『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』(BRAVELY DEFAULT: Flying Fairy)とは、スクウェア・エニックスが2012年10月11日に発売したニンテンドー3DS用ゲームソフトである。略称はBDFF、ブレイブリーなど。
概要
| BRAVELY DEFAULT Flying Fairy |
|
|---|---|
| ジャンル | RPG |
| 対応機種 | ニンテンドー3DS |
| 発売元 | スクウェア・エニックス |
| 開発元 | シリコンスタジオ |
| 発売日 | 2012年10月11日 |
| プレイ人数 | 1人 |
| 希望小売価格 | 通常 6,090円 (税込) DL版 5,400円 (税込) 特典付 12,800円 (税込) |
| 対象年齢 | CERO: C (15歳以上対象) |
| コンテンツアイコン | セクシャル・犯罪 |
| セーブデータ数 | 1 |
| 通信機能 | ローカル通信対応 すれちがい通信対応 インターネット通信対応 |
| 次作 | ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル |
2011年9月13日に行われた『ニンテンドー3DSカンファレンス2011』にて発表された。国内市場向けの「王道ファンタジーRPG」をコンセプトに制作された。
本作は2009年に発売された『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』の流れを汲んだプロジェクトとしてスタートした物だが、光の4戦士とは開発コンセプトを別にしており(――光の4戦士は「古き良きRPG」がコンセプト)、続編ではない完全新作として製作されている。そのため光の4戦士と雰囲気は似ているが、シナリオ・世界観・システム面でのつながりは無い。開発会社も光の4戦士を開発したマトリックスではなく、シリコンスタジオが担当している。
サブタイトルの「Flying Fairy(略すとFF)」とある通り、世界観の中心に4つのクリスタルが据えられ、機械や科学を若干含むファンタジーの世界、白魔法や黒魔法などの魔法の種類と体系、ジョブシステムなど、スーパーファミコン以前のファイナルファンタジーシリーズ、特にFF5の影響を強く受けた作品となっている。そのほか、ドラゴンクエストなど旧エニックスのゲームから取り入れた要素も部分的に入っている。
しかし、光の4戦士とは異なりファイナルファンタジーシリーズの外伝という位置づけはなされていないが、前身といえる光の4戦士がファイナルファンタジー関連作品でありながらドラゴンクエストに近い要素があったのに対して本作は外伝ではないがファイナルファンタジーに最も近い(登場人物イベントにFF3やFF4を思い起こされるものがある)。
タイトルの『BRAVELY DEFAULT』は“勇気を持って、果たすべき約束・責任を放棄する”という意味で、言われたことを漫然とこなすのではなく、自分の意思を持って行動するという、“自立”を表現している。[1]
後に、アッパーバージョンが発売されたが
それに関しては別記事「ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル」を参照。
スタッフ
- プロデューサー: 浅野智也 - 代表作: FF3(DS版), FF4(DS版), 光の4戦士 etc.
- アシスタントプロデューサー: 高橋真志
- ディレクター: 中原顕介 (シリコンスタジオ)
- シナリオ: 林直孝 (5pb.) - 代表作: CHAOS;HEAD, Steins;Gate, ROBOTICS;NOTES etc.
- リードアーティスト: 吉田明彦 - 代表作: タクティクスオウガ, FFT, FF12 etc.
- コンセプトアート: 宮本由香 - 代表作: FFT, ライブ・ア・ライブ, 光の4戦士 etc.
- サブキャラクター&ジョブ衣装デザイン:
- 大久保篤 - 代表作: ソウルイーター
- 土林誠 - 代表作: Devil May Cry, 戦国BASARA etc.
- 竹 - 代表作: 戯言シリーズ(表紙、挿絵イラスト), 刀語(表紙、挿絵イラスト) etc.
- 石川ヒデキ - 代表作: ディスガイア3, ディスガイアインフィニット etc.
- 碧風羽 - 代表作: 輪環の魔導師(表紙、挿絵イラスト), Fellows!(表紙イラスト) etc.
- 剛田チーズ(BENGUS) - 代表作: ヴァンパイア, ストリートファイターZERO etc.
- さるまたくみ - 代表作: デュエルマスターズ, ナイツオブクリスタル etc.
- 藤ちょこ - 代表作: R.O.D REHABILITATION etc.
- BGアートワーク:
- コンポーザー: Revo - Sound Horizon
- サウンドディレクター: 山中康央 - 代表作: FF3(DS版), FFCCRoF, ラストレムナント etc.
システム
ブレイブ・デフォルト
戦闘はスタンダードなターン制バトルを基本に、ターンの前借りや貯蓄ができる独自のシステム、ブレイブ&デフォルトを採用。
「デフォルト」によって防御しつつBP(ブレイブポイント)を貯め、「ブレイブ」によってBPを消費してそのターン内の行動回数を増やすことができる。BPは-3~+3までの範囲で使用及び蓄積ができ、ブレイブは一度に3回まで可能なので、1ターンに最大4回の行動が可能となるほか、一部のアビリティはMPではなくBPを消費する。BPが0でもブレイブで前借りすることができるが、その場合BPがマイナスとなる。マイナスになったBPはターン経過毎に1ずつ回復するが、マイナスの間そのキャラは行動不能に陥る。BPの次戦への持ち越しはなく、原則として0の状態で戦闘が開始される。攻撃の場合はよほどの事がない限りは単独で「たたかう」のコマンドが使われる事は少なく、基本はブレイブを発動して戦うのを前提としたシステムといえるだろう。
ターンの前借りを利用した開幕ブレイブによって雑魚敵を一掃することも可能であり、これによってノーダメージ撃破や1ターン撃破を達成すると経験値や獲得ジョブポイントにボーナスがつく。ただし、1ターンで倒しきれなかった場合は前借りしたターンの分だけ無防備になってしまう。また、ボーナスは達成を継続するとより獲得数値も高くなるが、1ターンで倒しきれなかったり、敵からの先制攻撃を許してしまいダメージを受けたりすると初期値に戻ってしまい、再びノーダメージや1ターン撃破を狙う必要がある。だが
ブレイブ&デフォルトは敵も使用してくるため、ブレイブ全開の渾身の一撃がデフォルトで半減されたり、ボスが4連続行動してきてパーティが壊滅と言うことも起こりうる。体験版の範囲でも、敵ボスにはある程度規則的な行動パターンがあるため、敵の猛攻をデフォルトで受け流すなど動きを予測しながらのブレイブ&デフォルトが重要となる。
