SASUKEとはTBS系列で放送されている不定期スポーツエンターテイメント番組である。
概要
1997年に放送開始、2023年12月現在までに41回開催された。
正式な名称は『究極のサバイバルアタックSASUKE』。制作会社の倒産により第28回、29回は『SASUKE RISING』として、第35回以降は海外フォーマットに合わせる形で「SASUKE Ninja Warrior」として放送されている。語源は猿飛佐助であると思われる。
海外でも人気があり、アメリカでは「American Ninja Warrior」という名前で放送、世界165カ国で放送されている。2028年ロサンゼルス五輪では近代五種における馬術の代替競技としてSASUKEをベースにした種目が採用されるなど、世界で最も知名度の高いオブスタクルスポーツ(障害物競走)として現在に至る。
歴史
トップアスリートから素人まで、運動自慢の老若男女が様々な企画に挑戦する番組「筋肉番付」の企画の一つとして、1997年秋にスタートした。筋肉番付の放送終了後も独立して定期的に放映されている。また2014年2月には初の世界大会にあたる「SASUKE ASEAN OPEN CUP 2014」が開催された。その後も様々な国で世界大会が開催され、2024年には日本でも「SASUKE World cup 2024」が開催された。
「名もなきアスリートたちのオリンピック」をコンセプトに、素人の一般人をメインに、現役アスリートやタレントを含めた100人が毎回挑戦する。「鋼鉄の魔城」と呼ばれる番組が特設した4つのステージ(フィールドアスレチック)をクリアできれば完全制覇と単純なルールだが、回を追うごとにエリアの難易度が上昇している。「究極の一発勝負」と言われ、選手が実際にセットを触って挑戦できるのは本番の1回のみである。そのため純粋な総合体力の他にもステージのギミックに対する適応度、前の挑戦者の動きを見て如何に切り抜ける戦術を編み出せるかという観察力、そして抽選で有利な条件を得るための運も試される。
現在までに完全制覇者は4名計6回。完全制覇者が出ることで大リニューアルが施されておりそれぞれ、
第1期 第1回〜第4回(完全制覇者:秋山和彦)
第2期 第5回〜第17回(完全制覇者:長野誠)
第3期 第18回〜第24回(完全制覇者:漆原裕治)
第4期 第25回〜第27回(完全制覇者:漆原裕治)
第5期 第28回〜第31回(完全制覇者:森本裕介)
第6期 第32回〜第38回(完全制覇者:森本裕介)
第7期 第39回~
と分けられている。
ニコニコ動画では、この番組のようなハードな運動能力が必要とされる動画につけられることがある。また少なからず放送自体の動画も存在する。
各大会の成績
第1期
第1回大会
SASUKEの記念すべき第1回。唯一室内(東京ベイNKホール)で行われた大会である。山本進悟、当時「筋肉番付」で活躍したケイン・コスギ、大森晃(おさる)、山田勝己が出場。山本はこの回から現在に至るまで皆勤を続けている。
1stは全8エリアから構成されており、室内のせいか水がものすごく浅い。フリークライミングでのタイムアップと丸太下りでのリタイアが続出。ほとんどの挑戦者がダイジェストの状態であった。
ゼッケン7の山本はいきなり29秒を残す好タイムを記録。ケインは序盤で圧倒的なスピードで駆け抜けるもののフリークライミングで苦戦し、2秒残しというギリギリのクリアとなった。池谷幸雄(兄の方)は山本を超える第2位のタイムでクリア。大森晃も快調にクリアし合計で23名が2ndへ進出。ちなみにゼッケン88伝説のサーファーは44歳で1stを突破し、第40回大会まで更新されなかったトンデモ最年長記録を残した。
2ndは全6エリアから構成(内スパイダーウォークに3エリア入っている)。スパイダーウォーク、逆走コンベアー、ウォールリフティングはこの大会以降長きにわたり2ndの名物エリアとして君臨し続けることとなる。5連ハンマーで山本や山田、池谷が脱落。クリアした6名のうち川島孝幸のみが18歳、他は全て20代という顔ぶれとなった。
3rdはわずか3エリア。ケインはポールブリッジで頭から落下。今では考えられないがクリア選手が3rdなのに途中カットされている。FINAL進出は4名。
FINALは元祖ロープ登り、大森は完全制覇まで残り3m地点まで迫り、最優秀成績者となった。
第2回大会
この大会から会場が緑山となる。秋山和彦は初出場でゼッケン100になり、1stをクリア。同じく初出場の池谷直樹は第2エリアで沈んだ。この大会では史上初の女性の1stクリア者が現れている。
2ndは初出場のシェイン・コスギと秋山がゴール目前でタイムアップ。山田勝己は前回突破したスパイダーウォークでリタイアした。
3rdの新エリア「パイプスライダー」は、この大会以降、長きにわたり3rd最終エリアとして挑戦者の前に立ちはだかる。最初の挑戦者だった山本進悟をはじめ脱落者が続出。パイプがレールから片方外れたり、地に失敗し、着地地点に顔面からぶつかったりした者もいた。FINALに進出したのは体操選手の田中光と2回目の挑戦となる大森晃。最優秀成績はゴールまで残り2mに迫った田中のものになった。
第3回大会
ゼッケン1の自衛官が揺れる橋で股間を打つアクシデントから始まった大会。1stにローリング丸太が新設され、前回のファイナリストである田中光を含む41名がここでリタイア。最終エリアもターザンジャンプとロープクライムになった。揺れる橋も第5エリアから第3エリアに移動し以後続く1stの基本形が完成された。SASUKE先生こと朝岡弘行が初出場でクリア。
今大会、山本進悟が史上初となる1st、2nd同時最速タイムを記録。山田勝己は自宅にスパイダーウォークを作り猛特訓した結果、初の2ndクリアとなった。
3rdでは山田がパイプスライダーを順手と逆手で交互に掴む「順逆」を駆使してクリアし、初のFINAL進出。
FINALには山本、山田、そして3連続のFINAL進出となる大森晃を含む5名が進出。山田は今大会最も頂点に迫り、以後完全制覇に最も近い男と呼ばれるようになった。
ゲームボーイソフト「筋肉番付GB〜挑戦者はキミだ!〜」のSASUKEモードでは今大会のものが収録されている。
第4回大会
ゼッケン86秋山和彦が、6.0秒を残し史上初の完全制覇を達成。
新一郎が初のゼッケン1の挑戦者でのクリアを達成、なお全カット。池谷直樹は初の1stクリアを果たし、ライバルであるケイン・コスギと揃って3rdまで進出した唯一の大会となっている。前回ファイナリストの山本進悟と大森晃が1stで初のリタイアを喫したが、1stクリア者は過去最多37名となった。
2ndでは常連選手が圧巻のパフォーマンスを見せる。秋山和彦はクリア時にバク宙、山田勝己も片手で3枚目の壁を持つなど余裕のクリアを果たした。
3rdはアームバイク、クリフハンガーが新設。さらにパイプスライダーのゴール地点が離され脱落者が続出。その中で3rd初挑戦だった秋山は持ち前の腕力で次々と難関を突破し、パイプスライダーでもゴールにしがみついてクリア。勢いのままFINALの綱登りを驚異的なスピードで登り切り、6.0秒残しで完全制覇達成となった。
そして山田勝己によって胴上げされた後、3rdの沼地にぶち込まれた。
注目選手としては今大会初出場のダイバー、トラビス・アレン・シュレイダー。パイプスライダーのレールから脱線したのは有名である。ちなみに史上2人目の1st、2nd同時最速タイムを記録し、さらには放送されていないがパイプスライダーの着地にも成功している。
※2ndについてゴールは山田と秋山の方が早かったがゴール地点でパフォーマンスを行っていた。また、3rd進出者のうち3名は全カットのため一応放送上ということとなる。
プレイステーションソフト「筋肉番付〜ROAD TO SASUKE〜」では今大会のものが収録されている。
第2期
第5回大会
大リニューアルが施され1stにジャンプハング、そり立つ壁が新設、多くの挑戦者を飲み込んだ。コングこと髙橋賢次は今大会が初出場。73人目までクリア者0の中、初出場の竹田敏浩が1stをクリア。その後クリアしたのは山本進悟、山田勝己のみであり当時最少のクリア者3名となった。
2ndでは竹田がスパイダーウォークであえなくリタイア。続く山本は危なげなく進むものの時間との戦いとなり残り0.3秒残しのギリギリのクリアとなった。最後の山田は因縁のスパイダーウォークでまさかの落下。史上初のたった1人での3rdとなった。クリア者1人であるが山本は2回目の1st、2nd同時最速タイムを達成。
3rdにボディプロップが追加され、クリフハンガーには上り段差が増えたが山本は見事に突破、しかしパイプスライダーで限界を迎え沼に沈んだ。今大会後山本はかねてから交際のあった現在の妻と結婚した。
第6回大会
最初の挑戦者が滝の中から登場というスタートから始まった1st。照英が初出場。前回猛威を振るったジャンプハングとそり立つ壁は今回も多くの挑戦者を飲み込み、82人連続リタイアというSASUKE史上最低記録が生まれてしまった。
そんな中現れたゼッケン83、体操の畠田好章は高い跳躍を見せジャンプハングのロープではなく一番上のへりに手をかける。そしてロープの上を転がるという手を使い見事に突破。そり立つ壁で1度失敗し、時間との戦いになるも1人目のクリアを果たした。その後は前回クリア者の竹田敏浩、久々のクリアとなったシェイン・コスギがクリアし、ケイン・コスギはジャンプハングでトランポリンの踏切にミスしたものの上によじ登り、畠田と同じ形で突破して自身唯一の最速タイムを記録した。続く山田勝己もクリア。
2大会ぶりの出場となった完全制覇者の秋山和彦はジャンプハングで完全な踏切ミスをしてしまい自身初の1stリタイア。あまりのことに泣き崩れ、山田が慰めに入っていた。
2ndはタックルマシンからナローに変更。畠田は危なげなく突破し最速タイムを記録。竹田も時間ギリギリになったもののわずか5秒足らずでウォールリフティングを突破。続く3人もまったく危なげなく突破し初の2ndリタイア者0という結果を残した。
3rdでは畠田がクリフハンガー、続く3人もボディプロップで沈んでしまう。最後の挑戦者となった山田勝己は第4回大会でリタイアしたクリフハンガーにリベンジを果たす。続くパイプスライダーの跳躍で両足をつけるもののバランスが崩れ、地面に転落。リタイアの扱いとなり100人全滅となった。
その後山田はSASUKEを続けるかどうかを古館伊知郎にやたらと責められていた。
ゲームボーイソフト「筋肉番付GB3〜新世紀サバイバル列伝!〜」とプレイステーションソフト「筋肉番付 マッスルウォーズ21」では今大会のものが収録されている。
ゲームボーイではミスターボンベをはじめ出場者っぽい人が隠しキャラになっており、プレイステーション版のEXFINALはスペースシャトルで行う。
第7回大会
1stはジャンプハングの飛距離が縮められたためか難易度が低下、ケイン・コスギとジェームス岡田が最上段に手をかけた。当時はまだ佐川急便のドライバーであった髙橋賢次が初の1stクリア。クリア者8名のうち、5名が初めての1stクリアとなった。
対して常連選手は苦い結果となり、竹田敏浩は初の1stリタイア、山田勝己もこれまでリタイア経験のなかった1stでまさかのリタイア、初出場から続く連続クリア記録も途絶えてしまった。ちなみに山田は時代は違えど初出場から6大会連続1stクリアの記録を所持しておりこれは現在も破られていない。
2ndは大リニューアルされ新エリアにチェーンリアクション、スパイダーウォークに下りの移動が追加。これまでリタイア経験のなかったケインを飲み込んだ。このリタイアでケガをしてしまい、直後のスポーツマンNo.1決定戦で優勝を逃した。すでに3rd進出を決めている弟のシェイン・コスギは唯一兄に勝る結果となった。
3rdでは最後の挑戦者となった山本進悟が第5回でリタイアしたパイプスライダーにリベンジを果たし、リニューアル後初めてFINALに進出。しかし開始4秒で肩を脱臼しリタイア。
余談ではあるが、この第7回大会がSASUKE全大会中最も視聴率のいい大会だったりする。
ゲームボーイアドバンスソフト「筋肉番付〜決めろ!奇跡の完全制覇〜」では今大会のものが収録されている。山田勝己と山本進悟は実名でプレイヤーになっている。
第8回大会
なかやまきんに君が初出場。
1st新エリアは五段跳びと大玉。悪天候の中行われたためか、様々なエリアが滑り予期せぬリタイアが続出。開始3秒も経たず第1エリア前で滑って着水した車掌もいた。ケイン・コスギや初クリアを果たした照英、初出場初クリアの中田大輔等『スポーツマンNo.1決定戦』の出場者やアスリートが活躍。初出場のブルガリアの鉄人ヨルダン・ヨブチェフは1stを0.00秒残しという奇跡のクリアを果たした。照英も残り0.1秒残しだった。後半に連れて雨の影響もあったのか常連選手が次々とリタイアし結果的にクリア者は6名。
2ndは雨の影響で逆走コンベアーがストップ。ただの狭い通路を這って進むだけのエリアになった。制限時間も100秒となり、2名がリタイアし4名が3rdへ進出した。
3rdではヨブチェフが怒涛の快進撃を見せ、初出場でのFINAL進出を果たす。初の外国人ファイナリストが誕生した。続く竹田敏浩は自己ベストを更新するパイプスライダーまで到達。照英はボディプロップに沈んだ。
最後の挑戦者となったケインは前回のリタイアから肉体をSASUKE仕様にトレーニング、4度目の3rd挑戦で過去リタイアした難関を次々突破。パイプスライダーの着地も見事決め、初のFINALに進出、雄たけびを上げた。
リニューアル後初めて複数人FINALに進出し、いずれも外国籍の挑戦者となった。しかし挑戦前に台風接近による大雨となり、かつてないほどの劣悪な環境での挑戦となった。ヨブチェフはスパイダークライムが滑り、なんとか進むものの15秒経過によってスパイダークライムが開いていき最終的には180度開脚し落下。
ケイン・コスギは滑りながらも綱登りまで到達するが半分登ったところでタイムアップ、直後に「ケインの悔し涙かこの雨はー!!!」と古館が実況した。
この大会以降、ケインは第40回に復帰するまで21年間SASUKEから姿を消した。
第9回大会
後のオールスターズ白鳥文平が初出場。さらに今後SASUKE1stの名物となる世界のタコ店長こと倉持稔、ハンググライダー男こと原島雅美が初出場。
今大会は個性的な選手が多く、会場が沸く場面が非常に多かった。なかやまきんに君と長野誠が初の1stクリア、しかも長野はリニューアル後初の20秒以上残しを記録し最速タイムを達成。中田大輔は大玉クリアからノンストップでジャンプハングに飛ぶという見事なパフォーマンスを披露。池谷直樹も第4回以来のクリアを決めた。ゼッケン100に戻ってきた秋山和彦はまさかの五段跳びでリタイア。結果7名がクリア。
2ndはスパイダーウォークで滑ることが各選手の焦りを生んだのか山田をはじめ3名がリタイア。最速が唯一滑りを気にしていなかった山本進悟なのだから皮肉な結果である。クリア者は4名。
3rdはリニューアルが施されランブリングダイス、ランプグラスパーが新設、クリフハンガーは新形態「クリフハンガー改」となり下りの段差がつけられた。最初の挑戦者である長野はただ1人3rdの最終エリア、パイプスライダーまで到達し、初の最優秀成績となった。中田、竹田敏浩、山本の3名はいずれも新エリアに沈み、久々に最後の挑戦者が最優秀成績ではない大会となった。
第10回大会
10回記念のためゼッケンが901〜1000となっている。今大会が「飛べないスーパーマン」立川福裕の最後の挑戦であった。
1st新エリアはバランスエリアのダースブリッジとターザンロープ。朝岡弘行が第2期初のクリア。秋山和彦はついにジャンプハングを突破するもそり立つ壁でタイムアップ。さらに竹田敏浩、山本進悟、長野誠とオールスターズが次々リタイアし、ゼッケン81以降はゼッケン1000の山田勝己以外が全滅。山本は第4回から今大会まで秋の大会(偶数回)は全て1stでリタイアしており、「秋のジンクス」と呼ばれた。
2ndクリア者4名は全員が過去3rd経験者という顔ぶれとなった。
山田は実に4大会ぶりに3rdに進出、抜群の安定感でクリフハンガー改までクリアしたが、パイプスライダーの着地で無念の転落。相変わらずキツい問いかけをしてくる古舘伊知郎からのインタビューの中、
「俺には……SASUKEしかないんですよ……」
と涙を流し答えた。
SASUKE史上最高の名言と言っても過言ではないこの台詞は山田の挑戦の度に流されることとなる。そしてこの歴史的大会を最後に、山田は3rdに進出していない。
第11回大会
大会前に初のオーディション実施。小林信治が初出場で1stクリア。
1st新エリアはまたバランスエリアがバランスブリッジに変更、後のSASUKEトライアルではクォーターブリッジと名前が変わった。
これまでいろんな意味で活躍していた「和製ブルース・リー」こと飯島豊久が最終エリアターザンロープを触らずロープクライムに飛びついた。が、結果はタイムアップだった。
なかやまきんに君をはじめ、近年1stステージをクリアしている選手らが次々突破。白鳥文平が初めて1stをクリア。オールスターズの面々も前回のリベンジを果たした。
秋山和彦はホタテ漁師の弟と共に参加し、弟のリタイアとオールスターズの連続クリアを見てゼッケン99で挑戦。そり立つ壁を2度失敗するがついに突破。時間との戦いとなる中0.03秒残しという奇跡のクリアを果たし、多くのSASUKEファンの涙を誘った。
2ndは、きんに君と白鳥がゴール目前でタイムアップ。小林は初出場ながら最速タイムを叩きだしてクリアした。その後はオールスターズの長野、竹田、山本、秋山が次々と突破するも、山田がバランスタンクでまさかのリタイア。
3rdでは小林がパイプスライダーまで進出。中田大輔は今大会でランプグラスパーに3連敗を喫した。オールスターズの先陣を切った長野誠がパイプスライダーで完璧とも言えるジャンプを見せ初のFINAL進出。ちなみに挑戦時の格好が珍しく白Tシャツでパイプスライダーの時には上半身裸だった。
FINALは長野ただ一人の挑戦となった。スパイダークライムから綱登りへの移行で手こずり、残り3mまで迫るもタイムアップ。
エポックから発売された体感ゲーム「SASUKE&筋肉バトルスポーツマンNo.1決定戦」では今大会のSASUKEが収録されている。
第12回大会
台風接近のため初の大会延期。
1stは新エリアは第1エリアが山越え、またまたバランスエリアで一本橋に変更。
初出場ゼッケン1の山田康司がいきなりクリアという衝撃の幕開けでスタート。まちゃ先生こと小林正明は今大会初出場。ヨルダン・ヨブチェフも久々に出場。中田大輔が初の1stリタイアを喫した。
2ndでは山田康司がバランスタンクで跳躍したもののバランスを崩し、あわや落下かと思われた直後にタンクが追い付いて奇跡のリカバリー。それを皮切りに連続クリアを達成していたが、山田勝己がスパイダーウォークで2nd最初のエリアのチェーンリアクションで着用する滑り止めの手袋を着用したまま突破したことで失格になった。今大会、2ndでリタイアを喫したのは山田のみであり、この大会を最後に2ndに進出していない。長野誠は歴代3人目、かつ第2期初の1st、2ndの同時最速タイムを叩き出した。
3rdでは今大会だけクリフハンガー改の着地地点がやけに近くなっている。朝岡弘行は8回目の出場でついにFINALの切符を掴んだ。続く白鳥文平はランプグラスパーをとんでもない速さで突破、途中つかみ損ねるがリカバリー、練習の成果を発揮し初挑戦でクリア。実況の古舘伊知郎も終始驚きっぱなしであった。
対してオールスターズは竹田敏浩が疲労骨折、山本はヘルニアを発症と満身創痍の状態での挑戦となった。山本はクリフハンガーで力尽き、竹田と秋山和彦はどちらもパイプスライダーまで到達するも跳躍に失敗。オールスターズの無念を背負った長野、前回のファイナリストにとって最早3rdに敵はなく2大会連続でFINALに進出。誰もが長野の完全制覇を確信していた。
FINALは全員30代というメンバーとなり、長野がゴールのボタンを押すも0.11秒足りず完全制覇は叶わなかった。
今大会を最後に古館伊知郎が実況を降板、数々の名言を残した彼の復活を望む声は多い。
第13回大会
今大会前にSASUKEトライアルが開かれ、それを参考に出場選手やゼッケンが決められていた。エリアは第11回大会の1stが採用された。結果としては
1位 竹田敏浩(28.82)→ゼッケン98
2位 長野誠 (26.55)→ゼッケン100
3位 小林正明(25.43)→ゼッケン97
4位 池谷直樹(21.33)→ゼッケン90
5位 白鳥文平(20.66)→ゼッケン99
山田勝己はトライアルを突破していたが、今大会は自身初の欠場。以降皆勤賞は山本進悟のみとなった。その山本はトライアルでは雨の影響からそり立つ壁にてリタイア。自身初となる70番台のゼッケン76にて出場となった。
1stは完全制覇者が出た訳ではないがトライアルがあったことから1stが大リニューアル、床の色が黒に変更された。新エリアは以下の通り。
- また第1エリアがプリズムシーソーに変更
- 三段ローリング丸太にマイナーチェンジ
- またまたまたバランスエリアがクロスブリッジに変更
- ジャンプハングがネットから縦に垂れ下がったロープに変更
- ねじれた壁が新設
- ターザンジャンプが復活、壁の形状がまっすぐから台形になっている。
2ndでは1人目から5人連続のリタイア、山本も久々の2ndリタイアとなった。しかし、池谷直樹がその流れを断ち切り以降は5人連続のクリアラッシュが起きた。トライアル上位5名のみが3rd進出。
前回3人のクリア者が出た3rdは新しくカーテンクリングが追加されたのみだったが、全員が移動に苦戦。先陣を切った池谷がボディプロップに沈んだあと、続く挑戦者が前の挑戦者のリタイアエリアを超えていく珍しい結果となった。長野は3大会連続となるFINAL進出。しかし今回もゴール直前でタイムアップし完全制覇ならず。
