ジッキョウ
本記事では、『ウマ娘 プリティーダービー』における実況について解説する。
アニメ・ゲームともに、『ウマ娘』では現実の競馬さながらに実況が放送される。
アニメ版では、史実の実況が忠実に再現されており、その完成度は競馬ファンからも高く評価されている。一方、「沈黙の日曜日」など、ショッキングな出来事はあえて再現しないなどの配慮もある。
ゲーム版では、レース前の前口上、レース中の実況、レース後の実況など状況に応じて細かく変化し、見るものを飽きさせない。飽きたと思ってスキップボタンを押したらリプレイで珍しいことを言っていたりするので、油断は禁物である。
スタッフロールでは「実況の赤坂さん」表記だが、1期第8話にテロップが登場したことで本名が判明。見ての通り、名前は担当声優のもじり。なお、当初は苗字を「坂明(さかあけ)」にするつもりだったそうだが、言い辛いので「赤坂(あかさか)」に変えてもらったとのこと。なのでかつて明坂が所属していたユニットのキャラクターの苗字の由来が東京都港区の地名であrことは一切関係ない。
アニメ版では、1期第1話から2期最終話まで一貫して彼女が実況を担当。めがねをかけた外ハネショートヘアと、まろ眉、蝶ネクタイがトレードマーク。
アニメ2期第1話では、シンボリルドルフの日本ダービーの担当は男性実況者となっている。
女性実況はアニメ版と同一の声優。ただし当初はゲーム版に姿は登場せず、「実況の赤坂さん」が担当しているかどうかは不明だったが、後にゲーム版での立ち絵が(後述の細江解説員とともに)公開されたため、キャラクターとしても同一人物であることが確定。
男性実況は、『スキージャンプ・ペア』や『JAPAN WORLD CUP』などのトンチキスポーツCGアニメーションを制作し、自ら実況も務める茂木淳一が担当。『ウマ娘』も、発表当初はこれらと同列のトンチキ擬人化ものだと思われていたことをいやが上にも思い知らされる。
実況の男性・女性はデフォルトではランダムだが、オプションでどちらか一方に固定できる。
どちらでも話す内容は同じだが、話し方の癖などに差がある。
同じレースで男女両方聞きたい場合、オプションで実況の性別を変更した上でリプレイを選ぶと、次のリプレイから変更される。
元騎手にして現競馬解説者の細江純子が本人役で出演。
もちろん本作が声優初挑戦のため、当初はぎこちなさが目立つものの、回が進むごとに聞き取りやすくなり、声優ファンからも高い評価を得るようになった。
武豊は、第1期5話、史実で自らが鞍上を務めたスペシャルウィークの日本ダービーで解説を担当している。
安田敬一郎は元山陽放送アナウンサー。男性実況・女性実況双方で解説を担当。
基本的にレースの状況に対して汎用的なセリフを返す。
「私が一番期待しているウマ娘」はプレイヤーの育成ウマ娘である。
第3育成シナリオ「Make a new track!!」では、解説役が細江純子になる。
安田との違いは、トゥインクルスタークライマックスを全勝優勝すると各ウマ娘について解説が入ることである。
実況によるウマ娘の発表、解説による寸評が行われる。G1レースでは一番人気に専用の解説コメントがある。
例1:
実況:
解説:
貫禄すら感じてしまいます
例:
実況:
ターフも絶好の良バ場になりました!
解説:
重賞の場合は専用の前口上が用意されている場合がある。
詳しくは「ウマ娘のレース」からリンクの張られている、各レースの記事を参照(あれば)。
URAファイナルズ・チームレース・レジェンドレース・チャンピオンズミーティングなど、ウマ娘オリジナルのレースの場合も専用の前口上が存在する。
その後、
で3人のウマ娘が紹介され(特筆すべきタイトルがある場合はそれが読み上げられる)、態勢完了となる。複数人を同時に出走させるチーム競技場やチャンピオンズミーティングでは、自分の育成ウマ娘枠はエース(一番上)に設定したウマ娘になる。
各ウマ娘の名前が細かく実況され、中盤では順位を振り返ったりと現実に近い実況がされている。
ただし、モブウマ娘は名前ではなく、ウマ番で呼ばれる(ハッピーミーク・ビターグラッセ・リトルココンはモブ扱いでは無いのでちゃんと名前を呼ばれる)。
また、チームレースやチャンピオンズミーティングなど、同キャラ対決があり得るレースの場合、重複するウマ娘は「5番 ナイスネイチャ」など、ウマ番と名前が順番に読み上げられる。
現実の実況では、聞き間違いを防ぐために「2番」「10番」「12番」は「ふたばん」「とおばん」「じゅうふたばん」と読むのだが、『ウマ娘』では普通の読み方である。
勝者を称え、レース専用口上やウマ娘専用実況がある場合はそれが読み上げられる。
例:菊花賞
勝ったのは○○!
勝ったのは○○!