ジョブとアビリティ
成長や習得法はFF5、キャラ内でのジョブ構成はFFTAに近いジョブチェンジシステムを搭載。
ジョブは24種類存在し、それぞれ対応するアスタリスクと呼ばれるアイテムの所持者を倒すことで入手することができる、アスタリスクはメインシナリオで半分弱、サブシナリオで半分強入手できる。
アビリティの習得法はFF5と同様で、戦闘後に経験値とは別に今就いているジョブにJP(ジョブポイント)が手に入り、それを一定以上取得するとジョブレベルが上がり(どのジョブも最大14レベル)、少し能力の補正率などが上がると共にそのジョブのアビリティを一つづつ覚える。FF5と比べると、高ジョブレベル(特にLv10以上)に必要なJPが非常に多く、その分ストーリーが進むほど敵から入手できるJPは多くなる。
アビリティは、「黒魔法」や「武士道」のようにジョブコマンドから選択することで使えるコマンドアビリティと、セットすることで自動的に効果が得られるサポートアビリティに分けられる。
各そのジョブのジョブコマンドと固有のジョブ特性を一つずつ持っており、それに加えて他のジョブのジョブコマンド一つとサポートアビリティをいくつかセットできる。また、それぞれのジョブには装備に対する適性が設定されており、どのジョブも全ての武器・防具を何でも装備可能であるが、得意でない系統の武器や重装備は適性がないジョブでは本来の力を発揮できない。
ジョブコマンドはFFTAのアクションアビリティと同様で、セットすれば他のジョブでもセットしたジョブで覚えた全てのコマンドアビリティが使用できる。サポートアビリティはアビリティごとにコストが設定されており、サポートコストがキャラの上限を超えない範囲で好きなように組み合わせでセットできる。サポートコストの上限は初めは1だが、クリスタルを解放するごとに増加する。
要するに、これらのシステムをすべて使用すると「『騎士道』に加えて『武士道』が使用でき、『かばう』だけでなく『両手持ち』で『闇属性半減』かつ『物理攻撃力30%アップ』したナイト」が出来上がるわけである。
必殺技
武器ごとに何種類かの基本となる必殺技が設定されており、10回ブレイブする、10回道具を使うなど必殺技ごとに設定された条件を満たすと使用可能。
必殺技の名前、効果、決め台詞は専用のアイテムを使用してある程度自由にカスタマイズでき、後述のフレンド召喚で配信も可能。
また、必殺技使用時にはキャラ別に必殺技用のテーマ曲が流れ、流れている間は有利な効果が持続する、さらに曲が切れる前にほかのキャラが必殺技を出すと初めの必殺技の効果を持続延長しつつ次の必殺技の効果も上乗せされるため、必殺技を途切れずにつないでいくことでバトルを有利に運ぶことができる。ただし、戦闘中に行える早送り機能は発動中は制限される他に会話イベントが起きると会話が終了しない限りコマンド入力やターン行動ができないので、音楽が終わってしまい無駄になる事もあるので注意が必要である(FtSでは戦闘中会話がスキップ可能)。
Dの手帳
リングアベルが何故か持っている未来のことが書かれた手帳。なぜ未来のことが書かれているかは不明。
その「不思議な文章」は彼が物語中で参考資料として取りだすほか、プレイヤーも自由に読める。
システムの一部としてリングアベルが随時加筆していっており、話を進めるごとに雑記という形で人物・地理・用語・他のキャラが書き残した資料等の記述がどんどん増えていくほか、それに付随して自分が攻略したストーリーも加筆されていく。人物紹介ではサブキャラの年齢や略歴に留まらず好きな食べ物などについてまで事細かに触れられており、その文章量は圧巻である。
また、ジョブ図鑑・モンスター図鑑・アイテム図鑑としての機能を有しており、敵の生態から洗濯バサミの無駄に豪華な仕様までいろいろなネタが読める。女性型モンスターの説明文を見る限り、これら図鑑部分もリングアベルが書いているようである。あの性格の割になんてマメなヤツなんだ・・・
通信要素
本作品はすれ違い通信及びフレンドコードに対応している。
DS版FF3のように通信限定の要素はなくスタンドアロンでも頑張れば何とかなる。
また、田舎でなかなかすれ違えない人のためにWi-Fiコネクションでの擬似的なすれ違いも可能になっている。
アビリンク
フレンドコードを交換した「ともだち」が覚えたジョブアビリティを拝借できる機能。
例えば、自分のイデアの白魔道士のジョブレベルがまだLv4の時に、イデアの白魔道士のジョブレベルが10のともだちとアビリンクをすれば自分も自分も白魔道士のLv10までのアビリティを使用できるようになる。
尚、アビリンクで拝借したアビリティ(この場合白魔道士4~10)は本来より少し性能が低いため最終的には自分で覚える必要がある。また、複数キャラに同じともだちをアビリンクすることはできない。
万一フレンドがいなくてもプレイを進めることでNPCのフレンドを紹介して貰えるが、平均型な育て方のキャラが多くジョブマスターはいないので戦力としては見劣りするのが残念である。>pacing: 5px;">フレンド召喚
すれ違い通信のゲストを召喚する機能、ローカル、インターネット、すれ違いに対応。
配信のほうは、まず戦闘中に「フレンド召喚>配信」と選び、何か行動(例えばエリクサーの使用)を選択・実行すると、その行動が記録される。その後、フレンドと何らかの通信をするとその行動が相手に配信され、受け取った相手はそれを「フレンド召喚」することで配信者が行った行動(この場合エリクサーの無償使用)を実行してもらうことができる。すれ違いはすれ違うたびに補充され、フレンドならばインターネット通通信でも更新可能。
ノルエンデ村の復興
オープニングで跡形もなく破壊されてしまったティズの故郷の村の復興、すれ違い通信対応。
初めは人口が1人しかいないノルエンデの村だが、すれ違うたびに村の人口が1人づつ増えていく。
ノルエンデ村は武器屋やアイテム屋、がけ崩れなどの復興すべき個所と復興にかかるのべ時間(リアルタイム対応)が表示されており、そこに村にいる住人から作業人数を割り振って復興させていく。1人なら10時間かかるものでも、2人なら5時間、100人がかりなら僅か6分で復興させることができる。
復興した店では様々なアイテムが販売され、冒険家(セーブポイント)から購入できるようになる。また、たまに村から仕送りとして消費アイテムが冒険家経由で届く事もある。
ノルエンデ村の様子や作業人数の割り振りは下画面のメニューからいつでも可能で、復興時間はゲームをプレイ中のみ(スリープ状態含む、タイトル画面含まず)増加していくので、寝る前にセットすると良い。
その他仕様
- 主人公や仲間の名前はゲーム中盤で変更可能(ただしボイスでの呼び名はデフォルト名のまま)
- キャラグラはジョブ依存で、持っている武器と盾が反映される(特定の装備による反映も有り)
- インゲームでは全編通してデフォルメキャラ
- 主人公は4人組で序盤に揃い、パーティーの出入りは無い
- いわゆるマルチエンディングではないが、エンディングが変化する要素アリ