第14回大会
初の冬開催。SASUKE新世代の先駆けとも言える長崎峻侑や、当時マッスルミュージカルメンバーの石川輝一が初出場。
1stが全9エリアとなり制限時間が1stで初めて100秒を超えた。新エリアはまたまた第1エリアが円錐飛びに変更。ローリング丸太の前にバタフライウォールが新設。遊佐雅美は第2期以降女性最高記録となるそり立つ壁に到達。
ロングコースの影響からクリア者がでない中、当時高校生の長崎が1人目のクリア。第2期初10代でのクリア者となった。有力選手の大半が突破し14名が1stをクリアした。
2ndでは新エリアにメタルスピンが登場。オリンピックメダリスト、ポール・ハムがゴールをぶち破ったがボタンを押していない為リタイアになったり、白鳥文平がバランスタンクで落下する際思いっきり頭をぶつけたりと波乱が起きた。クリア者は10名。
3rdはパイプスライダーの前半部分がジャンピングバー、クライミングバーに変更、後半直前にデビルブランコ追加されエリア数が最多の8つとなった。長野誠はジャンピングバーでリタイアし、ついにFINAL進出の連続記録が途切れてしまう。
最優秀成績者は小林信治、1stでは円錐飛び1つ目を手を使わず駆け抜けたり、ゴールのボタンを足で押したりと見せ場を作った。3rd最初の挑戦者でデビルブランコまで進出した。
第15回大会
新エリアは第1エリアがまたまたまた変更となりハードルジャンプになった。
前回と同じく長崎峻侑が1人目のクリア。山田康司は3大会ぶりに1stをクリア。双子ハム兄弟は兄のモーガンがクリアし前回とは入れ替わるような結果となった。暑さの影響か今大会までリタイア経験のなかったヨルダン・ヨブチェフや小林正明など多くの有力選手が1stでリタイア。暑さの影響から白鳥文平が熱中症になってしまい競技を断念するも長野誠のクリア後に復帰し見事1stを突破。クリア者は7名。
2ndでは長崎峻侑が初のクリアを果たし連続クリアをしていた中、長野がメタルスピンで初の2ndリタイア。唯一のリタイア者となってしまった。
3rdでは各選手が別々のエリアでリタイアという結果となった。竹田敏浩が初めて最後の挑戦者となり、3rdクリアはならなかったが初の最優秀成績者になった。
第16回大会
コング髙橋が第7回以来久々の出場。出場したかったが枠から溢れテストプレイヤーをしていたらしい。森渉、鈴木祐輔は今大会が初出場。
1st新エリアは第1エリアに六段跳び、結局元の形に戻ってきた。ねじれた壁からロープリバースとリバースフライに変更。
元野球選手が多く出場したが1stで全滅。第2期有力選手の大半が1stをクリアし、2nd進出者は第2期では最高の16人となった。
2ndはデルタブリッジが新設。それよりも注目は鬼畜化されたメタルスピン。久々の2nd進出となった秋山和彦をはじめ、挑戦した15人中7人が飲み込まれてしまう。中でも小林信治は奇麗なくの字で落ちた。
竹田敏浩「皆見て、ゴムがビヨーンって伸びてなかった気がする。」
クリア者は8名。
3rdではジャンピングバーの数が6本から4本に減らされ、難易度が低下。山田康司がデビルブランコを初めて突破するも直後に力尽きる。その後白鳥文平が休憩場所で勢いをつけるという方法で簡単にクリア。惜しくもパイプスライダーでリタイアとなったが、初の最優秀成績者となった。
第17回大会
リー・エンチが台湾代表として初出場。多田竜也は今大会が初出場、当時14歳でそり立つ壁を超えた。また、予選会は一般のものと鳶代表、そして出場権獲得バスツアーで開催。
1stの新エリアは第2エリアに丸太橋、第4エリアにサークルスライダーが新設。サークルスライダーは跳躍や着地などでリタイア者が続出するもののCoCo壱番屋のオーナーが初めて突破。
初のクリアを果たしたのは13歳にて初出場し高校生となった本間晃汰、最年少1stクリア記録を塗り替えた。予選会は唯一安達雄太がクリア。アメリカ十種競技選手のポール・アンソニー・テレックはジャンプハングでネットの上を掴む豪快なパフォーマンスを披露し見事クリア。リー・エンチも初出場でクリアを果たした。
オールスターズは71秋山和彦、81白鳥文平、91竹田敏浩と揃った番号で登場。秋山はサークルスライダー、山田勝己はゼッケン100で挑むもそり立つ壁でリタイアとなった。クリア者は11名。
2nd、白鳥への嫌がらせかバランスタンクが復活。リー・エンチがメタルスピンでリタイアし、続く山田康司もメタルスピンの跳躍ミスで初の2ndリタイア。悪い空気の中交通事故により握力が低下している中田大輔に不安が募る。しかしそこは常連選手、メタルスピンを気合で耐え抜き、第11回以来となる3rd進出を果たした。白鳥もバランスタンクを危なげなく突破しオールスターズは4名全員が突破した。
3rd、安達はボディプロップにて「なんだこれ!?」と声を漏らし落下。続く完全制覇有力候補として数えられていた白鳥もボディプロップでまさかのリタイア。前回最優秀成績者の脱落に緑山に悲鳴が上がった。
長崎峻侑は2回連続でリタイアしていたクリフハンガー改をクリアし、その勢いのまま他のエリアも攻略、パイプスライダーもしがみつき、第2期以降唯一10代でのファイナリストとなった。
長野は前回リタイアしたデビルブランコも落ち着いて対処、3大会ぶりのFINAL進出を果たした。
第12回大会以来、久しぶりに複数名が進出したFINAL。長崎は惜しくもタイムアップ。
そして、秋山の完全制覇以降のファイナリスト、最優秀成績者の成績が流される。その中には3大会連続で進出した自分自身もおり、第12回大会ではあとわずか0,12秒届かなかった。
苦楽を共にした盟友SASUKEオールスターズ、応援し続けてくれた会社の社長、目前で散った長崎、そして挑戦者全ての想いを受け、これまでとは明らかに違うスピードでスパイダークライム、ロープクライムを突き進む。そして……
ゼッケン99長野誠が7年ぶり、2.56秒を残しで史上2人目となる完全制覇を達成。
初田アナの「ゴールには何がありましたか?」という質問に「ここには本当は、俺的には何もないんです。」と答えた。
感動の涙を流し、オールスターズと長崎に祝福の胴上げをされた後、3rdの沼地にぶち込まれた。
SASUKE、それはかけがえのない仲間。大切なものはいつも傍らにあった。大切なものはずっと心の中で輝いていた。
ついに陥落した鋼鉄の魔城・・・しかし・・・
究極のサバイバルアタックSASUKE 新たな戦い
第3期
第18回大会
完全制覇者が出たため大リニューアル。ひろみちお兄さんこと佐藤弘道や、サスケくんこと森本裕介が初出場。当時サスケくんは中学3年生で、今大会の最年少出場者であった。
まず今大会のゼッケンは1200mマラソンによって決められ、ゴールした順に好きなゼッケンを取る形式でスタート。長野誠すらも例外ではなく、結果ゼッケン100が初出場の福男の手に渡った。
1stの床の色は赤くなり、9つのエリアはターザンロープを除きすべてが新エリアとなった。第1エリアとなるロープグライダーは多くの挑戦者を飲み込み、最初にクリアしたのは長州小力。
各エリアで次々とリタイアしていく中、前回ファイナリストの長崎峻侑の弟、長崎剛政が登場。トランポリンエリアをはじめ兄を彷彿させる落ち着いたパフォーマンスで見事に1人目のクリアを果たす。続いて鷲見裕二も初めて1stをクリア。
オールスターズは先陣を切った山本進悟と山田勝己がリタイアし、さらに白鳥文平はジャンピングスパイダーで足を滑らせまさかのリタイア、初出場の第9回以来となる1stリタイアを喫した。竹田敏浩はクリアし、長野はただ1人バンジーブリッジを二足歩行で突破し最速タイムを記録。最終的にクリア者は6名となった。
2ndも長野が1度しかリタイアしてないメタルスピンのみ残して全てリニューアル。中でも、2ndでは珍しい腕力エリアのサーモンラダーが登場し、通過点とは言えない難易度になった。長崎剛政から3人連続でリタイアし、竹田は初出場時以来の2ndリタイアを喫し3rd連続進出記録は7でストップした。
ここでも長野が圧倒的なパフォーマンスを見せ、サーモンラダーを始めて攻略しそのままクリア。3rd進出は長野、長崎峻侑、コング髙橋の3名。
3rdも大リニューアルし最大の目玉は新クリフハンガー。2つ目と3つ目の突起の空白が大きく離されたことで難易度が大幅に上昇。地味に第8回大会以来となるアームバイクが復活、もちろん誰も落ちなかったが。トップバッターの長野は新クリフハンガーでセットの縁を触ってしまい、自己申告の上失格となった。進出者3名がここで全滅し、もはや誰もクリアできないだろうと言われていた。この頃は。
また、放送後のサスケマニアでは今大会の長野の挑戦が特集された。
山本進悟「何でこんな体力あんの、このオヤジ」
竹田敏浩「よくわかんない、やっぱり」
白鳥文平「なんなんだあの人は一体」
山田勝己「早すぎんねん、俺に5秒くれ」
第19回大会
SASUKE史上最悪の大会とも言える大会。
奥山義行は今大会初出場。
1stはハーフパイプアタックが追加され、六段跳びとそり立つ壁が復活。前回6名しかクリアしていないのに各エリアの難易度が上昇。ポールメイズはエリアが広くなり勢いが足りずスタート地点に戻ってしまう選手が続出、ジャンピングスパイダーは他の大会と比べて明らかに遠くなった。極め付けはフライングシュート、ロープの位置が前回より高くなり、掴むと大暴れして挑戦者を振り落とすようになった。
最初に最終エリアのロープラダーに到達した選手を見てやや挑戦者たちの雲行きが怪しくなる。そり立つ壁を1発で登ったにも関わらずタイムアップとなってしまったのである。何を隠そう今大会の制限時間は前回大会より15秒短い115秒だったのだ。さらに前回1stをクリアした長崎剛政もそり立つ壁に苦戦し、その後のフライングシュートでリタイアしてしまい緑山の空気が重くなっていた。
その中でクリアを果たしたのはゼッケン79、1年ぶりの出場で第3期初挑戦だった山田康司。フライングシュートにてロープをつかみ損ね腕が伸びきるが大暴れするロープを片手で耐え抜き突破し見事1st最初のクリア者の名乗りをあげた。その後鷲見裕二もほぼノンストップで駆け抜け危なげなく1stクリア。
しかし山本進悟や白鳥文平、前回3rdに進んだコング髙橋等次々と有力選手がリタイア。第11回から連続クリアの竹田敏浩もタイムアップを喫し、これまで1stリタイア経験のない長崎峻侑すらもフライングシュートに沈んだ。この時オールスターズ扱いされてた気がするが気のせいだろう。90番台が全滅しゼッケン100の長野誠の番、普段の笑顔はなかった。まったく危なげなく進んでいたが長崎兄弟と同じくフライングシュートでまさかのリタイア。「気持ちが足りなかった」と長野は語った。1stクリアは史上最小の2人となった。
その2人もサーモンラダーでリタイア。SASUKE史上唯一の2nd全滅となった。3rdはリニューアルが施されていたが次回に持ち越しとなった。
その他見どころとしては1stでズボンが脱げずそのままスタートした男がいたり、誰も挑戦しないままお蔵入りにされた2ndのエリアがあったりした。
体感ゲーム「極!筋肉スタジアム!サスケ完全制覇」では今大会のSASUKEが収録されている。なのでFINALの第1エリアが梯子登りであることは早々に知られていた。
余談だが、今大会はポール・アンソニー・テレックが2回目の出場を果たしている。
彼は2007年元日のスポーツマンNo.1決定戦で外国人初の総合No.1に輝いた実績を引っ提げて参戦してきたため、スタート直前にはSASUKEで初めてNo.1決定戦のBGMが流れている。(後のSASUKEでは宮崎大輔やワッキーのスタート前に流れた)
第20回記念大会
第10回大会と同じくゼッケンが1901〜2000の特別仕様になっている。スポーツマンNo.1決定戦で活躍していた宮崎大輔とワッキーの初挑戦が目玉とされ、池谷兄弟や小林信治、ヨルダン・ヨブチェフなど豪華な顔ぶれが揃った。菅野仁志、山本桂太朗は今大会初出場。
1stではゼッケン1に秋山和彦が登場しハーフパイプアタックでリタイア。序盤から奥山義行が初のクリアを果たしいい流れになるかと思ったが、前回空気気味だったハーフパイプアタックで山本進悟やリニューアル後唯一連続クリアしていた鷲見裕二が着地に失敗するなどリタイア者が続出。前述の選手も前半エリアで次々リタイアし、結局続いたのはアメリカ代表リーヴァイ・ミューエンバーグ、そして長野誠の3名のみだった。今大会、当時史上最長の4時間の放送となったが、上記の結果からそのうちの3時間が1stに費やされてしまった。
続く2ndではサーモンラダーの幅が少し狭くなり難易度が下がったものの、奥山はその先のスティックスライダーで、長野は最初のエリアダウンヒルジャンプでリタイア。第5回以来となる3rd進出1名、リーヴァイのみが生き残った。残りタイムは38.54秒残しとなり、数値のみでいえば歴代で最も多く残されたタイムとなっている。第5回の山本と同じくクリア者1人であるが歴代3人目の1st,2nd同時最速タイムを記録した。
前回リニューアルされていたが到達者がいなかったため、初のお披露目となった下りランプグラスパーとデビルステップス。リーヴァイは新クリフハンガーでリタイアしてしまうが、第8回大会のケイン・コスギ以来となる外国籍の最優秀成績者となった。
その後のインタビューで「日本人を跳ね退けての最後の1人となりました」と言ったアナウンサーに対し「SASUKEではアメリカとか日本とか国籍は全く関係ないと思う。なぜならSASUKEは人間の限界を追求する競技だから」と残した。
余談だが、小林信治がジャンピングスパイダーでリタイアした際に明らかに「やまもと~」と初田アナに言われていた。
第21回大会
前回、せっかくリーヴァイ・ミューエンバーグが国籍関係ないと言っていたのにテーマが「日本VSアメリカ」となった。尤もアメリカ勢(というかリーヴァイ)が3rdに進出できなかったため、最後の方はテーマが大分忘れられていたが。
史上唯一全体を通して新エリアのない大会である(センディングクライマーがハングクライミングとなったが色と名前が変わっただけでコンセプトは同じ)。今大会では漆原裕治(特別枠)、川口朋広(予選2位)、又地諒(3位)、朝一眞(4位)、佐藤惇(5位)、橋本亘司(7位)といった後の新世代と呼ばれる面々が初出場しサスケマニアで大々的に特集が組まれた。しかし誰一人として1stをクリアすることは出来なかった。日本予選組のすぐ後に登場となったリー・エンチが軽々とクリアしていったため、余計に悲壮感が漂う。
続いてクリアを果たしたのはアメリカ予選会2位のブライアン・オロスコ。前大会でリタイアしたフライングシュートも攻略し時間との戦いになる中ゴールに飛び込み0.68秒残しの奇跡のクリアを果たす。
海外勢のクリアが続いていたが白鳥文平が日本人初のクリアを果たし、その後は中田大輔、松永共広、宮崎大輔とプロスポーツ選手が続いた。リーヴァイが21.51秒残しという驚異的なタイムを叩き出し9名が2ndへ進出。
続く2ndでは5人連続でリタイアしたが、宮崎大輔が流れを断ち切りクリア。スポーツマンNo.1決定戦の王者の勝負強さを見せつけた。リーヴァイはサーモンラダーでリタイアするも竹田敏浩と長野誠が20秒以上残し結果的には日本人3名が3rdへ進出。
竹田は久々の3rd進出で史上初めて新クリフハンガーをクリアした。
今大会長野誠が初めて挑戦した最終エリア、グライディングリングは異常なほど滑らず、少しずつしか進めなかった。そのため今大会後は勝手に最後まで滑るようになった。
第22回大会
この頃からゼッケンがあるにも関わらず放送順がめちゃくちゃになり始めてきた。
1st新エリアはサークルハンマーとスライダージャンプ。秋山和彦がゼッケン20、山本進悟が31とオールスターズが前半に登場し、宮崎大輔、ポール・アンソニー・テレック、池谷直樹らスポーツマンNo.1決定戦の有力選手が後半に固まるという変わったゼッケンの並びとなった。さらにあのケイン・コスギが復活……かと思いきや山本高広だった。池谷「ケインはあんなとこじゃ落ちへんよ!」
1stでは序盤お笑い芸人の挑戦が続き、秋山や山本があっさりリタイアしてしまう中、前回苦汁をなめた予選会組7名が出場。その中で菅野仁志は予選会組悲願の1stクリアを果たす。他の挑戦者もスライダージャンプに到達する等レベルの高さを見せた。そして最後の漆原裕治は最速タイムで初のクリア。
その後リー・エンチはこの辺から1stの動きがちょいちょい危ないがクリアし、奥山義行もリベンジを果たした。さらにゼッケン90番、ひろみちお兄さんこと佐藤弘道がついに5回目のチャレンジで初めてのクリア。40歳という年齢でのクリアはまさに脅威と言える。
しかしその後リーヴァイ・ミューエンバーグが初のリタイア、竹田敏浩もジャンピングスパイダーで跳躍ミスし、前回3rdに進出した宮崎もリタイア。悪い流れは長野誠にも響きスライダージャンプでバーの持ち方を順手逆手にしてしまい跳躍できずリタイア。第19回以来となるオールスターズ1st全滅となった。
2ndはひろみちお兄さんのみがリタイア、それでもサーモンラダーを突破したのは衝撃だったのではないだろうか。4人全員が3rd初出場という形となった。菅野がいきなり新クリフハンガーをクリアし、スパイダーフリップで力尽きたものの、続く漆原は驚異のパフォーマンスでまったく危なげなく3rdを突破。ついに第3期初のファイナリストが登場した。リーと奥山は新クリフハンガーをクリアできず。
FINALはゲームで知られていた通りヘブンリーラダーとGロープ。かなりハイペースで登りほぼゴール地点までたどり着くもタイムアップ。あまりの速さに45秒だったのが次の大会では40秒になった。
今大会の予選は前回大会のようなSASUKEトライアルは開かれず、初っ端から綱引きで予選出場者の半分が脱落するというものだった(しかも雨が降っていた)。SASUKEオールスターズや有力選手がリタイアするなか、予選会からの選手が活躍するというまさに「名もなき男たちのオリンピック」へと回帰した大会と言えるだろう。
余談ではあるが山本はハーフパイプアタックとそり立つ壁の間で何故かバランスを崩し落下。第20回で落ちてからというものの後の第24回では2度も着地に失敗しタイムロス、さらにAmerican Ninja Warriorで行われた日本代表VSアメリカ代表の特別企画では着地で靴が脱げてそり立つ壁を登れなかったりとこのエリアとは妙に相性が悪い。
第23回大会
テーマはやっぱり「オールスターズVS新世代」。後にKUNOICHI第8回大会でファイナリストになる小宮理英、有松知美、門井佐登美の3名がそろって出場している。
新エリアはカーテンスライダー。パンツ一丁のリチャード・キングの1stクリアから始まり、日本予選会から6人中4人がクリア。橋本亘司、佐藤淳は初の1stクリア。リーヴァイ・ミューエンバーグは各所でパフォーマンスを見せながらも最速タイムを記録。
長野「まぁあんなパフォーマンスはせんでええから」
竹田「出来ないから」
第1~3回のファイナリスト、大森晃は16大会ぶりに出場したがジャンピングスパイダーでリタイア。山田勝己が久々にそり立つ壁を超えスライダージャンプまで到達する大健闘を見せ、山本進悟は変なミスがなく、6大会ぶりとなる1stクリア。竹田敏浩も常連組のクリアラッシュに続き順当にクリアし、オールスターズは最高の流れで長野誠の出番となった。まったく危なげなく前回リタイアしたスライダージャンプへ到達するも跳躍で距離が足りず落水。竹田は崩れ落ち、まさかのリタイアに観客が絶叫する中長野が叫んだ。
「ロープが止まったよ!」
スライダージャンプをスタート地点に戻す機械のワイヤーがセットに絡みつきセットの不備が確認されたのである。下された結論はなんと再挑戦であった。これには流石の長野も苦笑い(竹田、山本爆笑)。先にクリアを決めている漆原裕治と菅野仁志は「無理」と口にした。クリアしたからこそわかるロングコースの過酷さ、ステージの終盤まで進んでいる37歳の肉体を考えればそう思うのも無理はないだろう、誰もがクリアを絶望視した。
ナイター照明が灯され、わずか43分の休憩から始まる前代未聞の1st再挑戦。妻と産まれた長男のためにも、先に待っているオールスターズの仲間のためにも、絶対に負けられない戦いに長野は竹田のタンクトップと共に挑む。まったく疲れを感じさせないハイペースで進み、リタイアしたスライダージャンプに1回目より早いタイムで到達。見事スライダージャンプを突破し15秒を残して1stをクリアしたことで長野は神となり、山田からミスターSASUKEを襲名した(小笠原アナによって勝手に)。この挑戦はまさにSASUKEの歴史に名を残す名場面と言っても過言ではないだろう。結果16名が2ndへ。
2ndステージではアンステーブルブリッジが新設。日本予選会組のサーモンラダーによるリタイアラッシュが続くも久々の2nd進出となった山本やコング髙橋などのベテラン勢をはじめ7名がクリア、全員が3rdステージ経験者であった。リーヴァイは2ndでも最速を決め2度目の1st,2nd同時最速タイムの記録を打ち立てた。
3rdでは4大会ぶりの進出となったコング髙橋が新クリフハンガーをジャンプせず手を伸ばすという方法でクリア。3年ぶりの3rdとなった山本は、第1エリアで持病の左肩脱臼が再発しやむを得ず棄権。そんな中、菅野と長野がFINAL進出。「相手横綱だぜ?」
しかし今回も完全制覇はならず。
iOS専用アプリ「SASUKE」では今大会のSASUKEが収録。なおiOS11以降では遊ぶことができない。
第24回大会
ゼッケン93漆原裕治が3年3ヶ月ぶり、3.57秒残しで史上3人目の完全制覇を達成。
前回完全制覇者が現れず決着がつかなかったため急遽開催、意味はわからないがそういう事らしい。そのせいなのかリーヴァイ・ミューエンバーグ等アメリカ予選組が欠場。