加えて各ウマ娘の特殊実況の条件を満たしたり、二冠・三冠達成や天皇賞春秋制覇、二大グランプリ制覇(宝塚記念・有馬記念)、春・秋のスプリント部門制覇(該当する短距離・マイルGⅠを全勝利)、GⅠ/Ⅱ二連覇などの記録が達成された場合はその旨が読み上げられる。重複している場合は特殊実況が最優先になり、その後該当レースの達成が早い方が優先される
※例・クラシック級でジャパンカップ・有馬記念を勝利し、シニア級で天皇賞春を勝利している場合、天皇賞秋勝利時に秋の三冠(天皇賞秋・ジャパンカップ・有馬記念)と天皇賞春・秋連覇の条件を同時に満たすが、読み上げられるのは秋の三冠になる(天皇賞春よりジャパンカップを先に勝利しているため)。なお同一レース連覇は最も優先順位が低いので(特殊実況>三冠達成・グランプリ・部門制覇>接戦>連覇)聴くのは地味にレアだったりする。
その後、2着・3着のウマ娘が読み上げられ(大差での勝利または三冠達成の場合は3着が読まれない事もあり。完全ランダム)、プレイヤーウマ娘の勝利・敗北ポーズに遷移する。
各レース場ごとの名物ポイントにで、専用実況が流れる。
順位の振り返りなど、各ウマ娘の読み上げがある場合はそちらが優先されるため、レースによっては聞けないことがある。
基本的には史実の有名なシーンを再現すれば聞けるようになっている。
一方、現在では番組が変わっている影響で条件が変わっていたり、史実で見たかった「if」が条件になっている場合もある。実況ではなく騎手のインタビューが元になっている場合や、元ネタの全くないオリジナルの場合もある。
もっと有名な実況がある場合でも、プレイヤーが自力で再現可能なものが選ばれる傾向にある。
例えば、テイエムオペラオーの場合2000年有馬記念の実況が最も有名と思われるが、「中山の最終直線、ラスト1ハロンでバ群ブロックを抜け出す」をプレイヤーが意図的に再現するのはすさまじい難易度になってしまうので、別のレースが選ばれている。
また、史実の実況にたった一言あるだけの文言が条件として必要なことがあり、有名な条件をクリアしたのに特殊実況にならず首をかしげたプレイヤーも多いことだろう(例:シンボリルドルフ)。
以下に、各特殊実況と条件(有志による解析なので正確とは限らない)、元ネタを解説する。
育成未実装のウマ娘は、タイトルを灰色で表記する。
『ウマ娘』の武豊は解説席にいるので、夢を掴んだのはスペシャルウィークだけになっている。
それ以外は史実ほぼそのままである。
ノーヒントで特殊実況を探す場合、むしろジャパンカップの「やはり日本総大将!」の方ではないということに注意が必要かもしれない。ゲーム版『ウマ娘』にブロワイエ(モンジュー)はいないし、それどころか海外調教馬が1頭も実装されていない(代わりにここにしか登場しないモブウマ娘がいる)状況において、「日本総大将」もへったくれもないということだろう。
なおブロワイエ不在のため、育成シナリオのシニア級ジャパンカップは、史実での3歳(旧4歳)時のジャパンカップでのことであるエルコンドルパサーとの対決がフィーチャーされている。
第4コーナーの向こう側から
みごと盾の栄誉を勝ち取りました!
史実では大ケヤキの向こうで重度の骨折。第4コーナーにたどり着かぬまま非業の死を遂げた。
ゲーム版『ウマ娘』ではこれを覆し、勝利を手にすることが最終目標となる。
専用実況はこれを反映し、史実と完全に正反対のものが用意されている。
対象の秋天は最終目標で1着指定であるため、育成をクリアさえすれば聞くことができる。スズカの攻略難易度自体の低さもあり、特殊実況の中では最も聞くのが楽な部類。
サイレンススズカを選んだトレーナーなら誰もが聞きたかった文言が最も聞きやすいのは、『ウマ娘』なりの心遣いといえるのかもしれない。
その走りはまさに異次元の逃亡者たる
見事な逃げ切りでした!
トウカイテイオーもその軌跡を辿ってみせました!
『ウマ娘』では、シンボリルドルフとトウカイテイオーは親子ではないため、その部分が差し替えられている。
トウカイテイオーに関する実況で最も有名なのは1993年有馬記念の「トウカイテイオー!奇跡の復活!」(フジテレビ・堺正幸)だろうが、ゲームのテイオーは故障しないので「1年ぶりのレース」が再現不能。こちらはアニメ2期最終話で再現されている。
先頭マルゼンスキー!
この差はちょっと縮まらないかもしれません!
マルゼンスキーこれは強い!
さあ、先頭はマルゼンスキーで3-4コーナーの中間地点であります。
マルゼンスキーがこのまま逃げ切れるか。4連勝は目前でありますが、内ぴったりとマルゼンスキーが先頭です。そしてヒシスピード、ここからどのぐらいさを縮めるか。それともマルゼンスキーが離すか。
先頭マルゼンスキー! この差はちょっと縮まらないかもしれません! マルゼンスキーが先頭です! 200を切りました! マルゼンスキー先頭! そして2番手にヒシスピード! 3番手突っ込んでくるのがソウウンムサシかインタースペンサーか!
マルゼンスキーこれは強い! マルゼンスキーこれは強い! 差を広げます!
マルゼンスキーの圧勝です!
条件が「朝日杯大差だろう」ということは大方のプレイヤーが予想していたが、ジュニア級の時点で史実通りの大差をつけることが難しく、長らく不明のままだった。
史実で出走経験のあるアイネスフウジンとミホノブルボンの逃げウマ娘2人が高確率で出走してくるため、彼女らに大差(10バ身以上?)つけられるかどうかが問題。史実通り、3-4コーナーの中間ぐらいで突き放していないと厳しいと思われる。
他を寄せ付けないその速さは
まさにスーパーカーでした!
フジキセキ並ばれたか! しかし譲らない!
しかし負けない! これが強さ!
さあ、どうだ、フジキセキ! 危ないぞ! フジキセキ(角田晃一)危ない! 内で粘っている!
しかし譲らない! しかし負けない!
これが強さ! フジキセキの強さ!
終始先頭でレースを進めるフジキセキだったが、最終直線で大外からホッカイルソーが猛烈な追い上げ。
残り1ハロンでついに並びかけるが、そこからフジキセキが突き放し、圧勝した。
ゲームではそこまで並ばれていなくても聞ける。
ただし、後ろから差しウマ娘が追撃してくる必要がある。
私たちを魅了してくれました!
限界説も囁かれた中、引退レースを勝利で飾り、アイドルホースの意地を見せた1戦。
基本的『ウマ娘』では引退するわけではないので、その部分は変更されている。また、ある程度競ったゴールでないといけないようで、一定以上のバ身差がついてしまうと聞けない仕様になっている(史実では2着のメジロライアンと3/4馬身差)。
見事金メダルをもぎ取りました!
「ゴールド」シップと、2012年がロンドンオリンピックの年であり日本勢が史上最多となる38個のメダルを獲得したことから口をついて出たものであろう。当時のデイリースポーツでも同じ文言が使われている。ちなみにこの菊花賞を勝った2012年とアプリ版ウマ娘が配信開始されてこの実況が聞けるようになった2021年の今年の漢字はいずれも「金」である。
それ以外の文言がかなり異なるが、「3つめ」と数を指定してしまうと、三冠達成や宝塚記念連覇イベントなどができなくなってしまうことへの配慮と思われる。
ウオッカが見事に決めました!
