少女秘封録とは、同人サークルRhythm Fiveの発行している同人小説シリーズ。作者は浅木原忍。
上海アリス幻樂団の音楽CDに登場する「秘封倶楽部」を題材にした二次創作小説。全20巻。
あらすじ
大学入学を期に、4年ぶりに故郷の京都に戻ってきたマエリベリー・ハーンは、ある夜、散りきった桜並木の下でひとりの少女と出会う。猫のような笑みを浮かべたその少女――宇佐見蓮子と、オカルトサークル《秘封倶楽部》を結成することになったメリーは、マイペースな蓮子に振り回される毎日を送ることに。
そんな蓮子とメリーが過ごす日常は、小さな謎と不思議に満ちている。
概要
秘封倶楽部を主人公に据えた、いわゆる「日常の謎」系ミステリー。探偵役は蓮子だが、メリーが謎を解き明かすこともある(「真昼の虹を追いかけて」「2085年のベース・ボール」など)。短編「睡蓮の底」と長編「彼女は幻想に閉ざされる」を除き、物語は一貫してメリーの一人称によって綴られている。
「幻想郷住人のそっくりさんが秘封の世界にいる」という独自の世界観をもち、元となっているキャラクターの設定を踏まえて現代風にアレンジされたキャラクターが登場する。元のキャラクターの設定を踏まえて「謎」を作り出し、それを解き明かすのが物語の基本構造。
メリー、蓮子ともに読書好きで、作中には現実に存在する本のタイトルや作家の名前が頻出する。作品によっては、登場した本の内容が物語と密接に関連することがある(「桜並木の満開の下」「満月が永遠に続けば」など)。また各エピソードのタイトルも、基本的に実在する本が元ネタになっている。
同人誌と東方創想話で同時展開しており、同人誌版は蓮子とメリーの出会いから時系列順に描かれている。なお、創想話版は必ずしも時系列順に投稿されているわけではない。
同人誌は全20巻+ガイドブック1冊+合同誌1冊、創想話投稿作は7作(2019年1月現在)。2018年の冬コミ(C95)で発行された第20巻『だれもが幻想を愛していた』で一旦の完結となった。
シリーズ一覧
本編
- 桜並木の満開の下 少女秘封録 (2009/08/15発行)
- 真昼の虹を追いかけて 少女秘封録 (2009/12/30発行)
- 満月が永遠に続けば 少女秘封録
(上巻:2010/04/29発行、下巻:2010/05/16発行、新装版:2011/08/13発行) - 宴は短し走れよ乙女 少女秘封録 (2010/08/14発行)
- ガラスの親指 少女秘封録 (2010/11/28発行)
- 流し雛は瑠璃色の 少女秘封録 (2011/02/20発行)
- 流し雛は瑠璃色の / ヒマワリの咲かない季節
/ スタンド・バイ・ユー
/ 赤い指先
- 流し雛は瑠璃色の / ヒマワリの咲かない季節
- 闇色メモリー 少女秘封録 (2011/08/13発行)
- 愚者のタイトルロール 少女秘封録 (2011/12/30発行)
- 愚者のタイトルロール / 2085年のベースボール

- 愚者のタイトルロール / 2085年のベースボール
- 理由あって秋に来る 少女秘封録 (2012/05/27発行)
- 猫を抱いて鴉と泳ぐ 少女秘封録 (2012/09/09発行)
- 天使はナイフを持って 少女秘封録 (2013/02/11発行)
- 黄昏の百合の色 少女秘封録 (2013/08/12発行)
- ヘビガエル・サナトリウム 少女秘封録 (2013/12/30発行)
- 彼岸二十三日、鏡映し 少女秘封録 (2014/05/11発行)
- 人魚はなぜ恋をする 少女秘封録 (2014/11/24発行)
- 私たちが雲を見上げた理由 少女秘封録 (2015/08/14発行)