1st新エリアはエックスブリッジ、クロスブリッジのマイナーチェンジだが助走距離が長いせいか全然揺れなかった。初クリアかつ最初のクリアを果たしたのが川口朋広。続くクリア者はいずれも過去に1stをクリアした面々が揃った。ゼッケン90番台が順当にクリアしていく中、山本進悟がタイムアップ、さらに前回ファイナリストの菅野仁志もタイムアップしてしまい、長野誠はこれまで得意としていたジャンピングスパイダーのスパイダーウォークの部分で足を踏み外すミスをしてしまいリタイア。オールスターズも終わってみれば竹田敏浩のみがクリアという結果に(山田勝己は終始テロップに引退と付けられていた)。1stクリア者12人。
2ndはアンステーブルブリッジがサーモンラダーの後に連続で行う形に移動し、バランスタンクが復活。田島直弥と橋本亘司が初のクリアを果たし、計7名が進出。
3rd新エリアはロープジャンクション。田島は怪力を活かしスパイダーフリップを腕のみで上がるが、グライディングリングでストッパーを外し忘れそのまま落下。続く橋本も初進出とは思えないパフォーマンスで次々突破。リー・エンチはハングクライミングでプロクライマーとしての実力をいかんなく発揮。漆原も前々回同様余裕のパフォーマンスを見せる。コング髙橋はグライディングリングにリベンジを果たし悲願のFINAL進出、ゴールで大暴れし大号泣した。続く奥山も落ちついた動きを見せスパイダーフリップにリベンジ、FINAL進出も果たし突っ伏した。
そしてオールスターズ最後の生き残り、竹田の出番。最高の流れである今大会、オールスターズで唯一未だ果たせていないFINAL進出が期待されていた。新クリフハンガーも危なげなく突破し、リタイア経験のあるハングクライミングを突破、前回リタイアしたスパイダーフリップにたどり着くも余力はなかったのか、体を引き上げることができない。長野達の応援も、竹田の必死の粘りも空しく手が離れ力尽き、13度目の3rdリタイア。長野は涙を流し顔を上げることができなかった。今大会を最後に竹田は3rdに進出していない。
長年の悲願がかなったコング髙橋のクリア、その後の竹田のリタイアは涙なしには語れない名シーンである。
最終的には第3会大会以来となる歴代最多タイの5名がFINAL進出。この大会では新クリフハンガーを3rd進出者7名全員がクリアした。第18回大会の絶望感がウソのようである。
FINALでは最初の挑戦者であった橋本がいきなりゴール目前まで迫った。コング髙橋が命綱をGロープに絡めてしまい進めなくなるというアクシデントもあった。そんな中、圧倒的な速さを見せた漆原が見事に完全制覇を達成した。放送後に漆原が履いていたゴム足袋に非難が集まったが、実際リー・エンチ以外4人共ゴム足袋を履いている。
完全制覇した漆原にはNISSANのFUGAが贈られた。3rdの沼地にはぶち込まれなかった。
第4期
第25回大会
完全制覇者が出たため大リニューアル、かと思われたがローリング丸太や初代ジャンプハングなど懐かしいエリアが復活し、床が緑色になった。その他のエリアもマイナーチェンジが多く、少々ネタ切れを思わせた。47都道府県、世界各国から代表が出場し、ゼッケンもくじ引きになったが、代表制はただの地元紹介なだけだったり、くじ引きも有力者が一定の番号に固められていたりなどあまり意味がなかった。日置将士、岸本真弥は今大会初出場。2nd進出者全員が過去の1stクリア者となった。
長野誠が1stサークルスライダーでリタイアする中ゼッケン100の漆原裕治は「大丈夫だ!長野さんより1cm高いんだから!」と気合を入れ見事クリア。2ndダブルサーモンラダーにてバーが外れ転落、かと思われたがスティックスライダーの脱線防止の為に作られたガードが引っかかり落下は免れた。漆原もまた神になったものの流石にどうしようも出来ずリタイア。
地味に山本進悟がオールスターズの中で最優秀成績となった。
3rdではもはやヤケクソとしか思えないアルティメットクリフハンガーが登場。あまりの難易度上昇から「クリアさせる気がない」「考えたやつバカ」など言われていた。この頃は。結果は誰ひとりとして3本目にすら到達できず全滅。
なおこの回のみ、3本目の空白が大きく(4本目と同位置)設定されていた。
ちなみに本大会でのリタイア時に漆原裕治が歯を1本失ったことが後に発覚した。
第26回大会
EXILEのNAOTOが出場することが推されていたが、そんなことより山田勝己が3度目の引退撤回を果たし復活。入れ替わりに竹田敏浩が航空自衛隊の任務のため欠場。
1stは前大会を無かったことにするかのごとく第3期の形態に戻り、新エリア等は以下の通り。
- 第1エリアにステップスライダーが新設
- 第2エリアにハザードスイングが新設
- 第3エリアにローリングエスカルゴが新設
- 第4エリアにジャンピングスパイダー、第5エリアにハーフパイプアタックが復活
- 第7エリアにジャイアントスイングが新設
ジャンピングスパイダーは壁までの距離が第19回並みに高くなっている。ハザードスイングは小島よしおが自爆していったくらいしか印象がなかったがローリングエスカルゴが猛威を振るい数多くの挑戦者を飲み込んだ。
緑山に大興奮を呼び込んだのは「世界のタコ店長」こと倉持稔。最年長63歳がなんとローリングエスカルコを4回転まで耐え、惜しくもリタイアしたが驚異の身体能力を見せつけた。1stクリア出来そうで出来ない人代表の川原拓也がステージの全貌を見せるもタイムアップ。池谷直樹「やっぱりか川原〜」
クリア者が出ないまま日が落ちかけ、アメリカ予選会から第8位ポール・キャゼミアが登場。漆原裕治から「(ジャンピングスパイダーが)セオリー通りじゃない」、時間との戦いになった際に「もうダメだ」とか山田勝己に「(クリアは)ムリやムリや」と言われつつもギリギリのクリア。続くブレント・ステッフェンセン、デイヴィッド・キャンベル、トラヴィス・フュアラニックの4名がクリア。緑山は完全にVSアメリカの空気となり、両国の温度差が見受けられた。
日本人勢で初めてクリアを果たしたのはゼッケン85石川輝一。続く池谷も5年ぶりにクリアを果たした。しかしそこからは続かず、NAOTOがハーフパイプアタックまで到達した中、ファイナリストや有力選手がジャンピングスパイダーすら突破できない異常事態に。不振にあえぐ長野誠もジャンピングスパイダーでリタイア。3大会連続リタイアの姿に誰もが言葉を失った。ゼッケン100漆原はローリングエスカルゴで三半規管をやられ、ジャンピングスパイダーの跳躍に失敗、落水かと思われたがトランポリンに着地しリカバリー。しかし完全制覇者100番の重圧、三半規管の乱れが完全に漆原を蝕みハーフパイプアタックであっけなくリタイア。結果日本4名、アメリカ5名、台湾はリー・エンチのみで合計10名がクリア。
2ndでは海外勢がピザ屋の人がリタイアするも全員がクリア。対する日本勢は石川と池谷がダブルサーモンラダーでリタイア。何故かゼッケン98の橋本亘司が先に放送され、まさかのメタルスピンでリタイア。ゼッケン97の奥山義行は時間との戦いとなり0.3秒残しのギリギリクリア。ちょこちょこゼッケンが付いてない、1stの放送順がめちゃくちゃなことがあったが、2ndの順番が入れ替わるのは初のことであった。
3rdは新エリアにサイクリングロード。ルーレットシリンダーに段差が加わり、ドアノブシリンダーはドアノブが回るようになった。結局アルティメットクリフハンガーを誰も超えることができず、4本目の跳躍部分にたどり着いた奥山とリー・エンチが最優秀成績者となった。
第27回大会
ゼッケン99漆原裕治が史上初、6.71秒残しで2回目の完全制覇を達成。
新エリアはジャイアントスイングがマイナーチェンジされ前半に配置、そり立つ壁のあとにVIKINGの難関エリアキャノンポールと同じ形のスピンブリッジが新設。
菅野仁志がゼッケン1でクリアしたことを皮切りに1stを27人がクリア。又地諒、朝一眞、森本裕介が初の1stクリア。後ワッキーも初のクリア。最速タイムはデイヴィッド・キャンベルの脅威の44.32秒残しである。あまりのクリアラッシュにクリアしたのに放送がダイジェストという、フィンスイミングの人を思わせる扱いを受ける挑戦者が多い。アメリカ代表は10人中9人クリアしたことでより顕著。ちなみにリタイアした1人は後の大会で活躍するドリュー・ドレッシェルであった。ハーフパイプアタックの着地地点が明らかに固くなったこともあり、着地でケガをしそり立つ壁で棄権。その後担架で運ばれた。
続く2ndでは難関ダブルサーモンラダーと、長野誠への嫌がらせで残っていたメタルスピンが久々に本気を出し、3rd進出者は10名。奥山は6大会連続3rd進出の記録を打ち立てた(竹田の7大会連続に次ぐ記録)。
3rdはまたしても復活を果たしたアームバイクやアルティメットクリフハンガーが第3エリアに移動した事により難易度は大幅に低下、橋本亘司がアルティメットクリフハンガーを初めて攻略。FINAL進出は又地諒と漆原。
FINAL STAGEは第1期と同じ綱登り一本勝負だったが、敗れた又地もゴール目前まで迫り、確実に選手のレベルが上がっていることを実感する大会にもなった。
第5期
第28回大会
制作会社が変更され、451日ぶりに復活(過去最長のブランク)。「SASUKEオールスターズ最後の戦い」と銘打たれ、すでに引退気味の白鳥文平以外の5人の引退がテーマとされた。
エリア全てにリニューアルが施され、中でも注目は2ndで追加された水中エリア「バックストリーム」と、3rdに新設された突起から1.8m背面の突起へ飛び移るという、アルティメットとは違った進化を果たした「クレイジークリフハンガー」。特にクレイジークリフハンガーに関しては番組MCが「バカじゃないの?」と思わず言ってしまうほどのエリアであり、「100%無理」「さすがに酷過ぎる」とか言われていた。この頃は。
オールスターズは1stで全滅。秋山和彦、山本進悟は引退を告げ、山田勝己も引退を決めた(4回目)。しかし長野誠と竹田敏浩は普通に次も出るコメントを残しているあたり、やっぱりこの番組のテーマは崩される運命となるようだ。
今回も完全制覇後お約束とも思えるクリフハンガー全滅。漆原裕治も初の3rdリタイアとなった。
第29回大会
テーマは「オールスターズVS新世代VS黒虎」(by山田勝己)
荒木直之は今大会初出場。
今大会は引退した山田勝己が新たにコーチとして予選会から選んだ4名からなる「山田軍団 黒虎(くろとら)」が登場。
47人目に登場した、注目の1人目「セガ」は、ジャンプハングでリタイア(山田「トランポリンを踏み損ねるか」)
2人目「エビ」はそり立つ壁でリタイア(山田「もう1回行け!う〜む」)
3人目「アリ」は第1エリア、ロングジャンプでリタイア(山田「これもSASUKEや、おもろいやろ?」)
最後4人目「イケメン」も第1エリアでリタイア(山田ノーコメント)
無念の全滅となった4人の放送時間は解説含めて2分58秒。ちなみに1stステージクリア者は21名。その後の反省会では「これがSASUKEの厳しさ」とまとめた。
尚、放送前に引退した山田が今大会の1stをYouTubeにてわかりやすく解説している。
ロングジャンプ「スピードにのれ」
ロググリップ「死ぬ気で抱きつけ」
ヘッジホッグ「全くわからない」
新ジャンプハング「前を見ずに下を見ろ」
そり立つ壁「右から5歩で行け」
ターザンロープ、ロープラダー「ロープを掴んでキュッキュッ」
さて、1stでは前回引退を明言した山本進悟が引退を撤回し、予選枠としてゼッケン36で出場。今大会の1st最初クリア者となった。日置将士が初の1stクリア。第19回以来久々に長崎峻侑が出場した。
2ndでは前回より水流の増したバックストリームが猛威を奮い、山本や日置などの多くの挑戦者を呑み込んでいった。結果、1stクリア者21人に対してクリア者はわずか4人。前回オーディション落ちの奥山義行もここでリタイアし、3rd連続進出記録は6でストップした。
3rdは今大会のみ最速タイムでクリアした1人だけがFINAL進出というルールとなり、最優秀成績はクレイジークリフハンガーを唯一クリアしたサスケくんこと森本裕介。しかし惜しくもパイプスライダーで落下。
「SASUKE ASEAN OPEN CUP 2014」の日本代表は上記の森本を含む3rdに進出した4人(コング髙橋、朝一眞、菅野仁志)に、皆勤賞の山本を含めた5人。結果は団体戦で2位、個人戦では森本が第2位、コング髙橋が第3位となった。(ちなみに団体第1位はアメリカ。個人第1位はドリュー・ドレッシェル)
第30回記念大会
第10回、第20回記念大会と同じくゼッケンが2901〜3000の特別仕様になっている。
SASUKEオールスターズの白鳥文平が第21回大会以来、「和製ブルース・リー」と呼ばれた飯島豊久が第14回大会以来の出場となった。
1stはゼッケン70番台以降からクリアラッシュが続出、第27回以来となる27名がクリア(が、1人がクリア後に棄権したため26名になった)。岸本真弥が初の1stクリア。第23回大会以来となる長野誠、山本進悟、竹田敏浩のオールスターズ3名が揃ってクリアした。
続く2ndはオールスターズ3人をはじめ、前回最優秀成績の森本、2ndリタイア経験のないコング髙橋がリタイアするなど大波乱が続出してクリア者は9名に。
3rdは挑戦した9名全員がクレイジークリフハンガーまで進出するも6人がリタイア、それらを突破しFINALに進出したのは3rd初挑戦の川口朋広、27回以来の3rd進出の又地諒の2名。
FINALは第2期をリニューアル(スパイダークライムの固定化、綱登り区間の延長)した程度だったが、川口朋広が残り9m地点で、又地諒が残り2mで惜しくもタイムアップとなり、完全制覇は果たせず。
今大会は30回を記念して初のDVD化がされており、全ての挑戦をノーカットで見ることが出来る。ダイジェストコンビの長崎峻侑、リー・エンチ、ほぼいない人扱いされている石川輝一や、案の定カットされたフィンスイミングの人などダイジェストで終わってしまった挑戦者の活躍を見たい方は是非。
第31回大会
ゼッケン91森本裕介が、2.59秒残しで3年9ヶ月ぶり史上4人目の完全制覇を達成。
今大会は「原点回帰」をテーマに復刻含めた新エリアが合計5つ登場している。第7回を最後に撤去された丸太登りがリニューアルされ復活した。
1stはゼッケン31の日置将士の時間ギリギリのクリアから始まり、ゴールデンボンバー樽美酒研二の3度目の挑戦で初の1stクリアなど前回のような猛烈なクリアラッシュとまではいかないものの17人がクリア。しかしオールスターズの山本進悟・竹田敏浩が揃って第1エリアでリタイア。さらに長野誠、漆原裕治、又地諒が3人連続でそり立つ壁でリタイアするなどの波乱も起きた。
実力者が苦戦する中、初出場となるタヒチアンダンス講師ラギヴァル・アナスターズは35.68秒というぶっち切りの最速タイムを叩き出した。また、初めてジャニーズからの挑戦者としてA.B.C-Zの塚田僚一が出場し、1st最終エリアまで到達した。
2ndではクロススライダーや上下構成になったサーモンラダー、バックストリームなどで苦戦したり落下する挑戦者はいたが4大会連続のクリアを果たした朝一眞、菅野仁志を始め8人が3rdに進出。
3rdでは新エリアにサイドワインダー・Rが新設。Rは又地諒のRらしい。さらにバーティカルリミットは前後の段差がつけられた。新エリアに苦戦する挑戦者はいたものの、前回同様全員がクレイジークリフハンガーまで進出、サスケくんは第29回のパイプスライダーの雪辱を見事に果たし、ファイナルステージ進出。朝は4回目のクレイジークリフハンガー挑戦もリタイア。続く菅野は初めて突破を果たし歓喜の涙を流した。続くバーティカルリミットで力尽きたものの、いつもと違いその表情は晴れやかだった。
唯一バーティカルリミットの段差を制した森本がFINAL進出を決めた。初挑戦となるFINALも驚異的なスピードで登りきり2秒59を残して完全制覇を達成。笑顔のVサインを決めた。
余談ではあるが今大会の裏で行われたニコニコ生放送内で川口朋広が冷静な分析、解説を行ったことにより総合演出乾雅人によって「教授」のあだ名がつけられた。
第6期
第32回大会
完全制覇者が出たことにより大リニューアル、放送日前に「水曜日のダウンタウン」で山田勝己と秋山和彦が先んじて1stに挑戦し、2人揃って新エリアのクアッドステップスからローリングヒルへの移動でリタイア。2人の実力を知るファンに今大会のSASUKEの難易度を痛感させた。
完全制覇者森本裕介は仕事の関係で欠場。新エリアに加え既存エリアも何かしらで手を加えられており、公式から発表されたウルトラクレイジークリフハンガーには驚愕の声が湧き起こり、第18回から続く「完全制覇後はクリフ超えられず100人全滅」という伝統から今回もそうではないかという予想が立てられていた。放送日までは。
1st先述のクアッドステップスに加え、タイファイターとダブルペンダラム(ANWに似たようなエリアがあり珍しい逆輸入エリア)が新設。オルゴールでは上部を登れないようになっていたり、タックルは前回まで合計480kgを押していたが今回は合計860kgを押すようになったりとマイナーチェンジが加えられた。
2大会連続で3rdまで進出していたゼッケン31番の日置将士がまさかのリタイア。続いて今大会3人が登場した山田軍団・黒虎も山田勝己の作った看板が重過ぎたためあえなく全滅。その結果、第26回以来となる前半での1stクリア者がゼロの大会となった。久々の出場となったブレント・ステッフェンセンをはじめ8人がクリア。うち初クリアは3代目SASUKE先生の称号を得た中学校教師教師鈴木祐輔とスウェーデン代表の大学生アンドレ・シム。夜露によりエリアの各所が濡れ、安全面の関係からゼッケン94のラギヴァル・アナスターズから2日目に延期することとなった。連続クリアしていた朝一眞や菅野仁志に日置、3rd突破に最も近いと言われた漆原裕治、又地諒、岸本真弥などのいわゆる新世代と言われる挑戦者の多くが1stリタイアを喫し、結果新世代組で生き残ったのは川口朋広のみとなった。
余談だが武尊はクリア目前まで迫るもロープを掴んでキュッキュッとする際にロープを掴み損ねる痛恨のミスから着水しリタイア。
そして今回をもって第2期完全制覇者の長野誠が引退を表明。竹田敏浩、山本進悟がリタイアし2人からの同時気合入れで長野の最後の挑戦が始まった。新エリアも慎重にこなし因縁のそり立つ壁にたどり着く。十分に休憩してからの1回目は跳ね返されてしまうが、2回目でついに超える。かつて見たことがない長野の1stステージにおける時間との戦い、その結果はわずかに時間が足りずタイムアップとなった。朝や漆原らは「全然出来る」と驚きの声を上げ、山本をはじめ見守っていた有力選手、観客らが皆涙を流していた。
その後行われた引退セレモニーでは、オールスターズ・新世代・総合演出の乾雅人の寄せ書きが記されたペナントと1stゴールの赤いボタンがプレゼントされた。最後のスピーチでは
このSASUKEを通して、今の若い子や子どもたちがこの私の16年間を見て、夢や希望、そして目標を持ってくれたら、ここまで頑張ったことに対して、本当に喜びを感じて悔いなく引退できると思います。
と締めくくり、伝説となった長野の16年の戦いに幕が下りたのだった。そして、オールスターズや新世代の仲間たちに胴上げをされた後、1stの沼地にぶち込まれた。
2ndでは懐かしき逆走コンベアーがリバースコンベアーと名前を変えて復活。さらにバックストリームでは水流が1本追加された。しかしなんと1stを突破した全員がクリア。これは第6回以来となる快挙である。どうでもいいが2ndではMC席にNON STYLE井上とホラン千秋しかいなくなっていた(2ndが2日目に延期となってしまったため、本来の予定にはない収録となったからだと思われる)。ラギヴァルは至上7人目となる1st、2nd同時最速タイムを記録した。
3rdには上り段差のついたドラムホッパー、第27回以来の復活となるフライングバー、2,3本目に触れた瞬間60cm落下するようになったサイドワインダー・Rが登場。さらに、突起が電動で動く+背面跳びが2回のウルトラクレイジークリフハンガーと段差が2つとなったバーティカルリミットが途中休憩地点なしの連続エリアになった。最終エリアにはお馴染みパイプスライダーが待ち構えている。第5期では挑戦者全員がクリフハンガーまで到達していたが、第2エリアに設置されたフライングバーの影響などで、その環境が大きく変わったと言える。特に、後半の挑戦者は雨が降ったことでフライングバーが凶悪な難易度となっていた。中でもウルトラクレイジークリフハンガーはいつもの大リニューアル時のクリフハンガーの例に漏れず「悪ふざけしすぎ」「出来るわけがない」「製作者の頭がウルトラクレイジー」とまで言われていた。ちょっと後までは。
その中で驚異のパフォーマンスを起こしたのはアメリカ代表のドリュー・ドレッシェル。1stでは夜露の影響で協議中かなり滑り、危険性を訴えても競技が中止されない中でクリアを果たした彼は、なんとウルトラクレイジークリフハンガーを初見で突破。バーティカルリミット突入直後にリタイアしたが出場4回目にして自身初の最優秀成績を記録した。
毎回放送時間の関係上仕方ないのだが、挑戦がカットされてしまう選手は数多くいる。その中でこの場を借りて1人の挑戦者の紹介をさせていただきたい。
その男の名は佐藤惇。第21回大会で初出場し、第23回大会で初の1stクリア。続く第24、25回大会でも2ndには進出しており、なんとWikipediaに個人で記事がある。当時はパルクール高校生と呼ばれており低い声が特徴の彼、6年もの間出場がなかったが久々の出場となった今大会で初の3rd進出を果たした。ウルトラクレイジーハンガーの最初の跳躍まで進み成績も2位タイ、日本人では最優秀成績を果たした。
ファンならば出場者一覧で彼の名を見たときにちょっと懐かしい気持ちになり、1stクリアをダイジェスト扱いされた瞬間、その後を察した方も多いのではないだろうか。
もう1つ余談だが山本進悟は初めてゼッケン99をつけての出場。なのにダイジェストだった。
