗したサンデーサイレンス産駒という点に加えて、アドマイヤベガの新馬戦で降着をやらかしてしまったのが「沈黙の日曜日」の翌週である(=そのショックが遠因ではと言われることになる)という関連性がある。
- アグネスタキオンマンハッタンカフェマーベラスサンデースペシャルウィークゼンノロブロイ
- サイレンススズカ同様、育成シナリオ以降に露出が増えた面々。基本他人への干渉はしないアヤベさんであるが、タキオンとカフェは興味本位で相手側から接触し、スペは大レース前に食欲が無いアヤベさんを放っておけず、巻き込む体質のマーベラスに絡まれ、ロブロイは図書委員として悪戦苦闘していた姿から放っておけない気質が発動して関わった。いずれもサンデーサイレンス産駒繋がり。
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史実
第66代日本ダービー馬。クラシック競走でテイエムオペラオー、ナリタトップロードと鎬を削ったイケメンホース。
1996年生まれの牡馬。父サンデーサイレンス、母ベガ、母の父トニービン。父は言わずと知れた大種牡馬、母はオークス制覇時に「西の一等星は東の空にも輝いた」と謳われた1993年牝馬クラシック二冠馬、母父も凱旋門賞馬で大種牡馬と言う良血である。ベガの胎内にいる時、彼には双子の兄弟がいた。しかし双子の競走馬は大成しないと言われ、母体にとっても危険であるため、片方の仔は堕ろされた。残された一頭が後のアドマイヤベガである。
デビュー戦から引退まで8戦全てで母の主戦騎手だった武豊が手綱を取った。1998年11月のデビュー戦では1位入線後に審議により降着となるが、内容は圧倒していたため未勝利戦を飛ばして500万下特別に出走し初勝利、クラシックの登竜門G3ラジオたんぱ杯3歳ステークス(旧年齢表記、現在のG1ホープフルステークス)も勝利する。
3歳時は混合クラシック戦線でオペラオー、トップロードと3強を形成。G2弥生賞はトップロードの2着、G1皐月賞は体調を崩してオペラオーの6着に敗れたものの、東京優駿(日本ダービー)では前を行く2頭を直線でまとめて差し切り、アイネスフウジンが持っていたレコードタイムに並ぶ2:25.3で勝利(ちなみに馬場改修前の最終レコード)、武豊は前年のスペシャルウィークに続き初の日本ダービー連覇を達成する。菊花賞トライアルの京都新聞杯もトップロードを抑えて勝利するが、菊花賞はトップロードの6着に敗戦。
4歳シーズンは宝塚記念を目標に調整していたが、左前脚の繋靭帯炎を発症し、菊花賞以来レースに出ないまま引退となる。古馬中長距離路線がオペラオーの天下となった同年、ライバルに成り得たアドマイヤベガの早期の引退を惜しむ声は多い。
引退後は種牡馬入りするも、2004年10月29日に胃破裂を起こし8歳の若さで急死。僅か4年の種牡馬生活で障害含め4頭のG1馬を輩出するなど成績は優秀であり、種牡馬としても短命を惜しまれる結果となった。
2022年末現在、産駒の牡馬はいずれも誘導馬・乗馬になり、牝馬は桜花賞含めた重賞4勝のキストゥヘヴンから重賞馬(タイムトゥヘヴン)が出て、マイルチャンピオンシップを勝ったブルーメンブラットの産駒フォーラブビューテがOP入りし桜花賞・NHKマイルカップに出走、
未勝利で繁殖入りしたニホンピロルピナスの産駒ニホンピロアワーズがダート戦線でスマートファルコンやワンダーアキュート、ホッコータルマエと激戦を交わし種牡馬入りする等孫世代の血統表にその名は健在。
詳細は当該記事へ→アドマイヤベガ
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