ベストバウトと言えるレースがいくつもあるウオッカだが、プレイヤーが意図的に再現できそうなのはここぐらいなので当たりはつけられるだろう。
一方、ウマ娘には牡牝の区別がなく、牝馬が牡馬クラシックを制覇したという大偉業を描き切れていない点には不満も多い実況である。
なお、この実況はフジキセキやタイキシャトルと同様、ゴール後ではなく、ゴール直前から発生する。また競った状態では発生しないため、史実同様にゴール前で抜け出してある程度の差をつけ、勝ちを確定させていないといけない模様。
勝ったのはダイワスカーレット!
歩みを進め文句なしのグランプリ制覇です!
勝ったのは13番、ダイワスカーレットーーーーー! 37年振り!
37年振りの牝馬有馬記念制覇という偉業を成し遂げ、昨年の雪辱を果たした。
ウオッカと同じ理由で内容が不完全燃焼になっているが、なんとか「牝馬の有馬記念制覇」というニュアンスを再現しようと、「ティアラ路線から」という文言が付け加えられている。
この大舞台でも1番は譲らない
パーフェクトな走りを披露しました!
圧勝ーッ!
アオシマバクシンオーのマシンガン実況の果て、勝敗が決したときの文言はかくもシンプル。
ウオッカ同様、最終直線の途中から実況が始まるので、史実通りある程度差をつけていないと聞けないものと思われる。
やっぱり強いウマ娘は強い!
スペシャルウィークも強かったが、
勝ったのはグラスワンダーの方だ!
そして2着はスペシャル!
やっぱり、強いのは強い!
強いのは強かったが、勝ったのはグラスワンダーの方だ!
アニメ版でも描かれた、グラスワンダーが的場均の徹底マーク戦法からスペシャルウィークを差し切った宝塚記念。
「スペシャルウィーク2着」は、この実況を語るなら欠かせない要素なので納得できるだろう。差しの宿命としてスペが勝手にバ群ブロックに沈んでしまうこともあるので、ある程度運が必要。
見事居並ぶ者のない俊傑となりました!
先頭はしかしタイキウルフ(岡部幸雄)! タイキウルフまだ2馬身のリード!
外からヒシアマゾン届くかどうか! ヒシアマゾンが追い詰める!
外からぐいぐいとランド(マイケル・ロバーツ、93年ドイチェスダービー優勝馬)が突っ込んでいる! ランドが突っ込んでいる!
大外からヒシアマゾン! 大外からヒシアマゾン現在4番手から3番手、2番手先頭を伺っている!
先頭はランド! ランドが先頭! タイキブリザード(岡部幸雄)が粘っている!
ヒシアマゾンが追い込んだ! ヒシアマゾン3番手から、2番手に上がってくるのか!
真ん中からぐいぐいとエルナンド(キャッシュ・アスムッセン、93年ジョッケクルブ賞(仏ダービー)優勝馬)も突っ込んで2番手争い!
クリスタルカップにおける驚異の追い込みが有名だが、現存しないレースのため、同じく超追い込みで2着に突っ込んだジャパンカップにこの実況が採用されている。
マックイーン先頭だ!
同期・同門のメジロライアンの1番人気に対し、これが重賞初挑戦でまだ評価の定まっていなかったメジロマックイーン。
本競走での圧勝がその下馬評を覆し、両者の命運をも分かつことになる。
ゴール板直前で聞けるので、ある程度差をつけている必要があると思われる。
名門の名を背負う覚悟を胸に
強く美しい名優の走りを見せてくれました!
府中2400でも強さを見せて
ライバルを蹴散らしました!
エルコンドルパサー2400文句なし!
第18回ジャパンカップを制しました!
史実ではマイルまでしか走っておらず、下馬評では距離適性に不安があるとされた。しかし蓋を開けてみればエアグルーヴ・スペシャルウィークを引き連れての圧勝。その後海外に飛び立ってからも、2400mを3戦2勝、敗北したとはいえ凱旋門賞も2着と全くの杞憂に終わった。
この前評判は、当時の外国産馬規制によりクラシック三冠に挑戦できなかったことも大きく、その制限がない『ウマ娘』の世界では普通にクラシックが目標に設定されている。
…すなわち、府中2400m、日本ダービーが目標レースとなっているため、これに敗北していないと聞けないのが最大の注意点である。これにより、「ダービーを敗北したのに、府中2400mでも強いと実況されている」という奇妙な事態が発生している。一応、「文句なし」など強い表現は改められている。
なお、府中2400mはG2以下にも存在するので、うっかり青葉賞などに出走しないように注意。
高らかに唄うはオペラオーです!
「盾の舞台に次いで」なので、前走天皇賞(春)をクリアしなければ聞けない。すなわちシニア級限定である。
史実では、その天皇賞(春)における杉本清の以下の実況からの続きとなっている。
『ウマ娘』では、「テイエムオペラオーーーーー!」「高らかに唄うはオペラオーーーーーーーーです!」と、「オペラオー」の長音部分がなぜか妙に長くなっている。
まさに世紀末覇王でした!
大一番に向けて独走で逃げ切りました!
ブライアンに陰りなし!
(中略)
さあブライアン、春の天皇賞へ向かって独走! 春の天皇賞へ向かって独走!
そしてハギノリアルキング(武豊)がわずかに2番手に上がった!
ブライアンに陰りなし! ブライアンに陰りなし! ブライアンに陰りなし!
今年もナリタブライアンだ!
史実では2回出走しているが、この実況は1回目の阪神大賞典から。
これを直線抜け出して圧勝し、天皇賞(春)へ向けて視界よしと見られていたが…?
『ウマ娘』では阪神大賞典へは1回しか出走できないため、シナリオは95年のものをベースにしている。
「陰りなし」とは、ブライアンのトレードマークであるシャドーロールにかけたもの。本来は陰を恐れる馬に対してつけられるものだが、この頃にはもう怖がらなくなっていた。
メインストーリー4章でも、1回目の阪神大賞典で同じ実況を聞くことができる。
クラシック三冠が達成されました!
三冠馬、8戦8勝!
「条件はもちろん三冠だよね?」と思って達成しても聞けず、「無敗じゃなきゃダメなのかな?」と思ってチャレンジしても聞けず、よもや「天候曇り」が条件だとは思わなかっただろう。
史実にたった一言「薄曇り」とあるせいで、プレイヤー側からはどうしようもない条件が加えられてしまった。そのため、運が悪いと何回やっても聞けないことがある。
史実の実況を冷静に見ると、「赤い大輪(3枠の帽子の色)」「8戦8勝」という文言がある。これまで条件に加えられていたらさらにすさまじい運ゲーとなっていたことであろう。
天皇賞の紅一点が、牡馬をまとめて差しきり、前年同レース優勝馬バブルガムフェローとの一騎打ちの末勝利した一戦。
『ウマ娘』の世界に牡牝の区別はなく、武豊も乗っておらず、バブルガムフェローもウマ娘化していないため、大分内容が変わっている。
これは納得の強さアグネスデジタル!
