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バトルテック
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バトルテックとは、Catalyst Game Labs社が制作・販売している米国ボードゲーム、およびそれと連携するTRPGや、コンピュータゲームミニチュアゲームなどの生商品群に冠された名称である。

版権の都合で「メックウォリアー」という呼称が使用されている場合もあるが、本質的には同一の商品群(世界観)に属する作品をすと思って問題ない。

概要

元々は、1984年米国FASA社が開発・販売したボードゲームである。
その後、数々のエキスパンションルールデータ集、世界観を流用したTRPGルール『メックウォリアー』などの関連商品が発売され、コンピュータゲーム化も行われた。その後FASA社は倒産したが、WizKidsが版権を継承してウォーハンマー同様のミニチュアゲームである「メックウォリアー: ダークエイジ(MechWarrior: Dark Age)」を発売。さらにWizkidsからライセンス供与を受けたFanPro、のちにCatalyst Game Labsが、ボードゲーム版の製品展開を継続している。

なお、ボードゲーム版の発売当初は、FASA社がサンライズアニメーション米国版権を管理していた会社からライセンスを取得し、「超時空要塞マクロス」や「太陽の牙ダグラム」などのメカデザイン、更にはプラモをそのまま流用していたことでも知られる(現在は独自のデザインを使用)。
日本語版の出版にあたっては、これらのデザイナーの一人である河森正治が再デザインを行ったものが、挿絵として使用された。

日本での展開に関して

グループSNEによってソースブック日本語訳がかつて富士見書房から発売されていた他、それらを用いたリプレイ集、いは関連小説、バトルテックを題材としたゲームの邦訳版、いはアーケードゲーム版のバトルテック(Battletech Centers)が出るなど90年代において非常に活発に動いていた。

しかし、次に出ると予告されていた『テクニカルリードアウト3025』が未出版で終わった事に代表されるように、詳細は不明なれど21世紀に入るか入らないかの時期でグループSNEメインとする展開は概ね終了してしまっている。

ゲームの邦訳版はその後も幾らか出ていた他、メックウォリアー: ダークエイジ(MechWarrior: Dark Age)」についてもホビージャパンから邦訳版が出ていたりもしたのだが、これも結局はすぼみで打ち切りという形に終わってしまい、遂には日本におけるバトルテックでの公式展開自体が、2010年代に入る前に軒並み消滅する事となってしまった模様。

残されたファンも一定層は残っていた物の、海外から英語版サプリや書籍、あるいはゲーム輸入、自翻訳し身内とプレイする…といった形で細々と継続していく事となる。

「エンシェント・ナレッジ」など,新作発表も行われたCMON JAPANボードゲーム体験会レポート。「Battletech」復活の兆しも?exit

そんなバトルテックの時代が過ぎていった最中の2024年で遂に動きがあった。

日本語対応で登場の巨大ロボACT最新作『MechWarrior 5: Clans』先行プレイレポ―ゲームとして遊びやすさが大幅に向上!重厚で複雑な世界観をたっぷり楽しめる【特集】exit

恐らくは十年ぶりとなる正式な日本語対応作品の登場である。はたしてこれが起爆剤となって日本での展開が再開されるのかはだが、一筋のがさしてきたのは間違いない……と思いたい。

遊び方

ボードゲームとしてのバトルテックのルールは、いわゆる「コマの動かし方」と「攻撃の解決法」が書かれているだけで、実際のプレイ戦闘背景や互いの編成、勝利条件、特殊ルールなどを定めた「シナリオ」に沿って行われることが多い。ただし、純に競技として遊ぶための最大公約数的なシナリオも、以下のように存在する。

また、原語圏で盛んに行われているトーナメント戦では、勝ち進むと次の試合までの間にゲーム内時間で360分の整備時間(メックの各パーツには、整備や交換に必要な時間が設定されている)が与えられ、その内で損傷の修理弾薬の補給などを行う形式となるのが通例……なのだが、よほどのパーフェクト勝ちでも収めない限り、この時間は全ての補修整備を賄うには到底足りない。
そのため、大会後半では腕や足の装甲がかったり、マシンガンミサイルの弾が切れているなどというケースザラにあり、中にはエンジンに致命的命中が入ったままとか、メイン武器が壊れたまま、果ては編制が1~2機欠けている、などという笑うに笑えない光景しくなくなるとか。

上記はあくまで一例で、後のルール改定などを経て所属勢力によって使用できるメックの数が5機や6機の小隊も選べるようになったり
戦力の評価基準も単なる合計重量だけではなく重量や装甲、武装によって算出されるバトルバリュー(BV)と呼ばれる独自の基準で換算されるように変化している。
この辺りは解説するだけでも非常に長くなる為、英語ページだが詳細に説明している「BattleTech What Is Battle Value?」exitの記事を紹介するに留めるので、気になる方は其方を参照されたし。

主な用語

バトルメック
 全高約10~12メートルの二足歩行(一部例外あり)陸戦兵器。バトルテック世界戦場形にして役。格となるシャーシを人工筋肉たるマイアマーで包み、その上から一種の複合装甲を載せるという形で構築される
な装甲と、マイアマーによる高い高い地形踏破性、更にレーザーミサイル・実体弾など多な火器を搭載し戦車航空機といった従来兵器とは一線を画した攻防性を誇る。
重量は20トンから重いものでは100トンに達する。軽いメックは機動力に、重いメックは火力と防御力に優れる傾向があるが、基本的に「重さは強さ」である。
 メック同士の戦闘は基本的に、分散する各部位の表面の装甲を削り尽くした後に中枢部分を削り尽くすという非常に手間がかかる消耗戦になり、グループSNEリプレイで「メックは簡単に壊れるけど、(全に)壊すのは大変」と評されている。
一方で弾薬や頭部への直撃弾一発で沈んでしまう事も多い為、日本コアファンの間では「すごいのか、すごくないのかよく判らない」との見方もある模様。
気圏(航空宇宙戦闘機Aerospace Fighter ASF)
バトルメックと同じ技術で作られた宇宙戦闘機。大気圏内でも使用可
メックと同等な火力と圧倒的な機動力が売りなのだが如何せん地上戦ゲーであるバトルテック世界では裏方になりがち。そら襲万歳で全て終わったらメック売れなくなるからね、仕方ないね
また大気圏内のみで使用可な従来戦闘機も一応存在する。
戦闘車輌装甲車輛 ”Combat Vehicle”)
バトルメック以外の戦車装甲車ヘリ水上艦艇などをす。
基本的には陸戦の力が万兵器ともいえるメックに移った為に、偵察や火力支援といった補助的な役割を担う事が大半……
というのが継承戦争中での常識だったのだが一応はメックと同等の火器を積んでいるのに加えてメックよりも容易に生産できる為、数をえて適切な運用さえ行えればメック部隊を手玉に取る事も可だったり。
ルール上ではメックよりも部位が少なく被弾が特定個所に集中しやすい為破壊されやすい、更に場、高所といった悪路での踏破性ではどうしてもメックに及ばないというのが弱点となる。
  
歩兵
バトルテック世界においても一山いくらの消耗品な皆様。
戦場の王者であった戦車でさえ脇役に回った結果、更に十羽一絡げな使い捨てとしての度合いが増してしまう事に………。
ゲーム中の扱いとしても歩兵ユニットに対して与えられるダメージ1ポイントにつき1人の歩兵を除去する扱いの為、マシンガンや火炎放射の掃射を受ければ分隊がポンポン消し飛んでいくのがバトルテックでの日常である。
そんな扱いでも偵察兵や工兵としてはまだ有用だったり、近接さえできればメックに取り付いての対メック攻撃が可な為ワンちゃん大物食いも狙える以上、メック側としても油断は禁物となる。だから積極的に消し飛ばされるともいう。 
 
バトルアーマー
後の版で登場するパワードスーツ。起自体は連盟時代の特殊部隊向け装備だが、エクソダス時に持ち出したものを氏族が発展させたのが始まりとなる。
詳細な説明はこの後に述べるが、バトルアーマーとは何ぞや?となるとこの動画が非常にわかりやすいので紹介
御覧の通り、メックよりかに小な装甲歩兵が機敏に飛び回り、隙を見てメックのコクピットへ取り付いて着た挙句「機体はそのまま、パイロットは死んでもらう!」をマジでやってくるのである。
これを初見で対処する羽に陥ったIS、特にメック戦士恐怖ドンぞこに叩き落されたのもやむなしといえる。
詳細な解説

上述した通り、いうなれば強化歩兵であり、ジャンプジェットを生かしての対メック攻撃、そしてメックの武装や装甲を分隊(4から6人)を組んでいる歩兵それぞれが持っているという厄介な代物。
ボードゲームにおいては分隊員の内、どの歩兵に命中するかはランダムで判定されるという仕様と、歩兵それぞれがメックの搭載火器にある程度耐えうる(氏族で一般的なエレメンタルアーマーでは装甲点が11点、つまり粒子ビーム1発当てても撃墜出来ない)性を持つ。

この為、メックや車両で相手するには数も相まってとにかく面倒臭く、一方の歩兵からすれば携帯火器を幾ら叩き込んでも中々倒せないという、一種の隙間産業の極みとも言える代物。
これらのニッチな性初見殺しも相まって氏族侵攻初期ではIS恐怖のどん底に叩き落したが、後には捕獲した機体を元に中心領域でも対抗戦術やコピーしたアーマーが構築されるようになり、ようやく一息つけたのであった……。

ちなみにゲーム上においても機動力の問題[1]こそあれ、うまく運用されると厄介な為、海外のバトルテック関連サイトにおいてもこれ等に対する対処方法が何度も議論されていたりもするそうな。
Battletech:害虫駆除:エレメンタルを殺す方法exit  

プロトメック
バトルアーマーより大きいが、バトルメックよりも小さい搭乗兵器
追い詰められたとある氏族が持ち出した省コストな新兵器なのだが、使用に当たっては、搭乗者を一種のサイボーグとして改造する必要がある為開発した氏族や入手した他の氏族からしても受けが微妙というニッチ兵器ISに至っては理して採用する理由も技術もない為、基本運用されていない。
バトルアーマーと同様、ゲーム上では分隊単位で扱われる。
   
ジャンプシップ
バトルテック世界における恒星宇宙
所謂ワープエンジン搭載の物のみがジャンプシップと呼称される。
但し、一度に移動可距離は30光年までであり、一度飛ぶと一週間近くかかる再充電も必要となるのに加えてジャンプには恒星等の重力からの”距離”が必要な為、必然的に恒星系のハビタブルゾーンとはある程度離れた場所(にもよるが概ね1週間程度かかる距離)でないとジャンプアウトが出来ないという欠陥も存在する。
 更に一般的なジャンプエンジンで船の重量の9割近くがエンジンに持っていかれてしまう為、武装や装甲、更には強力な推進機関も乗せられず、搭星系内を移動する際には搭載した他の宇船を分離して、代行させるのがバトルテック世の常識となっている。
  
ウォーシップ
ジャンプシップの物よりも効率的なジャンプエンジンを搭載する事でより強力な推進機関と装甲、そしてワープエンジンの急速充電バッテリーを搭載した宇宙戦闘艦。
専用の武装による軌上からの対地攻撃から大規模な輸送、他のジャンプシップサルベージ修理まで多様な仕事をこなしていたが高度な技術(特に推進装置)が必要なのが玉に瑕。

継承権戦争における衰退に伴い中心領域内では一度絶滅していたが連盟時代の遺物を含めたウォーシップを持ち出してきた氏族の侵攻により、IS内でも一度復活……しかけたのだがその後のジハード期に置いての消耗とそれを支えるべき造所が軒並みふっとばされた結果、
ダークエイジの終わりまでには氏族、継承国家共にごく少数が生き残るまでにまた数を減らしてしまう事となった。陸戦ゲーに不必要かつ関連書籍も碌に売れないからって運営から猿空間送りにされたとは言ってはいけない。 
 
降下ドロップシップ
宇宙から地上、あるいは軌上へ移動するための中宇宙
概ね1,000t程度から10万トンまでの幅広い重量帯の物が存在する
上述したジャンプシップに搭載もとい係留されて恒星間を移動する一方、系内ではから分離して貨客として運用される。当然軍用としても多数使用されていて、惑星への強襲揚陸や宇宙空間での護衛、更には着陸後の拠点としても用いられる。
ちなみに降下よりは小さいが、ASFのような戦闘機より大きなシャトルや小宇宙は小Small Craft)と別に分類される、 
 
中心領域(Inner SphereIS
地球太陽系)を中心に広がる、広大宇宙空間。かつての間連盟の版図であり、継承国家が割拠している。
概ね地球から半径450~550光年の宙域をし、それより遠い周辺部は辺Periphery)と呼ばれ、小国海賊団などが跋扈する法地域となる。
ISからは約1000光年、辺宙域からも約500光年以上離れた宙域は深辺(Deep Periphery)と呼ばれ、まともな調も行われていない一種の荒野とも呼べるエリアと化す。
だが、そんな場所でもISから脱出した人類が住み着いた系や小勢力がまばらとはいえ点在していたりもする。そして氏族の本拠地系があるのも深辺地である。
  
間連盟
かつて人類が科学技術の栄を極めていた時代に、地球に存在したテラン覇権を盟として成立していた巨大国家。辺宙域を犠牲に繁栄を極めていたがそれに反発を抱いていたリムワールド共和の奸雄、ステファンアマリスの手によって盟の地位が簒奪されてしまう。
反発した間連盟軍(SLDF)による解放戦争、後に「アマリスの乱」と呼ばれる大戦が勃発し、遂には打ち倒すことに成功するも、戦乱で破壊された連盟とテラン覇権を元に戻す事はわずテラン覇権の代わりとなる新たな盟にするかで残された各勢力が争うばかりであった。
これに伴う混乱を見限った連盟軍の大半は外宇宙に脱出(エクソダス)した結果、遂に連盟は崩壊。
その後も争い続けた各勢力によって数年に及ぶ戦乱と、それに伴う科学技術の急速な衰退がはじまる事となる。 
継承国家(五王
28世紀後半に間連盟が崩壊した後、その正統な首長の座を巡って互いに争い始めた大
代表的な国家は5つだが新規の国家が増えたり減ったり、いは既存の国家が分裂したりで増減を繰り返している。程度の差こそあれ、有力な貴族とそれらを統括する王を中心とする封建体制を敷いているのが特徴。
  
継承権戦争
継承国家による中心領域の覇権を懸けた大戦。
開戦劈頭に行われた戦略標への攻撃の応酬によって、先端技術センターなど科学技術の基幹となる施設や浄化プラント、いは造所のようなインフラ施設を景気よく破壊したため、科学技術の準が加速度的に地盤沈下。戦争終盤の31世紀初頭の頃には、ほとんど1980年代並みにまで文明が退化し、戦争の決着がつけられなくなってしまった。
その後も自然発生的な停戦を挟みつつずるずると戦争継続する……と思いきや長年の戦争を憂いたライラ恒星連邦による大同盟が成立。残る3かも対抗するが内憂と足の引っりあいによって満足に連携する事が出来ず、結果数年ぶりに大規模に境線が変更される事態と相成ったのである。 
マーリック内戦/アントン・マーリックの反乱
三次継承戦争末期3014年に発生した自由世界同盟内での大規模反乱。
同盟の盟であるマーリック内部で発生した内乱であり、これに参加したウルフ機兵の”活躍”により、同傭兵団はIS全域にその名が広まる事となった。
しかしてその内情は隣であるカペラやコムスターの思惑が絡み合っていた裏工作の落としであり、機兵の非戦闘員が大規模に殺される等、血なまぐさい結末であった。
Sで起きた反乱としては1年弱と比的短期間で終わったのだが、この内戦のその後の第四次継承戦争どころかジハード期に至るまでIS各深く影落とす事となる。 
ローニン戦争
第四次継承戦争の余波で誕生した自由サルハグ共和を巡る戦争
分離独立に反発するドラコの現地部隊が中心となって上層部に反発した結果起きた3034年から始まった内乱であり、最終的にはドラコ連合が手持ちの精鋭部隊を投入して漸く鎮圧する事に成功する。
  