- マスカレード・ミラージュ 少女秘封録 (2016/05/08発行)
- 古書店鈴理庵の暗号 少女秘封録 (2017/03/26発行)
- 彼女は幻想に閉ざされる 少女秘封録 (2018/05/06発行)
- だれもが幻想を愛していた 少女秘封録 (2018/12/30発行)
関連書籍
登場人物
主要キャラクター
-
マエリベリー・ハーン
- 本編の主人公。大学で相対性精神学を専攻する文学部3年生(最新刊時点)。
境界の裂け目を見つけることができる目を持つ。
父がハーフ、母が日本人のクォーターで、天然の金髪は父方の祖父の隔世遺伝。出身は京都で、二重国籍を持つ。
中学3年から高校3年までの4年間は「本国」で過ごしていた。両親は現在もそちらに在住しており、京都では学生向けの賃貸マンションでひとり暮らしをしていた。第11巻以降は女性専用マンションで蓮子とルームシェアをしている。
家族や昔からの友人からは「マリー」と呼ばれる。「メリー」と呼ぶのは蓮子と、蓮子繋がりの知り合い。
蓮子からは「紙魚」「本食い羊」と言われる程度の本好き。特に20世紀末のミステリ、北村薫や加納朋子のような日常の謎系の青春ミステリを好むが、興味を惹かれれば基本的には何でも読む。結末のはっきりしない話は苦手。
人付き合いはあまり得意ではなく、大学での友人は片手で数えられる程度しかいない。
キツネが好きで、部屋にはいくつかぬいぐるみがある。お酒は苦手。
- 本編の主人公。大学で相対性精神学を専攻する文学部3年生(最新刊時点)。
-
宇佐見蓮子
- メリーの相棒。大学で超統一物理学を学ぶ理学部3年生(最新刊時点)。メリーとは同い年。
夜空を視るだけで時と場所が解る目を持ち、夜は空を見上げて時刻を呟く癖がある。
出身は東京で、賃貸マンションでひとり暮らししていたが、11巻以降はメリーとルームシェア中。
父親は東京大学教授の物理学者で大学OBの宇佐見林太郎。母親は数学者。
トレードマークは帽子とネクタイ、そして猫のような笑み。幅広い知識と旺盛な好奇心、鋭い洞察力と果敢な行動力、そして無駄に広い(メリー談)人脈を持つ名探偵。メリーいわく「世界の仕組みが全て見えている」。
本に関してはメリー以上の雑食で、純文学からミステリ・SF、古典まで何でも読む。「知識と情報を食べている」とはメリーの所感。メリーとは違い、結末のはっきりしない不思議な話を好む。
友人・知人は非常に多く、誰とでも親しくなれる。それもあってか理系学部では結構な有名人。
好物は紅生姜山盛りの牛丼と餃子、そしてコーヒー。割とうわばみ。生粋の阪神タイガースファン。
- メリーの相棒。大学で超統一物理学を学ぶ理学部3年生(最新刊時点)。メリーとは同い年。
その他の人物(そっくりさんたち)
- 西園寺侑子 (西行寺幽々子)
- 紺野陽子 (魂魄妖夢)
- 姫田阿希 (稗田阿求)
- 皆月サクヤ (十六夜咲夜)
- 赤井美鈴 (紅美鈴)
- 葉摘智恵 (パチュリー・ノーレッジ)
- 熊谷ここあ (小悪魔)
- 伊吹翠 (伊吹萃香)
- 神沢景子 (上白沢慧音)
- 藤川朋子 (藤原妹紅)
- 《TRIP-RHYTHM》(如月翼・陽下蘭・星野里佳) (プリズムリバー三姉妹)
- 雨宮怜香 (レイラ・プリズムリバー)
- 武田かぐや (蓬莱山輝夜)
- 矢所英里 (八意永琳)
- 星村優希 (星熊勇儀)
- 水橋春姫 (水橋パルスィ)
- 雲谷麻耶 (黒谷ヤマメ)
- 桶谷ほおずき (キスメ)
- 烏丸綾 (射命丸文)
- 白石みちる (チルノ)
- 白石由紀子 (レティ・ホワイトロック)
- 七瀬アリス (アリス・マーガトロイド)
- 笠原たから (多々良小傘)