第33回 20周年記念大会
1997年に産声をあげたSASUKEも今回で20周年を迎えた。記念大会ということで特別招待選手として5年ぶりの出場となった鉄工所社長山田勝己をはじめ池谷直樹も久々に出場。ジャニーズJr.内ダンスユニットのSnow Manから岩本照が初出場。前回は仕事の関係で出場できなかった森本祐介も復活。解説には長野誠も迎え豪華な顔ぶれが揃った。
真冬の大会とあり朝からセットが凍っている状態という最悪のコンディションとなった1stの新エリアはKUNOICHIで猛威を振るったフィッシュボーンが新設。リタイア続出かと思われたがさすがはSASUKEの選手と言ったところか、パターンを分析して突破していた。
さて、黒虎が全滅する中、まず1stを突破したのは家族にヘボい、(クリアできないのは)筋肉がたりないから、とボロクソに言われた日置将士。武尊、森渉(先述の通り12年越しのクリア)、塚田僚一が初の1stクリア、竹田敏浩も久々のクリアを果たした。
しかし3rd経験者は波乱が続出。中でも漆原裕治や菅野仁志、ラギヴァル・アナスターズの3人はまさかのローリングヒルリタイアという自己ワースト記録を作ってしまった。樽美酒研二はゴール確実と思われたところから痛恨のミス。
後半に入り、有力選手達が次々と落下し会場が諦めムードに包まれていく中、朝一眞がリタイアの流れを断ち切り29.13秒残すハイスピードクリアを記録。これに刺激を受けたドリュー・ドレッシェルが更に朝を上回る31.31秒残しでクリアするという最速タイム争いが繰り広げられた。さらに続く佐藤惇は1stのタイファイター後に前転を決めるなどの技を見せつつ32.06秒の最速タイムを記録、クリア後にもパルクールで培われたパフォーマンスを見せ会場を大いに湧かせた。放送ではカットだったが。クリア者は13人。
ちなみに長野は後輩の高須清輝や竹田、山本進悟の挑戦時には解説席から飛び出して並走(仕事しろ)、各エリアの攻略法をしっかり解説しつつも「入ってるところが違う」「あんなバカなことをするなって言いたいんですけどね」となかなかコメントは辛辣。なお高須のクリアの際には「やっぱ俺の教えがいい!!」と喜んでいた。
2ndでは前半の挑戦者たちはサーモンラダーに苦しみ、突破しても速度が倍増されたリバースコンベアーで滑り、まったく進めずリタイア者が続出。ここでも朝がその流れを断ち切りそれ以降は全員がクリア。他の挑戦者が警告音を聞きつつクリアしているのに対して、森本はただ1人16秒以上を残すぶっちぎりの最速タイムを記録して王者の貫禄を示した。ちなみにこの時点で、竹田を応援していたためか長野の声がガラッガラになっている。
3rd進出者は朝、今回のダイジェストトリオであるドリュー、トランザム佐藤、長崎峻侑と森本の5人。新エリアはないもののフライングバーからサイドワインダーRの休憩地点がなくなった他、伝統となっていたパイプスライダー前の休憩バーが撤去された。ドリューを除く4人はフライングバーで落下。ドリューは1人だけトゲピーのチョークバッグを持って挑んだが、前回突破したウルトラクレイジークリフハンガーの2回目の跳躍で落下。しかしそれでも27、28回の漆原裕治以来の連続最優秀成績者となった。この頃になると長野の声は完全に擦れていた。
余談であるが今大会1stクリアを果たした塚田は、2nd挑戦前に他局の生放送に出演しており、当日緑山に到着したのはなんと挑戦の30分前だったという。
第34回大会
7年ぶり年2回開催、及び6年ぶりの秋開催。前回同様20周年ということで「20周年記念大会」である。また、前回同様長野誠が解説者として迎えられた。有力選手の朝一眞と菅野仁志が欠場。第20回大会以来から久々に長崎峻侑の弟長崎剛政も出場した。
エリアは1st第3エリアのフィッシュボーンに棒が2本増えるマイナーチェンジのみ。
今大会は史上初の女性トップバッターで始まり、序盤からクリアラッシュが起こった。前回苦汁を飲まされた樽美酒研二やコング髙橋などを始め有力選手の大半がリベンジを果たした。結果1st突破者は24名。しかし前回2nd進出の森渉がまさかのスタートエリア落下。クリアダイジェストの中にリタイア者が混じるという珍しい場面が見られた。
今大会で最も驚異的なのは、ANW2016決勝にて女性初の1stクリアを達成したアメリカ代表ジェシー・グラフ。SASUKE史上19年ぶり2人目となる女性の1stクリアを達成し、さらに史上初女性の2nd突破も果たすなどSASUKEの歴史が大きく動く結果となった。
不振にあえぐ山田軍団「黒虎」は今大会も3名が出場。エースの小畑仁志が初のクリアを果たし、続く2ndも突破、悲願の3rd進出を果たした姿に山田勝己 大・号・泣。ただメンバーの1人渡辺陽介のフィッシュボーンではナビをミスした。
2度の完全制覇者である漆原裕治が「今回1stを突破できなければ引退」と宣言。直前に大体成績が一緒の又地諒がダブルペンダラムで沈み(これで4大会連続1stリタイア)最大のプレッシャーが漆原が襲うも、仲間や弟子・塚田僚一の応援を背中に受けながら終始危なげないパフォーマンスで見事1stを突破してみせ、引退を免れた。
また前回と同じく、後輩の高須清輝や竹田敏浩、山本進悟の挑戦時に長野が放送席を飛び出して並走をしていた。「さすが、的確に指示を与えた俺のおかげやね」
2ndは前回同様サーモンラダーやリバースコンベアなどでリタイアが続出、樽美酒研二や漆原、初めてコンベアから落下リタイアとなったコング髙橋など有力選手にも波乱が出たが、結果的に9人が3rdに進出。ちなみにダイジェストの中でさらっと長崎峻侑が第17回大会以来となる2ndのスパイダーウォークのリタイア者となってしまった。
3rdは前回波乱が起きたフライングバーを全員が突破。サイドワインダーでは日置将士が溝に足をかけて立ったまま休憩したり、ジェシーに至っては両足のみでしがみつく等のパフォーマンスなどを見せた。前半の6人中4人はウルトラクレイジークリフハンガーまで到達したが、4人とも1回目の跳躍を超えられずリタイア。後半の3人となったドリュー・ドレッシェル、2大会ぶり3rd挑戦の川口朋広、森本裕介はいずれも1回目の跳躍を成功させたが、2回目の跳躍を突破したのは森本のみ。森本は2回目の跳躍後に片手でぶら下がって炭酸マグネシウムの粉を手に付けるというパフォーマンスも見せたが、直後のバーティカルリミットの1本目中盤で突如顔色が急変、限界を迎え落下。しかしながら3大会ぶりにドリューから最優秀成績を取り返した。なお森本曰くバーティカルリミットはウルトラクレイジークリフハンガーの10倍は難しいらしい。3大会連続3rd全滅となった。
ちなみに3rd途中に小雨が降った影響で史上初めて3rdに屋根が設置された。
第35回大会
大会前に山田勝己が仕事中に700kgの鉄板を足に落として骨折。
1stの定番エリアであった最終エリアのクライム系が廃止されてそり立つ壁が最終エリアとなり、タイムも123秒から85秒に減少。新エリアはAmerican Ninja Warriorのエリアにトランポリンを足した「ドラゴングライダー」。フィッシュボーンはポールが2本増えて合計21本となった。
ドラゴングライダーの跳躍から着地まであらゆる点で脱落者が続出。跳躍では喜矢武豊が初めて手を触れ、松田大介が初めて滑降した。ゼッケン60の日置将士がついにドラゴングライダーをクリアし勢いのまま1stをクリア。日置はこれで1人目のクリアを史上最多の3回経験したことになる。
しかし黒虎メンバーや高須清輝等前回クリア者が立て続けにリタイア。さらには70番台のFINAL経験者である山本進悟や菅野仁志、又地諒もリタイアと波乱の展開となった。
重苦しい空気の中、「自分でかっこいいのをアピールしている」と塾の生徒に言われたゼッケン89山本桂太朗が2人目のクリア、続いて長崎峻侑も安定したパフォーマンスでクリアを果たす。95人中3人しかクリアしていないという絶望的な状況ながら、ゼッケン96の樽美酒研二から森本裕介まで5人連続クリアを達成。クリア者8名は、いずれも過去の1stステージ突破経験者である。
1stでは山本桂太朗から森本まですべての挑戦者がノーカットで放送された。佐藤惇の1st挑戦がフルで流れたのは実に8年振り、20秒を残す最速タイムを記録した。
今大会をもってコング髙橋こと髙橋賢次が引退を表明。ドラゴングライダーで脱線し、無念の1stリタイア。21回の出場、3rdステージ進出8度の成績を持ち、FINALにも進出したレジェンド選手が静かにSASUKEの舞台を去った。
「自分のSASUKEはこれが最後です。そう決めてました。」
「これからの新しい人に、僕のゼッケンを譲ろうと思います。」
「応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。」
ちなみに今回の1stはドリュー曰く「Easy!」らしい(山本進悟「Easyって言いやがったよ!」)
2ndでは山本桂太朗と長崎がスパイダードロップ、樽美酒はウォールリフティングまで到達するもタイムアップでリタイア。川口朋広はバックストリームで水を飲んだのか停滞。余裕のクリアから一転、時間勝負となった。序盤で稼いだ時間が功を奏し、0.18秒残しというギリギリのクリア。3rd進出は5名。最速タイムを出したにも関わらず、地味にドリューだけダイジェストを食らった。
3rdは新エリア「プラネットブリッジ」とウルトラクレイジークリフハンガーとバーティカルリミットの間に休憩用のポールがつけられた。まず日置がプラネットブリッジ、続く佐藤はウルトラクレイジークリフハンガーでリタイア。完全勝利した佐藤惇UCとはなれなかった。
ドリューと川口はウルトラクレイジークリフハンガーをクリアするもバーティカルリミットでドリューが1本目、川口が2本目への移動でリタイア。ここまで挑戦者が前の挑戦者の記録を抜いていく第13回を彷彿させる流れとなり、99人分の想いはゼッケン100の森本に託された。安定したパフォーマンスでウルトラクレイジークリフハンガーまでクリア。前回リタイアしたバーティカルリミットでは鬼の形相を見せつつ雄たけびを上げ突破。パイプスライダーもまったく危なげなく着地に成功し第6期初のファイナリストとなった。
FINALはスパイダークライムの後サーモンラダー15段、最後に綱登りという3エリア構成。唯一の挑戦者である森本はサーモンラダーを途中まで圧倒的な速さで突破するも中盤で段がずれてしまい綱登りでタイムアップ。まだ頂点には遠い距離であったが、森本が他の挑戦者と比べ圧倒的な能力を持っていることが改めて感じられる大会となった。
余談ではあるが、本大会放送前の水曜日のダウンタウンにおいて2ndの池が20年間取り換えられていなかったことが発覚した。長年謎とされてきた緑山の沼地の底だがめぼしいものは何も無く、漆原裕治の歯も見つからなかった。
第36回大会
SASUKE史上初の大晦日放送。7年ぶりに佐藤文康が実況に復帰した。
鋼鉄の魔城FINAL STAGEが緑山スタジオを飛び出して横浜赤レンガ倉庫に建設され、ファイナリストはFINAL STAGEに生放送で挑戦するという初の試みが行われた。放送前からFINAL建設が大々的に宣伝されたため、ファイナリスト0名なら放送事故ではないかという声が飛び交った。
史上初の試みとして、1st STAGEから全編が夜収録となった。1stの新エリアはタイファイターからマイナーチェンジされたウイングスライダー。オールスターズ山本進悟はここでリタイアとなり、竹田敏浩もここでの負傷が原因で棄権を余儀なくされた。
前回大会でクワッドステップスで撃沈したゼッケン4の小学校教師・佐久間光太が最終エリアまでたどり着くなど、序盤から挑戦者のレベルの高さが目立つ大会となった。初クリアを期待された岩本照はそり立つ壁でタイムアップとなったが自己最高記録を残した。一方の山田軍団はメンバー一新の新生黒虎として挑むも全滅となり、1st STAGEの難易度の高さもまた過去最高レベルであった。
初の1stクリアを果たしたのは、過去3度1stに阻まれてきたゼッケン63の荒木直之。同じく、若手期待の星と言われ続けてきた山形県職員の多田竜也が、初出場の第17回大会から実に12年越しの1stクリアを達成。荒木、多田、同じく1stクリアを果たした山本桂太朗、そして森本裕介の4名は「森本世代」と呼称された。
一方、大会直前に靭帯損傷してしまった日置将士は誰もがクリアを絶望視するなかで怪我を感じさせないパフォーマンスを見せ突破、近年不振続きであったゼッケン92の又地諒が4年ぶりの1stクリア、2度の制覇者漆原裕治も1stを突破し、かつて「新世代」と呼ばれた面々の活躍も目立った。パルクール指導員佐藤とアメリカ代表ドリューの最速タイム争いも熾烈を極め、結果は23秒対29秒でドリューが上回った。漆原からサスケくんまで6人連続でクリアを果たしクリア者は15名。
2ndはトップバッター荒木のクリアで幕を開け、負傷をものともしないパフォーマンスを見せた日置、期待の新鋭多田まで3人連続でクリア。前回ドラゴングライダーで派手に落水した足場工事職人の宇賀神翔悟は苦手なバックストリームを超えるもリバースコンベアで、2大会ぶりに出場のソサイチ日本代表の中川貴晴はサーモンラダーを超えるもスパイダーウォークで、森本世代の一人である山本はリバースコンベアを超えるも、ウォールリフティングでそれぞれリタイアとなった。
森渉は初めて2ndのゴールボタンに触れたものの、リバースコンベアで触れてはいけない両脇のスペースで突っ張ってしまったことで失格となった。さらに6大会連続3rd進出を果たし、竹田の持つ連続3rd進出記録にほぼ確実に並ぶと思われたドリューはリバースコンベア前で勢い余ってコースアウトとなってしまいこれまた失格、連続記録はついに途絶えてしまった。
一方芸能人最強の称号を得つつあるゴールデンボンバー樽美酒は、日置の家に週5で通っていた努力がついに身を結び、初出場から6年で悲願の3rd進出を決めた。最速タイムは佐藤惇が記録した19秒残し。余談だが、この3大会で最速タイムを記録した選手は佐藤とドリューのみであり、この2人の最速争いが番組の見どころと化しつつある。
3rd進出は10名。久々の3rd進出となった元ファイナリスト又地、完全制覇を2度達成した空中のまじゅちゅし漆原、前回この3rdを突破しているサスケくん、そのサスケくんが一目置いている多田・荒木と言った3rdを得意とする挑戦者が揃い、史上最高レベルの選手が揃った。
プラネットブリッジの開く間隔が180cmと広げられ、身長160cm台の選手が苦戦。初挑戦となった荒木はウルトラクレイジークリフハンガーの2回目の跳躍で惜しくもリタイア。同じく初挑戦の多田は、ウルトラクレイジークリフハンガーを突破した4人目の男となるも、バーティカルリミットの2つ目の空白でリタイアした。ベンジャミン・トイヤーは第1エリアのフライングバーで、芸能人代表樽美酒は続くサイドワインダーへの跳躍でそれぞれ落下。
過去の3rd経験者にとって今回の3rdは己の壁を超える瞬間でもあった。日置は靭帯損傷の大ケガのなか、4年間苦しみ続けたウルトラクレイジークリフハンガーの跳躍を初めて成功させた(2回目で落下したが、これが現時点での日置の自己最高記録である)。同じく佐藤も、3度にわたり苦汁を味わったウルトラクレイジークリフハンガーの跳躍に完全勝利し、教え子たちに壁を乗り越える姿を見せた(日置と同じく2回目で落下)。又地は2回目の跳躍にて左手が外れるも右手一本で耐える驚異のリカバリーを披露し、これまで森本しか攻略者がいなかったバーティカルリミット2つ目の空白を成功させた。完全制覇者漆原は実に6年ぶりの3rd進出であったが、衰え知らずのパフォーマンスを披露し、完全制覇者としての意地でバーティカルリミット2つ目の空白を成功させてみせた。その一方で、ファイナリスト候補と目されていたゼッケン99川口はウルトラクレイジークリフハンガー1回目の跳躍でまさかの撃沈、会場は一時唖然とした空気に包まれた(後日爪が割れていたことが発覚しており、影響が少なからず出たものと思われる)。
そしてゼッケン100森本の出番。序盤エリアからウルトラクレイジークリフハンガーまでを全く危なげなく進み、前回雄叫びをあげつつ突破したバーティカルリミットをも恐るべきスピードで突破。パイプスライダー完璧な放物線を見せ、貫禄のFINAL進出。ゼッケン100を背負うプレッシャーを感じさせない圧巻のパフォーマンス、日置の言った「長野誠を見ているみたい」という言葉に共感できた方も多いのではなかろうか。
そして舞台は変わり赤レンガ倉庫。安住アナウンサーの実況の元、史上初の生放送によるFINALが行われた。赤レンガ倉庫の通路を埋めんばかりの人数が集まり、その決戦の火蓋は切られた。
サーモンラダーからロープの移行でやや時間を使ってしまい、あとわずかのところで無念のタイムアップ。残念な結果に終わったがサスケくんの姿に惜しみない拍手が送られた。
余談ではあるが、収録後に安住アナから観客へ「某番組の二の舞を演じたくないので早く帰ってくれ(要約)」というアナウンスがなされた。
第37回大会
今大会もFINALステージは横浜赤レンガ倉庫に設置され、挑戦も生放送される運びとなった。
大会当日、大雨の影響から1st1日目で収録が中断。武田真治や丸山桂里奈等出場を予定していた選手が不参加となり、岩本照や多田竜也ら一部選手はゼッケンが変更されての出場となった。
今大会は第1子の出産の立会いのため欠場したドリュー・ドレッシェルに変わり3大会ぶりの出場となったジェシー・グラフを筆頭にNinja Warriorから8名の選手が出場。芸能界からはTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEから3名が初出場し、モンキッキーやワッキー、池谷直樹が久しぶりに出場。菅野仁志が2大会ぶりに出場。竹田敏浩が欠場しており、SASUKE史上初めてオールスターズが山本進悟1人しか出場していない大会となった。
1stではフィッシュボーン後半部分に逆回転するポールが追加、自作セットを撤去していた松田大介を涙目にさせ、前回3rd出場の又地諒や荒木直之、長崎峻侑が阻まれた。
まず旋風を巻き起こしたのは山田勝己率いる山田軍団「黒虎」。ここ2大会1stで阻まれていたが初出場の山本良幸が見事にクリアを果たし、前回叫ぶだけ叫んでローリングヒルであっさり落ちてしまった伊佐嘉矩も見事リベンジを果たし歓喜の雄叫びをあげた。山田の怒号が響き渡り、2人のクリア後には山田がクリアしたかのような光景が見られた。
そこから多田、初出場の才川コージ、日置将士と60番までに5名がクリア。しかしそこから70番代はSASUKE先生こと鈴木祐輔、80番台はドイツ代表ゾウ使いのレネ・キャスリーのみと有力選手が次々リタイア。RAMPAGEの3名も武知海青がウイングスライダーで片足で耐えるリカバリーを見せつけるも全員がリタイア。アメリカ男子代表のジェイミー・ラーンはなんと久々に現れたスーパーヒーロー。だがローリングヒルの下りで跳躍が足りずリタイア、やっぱりSASUKEのスーパーヒーローは飛べなかった。
佐藤惇が20.21秒を残し最速タイムを記録。漆原裕治も連続クリアを果たした。
さらなる旋風を巻き起こしたのはジェシー。前回の出場より明らかに難易度が増している現在の1stでまったく危なげなく難関エリアをクリア。クリアタイムはなんと31.5秒を残す最速タイムを達成。ちなみに女性は男性より32秒追加されており、タックルの重さも半分である。8人の海外選手は最終的に2名がクリア。
しかし前回1stをクリアしている樽美酒研二はドラゴングライダーで飛び移りに失敗。山本桂太朗、川口朋広、さらには前回ファイナリスト森本裕介がそり立つ壁でタイムアップ。サスケくんのリタイアで視聴者は誰もが思った「サスケくん以外の誰があの3rdをクリアできるというのか……」FINALの放送事故も危ぶまれた今大会、波乱が起こった1stとなった。クリア者は10名。まさかのジェシーが殿を務める形となった。
2nd新エリアはなんと懐かしのローリング丸太が名前を変えてローリングログとして新設。三半規管の弱い漆原が絶望的な表情を見せるもなんと雨により第2エリアサーモンラダーからスタートとなった。日置「超嬉しい!」
黒虎山本は初挑戦ながら23.57秒を残す最速タイムを達成(黒虎初の最速タイム)。続く伊佐もクリアし黒虎が全員3rdに進出する快挙を達成。山田は叫びすぎたせいかいつぞやの長野みたいに声がガラッガラになった。才川と鈴木がリタイアするもののその他は盤石のクリアを果たす。
3rd新エリアはまさかのクリフハンガーがリニューアル。1回目の飛び移りが上下、2回目の飛び移りが奥に移動する形となった「クリフハンガーディメンション」。しかしここでも雨の影響により稼働がストップ。跳躍を2回行うだけの形となった。
まず今回怒涛の快進撃を見せた黒虎は山本がクリフハンガーディメンションで1回目の跳躍を余裕で成功させるも、2回目で距離が足りずリタイア。伊佐も道中で力を使い果たしたか「山田さんごめん!」と叫びクリフハンガーディメンションの1回目の跳躍でリタイア。日置は前回制したクリフハンガーディメンションの跳躍1回目、佐藤も2回目で失敗。
1stで散ったサスケくんの無念を背負い挑戦した多田は、難関エリアをまったく危なげなく進んでいく。前回リタイアしたバーティカルリミットにもリベンジを果たしパイプスライダーも完璧な跳躍を見せFINAL進出。長野誠が完全制覇を果たした第17回大会に初めて出場した少年が、時を経て長野と並ぶファイナリストとなったのである。
初出場にしてここまで余裕のパフォーマンスを見せてきたドイツ代表レネ・キャスリーはここでさらにクリフハンガーディメンションとバーティカルリミットを初見突破とドリューを超えるポテンシャルを見せつける。そしてパイプスライダーの最後の跳躍では、長い足を利用し体をほぼ振らずに着地を決め、初出場にしてFINAL進出の快挙を達成。外国人のファイナリストは第24回のリー・エンチ以来、さらに初出場FINAL進出は第8回のヨルダン・ヨブチェフ以来の快挙となった。「ファイナルだぜベイビー!」