芝の2000m戦でも見事GⅠを制してみせました!
アグネスデジタルです!
この年から外国産馬に開放された天皇賞の出走枠。たった2つの枠を埋めるのはメイショウドトウとクロフネと思われたが、マイルチャンピオンシップ南部杯を制したデジタルが急遽出走を表明。賞金額を下回っていたクロフネははじかれてしまった。
それまでダート中心、芝を含めてもマイルでしか結果を出していなかったデジタルが「割り込んで」きたことに、陣営は猛烈な批判を浴びた。しかし結果はテイエムオペラオー・メイショウドトウをまとめて差し切り、彼らに引導を渡す快勝。結果で批判をねじ伏せてみせた。
以上から、芝2000mGⅠに勝っていると聞けない実況である。ホープフルステークス・皐月賞・クラシック級天皇賞(秋)・秋華賞・大阪杯が該当するので注意しよう。JDDは史実では14着惨敗だが、前走マイルチャンピオンシップ南部杯の代わりか。
『ウマ娘』にクロフネは実名で登場しておらず、それらしきモブウマ娘が登場するのみである。しかし史実と似たような展開になり彼女は本当に出走していいのか悩むことになるが…?
数多の戦場を駆け抜けたその姿は
まさに勇者の姿そのものでした!
この「4歳馬」とはオグリキャップのこと。当時アイドルホースとして絶頂期である。
芦毛頂上決戦を制し、古馬の意地を見せた。
「春秋」の読みが史実と異なるが、『ウマ娘』では「しゅんじゅう」に統一するようである。
稲妻の如き一閃の走りで
その驚異的な実力を見せてくれました!
誰もが認める史実のベストバウト。対象レースは難なく見つけられるだろう。
天候の条件がある(とされている)が、史実の実況を知っていれば仕方がないかと思えるだろう。
これ以上の条件については情報が錯綜しており未確定。上記条件だけでは聞けないことがあるとの報告もあり、着差や作戦などの条件も加味されるかどうかが議論の対象である。なお、史実で敗北している日本ダービーを勝利していても聞ける。
もはや同世代に敵はありません!
無限の可能性が広がりました!
強い! 12番ファインモーション、無敗の秋の3歳女王誕生です!
もはや同世代に敵はありません!
無限の可能性が広がりました!
史実では5馬身差の圧勝だが、特殊実況の条件にそこまで必要かどうかは不明。
実況の杉本は、ビワハヤヒデを「顔がデカい」と言い出した張本人の一人であり、いつもの王道横綱相撲を顔ネタでいじっている。
アニメのビワハヤヒデは、顔について言及されると観客席からですら地獄耳で察知し機嫌が悪くなるのだが、ゲームではそこまで再現されておらず、「涼しい顔をして」観客席に手を振っている。
勝ったのはマヤノトップガンだー!
ついにこの菊の舞台で大輪を制しました!
ついにこの菊の舞台で大輪を制しました!
『ウマ娘』で引用されている部分だけ聞くと何の変哲もない実況だが、史実で重要なのはこの前後である。
菊花賞の一つ前の目標がファン集めになっているとおり、史実のマヤノトップガンはこれ以前なかなか勝てず、当時菊花賞トライアルだった神戸新聞杯・京都新聞杯も惜敗と苦汁をなめた末のG1制覇であったことが1行目に反映されているが、さらに重要なのは3行目である。
1995年1月に阪神大震災が発生。関西地区に甚大な被害が及んだ。
もちろん阪神競馬場も被災し、対象レースは振り替え。それどころか、馬主の田所祐は神戸の医師であったため、病院ごと被災。弟夫婦までも失う不幸に見舞われた。
そのような中にあって、1995年下半期は関西地方全体が「震災復興」に燃えており、スポーツ界もそれは例外ではなかった。
同年9月11日、「がんばろうKOBE」を合い言葉に、オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バッファローズ)がリーグ優勝を達成。
そして11月5日、神戸の馬主が有する、摩耶山を冠する馬が京都のクラシックを制した。スポーツ界から神戸に関わる吉報が2つも舞い込んだことで、杉本もこれを踏まえた発言をしたのである(杉本自身も関西テレビのアナウンサーであり、無関係ではすまなかった)。
『ウマ娘』では、1行目は「トライアル両方2着の上菊花賞を勝つ」という苦行になってしまうため削除され、3行目はウマ娘のトップガンが神戸とはあまり関係のないキャラづけにされたことから組み入れられなかったものと思われる。
それでも実装されたのは、「史実を調べてくれ」という隠れたメッセージなのかもしれない。
外の方からマンハッタン!
外の方からマンハッタン!
他の娘は届きそうにない!
さあ、テイエムは今日は来られないのか! テイエムは今日は来ないのか!
200を切った! 200を切った! トゥザヴィクトリーか! トゥザヴィクトリーか!
外の方から、マンハッタン! 外の方からマンハッタン! 外の方からマンハッタン!
テイエムは来ているが届きそうもない! 勝ったのはマンハッタンカフェーーーーー!