3039年戦争
カペラを踏み潰した恒星連邦ライラの次の標として選ばれたドラコ連合への大規模攻勢作戦
ドラコカペラ同様遂に命運が尽きるか……と思われたが連邦共和暗号通信が筒抜けになっていた事や特定勢力の拡大を良しとしないコムスターによる全面支援、そしてドラコの統治者による一世一代のハッタリも合わさり連邦共和の攻勢を頓挫させる事にこぎつけたのだった。 
 
氏族侵攻
上記の3039年戦争も落ち着き再戦の気配が高まっていた3049年頃、辺宙域からの通信が途絶えたことに端を処す大規模戦乱。連盟の崩壊に伴いISから脱出していた間連盟軍が氏族(クラン)を名乗り遂に地球への帰還を開始したのである。
序盤こそ圧倒されるもIS側の決死の反撃と氏族側の自壊も合わさり遂には侵攻を食い止めたが、この大戦争によるは後々までく事となったのである。
詳細な解説

氏族の詳細については後述する為ここでは割愛するが、継承戦争で衰退しなかった技術をそのまま保持、発展させていた為ISで漸く復してきた技術をも圧倒し、そのまま地球にまでなだれ込む……だったのだが
如何せん用意できた軍勢があまりにも小規模だった為、占領地域の拡大につれて補給線の長大化と治安維持悩まされるようになり
最後はIS側勢力として参戦したコムスターとの決戦によりクランの侵攻は期限付きとはいえとん挫する羽に陥ったのであった……。

漸く生まれた時間を利用しIS側は対クランを名に連盟の再結成を検討しはじめ、この努力は3060年の第2次間連盟の誕生として結実する事となる。
が、テラン覇権一強だった最初と異なり盟は持ち回り、保有戦力もごく一部を除けば傭兵頼りという有様であり、対クランとしては一定の戦果を挙げた物の、連盟内の調停機関としては最初から機不全を起こしている惨状であった。
一方、この裏では散々裏工作に励んでいたコムスターの一部閥が内部改革を断行した結果、世俗過激派に分裂、後者ワードオブブレイク名乗り自由世界同盟に拠点を構える事となる。

 
連邦共和内戦(シビルウォー)
3062年に勃発した連邦共和内における大規模内乱
巨大国家の継承権を争う兄妹間による骨肉の争いであり、最終的には元の恒星連邦ライラ同盟(独立時は方に名称を変更)の大分裂に繋がる事となる。
詳細な解説

としては連邦内での内乱なのだが、この混乱は二の外にもを及ぼし、国家の分裂によりそれまでは両者をつないでいた地球周辺の宙域が
権力の空白地帯となった結果、カオスマーチと呼ばれる一種の政府状態と化した他
復権を論んだカペラ連邦トップによる欺瞞工作[2]に切れた自由世界同盟の大規模侵攻が引き起こされる等、IS全体を巻き込んだ混乱につながったのであった……。
この内戦3067年にようやく終結した物の、この年に行われた連盟会議において、カペラ恒星連邦ライラ同盟の導者が
新生スターリーグの失敗を宣言しリーグから離脱するという決定を下し、ここに第二次連盟は7年という短命な寿命を終える事となった。

 
ワードオブブレイク騒乱戦、ジハード
コムスターから分離した過激派ワードオブブレイクが引き起こした中心領域全域に加えて辺宙域まで大規模に巻き込んで引き起こされた大規模戦乱。
カルト宗教信者の手により大量破壊兵器が容赦なく使用された結果、初期の継承戦争以来の大規模破壊がIS全域にまき散らされる事となる。
詳細な解説

きっかけは間連盟の継続を迫ったブレイクにより行われた各継承国家首都に対するウォーシップを用いた”脅迫”だったがブレイク内部の最強暴走と合わさりあれよあれよという間に戦乱が拡大。質の悪い事に、ブレイクはそれまではアレス条約という建前の上で一応は自粛されていたABC兵器の大量使用と大規模な破壊工作をも容赦なく使用した為
技術復で漸く立て直してきた各系の工業やインフラも容赦なく消し飛ばされていったのであった……。
一方、ISが大規模な戦乱に巻き込まれていた最中、氏族の本拠地宙域でも侵攻の失敗の責任を押し付けあう内ゲバ、更には長年雌していたクラン科学者階層の大規模反乱が発生、後にリーヴィング戦争と呼ばれたこの戦乱で一部の氏族は絶賛大混乱中のISへの移住を決行する羽に陥っていた。

過激派の手による騒乱を収めようと諸勢力が奔走する中、ブレイクの捕虜となっていたとある”兵士”が立ち上がって戦乱を収める中核となり遂にはブレイクの牙と化していた地球奪還作戦をも成功に導く事となる。
戦乱がようやく落ち着いたのは3078年、そしてこの中核となった兵士仲間たちの手によってブレイクの手から解放された地球とその周辺領域を統合した新国家スフィア共和」が創設されたのである。

 


暗黒時代ダークエイジ)
ハード後に成立したスフィア共和戦争で疲弊した継承国家と氏族を外交で懐柔し、大規模な軍縮と各騒乱の種になっていた宙域を代わりに統治するという形をとる事で仮初とはいえ平和をもたらすことに成功していた。が、そうは問屋が卸さないのが関連商品を売らなければならない世界観の悲しさ
そんな平和が半世紀近く続いてた最中の3132年8月光速通信網が同時多発的に停止する大事件(ブラックアウトグレイマンデーとも呼称される)が発生。国家を支えていた通信が崩壊した結果、まずは共和の領域内に存在していた諸勢力が独立勢力と化した他、長年燻っていたスフィア共和への不満(特にカペラ)も連鎖的に爆発、ここにISにおける戦乱の時代が再開する事となったのである。
  
イルクラン時代
現在2025年)時点で最新の時代となる時代。
新たに結成された第三次間連盟を中核とする時代がメインとなると思われる。
ネタバレとなる為折り

ダークエイジは終わった、混乱の最中に付け込んで遂に地球を奪取しイルカーンとなったウルフ氏族改めウルフ帝国によりスフィア共和解体され、氏族による第三次間連盟の再一方的に宣言されたのである。
一方ダークエイジ期の混乱は未だ続いており、遂に空中分解したライラ連邦無能国王の手により宙域の大半を失った恒星連邦、勢力拡大に成功するも内乱が濃いドラコ連合、同じく拡大に成功するもウルフ首都シーアンが焼き払われたカペラ、ジハード以来の再に成功するもイルカーンへの攻勢に載せられてしまった自由世界同盟、
更にISに残る各氏族も混乱の余波と内乱で消滅したか半壊したまま…と未だ混乱を極めている。

そんな最中において遂に光速通信が復旧する兆しが出てきていた。
……コムスターを買収し、更には傭兵仲介業にも乗り出したシーフォックス氏族の手によって。

 
傭兵
封建制が渦巻くバトルテック世界では常備軍に加えて臨時雇いの傭兵も多数存在する。
ある意味ではバトルテック世界役であり、プレイヤーその物。

規模は様々で、メック数機程度と精々10人程度のサポート要員しかいない弱小から下手な正規軍部隊よりも精鋭かつ大規模で、ISの命運さえも直接動かしかねない有力部隊まで様々。
コムスター運営する傭兵委員会(MRB)により契約の締結と履行が保される為、出す物さえ出せれば相応の戦力(特にメック部隊)がすぐに手に入るという事もあり、扱いの差こそあれ継承国家の全てが大なり小なり傭兵に戦力を依存している。
一方、氏族からすれば国家コントロールされない軍事力であり、更にクラン侵攻時に散々煮え湯を飲まされた事も相まって、商売最優先で傭兵さえも良いお得意様と見ているシーフォックス氏族以外は傭兵を毛嫌いしている。
 
アレス条約
間連盟時代に締結された戦時条約。詳細は省くが、捕虜の人権保護やNBC兵器の使用禁止など、現実のジュネーブ条約に近い内容となっている。
継承権戦争の開戦と共に条約が破棄された為に、戦争の初期には見いのい破壊や虐殺などが行われた。その後、これ以上の破壊を抑止する為に不文の形で復活する。

武器

旧技術レベル1、現行ルールで言う所の「Basic」のメックに搭載されている各種の武装について解説

実弾兵器

実弾兵器の長所は、取得・維持のコストが安く、発熱が少ないこと。
過熱はメックの行動を大きく制約し、時にはそれ自体が致命傷となるため、プレイヤーとしてはゲーム内でも非常に神経を使う部分である。たとえば「あと一押しのダメージソースが欲しいけど熱管理が厳しい」という場合に、オートキャノンが一本あると実にありがたい
また、一回の射撃で複数のクラスターダメージ単位)をばら撒いたり、歩兵航空機といった特効対があるなど、様々な特殊効果を持つ武装が多いのも特徴。反面で、重くて嵩るし、弾切れや被弾誘爆リスクといった短所も持っている。兵器バランスよく組み合わせるのが賢い使い方と言えるだろう。

余談だが、作中では基本的にどの程度のダメージを与えるかによってのみ兵器クラスが区分されている為、データ上では同じ扱いの兵器であっても、作中世界で実際に搭載されている武器としてはどの程度の口径なのか、あるいは同時に何発弾を撃ちだしているのかも異なる全く別物だったりするそうな。

マシンガン
全てのメック用武装の中で一熱を発生しないという長所を持つ近距離火器。
それを除けば、威力は低いわ射程は短いわで、およそ対メック戦闘では刺身のツマにしかならない。ところが相手が歩兵部隊となると、2D6点(=人)のダメージを与えるという鬼畜兵器と化す。ちなみにトン当たりの弾薬が200射分もあるため、誘爆時の被害が一番でかいという説も。
クラス2オートキャノン
全武装中でも最大の射程を持つ……が、単体ではただそれだけ。活用するには、大口レーザーや粒子ビームなどとのコンビネーションが不可欠。マシンガンと同じダメージしか出せないのでは、対メック戦闘での力とはなり得ない。しかし、対レーダーと組み合わせると最強の対火器となる側面を持つ。特に(気圏戦闘機でない)通常航空機にとっては一撃必殺レベル
逆に射程を生かしてメックの射程外からアウトレンジ攻撃を行う為にヘリ等の戦闘車両が積んでる例も割と多かったりする。
クラス5オートキャノン
全てのオートキャノンの中で、最も採用しているメックが多い口径。
クラス2ほどではないが対射撃用としても優秀。日本語版では「重い」の一事を以って蝎のごとき嫌われ方をしている武装だが、実際のところゲームプレイ中に武装の重量が気になることなどないため、不当な評価と言わざるを得ない。長射程でそこそこダメージが出て全く熱にかない、大変頼もしい武装である。
プラス100円のセットメニュー感覚でお手軽にダメージ追加できるバリュー装備、とも言うw
クラス10オートキャノン
さすがにこのクラスともなると重量対威力の面で文句を言うは少ない。
特に、この口径は較的射程も長く、最低射程の制約もないために遠近両用で運用でき、中~重量級メックのとして広く用いられている。オリジナル機体を設計する場合でも、70トンえた辺りから装備重量より先に装備欄が足りなくなることが増えるため、き重量を効率よく消化できるオートキャノンや長距離ミサイル人気が高い。
クラス20オートキャノン
一箇所に20点のダメージ叩き込む必殺武器
とんでもなく重いし嵩るし射程も短いしトン当たりの弾薬も少ないが、それを補って余りある問答用の破壊力。こいつを装備したメックは「ジャガーノート」と呼ばれ、戦場掃除する役割を期待される(同時に、9ヘクス圏内はと化すことが多い)。使う機会が非常に限られる武装ではあるが、だからこそ一撃必殺ロマンに溢れた「武器」である。
距離ミサイル(2/4/6連)
9ヘクス以内の近~中距離カバーするミサイル
1クラスターあたり1発で2点ダメージだが、常に全弾当たるわけではない。昔のルールでは命中した全弾が一箇所に集中するハンマーパンチだったが、今は1発ずつバラバラに命中部位を判定するようになった。だからと言って「なーんだ、パワーダウンじゃん」と言うなかれ。装甲が削れて中枢が見えていたりすると、命中回数の多いこの手の武器は致命的命中の確率急上昇するため、恐ろしい存在となる。なお、発熱と重量はそこそこでトン当たりの弾数も較的多いので、リソース圧迫しない使い勝手のいい装備。
距離ミサイル(5/10/15/20連)
クラス2オートキャノンを除けば最長の射程を誇る長
しかし近距離レンジ7ヘクスに対して最低射程が6ヘクスもあり、接近されるとマトモに当たらない非常にピーキーな面を持つため、運用には一工夫が必要。1クラスターあたり5発でダメージは分散しがちだが、言われるほど威力に欠ける武装ではなく、「コンパクトで長距離用のサブ火器に最適な5連」「トータルでは粒子ビームに匹敵する隠れの15連」「長距離戦のとなる20連」と、それぞれ長所を持っており、使えないと言われる10連でも中量級のや重量級の副次火器として有力な程度の火力は備えている。こいつと中口径レーザーを組み合わせると、お互いの短所を補い合った強力な武装コンビネーションとなる。

光学兵器

兵器の長所は、重量が軽く、一発あたりの威力が大きいこと。また、弾薬による射撃回数の制約や誘爆リスクがないため、補給なしで長期間作戦任務に就く偵察機の武装としても重宝されている。
その一方で、価格や維持のコストが高い、整備に手間が掛かる、発熱が大きい、歩兵などの小さくて数の多い標が苦手(火炎放射器を除く)、といった短所も持っているため、任務が多となるTRPG試合回数の多い大規模トーナメントでは、必ずしも効果的とは言えない部分もある。もちろん、純に対メック戦闘での強さだけを追いめるなら、必要なリソースに対してダメージ効率の優秀な兵器は非常に効果的な選択肢となるが、だからといって兵器だけ満載したメックばかり使っていると、マンチキンの謗りは免れないので注意が必要。

火炎放射器
厳密には兵器カテゴリーには当てはまらない武器だが、ゲーム上の特性として兵器に近い扱いなので、こちらに分類。
選択ルールなしで遊ぶ場合には、単なるダメージが低くて熱のでかい「使えない武器」だが、選択ルールを採用した途端、地形は焼き払うわ、車両爆発させるわ、メックは過熱させるわ、歩兵は一撃で部隊の半数焼き殺すわ、と悪な追加効果を持つ武器に変貌する。
特に、TRPG版で遊ぶ場合には、偵察兵が部隊の予備メックとなっている軽量級に火炎放射器を持たせて破壊工作を行うというシチュエーション較的よく見られたりする。プレイヤーによって評価の大きく異なる、通好みのする武装。
実はメックの核融合炉から取り出したプラズマを吹き付けるという大分物騒な代物らしく、使用に燃料がいらないのもこれが理由だそうな。又、従来式の燃料を消費するタイプ火炎放射器車両火炎放射器として別に存在したりもする。
小口レーザー
グループSNE日本語版を展開していた頃には絶賛イチオシされていた近距離武装。
RPGドラゴン誌上の読参企画では、こいつを山のように搭載したメックが幅を利かせていた。しかしながら、ここまで射程が短いと、ぶっちゃけ撃つ機会そのものがあんまりない。歩兵相手の武装として有効と言われていたが、ルール改定で「兵器歩兵を撃っても一発で一人しか倒せない」ことになったため、本当に使いのない装備になってしまった。枯れ木も山の賑わいとは言うが、これを積むくらいなら他に積むべき装備は山のようにあるはず。
中口径レーザー
射程とダメージと熱のバランスがよく、なおかつ非常に軽量という「使える」装備。
全ての武装の中で、最も搭載しているメックが多いという点からも、使い勝手の良さが伺える。安易にBV(戦闘力評価点)を稼げる武装であるため自作メックの設計でも多用されがちだが、ポリシーとして嫌うプレイヤーも多い。
大口レーザー
長射程かつ最低射程がないという万火器。ダメージも大きい。
なのに取り回しが悪い印を免れないのは、さすがにこのクラスともなると発熱や重量の面でリソースを食う分量がバカにならない(つまり数を積めない)からだろう。よっぽど近接火力に困っている機体でもなければ、どうせ積むなら粒子ビームに走るし。というわけで、軽~中量級メックのとして用いられている場合がほとんどだったりする。
粒子ビーム
一撃あたり10点という大ダメージ叩き込むことができる、バトルテックにおける形武装。
射程も長く、あらゆるクラスのメックでとして幅広く採用されている。もっとも強力なぶん短所も多く、オートキャノンほどではないが重くて嵩るし、発熱も全ての武装の中で最大(放熱器を追加していないメックが排熱できるギリギリの点数)である。ただし、こういった「一撃に懸ける」武器である点がロマンを感じさせるためか、レーザー満載の安易なメックを嫌うプレイヤーでも、粒子ビームだけは許すという者が少なくない。