漆原はバーティカルリミットにリベンジを果たしたが続くパイプスライダーで脱線、まさかのリタイアに緑山は悲鳴に包まれた。漆原も悔し涙を流し前人未到の3度目の完全制覇は露と消えた。最後の挑戦者ジェシーはサイドワインダーを足でロックし休憩するジェシースタイルを見せつける。前回の出場同様クリフハンガーの跳躍1回目でリタイアするも終始笑顔のままだった。「ジュンサカサイコー!」
舞台は赤レンガへと移り、放送開始当初はまばらだった観客は昨年と同じく赤レンガを埋め尽くすほどまでに増えていた。かなり風が強い状態の中、多田とレネの挑戦が始まる。多田はサーモンラダーで片方ズレてしまいタイムロス。大幅に体力を消耗しそのままタイムアップとなった。
続くレネもハイスピードでスパイダークライムを抜け、サーモンラダーを快調に上がったが2段ズレてしまい、直そうと試みるも左側が完全に外れ、諦めたように両手を離した。しかしそれでも最優秀成績は11段目まであげたレネのものとなり、20回大会のリーヴァイ・ミューエンバーグ以来の初出場最優秀成績、ドリュー以来の外国人最優秀成績となった。
第38回大会
新型コロナウイルスで世界中が混乱し、東京オリンピックも開催延期となったなか、万全の態勢をとり無事開催。その代わり大晦日のFINAL生中継は流石に行わず、関係者や一部選手のみのほぼ無観客で行い、前回ファイナリストのレネ・キャスリーをはじめ海外選手は欠場となった。ジャッキー・チェンはいるが中身は福岡県出身の日本人である。
今大会は芸能人が大勢出場。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEは前回と同じ3名が出場、炎の体育会TVより春日俊彰とジャニーズJr.から2名。春日は第24回以来の出場で肉体改造後初の出場となる。和田アキ子率いるアッコ軍団が6名出場し、アッコさんはあの古舘伊知郎が使っていた移動式実況台(手動)に乗って応援。お笑い芸人も多数出場。KUNOICHIで活躍した宮原華音も出場。そんな中で森渉は欠場。武藤智広、後藤祐輔は今大会初出場。
そして最大のサプライズとしてミスターSASUKE山田勝己と2人目の完全制覇者長野誠が電撃復活。長野に関しては竹田敏浩も会場で知るほど当日まで秘匿にされていた。第28回大会以来のSASUKEオールスターズが4名揃う大会となり、それぞれ97番と98番を背負い完全制覇者の漆原裕治と森本祐介に繋げる形となった。
1st新エリアは第3エリアが「シルクスライダー」に変更。松田大介はせっかく作ったエリアがまた変わってしまった。(放送上の)トップバッターはゼッケン2鳥澤克秀、記念すべき20回目の出場はローリングヒルでリタイア。序盤から有力選手が登場し前回初出場で1stをクリアした才川コージ(ズオス)は余裕のパフォーマンスを披露し2大会連続の1stクリア、かつ今大会初の1stクリア者となった。松田はついに出場7回目にしてそり立つ壁にたどり着くもタイムアップし、続くSASUKE先生鈴木祐輔も1stで沈んだ。その後クリアしたのは初出場の吉本坂46梶原颯、そして黒虎の2名が続き(山田「行っちゃって(はぁと)」)前半戦は4名クリア。その間にさらっと全カットとなったかつてのファイナリストおさるは泣いていい。
1st後半戦、アッコ軍団とTHE RAMPAGEは全滅。順当にクリアした日置将士の後に登場した霜降り明星は粗品が非常に軽快なテンポで進み常連選手達から絶賛されるもドラゴングライダーでリタイア、せいやは初代完全制覇者の秋山和彦のパロディとして「毛ガニのせいや」と呼ばれるもお約束通りローリングヒル下りでリタイア(ただしクワッドステップスとローリングヒル上りの動きは意外にそこそこ機敏であった)。炎の体育会TV軍は菅田琳寧が初出場ながら見事1stをクリアなお春日。連番するかつてのファイナリスト達は長崎俊侑がまさかの3大会連続リタイア、菅野仁志もドラゴングライダーでひっくり返りながらリタイア。その中で又地諒バージョン2は見事復活を果たし生き残った。
後輩菅田が先にクリアを決め気合が入るSnow Manの岩本照は、出場6回目にしてついに悲願の1stクリア。続く塚田遼一はドラゴングライダーで勢いがつきすぎリタイア、後輩に後を託した。樽美酒研二も同じくドラゴングライダーで2大会連続リタイア。
新世代組で前回辛酸を嘗めた川口はまたしてもそり立つ壁に阻まれてしまい2大会連続リタイア。順番が前後するが漆原は42歳を感じさせないパフォーマンスと安定感で順当にクリアして行った。
久々の4人で参戦となったSASUKEオールスターズ。先陣の山本進悟はドラゴングライダーの跳躍でバーを掴み損ねてリタイア(奥さん「固いと変なことやっちゃうんですよね」)。続く竹田敏浩は警告音も鳴らさずボタンは押したものの、フィッシュボーンで足場を一箇所飛ばしで抜けてしまうルール違反を犯してしまい無念の失格となってしまった。(長野「馬鹿野郎!」山本「スゴくいい跳躍力でした」)因みにこれがなければ竹田は1st最年長クリアだったことが余計に悔やまれる。
山田勝己はスタート前から大・号・泣、常連選手全員が起立し大盛り上がり(並走する山本進悟に至っては宛らお祭り騒ぎ)の中55歳とは思えないパフォーマンスを見せたがドラゴングライダーで豪快に落下(落ち方もミスターSASUKE「順逆無理!」)。続く長野誠も4年のブランクを感じさせないパフォーマンスを披露(10kg太ったがトレーニングを再開し7kg減量したとのこと)、山田と同じくドラゴングライダーでリタイアし「判断が遅い」とまとめた。レジェンド2人は終始笑顔のまま競技を終えた。
森本世代は佐藤惇が30.66秒残しの超スピード最速クリアをはじめ順調に全員がクリア。クリア者14名の内、前半戦が全員、後半戦も森本世代をはじめ11名が20代と若手の躍進が目立つ結果となった。
2ndは前回雨のため利用されなかったローリングログが改めて稼働し猛威を振るう。日置将士はクリアするもスパイダーウォークで一瞬滑りタイムロス、第33回大会以来となる2ndでリタイアとなり、又地も調子が出せずサーモンラダーでリタイア。漆原裕治は回転でやはり三半規管をやられたかギリギリでタイムアップ。SASUKE新世代がまさかの2nd全滅という形となった。森本世代も荒木直之が回転が止まったことが響きタイムアップ、山本桂太朗も回転に耐えられず落下。才川、梶原、菅田、岩本の芸能人組は2ndで全員がリタイア。
その中で黒虎の山本良幸と伊佐嘉矩は見事2大会連続の3rd進出を決め、佐藤は回転後の目眩を休憩し冷静に対処。ついに竹田の持つ7大会連続3rd進出に並んだ。多田竜也も続き、森本裕介はただ一人回転後這って移動して冷静に対処、10秒以上を残す11.21秒を残しクリア。因みに最速タイムは黒虎の山本で13.2秒残し。結果5名3rd進出。
3rdはなんと全員20代、黒虎VS森本世代となった。前回雨のため稼働しなかったクリフハンガーディメンションが稼働(今回も雨は降っていたが)。トップバッターは前回と同じく山本、クリフハンガーディメンション2回目の跳躍を稼働後初の成功者となるものの手を滑らせてしまい直後に落下。伊佐はフライングバーでまさかの落下し黒虎全滅。続く佐藤は2回目の跳躍でタイミングが合わず長時間ぶら下がり、かつ最上段からの跳躍となり無念のリタイア。前回大会ファイナリストなのに1st2ndダイジェストとなった多田も2回目の跳躍でリタイア。
そして残されたサスケくん。長野誠から受け継いだ99人分の無念を背負う責任を胸に3rdへと挑む。3名が散ったクリフハンガーディメンションを完璧なタイミング合わせと跳躍で成功。続くバーティカルリミットは表情を変えず余裕のクリア、そして天国と地獄を分ける最後の審判、パイプスライダーも完璧な跳躍でFINAL進出を決めた。仲間が次々と消えていく中で重圧に負けずクリアを決めるその姿はまさに長野誠と重なっていた。
大雨が降る中のFINALステージ、第8回大会にケインとヨブチェフが挑んだ時を彷彿とさせる最悪のコンディション。2年前の赤レンガの無念を晴らすために鍛錬を続けたサスケくん、スパイダークライムをわずか5秒で駆け抜け、サーモンラダーを20秒で突破、ロープクライムを驚異のスピードで登りきり、
森本裕介 初のゼッケン100、2.52秒残しで史上2人目2度目の完全制覇を達成
そして、恒例の胴上げから3rdの沼地へぶち込まれ、ついでに長野誠もぶち込まれた。沼地で抱き合う完全制覇者2人で第38回大会は締めくくられたのであった。
余談だが、今大会前は外出自粛ムードの中で多くの常連選手がYouTubeチャンネルを開設しており、トレーニングの様子やSASUKE出場の裏話などが多数聞けるようになっている。さらに、コロナ禍以前より活動している漆原のチャンネルにて、今大会の放送直前には総合演出の乾雅人が登場しており、今大会の収録や編集の裏話を聞くことができる。興味のある人はチェックしてみよう。
第39回大会
今大会は放送前から公式YouTubeチャンネルにて各選手の練習状況、予選突破選手の紹介等が公開されていた。まず佐藤惇がアキレス腱断裂の為欠場(応援には来ていた)。伊佐嘉矩は黒虎を脱退し、アッコ軍団【赤虎】のコーチとしての出場となった。久々に武尊や喜矢武豊が出場。ボル姉さんやTHE鬼タイジのアクロバット鬼等中の人がいるタイプの個性派が登場。芸能人やYouTuberも多数参加し、中でもHIKAKINの出場には驚きの声が上がった。
FINALステージは東京オリンピックスポーツクライミング日本代表の楢﨑智亜、野口啓代が関わり、アッコ軍団の緒方良行、大場美和、池田雄大といったプロ選手、常連選手では川口朋広をはじめ、今大会はクライミング業界からの出場者が非常に多い特徴がある。
1stでは完全制覇後の大リニューアル、と思いきやシルクスライダーの持ち手が1本に変更、そり立つ壁が2つに増量とマイナーチェンジのみで完全新規エリアがない形となった。池谷「練習してたまんまじゃん」
トップバッターは鳥澤克秀、ローリングヒル下りでリタイア。ボル姉さんは非常に軽快なテンポで進むものの幅が広いためフィッシュボーンに接触しそのまま落下。
早くも登場したゼッケン9番才川コージはまったく危なげない完璧なパフォーマンスを披露、12秒を残す好タイムで突破。「なんで脱いでんの?」(前回は梶原に「なんで泣いてんの?」と言われていた)
後藤祐輔が前回の雪辱を晴らす初の1stクリア。梶原颯は26.6秒を残す余裕のクリアを果たし、そして脱いだ。8回目の出場となるアイドルたちの声援を浴びた松田大介はドラゴングライダーで痛恨のミス。今まではリタイアしてもコメントを残す姿があったが今回は悔しさのあまり涙を流した。
youtuberや芸人はいつも通り次々と落ちて行く中、ついに登場したHIKAKINは慎重に進むも第2エリアのシルクスライダーでリタイア。フワちゃんはクリアのたびはしゃぐもフィッシュボーンでリタイア。THE RAMPAGEはまた全滅、武知海青は森渉みたいなリタイアをしてしまった。
メンバーが変わった黒虎は河内総一郎はリタイアするものの、山本良幸は余裕の最速タイム27.17秒残しクリア、見事後輩の仇を討った。続いて登場したアッコ軍団【赤虎】、前半4名は惜しくもリタイアするものの伊佐嘉矩がクリア。武藤智広は終始危ない動きだったが2回目の出場で1stクリア。
ジャニーズからの刺客4名は菅田琳寧は制限時間をフルで使いクリア。初出場の安嶋秀生も見事クリア。10代唯一のクリア者となった。塚田僚一はまたしてもドラゴングライダーでリタイア、岩本照は快調にクリアを果たした。
常連組は日置将士は途中足が攣ってしまうトラブルに見舞われるも序盤の貯金が功を奏し7大会連続の1stクリア。鈴木祐輔はギリギリでクリア。又地諒はドラゴングライダーで手を入れ替えるリカバリー、さらに雨で滑るそり立つ壁も見事突破。
長崎菅野はどちらもドラゴングライダーで再びリタイア(しれっと4大会連続ダイジェストの長崎)。
森本世代は荒木は全カット、山本多田はダイジェストにて両名クリア。
会場を沸かせたのはローリングハムスター喜矢武豊、軽快なテンポで進んでいきなんとドラゴングライダーを突破!!その瞬間観覧席はおおはしゃぎ、日置は居てもたってもいられず並走に駆け付け、最終的にそり立つ壁にてタイムアップとなるものの、杉山アナから「正直カッコ良かった」と実況らしからぬ言葉で感想を送られるなど、明らかなネタ枠から一転、見ていた人々に大きな感動を与えた。
山田勝己はなんと1stエリアクワッドステップスで着水。ものすごい気まずい空気の中、何故かさらに進んで結果ローリングヒル下りで普通に滑って着水。「さすが、逆にすごい(岩本)」「余計なもの見せないでくれ(川口)」しかもその後樽美酒研二も同じくローリングヒル下りでリタイア。最悪の流れで緑山はさらに冷え込んでしまう。
雨の影響をモロに受けた90番代。多田のクリア以降、久しぶりの出場となった武尊や川口朋広、漆原裕治がそり立つ壁に滑りタイムアップ。さらに完全制覇者森本裕介もそり立つ壁に沈む。クリア者は14名。森本「あれは無理です」漆原「全く歯が立たなかった」川口「(2人がツルツル滑ってて)すげーホッとした2nd、新エリアはなし。かつ前回あまりにも初手のエリアとしては厳しいと判断されたかローリングログのスタート地点が前に出され、若干弱体化した。トップバッター才川はクリア目前でタイムアップ。続く後藤、菅田、安嶋と次々とリタイアして行く中、梶原は特訓の成果もあり20.7秒残しで見事クリア。続く山本も26.55秒残しで最速を更新、7人目の1st2nd最速タイム記録者、かつ史上初の2nd3大会連続最速タイムとなった。そして伊佐、日置、武藤、鈴木と6名連続でクリア。最高の流れで迎えた岩本は惜しくもタイムアップ、荒木専用の沼へと引き摺り込まれた。又地はダイジェストされつつクリア。
そして過去2ndに5度敗北していた山本桂太朗は悲願の2ndクリア、多田も余裕のクリアを果たし2大会連続1st2ndダイジェストとなった。クリア者は9名。
唐突に恐竜が登場した3rd、サイドワインダーは1つ目と3つ目が回転するようにマイナーチェンジ、さらにANWの「Falling Shelves」をアレンジしたスイングエッジが新設され、どちらも猛威を振るう。
まず梶原は前半エリアを快調に突破、クリフハンガーで脱いだものの1つ目の跳躍で豪快に落下。続く山本はサイドワインダーで危ないところを見せる「セーフ!!」。しかしスイングエッジで失敗、大本命が沈んだ。伊佐はサイドワインダーで大きく消耗、スイングエッジで持ってはいけない部分を持ってしまい失格。芸能人仲間(喜矢武もわざわざ駆け付けた)の応援を受けた日置は序盤を軽快なペースで突破するもクリフハンガーディメンションで過去一惜しくもなく落下。その後はサイドワインダーにて武藤とグレートティーチャー鈴木がリタイア。又地もスイングエッジにて跳躍直前に手前の足場に足の爪先を当ててしまいあえなくリタイア。森本も「難しすぎる」とこぼした。ついにその切符を掴み3rd初挑戦となった山本桂太朗はサイドワインダーでまさかのリタイア、実力を発揮しきることは出来ない悔しすぎる結果に声を震わせた。
最後の1人、多田は前半を順調に進みクリフハンガーディメンションを突破。バーティカルリミット3本目で限界を迎えリタイア。無念の涙を見せるが最終競技者として圧倒的なプレッシャーの中圧巻のパフォーマンスを見せた。
新FINALは未だ明かされず……
第40回記念大会
今大会を前にSASUKEオールスターズ竹田敏浩が自身のYouTubeチャンネルで完全な引退を発表。7大会連続3rd進出という未だ破られていない偉大な記録を保持、FINAL進出こそなかったものの数々の名シーンを生み、消防士のポスターに選ばれ世間に多大な影響を及ぼした功績は、紛れもなくSASUKEの英雄と言えるだろう。
今大会の最大のトピックスはケイン・コスギが実に21年振りにSASUKEに参戦、さらにおさるや池谷直樹といった嘗ての筋肉番付の金看板たちも集結したことだろう。
そして集結した歴代完全制覇者4名。長野誠は息子の塊王との親子参戦、秋山和彦は霜降り明星せいやとの同時参戦となり、漆原・森本と共にトリを飾ることとなった。
また、新世代から橋本亘司が11大会ぶりに復帰し長崎・菅野と共に40番台を、2大会ぶりの出場となる佐藤惇をはじめ森本世代は70番台、そして30回大会のファイナリスト川口、又地の2名とオールスターズ4名が90番台を固めることになった。
金爆は樽美酒研二が欠場となった代わりにボーカルの鬼龍院翔が参戦、これで水ダウの企画で挑戦した歌広場淳を含めるとグループ全員がSASUKEに挑んだこととなる。
海外勢もジェシー・グラフを中心に3名が参戦、更に応援にはタコ店長たちや小林信治なども駆けつけ、歴代最高のメンバーが揃った。
1stは史上初めて3大会連続で新エリア無し。才川コージが宙返りを見せつつあっさりとクリアし、梶原颯も共に今年は宙返りを披露(才川「なんで回ってんの?」)。
黒虎団員の中学2年生・中島結太はタックル860kgに大苦戦して2連そり立つ壁でタイムアップも、そのパフォーマンスで緑山を大いに沸かせる。続く塊王はまさかのローリングヒルでいきなりリタイア、長野の長年の夢はわずか10秒で潰えてしまった。また、ファン感謝祭にて選ばれた2人、予選会500名の生き残り2名も全滅し、引退をかけた松田大介は9度目の挑戦もフィッシュボーンでリタイア。初挑戦で阻まれてから自宅に作成し、何度も練習したであろうバランスエリアでリタイアしてしまうのはなんという皮肉か。
「続けたい、SASUKEしかねぇんだよ」 山田「俺の言葉や」
号泣しながらコメントを残す姿は流石と言える。
久々復帰の橋本はフィッシュボーンでリタイア、ダイジェストコンビ長崎と菅野は共にドラゴングライダーを突破。長崎は久々のクリアを果たしたが菅野はそり立つ壁の2枚目でタイムアップ。黒虎は初出場の高須賀、安定感抜群の山本が共にクリアし、山本は前半戦最速の30.01秒を残した。
後半戦、日置は8大会連続でクリアを果たし、筋肉俳優と肩書きを変えた梶原颯は38.17秒残しで最速タイムを更新。塚田から森本世代4名、前回クリアの武藤、鈴木先生とクリアラッシュが続く。
レジェンド大森晃は54歳という年齢ながら創世記を彷彿させるキレのある動きを見せたがシルクスライダーで豪快にリタイア。クリアに期待のかかる喜矢武はあまりにも急ぎすぎてフィッシュボーンでリタイア。
大嶋あやのは6回目の出場でついに1stをクリア。24年ぶりに日本人女性がクリアという快挙を達成した。ステファニー・エデルマン、ジェシー・グラフも続き、なんと女性が3名クリアを果たした。なおステファニーの夫のオリバーもダイジェストながら1stクリアを果たしている。
2回目の出場のラグビー藤田慶和は2年前と同様にタックルを凄まじい速さで突き抜け、ギリギリながら初のクリア。
ジャニーズは先鋒安嶋、連続クリアの菅田が共にドラゴングライダーにて初の1stリタイア。前回唯一クリアできなかった塚田僚一は6大会ぶりにクリア、誰よりも早くSASUKEに挑みはじめた先輩の意地を見せつけた。岩本照は菅田と同じくドラゴングライダーで脱線、前回と対称となる1stの結果となった。
ラスト10名、ケイン・コスギは衰えをまったく感じさせない軽やかな動きを披露。あまりのブランクから今まで守られてきた1st無敗記録が危ぶまれたが、その不安を跳ね除け48歳での1st最年長クリアを達成。
川口は4大会ぶりに因縁のそり立つ壁を超え1stを見事クリア、又地はまさかのローリングハムスターとなってしまう。漆原も「勘弁してよ……」と嘆く結果となった。ケインは「僕にばっかり教えてたから」と責任を感じるコメントを残し涙した。
又地のやらかし後、やらかすと言えばの山本進悟は、非常に安定した動きで進み、ついにドラゴングライダーを突破。22年ぶりに相対したタックルを早いペースで押し抜け、そり立つ壁も一発で突破。10大会・8年ぶりにケイン同様48歳での1st最年長クリア、緑山は歓喜に包まれた。続く山田はフィッシュボーンでリタイア。
完全制覇者秋山はドラゴングライダーでリタイア。長野誠はシルクスライダーで足を痛めたこともありペースが上がらず、そり立つ壁にたどり着いたところでリタイア、若干長野全盛期あたりの山田っぽい動きであった。漆原とゼッケン4000森本はまったく危なげなくクリア。
1stクリア者は24名、内5名が初クリアとなった。なお、3名が山本である。
2ndも新エリアなしで前回から5秒減、スパイダーウォークが名前だけスパイダーランになった。才川は4回目の挑戦も1stで肩を痛めた為に雪辱を果たせず、制限時間内にリバースコンベア後方の池に落下という珍しい形のリタイア。
続く伊佐はクリアを果たし雄叫びをあげた。長崎はスパイダーランで3度目のリタイア。日置はバックストリームでまさかのリタイア。梶原は25.93秒残しで史上8人目の1st、2nd同時最速タイムを達成。塚田は初めてサーモンラダーを超え、バックストリーム突破後にタイムアップとなるも自身の記録を更新した。
森本世代4名、武藤、鈴木は1st,2nd同時ダイジェストで連続クリア。女性3名はここで全滅。ケインはバックストリームでリタイア。山本進悟もリタイアとなるが、サーモンラダー第4形態もクリアし自身が持つサーモンラダー無敗記録を更新、バックストリームも超え最高記録も更新「若い子と比べると遅かったですね」と英子さんのコメントはやっぱり辛辣だった。
2ndクリア者は史上最多の12名、鈴木と漆原は44歳でクリアし最年長記録を更新した。
3rdも新エリアなし、クリフハンガーが名前だけクリフディメンションへ変わった。
トップバッター伊佐はサイドワインダーで時間を使いすぎてスイングエッジを超えられず。