- メインストーリーと別にパーティー4人の側面に踏み込んだサブシナリオ有り
- AR機能を使ったコンテンツは比率で言うと1%以下
- ほとんどのイベントにはボイスがつく。ボイスはOFFにできる
- パーティメンバー同士の会話「パーティチャット」(テイルズシリーズのスキットのようなもの)
- 図鑑要素に取り返しがつかないものはなくいつからでもコンプリートできるが
期間限定のイベントや総入手個数が限られる装備品はいくつか存在する
登場人物
メインキャラクター
- ティズ・オーリア (16歳) - CV: 斎賀みつき
- 本作の主人公。大陸に突如現れた大穴の大惨事から奇跡的に生き延びた羊飼いの少年。唯一の肉親である弟を助けられなかったことを後悔し(事件からしばらくはその悪夢に苛まれていたほど)、壊滅した故郷ノルエンデの復興を誓う。闇の侵攻を食い止めようと旅をするアニエスと出会い、彼女に同行する。優しいお節介焼き。能力は平均的だが耐久力が高く頑丈。牧歌的な田舎生活だった為か、色々と純朴であり朴念仁扱いされることも。
- アニエス・オブリージュ (17歳) - CV: 小清水亜美
- 主人公よりも先にお披露目された本作のヒロイン。古来より信仰を集めるクリスタル正教において、その信仰の対象である4つのクリスタルのうち、「風のクリスタル」を司る巫女。世界に起こる異変の原因を探るため、ノルエンデに出現した大穴の調査に向かう。巫女としての使命を果たさんとする清楚で真面目な性格だが、嫌なことは「拒否します」。知性と精神が高く魔法が得意。巫女ゆえに世俗から離れた生活をしていた為、世間知らずで方向音痴な面もある。食の好みはどちらかと言えば和食の傾向にある。流行には疎く、特に華美的なものは苦手。
- イデア・リー (15歳) - CV: 相沢舞
- エタルニア公国元帥の一人娘で、剣聖カミイズミの弟子。巫女討伐の任務の中で軍の非道な行いを目の当たりにし、反旗を翻して主人公達の旅に同行することを決意する。白黒はっきりつける程度の能力を持つ、竹を割ったような性格の漢女。剣豪だけあって物理攻撃力が高い。見た目と裏腹に大食いな面もあり、中でもスイーツは大好物。口癖は『むぐぐ』で海外版でも『Mugugu』と訳される。
- リングアベル (推定18歳) - CV: 竹内良太
- 未来を予言した「Dの手帳」を持つ記憶喪失の青年。女性を口説くために世界を旅する風来坊を装っている。手帳に記された名前を頼りに主人公達の旅に同行する。どうしようもない軽口を叩いてはイデアに怒鳴られるのが通例だが、何も考えてないわけではなく結構冴えてる時もある。手と足が速い。割と乗り物に強いのか、メンバーの中では操縦を担当。甘味が苦手で割と辛党の傾向がある模様。度々失われたはずの記憶と思われる夢をみている事がある。
- エアリー (??歳) - CV: 津村まこと
- 主人公一行に同行するNPC、クリスタルの精霊を名乗る小さな妖精。
アニエスに「運命の人」の登場を予言し、クリスタルの解放で闇を払うことを提案した。
クリスタルや巫女に関する知識を持っているが、それ以外は子供レベル(リングアベル談)。
空挺騎士団
- "騎士"アルジェント・ハインケル (42歳) - CV: 土師孝也
- 「ナイト」のアスタリスク所持者。エタルニア公国軍空挺騎士団団長。
- "闘士"ベアリング・アウト (24歳) - CV: 大塚芳忠
- 「モンク」のアスタリスク所持者。悪い意味で脳筋。
体験版第2弾にも登場し、条件を満たすと闘うことができた。 - "白魔道士"ホーリー・ホワイト (26歳) - CV: たかはし智秋
- 「白魔道士」のアスタリスク所持者。ヒーラーなのにドS。
- "黒魔道士"オミノス・クロウ (32歳) - CV: 保志総一朗
- 「黒魔道士」のアスタリスク所持者。いわゆる小物。
体験版第3弾にも「悪い魔法使い」として登場し、討伐される。
マヌマット・ボリトリィ商会
- "商人"ニコソギィ・ボリトリィ会長 (44歳) - CV: てらそままさき
- 「商人」のアスタリスク所持者。マヌマット・ボリトリィ商会の会長。
- "時魔道士"マルメ・コンダ・マヌマット8世 (57歳) - CV: 白鳥哲
- 「時魔道士」のアスタリスク所持者。ラクリーカの現国王。
自身の正確さを指して「秒針王」を自称し、周囲はその小心ぶりを見て「秒針王」と呼んでいる。 - "魔法剣士"イクマ・ナジット (37歳) - CV: 藤原啓治
- 「魔法剣士」のアスタリスク所持者。商会に所属する傭兵剣士。
理由は不明だが金を求めており、感情が薄く主義主張は関係なく金によって動く。 - "盗賊"ジャッカル (16歳) - CV: 檜山修之
- 「シーフ」のアスタリスク所持者。常時喉が渇いている盗賊団の長。
ブラッドローズ特務隊
- "赤魔道士"フィオーレ・ディローザ (38歳) - CV: 中田譲治
- 「赤魔道士」のアスタリスク所持者。ブラッドローズ特務隊隊長の伊達男、通称「赤いオジサン」。
- "ヴァルキリー"エインフェリア・ヴィーナス (25歳)- CV: 甲斐田裕子
- 「ヴァルキリー」のアスタリスク所持者。ヴィーナス三姉妹の長女でイデアの姉弟子。
- "召喚士"メフィリア・ヴィーナス (21歳) - CV: 新井里美
- 「召喚士」のアスタリスク所持者。ヴィーナス三姉妹の次女、ゴシック電波。
- "狩人"アルテミア・ヴィーナス (14歳) - CV: 西沢広香
- 「狩人」のアスタリスク所持者。ヴィーナス三姉妹の三女、何故かカタコトで話す。
エタルニア公国軍第一師団 黒鉄之刃
- "剣聖"カミイズミ (45歳) - CV: 緑川光
- 「ソードマスター」のアスタリスク所持者。黒鉄之刃の団長。
イデアの父親とは親友で、イデアとエインフェリアの師匠。→参照: 上泉信綱 - "海賊"キャプテン・バルバロッサ (35歳) - CV: 廣田行生
- 「海賊」のアスタリスク所持者。カミイズミの副官的な存在、豪快でものすごく声がデカイ。
- "戦場アイドル"プリン・ア・ラ・モード (17歳) - CV: 水沢史絵
- 「スーパースター」のアスタリスク所持者。軍の慰安担当の生粋のぶりっ子。
- "女忍者"キキョウ・コノエ (21歳) - CV: 斎藤恵理
- 「忍者」のアスタリスク所持者。諜報活動や撹乱、要人暗殺などを任務とする"くのいち"。
あまりにも無口なため変装しないと喋れないが、変装すると必要事項を息が切れるまで全速力で喋る。 - "薬師"カダ (46歳) - CV: 茶風林
- 「薬師」のアスタリスク所持者。猛毒兵器の研究をするマッドサイエンティスト。
性格も卑怯な上に出世欲にまみれている、マッドサイエンティストの風上にも置けない奴。
六人会議
- "聖騎士"エタルニア公国元帥 (45歳) - CV: 子安武人
- 「聖騎士」のアスタリスク所持者。エタルニア公国の元帥でイデアの父。頑固であり、その性格はイデアも受け継いでいる。
- "暗黒騎士"アナゼル (20歳) - CV: ???