同年天皇賞(秋)でのアグネスデジタルに次いで、テイエムオペラオー・メイショウドトウの二強時代にとどめを刺した一戦。「テイエムは今日は来ないのか!」は、前年有馬記念での「テイエムは来ないのか! テイエム来た! テイエム来た!」を受けている。
『ウマ娘』では対象の名指しは避けており、実況の文言からすれば単に有馬記念で外から差せばよさそうに思えるが、発生条件はそれだけではなく、聞けたという報告自体が数えるほどしか存在しない。
有志の検証によると、どうやら直線に入った時点で中団かそれより後方(6~7番手以下?)に居ないといけないようなのだが(史実でも4コーナー通過時点で13頭中9番手から直線で差し切っている)、ここで問題になるのがカフェの固有スキル。いわゆるゴールドシップ型の「中盤から徐々に速度を上げる」スキルであり、位置取りも中団(16人立ての有馬記念なら7番手~11番手)で発動するため、差しで普通に最速で固有が発動した場合、有馬記念の直線に入った頃にはほとんどの場合既に先頭近くにいることになる。カフェは適正的に普通はほぼ差し育成一択のため、普通にプレイしていると固有スキルのせいでまず聞くことが不可能なのである。
というわけでこの特殊実況を狙って聞きたい場合、固有スキルの発動を遅らせる調整が必要になる。検証したトレーナーによると、適性Cの追込で育成し、かつ中盤に前に出ないようにスピード・パワー・賢さを上げすぎないというステータス調整をした上で何度もリトライを繰り返したとのこと。
低めのステータスに加えて固有発動が遅れるという不利な状況から、中山の短い直線でライバル枠で登場するオペラオーやドトウを外から差し切ってもらわないといけないわけで、難易度は極めて高い。もし狙わずに聞けたら余程の幸運だと思った方が良さそうである。
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ブルボンが京都競馬場第3コーナー「淀の坂」を上っているあたりで、杉本清がなぜか一句詠んだ実況が元ネタである。
「菊近し」すなわち、菊花賞トライアルが当時と現在で異なるため、対象レースが史実と異なることに注意。京都新聞杯から神戸新聞杯に、京都競馬場から阪神競馬場に変更された影響で、内容も「淀の坂」から「仁川の丘」になっている。神戸新聞杯は阪神2200m内回りであり、第3コーナーは下り坂である。そのためちょっとおかしなことになっている。
史実と状況が異なり、目標レースではなく、場所の都合でスキップすると聞けないことから、ノーヒントで見つけるのはかなり難しい特殊実況である。
京都新聞杯と神戸新聞杯の日程が現在入れ替わっている影響は、マチカネフクキタルも受けている。
メジロライアン快勝!
メジロマックイーンが2着!
菊花賞以来水をあけられていたメジロマックイーンを下し、悲願のG1制覇を成し遂げた。
「この距離では負けられない」とは、同じ2200mの京都新聞杯で当時レコードを有していたことを意味している。
目標レースがあるシナリオでは、メジロマックイーンが確定出走の上1着指定なので、ストーリーを攻略していれば聞くことができる。
名門の名に恥じない決意と鍛錬のたまものを
並み居る刺客を振り切って先頭で
ヒシアケボノ1着! そして2着にビコーペガサス!
ドバイからの刺客、ソーファクチュアルは3着!
G1勝ち鞍がこれだけなので、見つけるのは簡単…なはずなのだが、史実の実況がどの局もこれといった特徴がないものなので、『ウマ娘』でも地味。汎用実況と勘違いしたプレイヤーも多いだろう。
「並み居るライバルを蹴散らして~(マイルチャンピオンシップ)」など、よく似た汎用実況があるため勘違いしやすいが、スプリンターズステークスの本当の汎用実況は「熾烈な電撃戦を制したのは~」である。
「刺客」という、ウマ娘ではライスシャワー・グラスワンダーといった的場均騎乗組ぐらいでしか聞かれないセリフがあるのがヒント。史実での「刺客」は、上記の通りUAE調教馬ソーファクチュアルである。『ウマ娘』に外国馬は登場していないため、「刺客」は他の出走者全員ということになっているのだろう。
史実では第3コーナー手前で転倒、粉砕骨折を起こし、その場で安楽死の処置が執られたため、淀の坂を越えることはなかった。
本実況には完全に対応する史実の実況はない。ラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI 北野守)版では単にライスの落馬が伝えられたのみであり、関西テレビ(杉本清)版でははじめ落馬に気づかず、悲鳴が上がったのを誤認して「大歓声」と実況してしまうほど混乱した状況であった。
サイレンススズカと同じく、『ウマ娘』では「自身の死」という史実を塗り替えることが目標となる。この宝塚記念は史実より2年前倒しで描かれており、勝利後のエピソードは史実の前走である2回目の天皇賞(春)の雰囲気に近い。
どんな大舞台でも己を貫く走りは
アイネスフウジン! ここは負けてられない!
見事にこの日本ダービーで果たしました!
アグネスタキオンまず一冠!
アグネスタキオンまず一冠!
文言は史実と全くの同一。「まず」の文言から、その次も期待されていることがうかがえた。
史実ではこのあと屈腱炎で引退してしまい、「まず」の次の道は閉ざされてしまった。しかし、『ウマ娘』ではその先の道がまだまだ続く。
やはりこの大一番アドマイヤベガです!
アドマイヤベガです!
母ベガの二冠達成から6年! またもその息子が、輝く一等星に!
アドマイヤベガ! 史上初の日本ダービー連覇! 武豊、アドマイヤベガです!
豊が信じたその末脚! 豊が信じたその強さ!
やはりこの大一番、アドマイヤベガです!
条件はここしかあり得ないので探すのは容易。
史実では、先頭に立ったナリタトップロードをゴール板直前で差しきり、悲願のダービー制覇。実況の三宅は、6年前に自ら実況した母ベガのものを引用して「輝く一等星」になぞらえた。
本作にベガは未登場であり、鞍上という概念もないのでそこは引用されていない。
なお、ホープフルステークスの「一等星の輝きを見せ~」は汎用実況である。
悲願のダービー制覇!
ウイニングチケット決めました!
(この喜び、まずはどなたに報告されたいでしょうか?(インタビュアー・塩原恒夫))
条件はここしかあり得ないので見つけるのは簡単。問題はダービー優勝そのものであるが…。
ウイニングチケットと柴田政人騎手、悲願のダービー制覇の物語は競馬史上欠くべからざるものであり、騎手インタビューが実況以上に有名である。そのため、珍しくそれが反映されている。
ちゃんと実況も反映されており、前半はフジテレビの堺正幸アナのものが採用されている。
大舞台にかける強い想いで
世代の旗手たる実力を見せつけました!
並み居るライバルを最内からぶっこ抜いて勝利した一戦。
その後のミルコ・デムーロ騎手の明仁天皇・美智子皇后両陛下に対する最敬礼まで含めて伝説となった。メインストーリー第3章で前奏と云えるダービー勝利が描かれ、育成実装でめでたくお披露目となった
カレンチャンです! 5連勝!