格闘武器

メックはパンチキック、突撃やジャンプして相手を踏みつける攻撃(通称”上からの死” Death From AboveD=DFA)などの格闘の他に、格闘用の武器が装備可である。攻撃するには接近しなければならないが、発熱や弾薬の消費を気にする事なく強力な一撃を見舞えるのは非常に魅力的である。

ハチェット
メック用ので、恒星連邦開発された。このを装備した最初のメック「ハチェットマン」の存在は、後のメック開発に強いを与える事になる。
武器としてはメックのt数の2割がそのままダメージ点数となる。
ソード
ハチェットマン」の力は恒星連邦の敵対であるドラコ連合衝撃を与え、戦場では「ハチェットマン」の鹵獲に躍起になるドラコ兵の姿が見られるようになる。
ところが、鹵獲したまでは良かったものの肝心のハチェットに対してドラコサムライ達に「ダサい」と言われて敬遠される羽に……。
何とか格闘武器を手にしたいドラコ連合の技術試行錯誤の末にメック用の開発に奔走し、遂に成功したのであった。
ハチェットとべると与えるダメージは少ないがその分命中に補正がかかるといった特徴を持つ。
棍棒
厳密には格闘武器扱いではないが、ここで紹介
マップ上に存在する森林へクスかメックがクリティカルヒットや胴体の破壊を受けて腕や足が吹き飛ばされたへクス上にて拾える使い捨て武器であり
要はその辺で拾ったメックサイズの棒を振り回してぶん殴っているだけである。

これ以外にもクロー)やメイスチェーンソー回転なども存在するがキリがないので割愛

高度ルール/実験ルール(旧レベル2/レベル3)装備

間連盟時代に製造されていたが製造方法がロストしていた高性な装備や、技術復後に新規に開発された装備、いはクランによって持ち込まれた新装備をす。
非常に強力な物が多いが、その分入手難易度が高かったりお値段が高かったりとピーキーな物も多い。
ここではその一部を紹介する。

ウルトラオートキャノン(2/5/10/20)
基本的には通常のオートキャノンだが、倍速モードというバースト射撃システムが搭載された。
これは消費弾薬と発熱量が二倍になる代わり、2発の弾を発射することができるもので、命中時の判定にはミサイル命中表を振って命中数を決定する。高い火力を得られる反面、命中判定で1ゾロを出すと弾詰まりを起こして故障し、以後修理するまで使用不能になる。
さらに上位のレベル3装備では4倍速と6倍速も可ロータリーオートキャノンという暴な代物まである。(故障率も3倍、4倍になるが)
LB-Xオートキャノン(2/5/10/20)
こちらも基本は通常のオートキャノンだが、クラスター弾頭を発射可タイプクラスター弾頭を発射した場合、命中時は口径と同じミサイル命中表を振り、1点ごとに命中箇所を判定する。
いわゆる散弾であり全身に満遍なくダメージを与えるいやらしい武器
誘導式短距離ミサイル(2/4/6連)
別名ストリークSRM。
発射までは通常の短距離ミサイルと同様だが、命中するとミサイルの命中本数判定表を使わず、全弾命中したという判定で命中箇所を決定する上、命中判定で失敗した場合は発射されない(=弾薬を消耗しない)素敵ミサイルミサイルの命中判定が1発ずつバラバラになったのはこいつが原因(SSRM6が頭に当たると問答用で12点のダメージが降り注ぐため)。欠点として弾薬費が通常の2倍かかる上、弾薬入手が困難GMの裁量次第では弾の補給もおぼつかないこともある。
距離ミサイル(10/20/30/40連)
AC10と似たような射程を持つミサイル。1クラスターあたり5点ダメージだが発射数が尋常ではなく、軽メックが不運にも全弾命中などしようものなら一で粉々にされてしまう。発射数が多いため弾代もかさむのが欠点。
NARCビーコン
当たった相手に対するミサイルの命中判定に+2される地味アイテム。しかしビーコン戦闘中除去も破壊も出来ず、戦闘終了まで効果が持続するためミサイルの集中火が恐くなる。
問題は対応したセンサーを積んだミサイルでないと効果が得られず、そのセンサーが付いたミサイルは通常の2倍のお値段がするということである。しかも上記の中距離ミサイルにはセンサー付き弾頭がない。
単発ミサイル(短/中/長各種)
一度発射したら使えなくなるミサイルランチャーランチャーの装備重量が0.5トン増加する代わり、胴体に予備の弾薬が搭載されなくなる。
被弾時の誘爆の心配をしなくていいが、1回しか使えなくなるため、力武器が別にあり、かつミサイル弾薬が弱点になっている役か、少しでも機体を軽量化したいメック向けの装備となる。
ATM(アドヴァンスト・タクティカル・ミサイル)(3/6/9/12連)
クラン侵攻後の氏族が独自に開発した新兵器
同じミサイルスイッチ一つで通常弾頭、高威力かつ短射程(ダメージ3点、射程9HEX)なHE弾、低威力かつ長射程(ダメージ1、射程27HEX)なER弾頭の三種類のモードに切り替える事が出来る。
仕組みとしてはミサイルを多段式にする事[3]でこのような仕組みを達成している模様。
マルチミサイルランチャー(3/5/7/9連)
ISATMの一種。ただしこちらは同じミサイルランチャーから短距離と長距離ミサイルの両方を発射可という代物。つまり、弾薬庫はそれぞれ分用意する必要がある。
又、同時発射数を見ての通りこれ単独での一斉射にはあまり向いていない為、LRM満載のミサイルボートにこれとSRMを1t分だけ積んでおいて普段は本職のLRMランチャーと一緒に斉射しつつ敵に接近されたらSRMを放って追い払う……といった感じの運用になる。
ロケットランチャー(10/15/20連)
に存在する宇宙ローマコスプレ集団マリア帝国開発した新?装備。
読んで字のごとく誘導ロケット。上述した中距離ミサイルコンセプト丸被りだがが方は標準で単発ミサイルと同様の打ち切りタイプであり
更に段違いで軽く、なおかつお値段も安い為、最低限の区分けは出来ていたりする。但し射程は中距離ミサイルべて短いのが明確な弱点。
射程延長レーザー(小/中/大)
通称ER(Extended Rangeレーザー。通常のレーザーより射程が3~4へクス延長され、発熱量が1.5倍に増加している。単体で見るとイマイチだが、他の武器と組み合わせての射撃に幅が出る。
特に最大射程3だった小口レーザーは射程が6まで延長されるため、使い勝手がぐっとあがる。
射程延長粒子ビーム
通称ER(Extended RangePPC。最大射程23と長射程ミサイル以上を誇り、最小射程なしと極めて使い勝手がいい反面、発熱量が1.5倍のため、ヘタな機体が撃つと大変なことになる。
パルスレーザー(小/中/大)
同じ口径のレーザー較すると重い装備だが命中率がよく、さらにモードを切り替えると2つの標に1/2のダメージで別々に攻撃可というレーザーマシンガン。1つの標の2箇所に攻撃、という器用なことは出来ないので注意。
ガウスライフル/軽ガウスライフル
いわゆるレールガン。長射程で高威力で発熱も少なく弾薬誘爆しない兵器。軽ガウスライフルは威力が半分の代わり、射程が延長され弾薬が倍になる。重たいが非常に強力な兵器であり、AC20、PPCとならぶ必殺のロマン武器
欠点はガウスライフル自体が破壊されるとメックに20点ものダメージ問答用で降り注ぐ点である。
C3コンピュータ
メック間の照準システムリンクさせ、小隊(4機)から中隊(12機)で構築される戦術ネットワークを展開する新装備。
射撃の際にネットワークに参加する任意の機体を基点として、射程距離による修正を適用する効果を持つ。説明が非常にややこしいが、偵察担当が適切に配置されていれば攻撃者が本来は遠距離扱いの武器でも近距離補正扱いで射撃する事が出来、結果的に命中しやすくなるといった塩梅
ASC(人工筋肉加速信号回路)
メック脚部のマイアマーへの信号を増幅し、高速で稼働させる装備。
駆動すればメックの走行MPが歩行(あるいは巡航)速度の倍に強化される。
当然ながら本来想定されている負担以上にシステムを動かす代物の為、ダイス判定に失敗するとメックの移動力が喪失しかねない諸刃の剣である。
高速振動
人間用の格闘武器をメック用にスケールアップしたもの。元々はグループSNEリプレイで設定されたオリジナル武器だったが、最新版のルールブックで追加された逆輸入武器。発熱するのが欠点だが破壊力はソードやハチェットより上の必殺級武器である。
トリプル・ストレングス・マイアマ
通称T・S・M。ドラコ連合開発された新のマイアマー。発熱による機動力の低下をある程度無視する事が可になるが、最大の特徴は格闘攻撃の威力が倍増されるというもの。ただし、上記の高速振動との組み合わせはさすがに悪すぎたので、高速振動使用時には効果を発揮しないと設定された。

他に大だが軽量なXLエンジンエンドースチール製フレーム、フェロファイバー装甲などもレベル2装備として追加される。

諸勢力一覧。

31世紀の中心領域に割拠する、継承国家もとい愉快な五大王とそれ以外の様々な諸勢力を紹介
規模の差こそあれ、どれも何十もの系を抱える巨大国家だけあって他の国家との対立のみならず、内部も一枚岩ではなく統治者一族の権力争いや有力貴族の蹴落としあいまで様々な暗闘や政治対立が繰り広げられている。

余談だが、ISが互いに足を引っりあう様を差して、海外では「Crab mentality(カニ)」、「カニバケツ」と揶揄する例があるそうな。

継承国家一覧

恒星連邦(ダヴィオン)

惑星の保有数と軍事力は継承国家中でも最強クラス国家首都惑星は「ニューアヴァロン」。
科学技術の復っ先に乗り出している一方、軍事においても基本メック偏重なバトルテック世界ではしい戦車歩兵にもある程度重きを置く諸兵科連合を好むと方も先進的。後なぜかオートキャノンを偏する事でも有名。

第四次継承戦争勃発の引き金を引いたハンス・ダヴィオンメリッサ・シュタイナーの結婚ライラ共和連合した巨大国家連邦共和」が誕生しISの統一も前とされていたが、氏族侵攻とその後の混乱により停滞、最終的にはトップ2人の死後に残された兄妹骨肉の争いを始めた事で元の2に分裂、元に戻ってしまう羽に陥っている。
その後もドラコカペラを悪玉兼サンドバッグから外す路線変更のか大体殴られ役としての不遇扱いが続いていたり。ライラと違って大規模分裂してないだけマシではあるのだが……

ジャベリン(30t)、ジャガーメック(65t)、マローダー(75t)が特産品。

ライラ共和国(シュタイナー)

重量こそ正義。ということで保有メックの半分以上を重量級が占める金満貴族国家
欧州、更に言うならドイツ国家モチーフ首都惑星は「ターカッド」。
グループSNEリプレイ要な舞台となったので、日本では一番染みが深いの一つ。

間連盟時代からの1大工惑星が残存している事もあり工業力も全国家でもトップに君臨する。
これらの生産力を生かしたごり押し、もとい強襲戦術を得意とする……というのが建前だが、実態は「社交界将軍」と呼ばれるお飾りかつ無能な士官が蔓延っていて練度が必要な機動戦が出来ないというのが実態。快速戦術を好むドラコと相性が悪く継承戦争中押されっぱなしに陥っていたのも当然である。

名はドネガル保護領、スカイ連邦タマラー協定領の3連合した事に由来する。
3国の立場は一応対等になっているが、現在は「ターカッド」があるドネガル保護領に権限が集中しており、他の2の反発を招いている。特にタマラー協定領ではドラコ連合に奪われた領土を回復する為の運動がさかんに行われており、この運動の末にラサルハグ自由共和が建される事となる。

上記の通り連邦共和で分裂した後、荒した国家を立て直そうとするもブラックアウト後の混乱期において寄りにもよって憎き氏族と手を組んだ結果、裏切られターカッドが陥落、その後巻き起こった大混乱に乗じて遂にタマラー協定が独立する等、第二の自由世界同盟分裂したバルカン半島状態に陥っている。

クルセイダー(65t)、アーチャー(70t)、バトルマスター(85t)、アトラス(100t)が特産品。

ドラコ連合(クリタ)

ド根性と熱血を旨とするサムライの日系国家首都惑星は「ルシエン」。
荒ぶる戦意は炎の暴と化し、ときに戦場の外にまで向けられる。鋼の団結と忠心はわれらが誇り。でも、ちょっと萌え入ってます。
軍としては高機動メックによる機動戦術を好み、まず”安い”戦闘車両を前座として突っ込ませた後、快速な軽メックや高機動な重メックで引っかき回し、最後に強襲メックの突撃で締める、というのが長年の伝統。
この為、装甲や機動力が中途半端になる中メックはあまり好まれないという妙な特徴もあったとか。

後述する通り初期はジャパンバッシングもあって悪役国家としての役回りを振られがちだったが、セオドアクリタが当になってからは一転して役級の大活躍を見せる。
なお、男尊女卑の傾向はか昔にくなっており、力があれば女性でもサムライになれる。ちなみに、ガチレズやおい普通に見られるとかなんとか。実際、ガチ百合女性ドラコの当だった事もある。

近年の展開ではブラックアウト後の混乱に便乗し、宿敵恒星連邦首都ニューアヴァロンの制圧に一時成功する等大暴れを見せたが、その裏ではクリが断絶しかける内紛を起こしており、その余波とクーデーターもあって半ば自壊。獲得した系の大半から自ら撤退する羽に陥っている。

ジェンナー(35t)、ハンバック(50t)、シャドウホーク(55t)、ドラゴン(60t)が特産品。

自由世界同盟(マーリック)

実は総合的な力ではダントツ首位の潜在力を秘めた首都惑星は「アトレウス」。
しかしながら国家体制は小規模国家の寄り合い所帯の延長線であり名上のトップであるマーリックに反発して起こった内乱が季節の風物詩と化している始末。

4度にわたる継承戦争どころかそれ以後の氏族侵攻でも内部のゴタゴタ続きで勢力としては立たなかったのだが、その最中コムスター過激派ワードオブブレイクを自に受け入れてしまった為のが運の尽き。領域内部を1大拠点として利用された挙句、同盟内にも政治的に浸透された結果、他の継承国家や氏族からの敵にされてしまい各勢力による総攻撃を呼び込んでしまう事となる。
最終的にはカルトの排除に成功するのだがこれらの混乱トップ層の不振が合わさって元の小国群に大分裂する羽に陥っている。
幸い?近年の展開ではブラックアウト後の混乱に乗じて統一運動が再開、漸く分裂した国家を吸収し立て直し始めているのだが……。
尚、一部関連書籍から判明している展開からして氏族もといイルクランおやつになりそうなのは多分禁句である

トレビュシェット(50t)、オリオン(75t)、オウサム(80t)が特産品。

カペラ大連邦(リャオ)

清く貧しく慎ましく。質実剛健とはこういうことです。山岳地帯はの庭。あと、安くて強いメックむ。首都惑星は「シーアン」。
と、ここまでならただの小国なのだが実態は社会主義中国モチーフ警察国家。小規模な力を補う為に一般人民を虐げる一方、他への裏工作も積極的に狙うヤベー連中でもある。

但し策を弄しぎた罰なのか、第四次継承権戦争でしっぺ返しを受けでさえ小さい土が3分の1程度にまで縮小しそのまま衰退……と思いきや臥薪嘗胆の挙句名君スン=ツー=リャオの尽力と裏工作の連打によって土奪還に成功。
その後もジハード期をうまく乗り切りその後の戦間期も秘かに軍備を拡大ブラックアウト後の混乱に乗じて連邦スフィア共和に大規模攻勢をかけ領土をめ取ることに成功している。尚この辺りはあまりにご都合主義な為、海外ではプロットアーマー呼ばわりされていたりもするそうな。