- 似鳥和河子 (河城にとり)
- 神山雛乃 (鍵山雛)
- 風見優花 (風見幽香)
- 螢川陸 (リグル・ナイトバグ)
- 薬屋憂 (メディスン・メランコリー)
- 浦戸麗美 (レミリア・スカーレット)
- 浦戸風蘭 (フランドール・スカーレット)
- 森下林之助 (森近霖之助)
- 朱坂時子 (朱鷺子)
- 黒崎留美 (ルーミア)
- 鳥谷みずき (ミスティア・ローレライ)
- 岡崎夢美 (岡崎夢美)
- 北白河ちゆり (北白河ちゆり)
- 愛ちゃん (大妖精)
- 姫藤秦恵 (姫海棠はたて)
- 虎尾星 (寅丸星)
- 野原夏莉 (ナズーリン)
- 秋村静香 (秋静葉)
- 秋村穣里 (秋穣子)
- 乾紅葉 (犬走椛)
- 古地聡美 (古明地さとり)
- 古地恋子 (古明地こいし)
- 稲葉鈴音 (鈴仙・優曇華院・イナバ)
- 稲葉メイ (因幡てゐ)
- 穂村凛 (火焔猫燐)
- 鳥内そら (霊烏路空)
- 村田美波 (村紗水蜜)
- 村田ゆえ (封獣ぬえ)
- 蓮沼聖 (聖白蓮)
- 永井育江 (永江衣玖)
- 平内天使 (比那名居天子)
- 百合原ましろ (リリーホワイト)
- 和田豊子 (綿月豊姫)
- 和田依子 (綿月依姫)
- 稲庭鈴音 (レイセン)
- 東風谷早苗 (東風谷早苗)
- 真田四季 (四季映姫・ヤマザナドゥ)
- 小埜塚町子 (小野塚小町)
- 琴姫巡査 (小兎姫)
- 今泉美影 (今泉影狼)
- 若崎姫乃 (わかさぎ姫)
- 角田青華 (霍青娥)
- 芳佳 (宮古芳香)
-
三輪雲江 (雲居一輪)
- 白蓮寺の尼僧。
- 三輪雲海 (雲山)
- 豊里実子 (豊聡耳神子)
- 曾我部都史子 (蘇我屠自古)
- 物部布羽子 (物部布都)
- 秦野心 (秦こころ)
- 佐渡真美子 (二ッ岩マミゾウ)
- 最上比和子 (九十九弁々)
- 最上琴子 (九十九八橋)
- 岸井聖沙 (鬼人正邪)
- 針生少奈 (少名針妙丸)
- 本井小鈴 (本居小鈴)
- 浅倉理賀子 (朝倉理香子)
時系列
同人誌版絵師一覧
- 表紙(『理由あって秋に来る』まで) : 麦畑 (オートミルミル)
- 表紙(『猫を抱いて鴉と泳ぐ』以降)、愚者のタイトルロール、人魚はなぜ恋をする : 海の山 (深海の山頂)
- 桜並木の満開の下、ヒマワリの咲かない季節、最後から二番目の虚実 : A.Kirima (自主規制)
- 優しい司書と逆さまの本、水の中の逆さまの月、宴は短し走れよ乙女、人形の家のアリス、赤い指先 : 夜一
- 六月は深き桜の底を、流し雛は瑠璃色の、ヘビガエル・サナトリウム、人形の開けた密室 : 初屋
- 博士の愛した歴史、満月が永遠に続けば : うそねこ (ほんトいぬ)
- 真昼の虹を追いかけて、遠まわりする傘、スタンド・バイ・ユー、メモリーポートレイト、猫を抱いて鴉と泳ぐ、鍵は閉ざされたまま : 夏雪 (そよ風まかせ)
- ガラスの親指 : mkz
- 闇色メモリー : 不意空耳
- 恋恋蓮子の演習、2085年のベースボール、天使はナイフを持って : GAI (鎖骨騎士団)
- 理由あって秋に来る : 竹峰旭彦
- 妹がいなくても平気、私たちが雲を見上げた理由 : 貧乏蟷螂
- 白い兎が逃げた : こやま滋 (ババァの三つ星レストラン)
- 睡蓮の底 : つばめ
- 黄昏の百合の色 : しぷっ (toppintetratorten♪)
- 走らにゃいかん、月夜まで : Yanmarson (一まん村屋)
- 彼岸二十三日、鏡映し : 扇 (すらんぷらいふ)
- マスカレード・ミラージュ、不思議の国のレジスタンス、だれもが幻想を愛していた : 伊月朱 (Redcap)