- 「暗黒騎士」のアスタリスク所持者。公国元帥に取り立てられた正体不明の騎士。CVも不明。
暗黒騎士としては珍しく非常に真面目で几帳面な性格。聖騎士ブレイブには絶大な信頼を寄せられ、アナゼルもまたリー一家には敬愛の念を寄せている。 - "導師"ヴィクター博士 (25歳) - CV: 小野大輔
- 「導師」のアスタリスク所持者。公国で白魔法の研究をしている医療技術の長、ヴィクトリアにつき従う。物腰は丁寧な人物であるが、ヴィクトリアを侮辱する者には怒りを隠さない。
- "魔女"ヴィクトリア (??歳) - CV: 谷花音
- 「魔人」のアスタリスク所持者。残虐な性格の魔女、精神と体調の不安定さに悩む。いわゆる「のじゃロリ」。
その他
- ユルヤナの老師 - CV: 増岡弘
- 「魔界幻士」のアスタリスク所持者。ユルヤナの森に住む仕立屋の老人。
昔から巫女の祈祷衣や祭具などを作っている偉い人…だがスケベジジイ。
メフィリア手記を読むとメフィリアの師匠だったらしく、物語後半になるとアスタリスクを譲ってくれる。 - レスター卿 - CV: 東地宏樹
- 「ウァンパイア」のアスタリスク所持者。元帥に担ぎ出されてエタルニア公王となった。
元は旧エタルニアの有力貴族だったのだが「吸血鬼」と呼ばれ疎まれていたため、元帥に協力した。
一応六人会議の一員だが公国成立後は政務を元帥に委ね、自身は居城で隠遁生活を送っている。かなりの努力の人らしい。 - 冒険家
- 『光の4戦士』でセーブポイントとして登場した謎の男。アンナさんやイセリア・クイーンのような例外的存在。
本作でも町やダンジョン内でのセーブポイントとして登場する。相棒のキツネのような生き物も健在。
体験版にもたびたび登場し、体験版のナビゲーター的な役割を務めた。
ジョブ
全部で24種類の個性豊かなジョブと、各ジョブ14個のアビリティが存在する。
FF5と比べるとジョブレベルアップに必要なJPにかなり勾配があり、新しいジョブを使い始めると低レベルのアビリティはすぐに習得できるが、高レベル、特にLv10からは必要JPが激増するためマスターするのは大変である。
また、今回は覚えたサポートアビリティをたくさん装備できるため育成が無駄になりにくい。
アスタリスク所持者との戦いは『アスタリスクアリーナ』と呼ばれる特殊な空間で行われる。
すっぴん
何のジョブにもついていない状態。
あらゆる武器・防具をそこそこ使えるが、今回はセットできるコマンドは1つだけである。
ジョブ特性はジョブをマスターするごとに能力が上がる「大器晩成」で、能力は高くなるが
アビリティは一つしかつけられないのでFF5のように最終的に最強コレ一択というわけではない。
FF5と異なり「すっぴん技」を持っており、「しらべる」や、自分のヘイトを下げる「あやまる」などのどこか間の抜けた技が多い、マスターアビリティ「ものまね」は直前の味方の行動をノンコストで真似るというもので、ブレイブすれば自分の行動を狙ってコピーできるので使いやすく、BP消費の大技もBPを踏み倒して使用できる。
サポートアビリティは冒険に役立つものが多く、開けてない宝箱の数を示す「だうじんぐ」、ダメージ床を軽減する「けんけんぱ」、「てきよせ」「てきよけ」そして「JPアップ」を持つ。
モンク
自らの拳を武器に戦う格闘家
得意武器は「ナックル」と「杖」だが、それ以上に「素手」こそが最大の武器。従来通り他の武器はまるっきりダメ。
攻撃力をアップするがたまに自爆というFF3の空手家直伝の「練気」、当たりにくいが威力絶大な「剛撃」、ターンの最後に強力な一撃を放つ「臥龍」、BPを消費し防御力無視の一撃を叩き込む「点穴」などの攻撃技や自己強化技を持つ。サポートアビリティは、ナックル適性S+素手をモンク化する「格闘の心得」や「HPアップ」などFF5と同様。
尚、今回ナックルは両手武器で素手の場合も二刀流扱いにはならない、前半は棒、後半は素手のほうがいいかも。
全体攻撃技に乏しいのが難点だが、パワーとタフさが魅力のジョブである。 また、今回序盤に関しては「杖」の攻撃力がかなり強く複数攻撃時にダメージ補正がつくため、ナックルより寧ろ棒術が有効な場面も多い。
白魔道士
人々を癒す白魔法を得意とする魔道士、男は僧侶っぽくなった一方、女は三角帽子でより魔道士っぽくなった。
得意武器は「杖」で、ロッドや短剣も一応使用できる。ジョブ特性は戦闘後に毒麻痺沈黙を直す「自然治癒」
高い精神を持ち回復魔法の回復力は魔攻ではなく精神依存なので杖を装備したほうが回復量は多くなる。
白魔法にはお馴染みの「ケアル」「シェル」「エスナ」「ホーリー」などがある他、「ケアルダ」「エアロ」「デスペル」「エスナガ」のような魔法も白魔法に属している。サポートは魔法を全体化しても効果が落ちない「そのまま全体化」や、杖の適性がSになる「杖の心得」などがある。
FF5では魔道士系になっていればその系統の全魔法が使用できたが、今回は魔道士系になっていてもアビリティで習得したLv以上の魔法は使えないため注意。白魔法は後述のジョブ「導師」との相性が非常にいいのも特徴。
黒魔道士
敵を攻撃する黒魔法を会得した魔道士、某霧雨のように「魔女のステレオタイプ」に近いデザイン。
得意武器は「ロッド」で、杖や短剣も多少はいける。ジョブ特性は仲間にこの特性が多いほど強くなる「魔力共鳴」
お馴染みの三属性魔法で的確に弱点をついていけ、属性強化アイテムと組み合わせると尚良し。
そのほか、「スリプル」「ポイズン」「サイレス」やブレイブデフォルトを封じる「フィアー」のようなバステ付与も持つ、今回はバステが比較的有効な敵が多いため力押しがつらい時は是非。サポートアビリティでは「沈黙無効」や「火属性軽減」、あらゆる単体魔法を強制的に全体化する「何でも全体化」などがある。
「ロッドの心得」もあるが、装備適性は知性の補正には影響がないので使い道はほぼ無い。
尚、FF5と異なり魔法系のジョブコマンドをセットしても知性や精神に補正はかからないので、サブで使う場合は知性が十分にあるジョブで使用しないと宝の持ちぐされとなる。
黒魔法は後述のジョブ「魔人」との相性が非常にいい。
ナイト
剣の扱いと守りに長けている剣士、序盤に入手できる。
モンクに比べると破壊力では劣るが防具で守備力を上げやすいのが売り。
得意武器は「剣」で斧や槍も扱え、重装備可能で特に「盾」を生かせる。ジョブ特性はおなじみの「かばう」。