残念ながら最新展開では散々好き放題暴れた報いなのかただのバランス調整の帳合わせか最新の展開で首都惑星が軌爆撃を受け、トップ死亡する事態に陥った模様。

シカダ(40t)、カタパルト(65t)、チャージャー(80t)が特産品。

ラサルハグ自由共和国(マグヌッソン)

3032年にライラ共和ドラコ連合の間に建された6番の継承国家首都惑星は「レイキャビク」。
タマラー協定領の領土回復運動が実を結んだのと、緩衝地域を欲しがっていた(ついでに、厄介払いがしたい)ライラドラコ、そしてコムスターの思惑によって成立した。

リアルで言う所の北欧系の住民が多い地域でもあり、現地は過独立運動が非常に盛んだったらしくあのドラコでさえ長年手を焼いていたのが手放した理由の一端だったとか。
この辺の現地事情に関しては邦訳されている「グレイデス軍団シリーズ」でも描かれているのだが……リアル冬戦争を見ての通り非常に根が深く、”あの”ドラコ連合でさえ迎合策を取らざるを得ない程度には根絶出来なかった模様。

当初はカペラよりも領土があったが、3050年の氏族の侵攻(ウルフゴーストベア)の矢面に立ちあっという間に壊滅、氏族とコムスター決戦が行われた惑星ツカイード」で何とか食い止めた……までは良かったのだが残された領地はあまりに少なく、実質コムスターの保護領扱いとなってしまう。

その後に発生したジハード期の混乱に置いては遂に支配されていた系経由で緩やかに繋がりがあり、氏族の中では較的温厚なゴーストベア氏族との統合を決定、合流した両者は『ラサルハグドミニオン』としてIS内に新規国家を立ち上げる事となったのである。
一方ブラックアウト後のダークエイジ期においては統合したゴーストベアに巻き込まれる形で大規模な内乱が発生していた為、メインの役回りからは外されるというまさかの不遇となっていたそうな。

セント・アイヴス協定(リャオ)

第4次継承戦争で壊滅したカペラから独立した国家
しかもリャオの後継者の一人が統治者であった父親狂気から逃れるという理由こそあったものの
実態は恒星連邦スパイと駆け落ちして独立したという経緯を持つ国家であり当然ながらカペラとの関係は最悪に近い。
そんな状況下でも氏族侵攻後まで何とか独立を維持してはいたものの、3062年から始まった連邦=共和内戦の裏で遂にカペラの魔の手に陥落し、再統合されてしまったのであった。

チコノフ自由共和国

セントアイヴス同様、第4次継承戦争で壊滅したカペラから独立した国家
第4次継承戦争中に故郷を守ろうとカペラからの分離独目論んだカペラ高官によって国。
尚、国家の位置がカペラでも地球寄りの宙域で恒星連邦ライラ共和の連絡路にあたる場所でもあった。この為初期は恒星連邦と同盟していた物の、最終的にはトップ連邦の手により暗殺され残された共和も”投票”で恒星連邦に併合が決定、そのまま吸収される事となる。ショッギョ!ムッジョ!

コムスター

間連盟の通信社を前身とする自称中立な組織。厳密には国家とは言えないのだが便宜上ここに掲載。

光速通信技術とこれの使用料金を基にする信用通貨「Cビル」の発行、更には傭兵契約仲介など各種の利権を独占した所か、独自に抱える諜報組織「ROM」の工作力を背景に全ての継承国家に対して強大な発言権を持つ暗黒メガコーポ宗教団体。

しかしてその実態は、通信設備の保守マニュアルを経典として祝詞を唱え科学技術を崇め奉るカルトであり、それも通信の独占と失われた技術の優位を維持し続ける事で、最終的に自滅した継承国家に代わってコムスターが人類宙域の全てを支配する……という誇大妄想論んでいる始末。
この技術の優位を保つという努力も単に連盟時代の優れた技術遺産の発掘を阻止するだけではなく、
科学者暗殺も含めた研究まで含む過な物であり、い話継承権戦争に伴う科学技術の衰退は大体らのせいである。

詳細な解説

豊富な資金と裏工作によるが世の謳歌していたコムスターであったが第四次継承戦争における
連邦=共和の設立と拡大阻止失敗した事をきっかけにケチが付き始める事となる。
戦争中のどさくさに紛れて独自の軍事組織であるコムガードを編成(実際には抱えていた物を開しただけ)したり連邦=共和に対抗するドラコにひそかに支援する等、従来路線を取り続け、継承国家の勢力均衡と疲弊を論んでいたが、そんな最中の3050年に姿を消していた間連盟軍改め氏族が大規模侵攻を開始、ここを皮切りとしてISの勢力争いに表立って巻き込まれる事となっていく。

最終的には各国家からの信頼を取り戻す為、アナスタシウス・フォヒト導した改革が行われるが、
それに反発する過激派が分離独立し、之が後にIS全域を巻き込んだ大規模戦乱「ジハード」を引き起こすワードオブブレイクの誕生に繋がる事となる。

ハードネタバレ

スフィア共和結成後においてはジハード責任を取らされる事となったコムスターは独自の軍隊や諜報機関運営することを禁じられ、更には長年被っていた宗教的虚飾も排除されるまでに落ちぶれる事となった。正直もっとくやっておけという話である
残っていたコムガード諜報組織「ROM」はスフィア共和が吸収した一方、一応電話会社としてでは有る物の組織の存続自体は許される事となったのである。

そんな最中に起きたグレイマンデーもといダークエイジの混乱っ先に受けたのもまた彼等であり、資産を切り売りしての光速通信の再編に奔走する一方、内部に潜んでいた過激派残党が再軍備を試みて決起……するもスフィア共和により鎮圧、ここにおいて遂に独立勢力としてのコムスターは滅び去り、共和に吸収されてしまう。

一方、この騒ぎの中でも通信断絶を解消しきれなかった事は、企業としてのコムスターをも着実に追い込んでいき、遂には破産。最終的にはシーフォックス氏族に通信業務を全て買収される事となり、ダークエイジの終了と共に長年暗躍を続けていた暗黒メガコーポとしても全な消滅を迎えたのであった…。

ワードオブブレイク

コムスターから分離した過激派あるいは保守によって構成される新組織。略称はWOB。
ただでさえカルト寄りだったコムスターをさらに悪化させた狂信者的、そして一種の寄り合い所帯の閥でもある。

詳細な解説

彼らの中核となっていたのはコムスターの予言として伝わっていた「インナースフィアは崩壊する運命にあり、コムスターはその旗の下に人類を再統合するために立ち上がる」という一文であり、
当時ぎりぎり成立していた第二次間連盟に正式に加盟する事によってこの予言の成就に大きく近づくというヴィジョンであった。
が、連邦内戦とそれに伴う連盟の解散はこれに反する物であり、予言自体を否定する物でもあった。過な手段を取って連盟の再を訴えたのもこのためである。
しかしその提案が拒否された事により彼らは暴走を開始し遂にはジハードを引き起こしたのであった……。
秘かに用意していたABC兵器サイボーグ兵士マネイドミニを筆頭にした新戦力などを用いて大いに暴れた物の、最終的に連合を組んだ継承国家と氏族の総攻撃で全に滅ぼされる事となったのである。
尚、大量破壊兵器や奇妙な強化兵士をここまで用意していたのは氏族本拠地宙域攻撃へ用いる為だった、との説もあるそうだが相は不明。

スフィア共和国

戦を勝利に導いたデヴリン・ストーンによって建された新規国家
軍備削減と各勢力からの移民、更には各国家界宙域に取る事によって仮初だが平和を達成するという快挙を成し遂げた…のだがその内情は各勢力のアイデンティティをそのまま残す移民と領域奪還をす一部国家により不安定なものであった。
その後発生した大暗黒時代混乱にまともに対処できず縮小を続け、最後には地球への侵攻を再開した氏族によって陥落、ストーンも殺され共和も滅ぼされてしまう事となる。

テラン覇権国(キャメロン)

人類の宇宙進出後から存在していた物の、腐敗しきって機不全に陥っていた民主主義国家「テラン同盟」に成り代わって誕生した専制国家
バトルテック世界においてある意味時代錯誤な封建義を復活させたのも彼らの仕業である。

間連盟の理念は後の継承国家同士による対外抗争が続いていた戦争の時代(エイオブウォー)を憂いたテラン覇権が掲げた人類統一のビジョンによって設立された物であり大統一と一応は平和が訪れた事により、ここに人類の黄金時代を迎える事となった……
のだがこれは統合に同意しなかった辺国家を軒並み踏み潰し、その後も技術搾取と弾圧をし続けた惨状の上に立つ物でもあり当然ながら辺の反感を育み続ける事となる。

これ等の外憂に加え、表立っての反発こそしなかった物の頭を押さえられる事に反発する他の継承国家への対抗も併せ、な規模の軍の維持と装備の備蓄、更には先進技術の独占で優位を保とうとする等、黄金時代でさえも決して安泰といえる立場ではなかったのも事実である。

結局最後はたまりにたまった反発が遂に爆発した「アマリスの反乱」によってキャメロンは断絶、覇権も消滅する事と相成ったのである。

辺境国家一覧

中心領域からはずれ荒している地域。
一応は統一した勢力を持つ中規模国家が存在しない事もないのだが大半は巨大化した海賊勢力の統治する「蛮王」や独立した系が点在する程度となる。

タウラス連合国(カルデロン)

継承戦争時代以後において辺では最大かつ最強の勢力を持つ国家
工作大好きなカペラと継承でも最強格の恒星連邦が近いという最悪の立地も相まって大規模な民皆兵制度と、アレス条約をガン無視して核兵器を用いたベルカ式国防術是とする狂犬と化している。
間連盟へ統合される際に一番抵抗した辺国家でもあり、この時の恨みからアマリスリムワールド共和によるテラン覇権への反乱に便乗した経歴も持つ。

カノープス統一政体(セントレラ)

自由世界同盟とを接する辺国家
代々女性総統となる女系国家でもあり、連盟時代から進んだ医療とサーカス団の巡業で知られる。
バトルテック作中で稀に登場する冷凍睡眠装置もここが開発元だったり。
タウラス同様、間連盟結成前から存在する国家でもあり方もまたアマリスリムワールド共和によるテラン覇権への反乱に便乗している。

マリア帝国(オレイリィ)

「メックウォリアーRPG」にも記述がある元商人……もとい蛮王をトップとする辺国家
カノープスと同じく自由世界同盟とを接する宙域に存在する。
始祖であるヨハンセバスチャン・オレイリィが発見した大量のゲルマニウムを元手とし建されたのだが
政体を選ぶ際に何を考えていたのか古代ローマ共和の物を採用、貴族市民、そして奴隷階級によって構成される国家体制を構築したのである。
その後は辺や中心領域に向けて奴隷技術者めての襲撃を繰り返していたが、その最中案の定共和制からローマに移行する羽にもなっている。

オーリガン連合(アラーノ)

カペラタウラスカノープスの間に存在する辺国家
2018年Paradox Interactiveから発売されたシュミレーションゲーム『BATTLETECH』の舞台としてそれまで空白地帯であった場所を利用して新規に用意された外伝的な存在だったが、後に公式設定にも取り入れられた経緯を持つ。

元々は自由世界同盟の植民地地域だったが、継承権戦争期に放置されていた独立した連合国家として成立した物の、第四次継承戦争前の3020年代にクーデターが発生、トップであるアラー王位を簒奪されタウラスバックとする独裁政権が誕生、それを良しとしない旧王が緩衝国家の存在を望むカノープス支援を受けつレジスタンスとして活動し続け、遂には政権奪還に成功する……という経過がゲーム中で描写された。

しかし内戦の荒と政情の不安定化によりアラーノ王の復帰後も内乱が続き、3028年には国家としての機を維持できなくなり遂には消滅した…という体での後の時代設定への帳合わせが公式サイドから言及されていたのだがexit
25年1月に出たソースブックIlKhan's Eyes Onlyexit』で数行程度だが言及され32世紀に置いても何らかの形で残存していたともとれるようになっている。
果たしてオーリガンの明日はどっちだ。

外世界同盟(アヴェラー)

ドラコ連合恒星連邦の近くの宙域に位置する辺国家の一つ。
間連盟結成前の時代に誕生した国家なのだが戦争批判する平和主義者が設立したという経緯もあり
バトルテック世界では希少な対外拡をほぼ検討しない勢力となっている。
この対外戦争嫌いという傾向は軍にも現れていて、大半の国家(と氏族)が最強兵器と扱うバトルメックではなく宇宙防衛用の気圏戦闘機を至高とし、防衛が体で攻勢に出る力はほぼ維持していない状態が長年続いていた。

その後の展開だが氏族侵攻後に遠征に来ていたスノーレイヴン氏族と接触した結果何と平和裏に合併
レイヴン同盟として新たな国家を構築する事となる。この辺りの経緯も色々あるのだが非常にややこしいので割愛

オベロン連邦(グリム)

ライラ共和からの脱走兵が建した蛮王の一つ。
ドラコとラサルハグ自由共和に近い辺宙域に存在する。

元は海賊拠点でしかなかったのだが、地に内政にも投資し続けた結果辺宙域では希少な光速通信施設の誘致にも成功したりと発展していた……のだが位置が位置だけに氏族襲来直後にっ先に矢面に立たされそのまま制圧されてしまう。ちなみにこの時、近い宙域に存在していたサンタンターの法者やグレーター・ヴァルキリー領といった蛮王も同様に踏みつぶされている。

尚、この後の展開だが後の時代に辺宙域からクラン勢力が撤退し空白地帯になった隙に復活を遂げ、ダークエイジ時代まで存続する事に成功。隣接するクラン相手にもうまく立ち回りつつ勢力を拡大しているそうな。

コンパス座連邦(マッキンタイア)

間連盟末期に存在した傭兵部隊ブラックウォリアーズ」と連盟崩壊後の混乱から逃れる為にライラから逃亡した農民集団が寄り集まって結成された蛮王の一つ。名はCircinus Federation。

設立の経緯が非常にややこしい国家でもあり、まず連盟末期自由世界同盟から訴追され逃走した間連盟軍崩れな傭兵であるブラックウォリアーズ宙域に逃げのびた頃、折よく?アマリス内戦が勃発。ウォリアーズは古巣である連盟軍とそれに協力する民兵組織の訓練に従事する事で首尾よく勢力を維持する事に成功する。
内戦終結後もそのまま帯同してエクソダスに参加する……だったのだが手違いで通信が届かなかったため、ウォリアーズはそのまま置いて行かれてしまい、否応なしに現地に定住する羽に陥る事となる。
一方、連盟の崩壊から逃れた難民集団が流浪の果てにこの系に到達、一定規模の戦力とそれを支える市民階級がった事により、辺宙域では中規模とはいえ戦力と産業規模を兼ね備えた蛮王が誕生する事と相成った。

表向きは大統領難民集団のリーダーであったマッキンタイ選挙を経た上で世襲[4])とトップとする代表制民主主義国家である農業国家なのだが、実態は海賊集団であるブラックウォリアーズが軍事もとい襲撃を行い経済を回す盗賊と農民の同盟体制と呼ぶべき代物。

継承戦争での混乱に乗じて勢力拡大を順調に行っていたのだが、クラン侵攻後には遂に海賊襲撃のバックにいた事が露見、外交工作で何とか誤魔化し続けていたのだが、そんな最中近くに存在するマリア帝国との対立が拡大する処か、内での政治的対立により自戦力の自壊までも招く事になる。
この様な情勢を打破する為、寄りにもよってブレイクと接近、一時期は産業、軍事含めた急拡大に成功するが、結局はワードオブブレイクの第二の拠点として利用され、最終的にはブレイクの根絶を決意した自由世界同盟の手により軌からの爆撃を含めた全面攻勢を浴び、崩壊する事になった。残党

リムワールド共和国(アマリス)

間連盟時代、辺宙域でタウラスをも上回る勢力を誇った辺国家の一つ。
強制的に吸収してきた連盟へ積年の恨みを積もらせ長年の暗躍を続けた挙句、最終的にテラン覇権への反逆を成し遂げ、遂には連盟の崩壊を招いた本人である。
共和自体は間連盟軍の攻勢によりっ先に制圧されていたのだが、連盟の崩壊に伴い政府地帯と化し全に崩壊している。
……のだが彼らが残した隠し基地や施設が境宙域の更奥に未だ点在しているとも噂されている。