山本はクリフディメンションをついにクリアし、バーティカルリミットも余裕で突破、勢いのまま後ろに落ちたり横に落ちたりするなよと後ろに落ちたり横に落ちたりした方からの激を受けて少し危なかったもののパイプスライダーの最後の跳躍も成功させて3rdを制し、第7期初・黒虎初のファイナリストに名乗りをあげた。あの「闇夜にたった独りぼっち」から20年、山田の悲願がまた一つ達成された瞬間であった。
サイドワインダーでは武藤と鈴木、スイングエッジでは久々の挑戦となった川口、クリフディメンションでは梶原、佐藤、荒木がそれぞれリタイア。
多田はパイプスライダーで滑って後ろに戻りまくる危ないところを見せるも最後には勇気を振り絞って腕力で無理矢理ジャンプしゴールの赤い床に意地でしがみつき見事突破。
山本桂太朗は森本世代3rd最強の異名に違わぬ実力でクリフとバーティカルリミットを突破。しかし多田がつまづきかけたパイプスライダーが牙を剥き、着地で失敗。
漆原は44歳でクリフディメンションで95%の体力を使い、バーティカルリミットでついに力尽きる。
日置「もう5%しかないやん!!」
森本は本戦では初経験のスイングエッジも含め安定感抜群のパフォーマンスを見せクリフまで余裕、バーティカルリミットも顔色一つ変えず超速で突破、到達した他の3人が大苦戦したパイプスライダーも一人だけ余裕の着地と全エリアを完璧に攻略し全く危なげなく3rdを突破。一部の隙も無い圧倒的な3rdクリアで視聴者をドン引きさせた。なおこれでも本人曰く持久力不足だったらしい。結果的に山本・多田・森本と紛れもない現役最強の30歳3名が出揃う事となった。
雨が降る中ベールを脱いだ新FINALはスピードクライミング、サーモンラダー15段、綱登りの構成。SASUKEのスピードクライミングは一般的なクライミングの大会で用いられるホールドの配置とは異なっているという特別仕様。その上で制限時間は45秒。「45秒?どういう見積もり?」「これ完全制覇できる人いるんですか?」と困惑の声が広がった。この頃は。
トップバッター山本はスピードクライミングを快調に突破したがサーモンラダーに苦戦。綱登りに移行直後にタイムアップ。続く多田はサーモンラダーをまたも超えられず。
これを見た視聴者どころか参加者すらも苦笑いするしかないような状況で日置は「SNSがこんなのできるかってなってますよ」と思わず漏らす。実際なっていた
そして最後の生き残り森本、スピードクライミング、サーモンラダーを凄まじい速さで登りきるも、綱登りで焦りが生じゴール地点あと僅かの所でタイムアップ。あと1秒あればいけた、そして森本がいかに次元が違うかを知ると同時に、決して人がたどり着けない場所ではないということが感じられたパフォーマンスであった。
第41回大会
今大会開催前に4年ぶりとなる対面での一般オーディションを実施し、昨年と同様に予選会を実施。さらに高校対抗でSASUKE甲子園が開催され、優勝校に本選出場権が行われた。また、番組公式キャラクター「坂本さん」が作られた。前回ファイナリスト3名がゼッケン98-100に配置され、レネ・キャスリーが4年ぶりの出場となった一方、才川コージや菅野仁志、伊佐嘉矩といった常連選手が欠場した。
1stではドラゴングライダー以来となる大型新エリアとして「ツインダイヤ」が登場し、岩本照や塚田僚一といった芸能人勢を中心に多くの挑戦者を沼地へと引きずり込んだ。
前回苦いデビューだった長野塊王が14歳にして雪辱を果たし、17年ぶりに1stクリア最年少記録を更新。同じく中学生の中島結太も前回苦しんだタックルを超強化して臨み、そり立つ壁リタイアのリベンジを果たした。また、和楽器バンドのドラマーにしてSASUKE4兄弟・三男の山葵をはじめとして、2度目の出場となった京大SASUKEサークルの山下裕太、初出場の内宮修造や宮岡良丞が自身初の1stクリアを達成。
梶原颯は45.39秒残しで1st歴代最速タイムを塗り替え、日置将士はブランクなしでは単独で史上最多の9大会連続1stクリアを果たした。佐藤惇はそり立つ壁を回転しながら登るなど、終始パフォーマンスを連発する舐めプ「魅せるSASUKE」をテーマに、自身の持つ1st連続クリア記録を12へと更新した。サスケ先生鈴木はドラゴングライダーで苦汁をなめたものの、後藤祐輔、長崎峻侑、武藤智広、森本世代の荒木・山本と、クリアラッシュが続く。
前年の雪辱を誓う又地は、憧れのケインの前で完璧な1stクリアを披露。一方、川口はドラゴングライダーでバーをつかみ損ねるという思わぬミスによりリタイアとなり、昨年とは対照的な結果となった。アメリカ版の完全制覇者ダニエル・ギルは、日本独自のエリアに苦しみながらも問題なくゴールへと歩を進め、ドイツ版の完全制覇者として4年ぶりに日本に帰ってきたレネ・キャスリーは40秒以上残す圧巻のパフォーマンスでクリア。
SASUKEオールスターズは低調が目立った。前年史上最年長記録を塗り替えた山本進悟はまさかのスタートエリア撃沈。ミスターSASUKE山田勝己は善戦するもツインダイヤに歯が立たず。長野誠は神経質になり過ぎた結果、滑り止めのスプレーをつけすぎてクワッド一枚目で即落ちというまたしても長野全盛期の時の山田勝己のような結果に終わってしまった。
最終盤戦、2度の完全制覇者・漆原裕治を筆頭に、前年のファイナリスト多田竜也、山本良幸、森本裕介は盤石のクリアを果たし、最終的に21名が1stをクリアした。
2ndは、長崎峻侑が怪我の影響により棄権したため20名が挑戦した。ローリングログがやたら早く回ってたりしたがエリア変更がなかったこともあり、史上最多となる15名がクリア。特に漆原は45歳でクリアし、自身の持つ3rd最年長進出記録を更新した。
3rdではスイングエッジの足場がぶつかって危ないためか真ん中の部分がなくなる地味な変更がされたが、大幅なリニューアルとしてバーティカルリミットが「バーティカルリミット.BURST」として凶悪な進化を遂げた。ただでさえ突起の数が6つに増えたというのに、さらに1→2つ目、5→6つ目の突起は自重で回転するという代物であり、事前のデモンストレーションを行ったテストプレイヤーですら5→6つ目への移行で落ちるというものであった。
15人中14人がクリフディメンションまで到達するハイレベルな大会であったが、クリフが猛威を振るい、バーティカルリミット.BURSTにたどり着けたのは森本世代の多田竜也、山本桂太朗、森本裕介を含むわずか4人であった。
多田竜也は最初の1→2つ目への移行で早くも落下、残りの3名は最後の5→6つ目への移行で落下。森本ですら振り落とす最後の突起の回転は、見る者全てに絶望感を与えた。そんな中、宮岡良丞が初出場にしてバーティカルリミット.BURSTの5→6本目への移行にまでたどり着き、日本人としては第2回の田中光以来となる初出場での最優秀成績を残したのは特筆に値する。
WORLD CUP
2024
史上初のチーム対抗の国際大会として開催。海外からはアメリカ・フランス・ドイツ・オーストラリアの4ヶ国が参戦、迎え撃つ日本は森本率いる森本世代を中心とする「チームRED」、漆原率いる新世代を中心とする「チームBLUE」、長野率いるオールスターズを中心とする「チームLEGEND」の3チームが出場した。
1stは最大150秒のタイムアタックで、クリアタイム→到達エリア→直前エリアクリアタイムでヒート内順位を決定し、各ヒートごとに1位70点~7位10点までの点数を加算、合計点数の多い5チームが2ndに進出という形式。同点の場合はクリア者の数、それも同数の場合は最速クリアタイムで順位を決定する。
第1ヒート、ドイツチームキャプテンのレネ・キャスリーがツインダイヤでまさかの飛び移りに失敗し落下するという波乱の幕開け。結局これが仇となり、フランスと150点で並び、フランスのクリア者3名に対し1名しかクリアできなかったことで敗退となってしまった。
続いてチームREDの山本良幸が今大会最速タイムとなる65秒61を叩き出し第1ヒートを制する幸先のいいスタートを切る。REDはこの後も多田が1位、森本・山本桂太朗が2位と点数を積み上げ、310点で1位通過となる。第3ヒート、オーストラリアチームキャプテンのオリヴィア・ヴィヴィアンがそり立つ壁をバックフリップでクリアする圧巻のパフォーマンスを見せてクリア。オーストラリアは今大会唯一となるチーム全員がクリアし、280点で2位通過というダークホースぶりを見せつけた。第5ヒート、アメリカチームは第1・4ヒートで最下位と苦戦し、130点と敗退圏内の中、ダニエル・ギルが出場。ウイングスライダーの着地に失敗し足をくじくというアクシデントに見舞われるが、気力でそり立つ壁までたどり着き、170点で4位通過。また、チームLEGENDの長野も52歳という年齢でありながらそり立つ壁に到達するという衰えを見せないパフォーマンスを見せるも、チームは最下位で敗退した。なお、チームBLUEは3位で通過している。
2ndはスパイダークライム15mという今大会だけの特別仕様。代表者2名によるタイムアタックで、両者の合計タイムで順位を決定する。
しかしフランスチームの2人目・キャプテンのシャルル・プジャードが途中で落下、クリアタイムが20秒の扱いとなってしまい、チームはここで敗退した。
3rdはエリアをクリアするごとに10点ずつ得点が加算される方式で、全クリで150点。代表者4名の合計が最も高い2チームがFINAL進出となる。
第1ヒート、チームREDは山本桂太朗がスイングエッジの跳躍前のスイングで後方のサイドワインダーに足が接触したことが影響し、最初の飛び移りで落下するというまさかの展開に。女性対決の第2ヒート、他のチームが軒並みサイドワインダーで落下する中アメリカチームキャプテンのジェシー・グラフがクリフディメンションまで進出する圧巻のパフォーマンスを見せた。
第4ヒート、チームREDは3人終了時点で170点と最下位となっており、既に全員が終了しているオーストラリア・チームBLUEとの点差は110点。つまり、FINAL進出にはバーティカルリミット.BURSTの4本目まで到達しなければならない。そのようなプレッシャーの中、キャプテンの森本は今大会誰も突破できなかったクリフディメンションを難なく突破すると、バーティカルリミット.BURSTの5本目まで到達。しかしまたしても最後の6本目への移行で落下。130点を獲得し、合計300点でFINAL進出となったものの、内宮パークでの練習時点では成功率100%まで仕上げてきただけに、乾が「再現不可能エリア」と断言するバーティカルリミット.BURSTの恐ろしさが改めて浮き彫りになることとなった。その後、アメリカはR・J・ローマンがスイングエッジの1回目の飛び移りで落下するものの、合計320点でFINALに進出する。
FINALは代表者1名による制限時間無制限の一騎打ち。先攻のアメリカチームはスーパーサーモンラダーコンペティションで2連覇を果たしたショーン・ブライアンが挑むも、そのサーモンラダー15段で体力を使い果たしたのか、ゴールした時には既に63秒65もの時間が経過していた。後攻、2年前に完全制覇まであと1秒まで迫った森本にとってこのタイムはもはや敵ではなく、50秒72でクリアというSASUKE最強プレイヤーの貫禄を見せつけ、チームREDが優勝となった。
1st STAGE
腕力、跳躍力、そして多くの人に見られるというプレッシャーに打ち勝つ精神力が必要となる。たとえオリンピックメダリストであっても、EXILE、ジャニーズであっても関係なく落ちる。定番エリアとして、しがみつきエリア、バランスエリア、トランポリンエリア、壁エリア、そして最後にゴール地点まで登るエリアがある。体重が軽い人が有利と言われているが、体重があろうともそれを補うパワーがあればクリアは可能。近年ではタックルなどの重量系エリアも登場した。
主なエリア(現在のエリア)
- 第1エリア(クワッドステップス+ローリングヒル)
丸太登りを元祖に五段飛びのバリエーションなど、様々なエリアが登場した。基本的には瞬発力を求められ、タコ店長たちや運動神経の悪い芸人はこのエリアでどのように魅せるかが肝となっている。ローリングヒルの下りの最上段からの跳躍は危険であるため禁止されている。
ローリングヒルでは第31回にて喜矢武豊が滑ってもがく様がローリングハムスターと称され、鬼龍院翔と又地諒にも伝承した。 - しがみつきエリア(シルクスライダー)
ローリング丸太やロッググリップなど、それぞれ持ち方や体勢は違うが、しがみついた状態で一定距離を進むエリア。回転するエリアだと三半規管にもダメージが及び後のエリアに影響することも。
第37回大会からはかつてのローリング丸太が「ローリングログ」として2ndに格上げされている。(同大会では雨で採用が見送られた為、厳密には第38回大会から) - バランスエリア(フィッシュボーン)
止まれば落ちるというのがかつてのエリアコンセプトだったが近年では悪い足場をいかに慎重に進めるかが重要となっているエリア。 - トランポリンエリア(ドラゴングライダー)
小型のトランポリンを跳躍し、網や棒につかまって対岸を目指す。第5回大会にジャンプハングが初登場してから長らく挑戦者を苦しめる1stの難所として存在し続ける。 - そり立つ壁
円形にえぐれた壁を駆け上る難関エリア。SASUKEオールスターズをはじめ、幾多の選手が阻まれた経験を持っており、山本進悟以外のSASUKEオールスターズは全員一度はここでのリタイア経験を持ってる他、完全制覇者四名全員がここでのリタイア経験が複数回(しかも全員完全制覇を達成した後に)ある。1度で突破するかどうかがクリアの分かれ目となりやすい。第5回大会から第18回大会を除いて存在し続けるSASUKEを象徴するようなエリアであり、大掛かりにもかかわらず数多くの選手がセットを自作して練習している。American Ninja Warriorでは最終エリアになっていることが多く、SASUKEでもその設定が第35回大会で実現した。雨が降るとえげつないほど滑る。 - 最終エリア
綱や網、壁をよじ登るエリア。体力、気力、時間との戦いを制し、登りきった先の赤いボタンを押したとき歓喜の瞬間は訪れる。逆にここでのタイムアップはもはやトラウマである。樽美酒はゴール地点、つまり最長部から落下したことがある。第35回以降はそり立つ壁がこのポジションに置かれている。
2nd STAGE
第1期〜2期では有力選手の通過点であり、時間との戦いがメインだった。しかし第3期に入り、サーモンラダーの登場によって生半可な身体能力では越える事の出来ない難関へ姿を変えた。近年では悲願の1stクリアを果たした選手を沼に叩き落としている。1stの突破人数が多いとたまに鬼畜化するエリアがある。
主なエリア
- スパイダーウォーク→スパイダーラン
壁の間で両手両足を突っ張って前進する。第1期ではステージの半分はこのエリア。動く壁が出来たり、下り移動が出来たり、1stに格下げを食らったりしたが第25回大会以外は皆勤賞。壁と壁の間でやってみた人も多いのではないだろうか。第28回大会から2ndに復活し、スパイダードロップが追加された。近年でもリタイア者が出ているなど侮れない名物エリアである。
商標登録の関係で第40回大会からスパイダーランへ名称が変更された。 - メタルスピン
天井からぶら下がったゴム製の鎖に飛びつき、回転して対岸に渡る。第15回大会に長野誠が落ちた経験がある為、長野誠への嫌がらせで第4期まで不動の第5エリアとして残されたエリア。腕力に自信があっても、体力が残っていても何故か落ちるという現象がよくあった。 - サーモンラダー
壁にかけられたバーを懸垂の要領で上に押し上げる2nd最難関エリアであり、第19回ではここで100人全滅した。長くぶら下がれば時間と体力を奪われるため早い攻略が必要。現在は第4形態の「サーモンラダー上り・サーモンラダー下り(それぞれ別エリア扱い)」となっている。竹田敏浩は全てのバリエーションでリタイア経験があり、山本進悟は全てのバージョンで負けなしである(山本と漆原、菅野のみが持つ記録)。現在では挑戦者もインフレしスイスイと越えていかれることも多いが、6期以降はその代わりとばかりにFINALに段差が大きくなった上に15段というバカげた段数のものが登場し森本と山本良幸以外の挑戦者を綱にすら触れさせずに振り落としている。 - バックストリーム
SASUKE史上初となる水泳エリア。溺れると洒落抜きで命の危険があるエリアの為、横には常にライフセイバーが待機している。前から水面寄りに波が来るため潜水で進むのがセオリーだが、後半のエリアのためそんな体力はない。波が来るのは左側で水槽の右側は比較的波が弱かったが、第32回からスクリューが2本に増えた為難易度が上昇。
Q.漆原裕治「何で上(潜水しないで水面に)あがっちゃうの!?」
A.コング髙橋、日置将士「「だから息があがってんだよ!」」(第29回、橋本亘司の挑戦時) - 逆走コンベアー→リバースコンベアー
第1回から第14回にメタルスピンが登場するまで、ウォールリフティング前の時間・体力削りとして長い間その座を譲らなかったエリアである。
第14回大会でのリストラ後、長い間出番はなかったが、サスケくんが完全制覇した後の第32回大会でのリニューアルでまさかの復活。再び激しい時間との戦いになる……かと思いきやこの回は全員すんなり抜けていった。しかも選手が乗るとなぜかコンベアが止まる。それを受けてかどうかは不明だが第33回以降はベルトコンベアのスピードが倍増し、コンベアも止まらない仕様に変更。バックストリーム後ということもありとにかく滑りやすくなっており挑戦者の体力と時間をとことん削っており、落下する仕様が今になって日の目を浴びた。 - ウォールリフティング
30kg、40kg、50kgの3枚の壁を持ち上げて越える、時間との戦いである2nd最後の関門。素早くくぐり抜けるか、持ち上げて余裕を持ってクリアするかはタイム次第。 RISINGからは2枚目が横にこじ開ける形の「パッシングウォール」が新設されたが第30回大会でまたウォールリフティングに戻った。最近は安全対策からなのか持ち上げた後に降りる速度がゆっくりになって抜けやすくなっている模様。
3rd STAGE
ほぼ全てが腕力を使うエリアとなり、素早くクリアし腕力を温存することが重要となってくる。ただし全ステージ中唯一制限時間がないため(第29回を除く)、エリア間である程度休憩をとることができる(視聴者には見えてないが休憩時間の制限はあるため、その場で寝たりしてしっかり休むことはできない)。リニューアルの度に大幅に難易度が上昇し、ここで100人全滅というのは珍しくない。そのため、その次の大会では難易度調整する事も多かった。
主なエリア
- クリフハンガー
わずか3cmの突起に指先だけでぶら下がり前進する。リニューアルを重ね現在は第8形態「クリフディメンション」となっている。3rdを象徴するエリアであり、ここを誰も越えられず100人全滅ということが第5期までの定番であった。(過去6回あった)
第40回大会から商標登録の関係から「クリフハンガー」という名前が消えた。 - アームバイク
自転車のペダルのような装置を腕でこいで前進する。第2期では第8回を最後に撤去されたが、第3期では第18回、第4期では第27回と何故かちょくちょく復活するエリア。しかし現在までに脱落者はいない。近年では同じ「こぐ」という概念でアイアンパドラーというエリアが登場した。KUNOICHI第10回のBLACKステージで4回目となる復活を果たしたがやはり脱落者はいなかった。 - ボディプロップ
手前の壁に両腕、奥の壁に両足を突っ張って進むエリア。壁の間隔は選手の身長によって調整される。 第17回を最後に撤去されたが、腕力偏重の3rdにおいて珍しく腕力以外も必要であり、かつ十分な難易度を誇ることから復活を望む声も少なくなかった。身長の申告を数センチでもサバ読みする・手の長さを短めにすると計算が合わなくなり、極端に有利不利が出るというエリアになるため復活の予定はないとのこと。第35回には先述の有利不利になる点を逆利用し、足場が動く中で移動する「プラネットブリッジ」が登場したが、日置将士以外の脱落者が出ないまま第39回にスイングエッジと入れ替わった。 - フライングバー
かつては第4期の最終エリアだったが誰も到達してくれなかったため第27回大会で第2エリアに格下げかつ大幅な弱体化(5回?→2回)を食らう。そのまま撤去かと思われたが第6期で復活。第32回大会では雨の影響で無理ゲーと化し、第33回大会でも5人中4人を落とし、かつての最終エリアという存在感を如何なく発揮した。現在では最初のエリアとなっているが、元々最終エリアであったこともあり皿が大きくなったり雨対策で滑り止めのゴムが張られたり等飛ぶ回数の減少以外にも様々な弱体化がなされているがそれでも最初のエリアとしてはかなり難易度が高い。 - バーティカルリミット
1cmの突起が付いた縦に伸びている板に逆手で掴まり横移動する。第28回より新設され、第31回で前後に段差がつき、第32回では2度の段差がつけられ、さらに第41回では自重で回転する機構(通過したら勝手に戻る、何故か二回目の回るゾーンの方がよく回るなど謎の機構もある)が追加。板を挟む握力と突起に引っ掛ける指先の力のみで全体重を支えなければいけないため握力の消耗が激しく、幾多の選手が挑戦中に唸り声を上げた。第32回大会のリニューアル後はウルトラクレイジークリフハンガーから休憩なしで突入するエリアだったため「無理ゲー」と言われていた。第35回以降は休憩スペースがつけられたがそれでも漆原や多田と言った有力選手を沈めたり、先述の回転する機構が追加された第41回では森本を含めた4人の挑戦者全員を叩き落す等猛威を振るう難関エリアである。 - パイプスライダー
レール状の2本のパイプに置かれたバーにぶら下がったまま前進し、最後にゴールへと飛び移る(ただ最初は飛び移らずとも端っこまで行けば普通に足が届いた)3rd最後の難関。飛び移る際はバーが固定されないため、体を振りすぎると後ろに戻ってしまう鬼畜仕様で、最後のジャンプでリタイアした者は数知れず。長野と森本はこのエリアの攻略法を熟知しているのか初挑戦以外は負けなし、最早芸術の域。第2期終焉を最後に撤去されていたが第5期に復活。復活してから初挑戦者となる森本裕介を飲み込み、第37回大会で漆原がバーの脱線でリタイア。SASUKEオールスターズおよび過去の完全制覇者は全員このエリアでリタイア経験がある。完全制覇者全員が落とされたことがあるエリアはこことそり立つ壁の2つのみである。