「かばう」や「鉄壁」などの防御スキルが主体だが、守備を捨てて斬りかかる「踏み込む」のような攻撃スキルもある。
サポートアビリティが充実しており、すぐ習得てきてお手軽に超高威力が得られる「両手持ち」や、鉄壁の「両手盾」に「盾の心得」、とりあえず武器に困らなくなる「剣の心得」など魅力的なものが並んでいる。
単発攻撃力を容易に上げられる「両手持ち」は凄く早く習得できるのでアタッカーを育てる場合はオススメ。
シーフ
素早さと器用さを兼ね備えた盗みの達人。これまでの「白い服とバンダナ」ではなくなった中東風。
得意武器は「短剣」で、弓も使える。ジョブ特性は盗みが成功しやすくなる「盗賊の極意」。
最も素早さが高く、「ぬすむ」「ぶんどる」といった物理的な盗み以外にも、相手のHPを吸収する「ハート泥棒」のような概念的な盗み、スピードを生かした打撃「神速瞬撃」などの技が並ぶ。
純粋なアタッカーに比べると攻撃力自体は劣るが、育てれば攻撃回数で補えるので期待値は悪くない。
サポートには、「行動速度アップ」のほか、相手から盗める数が増える「むしりとる」なんてものもある。
「短剣の心得」もあるが、短剣は威力が心もとないため、物理攻撃するつもりなら他の武器のほうが良い。
今作の一部敵はアイテムを一度盗んだ後、さらにアイテムを盗める場合がある。
商人
資本の力で万物を操る経済のプロ、姿は近代の紳士淑女。光の4戦士より再録。
得意武器は「杖」「短剣」、なぜか槍も使える。ジョブ特性は「入手金額アップ」。
様々な効果のある攻撃や補助を有償で実行する特殊なジョブで、回復アイテムをその場で買って使う「ドラッグデリバリ」、あのトルネコも使用する守備貫通の奥義「テイクオーバー」、アイテムを定価以上で敵に売りつける「リップオフ」などお金を使う技と稼ぐ技を同時に持つ。 サポートでは、HPのある味方に庇わせる「ホワイトナイト」、敵味方全てのコストとダメージと回復量を激増させる「フルレバレッジ」、逆に激減させる「ローレバレッジ」などがある。
金に困ることが多い序盤~中盤は金策に役立ち、後半は金が余るので気前よく大技を使える。
魔法剣士
魔法と剣術を融合させた剣士、中東風のデザインがFF5から引き継がれている。
得意武器は当然「剣」だが刀も使用できる、ジョブ特性は魔法攻撃を受けると魔防が上がる「アンチマジック」。
今回の魔法剣は、補助系はステータス異常効果を付与し、攻撃系は武器に属性を付与しつつ魔力依存の追加ダメージを加算する。尚、魔法剣を使用するには同名の黒魔法(ホーリーのみ白)を買っておく必要がある。
FF5と異なり素手含む全武器で使用できるため格段に使いやすく、敵の弱点を突いていく以外にも弱点付与ができる技や属性攻撃を強化する装備、各種攻撃アビリティ組み合わせることで真価を発揮する。
サポートでは、戦闘開始時に自動で魔法剣アスピルがかかる「自動アスピル剣」や、自分が戦闘不能になると周囲のMPを回復する「メメント・モリ」などがある。
打点そのものは純粋なアタッカーに比べると劣るが弱点をうまく突けばかなりのダメージが期待できる。
相手に弱点を付与出来るジョブもあるので、仲間との連携を大切にしたいところである。
時魔道士
時間と空間を操る魔道士、時空の覇者のワンダラー並みに凄まじいデザインになっている。
得意武器は「杖」だが、基本武器は苦手。ジョブ特性は全滅時に一回だけ「リターン」がかかる「タイムリーブ」。
時空魔法には「ヘイスト」「スロウ」「グラビデ」「コメット」のようなお馴染みの魔法のほか、回避率を上げる「ベール」系、「リレイズ」「クエイク」なども属する。
アビリティでは2ターンごとに敵味方問わずBPを1減らす「ワールドスロウ」、逆に1増やす「ワールドヘイスト」、反撃時に相手にスロウ効果を付与する「スロウ反撃」などがある。
時空魔法はサポート面ではスーパースターなどと競合するため序盤は使いにくいが、「メテオ」を覚えれば凄まじい火力を発揮できるはので中盤以降は火力兼補助として活躍できる。
狩人
得意の弓で、獲物を狙うハンター、被っているモノが殆どきぐるみである。
得意武器は「弓」と「短剣」、ジョブ特性は命中率が劇的に向上する「ホークアイ」。
習得技は「ウィングキラー」などの種族特効技、狙いすました一撃を叩き込む「エイミング」、全体攻撃の「マルチバースト」。サポートアビリティは先述の「ホークアイ」や通常攻撃全段ヒットでダメージが上乗せされる「プリシジョン」などで、後者は「ホークアイ」との相性が非常にいい。 弓は両手武器であるものの高威力高命中なので「弓の心得」も役に立つだろう。
今回は隊列という概念が存在しないため守備面でのメリットは少ないが、相手の弱点を突き攻撃すれば大ダメージが見込めるのは魅力。
弱点が無い敵でもエイミングや通常攻撃でそこそこの火力が出るので、地味ながらなかなか強力なジョブである。
召喚士
異世界から召喚獣を呼び出す魔道士、夜会用の黒服に鬱苦死い妖精の羽根飾りという幻術士に近いデザイン。
得意武器は「ロッド」で杖と短剣もOK、ジョブ特性は攻撃を受けるとMP(マジックポイント)を回復する「MP転化」。
召喚魔法は属性別の強力な全体攻撃で、威力もダメージ効率も高いが黒魔法ほど小回りが利かないのが難点。
サポートアビリティでは、「召喚魔法強化」やフレンド召喚の親密度が上がりやすくなる「フレンドシップ」などがある。
召喚魔法はMP消費が大きいがジョブ特性のお陰でMPが枯渇しづらく、魔法を乱射可能なのが強み。
登場する召喚獣はFFシリーズのものから一新されており、ファンタジーから見た異世界つまりは列車、飛行機、テレビモニターなど現実世界にあるものを要素として取り入れており、不思議な感覚に仕上がっている。
ちなみに、今回の召喚獣は店で一切購入できずイベントで召喚獣の一撃を受け止めて従える資格を見せる必要がある。この攻撃で全滅するとそのままゲームオーバーになってしまうので挑む前に必ずセーブを。
ヴァルキリー
空中での攻撃を得意とする戦乙女、これまでの竜騎士に当たる。
元ネタが女性専用のジョブであるため、男女で見た目が大きく変わるジョブである。男性は竜騎士に似た甲冑型、女性は軽装だが、スカート部分に小さい槍を複数装備してジャンプ攻撃の威力を高めているという。
得意武器は「槍」で、ジョブ特性は仲間が倒れるほど強くなる「ソウルハント」。
BPを消費しての技が得意で、全体をなぎ払う「クレセントムーン」槍があると強化されるお馴染みの「ジャンプ」、単体に強烈なダメージを与える「ジャッジメント」、HPダメージをMPにすりかえる「スピリッドバリア」等高性能な技を持つ。