氏族(クラン)

アマリスの乱終結後、アレクサンドル・ケレンスキー将軍に従い深辺に逃亡もといエクソダスしたSLDFの末裔。
逃亡したまでは良かったものの逃亡先でも兵士や同行した民間人の文化習俗の違いや不満から内戦を起こしていたのだがそれを鎮圧する為に将軍息子であるニコラスは中心領域の文化その物を捨て去る必要があると決意
その結果誕生したのが始祖たるニコラスを「Great Father」と仰ぎ、特定生物をトーテムと祭り、自分たちのシンボルとする20の「氏族」トンチキ集団に再編されたのである。
の「軍人至上義兼モンゴル帝国コスプレイヤー」では?と突っ込んではいけないクイアフ(Quiaff)?[5]

が、首尾よくトップに収まったニコラスもまた、クラン再編の最中に突如として戦死した事により彼の構想もまた中途半端な形で終わる事となる。
残されたクラン一同はアレクサンドルが残した「亡命SLDFがいつかインナースフィアに帰還する」宣言(隠された希望とも呼称される)を鑑み、「中心領域を教え導き間連盟を復させるべき」とするウォーデン(守護)と、「野蛮な継承国家を征し、氏族によって間連盟を復させるべき」とするクルセイダー(侵攻)に二分される事となった。

そして長年の対立の末、クルセイダー導権を得たことにより、遂に地球へのレコンギスタもとい大規模な侵攻作戦「オペレーション・リババル」が開始される事となったのである。

以下作中における展開のネタバレ

氏族誕生のきっかけは28世紀の間連盟の崩壊まで遡る。
上述した通り、アマリスの乱を鎮圧した後のアレクサンドル・ケレンスキー将軍は残された連盟盟の座を争う継承国家によって引き起こされるであろう不毛で益な戦いを嫌い、賛同者を募って中心領域を離れ辺に脱出、居住可惑星で細々と暮らそうと考えに及んだのである。
この考え(強制ではなく、あくまで参加者を募ったのみだったのだが)に賛同し、ともに脱出し星間連盟の軍人は全体の半分以上(一説には3/4とも言われる)にものぼった。
軍人以外にも争いを避けたがった科学者や民間人まで大規模に巻き込んだこの大脱出が間連盟の崩壊と混乱に拍をかける事となる。

一方ケレンスキー将軍とともに脱出した軍人たちは長旅の果て、何とか居住可系(ペンタゴンワールド)を発見、そこに定住……したまでは良かったのだがここにおいても結局は元の出自を捨てきれなかった彼等もまたIS同様内乱を起こしその混乱の最中、ケレンスキー将軍やその他の有力者も次々倒れて行く羽に陥ったのである。

脱出先でも結局ISでの継承戦争と同じ末を辿りつつあった最中、ケレンスキー将軍熱病に侵されて一線を越えかけた息子ニコラスが仲間を募り、第二の〈脱出〉を画策、首尾よく移住先に辿りつき、そこでヤベーを決めつつ見たヴィジョンに従って生まれたのが新たな社会「氏族」であった。
従来の争いの元になる出身地や柄をし、純かつ名誉ある戦士を選抜し、基準に満たなかった者は下層階級に追い落とし、優れた戦士が全てを取りしきるというガチガチ階級社会である。
結局封建制が続くISと変わっていないのでは?という突っ込みは野暮である。
そして自ら試練に合格したニコラスは自身を大氏族長「イルクラン」と称し氏族の最高支配者に収まったのである。
その後ニコラス引きいる氏族は内乱が続くペンタゴンワールドを制圧、ここに軍人至上義の階級社会な氏族の歴史が始まる事となった……。

問題はこの名誉と優れた戦士というあいまいな基準を物差しにした事だったのかもしれない。
氏族社会が発展する間に、氏族の中では戦い自体を神で崇高なものと考え始め、負けて捕虜になるくらいなら死を選び、卑怯なことをするぐらいなら死を選び、氏族の掟を破るぐらいなら死を選ぶ、サムライサムラーイブシトーな族脳に変わっていったのであった。

また彼らは強くなってさらに名誉ある戦士に進歩するという的の元、神経回路の改造といった人体改造もごく当たり前に行われ始めたのは序の口、遂には強い戦士めるあまり高い名誉と戦歴を誇る戦士から採取した遺伝子を用いて、「遺伝子から優秀な戦士」を人工受精で育て、生まれた直後からエリートとしての選抜を始めたのである。

彼らは「トゥルバーストゥルーボーン)」と呼ばれ、いつしか氏族の支配者層ほぼ全てを担うようにまでなっていった。一方、恋愛の末に普通に生まれた子供は「フリーバース(あるいはフリーボーン、人生まれの意味)」として差別を受け、そもそも戦士になれないか、なれても大半は下層兵士として使い潰される”劣った”人種として見下されたのである。
但し、少数の例外はとして前述の「優秀な戦士理論に従い、強いことを明できれば人生まれでも戦士として認められるも残ってはいた。(この辺は割とゆるい氏族もいれば、絶対認めない氏族もいる)

氏族同士の戦いは神判と呼ばれる。神判の的は究極の生存競争である戦争によってより強い戦士が生き残り、自らの価値を明し、進歩するためというまで筋肉に侵食されているような理屈である。
ただし何でもかんでも戦争で決めていた訳ではなく、単なる腕相撲の飲みべ、ゲーム対戦、はてはサッカーによる神判をした例もある。

そして長年の氏族同士の対立内ゲバでいくつかの氏族が滅ぶか消え去っていく中、ウォーデンクルセイダーの対立が続き、最終的には中心領域への帰還もとい侵攻が3050年に再開されたのであった……。

戦士としての名誉をめつづけた中、生みだされた強力なメックと優れた操縦技術を持つ氏族の戦士たちによって中心領域はく間に敗北し、敗走を続ける。強大な敵の出現に対し、中心領域の各国家や有力傭兵組織による一時的な協力体制を作ってこれを迎撃に移る事になったが薄氷の状態なことには変わりがなかった。
そんな状態がひっくり返ったのは氏族の最終的地が人類の故郷であり、コムスターの本拠地でもあった地球侵攻という事実明らかになった時であった。
電話会社な自らの独裁の為、継承国家の衰退を望むコムスターといえども[6]地球本体への侵攻を許す事は流石に見過ごせない事態であり、私兵であるコムガード文字通り総員動員し、クランの侵攻作戦そのものに対する一時的な”拒否”を行う事を決定。
サルハグ自由共和の1惑星丸ごとを舞台とした「ツカイードの戦い」がここに始まる事と相成ったのである。
7つのクランとその麾下である25個銀河隊(ギャラクシー/概ねISにおける連隊相当)とコムガード(50個連隊)が参加した戦の末、地形の利用と火力の集中という対クランのガンメタりまくったコムスターが集結した氏族軍力を破るのに成功。ここに氏族のIS侵攻は15年の停滞を強制される事となる。

……と、ここで止まればまだ良かったのだが未練たらたらなクルセイダー氏族を中心とし、クラン内部での責任の押し付け合いの果て、「拒絶戦争」と呼ばれる事となるウルフジェイドファルコンによる戦乱が勃発、ジェイドファルコンが不意打ちでこれに勝利した事により停戦を破り、再侵攻が始まる事となったのである。

停戦が守られない事を理解した中心領域各国家はここにおいて遂にクランに対抗する為、間連盟の再を決定、精鋭を集結させ手始めにスモークジャガー氏族の支配領域を全に奪還する事に成功、更に氏族の本である「ストラナメクティ」に逆侵攻を仕掛け、30年間の不可侵条約の締結を持って氏族侵攻は終結する事となった。

その後、中心領域は氏族というにぎやかな面子を加えて余計に混乱し続け、カオスマーチでの騒乱戦(ジハード)を経て、大暗黒時代へ突入、そしてついには長年の宿願であった地球への帰還と氏族による独自の間連盟の設立(イルクラン時代)にたどり着いたのであった……。
それを成功させたのはどう見ても名誉などないだまし討ちと裏工作の果ての産物だったのだが。

氏族一覧

ウルフ (Clan Wolf)(守護派)

最大勢力の氏族。クラン側における役勢力。
レンスキー将軍息子ニコラスが加入したことから、最も格式高い氏族だと思い込んでいる
元は守護閥筆頭だったのだが侵攻導権を握られたのも相まって侵攻に参加する一方、戦争中においても守護として暗躍する事となる。
その後はすったもんだの挙句、一部分裂してIS亡命したり、氏族全てが丸ごとロンダリングされる等ゴタゴタが続くも、何だかんだ一定以上の戦力を維持し続けた結果
ダークエイジにおいてウルフ帝国と名乗った後、スフィア共和を制圧し、遂に地球への帰還を成功させる事と相成ったのである。

放浪ウルフ(あるいは亡命ウルフ氏族)(Clan Wolf-in-Exile)

クランホームワールドから分裂したウルフ氏族の分
脱出後はライラ宙域のアークロイヤルに定住し、ライラ同盟(当時)の臣下として動のジハード時代を生き抜く事となる。
その後のダークエイジにおいては遂に元のウルフ氏族あらたウルフ帝国と合流を果たした為、独立勢力としてはここに消滅する事となった。

ジェイドファルコン (Clan Jade Falcon)(侵攻派)

ウルフ氏族に次ぐ大勢力で、侵攻の筆頭。
創設時にニコラスの加入を期待していたが実現しなかったため、ウルフ氏族は自他ともに認める宿命のライバルフリーバースを見下す典的かつテンプレ的な氏族の一つ。
ダークエイジにおいては民間人もろとも踏みつぶし、敵に恐怖を与えることを最優先する「モンゴルドクトリン」に傾倒した結果最終的に大損を受け、クランとしては壊滅寸前までに陥った一方、見下されていたクラン商人階級がアリーナ商業同盟を名乗り独立している。

スモークジャガー (Clan Smoke Jaguar)(侵攻派)

ジェイドファルコンと並ぶ侵攻の代表格。
ドラコ連合に進行して大きな領土を奪い、極端な差別意識から数々の残虐行為を引き起こして中心領域の憎悪の的となる。特に惑星タートルベイの首都エド・シティを軌爆撃で破壊した行為は、他の氏族からも強い非難を浴びた。後に新間連盟軍の大反撃の前に滅ぼされ、戦士階級はほぼ絶滅、残りは他の氏族に吸収されてしまった。
…筈だったのだがイルクランの始まりにおいて過去の星間連盟を否定する為、ウルフ帝国より再興される事となる。

ゴーストベア(Clan Ghost Bear)(侵攻派)

守護の代表格であるが、中心領域侵攻に参加し、自由サルハグ共和を滅亡寸前に追いやった。
その後、全氏族を挙げて占領地域に移住し、自由サルハグ共和と合邦、「ラサルハグドミニオン」を建する。
カーストに関係なく家族と認めた内側の一体感は強いという特色を持ち、クラン基準ではあるが下層階級への差別も少ないと言われている一

ダークエイジ期ではほぼ動かなかったのだが、その結末において新たな間連盟が成立し、ベアはこれに参加を要請した……のだがすったもんだの挙句、ウルフ側は国家内部で連盟への参加の意思が統一されていないという名ドミニオンの参加を拒否
之を受けたベアは参加と拒否に分かれて大規模な内戦に突入し、その勢力を大いに減らす事となる。運営の魔の手による露バランス調整ではない、クイアフ?

ノバキャット(Clan Nova Cat)(侵攻派)

「神託」と呼ばれる独自のシャーマニズムに基づいて行動する氏族。傭兵部隊スノード・イレギュラーズは、この氏族の出身者で占められている。
スモークジャガー氏族とは長年の宿敵同士で、先を争ってドラコ連合に攻め込んだ。
しかし、スモークジャガー氏族の占領地域のレジスタンスを援助したり、中心領域の反撃の際にはドラコ連合と裏取引をするなどして独自路線を歩み、最終的には他の氏族より一足先にクラン宙域を脱出、亡命ウルフ氏族同様、居候先のドラコ連合に臣従することになった。

ダークエイジ期においては氏族内部の異端スピリット・キャッツとして分裂したり、一部が出戻りする等、ごたごたしていたがそんな最中、ドラコ内部で発生した後継者争いに巻き込まれる羽に陥る。
生き残った正統な後継者を擁立したまでは良かった物の、ドラコろうとする佞臣による核攻撃を含めた全面攻勢を受け、ごく少数の脱出者を残し消滅。独自の行動を続けていたスピリット・キャッツのみが独自勢力として生き残る事となる。

ダイヤモンドシャーク/シーフォックス
(Clan Diamond Shark/Clan Sea Fox)(中立?)

軍事力より商業を重視する氏族。何と戦士より商人の方が実質的な権力を握るという異端である。
中心領域への侵攻も新しい市場の開拓が的で、首尾よく生き残った結果、ISに定着。
その後は巨大な軍艦を移動都市改造し(ArcShips、あるいはCargoShipsと呼称される)、宇宙を放浪する商人集団と化すことになる。
ダークエイジ期においても軍事力を背景として商人としての活動を活発化させ最終的には
傭兵仲介業と光速通信システムの管理権を得るという躍進を遂げる事となる。

尚、名前が2つあるのはトーテムとして選んだ「シーフォックス」が絶滅しかけた[7]ので新たなトーテムとして「ダイヤモンドシャーク」を新たなシンボルもといトーテムとして再選出した事が原因である。その後ISへの定着に伴い、保護していたシーフォックスの生き残りもまた再度生息域が広まった為、改めて元の名前に戻している。

スティールヴァイパー(Clan Steel Viper)(独自)

侵攻も守護もケレンスキーの意思を正しく読み取れていない、自分達こそニコラスの意思を実現するものである、とする原理義氏族
その為、ジェイドファルコンより厳格な”伝統”を持ち、フリーバースを見下すどころか軍への参加さえも認めないという過を持つ。
但しこの思想の為、戦士その質こそ高いが数はダントツで薄く、之が原因ではISへの氏族侵攻の際に碌な戦果を挙げる事が出来ず、本拠地系に叩き返されるという大恥をかく羽に陥っている、
その後も碌に活躍を見せることなく、ジハード期に発生したリーヴィング戦争でも敗北、他氏族に吸収されるという最期を迎える事となる。

ヘルズホース(Clan Hell's Horses)(侵攻派)

他の氏族はメック、いはバトルアーマーを力とする少数精鋭を基本とするがヘルホース歩兵戦闘車両も取り入れた諸兵科連合を好む特徴を持つ。
この為「ヴィークル氏族」とあだ名されるがその為、他氏族とべても大規模な部隊を作る事が可
又、これによって戦士個人の名誉よりも、氏族全体の名誉と集団の中における個人の役割を大切にするという文化も保っており階級制度自体が緩いという副産物も生んでいる。

クラン侵攻にこそ参加しなかったが、ジハード期に発生したリーヴィング戦争のどさくさ紛れにIS領域に進出、ダークエイジ期まで生き残る事となる。一方取り残された残党はストーンライオンClan Stone Lion)としてまた別のを進む事となった模様。

ブラッドスピリット(Clan Blood Spirit)(自称侵攻派、実態は中立)

氏族間の連絡要員として設立された経緯を持つ氏族。
但し、その役割を果たそうとした結果、クラン創設初期に消された氏族の側に立つ事も多く
それが原因となって他氏族からこぞって狙われてしまうという事態を招いてしまう。
結局、他氏族に想を尽かして引き籠もる事となり、ジハード期に居たり遂に本拠地系を脱出……したのだが最終的に追いかけてきた他氏族に攻撃され続けた結果、結局壊滅する事となる。

バーロック(Clan Burrock)(日和見)

クラン階級社会の中でもつまはじきに合うダークカースト、つまり反逆者、犯罪者の一党と長年繋がっていた氏族。
氏族社会が成立してからしばらくたった後に、階級社会染みきれない一部の戦士が大規模に脱走した過去を持ち、脱走したのは軒並み鎮圧……したのだが、この時取り逃がしたり見逃した連中を起点としてダークカーストとの接触が始まったのである。
最終的にはこの長年の関係がリーヴィング戦争中に暴露され、名誉を失ったとみなした他氏族の総攻撃を受け、そのまま吸収される事となる。

クラウドコブラ(Clan Cloud Cobra)(守護派)

氏族ではしい気圏戦闘機やウォーシップ、降下といった宇宙戦力を重視する氏族。
最初の氏族長となった人物が連盟軍の従軍牧師だった地球由来の宗教保護に理解がある氏族でもあり
一時期はIS宗教関係者を自領域に招く事まで行っていたりもする。
リーヴィング戦争事に生き残る事が出来たが、これに伴いISとのつながりを絶った為、ダークエイジ期に置いてどうなっているかは不明。
狂気の飛行バトルアーマー「Sylph」exit開発元でもある

コヨーテ(Clan Coyote)(守護派?)

