グレイファントムとは、OVA『機動戦士ガンダム0080』及び『機動戦士ガンダム0083』に登場する架空の艦艇である。
概要
一年戦争中に地球連邦軍が開発した準ペガサス級強襲揚陸艦5番艦(改ペガサス級とも)。0080の準備稿やカラー設定画ではトロイホースという艦名である一方、決定稿ではグレイファントムに変更されていた事から初期に発売された書籍などで名称の混同が見られた。現在はグレイファントムの呼称が用いられている。
ホワイトベースの設計を骨子にしており、その艦影はホワイトベースと酷似している。要目は全長305m、全幅210m、全高82m、重量4万8900トン。ミノフスキークラフトを搭載しているため地球・宇宙ともに運用可能。モビルスーツの搭載能力を持ち、連装ミサイルランチャーやメガ粒子砲を備える。起工や竣工時期については不明だが、所属はG-4実験部隊。
作中の活躍
初登場は『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』。
一年戦争も末期に入った宇宙世紀0079年12月12日、北極基地から打ち上げられた新型MSアレックスがサイド6の中立コロニーリボーに到着。本機体を受領するべくグレイファントムはリボーへ入港した。しかし12月19日、受領前に機体の奪取を狙ったジオン公国軍特殊部隊サイクロプス隊が襲撃し、リボー内部にケンプファーが出現。リボーの防衛部隊では歯が立たなかったため、グレイファントムからスカーレット隊を発進させて迎撃させる。ジム・スナイパーや量産型ガンキャノンを擁する強力な部隊だったが、ケンプファーの巧みな攻撃により全機撃破されて大敗を喫した。母艦のグレイファントムには被害は及ばなかった。その後の動向は不明だがチェンバロ作戦や星一号作戦に参加した様子は無く、一年戦争を生き延びた。戦争終結後はジム・カスタムを搭載してジオンの残党狩りを行っていた模様。
次に登場したのは『機動戦士ガンダム0083』。
宇宙で暴れるデラーズ・フリートに圧倒的な戦力差を見せ付けるべく、コンペイトウ鎮守府で大規模な観艦式が行われる事になり、グレイファントムも参加。劇中では会場に向かっていると思われるワンシーンがある。宇宙世紀0083年11月10日、コンペイトウで観艦式が行われたが、厳重な警戒網を突破してきたガンダム試作2号機によって核兵器を使用され、描写こそ無いが膨れ上がる白い光に飲み込まれて跡形も無く消滅した。
ゲーム『第4次スーパーロボット大戦』と『スーパーロボット大戦F』では、最初期の自軍の母艦に抜擢される大躍進を遂げる。
関連項目
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