シニア級は高松宮記念が1着目標のため、必然的にクラシック級限定実況である。
とはいえ、カレンチャンは素の状態では芝短距離適性しかなく、それに該当するG1はスプリンターズステークスが初である。マイル適性を上げて優勝レイ集めなどをしていない限り、特に何もしなくても聞くことができるだろう。
連勝に関する部分は削除されている。単純に「5連勝」を再現するのが難しいというのもあるだろうが、その中にはウマ娘のレースに存在しない条件戦や、この時点で出走できない古馬限定戦が存在するというのも理由だろう。
1着はカワカミプリンセス!
見事カワカミプリンセスがやりました!
抜けた抜けた! カワカミプリンセス!
デビューから破竹の勢いで3連勝。そのまま無敗でオークスを制覇した際の実況が元ネタ。
この後秋華賞も勝利し、無敗の二冠馬となるが…?
ジャパンカップは史実で12着の惨敗。唯一のG1勝ち鞍である阪神3歳ステークス(現阪神JF)の実況に特に似たものはない。そして「100年にひとりの美少女ウマ娘」という形容は人間のアイドルの方が元ネタである(「10年に一人の逸材」後藤真希、「1000年に一人の美少女」橋本環奈など)。
『ウマ娘』でのストーリーを反映してはいるが、競馬実況の方に元ネタはないと考えられる。
ジャパンカップに割り当てられている理由は、当該競走に際して元騎手の小説家ディック・フランシスが来日し、雑誌『優駿』のインタビューを受けた時に、印象に残った馬の一頭に「名前は忘れたが栗毛の馬」と答えたことが元ネタではないか、という説が挙げられている。
自らレースに賭ける思いの強さを
揺るがぬ意志と自らの脚で証明しました!
サクラバクシンオーGⅠ獲ったー!
サクラバクシンオーGⅠ獲ったー!
鞍上がウマ娘本人に置き換えられている以外は史実そのまま。
史実では2回目の挑戦で初G1だったが、『ウマ娘』ではクラシック級の段階で優勝しても聞ける。
初心者の内は、目標外レースに出走するのはファン数が足りない時ぐらいだろうから、普通に攻略していれば1回目か2回目で聞ける。特殊実況だと気づかなかった人もいるかもしれない。
一方、バクシン周回が極まり、マイルG1の優勝レイを集め始めると聞けなくなってしまうので、たまには朝日杯FSや桜花賞、NHKマイルCをスルーして葵ステークスから直行してみよう。もっとも、運悪くマイル全敗したから聞けた、ということもあるかもしれないが…
史実通りシニア級で聞きたい場合は、途中の高松宮記念で敗北している必要があることにも注意。
なお、勝利時にウマ娘が挙げる手は右回りと左回りで異なる(カメラに向かって顔が見えるように挙げる)。中山レース場は右回りのためバクシンオーも史実通り右手を挙げており、内容の変更などはされずに済んでいる。
猪突猛進で突き進むその走りは
まさに驀進王の名の通りでした!
オグリキャップは届かない!
オグリキャップの前に立ちはだかった
やってきたが届かない! やってきたが届きません!
早めに進出したスーパークリークが、大外から猛烈に追い上げてきたオグリキャップをクビ差抑えて勝利したレース。「届かない」というフレーズが共通するので、フジテレビの堺正幸アナの実況が元ネタだろう。
史実ではスーパークリークは翌1990年の天皇賞(春)を制覇して、秋→春の順で史上2頭目の天皇賞春秋連覇を達成することになるが、ゲームではシニア級の2年目はなく、クラシック級では菊花賞とターンが被るため秋天には出走不可。なのでゲームでは春秋連覇はシニア級の春→秋の順で達成するしかない。
特殊実況の3行目の直接の元ネタかどうかは微妙だが、1990年天皇賞(春)での関西テレビ・杉本清アナの実況は以下の通り。
その持ち前の器量と才気で
やはりスマートファルコンの独壇場か!
さあ、前の2頭!
スマートファルコン先頭、トランセンドは手が動いて2番手、シビルウォーは3番手で直線に向きました!
先頭はスマートファルコン、スマートファルコン先頭! 追い出しました!
やはりスマートファルコンの独壇場か!
スマートファルコンとトランセンドによるダート最強決定戦と目されたレース。
スマートファルコンがスタート直後から先頭を譲らず、実況通り独壇場のまま決着。しかし1馬身差にまで詰め寄ったトランセンドも負けてなお強しの印象を与えた。
一方、3着のシビルウォーも加えて1・2・3番人気がこの着順で決着ということで元返しが続出し、穴党泣かせのレースとも言われた。
『ウマ娘』では最後の部分だけ採用。史実通り2連覇直前の最終直線で聞ける。
馬身差に関することはゲーム内の状況によって変わるため、別のセリフになっている。
トーセンジョーダン勝った! 根性見せた!
初めてのGⅠタイトルをもぎとりました!
真ん中突いてダークシャドウ! ダークシャドウ来ている! 先頭トーセンジョーダン!
ダークシャドウ来ている! ダークシャドウ来ている! ダークシャドウ来ている!
並びかける! 外か? 内か?
シルポートの逃げによりとんでもないハイペースとなった府中で、残り300mから脱落する先行馬をぶち抜く。最後はダークシャドウの猛追から根性で粘りきり、念願のG1制覇。このときのタイムは、2021年現在でも破られていない。
トーセンジョーダン唯一のG1勝ち鞍なので見つけること自体は楽だが、シニア級天皇賞(秋)は最後の育成目標。それまではアルゼンチン共和国杯以外すべてG1レースなので、これを負けつつ3着以内に入り、一方で秋天は1着と、ナイスネイチャほどではないがシニア級は難しい育成を迫られるだろう。
長距離適性はBなので、有馬記念・天皇賞(春)で負けるのは苦にならないと思われるが、「出走」の前者はともかく、春天は「3着以内」なので、負けたはいいがゲームオーバーということになりかねない。
中距離は逆に大阪杯と宝塚記念で勝ってしまわないようにするのが難しい。
ナリタタイシンがどうやら差し切りました!
ナリタタイシンが差し切ったー!
ビワハヤヒデ・ウイニングチケットの2頭が残り200mで抜けだし、一騎打ちの様相を呈していたところ、残り100mで突然ナリタタイシンが大外から現れ、猛烈な脚で追い上げ。ビワハヤヒデをクビ差差し切って勝利。
向こう正面では画面に映らず、実況も読み上げないほどの最後方にいながら、残り200mの叩き合いでウイニングチケットが大写しになった直後に画面に現れて抜き去っていく様は、まさに「鬼脚」の一言。
ちなみに、「桜花賞に続いて」はもちろんタイシンのことを言っているのではない。ベガで桜花賞を制した鞍上武豊のことである。
世代随一のスピードを存分に見せつけ
早めの戦法で直線鮮やかに抜け出して
みごと桜花賞を制しました!