ネイティブアメリカンの神秘義に基づく伝統を持っていた氏族。
あのオムニメックを作り出した氏族でもあったのだが……これが原因となってリーヴィング戦争の原因となるソサエティの台頭と浸透を許す目に陥っている。
リーヴィング戦争は多大な被害を出しつつ何とか生き残った物の、ダークエイジ期に置いて彼らがどうなったかは不明。

ファイアーマンドリル(Clan Fire Mandrill)(侵攻派)

ひとつの氏族内で、遺伝子を同じくする戦士が集まる小閥(Kindraa、キンレア)として内ゲバを繰り返す別な意味でヤベー氏族。
この為個々の戦士こそ経験を積んで優秀なのだが彼等が氏族間の政治においてリーダーシップを執る事も出来ず、協力しての戦争をする事さえも困難となっている。
案の定というかリーヴィング戦争ではその無計画さがとなり壊滅する事となる。

ゴリアテスコーピオン(Clan Goliath Scorpion)(守護派)

戦士としての名誉ではなく過去歴史、特に間連盟の遺物を発掘する事に全力を尽くす異端氏族。
これは初代の氏族長が工兵隊出身であり、更に副氏族長は情報参謀だった事に由来を持つ。
この為、氏族としては軽視されがちな情報収集を重視する伝統も持つ。

もう一つの伝統兼問題は戦士として選ばれる試練の際トーテムであるベースとするドラッグを用いる事であり、致死性こそ弱めているがそれでも死亡するか中になる戦士が多いという惨状を招いている。どのくらいヤバいかというとトゥルバースの数がまずそろわない為、フリーバース戦士を積極的に受け入れないとクランの維持さえ困難になりかねないレベルだそうな。

更にこのドラッグ用の際幻想的なビジョンを見せるという副作用があったのだが、この幻覚、何をどう間違えたのか未来や隠された物を垣間見せる[8]という不確かな効まで有していたのである。
この二つの”伝統”が合わさった結果、彼らの戦士は戦いでの名誉よりも過去遺産めて氏族領域各地を放浪し続けるのを名誉とする奇妙な習を持つ事となった。

クラン侵攻時は参加を見送り、その後のリーヴィング戦争では間連盟の生き残りといえる傭兵部隊「エリダニ軽機隊」の派遣部隊を丸ごと吸収[9]したどころか
自分達の「遺伝子から優秀な戦士」を育てるプログラムに取り入れていたことが暴露され本拠地系から追い出される事となったのだが……
脱出先の深辺にて、出くわした小国ヌエバ・カスティーリャを征し、エスコルピオンインリオと改名、更に別の小勢力であるハンザ同盟侵略し吸収、スコーピオン帝国として辺宙域に確固たる勢力を築いたのであった。

アイスヘリオン(Clan Ice Hellion)(侵攻派)

獰猛で素い動きを好む氏族。この為高速機動メックと気圏戦闘機の両者を好む
快速を重視しすぎた結果、考えるより先に動けという思考が重視されるわ、方が軽い戦力を使っていて相手が重量級や強襲級のメックもとい”重い”敵ならば
氏族が重視するべき1対1の名誉ある戦い(ゼルブリゲン)をガン無視してもいい等、氏族基準でも逸脱した文化を持つまでに至っている。
強硬なクルセイダーでもあったのだが、氏族侵攻においてはノヴァキャットに阻まれ参加が出来ず、之に憤慨した結果出払っている他氏族に差別攻撃を仕掛け勢力拡大を論む事となる。
ハード期においては遂にISにおける他氏族の支配領域への侵入を実行したのだが、これに盛大に失敗。
この失敗で勢力を大幅に減らした結果、それまでに恨みを買いすぎていたのも相まって、他クランの総攻撃を受け壊滅、最終的にはゴリアテスコーピオンに吸収され消滅する事となる。

スノーレイヴン(Clan Snow Raven)(守護派)

クラウドコブラシーフォックス同様のウォーシップ航空宇宙戦闘機を重視する氏族。
ファイアマンドリルのような直接的な内戦を引き起こす程ではないが、内部対立が盛んな氏族でもあり
内部では東ローマ帝国ビザチンに例えられる程の権謀術数が繰り広げられているとの事。
当然ながら他氏族からはひとまとめに陰謀屋扱いされている。

クラン侵攻には直接関係する事はなかった彼らだが、3060年代になると勝手に独自にISへの進出を開始
この最中、同じくASFを好む外世界同盟と接触し何故か意気投合し始めた他、ドラコ連合との武力衝突を引き起こすなど順調にトラブルISに振りまいていく事となる。
その後、外世界同盟との関係を進めた結果、ジハードの終わりまでに両者が合併、レイヴン同盟と名乗る事に。ダークエイジ期も事に生き延び、イルクラン時代においては間連盟もといウルフ帝国の下に就き、恒星連邦カペラへの攻撃を始めた模様。

スターアダー(Clan Star Adder)(侵攻派)

保守的で典的なクルセイダー氏族……なのだが実用義と戦略的な視点も持つという特殊な氏族。
他の氏族がクランの始祖「Great Father」として仰ぐニコラスやそのであるアレクサンドル・ケレンスキーをただの有能導者としてのみ扱い、さらにトーテムとなる動物も特別扱いこそすれ、神視まではしないという異端である。

更にフリーバースや下層階級も団結させた社会を作り、総力戦をも想定するという視点までもつ。
氏族侵攻においてはIS広大な領域を鑑み全氏族による同時攻撃を提案するも、個々の名誉をめる他氏族に却下されるや否や積極的な関与を取りやめた挙句、アイスヘリオン同様にクラン領域での勢力拡大に注力。リーヴィング戦争においても上手く立ち回った結果、クランの本拠地領域で一強体制を築きあげる事に成功する。
しかし、戦争に置いてISとのつながりを絶った為、ダークエイジ期に置いてどうなっているかは不明。
ハードの後、3080年代に深辺に位置するハンザ同盟に攻撃を仕掛けた結果、保有していたウォーシップを失い撤退したとも伝わっているようだが……

マングース(Clan Mongoose)(滅亡)

過剰なまでの攻撃性を持ち、全ての氏族に喧嘩を売っていたとされる氏族。
健在だった頃はあの悪名高きスモークジャガーよりも過だったとか。
更にただ喧嘩を売るだけでなく政治的手腕によっての介入も好むという悪を持ち、この為、ISが継承戦争に精を出していた裏で遂に堪袋の尾が切れたスモークジャガー氏族によって吸収され滅ぼされる事となる。

ウィドウメーカー(Clan Widowmaker)(滅亡)

氏族誕生直後からウルフ氏族と対立していた過激派氏族。
この対立から後述するウルヴァリン氏族の事件においてウルフもといニコラス大氏族長に対する暗殺未遂まで引き起こした結果、最終的に他氏族に吸収される事となったのだが……この際に大氏族長ニコラス・ケレンスキーを流れ弾とはいえ殺してしまう。
当然ながらこの事に激怒したウルフ氏族(と一部他氏族)からの総攻撃を浴び滅ぶ事となる。
但し、この”活躍”からクランのあぶれ者(特にダークカースト)では彼らのシンボルたる蜘蛛を反抗のとして好んで用いる事に繋がったそうな。
ちなみに、ウルフ騎兵団1ヤベー女史もとい《ブラックウィドウ》ことナターシャ・ケレンスキーがこの氏族の末裔を自称しているのもこの事に由来を持つとか。

ウルヴァリン(Clan Wolverine)(殲滅)

ニコラスが制定した氏族という階級社会に初手から反抗していたロック開明的な氏族。
階層間の行き来を積極的に推奨し、それに伴う成果を次々と上げていた。
ちなみにクラン侵攻において猛威を振るった射程延長粒子ビームもここが開発元との事。
が、脳筋階級社会を作った他氏族、とくに創設者たるニコラスがそんな存在を許すはずもなく
最終的に氏族社会全体の反逆としてされ、氏族全体が最大級の罰則であり記録抹消刑でもある「絶滅の神判」を受けて全に滅ぼされその後の氏族社会においては名前を呼ぶ事さえ許さない最大のタブーとして扱われる事となる。

但し、これらの事態を予想していたウルヴァリン氏族は不十分なれど事前に策定されていた脱出計画を実行し一部が脱出に成功、中心領域に向かって一足い帰還を果たしたとされている。
継承権戦争中に中心領域のドラコで発生した「ミネソタ・トライブ事件」、あるいはSTEAM版バトルテックで描写された「ドブレフ事件」、更にはの新メックブルシャークは彼等が残した跡とされている。
一方、宇宙の闇に消えた彼等は分散してISに定着、様々な陰謀に携わる事になった……とも。
要は運営サイドが便利使いできる陰謀ネタ要員であり、おそらく今後においてもはっきりとした描写はなされないと思われる。

ソサエティ(The Society)

脳筋戦士集団が幅を利かせるクラン階級社会に憤る各クラン科学者階級が結成した秘密組織。
クランにおける”優れた”遺伝子を管理する科学者こそが氏族の立役者であるとし、長年反逆を論んでいた。要はクランワードオブブレイクである。

リーヴィング戦争に置いて自らが長年苦労して構築していた遺伝血統が戦士階級の気まぐれで次々に破壊されていくのを受け遂に決起。
暗黒階級や氏族の一部と手を結んで光速通信の破壊や大量破壊兵器の濫用までも含む大反乱を引き起こしたのだが、方もブレイク同様最終的に鎮圧され、崩壊する。
但し、この科学者階級による決起を鎮圧した代償は非常に重く、大半のクランは抱えていた優秀な科学者の大半を自ら消し去る事となったのであった…。

Clan Fox/Clan Punisher

ソースブックDay of Heroes」でのみ登場する?の氏族。
要は設定が固まっていなかった頃に生まれてしまった名前だけの存在なのだが
近年の展開においてとある海賊Clan Punisherと自称する等、ひょっこり出てきたとか。

Clan Spaniel

クラン宙域で放送されている子供向け番組に登場する架クラン……
という体際のエイプリルフール企画である。

但し、四月馬鹿企画にも関わらず公式設定として扱われるともスタッフ発言が出ていたりもする。exit

メック

このゲーム役とも言えるバトルメック達。その種類は、バリエーションまで含めるとオフシャル機体だけで数機以上にも及ぶ。(このほか、プレイヤーが独自にメックを設計するためのルールもある)
これらのメックは、重量(強さ)と性格(適性)という2つの観点から、それぞれいくつかのカテゴリーに分類されている。

重量による分類

軽量級(20~35トン
このクラスのメックは武装や装甲に回す重量が余り多くないため、正面切って戦うための機体は多くない。その代わり、低出力のエンジンでも高い移動力を得られたり、ジャンプ移動力あたり必要なジャンプジェット重量が軽く済むなど、機動力に大きな恩恵を受けられるようになっている。このため、偵察機が数多くラインナップされているほか、価格の安い機体が多いため、警備・連絡・拠点防衛など、頭数の勝負となる任務に向いた機体も存在する。
中量級(40~55トン
このクラスでは、長距離ミサイルオートキャノン、粒子ビームなど大火器をとして搭載する余裕が出てくる。また、軽量級ほどではないものの機動力もそこそこ稼ぎやすいため、一芸特化の特定任務専用機から、火力・装甲・機動力のバランスが取れた戦機まで、ありとあらゆる性格の機体が存在するカテゴリーである。
重量級(60~75トン
さすがにこのクラスともなると、偵察任務に堪えるほどの機動力を持つ機体は少ない。しかし、その代わりに火器と装甲を大量に搭載する余裕が生じるため、戦列のバックボーンとして力部隊の中核を為す役割を期待されるカテゴリーである。その役柄、指揮官機として力の高いメック戦士が乗っていることも多いため、部隊の中心に位置する重量級メックには厳重な警が必要と言われる。
強襲級(80トン以上)
その名の通り、正面から敵に突入し、し、突破するために建造されたカテゴリー。ちょっとした地形障害ですぐ足が止まる程度の機動力しか持っていない場合が多いものの、その圧倒的な火器群と装甲防御は、他のメックを鎧袖一触に吹き飛ばすほどの威力を持っている。当然ながら、このクラスのメックは非常に高価で希少な機体ばかりであるため、戦闘の重要な場面において、ここ一番の切り札として投入されるのが普通

上記以外にも数は少ないが20t以下の軽量(Ultralight)級、100t以上の重量(Superheavy)/巨大(Colossal)等も存在する。

性格による分類

日本では単純に「偵察機」、「万機」、「戦機」、「支援機」の4種に分けられていた。

スカウト
スカウトとは偵察機のこと。高い移動力やジャンプ力を生かして敵の攻撃をかわしつつ、情報を収集する任務を負っている。その性格上、軽量級メックがほとんどであり、また、重な高性センサーや通信装置を搭載した機体も多いこともあって、正面切っての戦闘に投入されることは少ない。ただし、機動力を生かして敵の背後に回りこみ、装甲の薄い背面を狙い撃ちするような任務を与えられることもある。
アンブッシャー
アンブッシャーは遮蔽物を用いた近距離での交戦を好む。
と書けば見栄えはいいのだが実態は装甲が薄かったり射撃装備の射程が短い(あるいはそもそも積んでいない)、果ては低移動力で待ちせ”しか”できないメックや車両、そして機動力が皆無歩兵が取りあえずこの分類に放り込まれる事がしばしば存在する。
(例を挙げると徒歩歩兵では「1」、自動化歩兵部やジャンプパックを背負ったジャンプ歩空挺兵)でも「3」程度である)
一方、隠密性、隠蔽性、輸送性、あるいは単に安い等の特徴を持つ為、人戦術でのスパム突撃や一種の移動可な「地雷」としては何とか使える利点も。
該当するユニット代表例としては短距離ミサイルをガン積みしたSRMキャリアみんなのアイドルアーバンメックが一例となる。
ストライカー
ストライカーは高い機動力と近接火力を併せ持ち、敵部隊急所に殺到して短時間に圧倒的な火力投射を見舞う任務を負う。必然的に重量は軽く、機動力と火力に最大限のリソースを振った設計のメックとなるため、大金星を挙げるか死にするかの二者択一となることが非常に多く、運用にあたっては、一チャンスを逃さない高度な戦術眼を要される。それゆえか、ストライカー系のメックを好むプレイヤーは少なからぬ部分が上級者で占められている。
スカーミッシャー
スカーミッシャーは、ストライカーべて移動力よりも装甲を重視しており、力部隊の前衛として重要な地形をいちく確保したり、敵力部隊を短時間足止めするような任務を期待されるカテゴリー。また、スカウトよりも生存性に優れることから、敵勢力圏深くへの重偵察任務を負うこともある。このように火力・機動力・防御力と全てに渡る総合性を要されることから、公式機体においても優秀なスカーミッシャーは非常に少ない。しかしそうであるがゆえに、バッチリ設計の決まったスカーミッシャーは、いずれも名機と呼ぶに恥じない優秀な機体ばかりであり、多くのプレイヤーされている。
ロウラー
ロウラーは、単機または2機以上で戦列を形成して「戦場の位置を決める」という大切な任務を負う。その任務の性質上、敵の射撃に堪えながら戦線を押し上げるという自己犠牲的な行動を要されるカテゴリーであり、火力や機動力を差し置いてでも防御力を重視した機体が多い。彼らが形成した戦線に、後方からミサイルボートスナイパーが長距離射撃叩き込み、側面からストライカースカーミッシャーが敵の急所を突くのが、バトルテックの小隊戦闘における王道の戦術と言われている。
ミサイルボート
ミサイルボートは、長距離ミサイル兵装とするメックが分類されるカテゴリー。その武装の性質上、射線の通りやすい高台を占拠して戦場ミサイルを降らせるのが主任務だが、多くの場合中口径レーザーを複数装備していることから近接戦闘力もそれなりに持っているため、近寄られてもそれなりに戦えるメックが多い。また、アーチャーカタパルトなど装甲に自信のある機体の場合は、最前線に突出して敵の後衛を狙い撃つという奇策も存在する。
スナイパー
スナイパーは、オートキャノンや粒子ビームなど長射程の直射火器を装備したカテゴリー。基本戦術はミサイルボート同様に遠距離からの狙撃だが、これらの火器は長距離ミサイルと違って中~近距離戦闘でもそれなりに有効であるため、戦闘の後半には前衛とポジションを交代して、積極的に前線へ切り込んでいく役割もめられる。そのためか、ミサイルボートと違って移動に不便な高台よりも、戦場に近いを射点に選ぶプレイヤーが多い。
ジャガーノート
ジャガーノートは射程と機動力に欠ける極端な設計のカテゴリーだが、その代償としてクラス20オートキャノンを始めとする極めて強大な近接火力を持っている。敵の猛射に耐え、戦場から干されてもめげず、低い命中率をしてチャンスをものにすることがめられるため、その見掛けのやかさに反して乗り手のストレスは大きいが、そのようなピーキー力だからこそ、ツボに嵌ったときのカタルシスは何物にも代えがたい。また、拠点防御戦闘など、相手が嫌でも近寄らざるを得ないシチュエーションにおいては、その強大な近接火力類の威力を発揮するだろう。