- 古書店鈴理庵の暗号、彼女は幻想に閉ざされる : わきぴー (お~ら☆あみ~ご)
- 各巻カバー下4コマ : すけひろゆう (とんでもにゅーむっ)
タイトルの元ネタ
- 桜並木の満開の下 : 坂口安吾「桜の森の満開の下」
- 優しい司書と逆さまの本 : 山形石雄「戦う司書」シリーズ
- 六月は深き桜の底を : 恩田陸『三月は深き紅の淵を』
- 博士の愛した歴史 : 小川洋子『博士の愛した数式』
- 水の中の逆さまの月 : 乃南アサ『水の中のふたつの月』
- 真昼の虹を追いかけて : 恩田陸『まひるの月を追いかけて』
- 満月が永遠に続けば : 沼田まほかる『九月が永遠に続けば』
- 宴は短し走れよ乙女 : 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』
- ガラスの親指 : 道尾秀介『カラスの親指』
- 人形の家のアリス : 加納朋子『虹の家のアリス』
- 遠まわりする傘 : 米澤穂信『遠まわりする雛』
- 流し雛は瑠璃色の : 思緒雄二『送り雛は瑠璃色の』(ゲームブック)
- ヒマワリの咲かない季節 : 道尾秀介『向日葵の咲かない夏』
- スタンド・バイ・ユー : スティーブン・キング『スタンド・バイ・ミー』
- 赤い指先 : 東野圭吾『赤い指』
- 最後から二番目の虚実 : フィリップ・K・ディック『最後から二番目の真実』
- 闇色メモリー : 連城三紀彦『暗色コメディ』
- 恋恋蓮子の演習 : 森博嗣『恋恋蓮歩の演習』
- 愚者のタイトルロール : 米澤穂信『愚者のエンドロール』
- 2085年のベースボール : 北村薫『1950年のバックトス』
- 理由あって秋に来る : 似鳥鶏『理由あって冬に出る』
- 妹がいなくても平気 : 石持浅海『君がいなくても平気』
- メモリーポートレイト : 桜庭一樹『ファミリーポートレイト』
- 白い兎が逃げた : 有栖川有栖『白い兎が逃げる』
- 猫を抱いて鴉と泳ぐ : 小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』
- 睡蓮の底 : 連城三紀彦「白蓮の寺」(短編、『戻り川心中』に収録)
- 天使はナイフを持って : 近藤史恵『天使はモップを持って』
- 黄昏の百合の色 : 恩田陸『黄昏の百合の骨』
- 走らにゃいかん、月夜まで : 大沢在昌『走らなあかん、夜明けまで』
- 鍵は閉ざされたまま : 石持浅海『扉は閉ざされたまま』
- ヘビガエル・サナトリウム : ほしおさなえ『ヘビイチゴ・サナトリウム』
- 彼岸二十三日、鏡映し : 歌野晶午『正月十一日、鏡殺し』
- 人魚はなぜ恋をする : 高木彬光『人形はなぜ殺される』
- 人形の開けた密室 : 谷原秋桜子『天使が開けた密室』
- 私たちが雲を見上げた理由 : 北山猛邦『私たちが星座を盗んだ理由』
- マスカレード・ミラージュ : 東野圭吾『マスカレード・ホテル』
- 不思議の国のレジスタンス : ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』
- 古書店鈴理庵の暗号 : 若竹七海『古書店アゼリアの死体』
- 彼女は幻想に閉ざされる : 彩坂美月『少女は夏に閉ざされる』
- だれもが幻想を愛していた : 平石貴樹『だれもがポオを愛していた』
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関連項目
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- 0pt