ニシノフラワーです!
現在武豊・ハルウララは後ろから3頭目、先頭には10馬身以上の差になった!
400を通過! 武とハルウララ、んー後方に置かれる!
さあハルウララ、がんばれ106戦ハルウララ! 直線コースに入ってくる!
(中略)
元ネタの存在しないオリジナル実況とされているが、「ハルウララがんばれ」という実況のある映像は残されており、例えば武豊が騎乗した上記のレースでは「がんばれ」「初勝利」に言及した実況が存在する。
直接的な元ネタは、『ウマ娘』プロジェクト始動時に連載されていた漫画『ウマ娘 プリティーダービー -ハルウララがんばる!-』である。
条件が「未勝利戦」なので、メイクデビューに敗北する必要がある。これが地味に難しい。
一方、殿堂ウマ娘としてウララを起用する際も最終直線で聞ける。つまり育成シナリオの記憶は消されるってこと?
決して諦めない不屈の精神で1着を掴んだその姿は
まさに春爛漫でした!
神戸にも福が来た!
マチカネフクキタルが制しました!
京都でも福が来た!
ミホノブルボンと同じく、京都新聞杯と神戸新聞杯の日程が当時と逆であることから内容が変わっている。
逆であるというだけで、史実の2戦を勝利すればいいので条件自体は簡単である。ただし、2戦とも目標レースに設定されていないので、普通に攻略していると聞けず、自主的に出走する必要がある。
むしろ、こちらの方が有名なので「なんで菊花賞勝ったのに特殊実況にならないんだろう?」と思った人もいるかもしれない。こちらの実況には「神戸」「京都」の文言があるので、条件が3つになり難易度が上がってしまうからと思われる。
なお、この実況は菊花賞終了後のイベントでフクキタルが自分で言う。しかも勝ち負けにかかわらず。
自らの力を信じたその走りで
みごとに福を呼び込んでみせました!
ドトウ先頭! ドトウ先頭!
立ち上がった立ち上がった!
有馬記念とおんなじようになったメイショウ、テイエムオペラ、テイエムオペラ、
果たして伸びてくるのかどうか!ドトウ先頭! ドトウ先頭!
ドトウの執念が通じるのか! ドトウの執念がここで通じるのか!ようやく来た来た、テイエムオペラオーが来た!
ようやく来たテイエムオペラオー!しかし、メイショウドトウ一矢を報いるか!
ついに夢の一矢を報いるか!ドトウか! オペラオーか!
ドトウだーーーーーー! やったーーーーーーー!
元ネタは大方の予想通り、テイエムオペラオーとの6度目の対決で悲願の勝利を挙げたこの実況。
ただしゲームではシニア級の2年目が存在しないため、史実ではオペラオーとの初対決にあたる宝塚記念で聞くことになる。それだと6度目の対決でのようやくの勝利という史実の文脈がなくなってしまうのでは? という点については、ゲームではドトウも目標外でクラシック戦線などオペラオーの出ていたレースに出走でき、特に史実のオペラオーの勝ち鞍である皐月賞と天皇賞(春)に超強力なステータスのオペラオーが確定出走してくるという仕様によって疑似的に対処されている。
ドーベル見事にやってのけました!
勝ったのはメジロドーベル!
ドーベル見事にやってのけました!
ウマ娘ではメジロライアンと親子関係では無いため、その部分がカットされている。
素晴らしい走りを見せてくれました!
なかなかGⅠを勝てなかったナイスネイチャが、
秋に向けて、ウイニングチケットは5着。しかしまずまずでしょう!
勝ったのはナイスネイチャでした。
なかなか勝てなかったナイスネイチャが、
この高松宮杯を制した模様です!
有馬記念5年連続出走、3年連続3着の珍記録を持つナイスネイチャが、悲願の優勝を果たした「if」系特殊実況であるが、内容は史実のベストバウトである高松宮杯から取ってきている。ただしウマ娘は2021年基準のため高松宮杯が存在せず、後継の高松宮記念は距離条件が変わっていてナイスネイチャの適性に合わないので、有馬記念に割り当てられている。
しかしながら、条件が「シニア級」有馬記念での初G1。すなわち最終目標レースまで一度もG1を勝たずにここまで来る必要がある、という「G1初勝利」系ではトップクラスの超高難易度である。
目標レース内に菊花賞・有馬記念・宝塚記念・天皇賞(秋)が存在するので、これらの勝利を全て避けつつ、一方「3着以内」という他のウマ娘より厳しめのボーダーは超えなければならない。
『ウマ娘』のナイスネイチャは、「3番手に就くと加速」という固有スキルのおかげでむしろ勝ちやすいほどであり、菊花賞・クラシック級有馬記念を3着以内で突破できるなら、2000mの天皇賞(秋)は負ける方が難しい。
すなわち、「天皇賞(秋)で負け、わずか3ターン後の有馬記念を勝て」という超絶無茶振りをクリアできるかどうかが決め手である。下記の攻略動画も参照。
多くの声援に堂々と応える1着を掴みました!
キングヘイローがまとめて撫で切った!
恐ろしい末脚! ついにGⅠに手が届きました!
キングヘイローがまとめて撫で切った!
恐ろしい末脚! ついにGⅠに手が届いた!
史実ほぼそのままの実況なのだが、文言の再現が意外と複雑で、さらに「11回目の挑戦で初G1」という史実もある程度加味されているらしく、確実に聞くのが非常に難しい特殊実況として知られる。
それまでの中距離地獄を「勝たないように、しかし5着以内は維持したままクリア」という微妙な育成を要求される。育成材料がある程度揃うと、うっかりホープフルステークスや皐月賞に勝ってしまうので、中上級者ほど難易度が上がる。上記のナイスネイチャ程では無いが相当な試行錯誤を迫られるだろう。
G1にある程度出走する必要があるため、『Make a new track!』でG1を避ける方法は使えない。一応、適正の合わないG1(JDD、菊花賞、クラシック級11月前半のダートG1いずれか、チャンピオンズC、有馬記念、フェブラリーSの中から5戦)に出走してわざと負けることで強引に条件を満たすことは可能。長距離適正や能力値を上げすぎるとうっかり菊花賞や有馬記念で勝ってしまう可能性はあるが。
初心者の内に意図せず聞いている場合があるかもしれないので、もし聞けたらラッキーだと思おう。
そもそも高松宮記念そのものが、作戦差しではバ群ブロックで沈む可能性があるし、実況を聞いてからクリアまで持って行こうとなると天皇賞(秋)が鬼門となるのでつくづく大変である。
みごと並み居る強敵に打ち勝ち
王の名にふさわしい栄光を掴み取りました!