BPを消費するという性質上、ザコ戦では複数の敵をノーコストで一掃できて頼りになる半面、ボス戦では技の連発が難しい点がネックとなる。他のジョブのジョブコマンドとしても有用。
サポートはデフォルトの防御を貫く「セレクション」や「BP消費技強化」などがある。
「槍の心得」もあり、槍は剣ほど強くはないものの複数体に攻撃時に補正があるので「飛技」を使うならぜひ。
赤魔道士
白と黒の、魔法を使いこなす魔法戦士、羽つきの赤帽子はなくなりちょっと気障な感じになっている。
剣がやや得意で弓とナックル以外の大体の武器でそこそこ戦えるが、FF3で使えた弓が苦手な理由は謎。
ジョブ特性はダメージを受けるとBPをたまに回復する「リベンジャー」 。
Lv4までの白魔法と黒魔法を使用でき、白魔道士や黒魔道士とほぼ同じジョブレベルで白黒魔を習得できるので高位魔法が出るまでは純粋に役立ち、高位魔法が出た後も場合によっては選択の余地がある。
サポートアビリティは敵を倒すとBP+1の「アドレナリン」、ST異常時にBP+2の「リカバリー」などBPを補充できるものが多く、行動回数が多いのが魅力。出来ることは多いが、ステータスの関係で打撃・回復どちらも単体では半端な感が拭えないのでアビリティやジョブコマンドでうまく補いたい。
薬師
アイテムの効果を高める薬のスペシャリスト。黄色がかった白衣はFF5準拠。
得意武器は「杖」「短剣」、ジョブ特性は白魔法などを含め回復行為の効果を上げる「治療の知識」。
お馴染みの「調合」が可能な他、回復薬を毒として使用する「毒薬」、アイテムを全体化する「広域」、異常回復アイテムで耐性を得る「予薬」など、FF5、光の四戦士で登場した薬師の技の数々が大体揃っている。
今回の「調合」はFF5よりは弱体化したものの、だからどうしたというレベルの高い補助・回復性能を持つ。
その有効範囲は回復に始まり、リレイズ、攻撃力や防御力アップ、弱点付与、攻撃アイテム作成など多岐にわたり、使用前にどんな効果が出るのかも確認できるため非常に便利。
白魔法より全体回復という点ではやや劣るが、敵に弱点を付与したりローコストでMPを大量回復したりできるため、黒魔道士などのMPを使いまくるジョブのサポートとしても非常に優秀である。
サポートでは「状態異常短期化」や「攻撃アイテム強化」、「自動ポーション」などがあるが、やはり「治療の知識」が強力なので回復役は是非とも習得しておきたい。
スーパースター
華麗な歌と踊りで仲間を鼓舞するアイドルマスター。元はドラクエのジョブである。例えるならばFF5の吟遊詩人と踊り子を併せ持ったものともいえる。
得意武器が「杖」「ロッド」「短剣」と多い、剣もいける。ジョブ特性は「歌唱MP半減」
仲間を全体を強化する技を多数持ち、全体の攻撃力を上げる「パワーオブラブ」を始めとする各種全体強化技のほか、BPを回復する「もう一度あなたと」、自分を狙われやすくする「CATCH ME」など独特な効果を持つ。
ジョブマスター時に習得できる「私の彼は勇者様」はBPコストは重いものの全員のBPが上げられる強力な技なので、マスターする価値は十分。
仲間の補助以外はほぼ何もできないが、その万能かつ強力なサポート能力は目を見張るものがある。
海賊
凄まじい力で、全てを破壊する海の覇者 今回の新規ジョブ。
得意武器は「斧」だが剣もOK、落水対策なのか鎧兜はダメなのに盾だけ適性が高い。
特性はピンチで攻撃力と守備力がアップする「火事場力」。
全ジョブ中最高の物理攻撃力とかなりの素早さを持ち、敵をステータスもろとも殴り壊す。
追加効果で素早さを下げる「すね砕き」などのステータス破壊技、攻撃力が強くなるが操作が効かない「バーサク」、2倍のダメージを与える「倍撃」、MP消費が莫大だが通常の4倍のダメージを与える「倍々撃」など。
サポートはほぼ無いが、今回の斧は命中と必殺が低いものの最後まで圧倒的威力なので「斧の心得」も役立つ。
MPを消費する技が多くBPを使わないため、MPさえあれば超火力の攻撃をブチ込み続けることが可能。
単体を超威力でぶちのめすと同時に弱体化できるため、ボス戦では非常に頼りになる。
忍者
あらゆる忍術を使いこなす忍びの者、男は般若の面をしている。
得意武器は「短剣」だが刀も扱える、ジョブ特性は両手に武器を持っても攻撃力が落ちない「二刀流」。
敵の攻撃を確実に1回回避する「空蝉之術」や、神速の疾風突き「疾風迅雷」、敵の攻撃を対象を決められる「傀儡之術」など忍者らしいものがそろっている。今回は「投げる」は無い。
サポートアビリティは避けると強くなる「起死回生」や「回避率アップ」など回避重視となっている。
二刀流の通常攻撃が高威力で、単体の攻撃力が高い上他のジョブのアビリティ・コマンドとの組み合わせでかなりのダメージを叩き出せる、工夫のし甲斐があるアタッカーである。
ソードマスター
刀を操る、武士道を極めた剣豪、鎧武者ではなくジェダイ風。
得意武器は「刀」だが剣や短剣も扱え、重装備も可能。ジョブ特性は物理攻撃に対して殴り返す「反撃」。
物理攻撃を防御しつつ反撃する「海老で鯛を釣る」、魔法攻撃を防御しつつ反撃する「馬の耳に念仏」のように、
敵の攻撃を的確に読み反撃するジョブ。2ターンMP消費を0にする「薩摩守」なんてものもある。
サポートアビリティでは通常攻撃時についでに通常攻撃する「行きがけの駄賃」、「反撃強化」
今回の刀は高いクリティカルと剣を超える威力を誇るため「刀の心得」は心得系で一番役立つかも。
そうそう相手が都合よく自身を攻撃してくれることはないので、「かばう」などで自身に攻撃を向けさせる必要がある、真価を発揮するには工夫が要るジョブ。
魔人
莫大な魔力を操る禁呪の使い手、FFTAの道化師に近いカラーリングと服装をしている。
得意武器は「ロッド」、一応杖は使えるが武器は苦手、ジョブ特性は「魔法ダメージ吸収」。
毒を受けているキャラにダメージを与える「滅」や、睡眠中のキャラを永眠させる「昏」などのバステ利用が中心であるが、本人にはバステ付与能力はないため黒魔法などの手段が欲しい。
サポートは「黒魔法超強化」や「状態異常強化」全体技を単体化して超威力にする「コンバージェンス」など、 黒魔法強化系のサポートアビリティが多く、全ジョブ中最強の魔力を持つため黒魔法と相性が良い。
導師
仁術を持って救世を行う精霊の賢者、見た目は眼鏡をかけた学者である。ネコミミはないのかッ!