各種メック紹介

ルール改訂

バトルテック原語版のルールは、初版日本語版)から最新版までの間に数々の改訂を経ている。
このうち、特にボード戦闘に大きく関わるポイントについて解説

ちなみに2025年現在、更にリニューアルした新ルール試験中の為、これらの記述もまた変わる可性が大となる。

関連する海外レビュー
バトルテックプレイテストパケット#1:最終感想exit
バトルテックホットテイク:プレイテストパケット5:航空宇宙exit

反応フェイズの廃止

初版ルールでは移動フェイズ終了後、上半身を60度回転させる(射界の向きを変える)反応フェイズが設けられていたが、最新版ではこれは止され、射撃フェイズに行う射撃宣言と同時に上半身の回転を行うようになった。手順上の面倒が一つなくなってプレイがスピーディに進む改良だが、これによって「移動フェイズに背面に回り込まれたので、反応フェイズに上半身を回して側面をす」という小細工が通用しなくなった(上半身を回しても背面を逸らしたことにはならない)ので注意が必要。

短距離ミサイルの命中判定方式変更

初版ルールの短距離ミサイルは、ミサイル中本ロールで決定した命中弾が全部一箇所に集中する仕様であり、このため6連が全弾命中して命中箇所が頭だったりすると一撃必殺(どんなメックでも頭部の耐久値は12点が限界)となることもあった。しかし最新版では、短距離ミサイルは命中弾一発ごとに命中箇所を判定する仕様に変更された。これによって「一箇所に大ダメージ叩き込む」という従来のイメージは失われたが、命中箇所判定の回数が増えるということは致命的命中の確率が増えることと同義であるため、これはこれで脅威度の高い武器となっている。

部分遮蔽の処理変更

部分遮蔽とは、遮蔽物に下半身を隠して敵機からの射撃の命中確率を下げること。
初版ルールの部分遮蔽は回避修正+3という高い効果を得られたが、その代わり命中箇所判定が上半身限定となるため、被弾した場合の頭への命中確率が高くなり、敵の腕がいい場合は「部分遮蔽を取るほうが危険」とまで言われていた。そこで現行ルールでは、回避修正を+1に落とす代わりに、命中判定に全身対のものを使用するように変更されている(足への命中弾は、代わりに遮蔽物に当たった扱いとなる)。これによって回避効果は多少落ちたものの、頭への被弾確率は相当低くなり、腕利き相手でも安心して部分遮蔽を確保できるようになった。

原語版と日本語版の世界観について

バトルテックのユーザコミュニティでは、日本語ユーザと原語版ユーザの間で、世界観の認識に大きな乖離が存在することが多い。これは、日本語版の展開が英語版初版翻訳である富士見版で止まってしまっているのに対して、原語版は数次に渡るルールの改定や設定の更新などを経て、公式ストーリーが大きく進展しているためである。以下に、その典例を示す。

メックの生産と供給

技術力の低下した継承権戦争後期には、核融合エンジンをはじめとする先端テクノロジーは悉く失われ、メックや宇宙の生産はほとんど不可能、各間連盟時代の遺跡を掘り返して現有戦力を維持している。

……と、英語版初版バトルロイド」では設定されていた。

しかしながら現在では、作中生産不可能なのは「製品」ではなく「生産ライン(自動工場)」であり、これらが壊れたら取り返しがつかないことから、なるべく負荷をかけないように安全運転しているため、製品の供給が不足している、と設定変更されている(日本語版でも、「バトルテック」と「メックウォリアーTRPG」の記述の相違などに片鱗が見える)。
設定変更の理由には諸説あるが、一番大きいのは後述の「失機者」の設定をなかったことにするためではないかと言われている。

ちなみに、その後の作中の時間経過に伴い遂に自動工場も再建できるようになった、なったのだが、ジハード期に既存の工場群の大半が消し飛ばされる、いは何らかの被害をうけた為またまた生産数が限られる時代に逆戻りする事態に陥っている。
一方、ジハード以降においてはスフィア共和導する軍縮の機運が高まったのもあり継承国家もメック生産ラインの大半を民生用に転換した為、これまたバトルメックが希少品と化す事になったのであった。

但し、この裏では民生用のメック(インダストリアルメック)を武装させて、間に合わせ、いは数合わせの戦力としていた他、バトルメックが開発された明期に存在した旧式メック関連のデータドラコ連合のとある有力者の手によりIS全域に差別にばらまかれた結果、これを元に較的に研究、生産が可な「レトロメック」あるいは「プリミティブメック」として生産されていたりもするので大規模工場の生産規模=メックの生産数とは言い難くなっていたりもする。要は細かい生産数を突っ込まれないようにぼかしたのである。ヒドス

失機者

それぞれのメックは再生不可能な希少品であると同時に、プレイヤーキャラクターたる「メック戦士」にとっての地位と名誉そのもの。領地や爵位などとセットになっている場合も少なくない一子相伝の宝で、失うことは命の危険や名誉の喪失にとどまらず、一族滅亡の危機に直結する。

……というのは日本語版のお話。

実際に原語版でこの設定を忠実に適用したところ、戦闘開始と同時に双方のメックが全機マップ外に撤退してしまい、「あとの決着は戦車歩兵でつけてね」というプレイヤーが続出するアホな事態が発生した。このため、前項の通り設定の修正が行われ、現在では31世紀初頭を舞台プレイする場合でも、失機者の設定は、ほぼ「なかったこと」にされている。
但し、代々伝わるが保有するメックの存在や、メックを失った際のリスクが高いのは変わりがない為、互いに壊滅する前に降、その後に身代金を払って人やメックを取り戻す”文化”はある程度残っているそうな。

レベル2/レベル3装備について

間連盟時代に製造されていた軽量エンジンや長射程ビーム、高性放熱器、軽量格、速射オートキャノンといった装備は、日本語版(特にグループSNEが独自に出版したリプレイなど)では、いわゆる「ゲームマスターシナリオ作者カスタムメイドデータを作った主人公用装備」級の扱いを受けていた。

……が。

実際のところ原語版では、これらの装備は「レベル2」カテゴリーという位置づけできちんと規格化された量産品としてルール化されている(確かに、技術力低下によって一時的に生産できなくなっているが……)。つまり、「存在自体が知識から失われた誰も知らない古代遺産」などではなく、「弊社では製造の再開に向けて全力を尽くしております。お客様におかれましてはご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんが、今しばらくお待ちくださいませ」程度のシロモノなのである。

又、後のアップデートで上記のルールでも網羅しきれなくなった為、現在ではレベルという区分さえ消滅して新たなルールに再編されている。

大雑把解説すると
初心者向けルールであり、中枢とクリティカル、熱の概念省略するQuick Start
3025年代(所謂第四次継承戦争)におけるISのメックのみで車両歩兵を省くBasic
公式大会で使用される基準となり、氏族技術含めて広く普及している装備が解禁されるStandard
より先進的だが未だ普及しきっていない技術を取り扱うAdvanced」
その時代では量産されていない全な試作品か一品物が解禁されるExperimental」、
の合計5種類に区分される。

悪玉勢力

クリ率いるドラコ連合は、初期の設定ではいわゆる「悪玉国家」として、「はびこるヤクザ」「狂信的な民」「エコノミックアニマル」「恐怖政治」などといった1980年代アメリカにとっての悪役(つまり日本ソ連)のフレーバーを凝縮したイメージで語られており、実際に公式ストーリーに登場するキャラクターも冷酷残タイプが多かった。

……だがしかしだがしかし

90年代以降のJAPANブームに釣られるかのように、この公式ストーリー上でもどんどん様変わりして行き、ついには「イノベーション溢れるHENTAI技術と精神的美徳を併せ持った主人公格」にのし上がってしまった。この設定の変遷について、一部では「仁義なき戦いを見ていたつもりが、いつの間にか瀬戸の花嫁になっていた」と形容されることがある。ハリウッド映画しかり、エンターテイメントは時代を映すということなのかもしれない。

更に時代の移り変わりにより、悪役もとい敵役も宇宙彼方から襲来した間連盟軍の遺児たる「クラン」、自由世界同盟を根とし、IS、氏族関係なく差別に攻撃したワードオブブレイク(WOB)といった順に移り変わっていったのである。
2025年現在ではスフィア共和によって構築された仮初の平和が崩れた結果、各や氏族の大半が再度戦争を始めた「ダークエイジ」が一端の結末[10]を迎えているが
この内、明確に悪役と言えるのは民間人の虐殺大量破壊兵器の投入も辞さなくなったジェイドファルコンだろうか。

アーケードゲーム版バトルテック(Battletech Centers)

Virtual World運営していたアーケードゲーム版バトルテック。1990年サービス開始。
バトルテックセンターという専用の施設の元、日本では1992年1998年の間随時バージョンアップを行いながら運営されていた。
ゲームセンター回顧録 バブル後期編 バトルテックセンター!exit

当然ながら当時、日本プレイできるポリゴンベースロボットゲーは未だく(バーチャロンでさえ95年である)、くさ分け的存在で系譜的には戦場の絆おじいちゃん。最大8人同時対戦。

最大の特徴はコクピットを模した密閉筐体で、ユーザーは基本的にはフットペダル(方向)とジョイスティック(上半身の旋回)、レバー(前進後退)を使って操作する。ジョイスティックには3つのボタンがついており、それぞれにどの武器を割り当てるかを画面左右のスイッチで操作する事ができる。武器アサインは後続のバトルテック関係のゲームのそれとほぼ同じ物。実弾系武器熱量がたまり過ぎると誘爆するため、パージも同スイッチを3つ同時押しする事で行う。

日本展開時、使えるメックはMadcat、Vulture、ThorLoki、ThunderAvatorの6種類で、それぞれPrimeV1V6バリエーションが有り、好みのメックを使う事ができた。
残念ながら、1プレイ1000円以上かかる等の御大尽ゲーだった事、更に戦場の絆同様の大規模筐体が必要な事により日本での展開は短命に終わってしまっている
但し、短い運営期間にも関わらず世界大会に参加した日本チーム優勝する等、熱狂的なファンがいたのも事実であった。

展開から40年近く経過した25年現在においては流石本家アメリカでも流石に稼働停止……と、思いきや
ゲームのみならず筐体自体の更新や再整備を含めて絶賛稼働中であり、バトルテック関連のイベントやコンベンションに出張展開まで行っている模様。

コンピュータゲーム版バトルテック

PCゲーム、そしてスーパーファミコンからxbox向け等多数のゲームが発売されている。
但し、科冒頭で触れた版権問題の都合上、メックの一部は使うことが出来なかったため、特に初期に出たゲームではオリジナルメックが数多く登場しているのも”特徴”となる。

そのためコンピュータゲームからバトルテック世界を知ったユーザーと、ボードゲームTRPG版バトルテックユーザーとの間ではメックの知名度に大きな差がある。
まずゲームシステムの都合上(特に古い物において)格闘攻撃がオミットされてしまっているため、キックや体当たりやデスフロムアバブといった要素が通じない場合があったり、日本国内で従来展開されていたバトルテックは3025年頃を舞台にしていたのに対し、90年代以降に出たゲームどがリアルでの展開を反映し、3050年以降の各種イベントメインの題材にしているのも理由となる。
これ等に加えてゲーム中で描かれたストーリーメカは基本的に正史とみなされない事も原因……だったのだが何故か近年においてゲームに登場したあれこれを部分的のみだが拾った例が複数確認されていたり。

之が往年のファンへのサービスなのか、本格的に過去要素も拾っていくことを意味しているのかは不明である。尚バトルテック界隈における正史もといカノンの基準については此方を参照されたしexit

BattleTech: The Crescent Hawks' Inception(1988年)
BattleTech: The Crescent Hawks' Revenge(1990年)

傭兵部隊クレッセントホーク」とそれを率いる「Jason Youngblood」の戦いを扱ったシリーズ
第4次継承戦争直前の3028年に始まり、最終的にはクラン侵攻の山場、ルーシエン攻防戦までを戦い抜く事となる。

長年非公式公式か曖昧な扱いを受けていた(おそらくはLAMの存在で)部隊だったが近年では公式設定や関連小説exitでも存在が明言されるようになりexit、ほぼ正史扱いの存在となっている。

BattleTech Solid 3D simulation of Mech combat(SFC)

傭兵部隊ダークウィング」の襲撃から一生き残った傭兵「Herras Ragen」による復讐劇を描く。
発売はアクティビジョン
何とこの頃からもメックのカスタマイズ要素が実装されていて武装や装甲、果てはヒートシンクジャンプジェットまで変更が可であった。
日本では1993年ビクターエンタテインメントからスーパーファミコン向けにバトルテックというタイトルで発売されている。
一方、他作とべても未だ公式になるか怪しいラインを漂っているexit作品の一つである。

MechWarrior 3050(1994年)

3050年の氏族侵攻をクラン視点で描いた作品。
侵攻作戦中にクランの最高導者イルカーン(大族長)を失った事により混乱に陥った氏族は
次期イルカーン選出までの時間稼ぎの作戦の実施を決定。
何と最強メックの一たる「マッドキャット」単機で突っ込んでISを引っ掻き回せと言う無茶振り特攻作戦で会った。
日本でも1996年スーパーファミコン向けにバトルテック3050というタイトルで発売されている。

MechAssault(2002年)

とある辺の1惑星舞台とし、IS最強傭兵組織、ウルフ騎兵ワードオブブレイクの戦いを描くアクションゲームMicrosoft Game StudiosによってX-BOX向けに製作日本でも同じく「MechAssault」名義で発売され、マルチプレイにも対応していた。

アクションゲームだけあってこの作品も公式ではない非正史作品……だったのだが続編と合わせて、これまた近年においてこのゲーム中に出てきた設定を彷彿とさせる要素が公式資料に登場した為exit、少なくともこれに近い出来事ならあったのでは?ともとれるようにはなっている。

MechAssault 2: Lone Wolf(2004年)

MechAssaultの続編として同じくX-BOX向けに発売されたサードパーソンビューアクションゲーム
ストーリーも前作エンディングから引き続き、騎兵ブレイクとの争いがメインとなる。
新要素としてはメックのみならずバトルアーマーやVTOL戦闘車両、そして歩兵としてプレイできるようになった他更にバトルアーマーによる敵メックのハッキング乗っ取り)までもが可となっている。
マルチ対戦要素を重視しただけというのは恐らく内緒

MechAssault: Phantom War

MechAssault系列の現行最終作。2006年9月ニンテンドーDS向けとしてでのみ発売された。
ハード期からダークエイジ期の3134年に舞台を移し、ライラ舞台とし、機停止した光速通信システムを巡る戦いを描く。時期が大幅にずれた結果、過去2作とは関係のない独立作品となっているのが特徴。一方、メック以外の車両バトルアーマーを操作できる要素はそのまま引き継いでいる。