FINAL STAGE
完全制覇のための最終関門で、ただ上に登っていくだけではあるがここまでの難関エリアを越えた後の疲れ切った状態での挑戦になることに加えて異常に制限時間が厳しいためあの3rdを超えてきた挑戦者を数多く飲み込んできた緑山の象徴とも言えるステージ。かつてはタイムアップと同時にロープが切られ落下する仕様だったが、第3期および第5期以降は安全性への弊害があるためかこの仕様はない。
歴代ファイナルステージ
- 第1期 15m綱登り(座った状態でスタート)。制限時間30秒。挑戦者は延べ12名(同一人物含めないと10名)。秋山和彦が6.0秒を残してクリア。
- 第2期 12.5mスパイダークライム(スパイダーウォークの垂直版)から10m綱登り。制限時間30秒。挑戦者は延べ10名(7名)。長野誠が2.56秒を残してクリア。
- 第3期 13mヘブンリーラダー(縄梯子)から10mGロープ(綱登り)。制限時間40秒(23回-、22回までは45秒)挑戦者は延べ8名(7名)。漆原裕治が3.57秒を残してクリア。
- 第4期 20mアルティメットロープクライム(綱登り)。制限時間40秒。挑戦者は延べ2名。漆原裕治が6.71秒を残し初披露でクリア。史上初の2度目の完全制覇。
- 第5期 12mスパイダークライムから12m綱登り。制限時間30秒。挑戦者は延べ3名。森本裕介が2.59秒を残してクリア。
- 第6期 8mスパイダークライムから7mサーモンラダー(15段)、そこから更に10m綱登り。制限時間45秒。挑戦者は延べ5名(3名)。森本裕介が2.52秒残してクリア。史上2人目の2度目の完全制覇。
- 第7期 東京オリンピックスポーツクライミング日本代表の楢﨑智亜、野口啓代夫妻が監修。スピードクライミングの壁とホールド(突起のこと)が使用された「スピードクライミング」が8.5m、壁の最上部に到達した後は、壁を足場として7mサーモンラダー(15段)から10m綱登り。制限時間45秒。現在3名が挑戦。
主な出場選手
SASUKEオールスターズ
SASUKEの最初期から活躍し、3rdの常連である6人の有力選手の総称である。いずれも単独での最優秀成績を経験している。結果などはWikipediaに詳しく書いてあるのでそちらも参照。
- 山田勝己(ミスターSASUKE)
記事参照。 - 山本進悟(ガソリンスタンド勤務→自動車整備工場→トレーニングジム経営)
第1回大会の初出場から参加しているSASUKE唯一の皆勤賞であり、第3,7回大会ファイナリスト。かつてはガソリンスタンドの店員→所長→エリアマネージャーとして有名であり、現在はトレーニングジム「バリアンテ」の経営者となっている。3rd進出は11回を記録。第3期からはケアレスミスが目立ち始め、まさかの所でリタイアする場面も出ていた。第28回をもって一度引退を明言するが撤回、心機一転予選会を勝ち上がって出場した第29回大会では見事1stをクリアして見せた。奥さんの辛口コメントもなかなかに秀逸。近年では1stでのリタイアが続いており、9大会連続の1stリタイアとなっていたが第40回大会で見事1stをクリア。後述のケイン・コスギとともに最年長クリア記録を打ち立てた。 - 秋山和彦(元毛ガニ漁師→逢和治療院 院長)
史上初の完全制覇者。第4回大会ファイナリスト。通称「毛ガニの秋山」。かつてはレスリングでオリンピックを目指した夢、父の後を継いで毛ガニ漁師となることも先天性の弱視が原因で諦め現在は「逢和治療院」の院長となっている。抜群の運動神経と圧倒的な腕力で第4回大会に完全制覇を達成。第2期から登場したジャンプハングには弱視の影響もあり何度もリタイアを喫した。秋山の視点で見るとネットまでほぼ見えず、反射神経で掴まっていることがわかった。長野の完全制覇を見届けた後引退を宣言、その後何度か出場したが第28回大会を持って完全に引退。その後第40回大会には出場している。 - 竹田敏浩(消防士→加圧ジムトレーナー)
かつては「史上最強の消防士」と言われ、消防団募集のポスターにもなったことがあった。現在はヒーリングスペース「Anju」の加圧トレーナーとなっている。3rd進出13回、7大会欠場なしで連続3rd進出という未だ誰も破っていない記録を持っているが、オールスターズで唯一FINAL進出の経験がない。初出場からかなり時間が経っても1stをクリアする実力を持ち、クリア時には長野とのだいしゅきホールドが見られた。
心臓の疾患(心房細動)により第40回大会前に自身のYouTubeで引退を表明。 - 長野誠(漁師→船員)
史上2人目の完全制覇者。第11,12,13,17,23回大会ファイナリスト。通称「史上最強の漁師」。ゼッケン100を15回経験。余裕かつスピードクリアを竹田と共に争っており、パイプスライダーを驚異的な速さで突破していた。3rd進出回数は11回を誇り山本進悟と並んで2位。外国でも名前が知れ渡っており、後述の新世代も長野に憧れて出場を志しており、その影響は計り知れない。第32回大会を持って正式に引退したが、第38回に電撃復活。第40回にも出場したが、道中で足を痛めたこともあり往年のスピード感がすっかり薄れていた。ただしフィッシュボーンで骨を平然とやり過ごすなど、かつての最強の片鱗も見せている。 - 白鳥文平(千葉県印旛村役場→印西市役所勤務)
第12回大会ファイナリスト。トランポリンを片足で跳び成功させ、3rd初挑戦でクリアしたことから大きく注目された。第2期ではクリフハンガーに無敗、長野に対抗できる数少ない存在として活躍した。初出場の時点で30台後半だったこともあり、第21回大会を最後にしばらく出場はなく、実質引退のような形であったが第30回記念大会で久々の出場。
SASUKE新世代
漆原を始めとする第22回大会以降予選会から成績を残してきた若きメンバーは「新世代」と呼ばれており、多くは予選会から勝ち上がってきている。
- 漆原裕治(靴のハルタ 営業)
第24,27回大会完全制覇者。第22,24,27回大会ファイナリスト。最優秀成績は4度経験。20年以上の歴史を持つSASUKE史上初の2度の完全制覇を成し遂げた「SASUKEの王様」。SASUKEは初回から視聴しており、出場を目指して2003年頃から予選にも参加していたが、初出場は放送開始から11年後の第21回大会だった。第22回大会でのFINAL進出により、オールスターズ全盛のSASUKEに新世代の名を広げた立役者。一時は1stリタイアが続くなど低迷していたが、40歳を超えて再び覚醒したのか第36回大会から2大会連続で3rdに進出、その後も第40回第41回で連続に3rdに進出しこの4回の3rd挑戦全てでクリフに到達し跳躍失敗も一回だけとむしろ完全制覇した頃より安定した成績を残している。雑誌の表紙を飾ったことがある。最近はすっかり涙腺が緩くなってきた。「俺をもう泣かすな」
最近ではYouTubeで動画を出しており、各選手の反省会を流してくれる。
完全制覇後もその肉体は衰えず、第41回大会で45歳にして3rd進出という記録を樹立した。 - 長崎峻侑(トランポリンパフォーマー)
第17回大会ファイナリスト。SASUKEでは初出場1stクリアと華々しいデビューを飾っており、年々成績を上げていった。本業のトランポリンに専念するために一時期出場が無かったが、トランポリン選手を引退後、第29回大会で10大会ぶりに出場。時間をフルに使った確実なクリアが特徴。基本的にセット練習をせずトレーニングのみでSASUKEに挑んでいる。近年では1stリタイアが続き3rdからは遠ざかっている。
復帰以降の出場12回では謎に扱いが悪く、第29回大会では復帰戦なのに1stダイジェストされ、以降1stクリアをフル放送されたのが第32回と第35回のたった2回(内クリアは5回)。第40回では5大会ぶりのクリアも1st、2nd共にダイジェストであった。 - 鈴木祐輔(アウトドアインストラクター→中学校保健体育教師)
3代目SASUKE先生。ライフセービングの元日本代表であり、様々なスポーツを経験するアスリート。第2期に初出場しており、第32回で悲願の1stを突破。水泳部の顧問なこともありバックストリームは得意としている。第39回は43歳にして3rd進出を果たし、最年長進出記録を更新、続く第40回大会でも44歳で更新といまだ衰えないグレートティーチャーである。 - 又地諒(塗装工→配管工)
第27,30回大会ファイナリスト。小学6年生の頃からSASUKEで活躍することを志し、「自分からSASUKEを取ったら何もない」と豪語する。肺気胸にかかってしまい入院したり、足を怪我したりと満身創痍での挑戦が続く中、3rdにおいては過去2度の挑戦でいずれもFINALに進出している。5大会連続1stリタイアを喫し引退も考えたが第36回大会にて見事復活。その後は盛り返してきており、3rd無敗の記録は途絶えたものの未だ衰えない実力を持つ。
ちなみに新世代の枠ではあるが、年齢的には後述の森本世代のほうに近い。(漆原とは11歳差である)
また第40回記念大会では選手としてのトレーニングの傍ら、復活参戦を決めたケイン・コスギのコーチも務めた。 - 川口朋広(運送業→クライミングシューズメーカー取締役→ALTIOR社長)
第30回大会ファイナリスト。元不良だったが、SASUKEと出会い更生した経歴を持つ。常に先を見据えたクレバーな発言をし、観覧時は挑戦者に対して冷静かつ的確なアドバイスをする(が、自身のクリア時にはヤンキーに戻る)。番組スタッフも認めるそのクレバーな発言故に「教授」というあだ名をつけられている。そり立つ壁では3大会連続で阻まれたことがあり、その頃はTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEから3名に指導を行なっていたが、自身含め誰1人1stを超えられない川口暗黒期であった。 - 日置将士(キタガワ電機 店長)
青いポロシャツがトレードマーク。愛のある人柄から出場者から芸能人、海外選手まで広く交流を持つムードメーカー。SASUKEのリアクション担当。SASUKE4兄弟・次男。クリフハンガー撲滅委員会会長。オールスターズの白鳥とは同郷で、第25回の出場前には激励を受けていた。何度も3rdを経験している実力者だがゼッケンが序盤から中盤に配置されることが多く、活躍初期は彼がクリアするかによってその後の流れが決まるという重要なポジションを担っていた。過去3回も1st初のクリア者と3rdのトップバッターを経験している。9大会ブランクなしで1stクリアという記録を持っていたりと新世代組の中では抜群の安定感を誇っているが、3rdではクリフシリーズで全敗と鬼門となっている。 - 菅野仁志(ビルメンテナンス業)
第23回大会ファイナリスト。漆原と共に新世代の名を広めた選手。ファイナリストになったあとしばらく成績が低迷したが、第5期は全大会で3rdまで進出。美しい体で出場するというこだわりがあり、自身が編み出したウェイトトレーニングを主体としている。肩に脱臼癖があり、それが原因でリタイアの憂き目にあったことがある。第6期では1度も1stステージを突破できなかった。ドラゴングライダーにて4回連続リタイアを経験。出るたびに「原点回帰」と言われている。 - 橋本亘司(ジムインストラクター→島根県浜田市体操協会→整体師)
第24回大会ファイナリスト。「完全制覇で親孝行を」と語り、両親とともに完全制覇を夢見る新世代随一の好青年。第27回において当時3rdの最難関であったアルティメットクリフハンガーを初めてクリアした。かつて開催されていた予選会を3大会連続(21,22,23回)で勝ち上がってきたのは現時点で橋本のみ。第29回を最後に特発性側弯症のため長らく出場が途絶えたが、第40回大会でオーディションを突破し電撃復帰を果たした。
森本世代
完全制覇者の森本裕介を中心とした5名の有力選手を以下に記す。第36回で以下の選手が紹介され、第6期からのSASUKEを支える期待の挑戦者である。
- 森本裕介(IDECソフトウェアエンジニア)
第31,38回大会完全制覇者。第31,35,36,38,40回大会ファイナリスト。ASEAN OPEN CUP銀メダリスト。初挑戦時は第18回大会、なんと15歳だった。大学生時代にアルバイトしていたクライミングジムの常連から「サスケくん」との愛称をつけられていた。ビデオや自作セットでの徹底的な研究が特徴で、難関エリアを丁寧かつ堅実にクリアする他、一度リタイアを喫したエリアやステージを徹底的に研究し尽くし、逆に自らの得意分野へと変える離れ業までやってのける。中でも3rdに対する適性は抜群で、クリフシリーズはクレイジー以降の挑戦しかないにも関わらず驚異の無敗を誇る。最優秀成績は長野と並び8度経験しFINALも5度経験。第37回大会では実に11年ぶりの1stリタイアとなってしまったが、第38回大会で2度目かつ長野誠が果たせなかった初のゼッケン100での完全制覇を達成。しかも雨が降っている状態で。山田勝己からは「サスケくんやなくて怪物くんやで」と言われた。第40回大会では本人曰く「どこが危なかったとかはなかったけどちょっと持久力不足だった」と意味が分からないことを言いながら全く危なげなく3rdステージを突破、視聴者どころか参加者すらあまりの難易度に苦笑いするしか無かった7期FINALを一発で陥落寸前に追いやる等現在のSASUKE出場者の中では群を抜いた実力を誇っており33回大会以降の不動のゼッケン100番としてトリを勤めている。森本以外のファイナリストが出るといかに森本が次元が違うかということを再認識するのが恒例である。その一方実は運動音痴。(登場最初期は実際1stでのリタイアを繰り返しており、漆原のYouTube等ではバスケットボールでSASUKEで見せる姿から想像もつかない信じられないシュートを繰り出したりしている) - 佐藤惇(日本パルクール協会 会長)
第21回大会初出場。高校生の頃から出場を続ける、日本人として初めてパルクールの国際指導員の資格を得たすごい人。近年ではついにパルクール協会の会長まで登りつめた。パルクール界隈での通称はサリー。1stリタイア経験は初出場の1度しかなく、現時点でブランク込みだが9大会連続3rd進出中という竹田を超える記録を持つ。しかしほとんどがクリフシリーズに阻まれており、日置と同様に鬼門となっている。久々の出場となった第32回から挑戦がやたらとダイジェスト扱いされていたが、第35回では今までの不遇っぷりから一転、挑戦はすべてフルで放送され、再現ドラマまで作られたうえでパルクールを始めたきっかけが放送された。第41回では1st・2ndともにパフォーマンスを仕込みながら圧巻のクリアを見せ、巷ではダイジェスト対策だと大きな反響を呼んだ。なおテーマ曲がトランザムや完全勝利であり、ネットでたびたび話題になる。 - 山本桂太朗(栄光ゼミナール講師)
第20回大会にて予選を突破し初出場、当時はメガネの坊主だったので仲間内からの愛称は「コメ」。しばらく出場はなかったが第29回に久々に出場を果たす。ボルダリングで鍛えたそのポテンシャルは森本からも「3rd最強」という太鼓判を押されている。クリフやバーティカルリミットを涼しい顔で突破する驚異の実力の持ち主。過去5度の2ndリタイアを喫していたが第39回大会にてついに3rdへ進出。続く第40回ではパイプスライダーまで到達した。第41回大会ではバーティカルリミット.BURSTでリタイアしたものの、3rdステージ最強の男という看板が偽りでないことをついに証明、自身初の最優秀成績に輝く。 - 多田竜也(山形県庁 理学療法士)
第17回大会初出場、第37,40回大会ファイナリスト。「山形の星」サスケくんよりも早い14歳での初出場であり、彼も認めるポテンシャルを誇っていたがなかなか結果が出なかったが、第36回大会ついに悲願の1st突破。得意とする3rdまで進出し森本世代の恐ろしさを知らしめた。続く第37回大会では安定したパフォーマンスで3rdまで進出。1stでリタイアしたサスケくんの無念を背負い見事FINAL進出を果たした。現在6大会連続3rd進出、うち2大会はFINAL進出という抜群の安定感を誇り、第39回は最後の挑戦者にして初の最優秀成績者となっている。 - 荒木直之(カーデザイナー)
第29回大会初出場。ベトナム版SASUKEの日本人唯一のファイナリスト。第35回では圧倒的なスピードで進んでいくもトランポリンの跳躍に失敗し本人にとってもトラウマになった。続く第36回ではドラゴングライダーを突破しトラウマを克服。勢いのまま3rdまで進出しウルトラクレイジークリフハンガーの跳躍1回目を成功させた。その後はあまり目立った成績はなかったが第40回大会で3rdに舞い戻った。しばらく偶数の大会で1stをクリアしていたが、結婚を機に再スタートした第41回大会で連続3rd進出し奇数大会で1stクリアできないジンクスを打ち破った。
外国人選手
アメリカではAmerican Ninja Warriorの名で人気を博し、世界165の国・地域で放送されているSASUKE。本場SASUKEを目指し各国で予選会が行われており、代表と言うだけあって優秀な成績を残していくことが多い。代表以外にプロスポーツ選手も多数出場しており、同じく優秀な成績を残している。それら以外にも、時たま高い身体能力と圧倒的存在感を持つビックリ外人が唐突に現れることがあり、完全制覇者が出た大会でよく見かける。
- レネ・キャスリー(サーカス団の象つかい)
Ninja Warrior Germanyの団体戦にて2度の優勝の実績をひっさげて、第37回大会に初出場。ドリューを超える指の力を川口から評価されており、そのポテンシャルを遺憾無く発揮。1stクリア時には側宙を決め、会場を沸かせた。3rdでは初見でクリフハンガーとバーディカルリミットを突破し、パイプスライダーも長い足で余裕の着地を決めて初出場FINAL進出という記録を打ち立て、FINALではサーモンラダーで脱落するも初出場での最優秀成績者となり強烈な印象を残した。その後、2021年にNinja Warrior Germany初の完全制覇を達成。第41回大会で4年振りに出場、1stは梶原に次ぐタイムでパワーアップして戻ってきたぞと猛アピールしたがクリフ2本目でリタイア、連続FINAL進出はならなかった。 - ジェシー・グラフ(スタントウーマン)
ハリウッドの多数の映画で活躍し、国際的な賞も得ているスタントウーマン。アメリカ版SASUKEことAmerican Ninja Warriorにて、史上初めて女性で1stステージを突破している。その肩書を持って挑んだ第34回大会にて史上初めて本家SASUKEで女性による3rdステージ進出を果たしてみせた。第37回大会でも余裕で3rdに進出した。 - ダニエル・ギル(礼拝指導者 兼 ジムトレーナー)
2023年に史上4人目のAmerican Ninja Warrior完全制覇者となり、その肩書きを引っ提げて第41回に初出場。いきなりポスターに映りこんだため日本での完全制覇の期待も高まっていた。結果は3rdのクリフ2本目でリタイアではあったが、アメリカ勢の底力は十分発揮した。 - ドリュー・ドレッシェル(自動車整備士→ジムトレーナー)
先述の通り第27回でほろ苦いデビューをしたアメリカ代表。アメリカ版SASUKEことAmerican Ninja Warriorの人気選手の一人。普段はSASUKE専用トレーニングジムのインストラクターをしており、仕事から趣味まで私生活がSASUKE一色でもある。
SASUKE ASEAN OPEN CUP 2014で個人最優秀成績を残したことで第30回大会に出場。6大会連続3rd進出の記録を持つが第36回大会にてついに途絶えてしまう。リニューアルされて鬼畜化したウルトラクレイジークリフハンガーを初見で攻略する離れ業をやってのけた。第36回大会を最後に出場はないと思われる。
ANWにて完全制覇を果たすもとある事から逮捕され、完全制覇を剥奪された。
山田軍団「黒虎」
「ミスターSASUKE」山田勝己の山田勝己による山田勝己のための軍団。山田引退後、最後まで果たせなかった完全制覇という夢を託し結成された若者たち。山田のキャラクターからちょいちょい番組側からイジられるようなポジションであったが、現在では1st前半の目玉選手として活躍している。というより、山田がイジられている。
- 山本良幸(保健体育教師)
第37回大会初出場。第40回ファイナリスト。山田勝己も認める「ミスター黒虎」。初挑戦で1stクリアを果たし、2ndでは佐藤惇を抑えて最速タイムを達成するなど、鮮烈なデビューを果たし第40回FINALでは森本以外で初めてサーモンラダー15段を突破するなど参加者の中では森本に次ぐ実力を持つ。複数回出場で未だ1st、2nd無敗の記録を持ち、黒虎を大躍進させた不動のエース。
ちょいちょい変顔をしたり、セーフや敬礼のポーズをとったり、山田のアドバイスを無視したりなど随所で笑いをとってくる。 - 中島結太(中学生→高校生)
第40回大会初出場。2021年に若干13歳で黒虎に加入した山田軍団の期待の新星。その運動能力はあの森本ですら太鼓判を押すレベルで、初出場となった第40回では14歳にしていきなり最終エリアのそり立つ壁まで到達。さらに第41回で1stをクリアすると、2ndではサーモンラダーを爆速で攻略するなど実力の片鱗を見せつけていた。
- 伊佐嘉矩(陸上十種競技選手)