得意武器は「杖」、一応ロッドも使えるが武器は苦手。 ジョブ特性は「白魔法MP軽減」
本人のアビリティはBPや属性を操る補助技が中心で、全属性無効を付与する「精霊の加護」、MPを消費してBP増加させる「BPコンバート」、BPが高いキャラは下げ低いキャラは上げる「節制」などの魅力的な補助技を持つ。
サポートは、戦闘開始時にシェルになる「自動シェル」、戦闘中だけ「HP倍化」などがある。
白魔法強化系のサポートアビリティが多く、全ジョブ中最高の精神を持つため白魔法と相性が良い。
聖騎士
理想を掲げ世界を救わんとする勇者、FF4のセシルと同じ鉢金をしている。
得意武器は当然「剣」で槍や斧も使え、重装備可能で特に「鎧」を生かせる。ジョブ特性は「BP上限アップ」。
性質的には勇者に近く(上級職版のナイトやセシルのパラディンか)、万能ではないが器用貧乏でもなく『何でもできる』ジョブ。
確実にクリティカルを出せる「ハートスティング」や、光属性の攻撃「シャインブラスト」、守備力を攻撃力に上乗せする「デスパレート」など特徴的な攻撃技と、全員に物理攻撃を1回だけ完全に防ぐ盾を張る「ランパート」などいろいろな技を持っている。
サポートアビリティは「道具クリティカル」や「魔法クリティカル」、デフォルトがさらに硬くなる「ガードデフォルト」、威風堂々「鎧の心得」など。
暗黒騎士
自らの命を削り戦う生粋の破壊者、FF3より再録だがFF4のセシルをイメージする人も多いだろう。
男女どちらも兜で顔が見えなくなってしまうため、イベント時キャラの表情を気にする人は注意。
「剣」と「刀」の両方が得意な3と4の折衷仕様で槍も使え、重装備可能でさらに「兜」も生かせる。
ジョブ特性はHPが減少するほど強くなる「逆境」。
自分の身を削って戦うジョブで、体力を削って放つ「暗黒」、減ったHP分のダメージを与える「サガク剣」は敵に使われると危険、魔法を無効化してMPとして吸収する「魔力吸収」等がある。マスターアビリティの命の限り暗黒を連射する「暴走」は本作最強の瞬間火力になりうる。命は投げ捨てるもの。
サポートは闇属性を強化する「冥府」、一体何者なんだ・・・「兜の心得」など。
「暗黒」「漆黒」などのHP消費技は魔法剣が乗るので、魔法剣ドレインがあると殆どノーコストで技を放てる。
ヴァンパイア
たゆまぬ努力で闇を統べる蒼き血の妖魔。
得意武器は「ロッド」「杖」「短剣」、剣もOKで刀以外大体使える。防具は盾のみ得意。男性はドラキュラでお馴染みのマントの吸血紳士の姿、女性はコウモリを意識したようなマントかつ裸体に複数のベルトを巻き付けたボンデージ調。
ジョブ特性は敵から特定の技を受け、受けた後無事であればその技を修得できる「ゲノムドレイン」。
いわゆる青魔法である「ゲノムアビリティ」には、全体攻撃の「獄炎」、暗闇付加攻撃の「砂嵐」、HPを1にする「丸かじり」、攻守低下の「カーズ」、おなじみの「ホワイトウインド」などあらゆる物を揃えることができる。
それ以外にも、「吸血」「吸魔」「吸魂」というHP、MP、BPを吸う技、「魅了」なども備えている。
サポートは「モンスター技強化」「吸収強化」、結果的にダメージを減らす「物理ダメージ吸収」など。
敵の技を修得する青魔道士なのに入手が遅いため多少努力が必要だが、それに見合うだけの性能を持っている。
魔界幻士
伝説にその名を刻む異界の啓示を受けし聖者。
全ての武器が得意だがそもそも物理攻撃に向かない。ジョブ特性は「戦闘後MP回復」。
合体召喚ではなく、召喚獣の力で自信を劇的かつ長期的に強化する「召喚合体」を使用できるが、MP消費が甚大な上自分にしか使用できないという問題がある。
サポートアビリティに強力なモノが多く、「徐々にMP回復」「瀕死時MP回復」などでMP切れを防げる。
弱い敵に対し始まった瞬間に戦闘を終わらせる「黄泉送り」でザコ戦の手間が消滅する。JP稼ぎにも有効。ただし、必殺技発動条件を満たす為の下準備ができなくなる為、そこは臨機応変に対処しよう。
世界設定
舞台
- ルクセンダルク
- “光と影の大地”ー本作の冒険の舞台。約5000年の歴史がある。火、水、土、風の4つのクリスタルによって秩序が保たれていたが、カルディスラ大陸に突如現れた大穴から溢れ出した“闇”によってクリスタルは輝きを失い、各所にその影響が出始めている。
国
- カルディスラ
- “始まりの国”ー温暖な気候に恵まれた島国。
治世が行き届いた平和な国であるが、エタルニア公国空挺騎士団による強襲に悩まされている。
この国の沿岸に「闇の大穴」が発生し、それによって辺境の村ノルエンデは壊滅した。 - ラクリーカ
- “砂と大時計の国”ー巨大な風車と歯車がひしめき合う、砂漠の中央に位置する国。風のクリスタルを有する。
風力発電によって得た電力で重工業を発展させてきたが、風が止んでしまったので住民は人力で歯車を回す「奉仕労力」に従事させられている。さらに商会による水の独占や盗賊団の横行など腐敗が進んでいる。街のデザインはイラスト・映像作家のTAKORASUが担当 - フロウエル
- “艶花の国”ー女性しか定住が許されず(定住が許されないだけで男性の入国や宿泊程度はOKの完全な男子禁制ではない)、女性だけが暮らす国。水のクリスタルを有する。
クリスタル正教への信仰心に篤く、森と花を愛し清貧を尊ぶ国として知られていたが、公国の送り込んだブラッドローズ特務隊の暗ヤクにより「美を競う概念」を植え付けられ、国民の堕落が始まっている。 - グランシップ
- “沈みそうな国”ー巨大な船の甲板に存在する国、重要な海上補給基地。元は海賊の住む国だった。その大きさは島といえる程のサイズである。
既に航行不能になってから数百年が経ちゆっくりと沈みつつあるが、議会では「まどろみ議会」と揶揄される終わらない会議が続けられており、未だに対策を打てずにいる。 - エイゼンベルグ
- “内戦の国”ー国全体が活火山に覆われた、ルクセンダルク一の軍事国家。火のクリスタルを有する。
軍事国家であると共にミスリルやオリハルコンを産出する鉱業国家でもある。親クリスタル正教だったが、4年前にアンチクリスタリズムの理念に同調する「剣派」がクーデターを起こして以来、「剣派」と「盾派」に分かれて終わらない内戦をつづけている。 - エタルニア公国
- “不死の国”ー山岳の降雪地帯に位置する国、王ではなく元帥が統治している。土のクリスタルはここに?