これも前作同様、正史かは2025年時点においては何とも言えない作品の一つである。
実は正式なMechAssault3も予定されていて、情報リークまであったらしいが何らかの理由でキャンセルされたとの事。

MechCommander(1998年)

氏族侵攻末期、新生間連盟による大規模反攻作戦に先立って行われた「バード・ドッグ作戦」を舞台とする、見下ろしリアルタイムシミュレーションゲーム
発売後には追加要素としてMechCommander: Desperate Measuresが登場し、更にその後に両者を一めにした「Mech Commander Gold」が発売されている。
日本においてもWindows 95/98向けに「メックコマンダ全日本語版」の名前で発売済み。

これも他作同様、正史かは何とも言えない作品……だったのだが
近年出た関連書籍中でゲーム中登場したパイロット達が触れられていたりもするとか。exit

Mech Commander 2(2001年)

MechCommanderの続編として開発された見下ろしリアルタイムシミュレーションゲーム
連邦内戦最中、ケイオス・マーチに存在する惑星カーヴァーVを巡るカペラ連邦の対立を軸に現地で生き残ろうとする傭兵団の活躍が描かれる。
他作と異なり、ゲーム発売後のい段階で正史中でこの戦いがあった事が匂わされている作品でもある。
紛争が小規模すぎてその後の流れに碌にしなかったのが原因ともいえる。

MechWarrior / バトルテック 奪われた聖杯(1989年)

 PCPC-98およびX68000)向け初代作。族の陰謀により惑星の座を奪われた主人公Gideon Braver」と彼が率いる傭兵部隊Blazing Aces」による戦いを描く。

これまた長年非正史作品として扱われていたが、2021年1月15日に出版された関連書籍によって部分的とはいえ遂に公式入りを果たしたとか。exit

MechWarrior2 31st Century Combat / メックウォーリアー2

1995年Windows 95用に発売されたコンピューターゲーム
ウルフジェイドファルコン、どちらかの氏族を選び、クランメック乗りとしての活躍を描く。
ツカイードの戦い」の後に起きた氏族間の抗争を通し、最後はIS勢力まで巻き込みつつ互いの殲滅まで戦い抜く事となる。
ちなみに、ウルフファルコンごとに別のミッションストーリーラインが用意されている為、単体でもゲームのボリュームがかなり大きい作品だったがそれ等に加えて「Netmech」(1995年)としてネット対戦専用版が出ていた他、拡パックとしてゴーストベアーの一員としてスモークジャガーと戦う「MW2 Ghost Bear's Legacy」も発表された他「MechWarrior 2 - 31st Century Combat: Arcade Combat Edition」としてプレイステーションセガサターンにも移植されている。

尚、この作品群が正史扱いかはジェイドファルコンでのストーリーは明確に正史とは異なる一方、
ウルフでのストーリー正史とある程度一致し、DLCゴーストベアーに至っては公式サイト上でexit
DLCで展開したストーリーがそのまま掲載される等exit、何とも言えない扱いを受けていた模様。
もうこまけぇ事は(ryの精神で臨むのが一番なのかもしれない。

MechWarrior2 Mercinaries / メックウォーリアー2傭兵部隊(1996年)

前作メックウォーリアー2をエンジンを流用して作られた新作。
今度はISのメック乗りとなって賞金を稼ぎつつ武器やメックを購入して最終的には
クランとコムスターの一大決戦たる「ツカイードの戦い」をめぐるストーリーにまきこまれていく。

この作品もまた長年非正史作品として扱われていたが、後に出た関連書籍によって肉付けされ、少なくとも一部設定が公式入りを果たしたとか。exit

・MechWarrior3 / メックウォーリアー3(1999年)

ISの精鋭傭兵部隊「エリダニ軽機隊」のメック部隊長として、スモークジャガー氏族の陰謀に立ち向かうストーリー。追加要素として本編のその後を描いたDLCMW3 Pirate's Moon」も発売され、新規メックやストーリーが追加されたのだが何と之には大抵の作品では悪役となる海賊として戦える新規ストーリーまで付属していた。

この作品も例によって非正史作品の一つ……だったのだがなんとこの作品のノベライズ『Trial Under Fire』が正規作品として2024年に出版されexit、これによってゲームに登場した展開(少なくともDLC以外の本編)が正史入りを果たしている。

・MechWarrior4 Vengeance / メックウォーリアー4(2000年)

クラン進行が終わりを告げ、連邦内戦が吹き荒れ始めたライラのとある惑星において惑星の座をめぐって争うストーリー
主人公はシュタイナーの傍系に奪われた立場を取り戻すべく、仲間達と共に戦いを始める事となる。
パックとして「MW4's Mech Paks」と「MW4 Black Knight (BK)」が存在するが
後者の「Black Knight」で追加された新規シナリオでは、新規に登場した傭兵部隊主人公とし
何と本編主人公とその一党を敵に回し、最終的には全滅させる事となる。

ちなみにこの作品も後に出た関連資料でexitちらほらふれられているのだが、DLCまで含めると何とも言えない扱いとなっている。exit
やっぱりもうこまけぇ(ry

・MechWarrior4 Mercinaries / メックウォーリアー4傭兵部隊(2002年)

二次間連盟後期から連邦内戦、ジハードまでの期間において、ISのメック乗りとしてキャンペーンを戦っていくストーリー
2010年にメック追加などの改良を施した無料版が配布(英語版のみ)、対戦用サーバーも開設されたのだが更新の頓挫と後述するMechWarrior Onlineの登場が相まってアップデート更新が打ち切られてしまった。

MechWarrior Online(2012年)

2012年βテストが始まり、2013年9月に正式サービスが開始されたオンライン専用タイトル。 
個別の百科記事があるため詳細は其方を参照の事

MechWarrior: Tactical Command(2013年)

Personae Studios開発したiPod touch/iPadゲーム
惑星ウィンフィールド上にて、運悪くクラン侵攻に巻き込まれてしまったメック戦士達の脱出と反撃を描く。
日本語非対応だが、現在でも一応?ダウンロードは可な模様。
MechWarrior: Tactical Command iPhone向けのアプリexit

MechWarrior 5: Mercenaries(2019年)

前作MW4の発売から17年以上後に登場した全新作。
傭兵団「Black Inferno」の急襲を受けてと彼が率いていた傭兵団「Nik's Cavaliers」のほぼ全てを失った新米メック戦士Jake Mason」となり傭兵団を立て直しつつ、Black Infernoに対する復讐と事件の相を追いめていく事となる。
しかしを追うにつれ、自らの出自とコムスターを巡る大規模な陰謀に巻き込まれていく事となり……?

最初はPC版のみだったが21年にはXBoxPlayStationにも移植される等、バトルテックの人気を立て直すのに一役買った人気作の一つだとか。
残念ながら日本語非対応だが幸いにも有志による日本語MODが存在している為、気になる方は其方を導入されたし。2025年9月公式により日本語対応が発表された。発売から6年近くたってからのまさかの対応である。

巨大ロボ傭兵生活シム『MechWarrior 5: Mercenaries』ファン待望の公式日本語対応が決定!コンソール版でも日本語で楽しめるように
exit
「自分の欲を満たすために活動しています」メカ傭兵生活シム『MechWarrior 5: Mercenaries』湧浦カラン氏インタビュー【有志日本語化の現場から】exit

人気作だけあってDLCも多数出ており、多数の新規メックや新規依頼の追加に加え、キャンペーンではないフリー傭兵としてプレイできるキャリアモード実装したHeroes of the Inner Sphere
第四次継承戦争に参加しカペラ侵攻に飛び込む事となるLegend of the Kestrel Lancers
メック「ハチェットマン」を巡るライラ連邦内での陰謀に関わるCall to Armsローニン戦争を描く「Rise of Rasalhague
本編での”借り”を返すようコムスターに迫られた結果、3039年戦争前線に放り込まれる事態に陥った「The Dragon's Gambit
ライラ宙域に存在するメックによる試合が盛んな惑星ソラリスで戦い抜くSolaris Showdown」
更に2025年現在に置いても全新規のDLCとしてクラン侵攻に巻き込まれる新作Shadow of Kerenskyが発表されている。

中世界の設定に色々と踏み込んだ作品でもあるが同作の前日譚となる「The Mercenary Life」exit公式サイドより出版されている為、最低でも「Nik's Cavaliers」とクラン先遣隊要員主人公父親Nikolai Mason」の存在は正史に含まれると思われる。

MechWarrior 5: Clans(2024年)

MechWarrior 5: Mercenariesの続編として2024年10月17日に発売された最新作。
MW4以来、21年ぶりに日本語に正規対応したゲーム作品でもある。
スモークジャガーの新人メック戦士となり、クラン侵攻の初期からドラコ首都ルーシエンでの攻防戦まで駆け抜けていく事となる。

現在DLCとしてメックのペイントパターンを追加する「Invasion 'Mech Patterns」アリーナモードなどを追加するTrials of War
新規メックとバトルアーマーをゲーム中に追加する他、ゴーストベアの一員となって戦い抜く中編キャンペーンを追加する「Ghost Bear Flash Storm、侵攻に参加した全てのクラン地球侵攻を食い止めるために重いを上げたコムスターによる一大決戦舞台とする「Wolves of Tukayyidの4点が登場している。
基本的に正史タイムラインと設定に沿って進む作品でもある一方、作中登場するユニット全てが正史の存在なのかは現時点では不明。
さもないとクランメック5機相手を相手取って返り討ちにするバトルテック版ルビコプター実在する事に……

BATTLETECH (Harebrained Schemes/Paradox Interactive)

2015年に開始されたキックスターターによって開発が開始され、2018年4月25日PC専用としてSteamで発売されたターン制戦術ゲーム
宙域に存在する小国「オーリガン連合」を巡る争いを背景に、弱小傭兵団を揮し戦い抜く事となる。
ゲームシステムはざっくりいうとバトルテック版XCOMといった塩梅

MW5 Mercenaries同様、公式日本語化はされてない物の、有志の日本語MODが作られている為、気になる方は其方を導入されたし。

ちなみに、オーリガン連合の項でも上述した通り、初期はただの外伝作品であったが後に公式設定に取り入れられたという経緯を持つ出世作でもある。
DLCとしては新メックと小規模イベントを多数追加するFlashpoint
マップとそれに伴う新規メックや新規ビークル、「Flashpoint」同様の小規模イベントを追加するUrban Warfare」、そして高難易度イベント群に加え版権問題で長年封印されていたメック達が遂に復活するHeavy Metalの3つが実装されている。

関連動画

メックウォーリア(ボードゲーム/TRPG動画)

MechCommanderシリーズ

MechWarriorシリーズ

MechWarrior2

MechWarrior3

MechWarrior4

MechWarrior5

BATTLETECH (Harebrained Schemes/Paradox Interactive)

BGM集

MMD動画

その他関連動画

関連静画

関連項目

関連リンク

脚注

  1. *装甲車での輸送以外にメックにくっついて運ぶメックデサント流。
  2. *FWLトップの重病の息子を預かって治療していたのだが甲斐なく病死。誤魔化すためにクローンとすり替え、替え玉に仕立て上げようと論んだ。
  3. * バトルテック世界ミサイルフレームまでもが爆発物で構成されている為、ミサイル本体を非常にコンパクトに設計できるとか。
  4. *きっちり選挙自体はしているのだが代々同じ長男当選もとい継承するのが伝統となっていた。
  5. *氏族独特の用語で相手に肯定的かあるいは否定的に同意させたい場合、文末に「クイアフ(Quiaff)」か「クイネグ(Quineg)」と付ける。これ以外にも妙な用語、文化が多数ある為、気になる方は此方のページを参照されたし。
    exit
  6. *補足するとこの時までコムスターISの内部情報を流していた他、一部クラン支配領域における統治を代行する等明確にクラン寄りの動きを見せていた。
  7. *ちなみにとある氏族が嫌がらせで放った捕食者に食い荒らされた結果である。
  8. *恐ろしい事に、ビジョンを元に隠されたバンカーを本当に発見する等の成果を上げている。
  9. *間連盟の派遣したクラン宙域への駐留部隊だったがジハード混乱で取り残されていた。
  10. *25年1月に出たソースブック『IlKhan's Eyes Only』exit完結を迎えている
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2023/09/14(木) 23:09:57 ID: /s9tIdvHrs
SNEがやめただけで、日本バトルテックの火はずっと続いているぞ
https://www.4gamer.net/games/736/G073611/20230905043/exit
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142 ななしのよっしん
2023/10/01(日) 20:06:49 ID: Xy7wj3WVOF
ヘクスブロックいいね。全部ブロックで組めれば起に富んだ戦場が作れそう
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143 ななしのよっしん
2023/10/04(水) 20:29:26 ID: PI66rXMXPF
アービーぬいぐるみわろた
ボドゲやったことないけど火力アップってHBS版みたいにAC2~10とかがテコ入れされてるのかな
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144 ななしのよっしん
2023/10/30(月) 01:43:29 ID: tVkgrbzGzJ
steam版のバトルテック
富士見版に近いっちゃ近いんだけど、走ったら何もできないジャンプ万歳ゲーでなぁ…。
走行が会敵するの移動手段なだけなのが何とも。
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145 ななしのよっしん
2025/06/29(日) 20:04:04 ID: 9FW877FfRI
気がついたら最新版情報も反映したものになってびっくり
編集作業お疲れ様です

関連リンクに貼られている「「駄メック」記事紹介記録バトルテック】」は
バトルテックウィキであるsarna.netで連載されてるBad ‘Mechs日本の有志の方が
翻訳してまとめてくれた、所謂ガンダムヅダみたいなメックを紹介していて

・氏族の対パワードスーツ想定のはずが火力が低くて逆に狩られる羽になった【ファイアボール
ミサイル運用に特化しすぎて観測機必須な上に近づかれるとでくの坊。何より「ねーわ」なデザインの【ヨーマン】
・必要な性で、必要な時、必要なだけあったのに部品のどが流用不可の腐れ部品な【クリント】
パット見の性はいいがどっか動かすとどっかぶっ壊れるまごうことなきヅダの【スレッシャーMkII
等などガンダムシリーズでもおにかかれないような駄作機が沢山。
ただ、中には駄作と言うほど悪くはないってのも混ざってる。
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146 ななしのよっしん
2025/07/05(土) 04:39:17 ID: hRRtzn0XYH
メモついでにイルクランの”次”は3250年代までまた100スキップする企画がある模様。

従来から第3次間連盟と、第3世代メック、第3世代技術が登場する、との噂があったらしいが
イルクラン終了で第三次間連盟が誕生で条件到達。

さて新時代はどーなるのやら……(どうせウルフカペラプロットアーマー健在で暴れるだけだろなぁ

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147 ななしのよっしん
2025/09/04(木) 18:37:38 ID: 9FW877FfRI
>>146
次にプロットの犠牲になりそうなのはスコーピオン帝国あたりかな?

それはさておきMW5傭兵部隊も正式にローライズが決定とのこと
昨今のミニチュアゲームの認知度が上がってるし、バトルテック再上陸もありあるかも
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148 ななしのよっしん
2025/09/05(金) 17:07:30 ID: hRRtzn0XYH
某所に倣って週刊バトルテック……向こう程キャッチ―でなおかつ営ごとの差異がないから受けにくいのが見える見える(orz
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149 ななしのよっしん
2025/10/12(日) 02:43:25 ID: hRRtzn0XYH
ヒャッハー遂にMW5M公式日本語版が配信だぁ(出遅れ
ついでにコツコツ活動してきた一部のガチ勢スタッフクレジットに載ったかぁ、ここから少しは日本でも広まってくれればいいんだけども

https://x.com/KaranVtuber/status/1976120545663242576exit
https://x.com/gRik23/status/1976213205333704730exit

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150 ななしのよっしん
2025/12/24(水) 21:57:06 ID: 9FW877FfRI
>>149
この調子メックウォリアーオンライン日本語化してほしい

とこでMW5MでMAD-2Rが出やすい系ってあるのかな?
もうイルクラン時代まで時間進んだけど、出る気配がない;
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