第36回大会初出場。現役の十種競技の選手であり雄叫びをあげる気合の入ったパフォーマンスが特徴。第36回大会では気合が空回りしたのかローリングヒルであっさり落ちてしまったが、続く第37回大会ではその汚名を見事に返上、さらに第38回も3rdまで進出。山田をFINALまで連れていくことを誓う。が、第39回大会前に脱退、アッコ軍団【赤虎】へと電撃移籍を果たしたが、続く第40回大会では「元山田軍団」とだけ表記された。3rdに4連続で敗れたことを契機に今一度自分を見つめなおすため、第41回大会は欠場。 - 山本浩茂(ゲームセンター従業員)
第29回大会初出場、通称「セガ」。第29回大会では黒虎のトップバッターを担い、続く第30回大会では1st最初のクリア者となった黒虎の立役者。出場の度に着実に成績を伸ばしていたが、近年では黒虎の枠の減少もあり出場していない。 - 小畑仁志(海苔機械メンテナンス)
第32回大会初出場、通称「海苔」。山田からの期待を一身に背負ったもののトランポリンを苦手としているせいか実力を発揮できずにいたが第34回大会で見事覚醒、黒虎初の3rd進出を決めた。現在は脱退している。
芸能人選手
- ケイン・コスギ(俳優)
第8回大会ファイナリスト。筋肉番付の金看板、サスケの黎明期を支えた、SASUKEと言えばと聞かれた際に山田勝己と並んで名前を挙げられるくらい有名な選手。1stでリタイアしたことがなく、第8回にはFINALに進出。豪雨の中のFINAL挑戦は今も人々の心に焼き付いて離れない。第22回大会にはニセモノが出ていた。
そして第40回大会では21年ぶりの電撃復帰。昔と今のSASUKEの難易度の違い、48歳という肉体の衰えから1st無敗伝説がなくなってしまうと誰もが感じていたが、その不安をかき消すように昔と変わらない動きを見せ1stを突破。往年のSASUKEファンを歓喜させた。第41回大会は怪我により出場しなかったが、又地の応援に駆け付けた。 - 大森晃(おさる、モンキッキー)(お笑い芸人、元アニマル梯団)
第1,2,3回大会ファイナリスト。運動神経がいい芸人として筋肉番付に出演しておりSASUKEにも第1回大会から出場。高い身体能力を遺憾なく発揮し3大会連続のFINALステージ進出という記録を打ち立てた。しかし第2期からは難易度の上昇についていくことができず、1度も1st突破ができなかった。近年もちょこちょこ出場しており、クリアとまでは行かないが年齢のわりにはキレのある動きを披露。まさにおさる。 - 池谷直樹(タレント)
スポーツマンNo.1決定戦におけるケインのライバルとして真っ先に名前の挙がる存在。第2期では安定して3rdまで進出し続けたが、第3期では低迷してしまう。しかし第4期では1stを2度クリアしており長期に渡り活躍を続けている。モンスターBOXの世界記録を持つほどの高い跳躍力と俊敏な動きが武器。
近年は後輩の武藤智広が3rd常連へと成長したため、その応援に駆けつけている。 - なかやまきんに君(お笑い芸人)
座右の銘は「健康のためなら死ねる」。第2期では唯一、お笑い芸人として1stクリアを達成している。第30回大会では11年ぶりとなる1stクリアを果たした。第33回大会ではトップバッターとして出場。 - 石丸謙二郎(俳優)
還暦を超えても挑戦し続けた驚異の肉体を持つベテラン俳優。肉体派芸能人として番組からオファーが来るのを期待していたが、いつまでたっても来ないので一般参加枠で応募して出場した。イージー設定ではあるがそり立つ壁を超え1stクリアまであと一歩と迫った経験もあり、史上最年長のクリア選手として期待がかかったが、第31回大会以降は出場していない。 - 森渉(俳優)
初出場は第16回大会。最強スポーツ男子頂上決戦でも好成績を残している。第33回大会で初出場から12年越しの1stクリア。妻の金田朋子も出場したことがあるがローリングヒルでリタイア。 - 佐藤弘道(タレント)
NHKの体操のおにいさんで有名。第18回大会に初出場し第22回大会では芸能人初となるサーモンラダーを突破。ちなみにその時すでにおにいさんは40歳になっていた。 - ワッキー(お笑い芸人、ペナルティ)
サッカーで鍛えた圧倒的スタミナを持つお笑い芸人。第3期の第20回大会から出場していたものの中々1stをクリアすることができなかったが、第27回大会で悲願の1stクリアを果たした。第5期では2度1stをクリアしているが2ndのサーモンラダー系を苦手としている。 - 樽美酒研二(ゴールデンボンバー)
今最もSASUKEを愛する芸能人。SASUKE4兄弟・長男。フェイスペイントが特徴の彼であるが、つけている状態だと体力を消耗するという理由から出番までは素顔にサングラスで待機している。出場するたびに肉体が進化していき、第31回大会では悲願の1stクリアを果たす。第35回大会では彼の前の95人中3人しかクリアしていないという状況の中、見事なパフォーマンスを見せ1stを突破し、第6期芸能人選手最強の呼び声も高い。続く第36回大会前には自腹で倉庫を借りて猛特訓。悲願の3rd進出を果たし大号泣。しかし直近の3大会では不振に陥っており、第39回は初めて喜矢武の成績を下回ってしまった。 - 喜矢武豊(ゴールデンボンバー)
クリアを果たせない樽美酒に喝を入れるため第31回大会初出場。その初出場ではローリングヒルの登りでローラーが回転しもがく姿をハムスターとファンに呼ばれた。続く大会ではタイファイターでいるかのように落ちたことから「イルキャン」と呼ばれた。ガチの樽美酒に対してネタ扱いされることが多い一方で、前述の通りドラゴングライダーと深い因縁を持つ人物でもある(第35回で初めてバーに触った選手であり、第36回は1本目を掴むも落下、そして第39回はまさかの突破で最終的に2連そり立つ壁の2枚目まで進出)。道中の動きも非常にスムーズであり、芸能人の中では高い実力を持っている。
なおゴールデンボンバーの歌広場淳も「水曜日のダウンタウン」内で内容はやや違うが1stに挑戦したことがあり、鬼龍院翔も第40回大会で欠場した樽美酒の代わりに出場し、メンバー全員がSASUKEに挑戦した。 - 塚田僚一(A.B.C-Z)
ジャニーズから初参戦。高い身体能力をSASUKEでも存分に見せつけている。第33回で悲願の1stクリアを成し遂げ、続く第34回も連続クリア。完全制覇者の漆原裕治を師として仰いでいる。近年は成績の不振、後輩の躍進が続いていたが、第40回大会では後輩全員がリタイアする中で1stをクリア、先輩の底力を見せつけた。 - 岩本照(Snow Man)
塚田の後輩にあたるSnow Manのリーダー。SASUKE4兄弟・末っ子。第33回大会に初出場を果たすも、塚田とは対照的に1stスタートエリアでいきなりリタイア。5大会連続で1stに阻まれていたが第38回大会で悲願の1stクリア。続く第39回も盤石のパフォーマンスで1stクリアを果たした。近年はグループ名と掛けてゼッケン88を付けることが多い。クールな外見とは裏腹に感情は豊か。 - 才川コージ(俳優)
第37回大会初出場で1stクリアを果たし、続く第38回大会でも連続クリアをした芸能人期待の新生。トリッキングで鍛えた抜群の運動神経でSASUKEに挑む。第38〜40回ではいずれも1人目の1stクリア者となっている。抜群の1st適性を持つが2ndステージを鬼門としている。第41回大会は仕事の関係で欠場。 - 梶原颯(吉本坂46→筋肉俳優)
第38回大会初出場で1stクリア、2ndはクリア目前でタイムアップという惜しいところまで迫った有力選手。スポーツ男子頂上決戦でもモンスターボックス21段の記録を持っている。上記の才川ととても仲が良く、一緒に反省会動画を上げたりしている。第39回では3rdへと進出し、完全初見で新エリアのスイングエッジをクリアしてみせた。驚異の10パック腹筋を誇り、事あるごとに脱ぐ。盟友・才川が欠場した第41回大会では1st歴代最速タイムを叩き出す。 - 菅田琳寧(7 MEN 侍)
- 山葵(和楽器バンド)
第38回大会初出場。SASUKE4兄弟・三男。バンドマンでなければ根っからのSASUKEオタクであること主張しており、仕事の合間に常にトレーニングを行っている。第38回大会と第39回大会ではドラゴングライダーでリタイアしたが、2大会振りの出場となった第41回大会では因縁のドラゴングライダーを突破し、4兄弟最後となる1st初クリアを果たす。快進撃は止まらず、勢いそのままに3rdクリフディメンションまで到達してみせた。
その他有力選手
近年の出場者ではあるが、現時点では上記の勢力に所属していない選手を以下にまとめる。
- 宮岡良丞(愛媛銀行 職員)
第41回大会初出場にして最優秀成績者。10年間書類選考に阻まれ続けながら、本戦出場を夢見続けた苦労人。迎えた初出場では3rdステージまで難なく突破し、人類で初めてバーティカルリミット.BURSTへの到達を果たす。
- 武藤智広(サムライロックオーケストラ パフォーマー)
池谷直樹の秘蔵っ子として、第38回大会に初出場。同大会ではドラゴングライダーにてリタイアとなったが、これで闘争心に火が付いたか多くの選手のもとへ出向き合トレを敢行。第39回ではリベンジを達成し、3rd進出を果たす。その後も着実に成績を伸ばし、第41回では自身初のクリフディメンションへと到達した。
現在出場していない選手
過去ファイナリストであったり3rd進出を果たしたりと結果を残したが引退及び長年出場していない選手を以下にまとめる。
- 朝岡弘行(アマチュアボクサー→小学校教師→絵本作家志望→ジムインストラクター)
第12回大会ファイナリスト。元祖SASUKE先生(ただし第35回大会に吉永克己が出場した際に朝岡を指して二代目SASUKE先生と言われているシーンがある)。第4回にパイプスライダーまで進出するも、その後は3大会連続でジャンプハングに阻まれる。3大会ぶりに出場した第10回に克服してからは成績を伸ばしていき、ついに第12回にて3rdへのリベンジを果たす。しかしその際に「半年間休職してトレーニングに臨んだ」と放送されたのがまずかったのか、以降は絵本作家志望と肩書きを変えて出場、放送でもダイジェストやカットなど不遇な扱いをされるようになった。第15回を最後に出場はなかったが、近年はSNSで後進の選手たちと交流しており、2021年末には赤坂サカスのSASUKEイベントに姿を見せた。 - 髙橋賢次(佐川急便セールスドライバー→運送会社KONG EXPRESS経営)
第24回大会ファイナリスト。通称コング髙橋。2000年の第5回大会から出場を続けたオールスターズクラスの大ベテラン(ただし第7回の次の出場は第16回と大きなブランクがある)であり、10年以上の長期に渡り好成績を出し続けた実力者。2代目クリフハンガーからクレイジークリフハンガーまで全てのクリフハンガーを経験し、いずれでもリタイア経験がある。第29回まで2ndのクリア率は100%で、且つ驚異的なスピードクリアが特徴(クリアした8回中6回が最速タイム)。ちなみに坊主頭になったのは第18回からである。クリア時にはよく雄叫びをあげ、凄まじい顔芸を披露したことも。第35回大会をもって引退した。 - ヨルダン・ヨブチェフ(体操 ブルガリア代表)
ブルガリアが誇る体操オリンピックメダリスト。初出場の第8回では1stを0.00秒残しクリア、そしていきなりファイナリストになるなど強烈な印象を残した。ロープクライムを驚異的な速さで登り切る腕力を誇る。第12回大会に復活参戦し、その後は第23回までで通算7回出場している。スポーツマンNo.1決定戦でもモンスターボックス世界大会に参加するなど、筋肉番付シリーズと縁の深い人物である。 - 奥山義行(ジムインストラクター→運動教室主催)
第24回大会ファイナリスト。世界陸上200mの元日本代表でもある。クールに見えるが実はそうでもない(本人談)。37歳と遅い初出場だったが、2nd、3rdと地道に成績を伸ばしていき、2010年元日には39歳でFINALまで進出した。第26回では40歳での最優秀成績も経験。2019年12月現在、史上最年長ファイナリスト(当時39歳)且つ史上最年長最優秀成績者(当時41歳)でもあり、40代で3rdに進出した初の選手である。なお長年にわたり3rd進出最年長記録の保持者(41歳)であったが、こちらは第39回に鈴木祐輔によって更新された。第29回大会を最後に出場はない。 - 朝一眞(大工→植木職人→型枠大工)
背中の文字がトレードマーク、自他共に認める「SASUKE史上最も熱い男」。 菅野と同じくRISINGから4大会連続3rd進出の記録を持ち、最速記録も多く持っている。第31回大会1st前に恋人に結婚指輪を渡し、プロポーズをした。スピードクリアに定評があり、出場8回のうち1stリタイアは2回のみ、2ndリタイアは1回のみという安定感も持つ。第33回大会では応援の太鼓の音が鳴り響いた。第34回大会以降出場していない。 - ラギヴァル・アナスターズ(タヒチアンダンス講師)
タヒチ出身のタヒチアンダンス講師。第31回大会にて初出場1st最速クリアという衝撃のデビューを果たし3rdに進出。完全制覇の大会に現れ、次回以降それっきりになってしまうビックリ外人枠かと思われたが続く第32回大会でも1st、2nd同時最速タイムを叩き出す活躍を見せた。第34回でも3rdに進出してみせたが、第35回以降出場していない。 - リー・エンチ(プロロッククライマー)
第24回大会ファイナリスト。台湾予選を勝ち抜いたプロロッククライマー。初出場の第17回大会は2ndまで進出。第21回大会から6大会連続で1stクリアを果たし、第24回大会ではファイナリストになった。パフォーマンスだったりタイムだったりとにかく危なっかしいが、安定感だけはとてもいい。第30回大会を最後に出場していない。
その他の選手
結果よりもパフォーマンスで会場を沸かせた選手たちを以下に記す。
- 飯島豊久
人呼んで「和製ブルース・リー」第1回に出場経験のある山本進悟と並ぶレジェンド。初出場では見事1stをクリアしており、五連ハンマーまで到達(山田勝己と同じ成績)。以後1stはクリアしたことはないが、誰よりもかっこいい丸太登りをはじめ、派手なパフォーマンスで緑山を大いに盛り上げた。 - 立川福裕
人呼んで「スーパーマン」第1回から出場し、第3回以降はスーパーマンの格好で挑戦するも、一度も1stをクリアできず実況から「飛べないスーパーマン」と呼ばれた。しかし、娘から「恥ずかしいからやめて」と言われ続けたため、第10回を最後に出場していない。 - 妃羽理
お父さんの腕と、お母さんの胸を併せ持つ「史上最強のニューハーフ」。初田アナは最初「ひばりちゃん」と呼んでいた。1stクリア経験はないもののそり立つ壁まで到達する高い身体能力でニューハーフ初のクリアが期待されていた。 - 倉持稔
千歳船橋の居酒屋「江戸っ子」の店長で通称「世界のタコ店長」。初出場の時点で54歳であり、第1エリアすら超えるのが絶望視されていたが、第15回で見事に第1エリアを突破。第26回では還暦を超えたにも関わらず第3エリアのローリングエスカルゴをあと一歩で突破まで迫った。第28回を最後に出場はなかったが、2022年1月にSASUKE公式YouTubeにて元気にしている様子が取り上げられた。その後第40回では会場に訪れていた。 - 原島雅美
通称「ハングライダー男」初出場では数歩ではあるがハングライダーに乗ったまま歩いていた。文房具メーカー勤務からたこやき販売員に脱サラ。彼の作る自己PRのVTRが非常に出来がいいらしい。第27回を最後に出場はないが、第40回では会場に訪れていた。 - 青木保夫
「魅惑の立体造形家」毎回SASUKEのエリアの模型を製作し持参する。体重38kgというある意味驚異の肉体が特徴。出場経験は多いが、一度も1st第1エリアを超えたことはない。倉持・原島とともに「三人衆」と呼ばれており、大会前に一緒に練習することもあった。ヘルメットが特徴。第27回を最後に出場はない。 - 鳥澤克秀
ウェイトリフティング元日本代表。この経歴のおかげで過去にはアマチュア版のスポーツマンNo.1決定戦に出場しており、そこでは跳び箱に正面からぶつかっている映像が紹介される(実際は13段は成功させているが)。毎回挑戦前に重量挙げや、リンゴやらペットボトルやらを握りつぶすなどのパフォーマンスをするが、それで力を使い果たすこともしばしば。頭から落下することで有名。第32回では重量挙げのバーに足が引っかかってスタート地点でずっこけてしまった。 - 松田大介
群馬にて松田水道を経営。初出場でオルゴールを作ってからリタイアするたびエリアを作り続け、手動だったフィッシュボーンは手動から電動、そして逆回転も再現。あまりのクオリティの高さから常連選手から合同トレーニングで通しのトレーニングができたり、芸能人や海外選手も訪れる場所となった。期待とは裏腹に結果を出すことは出来ず、第40回大会では挑戦直前に引退を言い渡される。結果フィッシュボーンでリタイア。
実況アナウンサー
- 古舘伊知郎
第1〜12回大会メイン実況。筋肉番付のMCも勤めていたため顔を出す機会が多く、唯一移動式の実況席(カメラクレーンの上に乗り、そこから実況する形)を使っていた。「浪速のターミネーター」といったあだ名、「ガリバーの日曜大工」といった常人では思いつかない独特のキャッチコピーを多数生み出した。また、「おーっと!ここにいたのか!」「出て参りました!」「〜であります」といった独特の言い回しをする。今でも復活を望む声が多い。
「頭に白い手ぬぐいを巻いている!女から見たらこの白い手ぬぐいを巻いている姿が男から見たときの白いナースキャップと同じように清々しく映るのかもしれません!」(第3回大会山本達也2ndでの実況) - 初田啓介
第2〜12回大会サブ実況。第13~21、24、27~30回大会メイン実況。彼と言えばとにかく名前・職業・バックボーンを連呼することであり、最たる例が第20回記念大会のリーヴァイ・ミューエンバーグの1st、リプレイ含めるとなんと30回以上名前を呼んでいる。
今でこそ落ち着いた実況をするが、女性の挑戦者だと非常にテンションが高く、ローリング丸太に挑んでるときに「俺も丸太になりたい!」「バスト80!!バスト80ー!!!」と叫んでいたり、和製ブルース・リー飯島の丸太登りに爆笑してしまい実況になっていなかったり、立川福裕では身長と体重の時点で吹き出していたりと古舘とは別の方向で名言を残している。
「さぁ皆さんご一緒に!世界の!車窓からぁー!」(第11回石丸謙二郎1stでの実況) - 駒田健吾
第13回大会サブ実況、第31~35回大会メイン実況。3rdでのエリア間のインターバル時の実況が丁寧なのが特徴。普段は特徴を出さない安定した実況をしているが、時折見せるセンスの良さが好評。
「一番星!!今宵、魔城は陥落したー!!」(第31回森本裕介完全制覇での実況) - 小笠原亘
第14~21、24、27、37回大会サブ実況、第22~23回、第26回大会メイン実況。実況自体はかなりの腕前だが、第3期頃では世代交代を煽る実況をしており、最終的には「新世代もオールスターズも関係ない」と締める。第23回大会では山田勝己から長野誠へ勝手にミスターSASUKEを襲名させた。第37回大会で久々に担当。
「この男の芸は、この空の様にいつもすがすさ……すがすが……すさを持っています。「アナウンサーまで噛むんじゃねぇ!」ごめんなさい!出川哲郎です!」(第24回出川哲郎1stでの実況) - 佐藤文康
第22~24、26、27回大会サブ実況、第25、36回大会メイン実況。
「緑山の空に!漆原ァー!舞っていったー!」(第25回漆原裕治1stでの実況) - 伊藤隆祐
第25、31回大会サブ実況。反語を用いた表現や、単純かつ分かりやすい実況が特徴。実は、第20,22,24回大会では選手として出場しており(いずれも1stリタイア)、史上初となる選手・実況の両方でSASUKEに関わっている。
「なんなんだ!なんなのかよく分からないが、強い!早い!!怖い!!!」(第31回大会ラギヴァル・アナスターズ1stでの実況) - 杉山真也
第32~36回大会サブ実況、第37~41回大会メイン実況。大会があるごとに第1回からこれまでの大会の全放送シーンを見返すほどのサスケマニア。そのマニアっぷりはすさまじく、SASUKE公式が特集を組むレベル。
「ブレント・ステッフェンセン!ブレント・ステッフェンセン!!まったくブレん!!!」(第32回ブレント・ステッフェンセン1stでの実況)
「これまで、サスケ君、森本裕介は、クリフハンガーで、失敗したことが、ないーーーーーーーー!!!!」(第38回森本裕介のクリフハンガーディメンション跳躍時の実況) - 戸崎貴広(第1回大会サブ実況)
- 石井大裕(第28〜30回大会サブ実況)
- 喜入友浩(第38回大会サブ実況)
- 熊崎風斗(第38~40回大会サブ実況)
- 南波雅俊(第39~40回大会サブ実況)
- 安住紳一郎(第36~37回大会大晦日FINAL実況)
Minecraft版SASUKE
コンボウ777氏がMinecraftの中で作成したSASUKEのことであり、マンガやアニメの有名キャラクター達が挑戦。有力者のBGMや実況(ゆっくり)、動画の演出など、氏のSASUKE愛が随所に出ている。
がめ。氏が主催しているMinecraftSASUKEも参照。
SASUKE裏チャンネル
第30回-第32回の放送の裏では、総合演出乾雅人がニコニコ生放送を行っており、10月8日に非公式ではあるがコミュニティーの生放送としてSASUKE裏チャンネルが放送された。有力選手を招いてSASUKE裏話や過去の大会の話、エリアのアイデア募集など行っていた。現在は行っておらず、裏話は漆原のyoutubeチャンネルで行われていることが多い。
関連静画
関連項目
外部リンク
- SASUKE公式サイト
- SASUKE 公式 (@sasuke_tbs) - Twitter
- SASUKE (TBSテレビ) (@sasuke.tbs) - Facebook
- sasuke_tbs - Instagram
- SASUKE(Wikipediaのページ)
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
- 52
- 0pt