不死の国と言われるほどの非常に高い医療技術と科学技術、軍事能力を持つ新興の近代国家である。クリスタルを信仰対象ではなく「ただの石」だと言い張る「アンチクリスタリズム」の理念を提唱しているためクリスタル正教とは対立関係にあり、正教を信仰する国々に改宗を強制するため様々な工作を行っている。
音楽
幻想楽団「Sound Horizon」を主宰するサウンドクリエイターのRevoが全曲を担当。プロデューサーの浅野智也がかねてからSound Horizonのファンだったことが起用の理由だという。
また、サウンドトラックとは別に「Linked Horizon」名義で本作とタイアップしたシングルCD「ルクセンダルク小紀行」やアルバムCD「ルクセンダルク大紀行」をリリース。ゲーム中の曲をフルサイズ化、ボーカライズ、異なる楽器アレンジ等をして再構築した楽曲を収録する。「ルクセンダルク小紀行 BRAVELY DEFAULT盤」には特典としてゲーム内で使える、Revoをイメージしたキャラクター専用装備を先行入手できるSQUARE ENIX MEMBERSポイントカードが封入される。
体験版
本作では毎回切り口を変えて段階的にゲーム内容を明らかにした、複数の体験版が順次ニンテンドーeショップからシリーズ配信されている。また第3弾までの体験版では、公式メンバーズサイト
でユーザーからの意見・要望を募集し、ここで得られた意見を製品版にフィードバックするという試みが行われた。
最後の「-体験版-」配信開始に伴い、それまでのVol.1~4の配信は終了した。Vol.1~4で見ることができたARムービーは「-体験版-」にも収録されており見ることが可能。
- ブレイブリーデフォルトAR体験アプリ
- 本作が発表された『ニンテンドー3DSカンファレンス2011』終了直後から期間限定で配信された。これは『東京ゲームショウ2011』で先行配布(後に公式サイトより配布を行った)された専用ARマーカーを使い、ARムービーを鑑賞できるというもので、登場するアニエスのパンツを覗こうとする紳士が続出した。
- BRAVELY DEFAULT Demo Vol.1 -クリスタルの巫女篇-
- 2012年2月29日から配信開始。ビジュアルコンセプトの一部(風のクリスタルの祭壇)を移動できるデモとヒロインであるアニエスの日常を紹介するARムービーを収録(ARマーカーは公式サイト及び週刊ファミ通で配布。以降のDemoでも同様)。体験版としては出来ることがあまりに少なかったため、主に体験版のシリーズ展開を知らない者から「そんだけかーい!」というつっこみが多数寄せられた。
- BRAVELY DEFAULT Demo Vol.2 -絶望の勇者篇-
- 2012年3月28日から配信開始。主人公ティズを紹介するARムービーとタウン(カルディスラ)の探索ができるデモを収録。タウン探索ではいくつかの簡単なクエストとシステムを制限した状態でのバトルが体験できる。バトルの方は条件を満たさなければできないので存在に気づかない者も見受けられた。
- BRAVELY DEFAULT Demo Vol.3 -バトル篇-
- 2012年6月27日から配信開始。メインキャラの一人イデア・リーを紹介するARムービーと連続したバトルを体験できるデモを収録。バトルでは最初に4つのジョブ(ナイト、モンク、白魔道士、黒魔道士)から二つを選択し、本作独自のシステム、ブレイブ&デフォルトを駆使しての5連戦が体験できる。また、バトル時のテンポの遅さを指摘されたため、次の体験版以降順次改善されていき最終的に解消された。
- BRAVELY DEFAULT Demo Vol.4 -ジョブ&アビリティ篇-
- 2012年8月1日から配信開始。メインキャラの一人リングアベルを紹介するARムービーと、ジョブチェンジやアビリティの着脱が試せるデモを収録。ゲーム部分ではティズ、イデア、リングアベルの3人パーティで、ジョブやアビリティの組み合わせを用いて3階層からなるダンジョンを攻略する。
- BRAVELY DEFAULT -体験版-
- 2012年9月12日から配信開始。これまでに配信した体験版の要素を総括するほか、3DSの各種通信機能を用いた「ノルエンデ村復興」、「フレンド召喚」、「アビリンク」等の要素もこの体験版から使用することができる。操作できるのはメインキャラの4人パーティで、ラクリーカの町人から幾つかのクエストを請け負い、ダンジョン攻略や魔物の討伐にあたる。体験版だが、実は隠しボスまでいたりする。
また、本体験版の進行状況に合わせたアイテム特典、20名までのノルエンデ村の人口、ともだち登録の情報を製品版に引き継ぐことができるほか、体験版と製品版ですれ違い通信やアビリンクが一部可能となっている。
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- 『ブレイブリーデフォルト』特集ページ - 電撃オンライン
- ブレイブリーデフォルト FLYING FAIRY まとめ&攻略Wiki
スタッフインタビュー
- 『ブレイブリーデフォルト』プロデューサー浅野智也氏&リードアーティスト吉田明彦氏インタビュー【完全版】 - ファミ通.com
- 『ブレイブリーデフォルト』プロデューサー浅野智也氏&シナリオ担当林直孝氏(5pb.)インタビュー【完全版】 - ファミ通.com
- 『ブレイブリーデフォルト』の作曲はSound Horizon(サウンドホライズン)のRevo (レヴォ)さん! 浅野Pも参加した発表会をレポート - 電撃オンライン
- 社長が訊く『ニンテンドー3DS』ソフトメーカークリエーター 篇|第20回: BRAVELY DEFAULT -FLYING FAIRY-
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