こんなレースは久しぶりに見ました!
これは驚きました!
外からまとめた差し切ったのはマチカネタンホイザ!
史実では、G1を2回連続疾病で除外・取り消しになったりと散々な目に遭った昨年の鬱憤を晴らすかのような差しきり勝ち。G2時代の高松宮杯最後の勝者となった。
現在の番組が採用される『ウマ娘』では、条件が変わって「高松宮記念」になった当該競争の代わりに、同じく中京2000mの本競走で再現されている。
持ち前のひたむきさを発揮し
この一冠だけは渡さなかったサトノダイヤモンド!
この一冠だけは渡さなかった! サトノダイヤモンドです!
「サトノの馬はG1を勝てない」というジンクスを破り、ついに悲願のG1達成を果たした際の実況。
この拍手! この大歓声をお聞きください!
この拍手、この大歓声をお聞きください!
本作では多くの実況がFNS系から引用されており、本馬の実況も同局で有名なのは、菊花賞「祭りだ! 淀は祭りだ! キタサン祭り!」または同じ2017年有馬記念でも「これが男の引き際だ!」の方である。
2017年有馬記念は引退レースであるが、本作ではなぜかクラシック級にも設定されている。
育成ストーリーを見ればそれとなく理由が察せられるのだが、『Make a new track!!』から始めると「え、そこ?」と驚くこと請け合い。
メジロアルダンがぐいっぐいっと先頭に立った!
メジロアルダンが先頭だ!
はかなくも強く美しいその走りで
外を回ってサクラチヨノオー来た!
サクラチヨノオーが先頭にやって来た!
さらに、さらに、ピンクの勝負服、サクラチヨノオーもグーッと差を詰めて参りました!
さあ、このあたりで先頭一気に、ディクターランドが先頭に立つか、ディクターランドが、いや、いや、ギャラントリーダーが先頭だ、ギャラントリーダーが先頭に立った!
ヤエノムテキまた舞い踊りました!
ヤエノムテキ、また暴れました!
東京の
二千に咲いた
ムテキの舞
G2・G1で惜敗が続いた1990年、猛追するメジロアルダンを振り切って獲得した勝利。
史実のヤエノムテキは名うての暴れ馬として知られたため「暴れました」だが、ウマ娘のヤエノムテキはそうではないため、その部分はJRAヒーロー列伝の文言から引用されている。
目標レースのあるシナリオでは、皐月賞は史実に即して東京競馬場で行われる。しかし、『Make a new Track!!』では中山競馬場で行われるため、特殊実況にならない可能性がある。
2着は9番、2着は9番のステイゴールド!
メジロマックイーン以来久々の、そして最後の春の盾をメジロ牧場にもたらした一戦。
唯一のG1勝利なので難なく見つけられるだろう。
『ウマ娘』のメジロ家本家が羊蹄山の麓にあるかどうかは不明だが、ブライトの固有スキル演出では、背景に羊蹄山が描かれている。
大接戦! 大接戦のゴール!
残りあと300、坂を上る!! 新旧ダービー馬の決着になるのか!?
最内ダイワスカーレット少し苦しくなった!!
ウオッカ、ウオッカ、ウオッカ、ディープスカイ、ディープスカイ、ウオッカ、
内からもう一度ダイワスカーレットが差し返す! ダイワスカーレットも差し返す!
これは大接戦! 大接戦のゴール!
ご存じ、ウオッカがダイワスカーレットをハナ差2cmの大接戦の末下した世紀の決戦を再現したもの。
この状況を完全再現するのはまずもって不可能なので、『ウマ娘』ではレース・ウマ娘を問わないようになっている。
しかし、多くの場合「○○と○○、もつれるようにゴールイン!」や「ほぼ同時にゴールイン! ○○、わずかに体勢有利か!?」という実況になるため、3人以上がハナ差接戦になるなどしないと聞けない実況のようである(史実でも5着までハナ・クビ・ハナ・クビの超大接戦だった)。
なお、史実での青嶋アナの実況が「大接戦ドゴーン!」に聞こえることがネタにされているが、『ウマ娘』でも、(字幕は上記の通りだが)男女問わず「大接戦ドゴーン!」に聞こえるように収録されている。
上がってきているのはディープインパクト、インティライミは二番手!
態勢全く変わらない!
このスピード、そしてこの強さ!
ディープインパクト無敗の二冠達成の際の実況が元ネタ。
ウマ娘化していない競走馬が元ネタの珍しい例。
原典では、ディープ「インパクト」を受けて「衝撃」になっているため、『ウマ娘』ではその部分が変更されている。
現在のところ、『ウマ娘』にディープインパクトは登場しておらず、没ウマ娘にそれと噂されているキャラがいたのみである。仮に実装されたとしても、同年菊花賞など他にも名実況は多数あるので困らないだろう。
掲示板
109ななしのよっしん
2022/04/27(水) 02:21:44 ID: iQXRY8iJPW
大井:(ナイター・向・雨)
夜空が雨雲に隠れる中、
大井のコース上ではウマ娘たちが
流星を思わせるかのような走りを見せています
記事に記載されてないやつまだあったんかい大井…
110ななしのよっしん
2022/05/04(水) 20:04:51 ID: WdIl1baUu8
ゲームでもアニメ同様に赤坂さんが実況しているのが確定したな
赤坂さんと細江さんの立ち絵が実装されたが…
茂木さんと安田さんは…?
111◆rSBzQMOICI
2022/05/05(木) 17:51:49 ID: 8nexXW4c0L
https://
赤坂(あかさか)って、坂明(さかあけ)が言い辛いからそうなったのか・・・。
てっきり別作品で東京都港区の地名が苗字の由来になっているキャラを演じているからかと。
急上昇ワード改
最終更新:2022/05/29(日) 14:00
最終更新:2022/05/29(日) 14:00
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